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ボタン2001年のお茶
 
明前獅峰龍井
 浙江省
 ラ・メランジェ(京都・北山) にて
LM ☆今回はへべと一緒に訪問した。北山は「若者的」なのか、ワサワサとした町並だが、ラ・メランジェはしごくのんびりと構えている。店先のテラスといった雰囲気のベンチにて。龍井は、すんげぇ良くて、ちょっと驚きながらウルウルといただいた。最近のこのお茶の中で、最も印象に残っている。
 (ええと確か)ガラスの器で供していた。 (AQ! 2001.10)

 
鳳凰単叢
 広東省
 ラ・メランジェ(京都・北山) にて
 今回はへべと一緒に訪問した。北山は「若者的」なのか、ワサワサとした町並だが、ラ・メランジェはしごくのんびりと構えている。店先のテラスといった雰囲気のベンチにて。鳳凰単叢は、すんげぇ良くて、ちょっと驚きながらウルウルといただいた。最近のこのお茶の中で、最も印象に残っている。
 飲み方がちょっと変わっていた、と記憶している。(ええと確か)蓋杯で入れてそのまま蓋杯に口をつけて飲むやり方(だったと思う)。変わった、というかむしろ普通でもあるが、近年訪れた茶館では久しぶりに出会った供し方。 (AQ! 2001.10)

  KC
文山包種
 台北県
 京茶藝館 (京都) にて
 気がよくて優しそうなフックラとしたオタク風のおにーさん(シツレイ)が営む茶館。大徳寺の隣、市内も少し外れて、か、ノンビ〜リ。カウンターも、ノンビ〜リ。随分伸び伸びしてるな、と観察すると、要するに、カウンターの椅子の間隔がタップリとしている。
 …と、太めおにーさん店主は、「いやぁ、私が横幅ありますもので、それでもゆったりと座れる間隔になってまして…」と。ホントにゆったりとした昼下がりになりました。
 ネットも精通していて、アドレスを残してくると、後程、飲んだお茶の説明をメールでいただける。
 こんな具合…文山包種「軽く発酵させた、限りなく緑茶に近い烏龍茶の為、清茶とも呼ばれています。茶葉の色は深い緑色で蘭の香りが微かに感じられます。水色は淡い黄緑色で甘みがあるのが特徴です。お茶を紙に包んで出荷するようにしたため、包種茶と呼ばれるようになりました」 (AQ! 2001.10)

 
蘆山天霧
 台中
 京茶藝館 (京都) にて
 台中の蘆山一帯の高山茶であるようだ。爽やか。 (AQ! 2001.10)

  GS
白毛猴
 福建省
 岩茶沙龍(京都・御池通河原町東入ル) にて
 岩茶沙龍は、目黒の「岩茶房」の京都店といった位置付けになるようで、2001年1月にオープンだとか。「岩茶房」のお茶が飲める、で、お茶には何の心配もなし。素晴らしい。肉まんも目黒と同じように旨い。小食類もきっと良いのだろう。和菓子がお茶受けについてくるのが京都らしい特徴だが、まぁ、これはまぁまぁかな。
 「沙龍」をサロンと読ませる通り、ビルの一室をサロン風に仕立てた感じの店内は、まだ真新しくて良いのだが、ピカピカしてるはガランとしてるは、で、イマイチ落ち着かん、とは言える。所謂一つの、「これから」、でんな。
 福建省の政和の緑茶。かな。猴の毛のような葉っぱでありしことかと。苦くもまろやか。 (AQ! 2001.10)

 
滴水金亀
 福建省
 岩茶沙龍(京都・御池通河原町東入ル) にて
 滴水金亀は、岩茶上奇種になるのかな。よくわからんがこれが岩韻?、という顔でいただく岩茶っぽい岩茶。 (AQ! 2001.10)

 
安渓茶王
 福建省
 遊笛山房さんより
☆これ、は、ごっつ良い感じ。排気量に余裕のある。お茶の色んな要素が品良くあって、複雑。台湾のような綺麗なトップがあり、乳や果実もみつかる。美味しいねぇ。 (AQ! 2001.7)

 
白葉単叢
 広東省
 遊笛山房さんより
 ええと、白葉単叢は嶺頭単叢と同じみたいなんかな。広東省らしく、たおやかな色気。んで、上品だ。 (AQ! 2001.7)

 
頂谷大方
 安徽省
 遊笛山房さんより
 安徽省の緑茶「老竹大方」のうち、福泉山で作られる品質のよい物を頂谷大方というらしい。大変に飲み易い。へべに黙って飲ませたら、「あれ、これ中国緑茶…だよね??」って言ってたけど、そんな感じ。 (AQ! 2001.7)

 
岩茶珍品肉桂
 2000年5月 福建省
 明「王其」茶場 (遊笛山房さんより)
 まったく岩茶。ガイ〜ン。言われてみると、かもしれないが、肉桂だなぁと思う肉桂。 (AQ! 2001.7)

 
坦洋工夫
 福建省
 遊笛山房さんより
☆福建省坦洋の紅茶。濃い紅茶の香り。飲んで驚いた、「甘〜〜〜〜いっ!!」。澄んで奇麗な甘味がすごい、丸〜いお茶。 (AQ! 2001.7)

 
梨山冬片
 2001冬 台湾
 遊笛山房さんより
 中国茶好きの方になら、今更の説明の要もないのが、「遊笛山房」サイト。私も愛読させていただいているのだが、先ごろ、「アクセスカウンター200000!記念」キャンペーンが行われていた。目玉は、「200000ゲッターに茶壷プレゼント」! おおお、とばかり、私もアクセスチャレンジしてみたところ、取れたのが、「200001」番。たはは〜。いやはや何とも。もう、ウン秒早ければ、ってですか? でも、あまりにも惜しかったので、遊笛山房御主人にメールしてみました。
 メールの書面も、サイト同様に、溌剌として温かく、和んでしまいましたが、それはそーとあーた、残念賞ってことで、ごっちゃりとプレゼントを送ってもらってしまっただ〜よ。何故か、茶壷もいただき、そして、数え切れないくらいのお茶のパッケージの山。多謝、感謝感謝、、、。御主人の一層の中国茶エヴァンジェリスト(?)としての活躍をお祈りいたすものである。
☆台湾梨山の高山茶で、冬の新茶。クルクル丸まった奇麗な姿が見事にほどける。「味が良いねぇ」が第一声。「ナチュールだねぇ」が第二声。ほんとに素晴しい、ってのか。 (AQ! 2001.7)

 
LM 文山包種茶
 2001冬 台湾
 ラ・メランジェ(京都・北山) にて
 北山の植物園の前にちょっと洒落た店が何軒か並ぶ。その中の紅茶屋さんがラ・メランジェで、店先は喫茶コーナーのようになっている。なかなか良さそうな紅茶がズラっと揃うが、中国茶コーナーもあって、力が入った取り揃え。今回は中国茶の方のカタログを見せていただく。台湾高山茶がズラっと(5グレードぐらいかな)並んで壮観。文山包種が2001年の新茶になっているのが目をひき、こちらをいただいた。
 北山って随分久しぶりに来た土地だが、京都駅から地下鉄で一本であり、ラ・メランジェは駅から2,3分の距離であるので、イメージよりはずっと便が良かった。
 清く丸く美しく。爽やかで甘〜い新茶。茶葉もたいそう奇麗。勝手に部屋を春爛漫の茶日和にしてしまうような。 (AQ! 2001.03)

 
萬壽桃
 
 雅博茶坊(香港)
 雅博茶坊の高級ポウレイで、餅茶や団茶ではなく、青茶のような銀パッケージに入っている。茶葉もわりと細かく整えられているのは、いれやすさとか考えているのかしらん。非常にまろやかで明らかに飲み口も高級、品の良い小豆のような香りが繊細に広がる。 (AQ! 2001.03)

 
ホワイトウーロン ARYA農園
 2000年6月 Darjeeling
 リーフル (吉祥寺)
 ある日円形劇場に着くと、見慣れたファンの方。「これ、どうですか?」と見ると、何やら差し入れの様子。「おっとっとっと、俺が貰っていいの〜??」、と口では言うが、もうすっかり、いただき体制(^_^;)。やった〜お茶の袋だ〜、と、よく見ると、ゲゲゲ、畏れ多くも吉祥寺のリーフルの袋。じゃござんせんか。モノはArya農園のホワイトウーロン2000年6月摘み。最近注目を集めることの多いような、ダージリンの新芽の微発酵茶というお茶。
 これは素晴しい。上品高貴玄妙。蓋碗の中の茶葉のお姿だけでも、気高さがあって、茶葉眼福を回りにおすそ分け(^_^;)。
 (AQ! 2001.02)

 
黄枝香
 2000春 広東省
 悟空 (横浜中華街)
 レコーディング時の話と一緒なんだけど、コンサート楽屋もね、ついつい珈琲を飲んでしまう。下手すると、てにをは代りに句読点代りにと、いちいち珈琲を飲んでしまう。必ずしも、いれたてでない珈琲を。んで、体調が怪しくなる。
 ということがありまして、連続何日も続くシリーズでは、珈琲飲み過ぎ対策も兼ねて、蓋碗・中国茶セットを持ち込む。ちょっと飲み忘れてた、悟空の2000年春茶黄枝香があったのでコレを。ちょっと大ぶりの蓋碗でバカバカといれて飲むと、なかなか良かった。実に素直な広東烏龍らしい甘〜い香りが、遠慮なくたつ。回りにも香りのおすそ分け。
 (AQ! 2001.02)

ボタン2000年のお茶
 
石古坪茶王
 1999 福建省
 立川悟空(立川)
 ちょっと私は何回かうまくいれられなかったんだけど、へべが上手にいれてくれた。まぁ(常道王道のことながら)葉っぱを沢山使ってくれよ、ということのようだ。腰の座った飲み口でなかなかに妙味あり。頭に浮かぶ色彩は茶色ながら、何処か若々しい振る舞いがある。「仕事の合間にちょっとお茶にしよ」によく響いてました。 (AQ! 00.07)

 
東方美人(白毫烏龍茶)
 1997 台湾
 麗健茶荘(二子玉川)
 ぐえっ。ぐえぐえっ。いや何を嘆じておりますかと言いますと、出て来ちゃったんですよ、これ。未開封のまま戸棚の奥深くから。参ったね。まぁ「大学生の部室」のように整理のつかない我が家ですから、こういうことがあるんですが。
 この麗健茶荘というのは今はもう無いショップ。二子玉川高島屋SCの地下に1997年くらいにオープンした台湾系のお茶の豊富な店だったんですが、1年くらいしかもたなかったんじゃないかなぁ。そのすぐ後くらいから、現在に至る「中国茶のちょっとしたブーム」が始まったわけで、玉川高島屋も中途半端な「中国茶フェア」をたまにやっていたりするんだから、まことに「惜しかった」ということになりますわね。
 で、この3年間見捨てられた東方美人だけど、穏やかで奇麗な枯れ草の香りが品の良いダージリンのようで、なかなかに飲めたのでした。そういうもんかね? 未開封だったしね。 (AQ! 00.05)

 
台灣凍頂烏龍
 1999 南投県
 樂茶軒(香港)
 結構いい値段だったが、それだけのことはある、バランスの取れた凍頂烏龍。華麗なのにどっしりとしている所が素晴しい。美味。 (AQ! 00.04)

 
酔貴妃
 1999 福建省
 茶藝樂園尖沙咀店(香港)
 茶藝樂園のパッケージは饒舌で、
酔貴妃(密香)
品質:優質鉄観音
適宜:追及甘香・力厚烏龍茶者
Elegant Queen (Medium Taste)
 なんてことが書いてある。その通りでございます。かなり茶色いイメージ。結構安くはないお茶なのだが、妙に気楽タイプの延長として飲める。 (AQ! 00.04)

 
New Ilam Tea First Flash Kanyam
 1994 
 カトマンズの茶舗
 冷凍庫より。カトマンズで買ってきた、目玉の絵の木箱。これで最後。「うーん、ネパールの大地を思い出す土の香り」…って、それは嘘。でも素朴タイプではある。 (AQ! 00.04)

 
凍頂烏龍99冬茶
 1999 南投県
 立川悟空(立川) にて
 オーソドックスな凍頂烏龍。活気あり。 (AQ! 00.04)

 
高級鉄観音99秋茶
 1999 福建省
 立川悟空(立川) にて
 安易な名前だ、でも美味しいぞ。The鉄観音、って感じですかね。 (AQ! 00.04)

 
毛蟹99秋茶
 1999 福建省
 立川悟空(立川) にて
 茶葉の裏の毛と淡水蟹の鋏の毛と、似てるでしょ、というネーミングは如何なものか。などとどうでもいいことを言いながらなかなかに味わい深く胆力のある茶を楽しむ。 (AQ! 00.04)

 
炭火精選鉄観音
 1999 福建省
 茶壷天堂(成城) にて
 これは香港・茗香茶荘のお茶。地味だがジックリした楽しみで、ノンビリした田舎の午後って感じでしょうか。素晴しい。 (AQ! 00.04)

 
鳳凰單叢
 1999 広東省
 茶壷天堂(成城) にて
 この鳳凰單叢も楽茶軒のお茶かな、ほのぼのフルーティ、というか穏やかめの印象。 (AQ! 00.04)

 
千年矮
 1999 福建省
 茶壷天堂(成城) にて
 小さい茶葉。素朴・小柄だがなかなか味わい深い奴。って感じかなぁ。実はこの後に4,5種類、続けていただいてしまったので、記憶が曖昧化している。(^^;) (AQ! 00.04)

 
台灣凍頂烏龍
 1999 南投県
 茶壷天堂(成城) にて
 こちらの扱いは、香港楽茶軒の茶葉で、この凍頂烏龍も。地に足が付いたタイプの華麗さ。 (AQ! 00.04)

 
得奨秋観音99秋茶
 1999 福建省
 茶壷天堂(成城) にて
 成城は地元と言える我が家であるのだが、茶壷天堂の存在に気が付かなかったのはひたすらに間抜け。何せ、web世界で聞きつけて伺った次第。場所は駅前郵便局の向かいでちっとも難しく無いのだが、「ビルの2階」というのが視線の問題としては盲点なんだよー。と言い訳する地元民なワシらだが、茶壷天堂を営む井上さんの地元歴はワシらなぞ足元にも及ばない…町内についての大概の話に「あぁ、アソコの誰それさん家のとこは…」って調子で、ひたすら聞き入る。本来はアンティークショップで、屋号の通り、茶壷の方が専門っぽいのかな。その傍ら、茶館を営業中、という具合。お茶の方はしっかりしたポリシーがある。香港樂茶軒の葉先生としっかりとしたコネクションがあるようで、樂茶軒ルートの本土物を中心とする由。町内で樂茶軒のお茶が買えるとわっ。
 井上夫妻がのんびり構えているせいかまさに中国茶サロンの趣きで、ダラダラと午後中ダベって得奨秋観音・台灣凍頂烏龍・千年矮・鳳凰単叢・茗香の炭火精選鉄観音といただくも(こんなことを此処で書いていいものか迷わしいが)最初に注文の千年矮以外はご馳走になってしまったことよ。
 得奨秋観音はその名の通り、香港のプライズウィナーであると言うのだが、いやはや何とも、無茶苦茶旨かった。大好き。何で?と言われても困るが、自然である感じ・要素の多さ・飲み口の深さ、が印象に残る。 (AQ! 00.04)
 …といってたら、井上さん、祖師谷大蔵に移転だって。 (AQ! 00.11)

 
雪中翠玉99冬茶
 1999 台湾
 立川悟空(立川) にて
 見渡す限りの「飲茶飲茶…エビチリエビチリ…」で、己れのレゾンデトルを見失いかけている店が立ち並ぶ立川中華街の中で、スイスイと悟空だけは気持ち良さそうに店を営んでいる。[店前面がショップで品揃え豊か、釣書きが一寸キッチュで説明も面白く、店員とコミュニケートしなくても物色できる]などは、場所柄の客をよく押さえた店作りか。それはともかく、お茶の品揃えもとても豊か。福建省の99秋茶、台湾の99冬茶も幾つも可愛く並んでいた。
 奥が茶館で結構広い。電熱(よく見る台湾製)とアルコールランプ併用。アルコールランプは趣きあるが、火を点けるのに店の人を呼ばないといけないのがちょっと…。お茶に加え、点心も豊富、「店主のおかあさん風肉まん」がなかなか旨かった(ふかし方はイマイチだったけど)。
 雪中翠玉というのは、酸化を止めて乾燥する過程の所を、火入れでなく冷凍で行うという、何ともチャイニーズマジックというか飛び蹴りのような技による翠玉。これがねぇ、ちょっとホロっとするような清々しさで思わず目頭をおさえてしまっただよ。回帰して思う青春のような茶。意外と粘り腰もあって、3煎くらいで味・香とも終わりと思いきや、6,7煎まで味は残ってた。 (AQ! 00.03)

 
高級奇蘭99秋茶
 1999 福建省?広東省?
 立川悟空(立川) にて
 (雪中翠玉の後に高級奇蘭をいただいたのが)打順がよかったのか、これまた感動を感じられる味わい。ややフルーツのある飲み口の烏龍、ぐらいのイメージで、奇麗さが印象的。3煎くらいまでは人を動かすものがある。何故かシミジミと。 (AQ! 00.03)

 
潮州單叢茶
 1999 広東省
 雅趣 (京都) にて
 先斗町の「長竹」が満席で河原町を下り、風変わりな「雅趣」へ。町会所のような作りの畳敷き。若い中国人のご主人とそのロシア人の妻はともに留学で日本へ来た、とかいう話。ヤカンから一揃いお茶道具が卓にセットされている。値段が安目の設定で、台湾高山茶・潮州單叢茶はともに500円以下。一杯目は主人のサーブ。茶杯をならべた所に茶壷の蓋をちょこんと乗せたり、茶杯にお湯を満たした中にもう一つの茶杯をクルクル回して洗う作法とか、小技が器用である。
 (AQ! 00.02)

 
台湾高山茶
 1999 台湾
 雅趣 (京都) にて
 高山茶らしい香り。廉価。 (AQ! 00.02)

 
木柵鉄観音
 1999 台北県
 梅舎茶館 (池袋) にて
☆1999年台北市鉄観音のコンテストで第三位とかの銘茶。これ、すんばらしかった。とにかく内容が濃い。膝をつきあわせてわかりあえた、というような。十煎くらいに至るまで、主張が残る。花と木と地(ミネラル)の調和。
 南池袋のビル2Fのまだ新しい茶館で、広くはないけど居心地がよい。遊茶なんかと同じ電熱ヤカンを使っている。「台湾製で電圧の関係か、湧くのが早くていいんですよ。でも、店内の物が一斉にオンになったらブレーカー飛ぶかしら?」とノンキに笑っておられる女主人は「まだ勉強中ですから何でも教えてください」と謙虚ながらシッカリとした知識の人。裏で洗い物などしていると、来客に気が付かなかったりすることがあるのが、玉にキズというかやはりノンキというか…。そそられる茶請けがドーンと揃っているのが特徴で、楽しいよん。日曜の夕方、色んなタイプの客層で賑わう。
 (AQ! 00.02)
 ころんとした茶壷で。これはおいしい。すこぶるおいしかったけど、なんていったらいいのやら。茶色い爺さん、というと枯れてるみたいだけど、枯れてはいなくて、なかなかの話好きで、いつまでたっても後ろ姿にならずにそこにいたので楽しかった、というような。 (へべ 00.02)

 
文山包種
 1999 台北県
 梅舎茶館 (池袋) にて
 奇麗に蘭の花が開く。不確かな華麗さでなくて地に足はついている感じ。聞香杯は陶酔的。 (AQ! 00.02)
 白磁の蓋碗でいれて白磁の茶器で。聞香杯の花咲く香りが、2煎目では茶杯にも降臨。 (へべ 00.02)

 
雲南トウ茶
 雲南省
 桃花林 にて
 ホテルオークラの中国料理店にて飲茶。お汁粉のおうす、みたいな豆類の感触ある薄目の黒茶。 (AQ! 00.02)

 
天香單叢
 1999 広東省?
 三思堂(香港銅鑼灣)
☆針金のような独特な細〜く揉まれた葉。乾いたままではあまり香らず乾物っぽさがあるのに、ほんとのちょっと湿っただけで蜜の香りが爆烈する。ピーチネクターかなぁ、という鼻が乱舞する。味は甘だらけず、キュっと茶色に締った所あり。広東省っぽい気がするがどうか(←聞いてこいよ(^_^;))、尋ねて覚えているのは「これは水仙だよ」という話。 (AQ! 00.01)
 そろそろ終わり。このお茶は香りのトキメキが、開封時が一番強かったなぁ。お茶箱の中で、わりと駆け足でフツーに。

 この「三思堂」さんは、銅鑼灣の「そごう」(土日などは爆烈的混雑)の裏手の、雑居オフィスビルの中の9階の一室に店を構える(銅鑼灣謝斐道506聡成商業中心901 TEL2892-2463)。ビルはちょっと入りにくいが、店は感じが良くて、お勧めの一軒。1999.10に我々が辿りついたときには、店のドアが閉まっていた。「ありゃ」。鍵は閉まっているが、ガラス越しに見る店内は「今日はお休み」ってわけでもなさそう…。迷うことしばし。「まぁ出直そうかね?」と言い出したところに、「アレレ、すみませーん」とご主人が戻ってきた。実に当たりの柔らかい主人の日本語は特Aランク。無茶苦茶に上手いです。現地観光ガイドでもこれだけ話せる人は珍しい。下手な日本人より奇麗。色々な話を聞きながら、ゆっくり試飲。日本進出も視野に入れているらしく、解説リーフレットの類も日本語並記。
 狭い店内に、お茶と茶器がコンパクトに可愛く並ぶ。茶器の品揃えが、普段使いのリーズナブルな価格にして、非常に趣味がよろしい。ワシらは此処のが一番好きかもしれない。実際に、茶壷と蓋杯を買っちゃいました。この茶壷はホントにキュートで現愛用。あ、そだそだ、この茶壷を「ください」とお願いすると、「はいはい…ん?」と何か茶壷を眺めている。どうしたのかなと思ったら「ここの所に傷があります」と蓋の一部を指さしている。よく見ると確かに土の色が1mmほど少し違うんだけど、これは傷とは言わんと思うがなぁ…。「え、あぁ、いいですよ、このくらい…」と言ったんだけど、あっと言う間に値札200HK$の茶壷が頼みもせんのに「150HK$にしておきますね」ということになった。…「ホントにこれって香港での買い物?」…って感じだよ〜ん。そもそも他店比で、この茶壷は200HK$でも安いみたいだけど。
 (AQ! 00.03)
 あ、今日はとってもまろやかに美味しくはいったなぁ。お茶は難しい。(^^;) なんか東京の空気に馴染んできたような飲み口。 (AQ! 00.04)

 
信陽毛尖
 1999 河南省
 遊茶(表参道) にて
 眺めの良い「遊茶」の茶坊にて蓋碗で。一瞬、香りに穀類が混じるが、緑が強く柄の大きいバランスのとれたお茶。緑甘い。細くかけそき茶葉であるのに。4,5煎まで、いれてしまえば十分に美味しい。ちょっと緑の葉脈のような残り方をする。 (AQ! 00.01)

 
巖茶肉桂
 1999 福建省
 遊茶(表参道) にて
☆これぞ巖茶、と申しますか、まさに堂々とした響きある、中国茶の醍醐味を味わう。厳しさとふくよかさのバランスが良い。銘品。全体のスケールがとても大きいので、細部を掴んで色々と形容するのが難しい感じがある。
 「遊茶」の茶坊で信陽毛尖と肉桂をゆっくりいただいた後、1階の売り場でガラスの茶海でも買おうと見ていたところで、(「遊茶」の)林さんにみつかった。ニコニコして、「あらぁどうも今日はー、是非、何か飲んでいってください」。で今度は一階で幾つか試すこととなった。
(あぁ、美味しいお茶は幾らでも飲める…しかし、私は遊茶に買いに来るのは実はまだ2回目なのである。何て人覚えがよくて、いいひと、なんだー、リンさん)
 ちょうどお客さんの入れ替わったとこで、試飲席の奥に陣取る…と、このロケーションのおかげで、思わぬ長居をまたすることになってしまった。「こちら、良いと思うんですが…」と林さんがまず出してくれたのが、特級翠玉高山茶。「うひゃ、これ好き〜」、と二人で喜んでいるところで、日曜の夕方らしく、お客さんのラッシュが始まり、林さんは「ゆっくりしててください〜」と接客に追われる(何か発送注文のややこしいヒト、とか来てて)。こちらは急ぐ旅でなし、おかげで何煎も楽しめ(翠玉はホントに好きだった。買った)…そして、奥に入っちゃってるから、入れ替わり立ち替わりの試飲席から出られないのね(ラッキー(^_^;))。それぞれの試飲のお付き合いで阿里山高山茶、東方美人。
 そんなこんなしてると、アリ?、何か知った顔が見え隠れた気がする…。「おっ、石井さんじゃぁ…」
「トリリンだぁ〜」(トリリンはウチの家庭内名称で、正しくは「レストラン馮」のメートル&ソムリエの鳥山氏)
 鳥山さんは奥様と一緒に中国茶の買い物。このヒトも私服で見るとすっかり「原宿の若者」みたいだ。奥さん(美人でなかなかの「お願い上手」)「ウチのお客様でこないだも88DRCのEchezeauxを飲んでいただいて…」とワシらのことを説明なさりながら(ああ、このヒトの記憶力もプロフェッショナル)「あ、翠玉ですね、良いですよね〜」。私は「馮でも中国茶出さないの?」なんて言ってみるが「でも馮はアンフュージョン・フレを飲みたいしなぁ」と自分で取り下げてみたり。試飲席の5席目はレピシエの若い女性の方(遊茶の方たちとは知り合い)がみえて、その頃には(遊茶の)藤井さんも上から降りてきて、で、談論百発の和みの試飲室であった。正山小種と(私にとっては再びの)岩茶肉桂。ラプサンスーチョンは鳥山夫人のリクエストだが、ここのは美味しいよーん。すっかり御商売の邪魔(^_^;)、という気もしながら閉店時間近くまで遊んでしまった。トリリンは阿里山を買ったのかな。 
(AQ! 00.01)

 
秋韻鐵觀音
 1999 福建省
 樂茶軒(香港上環)
 Sさん邸新年会に持ち寄る。甘霞みが漂うようで、柔和だが細かい表情のある穏やかな響き。 (AQ! 00.01)

 
紅芯觀音
 1999 福建省
 三思堂(香港銅鑼灣)
 ホッコリとしたお茶で、ベーシックな落ち着き。実は何処となくもう一延びしそうなのに失速するような印象を持たないでもなく、例えばひょっとして、この茶は少しウチの水が合わないのかな、という気もした。 (AQ! 00.01)

 
文山包種茶
 1999 台北県
 月和茶 (経堂) にて
 華やかに艶然たる蘭の香り。味は特色が薄いかも。三煎目あたりからちょっと急に落ちて行った気がする。 (AQ! 00.01)

 
金萱茶
 1999 台湾
 月和茶 (経堂) にて
 経堂南口を南下、殆ど城山通りに着きそうな一画の2階。基調は中国アンティークなのだろうか、ちょっと「古びた山間の分校」味が加味されていて、空気がまるっきりノンビリしている素晴しい内装。台湾の田舎の茶館にでもいるような…という錯覚の演出が気持ち良い。大阪の蕎麦屋「凡愚」を思い出したり、も。 
 これは素晴しく特色のある甘清いお茶。売ってたら買いたいような。 (AQ! 00.01)

ボタン1999年のお茶
 
蜜香烏龍
 1999 福建省?広東省?
 雅博茶坊(香港)
☆ぷんぷんするような物凄い蜜の香り。…で、パッケージを見れば「蜜香烏龍」と書いてある訳だから、馬鹿みたいである。(^_^;) でも「まさに蜜」である。ハニーデューメロン。飲む程中程にはカラメルを感じることもある。ある種、ストレートな味わいであるのだが、それなのに麻薬的な強烈な魅力がある。かなり強めの桃のネクターという所もあるなぁ。格の高い茶。
 葉恵民教授の「雅博茶坊」はモンコック駅から亜皆老街を東へ10分近く歩く。便利ではないがそれだけに、茶藝樂園尖沙咀店のように「押すな押すなの大混雑」になることもない。(1999年10月の)日曜に伺ったせいか若い店番の女性と「お互い英語苦手」状態であり、筆談をしていた。「蜜香烏龍比較特別.天然原有蜜味.不是後加味道」と書いて出してくれたコレは、脳天に響いた。「甘玉露」の3倍近い、75g/190HK$というかなりの値段ではあるが、すぐに貰うことにした。指導によれば、95度で1分。 
(AQ! 99.12)
 これは「桃だ!」という気分が強くなってきた。仙界の桃。しかして、広東省のような気もするんだけど、何処かなぁ。ちゃんと聞いてきなさい、って。(^_^;) (AQ! 00.01)
 だいぶ残り少なくなってきた。屑っ葉が多くなったかな。でも、ウットリ。茶葉をよく見てみると最高級という感じでもないんだがなぁ。 (AQ! 00.03)

 
凍頂烏龍
 1999 南投県
 クリスティ (原宿) にて
 原宿の紅茶の名店に、中国茶もちょこちょこっ、と置いてある。
 お茶菓子付きで、茶壷から茶海に移した状態で供される。紅茶店の「オマケ」かと思うとそうでもなくて、大柄で派手な蘭の香りが飛び立つ、華やかに楽しめる一杯。 (AQ! 99.12)

 
Okayti ('98 1st Flash)
 1998 FTGFOP
 ティーハウス・タカノ
 冷凍庫より「あらまだ残ってた」。甘い香りが蘇り立つよう、マーガレットの押し花、黄色い丘。 (AQ! 99.12)

 
水金龜
 1999 福建省
 岩茶坊(目黒) にて
 いいなぁ、ハイブロウだ。絵にすると岩壁にしがみつく松の根っこ。とても複雑だが明るいトーンを持った香り。飲み口はしみじみと穏やかだが奥深く、ほんのりと甘みが天から射す。アフターの「お茶酔い」がホワホワとして長い。 (AQ! 99.12)

 
夜来香
 1999 福建省
 岩茶坊(目黒) にて
☆バランスが見事で、どっしりと美味しくいただく。とても優れたお茶のようだ。二煎目が良かったなぁ。黒光りするような樹木の肌に格調高く咲く花。
 ところで、「岩茶坊」さんのジャージャー麺と豚まんは旨いなぁ。お茶への繋がり具合も抜群だし。
 (AQ! 99.12)

 
白瑞香
 1999 福建省
 岩茶坊(目黒) にて
 華やかな花の香り。蘭のような、沈丁花(というのは「お品書き」の釣書きの表現で、言われてみるととてもそんな気がする)のような、甘い香り。味の甘さには、穀物っぽい部分も感じることがある。 (AQ! 99.12)

 
Risheehat ('99 Recolte d'ete)
 1999 FTGFOP1
 ガネッシュ(仙台) にて
 仙台の「新茶の紅茶」で有名な紅茶メーカー、ガネッシュ。定禅寺通りと一番町にティールームを持つが、実は時間潰しのため、梯子した。美味しかったんで、両方でコレ飲んだのね。
 要素の揃った素晴しいダージリンで、とても高雅な雰囲気。ほ〜っ、とするけど、ダレない。
 定禅寺通り店のテーブルは書きモノをするにも本を読むにも好適で落ち着きます(客が少なかったし(^^;))。一番町店はアナログのターンテーブルがあったな。こちらも寛げる。 
(AQ! 99.12)

 
南巖鐵觀音
 1999 福建省
 樂茶軒(香港上環)
 穏やかに甘やかに乳が香る。品よく、ホッとするお茶。気の良い奴。三煎四煎あたりが、またほんに、気が良いんだなぁ。クルクルと丸い葉は、開くと大振りで何か見た目もノホホンとしている。なんだか茎も残ってる部分が多くて、飲み終わった後、台所の水切りに茶葉を捨てると、大きな葉が繁った原生お茶園(って何だ?(^_^;))のようになってエキゾチック。安渓の鐵觀音を南岩鐵觀音と言うことからすると、その辺りですかねぇ。
 (1999年10月樂茶軒)日曜の訪店、まぁまぁの混雑で最初は立ったまま幾つか試飲。店番は若手コンビという感じか。オニーチャンは、「三思堂」さんほどではないが、相当に流暢な日本語の使い手。香港にあっては「油断ならない中国人」的なニュアンスもある顔をしているのだが、これが話してみると優しく素直で穏やかな応対で、まったくいつもながら、お茶屋に行くと香港人観が変るようである。(^_^;) 高めのお茶の話を聞いても「うん、珍しいのはちょと高い。でも高いから美味しいとかじゃないよ。ボクの好きなのはこの辺」と言って薦めていたのが、この南巖鐵觀音や秋韻鐵觀音。中国茶との初対面にも良さそうな店である。 
(AQ! 99.12)

 
武夷單叢水仙
 1999 福建省?
 福茗堂(香港)
 キャセイ航空エコノミークラスで福引に当たった、という妙な入手経緯。機内食(日系やNW,UAよりは気が利いている感じ)にフォーチュンクッキーが付いてくるのだが、これを噛み割ったら「当たり!」が出た。見渡した感じだと、エコノミー全体で10-20席くらい「当たる」のだろうか。福茗堂の缶入り、ということで、悪くないラッキーである。しかし香港「行き」の便で当たるのはどうしたものか。(^_^;)
 焙煎が強めか、ほうじ茶のような飲み口で、やけにホッと安心する。緊張感なし。茶葉は馬鹿デカい。 (AQ! 99.11)

 
バニーマタル
 YEMEN
 美美(博多) にて
☆エッジの赤に茶色と黄金がきらめく。まさに珈琲の王。細工を凝らしたアンティークの箪笥の引き出しを開けると宇宙が出てくる。完璧なバランスを持った複雑な誘惑。ワインの表現によく珈琲を使うが、その対偶としてワインのような、DRCのエシュゾーのようなフィネスを持つ珈琲。飲み終わった後のカップの残り香も長大な物語を語る。 (AQ! 99.11)

 
イブラヒム・モカ
 YEMEN
 美美(博多) にて
☆美美に来るのはいつ以来だろう? 初めて見る、新たに加わったYEMENモカで、バニーイズマイル地方に産すると言う。初輸入第一便は70袋とのこと。デミタスカップ。その飲み口はまさにショコラそのもの。生ショコラの強烈かつ甘美な球体に酷似する。飲むほどに濃厚さが愛しさを呼ぶ。 (AQ! 99.11)

 
エレファント・ハラール
 ETHIOPIA
 美美(博多) にて
 これも新着でまず140kg、エチオピアから到着とか。「象のような」大ぶりな豆。その象が奏でる透明なテナーか、ハイトーンの酸味が一風変っていて、キツさは無いが澄んでいる。 (AQ! 99.11)

 
ミニ小沱茶
 1997 雲南省?
 香港茶具文物館
 迷称(<-鯲をにんべんにホえる。L=黷フYOUのヒモのゞメイ〃のュになる゛とはミニの意味で、迷称ファッチューチョンなんてのもよくある。親指と人差し指でOKマークを作ったくらいの大きさの、一回毎用に分けられたミニ・ポーレイ茶。なかなか可愛くて、悪くないポーレイ、くらい。 (AQ! 99.10)

 
銀針白猴王
 1997 福建省
 香港茶具文物館
 冷凍庫に少し残っていた。5分半蓋杯。ボルドー古酒のような鰹節の向こうに、ホワっとした桃色の小さい花がみつかると、ほっこりする。…という飲み方でいいんだろうか。白茶は謎なのだ。 (AQ! 99.10)

 
嶺頭單叢
 1999 広東省
 遊茶(表参道)
 75秒。しっかりとした水色の思わせる通り、微かにショコラを感じる苦味。オレンジピールを使ったチョコケーキみたい。店で試したときはもう少し甘味にふった印象だったような気もするのだが。存外にノーブルな雰囲気が楽しめた。 (AQ! 99.09)
 気難しい。上手くはいると、大人の品格というか、仙人のお導き。 (AQ! 99.10)

 
鳳凰單叢
 1999 広東省
 日本華泰茶荘
 ありがたいことに、谷山ファンからのいただきもの。
 60秒。いれたてでは一瞬、おいマスカットフレーバーかよ、と思ってみたりする。ライチの香り。艶っぽく甘やかで、ちょっと温度が落ち着いてくるとバターぐるみの丸さと充実感がある。また、二煎目がとてもバランス良かった。 (AQ! 99.08)
 7g/80秒。奇麗にはいった。桃・甘橘・バニラ。トータルな甘みと、心地よい昼寝の爽快さ。いいお茶だなぁ、これ。 (AQ! 99.09)

 
羅岩報春
 1996 ?
 樂茶軒(香港)
☆冷凍庫の最後の残り。1995.1996年の2年、1袋ずつ貰って飲んだと思う。発酵が浅く、緑が強く残る。緑色のミルクのようで可憐な甘さのこのお茶は、結構ワシらを幽玄の世界に運んでくれた。思い出深し。もはやすっかり落ちているが、それでもドキッとするような魅力がある。これも正体をよく知らないで飲んでいるお茶。 (AQ! 99.08)
 最近気が付いたんだけど、「黄金桂」を産してるのって、安渓の西坪地区の「羅岩」村なんですね。うー、関係あるのかなぁ?? (AQ! 00.01)

 
金桑子
 1997 湖南省?
 茶藝樂園(銅鑼灣)
 強烈な刺激臭がハッカのように香る、極めてクセの強い中国茶。氷砂糖みたいでもある。樂園の香港銅鑼灣店で買ったものだが、実は由来がよくわからない。そもそも緑茶なのか? 今度聞いてみよう(誰か知ってたら教えて(^_^;)。ラプサンスーチョンがそうであるように、何かで燻してるんじゃないかなぁ。 (AQ! 99.08)
 …と言っていたら、ほんとーに教えていただいたのである。中国関係についてよく教示いただいているYさんからのメール。
*以下小生の所有する金口桑子
注:口偏に桑で一文字です(underlineは以下同様)

発音=jin sang zi=ジンサンツ

商品名:金口桑子喉寶(英文名=Golden THROAT)

意味=金色の咽喉の貴重品/宝...といった感じです

メーカー:広西金口桑子製薬工場

研究開発者:当代発明家 細胞生物学家 王耀発教授

成  分:西青果=オリーブ?、羅漢果=瓜科の蔓植物の実、木安油=ユーカリ油、薄荷脳=ハッカ   等

効  用:解熱、解毒、腫れがひく、咽喉が滑らかになる。咽喉の痛み、声の嗄れ、急性咽頭炎、口臭 等の症状で用いる。

規  格:1ケ2g、10ケ/袋、2袋/箱

価  格:1箱6元?...記憶定かで無し

*以下小生の所感。

形  状:直径1cm程度円形ドロップ状。半透明琥珀色でつやつや光り。砂糖の大きな結晶の様でもある。

香/味 :薄荷のにおい。舌に刺激強め、人によってはきつ過ぎて嫌う。

効き目:咽喉飴の類よりも結構効く。

誰が買うか:北京在住日本人、特に奥方......これが一番の商品の安全判断基準です。

評  判:大量に持ち帰り友人知人に配布したところ、追加要求多数。
 金桑子についての情報があるとはビックリ。で、私の返信は以下。
 わおっ、どうもありがとうございます。えー、読むほどに興味深いです。

 ウチにある「金桑子」は、
・名前は「金桑子」で、口偏は付いてません。
・>香/味 :薄荷のにおい。舌に刺激強め、人によってはきつ過ぎて嫌う。
 の特徴は、実によく似ています。
・>形  状:直径1cm程度円形ドロップ状。
 形は普通の茶葉です。(ページに「氷砂糖みたいでもある」とあるのは味のことで、形状ではありません)

 という訳で、同じ物では無いですが、何かと〜〜〜っても関係がありそうな臭いがプンプンですね。へぇー。
 Yさんの追加解説。
中国語の「桑」=発音は第一声の「サン:sang1」=日本語の「桑の木」

中国語の「口桑 または 口桑子」=発音は第三声の「サン:sang3」=日本語の「咽喉」

共通性がありそうで良く分かりません。もっとも桑の木の根の白皮は漢方で咳止めに使うそうですが.....

 
明前碧螺春'97
 1997 江蘇省
 茶藝樂園(銅鑼灣)
 冷凍庫にまだ少し残っていたもの。緑茶の奇麗さは衰えているが、ホッとさせる飲み口は未だあり。綿毛の浮いた、というか、綿毛ばかり、というか、チャーミングな茶葉。 (AQ! 99.08)

 
家蔵普耳
 1997 雲南省
 英記茶荘(香港)
 缶入り。ちょうどこの辺りが、使いやすくて「飲んだ〜!」感もあるポーレイだ。 (AQ! 99.08)

 
西湖龍井
 1997 浙江省
 香港茶具文物館
 冷凍庫にまだ少し残っていたもの。中国緑茶のスタンダード。 (AQ! 99.08)

 
Junpana ('99 Recolte d'ete)
 1999 SFTGFOP1
 クリスティ(原宿) にて
 表現の大きいダージリン。口に含んでからの深みが見事で、小高い丘から開けた平地を見下ろすような悠然さ。 (AQ! 99.08)

 
Maribong ('99 Recolte d'ete)
 1999
 クリスティ(原宿) にて
 香気高さを感じるしなやかなダージリン。繊細に織られる香り。 (AQ! 99.08)

 
Junpana ('98 Recolte d'ete)
 1998 SFTGFOP1
 Mariage Freres(Paris) にて
 オリエンタルムードふんぷんで、エッジとか威張りが効いている。マーガレットの香りが枯れてなくてフレッシュ。風格と元気が共存するダージリン。 (AQ! 99.04)

 
Singbulli ('98 Recolte d'ete)
 1998 TGFOP
 Mariage Freres(Paris) にて
 実にまろやかで、液肌がまとわりつくよう。ジワと口に入った後の奥行きが深く広がる。微かな焦げた砂糖のような香り? (AQ! 99.04)

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