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el cerro / AQ!

1. Hebras de Ciel
2. Agujero de Conejo
3. Olmo
4. Puro
5. Claustro del Tiempo






all music written and performed by AQ!

deeply inspired by the music of Hiroko Taniyama

série Aqbient Musique  N°2
 5枚目のオリジナル・ソロCD、Aqbient Musique シリーズ第2弾となります。

 このシリーズ「série Aqbient Musique」には、一つの“裏テーマ”があります。
 それは、AQ!が「谷山浩子さんの楽曲を編曲する時に作ったパーツを使用する」ということです。
 どういうことか、説明いたします。

 編曲…というのは、簡単に言えば、作曲者が作ったメロディに伴奏を作成する…ということになります。
 この際、伴奏を形づくるパーツとして、編曲者が作成する様々な副メロディ/フレーズ…というものがあります。
 わかりやすい例としては、イントロ/間奏/エンディング…などというものがあります。これらは、作曲者の指定がある場合もありますが、編曲者に委ねられる…という場合も少なくありません。
 また、楽曲中・歌の中…でも、伴奏には、カウンターメロディ/オブリガート/伴奏楽器のフレーズ等々という形で、「編曲者が作成するメロディ」というものが登場します。

 こうした“メロディ”…編曲パーツとでも言うべきものを、それだけを新たに摘んできて鉢に植えて育ててみたら、どうなるだろう?
 それが、「série Aqbient Musique」の、隠れテーマ…ということになります。
 ですので、勘がイイ方であれば「谷山さんの曲のアノ部分じゃない?」ということもあると思うのですが、当の谷山さんに聞いても、「el valle」「el cerro」ともに、「ほぼ、わからん」…ということなので、“クイズ”としては難題だったかもしれません。

 …というわけで、“クイズ”として言えば、以下、「解答編」となります♪



1. Hebras de Ciel (空の糸)
空に吊るされたあやつり人形 谷山浩子

 間奏を使っています。
 「Hebras de Ciel」7分10秒あたりから出てくるチェロのメロと、「空に吊るされたあやつり人形」1分20秒あたりの第一間奏を比べてみてください。「空に吊るされたあやつり人形」の方も楽器はチェロなんで、気付けばわかりやすい…かもしれません♪
 「空に吊るされたあやつり人形」、あの重要曲揃いの「宇宙の子供」の7曲目だし、「あやつり人形」に「空に吊るされた」が付いたみたいなんで、一般に印象埋没しがちですが、力作だと思います(^^;)。
 「Hebras de Ciel」、このメロが出てくるまで…を“イントロ”だと思うと、イントロが7分以上ある曲だなヽ(^~^;)ノ。


2. Agujero de Conejo (ウサギの穴)
ウサギ穴 谷山浩子

 これはタイトルで“判った”方もチラホラ。間奏を使っています。
 「ウサギ穴」2分20秒あたりの間奏メロを、わりとまんま、変奏してます。
 「ウサギ穴」間奏、かなりワンダーランド感強い作りで、当時、持ってきてちょっとドキドキしてたんですが、谷山さんにけっこー褒めていただいて、ホッとしたのを覚えてます。
 「Agujero de Conejo」もワンダーランド感は副テーマでしょうか、音響ワンダーランド的な作りをしてます。


3. Olmo (楡)
会いたくて 谷山浩子

 2番以降のAメロとサビ…を、まんま行ってる…と言えば、行ってます。ものすごくスローになってます。
 コレ、コード進行的に「言われればわかる」系だと思うのですが、言われなければわからない…でしょう。
 と言うのは、Aメロ(歌い出しのメロディ)部分は「Olmo」では、マルっと「会いたくて」の『ベースラインだけ』…なんです。
 「会いたくて」のベースのフレーズは、かなり饒舌系で独創的なスタイルを取っており、AQ!の書き譜(編曲者の指定)でした。録音時には、ベースのバカボン鈴木氏と相談でソレを若干、弾き易い方向に変えているのですが、「Olmo」収録のフレーズが、AQ!デモの元々のオリジナルです。
 …いま、書いてて「アレ?、そう言えば…」と思ったのですが、ライブでやる時の打ち込み版の「会いたくて」、このバージョンは、ベースが「オリジナルフレーズ」でした、ね♪
 サビは、わりと「歌メロを抜いたカラオケ」版に近い、っちゃ、近いです(^^;)。


4. Puro (葉巻)
人生は一本の長い煙草のようなもの 谷山浩子

 「Puro」1分40秒あたりから出てくるメロ(…と言えるのか、陽炎のようなもの(^^;))は、「人生は一本の長い煙草のようなもの」のイントロ、まんま、っちゃ、まんま、です。
 ただ、「Puro」はそこから、霧が深くなる、だけ、です(^^;)。
 自分のサウンドの「霞かな」感の極北…が出来たかな、と思ってます。


5. Claustro del Tiempo (時の回廊)
時の回廊 谷山浩子

 クイズ解答…としては、タイトルを翻訳に入れたヒト…には一発でしたね(^^;)。
 そして、クイズ…としては「時の回廊」の、じゃあ、何でしょう?…の方が難しいかも♪
 「Claustro del Tiempo」の主メロ(鼻歌)は、「時の回廊」1分50秒くらいから出てくるオーボエのロングフレーズです。
 こーゆーのは何て言うんだろう、オブリガート? カウンターメロ? バッキングフレーズ?
 もう35年以上前の曲…なんですが、このオブリはよく出来たかなあ♪
 「時の回廊」にひっそり散りばめられている“Wizardry”の呪文は、コチラでもw。