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中国料理店(国内)「た」~「の」
この一覧は五十音順になっています。
 
 

  大 吉
  
世田谷区世田谷4-7-3 03-5450-4557
11:30~14:30/17:00~25:00(土日祝11:30~25:00) 無休

・ 支那そばと上海家庭料理の店 (1995)
 ↑と店に書いてあるわけですが、以前は「上海家庭料理も出せるラーメン屋」っぽかったのが、最近ではすっかり「深夜営業の庶民的上海料理店」ってイメージで定着している気がします。ウリは、中国野菜を使った皿々。(2001)

 段々と真っ正面からの評判が上がり、スタッフも充実して、水休から無休に変わったようです。 (2004)

1995年10月

 *里芋の塩炒め
 *青菜と干海老炒め
 *上海大ワンタン
 *辛葱ラーメン

[AQ!]
 近所の深夜メシとしては「戦力」の発見。

[へべ]
 きょうの取り合わせはなんだかよかった。

2000年 7月

 *莫茜(ミシー)の炒め
 *マコモと牛肉の炒め
 *上海大ワンタン
 *穴子と黄韮の炒め
 *杭州餃子
 *チマキ

[AQ!]
 世田谷通り沿い、「支那そばと上海家庭料理」の「大吉」。
 久しぶりだが、随分と「上海家庭料理」寄りに変わっていたように思う。前は、そばに隠れてひっそりと炒め物が出ていたような印象なのだが…。
 莫茜川七など、「中国野菜炒め」を売りの中心に据えているようで、これは正解だと思う。なかなかに美味しいのだが、こう本格的になってくると、やや支那そば屋的なMSGの分量と皿によってやや出来映えにバラつきがあるのが、ちと恨めしくなってきた気がする。

[へべ]
 莫茜(ミシー)は、豆苗のような薄手系菜っ葉で、やさしくおいしい。炒めた汁がどことなく赤っぽいので「紅腐乳でも使っているのか?」と話していたが、名前に「茜」が入ってるし、もしかして葉っぱから出た色かしらん。めずらしい中国野菜炒めシリーズは、スルドイ企画だと思います。

[AQ!]
 午前1時までやってる店で、野菜炒め各種に点心。とても正しい。(^^;) そういうの、増えてください。
 ちょっぴりスープが現地くさいワンタンもなかなか美味。

DKIC1 2001年 1月 ☆

 *豆苗炒め
 *冬瓜と枝豆と生ハムの炒め
 *里芋と万能葱の塩炒め
 *豚肉の腐乳煮込み
 *中国セロリと牛肉の炒め
 *炒飯

[へべ]
 最初の最初は町のラーメン屋、という路線だった大吉だが、路線変更後はすっかり頼れる旨い店に嬉しくも変身各種青菜炒めが食べたい夜にはふらふらと向かってしまう。豚肉の腐乳煮込みなんか、旨かったなぁ。
 唯一の弱点がシメの炭水化物。このジャンルはまだ弱いのでぜひ「頼める一品」を開発してほしいざんす。

[AQ!]
 2001年に入って、随分行ったよね。「すっかり路線変更」って印象を受けるんだけど実際にはどうなんだろう? それこそ、[ラーメン量のMSG->ノンMSG]、くらいの極端な変化を感じるんだけど。僕らは、路線変更・変身!、と勝手に呼んでます。
 旨い皿は本当に一線級の中華って感じ。とてもサッパリ仕上げるから、夜中のメシとしては素晴しいし。
 こうなってくると、炒飯とかチマキ、スープそばなんかの物足りなさが恨めしくなってくる。

2001年 2月 ☆

 *空心菜炒め
 *腸詰
 *香菜
 *上海焼そば
 *牛肉と中国セロリ炒め

[AQ!]
 空芯菜、おいしい。この日はどうしたわけか、どうしても焼そば気分だった私が注文した上海焼そば。ここんちの炭水化物の中では旨かった。

2001年 7月 ☆

 *莫茜(ミシー)の炒め
 *マコモと干豆腐と肉炒め
 *苦瓜と海老炒め
 *牛肉と中国セロリ炒め
 *小籠包

[AQ!]
 大吉は相変わらず、「変身後」(なんて言ってるのはワシらだけかもしんないけど)のスタイルが続き、重宝している。この日は、莫茜が何とも立派。「茜」の字が入ってるのがよくわかる、赤い葉脈が真っ赤っ赤に入った葉が巨大に育ち、炒めた後にあれだけあるんだから、大した量なのだろう。そこから赤い汁が出るのか、皿に赤い溜まりが出来ていて、最初、「え、赤酢炒めにでもしてあるわけ??」って思ってしまったほど。

[へべ]
 この日のミシーは美味でした。小籠包は合格。シメの炭水化物コーナーでいつも選択に悩む大吉ですが、この小籠包は有望株かも。

2002年 1月 ☆

 *空芯菜炒め
 *葱里芋炒め
 *黄韮花韮海老炒め
 *枝豆冬瓜中華火腿炒め
 *イカセロリ炒め
 *小龍包子

[AQ!]
 時に列が出来る大繁盛状態ながら、「一昨日に比べたら全然空いてるよ」とは女主人の弁。季節が良いのか正月疲れの身体が欲しているのか、ヤケに里芋が旨く感じられる。

[へべ]
 正月の身体はなんだか野菜をほしがっていたようで、大吉へ。そういう人はほかにもいっぱいいたらしく大繁盛してました。メニュー(の帳面)も新調し、壁に貼ってあった料理群がかなり正規軍に採用されてます。今年も頼りにしてますっ。

2002年 7月 ☆

 *A菜炒め
 *マコモとアスパラ、鶏炒め
 *長芋と豚肉煮込
 *黄韮花韮海老炒め
 *冬瓜と中華ハムと枝豆煮込
 *小籠包
 *亀ゼリー

[へべ]
 ミシーもいいけど、A菜もとっても旨い。我が家から決して近くもない、くらいの距離なんだけど、中国青菜炒めとやさしい料理で頭が一杯になってしまう夜は大吉へ走ってしまいますです。

[AQ!]
 冬瓜枝豆も、中華火腿の効かせ具合がちょうど良い加減で、よく頼みますね~。

2003年 4月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *里芋と万能葱の塩炒め
 *粉皮と高菜炒め

[へべ]
 世田谷深夜メシで野菜を食べたいといったらもうココしかない。茄子のエビ味噌が旨い~。粉皮、は、「生春雨」とも紹介されてたけど半透明のビロビロした皮状のもの。高菜の酸味でいただく。これもうまーい。
 ところで隣にビストロが開店した模様。大吉で常連客とおぼしき女性が「隣、なんかできたねー」と店のオネーチャンに水を向けてたけど、「私ココにいる時は店にずっといるから知らないネ」のニベもない中華接客の王道であった (^^;)

[AQ!]
 …で、何か、ノリエットが開いたビストロみたいね、あそこ。「ル・プティ・リュタン」だっけ。大吉みたいに深夜営業ならいいのに(^^;)。
 さて、茄子の蝦味噌炒めはここんとこの、最凶メニュー。看過禁止。どっぷり。白いメシにこれまたよく合う。旨いのに熱くてなかなか冷めない、つまり、舌の火傷にご注意アレ。

2003年10月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *ナツメ餅と山芋とアスパラと栗炒め
 *烏賊と枝豆の高菜炒め
 *牛肉と蓮根のトウチ炒め
 *豆苗炒め
 *黄韮たっぷり春巻
 *仙草ゼリー

[へべ]
 ナツメ栗山芋炒めは、ナツメの実に小さな餅がはさみこんであって、ナツメの甘酸っぱさと栗の甘みが合わさってなかなか雰囲気のある面白い一皿。ただし、こっそり覚えておこう。大吉の栗は甘露煮であるのことを~ (^^;)

 春巻はヒット。皮がとっても香ばしくて黄韮たっぷりの贅沢ハルマキ。

2003年11月 ☆

 *豆腐の上海蟹味噌煮込
 *茄子の蝦味噌炒め
 *豆苗炒め
 *豚肉山芋煮込


2003年12月 ☆

 *豆腐の上海蟹味噌煮込
 *茄子の蝦味噌炒め
 *ガイラン菜炒め
 *マコモ炒め
 *里芋と万能葱の塩炒め
 *黄韮たっぷり春巻
 *仙草ゼリー

[AQ!]
 ガイラン菜、って読むんだっけ、あれ、強くて旨いわ。

[へべ]
 茄子炒めのこの、蝦味噌がものすごく旨い。ごはんを呼ぶ味。そしてものすごく熱くてなかなか冷めないので食べるときは要注意の料理ともいいますね。いったい何回これで舌ヤケドしたことか… (^^;)(…と毎回同じことを言い…)

2004年 2月 ☆

 *羊肉餃子
 *豚肉山芋煮込
 *マコモ炒め
 *黄韮花韮海老炒め
 *黄韮たっぷり春巻
 *イカセロリ炒め
 *羊肉餃子

[へべ]
 羊の餃子があんまりおいしくて最初と最後に一皿ずついただいちゃいました。

[AQ!]
 羊肉餃子はまだレギュラーメニューではなく、気が向いた日だけみたいですね。なるべく頻繁にお目にかかりたいのココロ。

2004年 5月 ☆

 *白魚豆苗炒め
 *茄子の蝦味噌炒め
 *豚肉山芋煮込
 *花巻
 *ガイラン菜と浅利炒め
 *黄韮たっぷり春巻

[AQ!]
 うおっ、と、「年中無休になります」の貼紙。そういえば、オカーサンがいなくても大丈夫なオネーサン仕切りの日が増えたし、大吉さらに驀進中。

[へべ]
 オカーサンおすすめの花巻豚肉山芋煮込と素晴らしくよく合いました。

2004年 7月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *黄韮たっぷり春巻
 *海老・トマト・涼瓜炒め
 *空心菜炒め
 *葱里芋炒め

[AQ!]
 LOぎりぎり。豆苗売り切れてました。蝦味噌に、ゴハン、呼ばれました。

2004年 7月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *豚肉山芋煮込
 *白魚と豆苗炒め
 *いかセロリ炒め
 *黄韮たっぷり春巻

[AQ!]
 ここの豆苗は大ぶりな葉っぱのタイプ。早い時間にはオカーサンたちがチョンチョン鋏で仕込みをしている。これがウマ~。

2004年 8月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *隠元のザーサイ炒め
 *黄韮と穴子炒め
 *上海蟹味噌豆腐

[AQ!]
 やっぱ、たまに食う上海蟹味噌豆腐はうめぇ~わ。

2004年11月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *白魚と豆苗炒め
 *葱里芋炒め
 *黄韮たっぷり春巻

[へべ]
 ワタシタチの大好きな一皿、茄子の蝦味噌炒め。つややかな紫に輝く秋茄子に、灰色の蝦味噌がトロリとからむ。アツアツで登場して、なかなか冷めないので三回に一回は舌をヤケドする(自業自得。でも待ちきれなーい)
 黄韮に関して気前がよいのも大吉の素敵なところ。黄韮、いい香りで好きだー。ここの春巻は不思議に旨くて、皮のパリリとしていながら粉旨っぽいところもさることながら、ふんだんに入った(そしてかぶりつくとズルズルと出てくる)黄韮の香りが、これまたアツアツの春巻空間に封じ込められているのも魅力のうち。さらにエライのが、メニュー文字面には現れていないにもかかわらず、黄韮がけっこう使われていて嬉しい上海蟹味噌豆腐大吉ってやっぱりすごい。

2005年 3月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *海老・空豆・トマト炒め
 *葱里芋炒め
 *野菜餃子

[AQ!]
 野菜餃子は新作メニュー。

2005年 4月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *浅利とがいらん菜炒め
 *野菜蒸餃子
 *上海風蟹肉炒飯
 *仙草ゼリー


2005年 7月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *マコモ炒め
 *長芋と豚肉煮込
 *上海蟹味噌豆腐
 *仙草ゼリー


2005年 8月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *ター菜炒め
 *里芋と万能葱の塩炒め
 *黄韮と穴子炒め
 *インゲンとザーサイ炒め
 *春巻


2006年 3月 ☆

 *栄螺・セロリ和え冷製
 *A菜炒め
 *茄子の蝦味噌炒め
 *長芋と豚肉煮込
 *上海蟹味噌豆腐
 *水餃子


2006年 8月 ☆

 *上海風じゃがいもサラダ
 *川七炒め
 *茄子の蝦味噌炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *ちまき

[AQ!]
 お盆真っ最中夜遅く…は普段より空いている加減の大吉
 上海風じゃがいもサラダ、は、例のシャキシャキじゃがいもの大吉流ネーミング。新登場かな?、旨い。
 川七はツルムラサキみたいな感じね。たまには、ググっておくか、
雲南百薬 = アカザカズラ = 藤三七 = 川七
 だって。知ってた?

2007年 9月 ☆

 *茄子冷製
 *川七炒め
 *葱里芋炒め
 *まこも炒め
 *蓮根牛肉トウチ炒め

[AQ!]
 微妙に野菜の味に秋の風?…な9月。
 茄子里芋がビビッドでちょい甘く、とても美味く感じる。川七・蓮根も調子良い。

[へべ]
 里芋は隣卓と一緒に登場、里芋の「具」部分と「あん」部分のコントラストがきいてて、あんの量もたっぷり。よい秋じゃ~。
 これまであまり頼むチャンスのなかった蓮根牛肉の、トウチ胡椒炒めもいい感じ。

2008年 6月 ☆

 *川七炒め
 *茄子の蝦味噌炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *長芋と豚肉煮込
 *春巻


2008年 9月 ☆


2009年 9月 ☆

 *茄子の蝦味噌炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *隠元搾菜炒め
 *烏賊の回鍋肉風

[AQ!]
 川七は売り切れ。
 最近こちらの店のフロアを任されてる具合の、千葉真子ちゃん似の中国女性は、随分と日本の「(商用)笑顔」をマスターしたようだ(^^;)。慣れてみると気持ちいいでしょ、ジャパニーズスマイル(^^;)。

2009年12月 

 *川七炒め
 *茄子・春雨の辛味土鍋
 *里芋・万能葱炒め
 *烏賊・キャベツ炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *春巻

[AQ!]
 新メニューも数々。
 最近の厨房陣は味濃いめ。春巻に黄韮が入らなくなったので、へべ怒。(笑)

2010年 9月 ☆

[AQ!]
 そういえば、イカはホイコーロー仕立てなのだった、なかなかよろし。
 蝦味噌茄子やし、ゴハンもらう。どっかでゴハンに合う、ゴハンにのせて食うと美味い、…ということで正調なようだ、上海モノは。
 今夏は暑かったろうなあ、中のオジサン。聞こえないけど、「いらっしゃいませー」とか言うたはる。

2011年 9月 

 *豆苗炒め
 *茄子の蝦味噌炒め
 *まこも炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *春巻(土産)


2012年 6月 ☆

 *米茜炒め
 *茄子の蝦味噌炒め
 *葱里芋炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *春巻(土産)

[AQ!]
 入店時が、客の波の合間だったようで、少しの間ワシらだけ。
 そのせいか、盛りがちょっと良かったような(笑)。タップリの米茜は、嬉しい。独特の「赤」を眺めるだけで元気になる。
 里芋の出来が、案外良かった。

2013年 3月

 *川七炒め
 *茄子の蝦味噌炒め
 *マコモ炒め
 *長芋と豚肉煮込

[AQ!]
 ちょっと厨房かわったかな。

2013年10月 ☆

 *川七炒め
 *茄子の蝦味噌炒め
 *マコモ炒め
 *じゃがいもシャキシャキサラダ
 *炒飯


2013年10月 ☆

 *葱里芋炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *茄子の蝦味噌炒め
 *隠元搾菜炒め


2014年 5月 ☆

 *川七炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *茄子の蝦味噌炒め
 *隠元搾菜炒め


2014年 6月 ☆

 *川七炒め
 *上海蟹味噌豆腐
 *茄子の蝦味噌炒め
 *隠元搾菜炒め


2014年 6月 ☆

 *マコモ炒め
 *葱里芋炒め
 *茄子春雨土鍋
 *洋葱牛肉

[AQ!]
 連日の大吉なので、普段頼まないモノも少々。
 「ゴハン」dayなので「ゴハン向き」そうな注文。
 茄子春雨は狙い通りなのだが、けっこー量がある。かなり。2人だと「食い切れない」とかではないが、多少飽きるかも。
 玉葱・牛肉炒めは、ずばり「メシ友」。こーゆー日には覚えておきたい。何処となく西洋が香る (ま、玉葱だから) のが、上海らしー。

[へべ]
 久々の葱里芋炒め、この日は里芋の質がよかったのか、おいしかった~。

 洋葱牛肉は心にメモ。洋葱に醤油で、どことなく家庭の食卓っぽくて、まさしく「ごはんのおかず」って味でしたね。

2014年 9月 ☆

 *上海蟹味噌豆腐
 *茄子の蝦味噌炒め
 *隠元搾菜炒め
 *茄子春雨土鍋

[AQ!]
 こないだの満席アウトに続き、あやうくセーフ、の大入り。
 ここちょっと前は、空いてたのになあ。

[へべ]
 川七も、たのもうと思ったら売り切れでした (入荷がないか少なかったのかもしれないけど…)。ともあれ、ギリギリで入れてよかった!

2017年 9月


2017年 9月

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  大鴻運天天酒楼
  
目黒区鷹番1-1-7 03-5721-8866
11:30~15:00/17:30~25:00(日22:00)

・ 香港広東料理をちょっとケッタイな内装で気楽に (1998.12)
 以前はLO25時くらいだっけな、と思ってたんですが、ここを経営する際コーポレーションのサイト情報によると、LO20:30になってますね。深夜営業やめちゃったのかな?? (2001.10)

 あれ、際コーポレーションのサイトから記載がなくなってますね。何かあったかな?? (2004.2)

1998年12月 ☆

 *牡蠣の清蒸、トウチソース
 *スペアリブの大蒜揚げ香港風
 *海鮮揚げ豆腐鍋
 *鴨と胡桃の炒飯
 *胡麻団子
 *ライチシャーベット

[AQ!]
 ちょいと久しぶり。ここも臭いわ・いい加減だわ・旨いわ、でいいなぁ。内装もほんとにいい加減で日本離れ気分だし。たまには来まひょ。
[へべ]
 なんとなく租界(字、あってる?)の建物みたいな。古っぽくてガランとした店内、テキトーなサービス。料理もまた、どの現地か知らないけど現地くさい。心中ひそかになんとなく贔屓にする、という店でしょか。

1999年 1月 ☆

 *蟹肉と冬瓜のスープ
 *鶏の丸揚げ
 *牛バラ肉と大根の土鍋煮込み
 *車海老のトーチ鉄板焼
 *海鮮おこげ
 *杏仁豆腐
 *栗餡胡麻揚げ団子

[AQ!]
 また来た。夜遅くやってて便利だけど、遅い時間、空いてるね。(^^;) もちょい入ってる方が安心なんだが。料理はほぼ安心できる美味しさ。香港らしく土鍋が魅力で、鉄板焼というのがどうしてなかなか良かった。

2000年 1月 ☆

 *蟹肉と冬瓜のスープ
 *鶏の丸揚げ
 *中国白菜のニンニク炒め
 *海鮮土鍋焼ビーフン
 *栗餡胡麻揚げ団子
 *四種豆の冷やし汁粉

[AQ!]
 いつも何となく良い印象が残る店だなぁ。「臭い」と「食い応え」の欲望が満たされるのが大きいような気がする。何かしらが食い応えあって、チマっとしてないのね。土鍋焼ビーフンは、んとに、旨いぞ、1月には最適。
[へべ]
 吹き抜けた高い天井に、ロココ調の鏡とかある妙なしつらえの店内も結構好き。料理もなんか、鷹揚に旨い、って感じですねぇ。ちょっと疲れてて、店の人にもあんまり別にかまってもらいたくなくって、でもおいしいめのものが食べたいな、というような日にポっと頭に浮かぶ店のひとつかも。
 「中国白菜」は香港で「北京菜」っていって売ってた菜っ葉によく似てましたね。
 ここの海鮮土鍋焼ビーフンには、うっとり。どことなく彼の地の香りがするんですよね。

2004年 9月 ☆

 “甲魚のコース”
 *筍蝦子和え、海月湯葉和えピリ辛、鶏巻の葱ソース
 *韮焼饅頭
 *鳳眼蝦餃
 *甲魚の湯
 *甲魚の蒸し玉子
 *烏賊の衣揚げ
 *甲魚の大蒜土鍋煮込
 *冬瓜の蟹あんかけ
 *細い焼きそば
 *タピオカ杏仁豆腐

[AQ!]
 香港の油麻地あたりの裏通りの名も無き酒楼…、とかの気分なら、べりまっち。何か気持ち良い。悪い意味でなく、グワグワと乱暴な味付けである。ウマい。
 メートルドテルのブライアン(・フェリー…みたいなヲッサン(笑))が面白かった。
 下っ端は、ドスンと放り投げるように皿を卓上に投下する。この中国人テイストが、皮肉じゃなくて、何か嬉しい(^^;)。

[へべ]
 出来心でフラリと寄って、これまた出来心でつい頼んだんですが、面白いコース、面白い展開でしたねぇ。甲魚(スッポン)の蒸し玉子は珍品。大蒜土鍋煮込のごっつりした感じに、接遇の妙もあいまって、異国気分が盛り上がっちゃいました。

2007年 9月 ☆

 *麻辣牛腱
 *冬瓜と蟹のスープ
 *鰻と苦瓜揚げ
 *牛カルビと茄子の土鍋煮込
 *冷中国汁粉
 *マンゴープリン

[AQ!]
 金鐘でビジネスを終えたワシらは北角まで戻ってきてメシさ! 〆は土鍋で白飯。今日の注文バランスはバッチグーだったぜ。
 …ってなニオイを変わらず残しているのは、何とも魅力れす。
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  泰興楼
  
中央区八重洲1-9-7 03-3271-9351
11:00(土11:30)~14:30(土15:00)/17:30~22:00(土20:30) 日祝休

・  

 
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  大山生煎店
  
目黒区自由が丘1-4-6 03-5731-0977 www.taizan-shengjian.com
12:00~21:00 無休

・ 上海生煎の専門店

2015年 7月 

 *生煎

[AQ!]
 すぐ出る。速っ!
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  太子楼
  
新宿区新宿1-30-6 
11:30~14:30/17:00~23:00

・ 杭州家庭料理
 閉店の模様。ただし、姉妹店的な位置付け(?)の原宿「燕 東京茶楼」が続いているようです。

2004年 7月 ☆

 *やき湯葉
 *小海老の龍井茶炒め
 *油淋鶏
 *菊花と蒸し鶏のとろみスープ
 *春巻

[AQ!]
 杭州料理。
 やきゆば、と書いてあったけど、湯葉を煮しめたような冷前菜で、精進料理の北京ダック見立てのような品。
 菜単に並ぶ品々も、その説明もけっこう面白いのに、店の外にはフツーっぽい品書きしか出していないのが勿体ない感じ。

[へべ]
 杭州料理って、あんまり「コレがそうだ!」という代表選手とか味のイメージがピンとこなかったんだけど、香港の華亭とかここの感じだと「はんなり」した料理なんでしょーか。龍井茶の香りや菊の香りであっさりいただく、みたいな。
 品書きはじっくり読むとこれがなかなか面白いんです。額を寄せて検討してたら2冊渡してくれました。なんだったかな、「一味間違う」ナントカ、っていうのは笑えました。春巻は「よそのと絶対違う」的なことが書いてあったり(小ぶりで、皮の巻きが厚めで、具はあっさりしておいしかったけど…絶対的な違いがどこか、と問われれば自信ないですね (^^;) )
 ものすごく綺麗好きみたいで、夕方口開けに入店したんですが厨房を磨いてるのが見えたり、ご主人が表の看板やメニューを一通り拭き清めてから、最後に雑巾バケツの中を拭きながら戻ってきたりしていて驚きました。

[AQ!]
 使い勝手や価格は“街の中華”で、パリッと清潔な店内で海老の龍井茶炒めとか菊花鶏湯なぞ食えると、けっこー妙に得したような気分になりますねー。よいよい。
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  台北飯店
  
新宿区新宿3-31-5ペガサス館1F 
17:00~25:30(日祝23:30) 無休

・  
 閉店したのではないか、という噂を聞いたのですが、本当でしょうか? (2002)

1996年 2月

 *腸詰
 *餃子
 *烏賊団子
 *豚足ニラ炒め

[AQ!]
 なかなか便利で美味。
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  大拉垻食堂  だいらばしょくどう
  
豊島区池袋 3-1-11
24時間営業

・ 要町の雲南・四川料理
 ネット情報によると閉業の模様

Dalaba 2016年 4月 ☆

 *凉拌藕片
 *揚げ茄子の大蒜風味冷製
 *川香口水鸡
 *大拉垻炒豆芽
 *蚕・花生炒め
 *酸辣土豆丝
 *干煸四季豆
 *毛血旺
  豚タン、鶏肉、鴨血のマーラー煮込み(唐辛子&山椒)
 *酸菜鱼片
 *云南麻婆豆腐
 *チューニャン杏仁豆腐
 *茹で団子
 *棗入り蒸しパン
 *玉子入り小麦粉生地のバナナ小豆巻き

ダイラバ
[へべ]
 ダイラバもやし(大拉垻炒豆芽)が、なんだかおいしかった。毛血旺に(わりとたっぷり)入っているもやしも旨い。
 あと、ここの蚕は驚きのおいしさ!衣揚げを二分割してスパイシー炒めにしたような感じだったかな?中がとろりとクリーミーで、花生ともよく合ってた。
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  大沪邨  だうつん
  
豊島区西池袋1-37-15 03-6907-0767 dautun.kg-consul.jp
11:00~29:00 無休

・ 池袋の上海料理

だうつん 2015年 8月 ☆

 *四喜烤夫
  五目焼きふす
 *糟香小黄魚
  石持の麹香り
 *響油膳絲
  田鰻の上海風炒め
 *葱油蚕豆
  空豆の葱香り


[AQ!]
 大沪邨=「だうつん」
 読めね~よなあ(笑)。
 「日本首家上海本帮菜馆」と言ってる。本格上海料理。
だうつん  池袋のあやしいビルの3階に上がり中国語の渦に飛び込む…という「池袋システム」(笑)だが、別に日本人もウエルカムモードで、「ウチでほんまもんの上海を食ってくれい」というモチベもある。

 その通り、料理はどれも上海を感じさせるもので、好印象。
 値段は安いが量はタップリとあるので、まあ2人だと4品がいいとこ、多人数の卓をやりたくなる店かな。

 烤夫は甘いんだけど品はある。
 田ウナギは生ニンニク混ぜ・胡椒で、強烈♪
 糟香小黄魚は「イシモチがあと1尾になっちゃったから…」で半額。ウマ。
 空豆はチュウニャンっぽい。

だうつん 2015年12月 ☆

 *五香素鶏
  仏道精進料理豆腐
 *香菜干絲
  香菜と押し豆腐の胡麻和え
 *熏魚
  揚げ魚の上海風醤油煮
 *酸辣菜
  上海風甘辛口漬物
 *響油膳絲
  田鰻の上海風炒め
 *咸菜大湯黄魚
  高菜と石持スープ
 *韮黄アサリ
 *干煎臭豆腐
 *油燜茭白
 *咸菜毛豆
 *油煎大饂飩
  ナズナと肉入り上海風上げ大饂飩
 *酒醸小圓子
  酒糟入り白玉スープ
 *弄堂粢飯糕
  塩味餅揚げ

だうつん
[AQ!]
 本日は忘年会にて機銃掃射注文♪
 やっぱ此処はちょびっつ、イイ。品良い味に着地してる皿は、愛でたい上海味な気がする。
 本日的には、五香素鶏・香菜干絲・熏魚・咸菜大湯黄魚・酒醸小圓子は好きだなあ。
 弄堂粢飯糕も、ウマイというのも何だが(笑)シミジミり~♪
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  中華たかせ
  
中央区銀座8-7-8 ginza-takase.com
17:30~ 土日祝休

・ 銀座の広東料理、要予約
 こちらは閉業…かなあ? 2022年、高瀬健一シェフは、自らの完全独立店 Ino Cantonese 日本橋たかせをオープンされました。

たかせ 2017年 2月 ☆☆☆

 *一口開心
 *頭盤
 *白灼象抜蚌
  ミル貝とハナビラタケのサッと茹で 海鮮だしスープ
 *珊瑚蟹扒白子
  ふぐ白子のセイコ蟹あんかけ
 *金華上湯大鮑翅
  フカヒレ尾の姿の上湯とろみスープ
 *清蒸東星班
  東星ハタの“清蒸”香港スタイル 葱生姜のフィッシュ醤油ソース
 *蝦夷鮑炆海参
  蝦夷鮑と干しナマコの煮込み コラーゲンソース
 *脆皮琵琶焼京鴨
  京鴨の香り焼き香港スパイス風味 中国恒順8年熟成香醋の甘味噌ソース
 *火京鴨炒飯
  京鴨とレタス入りチャーハン
 *雲呑湯麺
  海老雲呑入り 香港細麵スープヌードル
 *雪蛤鮮果牛油果露
  香港ビューティーコラーゲン“雪蛤シュッカプ”入り 甘いアボカドピューレ 亀コラーゲンゼリーとフルーツとともに
 *小菓子

たかせ
[AQ!]
一口開心
 自家製XO醬・蛤、渦巻ビーツとそのスープ、鼈の肝・葱・豆板醤
 たかせさんらしい可憐さもある美しい見た目から、魅惑の香りが誘う。

頭盤
 鮪の紹興酒と中国山椒漬…の炙り 紅芯など根菜マリネ / 伊勢海老・タイラギ・ちしゃとう・黒酢ジュレ・胡麻ソース
 贅沢なるミニチュア世界。

白灼象抜蚌
 ミル内臓のスープ
たかせ
珊瑚蟹扒白子
 なんと贅沢な♪

金華上湯大鮑翅
 調味料無しの湯(火腿の塩気で) もやし・黄韮 香港赤酢・浙江8年黒酢

清蒸東星班
 2人なのでほどよい切り身で。

蝦夷鮑炆海参
 鮑の鮑蒸し…みたいな(笑) コラーゲン海参(参の字に滋養) 大葉の豆苗
 とても好き。
たかせ
脆皮琵琶焼京鴨 中国恒順8年熟成香醋の甘味噌ソース
 アウトラインは北京ダック調(「昨日干してました」) 京鴨は肉も美味…な狙い 黒酢味噌ソース 香港スパイシーをちょびっつ 皮サラダ香港調 「京都」は「北京」と思うとおもろいね♪
 ガルニはセロリ胡瓜マンゴ柑橘

火京鴨炒飯
雲呑湯麺
 雲呑・炒飯ともに、ハンナリと強さが両立 コアの香港

雪蛤鮮果牛油果露
 せとか
たかせ
小菓子
 龍鬚糖 月餅 ココナツ系タルト
 龍鬚は作るとすぐ湿気る

*****

 電磁中華
 地図のような2次元の広がりに時間軸の広がり
 香港を中心として華僑華人の時空を駆ける夢を丸呑みしたような 王欣太的 龍と玉
 再構築でありながら、コアに香港が屹立する

「最近の浮き袋、オス40-50万/メス4-5万ですよ、くれーじーw」
「酢鼈、ウケてますよ、今度どーですか」「是非♪」
たかせ
[へべ]
 カウンター6-7席と、2席&4席のテーブル席。

 高級店、高額コース、高額食材、問題はその先。
 極上の素材。調味料の抑制と厳選。中華ならではの技法。
 結果、清澄で端正で滋味豊かで奥深い。静かな落ち着き。なのに香港が香る。

 厨房広東語ライフ、香港だと英語が交じる。
「朋友パンヤオ」と言うと→広東の田舎モノ? 香港だと「friend」(笑)
 「得唔得呀?」とか丁寧じゃなくてOK。「食ってみし」はeatを交えて「イーアー」て、なんだそりゃ的(^^;)。
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  溜池山王聘珍樓
  
千代田区永田町2-11-1山王パークタワー27F www.heichin.com/shop/tameike/tameike.html
11:00~15:00/17:00~23:00(土11:00~23:00) 日祝休
2020年開業
・ 大チェーン聘珍樓が提示するスタイリッシュな豪華店はワインリストも要注目 (2001.3)
 2020年コロナ禍で閉業…らしい?

2001年 3月 ☆☆

 *前菜盛合:さいまき海老、鰆、クラゲ、蟹巻、焼鴨、叉焼
 *伊勢海老とフカヒレのスープ
 *大根の海鮮詰め赤ワインソース仕立て
 *活鮑の清蒸
 *ハタと野菜とマコモ茸のジャガイモバスケット盛
 *ミル貝と挽肉とエリンギのピリ辛炒め
 *揚げジャガイモと海鮮の炒飯
 *ホワイトチョコレートのムースと杏仁豆腐「杏雲」
 *エッグタルト
 +98 Chardonnay / Kistler

[へべ]
 上出来の中華とまさかのキスラー。ああ幸せ。
 このコースはたいへんよくできた構成。場所といい料理といい設定といいワインリストといい、見事なもんです。しかも意外なことに夜景まで楽しめるとは。思いきり天井の高い、あの懐かしいバブル全盛期の店舗設計を彷彿させる大きなガラス窓から見下ろす夜景はいいものでした。料理もいいです。伊勢海老フカヒレスープなどはさすが、の質と出来。

[AQ!]
 おやおや、これは、
「10年前に戻ったようだね~」
「遅れてきた勝ち組たちの宴、ってぇのかね~」
 などと言っていると皮肉のようだが、そういう訳ではなく、バブル造り、とでも呼ぶべきドッシリとして余裕バリバリなスペース・内装は、やはり気持ち良いものね、というのが7割方の気分。イマドキ良く作ったものだ、という点は拍手です。
 そもそもワインリスト目当てで行ったようなものだけど、実際、すげぇリスト。これに勝てるフランス料理店がどれだけあるものか…。ボルドーだけで50種はリストにあるのだが、その殆どが80年代前半以前、ってぇのが凄い。90年代なんか幾つも載せていない。そして、カリフォルニアが素晴しい。
 料理メニューは、まず、一ページ目に「MSGは使わない」由の宣言。何とも色んな意味で「わかってやってる」店、という感じ。注文はコースにしてしまったのだが、実際、コースの組み方も巧み。何を食べても上々の素材。レシピ(所謂ヌーベル感、がある)や調理の細部には、まだ詰めの甘い部分もあると思うが、全体として満足感あり。

2003年 4月 ☆☆

 「松鶴之筵」
 *山王併盆
  山王店特選前菜の盛り合わせ
 *瑶柱杁排翅
  じっくり戻した干し貝柱入りフカヒレの姿煮
 *紅酒猴発茸原只鮑
  やわらか鮑と山伏茸のオリジナルソース
 *XO醤黄花菜炒双鮮
  本日のおすすめ二種海鮮と百合の花のXO醤炒め
 *鎮江煎封大蟹腿
  北海道産タラバ蟹の香り焼き、中国黒酢ソース
 *雪菜火鴨湯米粉
  雪菜と焼き鴨のスープビーフン
 *桜の香りのブランマンジェと杏仁豆腐「杏雲」
 +81 Ch.Haut Brion

[AQ!]
 雨のそぼ降る春まだ寒き、駅から簡単に行ける店がいいねと、か弱きワシらである。聘珍樓の入る山王パークタワーは、この御時世の故かそれとも直接キナ臭い情報故かは知らんが厳戒態勢下にあり、入館にあたってガードマンに氏名の記入を求められる。「あの、聘珍樓って此処でしたよね?」などと聞くも間抜けであるが、さすがに「客の迷惑になるな」くらいは厳命されてるらしく、利用客であるとわかると慣れぬ仕草の「丁重なガードマン」の姿が見られる。
 そのせいかあらぬか、館内はガランとした趣きで、御商売するには大変ね、と思うが、秘密倶楽部に来たみたいでワクワク…って感じも。聘珍楼溜池山王は今日もモダンでシックでヴィヴィドな佇まいで素敵だが、ん、空いてる。雨の平日ではあるが。
 菜譜の装丁と中身は何だか親しみやすくなったというか大衆的になったというか。コースは8000円からで相変わらず大衆的で無い訳だが、コースバリエーションについては焦点を絞り切らず悩ましいという印象。「本日のコース」的な季節の10000円コースがあまり面白く見えず、「松鶴之筵」12000円を選択。
 前菜盛合せからスタートだが、見映え重視の物や、作り置きが味に出ている物も目につき、「うん、まぁ、なぁ」
 …とここまでこの日は若干、暗雲的推移で「大店チェーンの運営の舵取りは難しいとですか~」とか言っていたのだが、次からが良かった。突如雲が裂け陽光が地表に降り注いだ如き展開と相成りました。
 フカヒレスープが素晴らしい。コクと爽かさ、味わいの良さ。菜譜の「No MSG宣言」頁はなくなってしまったのだが、方針は残されているようで、明らかに化調を廃した物の「良さ」が全面に出ている。全体に「香港風」中国料理ととらえていいと思うのだが、その香港の悦楽感、歩いていて地面から15cmくらいフワフワと浮き立っているような高揚感がある。いやーそうは言ってもなかなか出会わない、ってくらいの。
 のソース(とゆーか濃いスープとゆーか)もフルフルと口の端が震えるように旨い。清い。何つーか、ある程度ちゃんとした物なら、MSG無しの方が「トクだよ」と思える味わい。切れの良さについて、お見事、と感嘆しながら食べ進んでいたのだが、ふと中国語表記の方を見るとホンツァウとあった。とすると、紹興酒を使う所をワインに変えたヌーベルであったか。その狙いだとすると成功だろう。ヌーベルシノワの工夫はとかく滑りがちだが、これはとても実質的。山伏茸でソースを奇麗に拭う。
 XO醤が旨い。XO醤にはやや懐疑的なワシに旨い…気の合う奴だ。これも無化調が効いてるくさい。これと海鮮と百合花が油に乗って香ってくる甘さが香港っぽい。
 黒酢の風味も感銘。は焼いたのが正解(…そもそも焼き蟹好きなワシらだが)。相性も良かった。黒酢酢豚より整合性があるんでは、と一瞬思うほど。
 ビーフンスープも花丸。塩梅の良さ。米粉自体は結構歯応えを残した茹で加減にしてあった。狙いだとするとヌーベル的なのかなー。面白くいただけた。
 さらにデザートのの香りの活かし方が良い。うーんこの感じはどうなのかな厨房システム的には…と思いつつ、「デザートも良いですね~」と水を向けると、パティスリーはパティシエがいて…と西洋系で、フレンチなんか勉強してる女の子がやってるんですよ、とのこと。フレンチのデセールと思っても出来のイケてる方だと思う。

 ところで、聘珍楼溜池山王は、当初、香港人料理長を招いていたと思うが、何かの雑誌で見たとこによると、日本人若手を総料理長に据えるという変更を行ったらしい(記憶曖昧、間違ってたらゴメソ)。他の聘珍楼各店でも、日本人若手の起用が目立つ気がする。それがこの老舗の近年の方針なのだろうか。だとすれば、それは俺的にはケッコー賛成である。日本に於ける中国料理は、日本人が指揮して中国人が鍋振るのが旨ぇんじゃないか…と思える局面はよくある。中国人料理長もいいんだけど、どうもカレらは、「ヌーベル臭い小手先ヌーベル中華の作り方が下手」「日本人の味覚嗜好の分析が表層的…っつか、すぐ声のデカい大衆味覚に流される」という辺りに弱点を持ちがちである。鍋振らしたら凄いんだけどね~。もしかして、聘珍楼は組織論的にその辺りを分析したかなぁ、とも思ってしまうのだが(ま、どうだかね)。
 今の聘珍楼のストリームの現われが今日のコースであるとすれば、まずは「え~んでないかい」と満悦するものである(なんのこっちゃ)。

 それから、81 Ch.Haut Brion。この店来ると、ワイン飲みたいもんね。
 あぁ素晴らしいなぁ。田舎の別荘のビロード、肌理細かく、優しいタンニン。複雑な土の香りの品格。
 出て参りましたオーブリオンを前に、ソムリエールと相談(腹の探り合い)。何となく「そのまま行く」かなぁ、と思いつつ顔色を伺っていると、澱の問題と多数の客がデカンタ注文なのを気にしている様子。「ウチは後半戦の多少の澱はでーんでん気にしません」とその件は押さえると、「でしたら、そのままで是非。私もそれなら絶対、デカンタしない方が良いと思います」とのことで一決。ついでに「私もいつかコレは飲みたいと思っておりまして」とのこと。
 お陰で、めくるめくような展開、全方向に広がるランドスケープ、引きずり込まれるような魅力の深化を楽しむ。
 色はオレンジが出始めているものの、酸や果実実も十分で、ようやく飲み頃到来の巷でござんす、という感じの22歳。

2005年 4月 ☆☆

 「産地直送 花見月コース」
 *白灼鮮竹蝦
  活巻き海老の湯引き 自家製辛味ソース
 *羅臼仔中紅焼翅
  極上フカヒレスープ 小蕪の器で
 *雀巣蚕豆双鮮
  函館漁港直送二種海鮮と空豆の炒め カゴ盛り
 *蠣皇扣原只鮑
  恵山産天然エゾ鮑の姿煮込み
 *白金排骨保仔飯
  岩手花巻産プラチナポーク、スペアリブの炊き込みご飯  *精美双甜品
  パティシエ特製二種デザート(蓬団子、杏仁豆腐)
 +01 Isabelle / Au Bonn Climat

[AQ!]
 S本兄氏と3人で。山王パークタワーはほどよく賑わう。

[へべ]
 よくできたコースでしたね。会食のトップバッターが白灼蝦なのは、不器用者にはちょっとつらかったけど(にこやかに会話を維持しつつエビむくのは結構困難 ^^;)。スープと、海鮮炒めの見事なホッキが美味でした。小さな土鍋で一人前ずつ出てくる、スペアリブの炊き込みご飯が絶品! 豆鼓の上等さがきくのかな~。あれまた食べたい。
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  知音食堂
  
豊島区西池袋1-24-1 03-5951-8288 www.zhiyinjp.com
12:00~14:00/17:00~26:00 無休

・  

2006年 3月 ☆☆

 *夫婦肺片
 *拌干絲
 *魚香茄子保
 *水煮牛肉
 *田鶏と血煮凝り煮
 *歌楽山辣子鶏
 *宮保アキレス腱
 *そら豆のべん漬物炒め
 *モロッコ隠元漬物炒め
 *水餃子
 *花巻
 *ココナツ団子

[AQ!]
 知音食堂の話は、聞きつけた時には既に時遅く(?)、大爆裂の人気店となっており、これまでに何回か満席お断りを食らっている。…って、マトモな時間に予約無しでアタックするからいけないんだけど。
 本日はOさんが予約取ってくれまして、ありがたく、ようやく4人乗り込む所の池袋駅前は四川総本山。
 早々と感想を申し述べてしまえば、想像していたより更に美味い。ワオ! 味覚的に、意外と品が良かったりするのも嬉しい驚き。辛いっちゃ辛いが、「激辛(ばかり)がウリ」型では無い。
 水煮牛肉庶民型はここが一番。魚香茄子も非常に説得力アリ。
 料理長のおっちゃんが、意外なことに、真っ白なコックコートに背高帽。…ってか、この辺の評判を読み間違えてるから俺ら「意外」が多いんだな(^^;)。店イメージを修正修正、っと。
 どれもやはり素晴らしく多くて安い。二人だと注文苦労か。この点は評判通り。
 青島210円。ここも評判通り(笑)。
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  筑紫楼 本店
  
渋谷区恵比寿南1-10-2 03-3760-0016
 

・  

1996年 2月

 *フカヒレの刺身と前菜盛り合わせ
 *イカの辛み炒め
 *鹿肉炒めと花巻
 *紅焼フカヒレ
 *ココナツ団子と海鮮団子
 *パイナップル炒飯
 *フカヒレスープ
 *杏仁豆腐
 *ココナツ団子

[AQ!]
 とても繁盛している人気店。
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  竹游林
  
港区元赤坂2-2-23明治記念館内 
11:30~16:30/17:30~21:00 無休(土日祝はパーティのみ)

・  
 2004年に料理長交代…、と聞きましたが。(2005)

 2022年、閉業?

 
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  チャイナシャドー China Shadow
  
港区港南2-16-1ストリングスホテル内 03-4562-1541 www.chinashadow.jp
11:30~22:00
2003年開業 料理長: 國田隆 (敬称略)
・
 いつの間にか、ストリングスホテルはインターコンチネンタルの支援を受け、ANA・インターコンチネンタル共同ブランド体制へ移行。まあそれは良いのですが、チャイナシャドーが以前ほどの冴えが無いのもそれと関係あるのかなぁ…という気がしてしまうのはどうなんでしょ。サイトも元気ないし…。
 まあ、街場のレストランと違って、ホテル内のレストランがクォリティの安定感に欠ける場合が多いのは、今に始まった話ではないですが…。 (2008)

シャドー 2004年 7月 ☆☆

 “琵琶”
 *ホタテ貝とミル貝の湯引き 葱生姜ドレッシング
 *大正海老の塩胡椒炒め 大豆風味
 *シーフード入り冬瓜の摺り流しスープ
 *五目野菜とラム肉のモンゴル風炒め トルティーヤ添え
 *二種玉子入り青野菜のスープ煮込み
 *蒸し牛肉団子の野菜添え
 *黄韮と椎茸入り広東風煮込みそば
 *杏仁豆腐 季節フルーツ乗せ

[AQ!]
白ミル貝はヒョンローピン気分で葱生姜にルーコラが合う
スープのシーフードは魚片もgood!、強いけどスッキリ綺麗で各素材感が出て美味。
海老は柔らかくハンナリした仕立てに細かい大豆の風味付けで、品が良い。色どりにブロッコリ添え。
は勿論香菜をふんだんに使い野趣を持ちながら繊細な仕立てにしてある。マニアと一般の両方に“語れる”ポジション取りは上手い。
玉子の皿は、ハムタン・ピータン・ツルムラサキ煮込
牛肉団子はタップリと、陳皮っぽくしなかったのが上品志向でこれもまた良いか。
●そばは伊麺、モヤシもね。
●全体にとても香港っぽい。シェフは花梨から、港湾壱號鴻星で修業らしい。クールでハンナリ。量は思ったよりはタップリ。

[へべ]
 いやー、むちゃむちゃ香港気分でした。ストリングスホテルやるなあ ヽ(^o^)丿
 海っぽい都心の高層階から展望しつつ、満福楼をもしのぐ勢いのお茶おかわりサービスを受けながらこんな料理を食べてると、いやが上にも香港気分が盛りあがっちゃいます。、おいしかったなー

[AQ!]
 ほどよく香港テイストな広東菜、って幾らでもありそうでいて実は不足気味な手札ゆえ、ここは嬉しかったですなー。福臨門行きたきゃ銀座の福臨門に行くという手があるが、凱悦軒や夏宮や天寶閣に行きたくなったらどーしたらよいのよ?、という意外に難しい設問へのズバリなお答え。海も含めた大展望も香港ちっくつーか、それこそ港湾壱號かって感じだし(欣圖軒ほどではない)。
 もっともあまりに眺めがいいので、此処んちは世間ではすっかり“デートスポット認識”されているようで、レストランとしてあまり語られていないようなのは残念。
 まぁ、そのうちまた行きましょう。品川駅隣接は、新幹線・羽田空港的に利便。

2004年 8月 ☆☆

 *牛筋冷製山葵風味
 *海鮮乾物と苦瓜のスープ
 *帆立と黄韮の塩胡椒炒め
 *家鴨胸肉の山椒風味、潮州風
 *スペアリブの醗酵豆煮込
 *春雨と五目野菜の保/火
 *3種茸の網春巻
 *楊枝甘露
 *タピオカとタロ芋のババロア
 +01 Shiraz / Wolf Blass

[AQ!]
 目黒から何処かに食べに行こう・天気不順につき傘のいらない店きぼんぬ、…などあって、品川のチャイナシャドーのディナーにお邪魔する。
 此処んちのコース組み立てはなかなか気が利いているんだけど、やっぱ、ワシら的には「北京ダックいらね」「フカヒレ姿煮いらね」…などあって、アラカルトからの御注文。
 牛筋煮凝りを山葵ダレで食べる900円の前菜に舌を巻く。筋の香り高い仕立てに山葵の調合が巧みで、山葵の面白みがハッキリしてるのに中華王道な味の芯がぶれず、「和のテイストだって…プ(苦笑)」の類の感じがまったくない。とっても美味しい。
 スープ帆立黄韮の強気な香りは品を損なわずグググーっと迫ってくる、窓外にスターフェリーが見えてくる。
 揚げた葉が潮州家鴨(この料理、香港の潮州料理屋でよくやるよな)スペアリブ(脂の落し方残し方絶妙、ジューシー)の肉扱い・加熱が素晴らしい。
 野菜春雨保はこの店の湯・貝柱の質が活きていて、隠れお勧めメニューかも。C/Pいいよトクだよ~。値段考えなくても感激するが。
 楊枝甘露は、湾仔満福楼には及ばないが夏宮には手が届く。…ってか、火龍園で見たスタイルだな、これ。グレープフルーツのほぐれ具合はなかなか健闘してる。
 サービスはホテルっぽいけど、全般的にはまずよろし。…うーん、割と色々なタイプのサービス人が混じっているとも言える。
 ま、兎に角だ、この展望と料理は、ほとんどすんなりと、港湾一號や(旧)麗晶軒天寶閣凱悦軒にいるような気分になれる。ご機嫌。
 高級ホテルの展望レストラン…ってことで、高価な店ではあるが、飛行機代要らなくて安いやんけ、と思えてきました。いや、高価といっても適価だけど、此処。

[へべ]
 とてもとても香港気分になれる一軒。湾仔満福楼になかなか行けないウサを晴らすにはピッタリかも。バブルが弾けてからなかなかお目にかかれなくなった、ちょっと贅沢でいて冷静な店内の造りも結構好みです。こことか、溜池山王聘珍樓みたいな。
 ここはいろいろ美味しいし、料理も面白くて選ぶのが楽しくも悩ましい。お気に入りはスープです。上質なスープって、「そうそう、旨いんだよなー」と、しみじみしちゃいます。具がいわゆる高級素材じゃない、例湯風なものの方がむしろ好き。ホテル中華らしく中国各地方料理のテイストを取り入れつつも、その扱いはとっても上手なのが好きだなー。

2005年 4月 ☆☆

 *ビスケ
 *広東式釜焼叉焼
 *家鴨広東ロースト
 *海鮮乾物と苦瓜のスープ
 *帆立の紅麹炒め
 *スペアリブの醗酵豆煮込
 *揚げ豆腐五目煮
 *スナップえんどうの大蒜炒め
 *海鮮焼そば
 *二層紅豆ココナッツ羹
 *胡麻白玉煎り胡桃汁粉
 +00 Rioja reserva / Marques De Riscal

[AQ!]
 新宿狂言のアフター、3人で。帆立紅麹、みごと。スープは成田を飛び立っている(ような香港テイスト)。家鴨はタレでいただく。

[へべ]
 ここのスープはやっぱりいい。帆立紅麹と、何気ないけど揚げ豆腐五目煮が旨くてしあわせ。あったかい胡桃汁粉を頼んだら、サービスの人々から(食前に2人、食後に1人)口々に「あったかいけど、大丈夫か??」と念を押されました。香港に初めて行って一番驚いた&気に入ったものの一つがこの、あったかお食後なんだけど、苦手な人が多いのでしょうか? (^^;)

2007年 1月 ☆☆

 *牛スネ肉の辛味煮薄切り冷菜
 *緑豆ゼリーの胡麻ソース風味
 *広東式釜焼きチャーシュー
 *帆立の紅麹炒め
 *花椎茸の澄まし蒸しスープ
 *アンコウの切り身の大豆風味蒸し
 *豚肉と茄子の土鍋辛味煮込み
 *スナップエンドウのガーリックソルト炒め
 *中国ソーセージ入りチャーハン
 *マンゴプリン
 *グレープフルーツとタピオカ入りマンゴジュース

[AQ!]
 「グレープフルーツとタピオカ入りマンゴジュース」は楊枝甘露ですね。

[へべ]
 週末に予定している宴会の下見がてら、アラカルトであれやこれやと。
 平日の夜とあって、ビジネスディナー卓もちらほら。
 宴席用にはランチコースをベースに、いつもおいしい釜焼きチャーシューとこの日のヒットだった帆立の紅麹炒めをさしかえアイテムとして採用することに。
 ところでこの日は、二重蒸し、の文字がふと目に留まって試してみた澄まし蒸しスープが実にお見事。おいしいスープは、しみじみいいなぁ、などと言いつつ更けていく品川の夜でした。
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  チャイナハウス龍口酒家
  
渋谷区幡ヶ谷1-3-1 03-5388-8178
17:30~23:00 月休
主人: 石橋幸 (敬称略)
・ 異色の中国漢方料理(と店に書いてある)に酔い痴れる (1999.9)
 驚くべき冴えのある料理なのに、マスコミ露出をまったく見ないので、そういうポリシーなのかと思っていたら、dancyu2000/5号にバーンと出てましたね。安心してここにも住所とTELを書いちゃえるというものです。「変わった店」である上に・客層も「常連」にしめられており・「怖そうなこと」の書いてあるサイトもあったり…といったような情報だけから判断すると、「偏屈系のヤバい店?」といった誤解も出てきそうなので一言書いておきますと、とってもオープンハートの明るい店です。中国料理好きなら、初回から寛げると思うな。
 しかし、御主人石橋さん、dancyuによりますと料理人歴30数年で修行先が50軒以上ですかぁ…。変わり者なのは間違いないな(笑)。(2000.4)

 下の感想中でやたらと御主人を「江戸っ子」と評していますが、大嘘でした(^^;)。「ここんちのマスターも「ひ」と「し」の区別がつかないなぁ」とか言ってウケていたんですが、だからって江戸っ子とは限らないのでした。よくメールで色々教えていただいているT.Iさん(Thank You!)からの御指摘です。
「石橋さんは銚子の生まれで、江戸っ子ではないですよ。インドネシア人でもないですが。」 (T.Iさん)
(2000.5)

 「訪問記&最新情報」のメールをいただきました。メールのページでどうぞ。(2001.9)

 新装開店。2002年頃に本店の一軒先に2号店が出来ていたのですが、その間に挟まれたスペースに空きが出たようで、そこを含めてブチ抜きの広い店(店舗面積は以前の3倍くらい、席数は2倍弱くらいなのかな?)にリニューアル工事を敢行。
 内容やシステムは、概ね、変更無しのようです。 (2009)

CH1 1999年 9月 ☆☆

 *フカヒレの煮こごり
 *ナマコと椎茸煮込み
 *海老と百合根炒め
 *鶏の焼もの
 *鹿とクワイとヒシの実炒め
 *鰻と黄韮のテンメンジャン炒め
 *自家製干肉
 *黄キクラゲと松茸と袋茸の炒め
 *クロレラ麺の油そば

[AQ!] 一部伏せ字
 ここは******の*ちゃんに教わった。幡ヶ谷の駅ビルの地下にチャイナ…という旨い店あり、と。良くは覚えてなかったが、都心からの帰り、幡ヶ谷に寄ってみる。車を停めて駅に向かうと、「杭州家庭料理」の文字が目に入る。「これかな?」と思うが駅の隣のビルの2Fだ。「うーん、地下と聞いた気もするけどこれかなぁ。杭州、ってかなり凝ってるしなぁ…」といいながら、駅まで行ってみると、駅ビル地下のディレクトリ一覧表の中に「チャイナハウス龍口酒家」の文字が。「あ、こっちだ!」。ほんとに私鉄の駅ビル地下飲食店街のボヤけた一軒ではあって、外には申し訳程度に、餃子が幾らでビールが幾ら、くらいのことしか書いていない。空席が幾らかあるのは見えるので入ってみると、まず説明。「え~とウチは、基本的にオマカセでやってまして、皿を出して行きますので、よくなったら止めてください…」という、大阪の串揚げ屋のようなシステム。
 淡くピュアな料理なのに、大陸を感じさせるような地の匂いがしてとても美味しい。また行きたい。先日台北にて大地震に遭遇したというご主人は細身で陽気な江戸っ子。ビールと紹興酒を適当に飲んで2人で10200円也と大変にお安い。

[へべ]
 煤けたような駅ビル地下。異色の中華。ご主人はたしかに江戸っ子であり日本人のようなのだが、料理はなんだかおおらかな大陸風の現地くさい。ご主人だって口をきかずにだまってたら、大陸からの輸入かな、と思わせる風貌ではあるのだけれど。鹿とクワイとヒシの実炒め、なんかも、おいしかったなぁ。どれもこれもよかった。鰻の炒めは、あんなに大量の黄韮って初めてみた、というくらいふんだんに黄韮使用。また行きたい。

1999年12月 ☆☆☆

 *鶏の焼いたのと蕪の漬物
 *タラの芽と海老の炒め
 *芥蘭とベーコンの炒め
 *中国海苔の蟹玉
 *鶏炒め、香菜添え
 *鹿のカシューナッツ衣揚げ、花椒塩
 *キヌガサダケと髪菜炒め
 *新グリーンピースと帆立炒め
 *自家製金華火腿キュウリ包み
 *サヤインゲンの豆板醤炒め、干海老風味
 *クロレラ麺の油そば
 +紹興酒"チャイナハウス"

[AQ!]
 「8時に2人、入れますか?」「入れるよ!」と何ともアッケラカンとした(多分)御主人の電話の声に安心する年末の土曜。行ってほどなく満員になった。最初はテーブル、後から子供連れの5人組が来たので、空いたカウンターに移る。
 江戸っ子の主人は、ぞんぜぇでカカカと大胆に笑って歩くが、なかなかに繊細でシャイなところがあって、江戸っ子ってそういうもんだよね。
 料理はまたも旨くて唸る。強くて繊細。シンプルな家庭料理風な物も多いが、リンカ系の河田さんや吉田さんのそれに比べて遥かに野趣が強いというか香りが強烈。ではあるが、とても繊細な仕事がなされている。ありそうでいて、あまり思い当たらない不思議な料理。何か食べていて、南條さんの小説世界に迷い込んだような、妖しい陰の部分がある。(店内に南條竹則氏の色紙あり。南條さんの中華小説は独特な世界が面白い、お勧め)
 一ヵ月塩漬にし一ヵ月半「そこ(と店先を示す)で干した」という金華火腿をそのまま切ってキュウリに巻いていただいた。こんなの出来ちゃうんだなぁ。実に甘くて旨い。キュウリがメロンのようになるし。
 紹興酒はパソコン手作り風の「チャイナハウス」ラベル(常連客が作ったとかか?)が貼られた瓶で出てくる。カメから移してるのかな。非常に旨く、ちょうど一本飲んだ。本格的骨格で、甘だれる感じが殆ど無いため食事と一緒でも飽きない。

[へべ]
 魔窟の店主は年末までよく働くらしい。なんと「おせち」も注文受け付け中。一品いくら、で、20品くらいまでバリエーションがあるらしい。ここのだったら、おいしいでしょうねぇ。今日は電車で来たので紹興酒もばっちり。これがまた美味。料理もいいなぁ、この日のだと、タラの芽と海老、鹿のナッツ揚げ、自家製金華火腿、サヤインゲン辛み炒めあたりが、印象的。

[AQ!]
 野菜ならエグみ、肉なら肉汁、の残し方が巧みな感じかなぁ。技巧的には、割りとニンニクに頼らないのも目立つような。またまた大食い認定を受けてしまったか、恐ろしく沢山出た。(^_^;)

[へべ]
 皿の無限地獄…の一歩手前に近いものもあった。かな (^^;)

2001年 4月 ☆☆☆

 *鶏の焼もの
 *キヌガサダケと髪菜
 *カタクリ炒め
 *焼餃子
 *黄韮ベーコン炒め
 *土筆の甘辛炒め
 *鴨舌とアスパラ炒め
 *蟹とキクラゲ炒め
 *クロレラ麺の油そば
 +紹興酒"チャイナハウス"

[へべ]
 「カカカカカ…」と、石橋さんは今宵も快調。先月訪れたとか言う満漢全席の模様を報じた現地紙などご披露いただく。オオサンショウウオが旨かったと聞いてびっくり。
 いつもの紹興酒も旨いし、料理も凄い。肉しっとり皮こんがりのから始まって、衣笠茸の気前のよい使いっぷり、ほんのり甘いカタクリの緑、ぽってり艶やかな皮に包まれた焼餃子…。そうそう黄韮もここほど山盛り出す店はないと思う。土筆、には驚いた。土筆なんて滅多に食べないが、これまた量もたっぷり。ハカマごと強火でカーッと炒めて黒い甘辛い味噌(醤)かなにかでからめてある。苦旨い。鴨の舌は、真ん中に骨と軟骨が一本通ってて、でもちゃんと「舌」の形をしてる。キクラゲはAAクラスの上級品だとか。そんな感じの上品な食感。
 と、このくらいで満腹になってクロレラ麺。余裕があったらよその卓に出てたクロレラ麺やきそばもおいしそうだったなぁ。
 それにしてもこれで1万円くらいという驚愕の安さでした。あー面白かった。

[AQ!]
 「在日本的厨師で龍口酒家を営む石橋も食べた満漢全席」なんて書いてある新聞を次々と見ながら。先月、南條先生らと催してきた宴の興奮覚めやらずといった感じで、石橋さん、喋る喋る、喋りまくり。
 まったく、料理人が自分が他所で食ってきた物の自慢話を延々とするってかよ、ってぇんだけど、まぁ面白いわノリが良いわ、で聞き惚れ
 その合間に(?)出てくる皿は、どれも絶品。どれが旨かった、なんて書いてると、点呼とってるようになっちゃうくらい。
 で、シメの麺を食いながら、うう満腹で苦しいぞ、という顔をしてる折りになって「あ、そういえば今日、コレは出さなかったっけ?」って冷蔵庫から出してきて見せるのが、「クエの唇」。馬鹿でかいの。旨そう~。「また今度ね、運が良かったらあるかもしれないから」…って、ヲヒヲヒ…。
 まったく次にあるかどうかわからん話を自慢するかよ…、ってまったく破格の店主だ。愛するしかない店。

2001年12月 ☆☆☆

[AQ!]
 2001年年末。直前までレコーディングに没頭していてまるっきり世間と隔絶していた私が、気が付いてみたらクリスマスイヴであった。
 キャッ!
 前々からわかっていたってどう過したらいいものか謎のクリスマス(都内のフレンチ・イタリアンのトホホ状態を見よ)であるというのに、いきなり目前に現れてしまったクリスマスなんか、どうしたらよいかどうかイトーヨイカ堂である。どうしたモホロビチッチ面である。
 ま、家で納豆ゴハンでも食べようか、とも思ったのだが、世の中には「ダメもと」の教えだってあるじゃないか。ちょっとはダメで元々な電話くらいしてみよう、とかけてみたのがチャイナハウス
 「アー、空いてるよ、おいでおいで」石橋さんの陽気な声。「やったー!」。
 それがアナタ、行ってみると満席と言う訳でなく、その風情も何ともいつも通りの日常風景(もしかすると、普段より「日常」臭いかも)。クリスマスって奴はわかりませんな。ま、いわゆる一つの「青い鳥理論」と勝手に納得して、サイコーに美味しいクリスマスイヴとなりました。

 …と言う話を思い出しながら書いている「今」はもう2003年(^^;)。この奇妙(じゃねーよ(^^;))な楽しいイヴはよ~っく覚えているのだけど、何もメモを残してなくて、何を食ったかは忘却の果てだす。残念。
 隣席になった博識の男性一人客(中年30%ヲタク30%含有、一人でクリスマスイヴも何するものかと食いまくる)から聞く中国のアレコレ蘊蓄がやたらと面白い。多分ひょっとしてつまりあのその、で*先生その人ではなかったか、と思っている。

2002年 8月 ☆☆☆

 *鶏の焼ものと漬物
 *空心菜ベーコン炒め
 *焼売
 *黄韮ベーコン炒め
 *百合の花と帆立炒め
 *長豆の干海老炒め
 *キヌガサタケ煮
 *茄子皮と猪炒め
 *鹿と黒クワイ炒め

[へべ]
 駅ビルの通路を歩いていくと、ムム?なんかいつもより手前チャイナハウスの看板がある…あれれ?? と思い、よく見てみるとそれはテイクアウト&飲茶の新店舗なのでした。1軒おいて右隣で、10日ほど前にオープンしたばかりだとか。これなら「本店はなんだかチョット怪しげだし常連さんが多くて…」という若い女性も大丈夫! 薬膳スープと点心とちょっとしたおかず類がいただけます。香港の東寶小館みたいに、いずれは並びを全部チャイナハウスに…なんてなったらすごいなぁ、などと想像をふくらませてしまう出来事でした。

 さて、この日は夏らしく野菜たっぷり。ざるにどっさりの黄韮が惜しげもなく鍋に消えていく…ここの黄韮の使いっぷりのいいことったらありません。で、炒めものに使ってあったベーコンは窓辺の鉤からひょいとおろしてきたもの。これが実に旨い。百合の花は、緑のつぼみで、これもたっぷりで、ちょっとホロっというかホクっというか、豆っぽい風味もあって実においしい。そろそろシーズン終わりだそうです。長豆は、さやいんげんかと思っていたらもーっと長い豆だとか。細いところと太いところでちょっと味わいが違うのも面白い。で、茄子皮と猪。茄子の中身はランチで使ったけど、ランチのない日はお客さんにあげちゃう、という太っ腹な石橋さんです。この茄子皮の強いのと(しかもきれい!)猪の強いのがばっちり。猪はフランスからの輸入です。彼も多分びっくりしてるよね、日本までやって来て鍋っつっても中華鍋だもんね、などとたわごとを言いつつ平らげます。最後に鹿と黒クワイ。鹿がジューシーでおいしい。と言ったら「背ロースだからね!」とのこと。黒クワイがまた実にいいのでした。  あ、そうだキヌガサタケの煮たのも出たねぇ。どの順番だっけ?

[AQ!]
 そうだった、キヌガサダケ。長豆の後ぐらいかなぁ。キヌガサダケも一杯出るんだよな、ここんち(^^;)。
 焼売が、シッカリした見た目なのに、ハラハラハラと崩れて口ん中で消えていくタイプで、不思議旨。
 土曜のメシ時タイムなんだけど、わりに空いてましたね。クリスマスイブもすんなり入れたし、混雑コードが意外に「普通の平日寄り」なのかな。中国本土で催す宴の計画に色々と頭を悩ませている様子の石橋さんでした。
2002年11月 ☆☆

 *叉焼と漬物
 *河豚と茸のトウチ炒め
 *白魚の玉子炒め
 *空芯菜と干海老炒め
 *百合の花と帆立炒め
 *蛸吸盤とアスパラ炒め
 *クロレラ麺の油そば

[へべ]
 まだやってるかなぁ、まだ入れるかなぁ…と、日曜夜の10時過ぎくらいに行ってみました。まだ結構にぎわってましたねー。席は確保して、少し後に常連風の女性一人が来たので同じ鍋のバージョンを食べる相客もできたということで(相変わらずの乗合バス方式サーブだから)、オッケーな展開となりました。
 で、河豚が旨い。ふっくら強い河豚の身は、豆鼓味にも負けません。白魚玉子もいいものでした。参加している葱までトロリとやさしい一皿。空心菜は、味出し役の干し海老がとても美味しい!あんなのあったら青菜炒めにいいなぁなどと妄想。百合の花は本日も香ばしくも愛らしくて、おいしい…。隣の女性は「豆の赤ちゃんみたい~」と感激しながら食べてました。蛸吸盤…ラップに包まれた白い食材が出てきたときから、いったい何かなぁと思ってたんですが、吸盤だったとは (^^;) これが蛸の旨味と吸盤の食感にアスパラがよく合ってました。
 と、まぁ、この辺で「ラストオーダー」の声がかかります。これっくらい余裕のあるところでいただいてみると、旨いもんです、クロレラ麺。いつももう限界…の、その後で死にそうになりながら食べてるもんね。「大人食い」も、いいもんです。

[AQ!]
 相変わらず安い。チャイナハウスの料理を「日常の料理」と思うと、「日常」というものが何か素敵なものに見えてくる、という逆転の楽しみ、も、ありますよなぁ。
2002年11月 ☆☆

 *百合の花と帆立炒め
 *河豚とアスパラのトウチ炒め
 *油淋鶏
 *空芯菜と干海老炒め
 *スッポン煮込
 *キヌガサダケ
 *焼売
 *チンゲン菜と金華火腿
 *即席厚揚げの腐乳ソース

[AQ!]
 何てったって油淋鶏。魂を抜かれるような油淋鶏。こんなん食べたことない。

[へべ]
 こんがり揚げた鶏を、二つに割ってまた揚げて、ずいぶんdeepに揚げるものだなぁと眺めていたら…これが驚いたことに油淋鶏になって登場。この世にこんなに美味しい油淋鶏があるなんて…しばし絶句。葱ソースにしのばせた山椒がまた泣かせます。

[AQ!]
 アレ、何か豆腐切ってらぁ … アレ、何か豆腐を揚げてらぁ … と眺め過す間に、即席自家製の厚揚げの出来上がり。何でも作っちゃうのが好きなんですねぇ。で、これがまた旨い。
 ここ2回連続して夜遅くに訪れました。チャイナハウスは結構、夜の営業時間は長いのね。宵の口は「カカカカカ」と元気な石橋さんも、22時を過ぎると「アァくったびれた」という顔になってきます。…それも、石橋さんに限っては、自然体でよろしゅおす、って感じかの~。

2003年10月 ☆☆

 *鶏焼物と漬物の前菜
 *黄韮とベーコン炒め
 *百合根とエビ炒め
 *小籠包
 *キヌガサダケ
 *鯉とアスパラの梅風味炒め
 *スッポンと椎茸の湯
 *豆苗と干海老炒め
 *鹿のカシューナッツ衣揚げ、花椒塩
 *クロレラ麺の油そば
 +紹興酒"チャイナハウス"

[AQ!]
 K高大家様にバッタリ! 鯉の梅風味、うめぇ!
 通路席までびっちり、大入り満員のチャイナハウス。最近そういうことも多いです。しょーじき、入りが少ない時と比べて出来の違いが無い訳じゃないんだけど、ここはそーゆードキュメント性が面白いのです。それより、出す数が多いと、鍋重そ。肘大丈夫か/腱鞘炎にならねぇかな、とそれが心配(^^;)。

[へべ]
 キヌガサダケやらスッポンやらで疲労回復べりまっちでした。

2003年12月 ☆☆☆

 *鶏焼物と漬物の前菜
 *百合の花と帆立炒め
 *白アスパラ炒め
 *豆苗と干海老炒め
 *ブロッコリーと烏賊のレモン風味
 *台湾産筍と椎茸の軽煮込
 *百合根と海老炒め
 *豚の唐揚げ梅風味
 *黄韮とベーコン炒め
 *キヌガサダケ軽煮込
 *河豚の衣揚げ花椒塩
 *猪とタラの芽の炒め
 *スッポンと葱・椎茸の軽煮込
 +紹興酒"チャイナハウス"

[へべ]
 超スーパーウルトラ炸裂的に混んでました、さすがの石橋さんも「カカカ」と笑うヒマもない獅子奮迅大車輪鍋振り大会状態。
 それにしても野山から皿に直送されてきたみたいな白アスパラタラの芽の野性味満点で、旨いこと。お客はノンキでいいな~。

[AQ!]
 さすがに、いつもコレだったら左肘壊すぞ…、って感じの鍋フル回転でしたね。(^^;)
 クリスマス混雑か、とも思ったけど、「テレビに出てた」的な声があったから、そういう露出直後なのかも。「ウチはメニューがなくておまかせで…」という、初回口上がアチコチで聞こえてた。
 それにしても、阿呆みたいに食ったなぁ。(しかしま、よく覚えてるもんだ。記憶力のカロリー使うからさぁ、…ってのは、駄目? (^^;))
 野菜は馬のように食う我が家だし、フツー重そうなブロッコリー烏賊とか豚唐揚げがそれぞれ、レモンや梅の風味で軽~く仕立たってんだもん。レモン・梅あたりの風味付けは、滅多に上手く行ってるのを見ないものだが、さすがです。うるうる。

[へべ]
 あの豚の梅風味、思い出すとまた食べたくなってくる…。河豚も衣が軽くて、身が強くて、花椒がフワっと香っていいものでした。チャイナハウス花椒大好き。

2004年 3月 ☆☆

 *鶏焼物と漬物の前菜
 *河豚とアスパラのトウチ炒め
 *百合の花と帆立炒め
 *黄韮とベーコン炒め
 *空豆と海老辛味炒め
 *ノレソレの玉子炒め
 *スッポンと葱・椎茸の軽煮込
 *雲丹の海苔巻
 *ウルイと干海老炒め
 *クロレラ麺の油そば
 +紹興酒"チャイナハウス"

[へべ]
 鍋振りメリーゴーランドの1周目後半から2周目に参加。河豚アスパラ炒めの豆鼓が絶品! 豆がふっくらとして旨い~。空豆ノレソレウルイときて、こりゃなんともですなぁ。特にびっくりしたのはノレソレ。ポイポイッと(かなり大量に)卵に投入して、ザッと炒めて出てくるんですが独特の食感が生きてました。
 軽食売店の方で、初めてお買い物もしてみました。真のお目当てだった豆板醤はこの日は残念ながら置いてなくて(テンメンジャンしかなかった)、お夜食用に肉入りチマキ薬膳スープをいただきました。どっちも美味しくてこりゃいいや、って感じ。特にスープはお値打ちですな。

2004年 6月 ☆☆

 *鶏焼物と漬物の前菜
 *金針菜と帆立炒め
 *浜防風といか炒め
 *おかひじき桜海老炒め
 *衣笠茸煮込み
 *鹿のナッツかつ
 *じゅん菜と蟹軽煮込み
 *鮑とアスパラのレモン風味
 *河豚揚げと百合の葉炒め
 +紹興酒"チャイナハウス"

[AQ!]
 今日もよく混んでました。浜防風とかオカヒジキ、面白かった。
 、贅沢過ぎ。すげー鮑を目の前で捌いて。席が良かったか、行った時間が良かったか、、、(^^;)。生のレモンを炒めあわせて、スチャっと風味付けるのが爽快。
 敢えていえば、塩が薄目なのに濃厚な魔法をかけてくるのが石橋流。

2004年12月 ☆☆

 *鶏焼物と漬物の前菜
 *菜の花と干し海老炒め
 *鱧の南乳風味
 *生筍の軽煮込
 *北寄貝とアスパラの豆鼓炒め
 *金針菜と帆立炒め
 *鮟鱇の梅肉風味
 *鹿のカシューナッツ衣揚げ、花椒塩
 *スッポンと葱・椎茸の軽煮込
 *独活と干し貝柱炒め
 *クロレラ麺の油そば
 +紹興酒"チャイナハウス"

[AQ!]
 菜の花はガツっと苦く、生筍はエグエグ、独活も強力で、こういうのがたまらなく良いですな。今日も大入り満員。最近いつも、大入り満員。若手のオニーチャンたちは居着いたみたいで、戦力のようだしとても感じが良い。
 あと、どういう人なのか、珍しく年配のヘルプさん(?)がいました。

[へべ]
 人気あるよねー、最近ずうっと。鱧の南乳風味がいい感じ。あと、生筍の軽煮込がちょっと筍のお刺し身みたいなフレッシュさが好きでした~。
 この日は自家製の豆板醤テンメンジャンをいただいていきました。これがなんとも香り高く旨いんですわー。当家のAQ!特級厨師(笑)の腕前もこれで30%アップ(当社比)!

[AQ!]
 まぁ我が家でのミクロな伸び率は置いとくとして…(^^;)。
 豆板醤とか買って使ってみると何となく感じられる所はありますな。「自家製で知り尽くした豆板醤を使うことで細部までピントを合わすことが出来る料理」…みたいなポイントが、チャイナハウスにはあるのではないかにぃ、などと。

2005年11月 ☆☆

 *鶏焼物と漬物の前菜
 *鹿とたらの芽炒め
 *菜の花と干し海老炒め
 *白魚の卵とじ
 *鹿心臓と葱炒め
 *生筍と椎茸の軽煮込
 *鰻とアスパラの豆鼓炒め
 *烏賊団子、花椒と香菜
 *厚揚げと角煮
 *クロレラ麺の油そば
 +紹興酒"チャイナハウス"

[AQ!]
 でふ先生コンニチワ(…と飲食店でお見かけするユーメー人の中でも、先生を見ると嬉しくなってしまうのは、人柄が良さそうなのも面白そうなのもあるけど、何より作品が良いからだよ、チミ)おせち頼んだ(後記:うまかった。人に教えたくないくらい安い)

[へべ]
 筍椎茸がおいしかったような気がする。目の前でイカを叩いてつくったイカ団子もいい。
 今宵もチャイナハウスのカウンターの夜はでろでろと更けていく…

[AQ!]
 ぎゅーぎゅーの満席…という状態は、ほぼ定常化ですかねぇ。
 口数少ないけど、みょうに人の感じのいい若いコミニーチャンたちも健在。
 鹿心臓は葱炒めっつうのがイイですな。

2006年11月 ☆☆

 *鶏焼物と漬物の前菜
 *菜の花と干し海老炒め
 *鮑とアスパラの緑レモン風味
 *百合根と海老炒め
 *豆苗と乾肉炒め
 *焼売
 *干し牡蠣・厚揚げ・葱の軽煮込
 *鹿のカシューナッツ衣揚げ、花椒塩
 *クロレラ麺の油そば
 +紹興酒"チャイナハウス"

[へべ]
 鮑とアスパラに、国産緑レモンが爽やか! 香りも緑で、すてきな相性。
 干し牡蠣と厚揚げの軽煮込もどえりゃー好き。
 この日は次の鍋に入る衣笠茸を横目に見ながら帰る、大人食い(?)でありました(たまたまだけど)

2008年 6月 ☆☆☆

 *鶏焼物と胡瓜漬物
 *衣揚げメダイと金華火腿炒め
 *黄韮ベーコン炒め
 *海老団子揚げピリ辛
 *鼈・椎茸の軽煮込
 *フカヒレ姿煮
 *鹿のカシューナッツ衣揚げ、香菜・花椒塩添え
 *緑アスパラと帆立炒め
 *里麺
 +紹興酒"チャイナハウス"

[AQ!]
 久しぶりになっちゃったけど、相変わらず混んでる。けど、大いに歓待されて、ありがたし。
 厨房、若手も元気。
 やっぱり激しく美味。
 一見清く淡いキュイソン・アセゾネが、素材の荒ぶる魂・強い風をキリっと立たせる、というのがやはり何かコチラの中心線かなぁ。
 臭いvs.香り…のバランスは、「香り」の方にガーっと振ってるんだけど、その香り自体は、ツッヨイのよね。
 フカヒレを何枚か仕込んでいたようで、これは、常連系の好事家に「あるけど食べる?」と聞いてから、出る。素晴らしかったある。
 …とはいえ(?)、さらにも山のように食っていたとしても、紹興酒1本飲んでも、やっぱり二人で15000円弱。そんなことでは「ハワイに別荘」建ちません、石橋さん(笑)。

2009年 8月 ☆☆☆

 *大山鶏焼物と胡瓜漬物
 *静岡産金時草炒め、干貝柱風味
 *冬瓜の火腿挟み煮
 *ささげ炒め
 *スッポンと椎茸の軽煮込
 *雲南産松茸と帆立の軽煮込
 *海老すり身の揚げパン
 *四角豆炒め、火腿風味
 *壺入り角煮
 *炒飯
 +青島プレミアム、甕だし紹興酒

[AQ!]
 新装開店。
 広くなったチャイナハウスに初見参。噂通り、本店・2号店の間の物件に空きが出て、ぶち抜いた(笑)ようだ。
 石橋さん「前はみんなこんななっちゃって(と身をすくめるポーズ)たし、暑いし、ね、カカカカカッ(笑)」
 と元気そう。
 外壁にはフォントがでかくなった屋号と電話番号が書かれ、内部もスカーンと広く抜けた風情が、“妙に大陸調”なのが、この店らしくあり、オイシイとこです。
 そう言えば、石橋さんに「ひろくなりましたねえ」と言ったら、(とーぜん)
「そうそ、しろいでしょお」
 と返ってきた。(あ、そうだ)とこちらも、「しろいしろい!」と言いなおす。(笑) ウチの親父も生きてれば「しろいね、ここは」と言ったことだろう。
 金時草から絶好調。『やっぱり石橋さんは違うね』と二人で目をむく。何でもなくて、巧みだ。夢のように香り立つ。
 繰り出される皿の調理法など、多少ヴァリエが広がったのは店舗拡大+人員増強の恩恵かな?
 スッポンといい松茸・帆立(これは字面ではわからない優れた塩梅)といい、煮汁を皿から舐めるようにいただく。上品で妖艶でしかしシッカリと濃ゆく、極楽のごたる。

[へべ]
 オセロの真ん中が、裏返りましたね~ ヽ(^o^)ノ
 火を通した後であれくらい量があるってことは、この日は山のような金時草と、ささげと、四角豆をいただいた訳で。 夏野菜ばんざい!
 松茸帆立は、驚きの一皿。 香りの出かた、全体の味の景色が、うつくしい。 これまでわりと「空気の読めないアイツ」視してた松茸を、見直しました。
 ところで「量を抑えたオトナな注文で今日はシメを初炒飯に」 とかなんとか言ってたけど、あとから見わたすとかなり食べてる…。

[AQ!]
 全10品のコースですが、何か?  (笑)

 中国産松茸は入ってくる状態など、随分と改善しているらしい。「夏までは値段の方も」安くて使い勝手よろし、とか。この後は、(日本側の事情で)値段が上がってしまうのでちょっと…、だそう。まあねえ…。

2010年 5月 ☆☆☆

 *大山鶏焼物と蕪漬物
 *オオカミ魚のトウチ炒め
 *四角豆炒め、火腿風味
 *腸詰・香菜 自家製甜麺醤・豆板醤添え
 *豆苗炒め
 *蓴菜と金華火腿の湯
 *鹿のカシューナッツ衣揚げ、花椒塩
 *焼売
 *黄韮炒め
 *明日葉の茎と咸魚炒め
 *里麺
 +甕だし紹興酒

[AQ!]
 オオカミウオの味のしつこいまでの濃さが、衣で揚げてトウチ炒めのこの仕立てによく合っている。逆に言うと、淡白な白身でやると、衣食ってるみたいな料理になるんだよなー(笑)、コレ。ヒジョーに美味い。
 ところで、北の海は氷の下に潜むオオカミウオ、って、「ゲンゲ亜目」。魚類類別のお隣さんは、あの、ギンポ。知ってた?
 チャイナハウス腸詰は食ったことあったっけ? 激ウマ。細めのタイプ、香り官能。
 豆苗黄韮の、「馬鹿馬鹿しいほど大量」…は相変わらず。ちゃんと量を食わないとわからんもんはわからないです(笑)。蓴菜までテンコモリ(笑)。
 ジャーン、オオカミウオと並ぶ今日の長打は、明日葉の茎・ハムユイ。いや、美味いこって。ワタシたちには、“品良くタオヤカ…”に感じられるこの組合せだが、ヒトによっては“強烈なクセが…”ってことになるそうで(まあ、わからんではない(笑))、ガバっと厨房に戻って来ちゃうことがあるので
「この皿はお出しする卓を注意してます(笑)」
 とマダム。
 茎のアシタバ、は、アスパラ、に似てて(笑)、コンパチな料理も出来そうな感じだけど、アシタバ版で食ってしまうとアスパラ版じゃつまらなくて…って料理もあるだろう。これなんかもそういう例になるのか?
 検索かけると、茎は栄養素がいいし、意外に下処理も要らないそうだ。

2012年 1月 ☆☆☆

 *大山鶏焼物・麩・蕪漬物
 *浜防風と猪の炒め
 *フカヒレと白木耳の茶碗蒸し
 *海老団子・髪菜
 *金時草・貝柱の炒め
 *伊勢海老とアスパラの春巻 メイプルシロップ・メイプルビネガーのタレで
 *鶏すり身・枸杞・銀杏の蒸し物
 *黒鯛とキヌガサダケの湯
 *焼売
 *海参浮袋椎茸
 *アスパラの火腿炒め

[AQ!]
 やっぱ、此処の味は好っきやわ~。清らかなのに、妖しく、怪しい(笑)。素材の成分の精霊たちが、盆踊りしてるような、味。

 猪は、常連の猟をする人のネットワークから。伊豆松崎産。頭(笑)、重い、みんな要らんて(^^;)。
 海老団子は指から押し出すように丸めて、そのまま鍋へ。という出来たて。
 髪菜は、大震災で棚から降ってきた(笑)。…いや(笑)、なんかしまって忘れてたのが、地震で出てきたそうで。髪菜はこの10年くらい、中国での採集・販売は禁じられているが、それ以前のホンモノ。
 蒸し・湯が巨泉似の若手、金時草など炒めがヒゲの若手。ヒゲ、腰はいってます、真剣です。
 メイプルのタレは、甘味酸味とも効きはいいけどなかなかに品もあって、香港人なんか好きそうな味。
「遊びで。コレ、甘いし酸っぱいし辛いから、マスター自身は嫌いなもんテンコモリ!」
 …と嬉しそうなマダムが(笑)。
 鶏すり身の蒸し物は、フワッとお菓子のような食感のフシギ皿。豆腐でも入ってるのか、という感触だけど鶏だけらしい。銀杏と枸杞がよく香り、少しかける黒酢がピッタリと決まる。
 黒鯛の湯、は超美味。どこか、本土臭い。
 海参は
「しばらくぶりに戻したよ、ナマコ!」
 とのこと、ブワブワに大きく戻すより少し歯応えアリ…が好き、だって。
 そうですね!


[へべ]
 やっぱり旨い。やっぱり好き。
 石橋さんもマダムも元気そう。というか、明るい。なんとなく楽しそうなのが、いいですよねえ、此処んちは。
 手下(失礼)の皆さんもそれぞれに頼もしく成長して、もはや大宴会も怖くない!…という感じです。現にかなりの大人数の宴席がこの日も2卓入ってましたが。旧称丸(顔)メガネ君なんか、すっかり貫禄ついちゃったので、以後は巨泉と呼ばせていただきます(勝手に)。

 あそこに見える剛毛の主は、もしや猪の頭部…? とガン見していたら、来ました来ました、細切りにして、浜防風と炒めて。これこれ、これがこの店の世界。しゃっきり浜防風の強い風味に、猪のまるい脂が絶妙の出会いもん。強いもの同士が鍋で振られてあっさりと結託、皿上でなごみ、舌の上で踊る。
 金時草炒めの、山のような量もこの店ならでは。遠目には、あれは何? ワカメかなにか海藻でも?? という暗緑色の素材を鍋であおって、あおって、出てきたのがコレ。貝柱の香ばしさをアクセントに、もりもりいただく。腰の入った、しっかりとした炒め(by ヒゲ)が生きてました。
 海参浮袋椎茸の、この黄金の「うまに」的色と味は、真骨頂。浮袋もたっぷりで、うれしかったなー。

2013年 3月 ☆☆☆

 *鶏焼物・漬物
 *明日葉と烏魚子の炒め
 *浜防風と猪の炒め
 *揚げ雲呑の梅ジャム炒め
 *山東菜炒め 干し海老風味
 *角煮・青菜・花巻・八宝湯
 *鱶鰭の煮凝り 生姜添え
 *海老の炒め 葱・カンボジア産生赤青唐辛子風味
 *炒飯

[AQ!]
「声でわかっちゃいました(笑)」
 とマダム(そりゃあ、耳が良い(笑))が、カウンターを用意しててくれた。
 いつも満席・大車輪…という意味では日常だろうけど、7人・9人と大人数の卓も入ってて、火炎大車輪(笑)の厨房を眺めながら。
 そういえば、マダムがかなりの部分の板と前菜盛付を担当してた。
 あと「采配振り」…も、結構、マダム(笑)。

 明日葉、季節の、イイ~香り。高貴でエロ。明日葉の生産モト…の人が丁度食べに来てて、ボクらの背後の卓。帰りがけに「美味の御礼」を申し述べる。
 梅ジャムの香りが、震えるほどイイ。ちゃんと味もクッキリと出ているのに、何せ品が良く、押し付けがましさが無い。知り合いの方の作、とか言ってたかなあ。この後に、僕らの周回遅れラウンドの卓に再度出撃して行く…時に匂いを嗅ぐだけで、「再度ウットリ」する、ほど(笑)。
 カンボジアの生の唐辛子、姿はほんの僅かに見えてるだけだが、相当の辛さ。ピリっと来るのだが、いやもう、キレのいいこと。かなりの強さなのだが、何せ、清い。

[へべ]
 明日葉生産者さんとの邂逅、ここで食べずにどこで食べるのか浜防風、すんばらしい梅ジャム、クリアなカンボジア生唐辛子…と、この日はなんとも、いいめぐり合わせでした(^^)

2013年10月 ☆☆☆

 *鶏焼物・漬物
 *黄韮炒め
 *海老蒸し餃子
 *四角豆炒め 貝柱風味
 *揚げ豆腐・チシャトウ
 *揚げ鱸の梅ジャム炒め
 *上海蟹卵炒め・花巻
 *酔蟹・八宝湯
 *慈姑・鶏胸肉炒め
 *鱶鰭・キヌガサダケのうま煮
 *海老チリソース
 *里麺
 +甕出し紹興酒


[AQ!]
 30周年! ありえないくらい凄い。偉大だ。

 チシャトウは千葉産。「スが入ったのが多くてなかなか上手く出来なくて大変なんだよ(笑)」
 慈姑は、今年初か、新モノだそう。埼玉かな。サイズがバラバラの入荷らしく、「大きさのあったのを、しろってしろって…(笑)」
 海老チリは、まったく食べたことのないようなピュア版、これは美味い!

 店の30周年も凄いが、もう3年もすると「料理人50周年」だそう。もう、信じられんレベル。くらくらする。その殆どを、自分で振り続けてるからにー。
 その辺の話をすると、「チカラ、抜いてるとこは抜いてるからさァ~」が、まずの、お言葉。
 うーむ。そか、そだなー。
 勿論、日本語として謙遜の意味合いもあるけどさー、そこが達人の極意ですわなー。武道の世界だね(笑)。
 たしかに、鍋の中が、自分で勝手にくるくる回って自分で勝手に引っ繰り返るような塩梅だもんなあ。塩田剛三先生か、みたいな(笑)。
「ラーメンとかの若い人で力ずくでガシガシ振ってるの見るんだけどさ、続かなくて止めちゃうんだよねー」
「横にくるっと返すのとか、カッコイイのもあるんだけどさあ、どっかで手首を痛めちゃうんだよ」
 など、やはり、具体的にもおっしゃってた。
 長く続くのも大変です。…し、その合気道(笑)が「美味さ」のコツでもありますわなあ。

[へべ]
 30周年って、すごいことです! 来る2月が記念月だそうで、その時にもまたなにか企画するとのことでした。

 海老蒸し餃子、半透明な皮の食感がちょっと独特でしたね。腸粉のように、「皮自体の魅力」があるタイプ。
 蟹は体を冷やすので、八宝湯で温めてください、との心遣いもまた嬉しい。
 見た目はごくノーマル、食べると清らかこの上ない海老チリに驚愕!

2014年 7月 ☆☆☆

 *鶏焼物・雲白肉・胡瓜漬物
 *鮑とマコモの炒め
 *黄韮ベーコン炒め
 *揚げ鱧の青梅ジャム炒め
 *ヘビウリ・帆立の炒め
 *八宝湯
 *ナマコ・キヌガサダケのうま煮
 *海老蒸し餃子 四川ダレ
 *新潟産丸茄子と九条葱の炒め
 *炒飯
 +甕出し紹興酒


[AQ!]
 珍しく、トップの前菜盛に雲白肉も。サルサヴェルデ(笑)がオツ。

 鮑・マコモが「見分けつかない」中華思想(笑)。捌き立ての鮑が贅沢にもサラリと美味し。此処くらい、高価食材を「サラリと」「品よく」、そして深みを持たせて供する店は、少ない、よなあ。まあ、ベテランならでは。

 自家製仕込み青梅。種の核もとったらしい。
「熊の毛をまいんちペンチで抜いてたの、飽きたところに青梅が届いたので、それからずっとペンチで種割って…。シマみて、さあ(笑)」
 この料理、和食の鱧・梅肉よりも見通しが計れていて、美味いかも。
 そーいえばかんけーないけど、和食の古い人が、「鱧に梅肉は邪道」と言ってるのを読んだな(^^;)。

 “マスターが食べさせたくてしょうがなかった”風味?…なのが、ヘビウリ…でいいのかなあ、蛇のようなヘチマのようなゴウヤのようなカラスウリ。香港由来を千葉で栽培…とか。ワタシもこれイチバン!…もうたまらんわー。夏の味! 外皮はかなり硬く、薄く剥いて。…少しゴリっと皮が残ってるとこもまたイイ感じ。

 ナマコ・キヌガサダケも贅沢な組合せだが、本日のこの四川からのキヌガサダケが凄い質。色はナチュラルに黄ばんでいるのだが、「これが漂白とかしてない奴なの」だそう、で、ビッグサイズだが目が揃っている。食べたときの触感が、ゴメンナサイ初めてです…レベル。

 茄子九条葱は、茄子バジルを置き換えたような仕立て。今は、丸茄子がウマイ。

 常連の**話で盛り上がる店内(笑)。

[へべ]
 皿に山盛りの黄韮炒めを前にすると、「あぁチャイナハウスだ石橋さんだ」と、嬉しくなる。このウワッと炒めた黄韮と黄韮の間のエアの香りがたまらん、とか阿呆なことを言いながらムシャムシャいただく。いつものことですが…。

 この日は鮑マコモ、揚げ鱧に自家製梅ジャムソース、初めて見るぞヘビウリの炒め、極上キヌガサダケとナマコの炒めなどの逸品ぞろい。各皿の印象もさることながら、八宝湯や、蒸し餃子といったレギュラー陣の働きも良くて、全体の流れがまた素晴らしかった。〆の炒飯が、これはもう、たまりませんわー。で、**、どうなったかなぁ…(笑)。

龍口 2016年 3月 ☆☆☆

 *鶏焼物・火腿・アン肝・胡瓜トマト白菜漬物
 *浜防風炒め
 *牛ハラミと葱の炒め煮
 *アスパラと帆立炒め
 *八宝湯
 *金時草炒め
 *焼売
 *蕾菜と白魚炒め
 *黄韮炒め
 *伊豆産野生猪とマコモの炒め
 *熊本産長茄子と烏賊の炒め煮
 *炒飯
 +甕出し紹興酒

龍口
[AQ!]
 日本の中華では主人・主厨を「マスター」と呼ぶ習慣がウッスラとあり、此処でも石橋さんを「マスター」と呼ぶ。
 master…ってさ、一つには「達人」って意味じゃん(笑)。まさに石橋さんは、達人とか名人、仙人…の域って感じ、、、の昨今の料理です♪
 いや御本人は相変わらずカッカッカと笑っては手をパシーンと叩く、陽気な銚子のオジサンだけど(^^;)。
 その皿から一瞬の桃源郷のような、幻のような香りが立ち上がり、口中鼻中に悦楽の溜息をもたらしては、次の瞬間には夢のようにフッと何処かに霧散していく。
 その摩訶不思議は、今日で言えば例えば、牛ハラミ葱の牛の香り(それにしても凡庸な組合せと見た目、、、にして最高の牛肉料理の一つ)であったり、長茄子の酢・唐辛子の揮発していく成分だったり。

 ヒジョーにジューシーな中華ハム。
 アン肝はなんでも、築地で5kg…どんと渡されたんで(笑)。
龍口
 浜防風と言えば石橋さんか柳沼さん…(笑)。季節がベストだったのか、モノがベストで出来もいちばんイイかも。その証拠…じゃないけど味出しの火腿がほんのちょっと見えるくらいで「単品」炒め。浜防風のピーキーでエレガントな香りは勿論、それを支える量感の味がふっくらとしてるのが今日の特徴。

 金時草は強い炒めでコアに香りを封じ込めている…のが口の中で開く快感。
 茄子は、「魚香」の隣…くらいのレシピな感じ、酢と唐辛子の塩梅が絶品。

 蕾菜は大きくなると搾菜になる…筈の菜。上手く搾菜にするには土壌に四川の土をブレンド?とか。
(→臨江児菜
   葉が肥大:かつお菜、高菜 / 茎が肥大:ザーサイ、博多蕾菜、棒菜 / 根が肥大:大頭菜)

龍口 2016年10月 ☆☆☆

 *大山鶏焼物・霧島豚叉焼・クラゲ・胡瓜トマト白菜漬物・香菜
 *金時草炒め 干し蝦風味
 *広島産牡蠣 揚げ煮込
 *黄韮炒め ベーコン
 *真鯛・アワタケ・モミタケの煮込
 *上海蟹の蟹味噌炒め 花巻
 *鹿のカシューナッツ衣揚げ マンゴー春巻 花椒塩・香菜
 *八宝湯
 *豚バラと湯葉の蒸煮
 *帆立団子と豆腐の炒め煮
 *天然鼈煮込

[AQ!]
 茸(ウマ!)は那須の秘所で石橋さんが取ってきたもの。
 鼈はH屋さんの扱いで巨大天然。
龍口
[へべ]
 今宵も大盛況、大人数卓も大盛り上がりでしたねー。

 前菜コーナーに、ジューシーで旨い霧島豚叉焼やミョウガなども加わって、少量ずつの盛り合わせっぽく進化。うれし楽し♪

 金時草の炒めは、石橋さんらしくどっさりと山盛りを、軽めの火入れで。くっきり個性のある味に、干し蝦が好相性。
 あとで出た、こちらはおなじみの黄韮もだけど、何でもこれくらい一度に食べると、そのものの味がわかりますなー。

 真鯛の煮込の、茸がすんばらしく旨い!
 黄色いモミタケ、黒っぽくぬめりのあるアワタケの2種類。那須にはそんないいものも生えていたのかぁ。
龍口
 上海蟹、なんともきれいな味わい。旨いソースを花巻で。

 そろそろ手仕舞いにしようかな?…と思って様子を伺うと
「あ、今、スッポン煮込んでますが、どうしますか?」
 とのこと。もちろんそこまで延長しますとも!
 これが旨かった。
 すごいスッポンでしたが、天然だったのね。
 エンペラのただならぬ厚みとプルプル感、スケールが大きいけれど、各部位とも清らかな味で。
 大満腹で、ごちそうさまでした♪

[AQ!]
 大入り満員。
 N先生の近況をへべがそれとなく聞くと、Y県に篭って執筆中とのこと(^^;)。

龍口 2018年 2月 ☆☆☆

 *大山鶏焼物・霧島豚叉焼・クラゲ・蕪トマト漬物・香菜
 *黄韮ベーコン炒め
 *鱈の金華火腿巻・松島産ワカメ炒め
 *酢天然鹿
 *大海老・葱生姜炒め
 *アキレス腱・椎茸・蝦仔炒め煮
 *角煮・冬筍の壺蒸し
 *スープ
 *緑アスパラ炒め
 *鶏マンゴー春巻
 *クレソン・金華火腿炒め
 *炒飯

[AQ!]
 今日も大入り満員。
 淡くてパワフル/荒くてノーブル…そんな石橋マスター・メルクマール。この前行ってきた本土は杭州…っぽいイメージも受けた。
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  龍口酒家 新宿高島屋店
  
渋谷区千駄ヶ谷5-24-2新宿高島屋B1


・デパ地下のイートイン
 幡ヶ谷「龍口酒家」が、新宿高島屋B1に惣菜売場とともにイートインスペースをオープン。秀逸な点心・麺・飯などを提供。 (2007)

 2013年、閉店。超…重宝してたのですが、残念(^^;)。

2007年 9月 ☆


2008年12月 ☆

 *角煮丼
 *すっぽんスープ
 *マンゴプリン


2009年 9月 ☆

 *龍口麺
 *点心
 *マンゴプリン

 
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  チャイナ白魂
  
港区赤坂3-21-14
11:00~15:00/17:00~22:00 日休

・
    閉業?
 

2000年10月

[AQ!]
 C/Pで、勝負。

[へべ]
 そうだランチに行かなくちゃ。
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  チャイナブルー China Blue
  
港区東新橋1-9-1コンラッド東京 03-6388-8000(代) www.chinablue.jp
11:30~14:15/17:30~21:45 無休
料理長: アルバート・ツェ (敬称略)
・ 

2007年 3月

 *ザーサイ
 *前菜三種盛:フォアグラ湯葉、鴨ほぐし和え、稚鮑梅ソース
 *茸の湯、中国茶豆腐
 *銀ムツの網焼き パルメザンソース
 *三枚肉の煮込み"チャイナブルースタイル"
 *山伏茸の辛子炒め北京風
 *マンゴープリン
 *洋梨コンポート、中国茶ソルベ
 +03 CNDP / V.Telegraph

[AQ!]
 ジャンジャン…。あーはいはい、お疲れサマー…って感じ、、、のナッカリ感…
 ただし、茸の湯はズバ抜けてウマイ。
 「西洋風」のモノはナンジャコリャ。そーゆーのがやりたければ、1年くらいどっかのフランス料理屋で床でも磨いてくるべきだろう(笑)。
 たっぷりと日光浴できそうなセラーに寝ているワインは「昔懐かしいホテルの値付け」って感じ(最近はホテルも頑張ってる所が増えたからねぇ…)、高ぇ高ぇ。酒屋から買ってきてそのまんま*倍付けました、とかなのかなぁ。

[へべ]
 コンラッドに足を踏み入れてからレストラン入り口までの雰囲気などは、わりに落ち着いていていい感じ。…なのだが、チャイナブルー店内は典型的イマドキの「東京レストラン」夜景アリマス型。遊覧船の往来が眼下に見えるのはちょっとオツですが。
 料理の感想としては、
「へたっぴ」
茸の湯を頼んでおいてよかった」
「洋風もの(特に魚料理)は学校給食の不人気なオカズの豪華版みたい」
 に尽きるかも。
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  中国茶館本店
  
豊島区西池袋1-35-2 
11:30~23:00 無休

・
    閉業?
 

2011年 1月

[AQ!]
 久しぶり。
 「もはや、ある意味、永利より現地っぽい」は、へべの名言(笑)。
 …ベテラン勢にはこのニュアンスは伝わるかな?(^^;)
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  中国菜館
  

・ 

1995年 9月

 *香菜
 *凉胖毛胆
 *メロンとクワイと松の実炒め
 *シラスとピーナッツ炒め
 *干大根の玉子焼き
 *ターミー麺

[AQ!]
 下北沢「新台北」の「オネーサン」はこちらで頑張ってます。

[へべ]
 うれしなつかしオネーサン。メニューは下北沢とまったくおんなじ。「中国菜館」の居抜きかなぁ。
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  中国飯店(市ヶ谷)
  
千代田区九段北4-1-7 03-3288-3088
11:30~22:00(日祝21:30) 無休

・ 

 

 

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  中国飯店(別館)
  
港区六本木5-18-2
11:30~23:00(日21:30) 無休

・中国飯店別館は閉店したみたいですね。(富麗華や汐留などに展開しましたからねー) (2004)

↑などと呑気な感想を言っていたところ、メールで御指摘を受けました。「中国飯店別館」、って「中国飯店」(六本木・三田・市ヶ谷・富麗華・潮夢来)とはまったく関係のない別のお店であったということです。どひゃー! こ、こ、このネーミングって…。頭から「別館」だと思い込んでましたが、確かに言われてみると別館にしてはちょっと??でありましたか…。それにしても、読者・関係者各位には大変に失礼いたしました。お詫びいたします。(2004)

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  中国飯店(六本木)
  
港区西麻布1-1-5オリエンタルビル1.2F 03-3478-3828
11:30~15:00/17:00~28:00(日祝23:00) 無休

・すっかり六本木の老舗 料理のレベルは変わらずに高い(1997.1)
note小さい失策は、ポツポツと起こるようです。(1997.1)
   深夜まで営業する店でありながら、中国飯店は変わらず美味しい。それも爽やかで優しく暖かい味わいを持っています。夜中でもホッと一息、その有難さには、○○を献じずにはいられません。しかし、友人知人などの話とも合わせると必ずしも「間違えの無い店」ではないようです。とくにサービスについては、冷たく扱われた・料理の出る時間が滅茶苦茶・料理の説明がいい加減・薦め方に疑問・日祝は閉店時間までまだ間があるのに追い出しモードに突入する、などの話が聞こえてこないではありません。決してサービス水準の低い店ではありませんが、そういったことも「起こらないではないらしい」とは付記しておきます。(1997.1)

1995年 1月 ☆☆

 *ピータン豆腐
 *冬竹の子揚げと豆苗
 *正月用五目春雨鍋
 *肉団子
 *海老チリ
 *五目豆腐
 *牛肉と季節野菜
 *里芋の葱油炒め
 *タピオカ、アンニン豆腐、キンモクセイ白玉

[へべ]
 あ~、キンモクセイ白玉 食べたいなぁ。

1996年12月 ☆

 *鶏の胡椒炒め
 *豚ガツとイカの炒め
 *里芋の葱油炒め
 *五目おこげ
 *海鮮と野菜のスープ
 *上海蟹味噌そば
 *キンモクセイ入り白玉

[AQ!]
 相変わらず「意外なくらい(^^;)」料理はよろしいです~。

[へべ]
 この日は兄の山下達郎(注:AQは達郎氏の生き別れの弟という噂がある。もちろん嘘である。よく似ているのはたしかだ)に先を越されることもなく入店を許されました。
 上海蟹味噌そば、おいしかったなー。本家の里芋はやはりヨイ。とろけるような芋に、鮮やかな葱の香。投入するスープの質と量が影響してそうな。鶏の胡椒炒め、美味でした。二種のガツ、は、かたっぽイカになってました。
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  竹爐山房
  
武蔵野市吉祥寺本町2-21-8モミジビルB1 www.chikurosanbou.com
11:30~14:00/17:30~21:30 水休
主人: 山本豊(1949-) (敬称略)
・ 山本豊料理長の繊細華麗な世界 (1996.3)
 「竹爐山房」サイトの公式アナウンスによると、

吉祥寺にて三十余年にわたりお引立ていただきましたが、身内の病気等、諸般の事情により苦渋の決断ながら、本年十二月十四日をもちまして閉店致す事となりました。

 …ということだそうである。
 永きにわたり、ありがとうございました。 (2019)

1996年 3月 ☆☆☆

 *田芹と新昆布
 *泡菜と豚の舌と仔袋
 *キスゲとカギワラビのひたし
 *ヤナギマツタケとピータン・ガランティーヌ
 *浅利と黄韮の炒め
 *ツブ貝の中国酒蒸し冷製
 *魚翅のレタス包み蒸し上湯かけ
 *フランス産赤ラベル鶏の蝦醤漬け唐揚げ
 *太刀魚のトウチ蒸し
 *海老雲呑と豆苗のスープ
 *小豆と糯の粽
 *えんどう豆羊羹
 +92 Tokay Pinot Gris Cuvee du Centenaire VV Josmeyer

[AQ!]
 めくらめく味と香りの織り成す響き合い~。

[へべ]
 馥郁たる香りいっぱいの、春。紹興酒でいきましょう、となかば心に決めて出かけた今宵でしたが、ワインリストを見るやぐらぐらと決心は揺らぎ結局 JosmeyerさんのTokay Pinot Gris、それもVieilles Vignes をいただくことに。おいしさもさることながら、料理との相性もすばらしくて幸せでした。
 田芹と新昆布、ほのかなほろ苦さを秘めた清楚な芹の美味~。ぬめっと旨い昆布。
 泡菜、漬物です。酸味、甘味、後から追う辛味。赤黄色いピーマンが、山本さんらしい彩りかつおいしい。セロリもきいてます。
 豚舌・仔袋、舌のきめ細かな脂の旨み、清く柔らかな仔袋の滋味、葱と香菜。
 キスゲ、鮮やかな黄色が愛らしい。キュッキュと甘酸っぱく、ふるふるとふるえるクラゲと細切り野菜とさっぱり酢の物。
 カギワラビ、太い、立派な、文字通り鉤に曲がったワラビの中に充満した春。
 しゃっきり茸、ヤナギマツタケとも。これが歯応えよし、味よし、料理見事。
 皮蛋、ピータンを埋め込んだガランティーヌ。目に楽しく、食べて美味。
 ツブ貝、見た目は居酒屋で出るアレの立派版ですが味といったらもう。
 魚翅inレタス、とろりと強力な上湯の中に、綺麗な緑のレタス包み。透けてます。上湯の旨みを吸った魚翅をはじめ繊細に刻まれた具がたまりません。
 鶏蝦醤揚げ、トリカラアゲ、おそるべしっ 鶏自体も凄いのですが。強い。
 太刀魚豆鼓、これ、おいしい~。トウチも旨いが太刀魚も。
 海老雲呑、このスープをいついつまでものんでいたい。と溜息ついて飲み干す。
 小豆糯粽、葉っぱをほどくと(ほどく前から)ピュアな小豆の香り。なんとなく、郷愁をさそう香りと、味。甘く煮られていない小豆のおいしいこと。
 エンドウ羊羹、純粋。
 山本さんの達筆も拝めました。しあわせ。

[AQ!]
 浅利と黄韮の炒め、トケイとの相性を思い巡らせていて思い出した。これは、相性よかったのれす。
 カギワラビ「え~、蕨の中じゃ高級というか珍しいんですよ、この鉤の形。サイズも色々あるんだけど、このくらいがいいですかね。蕨前線じゃないけど、産地も南の方から上がってくるんだけど、最近は長野とかあまり取れなくなってるかなぁ。これは何処だっけ?(厨房の若者に…包みを受け取って)ああ、大田原ですね、今日のは。まだ時期的には走りで、一本で、んー、ん百円くらいはするかなぁ」
 山本さんの達筆は、山本さんのレシピ本の新刊「鮮」。またもちゃっかりサインをゲットする へべ でした。

1996年 9月 ☆☆☆

 *鰻のゼリー寄せ
 *泡菜と塩蛋ガランティーヌ
 *マナガツオの甘酢風味
 *椎茸と蓮根蝦子風味
 *タンの薫製
 *フカヒレと干貝柱の淡雪仕立て
 *帆立と野菜の赤麹炒め
 *加茂茄子とピータン・塩玉子、菊の花風味
 *牛肉炒め
 *鶉の丸の蒸スープ仕立て、松茸風味
 *蟹の中国粥
 *杏とプラムのシャーベット
 +91 Gevrey-Chambertin les Platieres P.Leclerc

[AQ!]
 う~ん、天才のなせる技かぁ、うまかぁ~。

[へべ]
 繊細にして強靭。とんでもなく旨いです~。
 鰻の煮こごりゼリー寄せなどは、他店でいただくのと微妙にちがって、ふかぶかと旨い。とろける煮こごり。とろける鰻。鰻の香り。泡菜も、こんなにおいしいのは初めて。ちょっと古漬けみたいな飴色がかった感じ。
 それにしてもすごかったのが
「椎茸と蓮根蝦子風味」レンコンと椎茸がなんでこうなるのかしら。
「フカヒレと干貝柱の淡雪仕立て」は冬瓜も(たしか)入ってて、卵白でふんわり。
「鶉の丸の蒸スープ仕立て」松茸の香り鶉のこっくりスープ。ああしあわせ。
「蟹の中国粥」立派な蟹が、ここにも~。
の4品。また来たい、と即座に思ってしまいました。

1997年 8月 ☆☆

 *白灼蝦、稚鮎と小芋
     +煮豆
     +マコモの蝦子和え
     +湯葉
     +鰻の寄せ物
     +貝の辛い茶色いの
     +菊と蟹の酢のもの
 *フカヒレ
 *大ツブ貝炒め
 *松茸とマコモの炒め
 *焼き鴨、雪菜ソース
 *スッポンのスープ
 *蓮の葉包みご飯
 *ババロア
 *ピータン饅頭

[AQ!]
 移転後です。以前の3倍くらいのキャパシティだろうから、えらい様変り。辻の主任(だっけ)など屈強のスタッフが加わったようですから、供されるもののレベルは安心。しかし、大酒楼になって、コースのテイストやら主張は、それなりに変化していました。以前の異様なまでの精緻感を愛する人にとっては違和感があるかも。もっと「大きな表現」を盛り込もうという様子。その意味では落ち着くに従ってまだちょっと変わるのかもしれません。

1998年 8月 ☆☆

 *イタヤ貝トウチ、瓜・菊・きぬかつぎ・椎茸、鰯の南蛮漬とインゲン、ハモの湯引き、白チョ蝦
 *アキレス腱と髪菜、松茸のスープ
 *帆立、イカ、黄韮、新銀杏の炒め
 *鰈、アスパラ、新蓮根の揚げ物
 *牛タンの柔らか煮、チンゲン菜
 *キュウリと漬物のまぜご飯
 *白木耳と透明海老のスープ
 *パイナップルタルト
 *トマトのゼリー、生姜風味
 +95 Chateauneuf du Pape la Bernardine - Chapoutier

[AQ!]
 引っ越してから二回目。やはり、移転に伴って精細の世界から、大きい表現へと内容が変っているように思う。ちょっと大陸を思わせる香り多し。スープなどは特に美味。

2011年 4月 ☆☆

 *五牒前菜:干豆腐、うるい胡麻ソース、ほたるいか漬、細クラゲ・浜防風、塩水鶏
 *元虫阿仔鮮湯:アサリのむき身と貝柱入り壷蒸しスープ
 *彩紅五香牛肉絲:漬物入り五色野菜と短角牛肉のスパイシー炒め
 *酥炸百花鮮笋:春タケノコのエビアン夾み揚げ
 *干菜扣肉:干し菜と沖縄皮付バラ肉のやわらか煮 しんとり菜添え
 *山東粽子:あずき、ハム入り山東ちまき
 *青菜銀絲麺:菠薐草入り極細メン
 *苺と八重桜の甜品

[AQ!]
 彩紅五香牛肉絲が、物狂おしいほどウマイ。官能前線が通過していく。
 ちまきは小豆を全面に押し立てて。
 苺はパフェ仕立て。
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  釣魚台養源斎
  
文京区関口2-10-8フォーシーズンズホテル椿山荘東京2F
11:30~14:00/17:30~22:00 無休

・ 北京の国賓館釣魚台、初の海外出店は、時に物足りないほどの淡く清らかな味わい (1995.2)
 13年間に渡る契約期間を終え、2005年6月19日をもって終了、とのことです。

1995年 2月 ☆

 *汽鍋酸辣烏魚蛋湯
 *百花魚肚
 *火考羊肉
 *翡環干貝
 *異味松花
 *栗子鶏塊
 *什錦炒飯
 *海鮮炒麺
 *棗泥蛤士虫莫
 *蜜汁山薬
 *豆沙蓮子
 +カフェドパリライチ
 +釣魚台紹興酒

[AQ!]
 kuroseさん御礼宴会。自転車で来ましたなぁ。

[へべ]
 ひょんなことで実現のお礼宴会。きっかけは経堂で見た家庭画報。
 酸辣湯は、あの、ひらひらしたのが入ってたのですよね? おいしかった。羊と鶏はまぁ、まぁ。で、あとのがあんまりくっきり思いだせないなぁ。(^^;) 決して悪くはない、という全体の印象はあるのですが。さてはミョウガ料理だったか~。

1997年 1月 ☆

 *汽鍋酸辣烏魚蛋湯
 *百花魚肚
 *火考羊肉
 *翡環干貝
 *異味松花
 *栗子鶏塊
 *什錦炒飯
 *海鮮炒麺
 *棗泥蛤士虫莫
 *蜜汁山薬
 *豆沙蓮子
 +カフェドパリライチ
 +釣魚台紹興酒

[AQ!]
 風邪ひいて熱ありました~、ワタシ。(^^;)

[へべ]
 つらい時にすまなかったねぇ。
 全体には、ヨイのですが、地味にして個々の印象が淡いですね、相変わらず。いかたまスープは、淡さと、あとからじんわり効いてくる辛みがいいのですが。フカヒレ海鮮アキレス腱煮込み、はもっとこってりしてたのを期待していたのでちょっと肩すかしだったか。おいしくは、あったのですが。
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  頂 好
  
目黒区緑が丘1-10-17 03-3723-5675
11:30~14:30(土日祝15:00)/17:30~21:30(土日祝21:00) 月木休

・
 ネット情報によると、2011年に「自由が丘2-8-21」から上記へ移転。

CHOU1 2003年 4月

 *筍と青ノリの煮込み
 *イカと砂肝のニンニク炒め
 *鶏手羽の香り揚げ
 *ウドと干し海老の炒めルッコラがけ
 *アスパラと高菜炒め
 *空豆と鶏軽スモーク煮込み
 *ナマコの黒酢風味おこげ

[へべ]
 無化調が看板のあっさり中華、の予想を裏切らないさっぱりぶりでした。名物鶏手羽の香り揚げ、は唯一、味がしっかりしていてよかったなー。

[AQ!]
 独創的、和風…ってほど日本的じゃないけどまぁ和的、な感じでしたか。皆が言うように、「無化調ひとすじウン十年」は字面通り称賛されるべきところ。中国料理の艶とか香りとか、の高揚感は感じないけど、近所にあったら良いかも。
  
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  正宗中国 四川料理 趙 楊
  
港区新橋1-5-5 03-3289-2006
17:30~21:30(土祝20:30) 日休
主人: 趙楊 (敬称略)
・  
 2004年、新橋から交詢ビルへ移転。

 2014年、交詢ビルから上記へ移転。

2004年11月 ☆

 “九寨溝風味宴”
 *四川併盆: 青城山山椒鶏、豚耳、クラゲ、胡瓜漬物、白菜漬物
 *九寨溝炒牛肉: アガリクスと牛肉の炒めもの
 *干焼蝦球: 車えびチリソース
 *雲腿腿花魚: くるみの花と雲南ハムと魚すり身団子の煮込み
 *坦々麺
 *麻婆豆腐
 *蟹黄魚翅湯
 *杏仁豆腐

[AQ!]
 デパートの食堂街みたいな感じ。いや、実際そうなのだが。…なのか? 交詢ビル。
 クラゲ柔らかい。見事。
 えびチリは、山椒が効いてケチャップ臭さなどが少ない独特の物で、えびチリ自体は一級品の中国料理としては好きじゃないから滅多に頼まないものとはいえ、ベストえびチリに近い。
 胡桃の花、とあるのは、干した胡桃の花の「枝」部分。擂身は
 坦々麺は汁無しで「コースでしかお出ししてません」。
 スープは季節がら、蟹黄魚翅…上海蟹味噌風味仕立て。こうなると、激辛麻婆豆腐と一緒に持ってこられるのが恨めしい(^^;)。だってさぁ、ねぇ…。一緒に食うの?、コレ。麻婆四川一貫のを辛~くした感じ。

 以上コース9000円。「え、二人で?」…な訳ねーっての、お一人様。けっこう、キマスね(^^;)。此処は銀座アガリクスキヌガサダケ上海蟹味噌も出るんじゃけんね。牛ロースも如何にも高そうだし。
 しかし、超個人的には銀座…って意味無いし、四川でその辺りの高額食材をいつもいつも食いたい訳でなし…、東京の四川は最近元気で高水準かつキャリテプリ店が多いので、此処をリピートするかは、大変びみょんぬ。まぁ、ここならではの美味、ってのも皆無・絶無…という訳ではなかったんだけど。

[へべ]
 エビチリは苦手だけど、ここのは山椒愛好者には美味しい。
 スープは味の配分がいまひとつピリっとせず期待外れ(雲南ハムなしだと味がぼける)。あ、スープじゃなくて煮込み(雲腿腿花魚)だったか。
 麻婆豆腐は激辛なれど爽やか系でタイプとしては好きな方だけどものすごく辛い。
 汁なし坦々麺は、いいレシピだけど、「汁なしが食べられるのはコースだけ」と二回も三回も恩着せがましく言われるとちょっとカチンと来るのは人のココロの難しさかなー。いや、結構なものなんですが。ただしこれも辛い。

 料理長は常連ベッタリ、というのはよくあることで、料理さえちゃんとしてくれればどうでもいいんだけど、他の客に見えるところでそれをやるのは見苦しい、などとも思う。
  
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  菜根香 山下  つぁいこんしゃん
  
府中市八幡町3-17-15 042-335-2200 www.geocities.jp/chai18jp
11:30~14:00/17:30~20:00 火休
主人: 山下 勤 (敬称略)
・  

2012年 3月 ☆

 *五色併盤
 *宮保双海
 *魚香茄子
 *水煮牛肉


[AQ!]
 五色:じゃがいも、揚げ豆腐・皮蛋、冷製肉、四川風棒々鶏・胡瓜、泡菜、ベビー帆立
 →じゃがいもやベビー帆立が良く、前菜盛は全体的に満足度高し。
 魚香、水煮は、シチュー性が強い…っつうのか、ネットリ成分の多目なのが個性的。

 暗い玄関からエレベータで8階(^^;)へ、天井高く、窓外にはリバーサイドの高層の明かりがサイバーシティやね(笑)府中、独特。


[へべ]
 そう、玄関が、暗い。外にかろうじて「営業中」の掲示はあれど、エレベーターホール内、真っ暗。店内は高い天井に、望外の夜景。洗面所まわりは猫ファンシー(^^;)

 前菜盛り合わせは好印象。どれもおいしい。中でも、ねっとりしたイモ質の小じゃがいもにさらりと四川ソースをかけた一品は、おかわりしたいくらい好き。
 魚香茄子は、片栗強めの魚香味、麻婆仕立てといったところ? 日本語品書きにはたしかに「マーボ茄子」とありました。
 水煮牛肉は、どろりとした味部分のシチュー性が特徴的。ともにご飯によく合いましたね。香り四川というよりは、味四川、というタイプなのでしょうか。


[AQ!]
 そうそう、菜譜の表記は、 「魚香茄子 (マーボーナス)」  なんだよね(笑)。
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  智 林  ちりん
  
新宿区白銀町12-5 050-3477-7625 gd49901.gorp.jp
17:00~22:00 月休
2019年開業 主人: 榛澤知弥 (敬称略)
・  

智林 2019年 9月 ☆☆

 *夜来香の衣揚げ
 *蒸落花生(おおまさり) 麻辣塩添え
 *香菜と板春雨の炒め煮
 *ワカサギとういきょうの春巻
 *ムツの泡菜煮込み
 *雲南百薬と干し貝柱の生姜炒め
 *叉焼炒飯
 *正式杏仁豆腐


[AQ!]
 「膳楽房」の榛澤さんが、この春にご町内…と言っていいような近所に出した“2号店”的な店。
 榛澤さん本人はこちらで腕をふるう。
 “ひっそりと”…とか言ってるから小さな店なんかと思ってたら、堂々たる路面店、ガラス張りで構える。
 「(店が)小さく隠れてるから通り過ぎちゃったよ」…ってのは「よくある」が、コチラは、「余りに堂々としているのでウッカリ通り過ぎ」かかってしまった(^^;)。

 仕様は、まあ簡単に言えば「膳楽房」と近いか。黒板メニュー中心にすこんすこん注文。
 最終入荷というイエライシャンが食べられたのはラッキー、いい香り♪
 ムツはキャベツ泡菜で。コレとか、板春雨・香菜とか、イイよね~!
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  艇家大牌檔  テイカ・ダイパイトン
  
荒川区東日暮里6-14-4 
18:00~21:30 日休

・ 三河島の香港海鮮屋台料理
 2014年初夏、閉店。

2014年 5月 ☆

 *海老の紹興酒蒸し
 *真鯛のサラダ
 *タイラ貝蒸し 豆豉風味
 *スルメイカの避風塘風
 *泡菜
 *清蒸アズキハタ ごはん
 *海老雲呑麺
 *マンゴーとグレープフルーツのココナッツミルク 楊枝甘露風

[AQ!]
 人気店で、仕入れを続けられているせいもあってか、材料はとっても良い。
 「香港未訪者の香港海鮮入門編」…なんかには、いいかな。調理も丁寧ではある。
 まあ、そんなとこ。

[へべ]
 今年の「おしぼり大王」は、ここで決まり!(笑) …5回くらい出してくれたような気がします。
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  鼎泰豊 玉川店 ディンタイフォン
  
世田谷区玉川3-17-1玉川高島屋SC 03-5797-3273
11:00~22:00

・  

2004年10月

 *小籠包
 *蝦肉蒸餃
 *炒青菜(空心菜)
 *豆鼓鶏塊
 *排骨炒飯

[AQ!]
 デパート内。店に入ると、ちょっと懐かしい昔の街のラーメン屋の臭い。
 小籠包・蝦肉蒸餃は標準的にまとまる。
 その他、ものによっては、チャイナでクイックな感じ…というか。
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  田燕居
  
世田谷区用賀4-17-8 03-3709-3910 www.kiwa-group.co.jp/restaurant/l1_a100034.html
11:30~14:30/17:30~21:30 無休

・ 繊細でありながら、まさに官能の中枢をくすぐるような香り (1997.5)

1997年 5月 ☆☆☆

 *姫竹の子の蛯子あえ、豚足のゼリー寄せ、タンの冷製、白キクラゲ、干豆腐
 *フカヒレの姿煮(空豆)
 *鳩と冬虫夏草のスープ
 *湯葉巻き揚げ
 *トンポゥロゥの餅包み
 *冬瓜のスープ
 *花巻
 *ちまき
 *雑穀のお汁粉
 +八宝茶

[AQ!]
 素晴しい~。\(☆〇☆)/
[へべ]
 「家庭料理」と繊細の出会い。
 一皿ごとの分量、供し方などはオウセボヌールや文琳のような雰囲気があるのですが、そこはかとなく漂うイナタい気分が「家庭」な感じで、それがまたヨイですね。
 どの料理もたいへんおいしかったのですが、「鳩と冬虫夏草のスープ」「湯葉巻き揚げ」「トンポゥロゥの餅包み」の3品と、餡を巻き込んだ花巻が特に印象的でした。また行きたいなぁ。

1997年12月 ☆☆☆

 *前菜:鴨の薫製、干豆腐と肉とキスゲ、皮蛋、豚足の煮凝り、白木耳
 *烏賊と茄子の土鍋煮込
 *腸詰と二種の芋の炒め
 *アイナメの火腿乗せ清蒸
 *スッポンの清湯
 *季節の中国野菜炒め
 *蟹と黄韮の焼そば
 *水餃子
 *白玉団子、ライチー入り湯
 *餡入り揚げバナナ


1998年 7月 ☆☆☆

 *前菜:白キクラゲの合え物、豚足煮こごりと豆、干豆腐と肉とキスゲ、姫竹の子の蛯子あえ、タンの冷製
 *スッポンのスープ
 *湯葉巻き揚げ
 *フカヒレの姿煮、チンゲン菜
 *肉と白菜の辛味蒸し
 *トンポゥロゥの薄餅包み
 *冬瓜のスープ
 *花巻
 *ちまき
 *雑穀のお汁粉
 +八宝茶

[AQ!]
 うひゃぁ~! やっぱ、旨いわ、田燕居。
[へべ]
 ちょっと久しぶり。やっぱりお見事。前菜もあいかわらず一つひとつが繊細に旨いです。スープもよかったな~。
[AQ!]
 やっぱり美味しいよね~。香りが全然違う。なんでかなー。フツーの店、フツーの客…だけど。

1999年 1月 ☆☆☆

 *前菜盛り合わせ:姫竹の子の蛯子あえ、豚足と豆の煮こごり寄せ、タンの冷製、白キクラゲ、干豆腐と肉とキスゲ、皮蛋、くらげ
 *漬けた鴨の揚げ、味噌と餅、中国正月風
 *青菜炒め
 *揚げ肉団子と春雨の土鍋スープ煮、中国正月風
 *緑豆の粥、腐乳・煮レバー・カクテキ風漬物添え
 *孫家風の田燕包子
 *胡麻風味白玉団子とライチー
 +カメ出し紹興酒

[へべ]
 「福」と書いた菱形の赤い紙がさかさにいくつも貼ってある。中国正月が近いのと関係はあるのだろうか。メニューも季節&正月料理メニューで面白く、そちらからほとんど注文してしまった。肉団子鍋は絶品。

2000年 4月 ☆☆

 *スナックエンドウと海老の塩炒め
 *白菜と餃子と春雨の土鍋スープ
 *カルビと山芋の炒め
 *豆苗の炒め
 *黄韮と金華火腿の炒飯
 *杏仁豆腐
 *白玉団子とライチの湯

[AQ!]
 「日曜遅くなのに満席!」と驚いていたら、「土曜みたいです!」と店の人も驚いていた。GW中、ということなんだろうなぁ。豆苗を頼んだら「売り切れ」ということだったのだが、いつものオネーサンが「え、そう?」と厨房に走ってくれて、たしかに一人前には足りない豆苗を発見。何と(一人分には足りないですから、と)サービスで出してくれた。感謝。
 いずれの皿も、フッ、と頭の螺子が外れる旨さ。強烈な味覚ならともかく、微妙なバランスの上に立つ優しい味でいて、何処かへ「持って行って」しまう力は不思議。また、店内のケッコウ庶民的な様子を見ていると、いつも「次に来てもうちょっとフツーになってしまっていてもガッカリしないようにしよう」とか余計な心配を心の底でするのだが、決してそんなことがなくてビッツラ感動するのである。

2000年 6月 ☆☆

 *イカとセロリの和え物
 *空心菜炒め
 *魚香猪肝
 *ワンタンと魚介の湯
 *火腿炒飯
 *胡麻風味白玉団子とライチー
 *緑豆のおしるこ

[AQ!]
 つまる所、こちらもチャイニーズマジックなるや。(ワシらの鳥頭で)理を求めれば追い水のように逃げて行くが、美味に陶酔できるのは現実である。
[へべ]
 イカとセロリの和え物みたいな、なんということのない一皿が、しみじみと美味しい。ワンタンのスープはたっぷりあるので、四人でも一杯ずつくらいありそう。あったまります。

2000年 7月 ☆☆

 *北京風湯葉巻揚げ、揚げキスゲ添え
 *茄子涼麺
 *麻辣涼麺
 *黒糖花巻

DE1 [AQ!]
 昼。さすがに此処の「冷やし中華」は見事だ。花巻のどことない臭さも旨い。
[へべ]
 茄子涼麺は、予想に違わず茄子の旨いこと! 香菜の細かく刻んだのと山椒の風味が効いてます。麻辣涼麺は、かなり辛いんですが、その辛さをまとった麺の風味が立ち上がってくる感じ。なんとなく「行ってみたらイタリアだった」(注:シルクロードの両端に見られる味覚的類似、はウチでも定番の冗談だが、何割かは本気の気味もある)的な味ですな。
[AQ!]
 麻辣涼麺の何ともキレの良い辛さ爽やかさは、「夏のうち、つい毎日食ってしまう」 若者がいても不思議ない。とか、思ったり。
 ところで、一人で「ワンタンと餃子とビールジョッキ」してた、拒食症を疑うような 痩せぎすのオネーサマは迫力ありましたね。(^^;)

2000年11月 ☆☆

 *青椒蝦球
 *砂鍋栗子鶏
 *ワタリ蟹と春雨の炒め
 *油菜心
 *スッポンの壷蒸しスープ
 *黒胡麻のタンタン麺
 *梨と枸杞のデザート
 *緑豆シャーベット、蓮の実入り

[へべ]
 体がよろこぶ心がよろこぶ。黒胡麻タンタン麺もよかった。ような気がする(^_^;)
[AQ!]
 そそそ、見事な料理でございましたよ。身体や心の喜びばかりよく覚えてる、ってのは、忙しくて疲れてたんだね、この頃。(^_^;;

2001年12月 ☆☆

 *青椒蝦球
 *油菜心
 *肉団子と冬野菜の土鍋スープ煮
 *黄韮と金華火腿の炒飯
 *胡麻風味白玉団子とライチの温かい湯
 *黒米の甘い粥
 +カメ出し紹興酒

[AQ!]
 大晦日の19:45。崖っぷち。どうしようか、って、ロイホス行くか牛角行くか、などと言いながらも、一応、近所を一渡り当ってみる。…と、田燕居でビンゴ! 今日は21時には閉めたいのですが…と、すまなそうな、いつものフロアのおねーさん(2002年には、新規開店「田燕居白金台店」に移られたようで、そちらで会いました)と覚しき声に「あっ、構いません、行きます行きます」と受話器を置く手ももどかしくGo! どどどっと注文。良かったね。
 さすがに大晦日の最後の時間の飲食店には、いつも何というか、ウッスラと疲れと呆然の空気が流れている。田燕居もさすがに、通常の調理のキレとは思わないが、美味しい2001年最後の夕食をいただけた。青椒蝦球のシシトウの旨さに山芋が絶妙、肉団子スープのシナモンのような甘い香りの囁きに、表面がよく揚がって中がシットリの肉団子、結構結構。一年間、ご馳走様でした。
[へべ]
 あの揚げ肉団子鍋はいいですね。甘い香りが「しょうじょうかんきだん」(漢字についてはよろしく、AQ!)を思わせる…。年末の最後の最後に、おかげさまでいい食事にありつくことができました。ここのカメ出しもおいしいなー。
 怒涛の勢いでガンガン食べてお食後まで勧めてもらってすべて平らげて店を出たところで時計を見ると21時を数分過ぎたところ。いいペースでした (^^;)。
[AQ!]
 なんで、しょうじょうかんきだん、が出てくるねん(^^;)。清浄歓喜団。京都は亀屋清永さんの妖しくスパイシーなお菓子です。
2002年11月 ☆☆☆

 *すっぽんと山芋のスープ
 *白菜と栗の煮込
 *茄子と烏賊の土鍋
 *水煮牛肉
 *火腿炒飯
 *胡麻風味白玉団子とライチの温かい湯

[AQ!]
 Kちゃん夫婦とばったり。だいぶ冷え込んできた一日、気が付いてみれば、煮込ばっかじゃん、こいつら(^^;)。もっとも、それぞれにテイストが全然違うので、まったく問題茄子。出来も素晴らしかった。
 土鍋の、茄子・烏賊・葱・大蒜・香菜とその根・唐辛子などの配置具合といい、火加減といい、お見事。味も香りも全力に立つ。

[へべ]
 茄子烏賊土鍋の一体感がよかったですねぇ。秋も深まり白菜がおいしくなってきたのもさることながら、栗という素材も見直しました。白菜&栗の煮込素朴な一品なんですが、実にしみじみと味わい深い。甘くされてばかりじゃ栗も気の毒だな、と思ったことでした。

2003年 2月 ☆☆

 *油菜心
 *湯葉巻揚げ
 *刷羊肉
 *緑豆汁粉
 *胡麻餡白玉

[AQ!]
 ヨロヨロヨロと出かける冬の夜。
 寒い寒いと鍋にする。
 羊のシャブシャブは中国北部の冬の有名料理だけど、滅多に注文しない品。冬の味覚として良いんだけど、「鍋」ってやはり半料理って感じがして、そうそう頻繁に行けないレストランだと、料理人の手が色々入った物を優先してしまう。
 今日の田燕居なんかは丁度良い鍋気分じゃないか、と刷羊肉決定。それに前菜っぽく湯葉巻揚げ、と青菜炒め系を頼む。
 湯葉巻はいつもの茶色の濃淡の皿で。料理と同系色の、迷彩服みたいな取り合わせだが、これがシックな景色でよろしい。油菜心も上々。
 さて。丸めた羊肉。豆腐が2種、塩気ある干豆腐が旨い。白菜、春雨。タレに辣油、香菜・葱。煙突鍋にスープ、干海老椎茸が浮き沈み。うめ~っっっ! ハフハフハフっと、いくらでも食えてしまいそうだ。スープとタレが絶妙で、まず大概の(牛)シャブシャブよりこっちが好きだなー。コツというか決め手が多分自家製の辣油で、これをチョコっと付けるとたまらない香ばしさが口中に広がる。
 名残惜しく空き皿を眺める頃合になって、今日は姿が見えなかった松田店長を発見、好機とばかり、「この鍋は、後に何か入れたり出来ないの?」と相談する。「そうですね、雲呑なんかいいですよ」との答えに、速効6個投入。羊のダシの効いたスープにヒラヒラと舞う。ハフハフハフっ、うまっ!  いつもの胡麻餡白玉に、緑豆の冷たいお汁粉もいただく。上品だけど親密な佳き甜品。
 田燕居のメシは、これはもちろん冗談だが、「北京あたりの共産党高級官僚の家庭の料理」のようだ(そんなもん本物は知らんし)。な~んだやっぱ良い物食ってやがんな、みたいな。良い家柄+4000年、みたいな。いや、「中央政権争いに敗れた豪士が郷里に帰って毎日山を眺めながら食っていそうな」とか言った方が文学的だろうか(どこが文学的だよ)。何かそんなのが食ってる此方の心象に出てくる。
 まぁとにかく、いつも、中国北方の家庭的料理の奥深さを思い知るのである。のであるが、改めて考えてみると、その当初からの店のコンセプトがよく続いているねクォリティコントロールがいいよね此所は(調子の波や出来不出来が全く無い、とは言いませんが)頑張ってるね、…という話になるとちょっとフシギ。ある程度の規模の中国料理店は味の腰がフラつきがちなもの、展開している飲食店チェーンは軸がぶれやすいものであるのに。これを誰が支えているのか、いまいちよく分からない所が不思議なのである。
 此所は孫アーティさんの店で、基本レシピやコンセプトは彼女の物であるのだが、店で御本人を見かけたことはないのである。サービスの中心はお馴染みの松田さんで、大変お世話になっている訳だが、その「少女のような」笑みを見ていると、どうしても大黒柱という言葉は似合わない(ソコに騙されてる?(^^;))。グループ内とあっては(アーティさんサイドの店ということで、グループ内では余裕ある運営なのだろうが)、厨房も不動のスタッフという訳にはいかないのではないだろうか、いや全然知らないけど。
 と言う訳で、考え出すと頭の中「?」マークだったりするが、田燕居は今日も佳き店でありました。

2003年 7月 ☆☆

 *春雨とトマトとトウチの冷製
 *青椒蝦球
 *揚げ鰻と黄色ピーマンの炒め
 *隠元と挽肉の炒め
 *北京風湯葉巻揚げ、揚げキスゲ添え
 *胡麻風味白玉団子とライチの温かい湯

[AQ!]
 我が家の「暑くなると食いたくなるんだよね~」シリーズみたいな今日のメニューチョイス。大体が食欲に関しては夏バテ知らずなワシらではありますが、田燕居の「こーゆーの」は、ほんま、食えば食うほど腹が減ってくる、っつうか、、、(^^;)

2003年 7月 ☆

 *茄子涼麺

[AQ!]
 なんだっけな、前回の忘れ物を取りに行ったんだっけな。夏の田燕居は「冷やし中華もどき」を幾つかやるんだけど、茄子涼麺はほんま旨いぜ!

2003年 8月 ☆☆

 *イカとセロリの和え物
 *豚バラと玉子の干し海老風味煮込
 *鉄鍋羊肉、春餅巻
 *油淋鶏
 *空心菜炒め
 *茄子涼麺
 *胡麻風味白玉団子とライチの温かい湯
 *緑豆汁粉、蓮の実入り

[AQ!]
 ジワジワジワジワと客が定着しているのか、最近はいつも入りがいい。今日は思い立って予約しといてよかった。客の「普通感」もかなり良い空気。満席。盛況の立て役者の一人、松田店長が忙しそうに飛び回っているが、隙を見て、「"夏の昼メニュー"の鉄鍋羊肉って、夜には出せないの?」とリクエスト。「昼のレタス巻版は出来ないんだけど、春餅でお持ちしましょうか」の答えに、喜んでいただく。
 豚バラと玉子(ともう一人何か登場人物あったっけ?)の干し海老風味にウットリ。「パリ丼」じゃないけど(…って知ってます? ウチじゃへべの得意料理。…って言いながら、今、検索したら、数種あるんだなぁ「パリ丼」。ウチで言うパリ丼は"超巴里丼主義宣言"なんかのパリ丼で、オクラを使うアフリカ料理ルーツの方の奴)、干し海鮮風味の煮肉って陶酔的なところがある。
 ここの油淋鶏は初めてのような気がするが、いわゆる油淋鶏のソースと揚げ鶏が別添のタイプ。揚げ鶏をつけダレにつけて食す。もう、揚げ鶏がそもそも抜群。うみゃ~。

2003年12月 ☆☆

 *ハタハタのスープ
 *刷羊肉
 *胡麻風味白玉団子とライチの温かい湯
 *緑豆汁粉、蓮の実入り

[AQ!]
 スープはハタハタだっけ? あと空心菜かなんかともう一品くらい頼んだ気がする(^^;)。多忙期の突入でした。

[へべ]
 やっぱり刷羊肉(羊のしゃぶしゃぶ)は旨い! つけダレもすばらしいデス。
 魚はハタハタだったと思う…そんな感じの顔の魚がゴロンゴロンっと入ったすてきなスープ。地味な滋味って感じでした。

DENE2 2004年 5月 ☆☆☆

 *胡瓜と甘味噌
 *五種前菜:姫竹の子の蛯子あえ、豆の煮こごり、白キクラゲ・白南京豆・椎茸、干豆腐と叉焼と百合花、皮蛋
 *春竹の子の香り揚げ
 *フカヒレと冬瓜、カニのスープ
 *空芯菜と湯葉の炒め
 *金華ハムと葱をたっぷりのせた蒸魚
 *孫家の角煮と炒め野菜の薄餅包み
 *北京風大海老のチリソース
 *青菜と中国春雨のお焼き
 *金華ハムと黄韮炒飯
 *緑豆汁粉、蓮の実入り
 *豆シャーベット、ライチ風味
 *胡麻風味白玉団子

[AQ!]
 田燕コース。コースで頼むのは久しぶりだけど、春はアレコレとちょぼちょぼ食べたいし、コースのまとまりが良かったので。
 アミューズ・前菜からもう、唸りっぱなし。煮凝りは以前と少しテイストが変わったかな?、官能的香り。
 スープがこんがりと見えるくらいの濃さにトロっと粘度があるタイプなのだが、いただくと軽やかに爽やかに香りが流れていく美しいタチの物。ちょっと珍しくかつ激旨。

[へべ]
 久々にコース、いい作戦だったかも。特筆すべきはスープ。見た目ととろみと味の不思議な関係の間で、冬瓜がいい役割を果たしてました。蒸し魚はイサキ。「こういう類の魚の清蒸は日本でしか食べられませんよ~」と松田店長。角煮の薄餅包みも、この手の企画としては破格においしい。角煮と野菜炒めでうまく味のバランスがとれてるからかな? 自分ではごくたまにしか頼まない緑豆汁粉小豆シャーベットがつくのも、いいもんです。特に小豆シャーベットは甘さを抑えて豆の濃度と強さを前面に出した出色の出来。そして嬉しいのは大好きな胡麻あん入り白玉(温かい)が1コずついただけたこと。よございました~。
 …。
 書き忘れ。日曜の夜20時に行ったら大賑わいの状態でした。
 春竹の子の香り揚げ、はそろそろおしまいだとか。以前に白金の方でいただいたことあったかな? 細く割いた竹の子の揚げたのが、鳥の巣みたいになって出てきます。「割きイカじゃないですよ~」松田店長。なるほど、確かに似ている…。

2004年 7月 ☆☆

 *インゲン炒め
 *仔羊の鉄板焼きレタス包み
 *鳩と冬瓜の湯
 *回香水餃子
 *青椒蝦球
 *茄子涼麺
 *胡桃の冷やし汁粉

[AQ!]
 良い意味での日向臭さの美学。田舎の情景。
 フェンネルの水餃子がとても良いのだが、聞くと、色々試作があり、結局中国産のフェンネルを取り寄せたらピタリと決まったそうな。テロワだ。

2004年10月 ☆☆

 "秋の田燕コース"
 *先付 小米白薯 さつまいもとアワの小さなかゆ
 *五福併盆 松茸と牛肉、姫筍の蝦子あえ、白木くらげのあえもの、大豆入り豚皮の煮こごり、蓮根のはさみ揚げ
 *山葯魚翅羹 やまいもすり流しふかひれのスープ
 *乾焼蝦仁 えびとトウガラシの香り炒め
 *栗子白菜 栗と白菜のとろみ煮
 *水蘿ト絲魚 細切り大根と小さい魚、クレソンの土鍋煮
 *東坡肉巻餅 やわらか角煮と炒め野菜の薄餅包み
 *青菜餡餅 青菜のお焼き
 *羊の土鍋つゆそば
 *胡麻風味白玉団子
 *緑豆汁粉、蓮の実入り
 *豆シャーベット、ライチ風味

[へべ]
 ハガキでご案内のあった、秋のコースにやはり惹かれる。
 先付の小さなお粥は洒落てていいものでした。蓮根のはさみ揚げも旨い! あれもこれもそれも旨いけど、お目当ての一つが大根と魚とクレソンの土鍋煮。妖しく清くやさしく旨い。羊そばでシメて、ご機嫌ゴキゲン。

[AQ!]
 田燕居羊そばはちょっと久しぶりだけど、俄然ピントが合いますなー! やっぱ、北京っ子は羊食わないとねー(謎)

2005年 1月 ☆☆

 *ピーナツ、胡瓜、玉葱の冷製
 *水餃子
 *カステラ餅
 *豚の爆肉
 *茄子と海老の土鍋
 *緑豆入りお粥、漬物
 *杏仁豆腐

[へべ]
 近くを通りかかったので珍しくランチを。1260円でこの充実した内容!
 小皿のピーナッツは煎ってあるのか香ばしく、玉葱が効いてて結構な一品。茄子海老土鍋はピリ辛甘酢味、海老も上等でおいしい。そうそう山椒の風味のきいた漬物も絶品でした。

2005年 7月 ☆☆

 *チシャトウのあえもの
 *カリッとさせたインゲン・牛ひき・四川の漬物と辛味炒め、ズッキーニと蝦の塩炒め、白木くらげとアスパラのサラダ、コウフとなつめの煮物、大豆入り豚皮の煮こごり
 *冬瓜と蟹肉入りフカヒレスープ
 *金華ハムと葱しょうがで蒸し醤油たれと熱した油をジュッとかける蒸しイサキ
 *スパイシーピリ辛の子羊鉄板焼きレタス包み
 *北京のお母さんの水餃子
 *金華ハムと黄にらのパラパラ炒飯
 *みどり豆のシャーベット、緑豆の冷たいおしるこ


2006年 2月 ☆☆

 *湯葉巻き揚げ
 *茄子と烏賊の土鍋
 *牡蠣と酸菜の湯
 *イシモチの梅漬蒸し
 *金華ハムと黄にらのパラパラ炒飯
 *胡麻風味白玉団子

[AQ!]
 ポリープ手術(ってほどのもんじゃないけど)直後。ほとんど意味もないが(^^;)、肉モノの主菜は除いて。
 イシモチ蒸しに使う漬物なんだっけ、梅だっけ? なんか、アクアパッツァのドライトマトのような役割を果たす、と記憶してるのだが。美味しかたねー。

2006年 6月 ☆☆

 [夏の田燕コース]
 *生湯葉と純菜のグラス
 *前菜5種(ズッキーニとえびの塩炒め、白きくらげの和え物、苦瓜の和え物、豚皮の煮凍り、蒸し鶏の四色巻き)
 *冬瓜とふかひれのスープ
 *クウシンサイと腐乳の炒め
 *金華ハムと葱生姜の蒸しキンキ
 *豚の角煮
 *北京のお母さんの水餃子
 *黄韮炒飯
 *小豆ライチシャーベット、緑豆とハスの実の冷たい汁粉

[AQ!]
 いい感じのコース。うーん、この場所でこういう組立てのコースをこの値段(決して絶対値は安からず)で供して、地元中心のお客さんでいつも一杯。見事に軌道に乗ってますなー。悪い場所ってことではないけど、こんなに流行るようになるとは思わなかった。店もお客も、偉かたねー。
 美味・満足。

2006年12月 ☆☆

 *三品小鉢のお膳盛り:春菊と柿、柚子釜くらげ、牛脛煮こごり
 *牡蠣の鉄板煎
 *茄子と烏賊の土鍋
 *刷羊肉、そば
 *胡麻風味白玉団子とライチの温かい湯、緑豆とハスの実の冷たい汁粉

[AQ!]
 ボジョレーを一杯ずつゴチになる。10周年。おめでと~!
 開店10年をしてなお胸トキメク春菊冷製に乾杯じゃ。
 鍋がよく売れてますた。やっぱ羊シャブはよろし。タレうま。
 仔羊の薄切り肉・自家製凍り豆腐・中国春雨・白菜・押し豆腐・特製のゴマだれ2種・自家製ラー油・薬味葱と香菜
 に、追加で麺を投入。

[へべ]
 この季節、やはり食べたいのが刷羊肉! 特製ゴマだれがまた旨いのでした。

2006年12月 ☆☆

 [冬の特別ランチコース]
 *前菜三品
  春菊と柿 自家製塩漬け鶏 りんごと白菜の黒酢サラダ
 *熱菜
  スペアリブのオーブン焼き
  中国野菜の塩炒め
 *主菜
  自家製白菜の酸味漬物と牡蠣の土鍋煮
 *点心
  北京のお母さんの水餃子
 *担々麺
 *甜品
  杏仁豆腐
  緑豆とハスの実の冷たい汁粉

[AQ!]
 実のところ、大晦日。そうは言っても外食選択肢はだいぶ減ってしまうので、田燕居に駆け込んだ大晦日は、初めてではない(^^;)。
 スペアリブは、焼き具合といい、クミン・ゴマ・唐辛子配合のエピスといい、素晴らしい。
 担々麺、たまに食うと、旨い。めちゃ旨いね(^^;)。
 明日元旦、FM世田谷生放送出演予定緊張中の松田店長に迎えられて。
 野菜は、ターサイ・キクラゲ・山芋・百合花。

[へべ]
 お気に入りの新顔前菜、春菊と柿でゴキゲンな年の締めくくり。
 スペアリブは見るからにホレボレするようないい焼きに、「つけても、かけてもOK」と添えられてくるスパイスがこれまたウマイ。酸っぱい漬物入りの土鍋もい いし、久々の担々麺がまたここのは絶品。清澄で深くて旨いっす。
 松田さん、今年もありがとございました~

2007年 9月 ☆☆

 *前菜4点
  新蓮根の甘酢、ズッキーニと海老の塩炒め、春菊と菊のおひたし、水晶の煮こごり
 *家庭菜
  蟹とふかひれのスープ、中国野菜の塩炒め、黒毛和牛と京都加茂茄子、アイナメの金華ハム葱生姜蒸し
 *点心
  青菜と春雨蟹入りお焼き
 *仔羊と葱の辛味土鍋汁そば
 *甜品
  杏仁豆腐

[AQ!]
 いつ食べても此処の春菊はウルウルものざんす。なんか近年、春菊という素材の好感度がアップしてるのだが、こちらのは最高格。新蓮根もよろし。前菜盛に一品、温かいズッキーニ海老炒めが入ってるのは上手い配置だ。
 羊そばは久しぶりかも。いいよなー、コレ!

2007年12月 ☆☆

 *三品小鉢のお膳盛り:柚子釜くらげ 牛肉煮こごり 春菊と柿のおひたし
 *牡蠣の鉄板焼 五香粉添え
 *中国野菜、ショウパイツァイの金華ハムスープ炒め
 *刷羊肉、雲呑
 *緑豆とハスの実の冷たい汁粉

田燕居
[AQ!]
 バス!おーそーだ、バスで行こう。ウチからはクルマが便利いいんだけど、呑めないからなあ(^^;)。…で今日はバス。
 「いやー、12月の、風物詩っつうんですか…」状態で食ってしまう刷羊肉。炊きスープとしてかなり強くとってある羊汁がもおいいんだよなー。で、味噌と辣油が反則に旨い。
田燕居  小白菜の具合に泣く。素晴らしい。
 牡蠣。五香粉と書いてあったと思うけど、自家製調合的なバランスでした。
 相変わらず、物凄く繁盛して混んでてスタッフが走り回っているんだけど、それでもどこか長閑な雰囲気…もイイ。
田燕居
2008年 3月 ☆☆

 *中国の小菜 おばんざい
  菜の花のおひたし、豚舌さんしょう辛味たれ、青豆と海老、蒸鶏の葱生姜たれ
 *一湯 三菜
  水餃子と豆苗のスープ、姫竹の子の香り揚げ、角煮と野菜の薄餅つつみ、春筍と牛スネの柔らか煮込み
 *烏賊と茄子の土鍋煮込
 *アサリとスナップエンドウ焼きそば
 *杏仁豆腐

田燕居
[AQ!]
 水曜夜でもよく入ってること。松田さんゲンキ。

 「おまかせご飯」コース+土鍋茄子烏賊、という設定にしてみる。
 ハンナリと白・薄緑な春の菜に、茶黒い茄子烏賊足したのはナイスな決断だった。

 それぞれに美味し。この焼きそばはなかなかイイね。
 田燕居のはントに「油に香りがよく乗って・移って」いるって感じのモノが多い。

2009年10月 ☆☆

 *三品小鉢のお膳盛り:蓮根と海老、春菊と菊花和え、牛すねの山椒辛味
 *五香白花豆
 *烏賊と茄子の土鍋煮込
 *涮羊肉、餃子
 *緑豆とハスの実のシャーベット
 *胡麻風味白玉団子とライチの温かい湯

[AQ!]
 北海道産白花豆の香り炊き、五香粉(ウーシャン粉)で炊いた大きな白い花豆。艶やかに炊き上げた白豆に仄かに上品に香らす五香粉。これは見事! と松田さんに言うと、
「私もそう思うんだけど、これはなかなか頼まれないし褒めてももらえない(笑)」
 ちょっと気温が下がったこの日、「ありゃもうあるじゃん」と涮羊肉。わーい。
「涼しくなってきたんで、もう始めちゃえ、って、こないだからやってるんです」
 うん、お主も好きなのだな、羊鍋(笑)。アフター鍋に、麺とどっちか悩みつつ餃子をチョイスして投入、うまー。

2010年 1月 ☆☆

 *三品小鉢のお膳盛り:蓮根と海老、春菊と柿和え、牛すねの山椒辛味
 *小さい白菜と金華ハムのとろみ炒め煮
 *北京風湯葉巻き揚げ、揚げ金針菜
 *涮羊肉、麺
 *緑豆とハスの実のシャーベット
 *胡麻風味白玉団子とライチの温かい湯

[AQ!]
 羊しゃぶ、今日は麺で〆。うみゃーい。スープもほとんど呑んでしまったね(^^;)。

2010年10月 ☆

 *五品前菜:皮蛋、小海老・春菊炒め、牛すねの山椒辛味、コウフ・棗・豚肉冷菜、干豆腐細切り・キスゲ
 *栗子白菜 栗と白菜のとろみ煮
 *じゃがいも細切りシャキシャキ、山椒風味
 *涮羊肉、水餃子
 *緑豆とハスの実のシャーベット
 *杏仁豆腐

[AQ!]
 羊シャブの季節がやってまいりました…、ってか、今日から。だそうで。
 今の厨房はちょっと出来がユルいんだけど、まあ、求めるモノを固めて行ってるから問題茄子、とは言える。

2012年 1月 ☆

 *五品前菜:小海老・春菊炒め、牛すねの山椒辛味、烏賊セロリ・人参、五香白花豆、肉炒め
 *小さい白菜と金華ハムのとろみ炒め煮
 *北京風湯葉巻き揚げ、揚げ金針菜
 *涮羊肉、麺
 *緑豆とハスの実のシャーベット
 *胡麻風味白玉団子とライチの温かい湯

[AQ!]
 今日は松田さんはいなくて、中国の人がんばってるねー。
 「いつもの料理」はちょっとラフな出来で、まあ正月だし、それ以上に、震災以来の中国人料理人確保 (2011年、かなりの人数の中国人が逃げ帰り(もっともなことだが…)、多くの店が困っていたのは事実) はグループ全体でも大丈夫なのかなあ?…とも心配になる。
 …のだが、んなこととはカンケーなく涮羊肉はウマいので(^^;)、今冬、もう一回くらい食ってもいいか、などと(笑)。

[へべ]
 繊細な仕立て系統の「いつもの品々」は、ちょっとラフでしたね。ともあれ、涮羊肉はスバラシイ ヽ(^o^)ノ
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  田燕居(白金台)
  
港区白金台3-16-8 2F
11:30~14:30/17:00~21:30 無休

・ 閉店したとか聞きました
 2005年閉店の噂を聞きました。際グループのwebサイトを見るとたしかに記述が消えています。

2002年 6月 ☆

 *塩蛋肉巻、ジャガイモ細切と空豆炒め冷製、厚揚げ浸し
 *筍の細切りと枝豆の香り炒め
 *脛煮込ハムとキスゲ・春雨・春野菜炒めの春餅巻
 *白粥と腐乳
 *韮饅頭、羊肉餃子
 *白インゲン羮
 +八宝茶

[へべ]
 用賀店よりかなり席数も多いところで、田燕居スタイルの料理がいただけるというわけで、使い勝手はなかなかよさげです。コース主体で、アラカルトの皿数などはある程度絞ってある印象でしたね、こちらは。
 前菜のシャキシャキじゃがいもと空豆の冷製が、たっぷり盛られていたのがなんだか好印象。の揚げたのは追加で注文しました、花背のごぼう天みたいな見た目ですが、これが実に美味! ちりばめられた枝豆がまた効果的です。えーと、韮饅頭はオマケで、羊肉餃子は追加。どっちもこれまた旨い。羊の餃子はジューシーで羊の旨みが粉ものの旨さにぴったりで、くせになりそう
 「デザート何だっけ??」って? デザートは…なにか枝豆…じゃないし、白いんげん?白花豆?なにかお豆の和菓子風のに香菜のっけたのもあって合計二品じゃなかったっけ。

[AQ!]
 あ、それだ、白インゲン羮、みたいなの。豆の青臭さのギリギリの残し加減が絶妙で、ワイルドに旨い!
 「韮饅頭はオマケ」ってのはホントにオマケで奢り。…というのは、「アレレ、見た顔…」と思ったら用賀店のオネーサン(松田さん)で、サービスしてもらっちゃいました。(注2003.1: 松田さんは白金台に移ってしまった、ということではないようで、用賀店店長としてご活躍です)
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  天厨菜館(銀座)
  
中央区銀座5-7-19 03-3574-8471
11:30(日祝12:00)~14:30/17:00~21:30(日祝20:30) 無休

・  

 

 

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  天厨菜館(渋谷)
  
渋谷区渋谷1-12-5渋谷ビジネスホテル 03-3409-9323
11:30~14:00(日祝12:00~14:30)/17:00~21:00 無休

・  

 

 

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  天天厨房
  
世田谷区粕谷4-18-7 03-6754-6893 www.tentenchubo.com
18:00~23:00 水休
料理長: 謝天傑(1980-) (敬称略)
・ 千歳烏山の台湾料理 

2014年10月 ☆☆

 *白涼瓜・干海老・豆豉、香菜
 *今日のルーウェイ:豚血モチ米、豚頬
 *ヘチマ・干海老の土鍋スープ仕立て
 *牛・秋茄子・パプリカの豆豉炒め
 *藕片と秋茄子のフリット
 *台湾腸詰め
 *黄金鶏スープの汁ビーフン
 *魯肉飯
 *金木犀の豆花

[AQ!]
 来週で開店1周年の、若い台湾人シェフの店。
 …って聞いて行ってみたら、広味坊の近くの、さあ、角の…アレ此処ってトンカツ屋さんじゃなかったけ?
 そう、とんかつ「睦巳」閉店の跡地みたいである。いいトンカツだったんだけどな、どうしたかな、惜しいな。
 で、小体な店、オープンキッチンカウンター中心の15席程度。
 バス1本10分の近所…ということもあるが、ブワっと台湾の香りが立ち上がる良店。調理は若者らしくバリっとし、材料もよろし。
 豚血滷味やヘチマ(今シーズン、もう終わり)がシミジミ。。
 先々、ヒジョーに楽しみ。長くお世話になります!(きっと)

[へべ]
 突き出し三択、の一つが白ゴーヤの干海老・豆豉炒めとは、なんと嬉しい!
 ヘチマもいただけてラッキー。豚血モチ米滷味、しみじみおいしかったねーと、台湾らしさを深呼吸。
 またいきましょねー。

天天 2015年 5月 ☆☆

 *白レバー、香菜
 *臭豆腐入り春巻き
 *台湾腸詰め
 *台湾埔里直送マコモダケと茄子と鶏肉の豆豉辣醤炒め
 *A菜炒め
 *いも豚と6種の野菜の客家炒板條
 *香菜のグラニテ
 *屋台風生春巻き(花生捲)

[AQ!]
 主人の腰も癒えたようで良かった良かった…の天天。
 臭豆腐の具合が素晴らしい。
「いやあ、何かで包んで揚げたのでないと、店中臭くなってしまって苦手なお客さんが…(笑)」
 と。
天天  板條は色んな材料があって、乾燥のもあるし、今回使ったのは初めて取ったものだそう。主人は「プルン感」が出なかったのを気にしてたけど、「モチッ感」がよく味を吸っててこれはこれで良かったけどなー(笑)。

 香菜グラニテに添えた香菜の根っ子のキャラメリゼは「才能あるぅ」って感じ。

[へべ]
 臭豆腐入り春巻き、サクッと揚がって、いい感じ。やや幅広の「平たい長方形」くらいの仕立てで。斜めにザクッと包丁を入れた…その瞬間にほとばしる香気、だそうで(笑)。

 屋台風生春巻き(花生捲)、アイスと花生と香菜をもちもちクレープで包んで。このポジションで香菜がこんなによく合うなんて!と、びっくり。
 ご主人にとっては郷愁の味のようで、「こーんな大きなピーナッツあめを、削ってかけるんですよね」と、懐かしそうでした。
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  天天飯店
  
新宿区高田馬場2-16-5 03-3209-3560
12:00~14:00/17:00~22:30 日休

・  

2000年 3月

 *青菜炒め
 *挽肉と春雨の炒め
 *小海老とクワイの炒め
 *ワンタン

[AQ!]
 「庶民的」で幾分お惣菜調の中華、22:30LOは嬉しい。ワンタンが平たく延ばしたラビオリみたいな物(名物らしい)で、変わっている。

[へべ]
 あのワンタンは「雲呑」というよりは、さらし鯨みたいだなー、とワタシは思いましたーヽ(^へ^;)ノ。
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  天 悠
  
目黒区鷹番3-18-18 
11:30~14:30/17:00(土日祝12:00)~22:00 無休

・  
 ネット情報によると閉店との噂。(2014)

2001年10月

 *もち米焼売
 *アスパラ焼売
 *水餃子
 *牛肉トウチ炒めとごはん
 *杏仁豆腐

[AQ!]
 昼時に学芸大に通りかかる。そうだ、「天悠」が評判いいな予習予習…、と一人で寄ってみる。安くてオトクな「ランチ」メニュー。一品一品なかなかに良い出来なのだが、デンと真ん中に構える丼メシとイマイチ合わない。牛肉トウチなんか肉も良いし、味付けもピシッとしてるんだけど、薄味高級調で、ゴハンを呼んでくれないのだ。「それだけ」で旨い旨いと進んじゃう。焼売・水餃子類も、そう。悪いことに、丼メシは、質量ともに妙に庶民的。
 …というわけで、「夜にちゃんと来たら」には大層期待のもてる皿たちだけど、ランチのまとまりとしては個人的に疑問。
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  天 龍(銀座)
  
中央区銀座2-5-19 03-3561-3543
11:30~21:00(土日祝20:00) 無休

・  
 「銀座2-6-1」から上記へ移転。(2016)

 

 

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  桃 園
  
江東区東陽 6-3-3ホテルイースト21 03-5683-5683 http://www.hotel-east21.co.jp/
11:30~14:30/17:30~21:30(土日祝11:30~21:30) 無休
料理長: ~ 中川俊勝 (敬称略)
・  
 ここは開いてすぐの頃に一回訪れたのだが(1990年代前半だろうか)、その時の料理長は司徒仕球(多分。“球”とかちょっと記憶曖昧)氏と言って、香港麗晶軒の二番鍋を務めた方であった(多分)。非常に香港的な料理を供していた。久しぶりに行ってみたら日本人料理長に替わったようだが、今も佳い店であった。 (2004)

2004年12月 ☆

 *釜焼き叉焼
 *例湯:トマト玉子
 *車海老・豆腐蒸し
 *イカ・カリフラワー・袋茸炒め、XO醤風味
 *牛肉豆鼓炒め
 *レバニラ炒め
 *蝦餃、翡翠餃子
 *フルーツ杏仁豆腐

[AQ!]
 ものすごく久しぶり。江東文化での仕事という好機を得て、ランチに。Aランチは4品の一品料理から2つを選ぶのだが、そうすると、2人で全部一皿ずつ頼むことが出来る。これをさらに半分ずつでサーブしてもらうと、このように「中華フルコース」を食べた感じになる。上手なやり方だった。

[へべ]
 このランチ作戦はよかった。先方も手慣れた感じで、料理がテンポよく出てきて、おかげでのんびりいただけてハッピー。豆鼓炒めの牛肉が脂とゼラチン質のほどよくまじった部位だったり、しっとりやわらかいイカにシャッキリしたカリフラワーの取りあわせなど、内容的にも満足。例湯も、スープがよくってお得なキモチ。
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  桃花林
  
港区虎ノ門2-10-4ホテルオークラ本館 03-3505-6068 www.hotelokura.co.jp
11:30~14:30/17:30~21:30 無休

・ ホテルオークラに堂々と構える内容充実店

1998年 1月

 *前菜盛合せ
 *クワイ揚げ
 *炒飯
 *他、多数

[AQ!]
 オークラの桃花林にて、1万円のコース。
2000年 2月

 *フカヒレとキクラゲと海老の蒸餃子
 *海老と蟹のすり身の胡麻揚げ団子
 *ベーコンの腸粉
 *牛ガツの沙茶醤風味
 *小籠包
 *季節野菜の炒め
 *カスタードのタピオカ包み
 *季節果実の杏仁豆腐

[AQ!]
 接待で昼下がりの飲茶。
 上質の素材と破綻ない調理で不満ないけど、まぁ普段わざわざオークラに食べには行かないかなぁ。(^^;) 一つだけグランドメニューから頼んだ季節野菜炒めの小盆の3000円は何とも高い(←天下のオークラで貧乏くさいコメントではある)。点心は平均800円くらいか、概ね安心していただける。
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  東京同仁堂御膳廰
  
千代田区麹町1-7

・ なくなっちゃったかも
 ここは10~15年前くらいには何回か行った、大変ユニークなお店で、高級薬膳のハシリのような料理を提供し、さらに「漢方医によるお見立て」をお願いすることもできる、というサービスを供していました。当時、診てもらったワタシは、漢方医のオジサンに怪訝な顔でジッとみつめられ、診察表に「健康」と大書されたものでした(^^;)。面白がって、友人知人のべ20人くらい診察を受けたと思うのですが、「健康」と診断されたのは、後にも先にもワタシとS太氏の二人だけでした。
 と、それはいいんだけど、このお店、なくなっちゃったんじゃないか?、という噂です。少なくとも、上に記していた電話番号はもう通じなくなっているので、削除しました。今思えば、バブル期の面白さのあるお店でしたね。けっこー美味かったし。 (2004)

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  東順永
  
新宿区新宿5-10-10 03-3353-3532
11:00~15:00/17:00~21:30 無休

・  

2000年 1月 ☆☆

 *冷前菜三品:セロリと湯葉、クラゲ、砂肝
 *カキ油牡蛎
 *白身魚の衣揚げ、トマトソース
 *樟茶鴨
 *酸辣湯
 *水餃子
 +紹興酒

[AQ!]
 サイトに来たメールで教わった店で、商店街の中のフツーの中華屋に見える。メニューも幾つか目立つ物の無くはないが、殆どはフツーの中華屋みたいに見える。ところが出てくる物は並ではない。どしゃ~!である。「旨い」と聞いてないで偶然に入ったら、驚いてひっくり返るだろうなぁ。
 瀋陽出身という主人の、北京など北寄りの料理になるのかな、メニューの名乗りはえらく日本ナイズしているのに、内容は「中国そのまま」と言ってる通りで、えらく本格的である。MSGは気配無く、清らかに深い。
 甘酢風のトマトソースや酸辣湯などは、日本においては「名誉回復」をしているかのようだ。これらが旨いと思ったのは初めてに近い。今回、特に素晴しかったのは、「クラゲ」「カキ油牡蛎」「樟茶鴨」かな。
 厨房に一級厨師が二人(鍋をふるってるのが御主人か?)、フロアと手伝いに女性が二人。この四人がまた、かなり、「キャラが立っている」のも楽しい。二人で6800円ぽっち払って帰ってこられるのも嬉しい。

2000年10月 ☆

 *ジャガイモ細切り冷製
 *冷前菜三品:セロリと湯葉、クラゲ、筋煮込
 *家常豆腐
 *油淋茄子
 *三鮮(イカ・ホタテ・エビ)のスープ
 *五目炒飯
 +紹興酒

[AQ!]
 相変わらずスッキリと奇麗な前菜。メニューからの注文だけだと、何回か来店すると、概ね一巡しちゃうなぁ。

[へべ]
 奇麗な、しかも気前よい量の前菜がいつもながら素晴しい。なんというか、好きな店オーラを感じる店です(わけわか)。みんな幸せそうに食べてるし。

2003年 3月 ☆

 *じゃがいもセロリ炒め
 *椿の芽と豆腐炒め
 *白菜の腐乳煮込
 *豚肉の葱ショウガ炒め


2008年10月 ☆☆

 *ジャガイモ細切り冷製
 *烏賊セロリのXO塩炒め
 *尖椒炒干豆腐
 *樟茶鴨
 *火鍋
 *水餃子
 +紹興酒

[AQ!]
 ずいぶん久しぶりになってしまったが、変らず、清く楽しく安い。…っていうか、やっぱ、此処、すげー美味いじゃーん。という感想。
 今日はみんなで、火鍋食いに来ました。火鍋は食べ放題スタイル。生それぞれ・真ん中に紹興酒2本、で、お一人様4500円弱。
 蓮、ゴマ、くさり豆腐
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  トゥーランドット游仙境
  
横浜市西区みなとみらいパンパシフィックホテル3F 045-682-0361 http://pphy.co.jp/t_dot.html
11:30~14:30/17:30~21:00 無休

・  

1998年 1月

 *前菜盛合せ:チャーシュー、竹の子、鮑、蟹とクラゲの酢ゼリー、海老湯葉包揚げ
 *蟹肉とフカヒレのワンタン包みスープ
 *北京ダッククレープ包み
 *フカヒレと中国野菜の上海風煮込
 *オマール海老のチリソース
 *ハチノスと海鮮・野菜香り炒め
 *松阪牛のブラックビーンズソース、黒胡椒風味
 *海老・蟹・帆立の炒飯
 *茶茶茶・三茶の香りデザート

[AQ! & へべ] for "BizTech Forum"

 日本の正月は長く、人は仕事をしない。世界の他のどこよりも(と言いたくなるくらい)。お正月に東京にいてヒマだったりすると、食べるものに困ってしまう。…というようなことがあります。ですから、正月にやっているお店はありがたいもので、足を向けては寝られません。今年はモロにそういう事情になってしまった当家でした。三が日ともに、ホテルのレストランに御厄介になりました。ありがたいことです。1月2日には、1997年8月にオープンした横浜パンパシフィックHの「トゥーランドット游仙境」へ出かけました。「トゥーランドット」は御存じの方も多いでしょうが、立川なるリーセントパークHの「楼蘭」で興味深い料理を供していた脇屋料理長と「クイーンアリス」の敏腕経営者(シェフでもある)石鍋氏のジョイントヴェンチャー・チェーン・チャイナレストラン、といったところのようです。

 先にも言ったように、正月三が日にはゴハンにありつけるだけで有難いことです。人手も無いのにやりくりも大変でしょう。実際、1/1に伺ったホテルエドモント「フォーグレイン」、1/3のオークラ「桃花林」は、到底、平常営業のようにはやれてはいなかったのですが、我々の感じるものは「感謝」でした。

 さて、1/2、パンパシフィック3Fに到着してみると、人が溢れかえっていました。「トゥーランドット」の入り口付近は、破綻した銀行の取り付け騒ぎのようになっています。その時の状況は、「予約客しか入れない。予約のお客様もその前の進行が遅れているので予約時間よりも待っていただく」ということのようでしたが、それはしばらく経ってわかったことで、何の案内もなく混乱しています。やはり正月ならではのことで、来る人が多ければしょうがない面でもあります。でもお客の二回転分の予約を入れるのであれば、それなりに上手な捌き方をして欲しいなぁと思いました。例えば一例ですが、「本日は満員ですので予約のお客様のみになっております。進行が遅れておりますので8時に予約のお客様は申し訳ありませんがロビーでお待ちくださいませ。席の出来次第、こちらから案内に伺います」、というような貼紙一枚でも相当の流量がコントロールできるのではないか? それぞれのやり方でですが、エドモントとオークラでは出来ていたことです。しかし、この店では、難民が怒号を浴びせかけながら右往左往していたことでした。「予約客でも列に並ばないといけないかどうか?」などは最後まで不明でした。

 黒服・フロアマネージャーの力量には問題アリ、としなければならないようです。

 脇屋料理長が要人(?)たちとフロアで賀詞を交し合っているのを横目で見ながら食事のスタートです。ワンタンスープはおいしくいただきました。こういった、器に仕込んでおいて蒸して供するタイプの料理は修羅場モードの救世主ですね。蓋を取るとスープの中に、中華饅頭のような物体が充満していてちょっとびっくり。饅頭のてっぺんの、皮の分厚い部分だけ口当たりが悪かったのが残念でした。あとの“ワンタン”部分は驚くほどなめらかなのに。

 フカヒレと野菜の煮込みも、味はヨイのですが、浮き身にしたハモのクネルみたいなのは余計です。余分な飾りはいいから、皿の上は力いっぱいおいしいものだけ出してほしいなぁぁ…。後半はなんだかダレてしまって、料理としては印象の薄いものが並びました。調理に平常時のような力を入れられない、というのはそうなのでしょう。しかし正月の献立は、そういう前提条件のもとに、前もって計画するもの。「正月の豪華さ」の表現は何か、と考えたときに、「北京ダック」と「オマール海老チリ」と「松阪牛」だ、というのが脇屋さんの解答だということなのでしょう。このラインナップは、「料理の鉄人」たちが何にでもフォワグラとトリュフを浴びせかけてしまうのと同じように、多くの層に訴えるものだと思います。その点には拍手したい。しかし、「私たちの趣味」とは大きくかけ離れていました。翌日にオークラ「桃花林」ではかなりの部分満たされた「趣味」ですが。

 たしか、立川時代にもいただいた気がする傑作デザートの中国茶のゼリーは、杏仁豆腐と組み合わせて二色デザート調にしたら面白いのでは、などとまたまた勝手なことを言いつつ食事を終えました。お茶はおいしかった。一人の料理人が「終わって行く」のを見るのはあまり楽しいものではないですね。
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  登 龍
  
港区麻布十番2-4-5 03-3451-0514
11.30~21:00 火休

・  
 

 
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  虎萬元
  
港区南青山7-8-4 03-3409-2291 http://www.kiwa-group.co.jp/kiwahp/restaurant/chinese/tora-minami/tora-minami.html
11:30~15:00/18:00~22:00(土日祝12:00~15:00/17:30~22:00) 無休

・ 際コーポレーションの経営する店
 こちらの店についてはよく知らないので風聞として書いておきますが、「非常に評判を取っていた」時期の料理長は1999年には、立川の「龍福園」に移られているようです。(2000)
 ↑、で、その孫成順料理長はその後、六本木「龍坊」に移っておられるようです。(多分。確定情報が必要な方は、自分で調べてちょ) (2001)

1999年 4月

 *高野豆腐、ウド、クラゲ・青菜のマスタード風味、貝の和えもの、フカ鰭煮こごり
 *山芋とフカ鰭のスープ
 *海老のチリソース
 *ター菜とユウシン菜のオイスターソース
 *広東風ダック
 *魚の揚げ物
 *穴子と揚げニンニクの炒飯
 *木苺の豆腐風デザート

[AQ!]
 胡同四合坊はここの支店だったのか。と発見。こちらも容れ物は面白く、胡同とえらい違いなのはちゃんと美味しいこと。メニューは似たものも多い。奇麗な出来の前菜が良い仕上がりで、後はまぁ普通ではある。アラカルトで色々食べると発見があるかも。
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  東 坡
  
渋谷区神宮前3-24-9 03-3405-9944
18:00~24:00 日休

・ 気軽に簡素な家庭料理を…、しかし背筋が伸びてます (1995.6)
 屋号は「トンポウ」。すなわち、蘇東玻のトンポウで、つまり東玻肉のトンポウ。ここんちでは「東玻」と書いてたと思うんだけど、「東坡」かもしんない。トンポウロウは東坡肉と書く方をよく見る気がするな…。…と、中国古典に弱いのでとても曖昧なのであった。ところで、神宮前トンポウの菜単に東坡肉はあったっけなぁ…?

 こないだ気をつけて見てみたら、「坡」だった~、やっぱ。(^^;) (2003)

1995年 6月 ☆

 *厚揚げとセロリ炒め
 *アスパラとベーコンとキクラゲ炒め
 *イカのニンニク炒め
 *鰻と青菜炒め
 *麻婆豆腐

[AQ!]
 久しぶり。元気出た。

[へべ]
 とっても久々の東玻。
 「おふタりサンズイぶんひさシブリね、ドっかイイチュカりょーりやサンみつケた?」と、おねーさんにつっこまれっっ。
 屋台のようで上品で清い厚揚げセロリ炒め、と、アスパラとベーコンとその他得体の知れない旨味を吸ったキクラゲ、がおいしかったこと~。

[AQ!]
 辛い方の麻婆豆腐、辛いっ、けどうまいなぁ。水分人間になってしまうけど。

[へべ]
 そーか、あれは、辛いほうだったのか~。

[AQ!]
 以前の隣の会話と、隣の会話を合成するとそうだと思われる。サンショが美味しいザンショ。

TONP1 1995年 7月 ☆

 *冷やし茄子
 *挽肉と春雨炒め
 *ジャガイモとセロリ炒め
 *水餃子

[へべ]
 冷やし茄子の塩気がいいなぁ。挽肉と春雨も、ジャガイモセロリも、水餃子も、って、それ全部やんかぁ。
 あ、そうだ、おとなりの高菜豆腐がおいしそうだった、次回はあれでご飯っっ。

1995年 8月 ☆

 *冷やし茄子サラダ
 *ジャガイモとセロリ炒め
 *高菜と豆腐炒め

[AQ!]
 あら、今日は違うオネーサンだ。

[へべ]
 ここの挽肉豆腐はふしぎなおいしさ。
 いつものオネーサンいないの ちょと さみしー

1995年10月 ☆

 *ジャガイモとセロリの炒め
 *牡蛎の玉子焼き
 *豚肉葱生姜炒め
 *トマト豆腐炒め

[AQ!]
 オネーサンの出身が大連だっけ?

[へべ]
 大連、だ、という趣旨のように聞こえた・・・かなぁ。
 思いきって強火の牡蛎玉子、おいしかったなぁ。香ばしさ、香りが立ってて。

1996年 9月 ☆

 *ジャガイモとピーマン炒め
 *セロリと砂肝炒め
 *茄子の豆板醤炒め

[AQ!]
 「オ客サン、ヒサシブリネ~」「だっていつも満員だしさー」ってなもんですが、珍しく空いてた。安らぐ美味しさ。

[へべ]
 ひさびさだよ~ うれしいよ~
 セロリと炒めてあったのは、砂肝。これがまた、旨かったっ。茄子炒めでごはん。ああしあわせ。

1996年11月 ☆

 *ジャガイモとセロリ炒め
 *牡蠣と玉子炒め
 *エノキと牛肉炒め
 *トマト豆腐炒め

[AQ!]
 今日は入れたよ~。次々と満席で帰る人々。という日常なのね。

[へべ]
 牡蠣と玉子炒め、おいしかったなぁ~。はいれて、よかった。

1996年11月 ☆

 *砂肝とセロリの炒め
 *白菜の腐乳煮
 *ゲソ韮炒め
 *挽肉と春雨の炒め
 *トマト豆腐

[AQ!]
 オネーサンがいなくて替わりにツミキミホ風がいました。

1997年 2月 ☆

 *ジャガイモとセロリ炒め
 *牡蠣と玉子炒め
 *イカの葱生姜炒め
 *鰻と青菜炒め
 *麻婆豆腐

[AQ!]
 いやぁ、フル回転で忙しいこと。

1998年 4月 ☆

 *じゃがいもとセロリ炒め
 *イカと葱炒め
 *鰻と青菜炒め
 *トマト豆腐

[AQ!]
 うまい具合にもぐりこんで美味しいゴハン。

1998年 9月 ☆

 *冷やし茄子
 *干海老と豆腐
 *砂肝セロリ炒め
 *レバニラ炒め
 *トマト豆腐

[AQ!]
 旨い楽しい。目新しい干海老豆腐もOK。

1998年 9月 ☆

 *ジャガイモとセロリ炒め
 *イカのニンニク炒め
 *春雨と挽肉炒め

[AQ!]
 おかずでご飯!

1998年11月 ☆

 *じゃがいもセロリ炒め
 *レバ韮炒め
 *トマト豆腐

[AQ!]
 怪しい客が集まって怪しい店だなぁ。(^^;)

[へべ]
 中国語のできる日本人やら、妙になじみの常連やらの出現頻度がとても高い店~。そして今宵もやすらぎの旨さ。

1999年 7月 ☆

 *冷やし茄子サラダ
 *じゃがいもとセロリ炒め
 *豆腐と干海老
 *イカと葱炒め

[AQ!]
 久しぶりに寄ってみた。相変わらずの感じで良い夕食だ。

[へべ]
 ひさびさのとんぽー。滋味なる夕食、って感じ。ここのじゃがいもとセロリ炒めのシャキシャキと香りはすばらしい。冷やし茄子サラダもおいしかった。茄子は丸ごと(へた落として)蒸して冷やしてあるみたい。それを割いて、胡麻油と葱と塩味であえる。美味。

1999年11月 ☆

 *じゃがいもとセロリ炒め
 *春雨と挽肉炒め
 *トマト豆腐炒め

[AQ!]
 トマト豆腐炒めでゴハンが食べたかったので。満足。

2003年 3月 ☆

 *じゃがいもセロリ炒め
 *椿の芽と豆腐炒め
 *白菜の腐乳煮込
 *豚肉の葱ショウガ炒め

[へべ]
 じゃがいものシャキシャキが美味しくて、なかなか砂肝セロリにお鉢が回らないのでありました。でも美味しいんだよねー、じゃがいもセロリ炒め。

[AQ!]
 白菜腐乳がまた、ね。フニャモニャモニャ。あと、豚葱生姜はゴハン殺しです。トンポーって、もう結構すぐにゴハン頼んじゃうのも、アリ、だね。

2014年 5月 ☆

 *じゃがいもとセロリ炒め
 *鰻と青菜炒め
 *豚肉の葱ショウガ炒め
 *トマト豆腐炒め

[AQ!]
 それこそホントに10年ぶり、、、。
 (まあ、たまに通りすがりには覗いて見てたんだけど、ほぼいつでも一杯だしね~。今日は直前に電話して。「ダイジョブね」のお答えで行ったら、ホントに2席だけ、空いてた(^^;))

 …が、オニーサンがじっとワタシの顔見て、
「ああ、久しぶりね~」
 とニッコリしたのは、かなりビックリした(^^;)。
 オネーサンならともかく、オニーサンもこちらを見てたんだなあ、と (今日のオネーサンは以前と違うヒト)。
 オニーサンは元気そう、だし、「元気だ」って言ってた。髪型が、今は「ツルツル」でやってんのだけ、違う。
 (自分は)“激辛好きの大酒飲み”…って前に言ってなかったかなあ、それにしては、あんまし老けてない、変わんない。
 (だからコチラはですね、「激辛」はやや“シゴトというより趣味”…なので、激辛ばっかり注文するのは阿呆ですw)

 丁寧な包丁・板、と、強烈な火・鍋。まことにエッセンシャル部分がハッキリしてて、変わってない。綺麗なシゴト。
 今いただいても、じゃがセロリなんか、「やっぱ東坡!」ですわ。
 懐かしい、し、偉大。
「中国家庭料理」ってひょっとしてスンゲくない?!…ってみんなが言い出した頃、あの時代の空気を濃厚に思い出す。
 コスパだけ、多少落ちたかなあ。後は、繰り返しになるが、変わってない!
 今度は、10年空けずに、来ます。…混んでるんだけどなァ(笑)。

[へべ]
 いやー、ご無沙汰も大概にせーよ、というくらい久しぶりの、東坡。
 通りかかって覗いてみたりしてたんだけど、行こうと思うと混んでで入れなかったり、なんだかんだで10年たっちゃったのね。今回、電話してみて本当によかった!

>オニーサンがじっとワタシの顔見て、「ああ、久しぶりね~」とニッコリした

 そうそう、コレには、びっくりしたねー (^^;)
 オニーサンの変わらぬ仕事ぶりを見てると、「古巣に帰ってきた感」がじわっとこみ上げてきます。そして出てくるじゃがいもセロリ炒めに、泣く、と。

2015年 9月 ☆

 *なすサラダ
 *じゃがいもとセロリ炒め
 *豚肉の葱ショウガ炒め
 *トマト豆腐炒め

[AQ!]
 今日は、昔の“いつものオネーサン”が客席にいた。
「オヒサシブリね~♪」

東坡 2023年10月 ☆☆

 *じゃがいもとセロリ炒め
 *カキと青菜炒め
 *なす豆板醤炒め
 *トマト豆腐炒め
 +ビール、紹興酒

東坡 東坡
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  チャイニーズレストラン 直 城
  
港区高輪3-3-8 03-5798-3225
12:00~14:00/18:00~22:00 月休
2005年開業 主人: 山下直城 (敬称略)
・
 町田「随息居」の山下直城氏の、満を持しての都心進出、3月に開店。現在5250円の「おまかせ」オンリーだが、料理は素晴らしい物が出ている。サービスなど細かい点の充実を求める向きは、もう少し落ち着いてからの方がいいかもしれないけど。 (2005.4)

直城 2005年 4月 ☆

 *前菜: 砂肝、煮凝り、トコブシ
 *水煮牛肉
 *海鮮五目おこげ
 *清蒸鮮魚
 *焼餃子
 *空芯菜炒め
 *麻婆豆腐とスープ
 *坦々麺
 *山査子ゼリーとグレープフルーツ

直城
[AQ!]
 まだサービスはメロメロだし、コースの流れもなんか総花的というのか流麗さと絞り込みが効いてない印象もあるが、値段は安めだし、まぁこれから。期待しましょネ。「随息居」時代の“いい感じ”は、マダ。
 …と思うのだが、マスコミが持ち上げ過ぎたためか、巷は“マンセー”と“袋叩き”の2極化している感あり。とかく世間は難しい。
直城 直城
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  南 園
  
新宿区西新宿2-2-1京王プラザホテル本館2F 03-3344-0111 http://www.keioplaza.co.jp/rb/res_03.html
11:30~14:30/17:00~21:30/(土日祝)11:30~21:30 無休
料理長: 劉以徳~李国超 (敬称略)
・  

1995年12月

 *蟹黄魚翅
 *鶉と季節野菜の炒め
 *八種野菜の炒め
 *鰈のフワフワ揚げ、鰈の骨壷
 *痩肉皮蛋粥
 *ライチ杏仁豆腐
 *揚げ胡麻団子

[AQ!]
 現在の劉以徳料理長は、'94.12~だそうです。

[へべ]
 新宿の京王プラザホテル内です。季節柄か、なかなかの賑いでした。店内に一歩足を踏み入れると、ミョーに香港くさい。照明のちょっと黄色がかった落とし目の感じか、クロス類の薄小豆色の色調か、広いフロアにだだだっと卓の並んだ調子か、天井との距離か、怪しげな装飾付きシャンデリア(風)か…あれで人々がそれぞれ3倍くらいの音量でガヤガヤして料理こぼしまくってたら、きっとものすごく香港っぽいだろうと思いました。へんなの。
 料理もなんとなく香港の風吹き抜ける、みたいな、ところあり。鶉の炒めたのがとても鶉ウズラしていて美味しかった。野菜炒めも只者ではなかったなー。鰈の揚げたのは、一口食べてふわふわなのにびっくり。味も淡い塩とじんわり葱と、で、とても上品。これがばりばりに揚げた骨を器にみたてて盛ってあります。フカヒレスープもやっぱりこれが王道かなー、のおいしさ。これも、おかゆも、たっぷりありました。一人で来ておかゆなんか頼んだら、たいへんそう。
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  南国飯店
  
世田谷区奥沢5-40-12 
11:00~14:00/14:00~22:30 水休

・  閉業?

2008年 2月

 [ランチ]
 *胡瓜の蟹和え
 *白身魚のチリソース
 *茄子衣揚げ
 *芝海老と袋茸の塩炒め
 *漬物と湯

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  ニーハオ 本店
  
大田区蒲田4-24-14 03-3735-6799
11:00~22:00 不定休

・
2016年11月

 *豆苗炒め
 *ジャガイモと豚肉炒め
 *焼餃子

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  Ino Cantonese 日本橋たかせ
  
中央区日本橋堀留町1-8-11 03-6810-8883 ino-cantonese-kt.jp
火水休

・
たかせ 2023年 6月 ☆☆☆

 *頭盤 紹酒浸海鮮
  海鮮の紹興酒漬け
 *蒜香櫻蝦香炸石狗公魚
  オニカサゴの桜海老衣揚げ ガーリックスパイス風味
 *珊瑚海胆扒炒三鮮
  三種の海鮮と季節野菜の炒め 海胆あんのソースとJXO醤添え
 *清補涼冬瓜鶏湯
  Winter Melon Soup with Chicken, Dry Scallop, Shitake Mushroom and Chinese Medicinal Food
  清補涼(チェンポーリョン)、冬瓜、金華ハム、鶏肉入り 香港風健康蒸しスープ
 *葱椒魚湯香煎牙帯魚
  太刀魚の煎り焼き 干し貝柱入り海鮮出汁と葱実山椒添え
 *咸魚肉崧炒芥蘭
  ガイラン菜の香港アンチョビ“ハムユィ”とひき肉入り炒め
 *長城葡酒咕嚕肉配叉焼酥
  長城赤ワイン風味甘酢ソースのパイナップル詰め酢豚 広東チャーシューパイとともに
 *海鮮生菜炒飯
  海鮮とレタス入りチャーハン
 *雲吞湯麺
  海老雲呑入り 香港細麺スープヌードル
 *鮮果楊枝甘露
  季節のフルーツ入りマンゴココナッツミルクピューレ
 *茗茶 小甜品
  中国茶とお菓子

たかせ

 +甲州 酵母の泡
 +19 Flying Sheep Sauvignon Blanc OSAWA
 +16 Flying Sheep Merlot CS OSAWA
 +17 Shiraz Upper Hunter Merton Vineyard Small Forest by Atsuko

たかせ たかせ たかせ たかせ たかせ たかせ たかせ たかせ たかせ たかせ
inoたかせ 2023年10月 ☆☆☆

 *鳳城魚滑沙律
  白身魚刺身サラダ和え広東風 オリジナル醤油ドレッシング
 *白灼九節蝦
  活才巻海老、剣先イカ、ホタテのサッと茹で 鮪魚醤入り合わせ醤油ソース
 *蒜辣脆炸馬頭魚
  甘鯛の唐揚げ香港スパイスガーリック風味 舞茸のエビのすり身合わせ揚げ添え
 *雪蛤雑果杏汁栗子羹
  栗のアーモンドミルクスープ ナッツ類と美容コラーゲン‘雪蛤‘とともに
 *JXO韮菜貝類魚湯煮泥斑魚
  クエの貝類と花韮の海鮮出汁スープ煮 JXO醤風味
 *是日中国蔬菜
 *秋天菜炒猪肉片配豉椒蒸肉排
  発酵大豆調味料を使った漢方豚の二種盛り
  ロース肉の炒め醤油の実ソース、スペアリブの香港飲茶風ブラックビーンズ蒸し
 *炒飯
 *雲吞湯麺
 *鶏絲芝麻冷麺 練り胡麻ダレの冷麺 鶏肉と野菜の黒酢和えのせ
 *秋天鮮果椰汁南瓜露
  かぼちゃのココナッツミルク 秋のフルーツとともに
 *茗茶 小甜品

inoたかせ

 +酵母の泡 甲州 ブリュット
 +19 Flying Sheep Sauvignon Blanc OSAWA
 +16 Flying Sheep Merlot CS OSAWA
 +Casale Vecchio Montepulciano D'Abruzzo Fantini

鳳城魚滑沙律
 平目。高瀬シェフが眼前で混ぜて。揚げワンタン的クリスプも粋。

白灼九節蝦
 鮪魚醤は国内産、白灼蝦はまさに香港で食べてる気分。この「国産材料x香港風味」が『たかせ』の柱。
「ウチは中国産材料はほとんど無いんですよ」とシェフは笑う。
inoたかせ
蒜辣脆炸馬頭魚
 避風塔仕立て…は、ジューシーな甘鯛の身の魅力が迸って、この料理の最高峰。白マイタケ。

雪蛤雑果杏汁栗子羹
 かなりモダンで極めて品が良い、絶品美味♪ アマランサスジュレ。
inoたかせ
inoたかせ JXO韮菜貝類魚湯煮泥斑魚
 ハタの清蒸…と選べるのでけっこー悩んだが、コチラのクエにして正解か。北寄・白ミル…。

是日中国蔬菜
 空心菜と湯葉の自家製腐乳炒め。
 湯葉と腐乳の具合が素晴らしく、その先に空心菜の緑の奥香りを感じさせてくれる。
inoたかせ
inoたかせ 秋天菜炒猪肉片配豉椒蒸肉排
 漢方豚。スペアリブにトロ茄子/ロースに牛蒡…のコンビ芸もハマりまくり。

炒飯
 口頭にてオススメのハムユイ。
inoたかせ
秋天鮮果椰汁南瓜露
 無花果に葡萄。どことなく「秋の楊枝甘露」♪

 シェフは弾丸で香港に行ってきたばかり。
「まだ空いてるんで(香港)旅行はチャンスかもしれませんよ」…と言いながら、当日に聞いた麗晶軒の予約は取れなかったそうw。
 帰りにお土産の龍髭糖をいただいて、感謝感激!

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  nope
  
世田谷区南烏山5-18-15 www.instagram.com/nope.tokyo
不定休

・
2023年 8月

nope
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  の弥七
  
新宿区荒木町8 03-3226-7055
11:30~13:30/17:30~21:30 日・祝月休

・
の弥七 2016年 5月 ☆

 *じゃがいも冷製スープ、鰻煮凝り・蓴菜・胡椒
 *前菜盛合せ:胡麻豆腐・山椒・吸地、上海風よだれ鶏、ベビーコーン・空豆青海苔・揚皮蛋・玉子焼・泥鰌煮・黄韮モヤシ湯葉巻・さつまいも・叉焼・腸詰
 *白灼蝦
 *稚鮎フライ 唐辛子風味
 *浜松産穴子の餅米にぎり鮨
 *ライム酢豚、自家製豆板醤
 +ミント茶
 *鯛の豆腐詰め清蒸、玉子焼、釜炊きごはん
 *桃饅頭
 *杏仁豆腐
 +パクチー梅酒、紹興酒、ビール

の弥七
[AQ!]
 頭の方はなかなか快作。鰻煮凝りボールは固いので考えが欲しくはなるが、味的には巧みな中華ヴィシソワース。
 前菜盛もコマコマと旨く食べられるものが多い。
 そこから言うと、稚鮎や穴子は、どったの?…という感も。だから、「和+中」路線にしたのかなあ。
 ライム酢豚は、どうしても酢豚が食べたい…と条件をつけるなら、まずまずの解決。
 “え、もう終わりですか?”…って感じだけど、清蒸魚はゴハンが合うので満腹に。
 デザートも…。
 最も下のコースで9000円は厳しいハードル…感。

[へべ]
 全体に、穏やかな味でいただける。が、このコース価格にしては、特に中盤以降は細部の詰めが…?
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