過去倉庫 2.
百万遍 琢磨

2000年 8月

 *先付
 *鯵たたき
 *焚き合わせ
 *ハモ落とし
 *穴子天
 *グジ塩焼
 *鶏腿揚げ
 *小芋揚げ
 *ダシ巻
 *生姜ごはん

[AQ!]
 まぁ地元の居酒屋としてなら良いかもしれないが、観光客の貴重な食事時間としてだったら、辛いであろう料理。白い制服のボロボロな破れが目立つ若者が、「お造り」の注文が来たときだけヤケに(舞い上がって、と言いたいくらい)力をこめて包丁を引く姿は、居酒屋としてはまたこれが暑苦しいし、懐石としてどうかと問えば……。
 いやでも、安価で美味な人気居酒屋なのはホントであって、上記は、間抜けなエーリアン(その名は観光客)の感想だとは思います。

[へべ]
 注文の通りや料理の出が悪かったのは、混んでいたせいもありましょうが…。それにしても和食屋であるというのなら料理を出す順番とか、そこに立つ人の服装も含めた板場の清潔感とか、もうちょっと「誰でもできる」ところにも、まずは気を配ってほしいものです。味については触れたくないし、もう二度と私は行きたくありませんが。
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過去倉庫 1.
Stella Maris  ステラマリス
  4 r.Arsene Houssaye 75008 PARIS

1998年12月 ☆

 *ポテトポンポンとタルトレット
 *ウニのカボチャムース流し
 *鯖のカルパッチョ
 *鮑のコンソメジュレ冷製
 *鹿のグランベヌール風
 *仔牛の頭・舌・脳、鶉の玉子・鶏のトサカとともに
 *バナナの焼菓子
 *クイニアマンとヴェルヴェンヌのグラス
 *小ミカンのソルベ
 +94 Pommard Epnots / O.Leflaive

[AQ!] 伏字version
 凱旋門のすぐそば、ガニェールより一本凱旋門寄りの小路になるか。店内はちょっとだけモダンな内装で小綺麗。いずれの点も少なくとも「星1つ」に対してなら充分であろう。
 実の所、戸惑いの多い訪問ではあった。席に着くなり日本語の洪水が耳を襲う。この日は結局、一卓を除いて全て日本人の卓であったか。勿論、それが良いとも悪いとも思わないし、普段はマダムの話では7割方がフランス人客という。しかし、その妙な違和感がジワジワと広がる一日となった。
 さすがにこの日本人の数とあって、メートルもソムリエもだいぶ日本語が上達している。アワビや小イカあたりはフランス語で言われてもわからなかろう、日本語で言って貰えてありがたい。しかし、態度や手順については、やや、「日本人」でなく「日本人観光客」にアジャストが進んでいるようで、印象は良くない。例えばソムリエはワインリストを手渡した後、1分もしないうちに「赤ですか白ですか?」と切りだし始めた。ワインリストなんて見ないものと決めているのだろうか。思えばこの前日、ヴィヴァロワのマダムは、こちらが日本人と見るや、フランス語を「とてもゆっくりと」しゃべり、わからない所は「何回も」話してくれた。その感じの良さと比べて、カタコトの日本語を話すだけで気持ちの入っていないサービス…。
 ウニとポティロンのアミューズは見事。「え、何で?」というくらい、ウニとポティロンの香りは絡み合い、高めあっている。
 は妙に鯖寿司っぽい。カルパッチョ仕立ての下には蕪とセルリか、これがツマとかケンみたいな印象。鯖の滋味がシミジミと味わえるが、これでフランス人がOKかなぁ、と妙な心配も。オイルの量がごくごく抑えられ、アクセントのクリームも極少。日本人としてさえ、も少しシツコクていいとも思う。しかし逆にこれがフランス人にインパクトあり、と踏んだか?
 が美味。これはビックリ。ほんとにビックリ。マダムの話だとブルターニュ産とか。下準備に日本の知恵のありやなしや。コンソメジュレにまみれてクリームとキャビアを伴う。ここでもクリームの量がとても控え目。鯖の感想に準じる。
 鹿のグランベヌールは、期待を満たす食感、やや腹を満たさない量。(この皿に限らず、量は少ない。少ないぞ。人種見て供する量を調整してないか? ..ま、微調整なら「テクニック」だと思うけどさ) さすがに肉の旨みなど素晴しく、1998年初頭にシェ・イノで食べた同じ料理よりキレがある。根セロリピュレが美味、ちょっと積極的(図々しいってことね)だったら、おかわり所望な感じ。鹿の皿全体は、へべ談「ちょっとわかりやす過ぎる美味しさね」という面も感じる。
 仔牛がベストの皿。素晴しく美味しいと書いておいてよかろう。鶏のトサカがめちゃ旨で、鶉の玉子(珍しいものを…)はまぁまぁの評価かな。
SM  日本人観光客らしく、ヒケ時が早く、後半はマダム吉野と話す時間がかなりあった。この仔牛の皿を綺麗にした我々に「ずいぶんフランス料理がお好きなんですね」「食べられない方が多くて…」と切り出してこられた。これは現Stella Marisの「妙な違和感」を象徴しているような気がする。仔牛の舌や脳や鶏トサカで店側が苦戦(かどうか知らないが)するなんて、東京で言えばもはや数年前の状況では無いのか。東京の、もうそれこそ店によっては内臓肉から売れてっちゃって困ってるような状態に対して、このような苦悩をパリに来て抱いているとは…。状況の逆転。やはり、吉野さんの思いより、日本人(観光)客が多いのか?、と思ってしまう。
 マダムとの会話は、打ち解けて内容的には盛り上がり、楽しい記憶になりそう…なところ。…なんだけど、何かノリが明るくないというかスッキリしないものがあって、こちらも何かヒイたりノッたり妙な按配であった。うーん、当家的には、これもまた色々憶測しちゃうんだけど。東京事情も含め、話は面白かった。
 「ロビュションが先日来ました。もうとっても喜んで」
 「ガニェールは近いせいもあって、よく厨房に遊びにきますよ。えぇ、とても良い人です。サンパティックで」
 「1/9にね、NHKの衛星でウチが出た番組の再放送がありますから見てくださいね」(1/9に見ました。たいへん面白かった)
 「**さんには私、「あの***」なんて言われてしまうんですよ」
 「*ちゃんも新しい店で頑張ってらっしゃるのかしら、*ちゃん**クン**くん**さんはみんなグループ、味の濃い人はみんなオトモダチなんですよ(笑)」
 「ウチもこういう仕事なんで他の人に言ってもらっては困るんですけど、東京で美味しいのは**クンね。日本に帰ってフランス料理をわざわざ食べるのって言ったら**クンとこ」 (←これはすごい同感だった)
 最後はウチともう一卓だけ、マダムはウチの卓でず〜っと話している、というわけで、吉野シェフも出てきそうな状況だったんだけど、姿を見せなかったなぁ。所用でいなかったんじゃない?、という可能性もあるか。

[へべ]
 期待は大きかったのですが…「とまどい」を感じる部分が多かった、と言わざるを得ない、今回の訪店でした。料理の内容、サービス、店全体に漂う雰囲気のいずれにも、ちょっとずつ感じたあの違和感の根はどこにあるのか???
 凱旋門のすぐそば、というロケーションに「ずいぶんとまたいい場所だこと」と思ったものの、店内に入るとその立地は本当に良かったのだろうか、と思えてしまう。というのも、2階からは大人数の日本人団体客らしき気配が感じられ、1階ホールもウチともう1卓も日本人客というのが入店時の状況。あまりに観光客に便利な立地が、かえって禍してはいないだろうかと余計な心配もしたくなる。この日はその後、予約をしてあったらしい英語をしゃべる欧米人マダム2人連れがやってきた。これがまた、メニューを検討しサービス担当者とあれこれ問答を交した挙句、結局、注文に至らずに席を立ってしまったものだから、つい気になってしまう。「どうしても鴨か鳩か(鹿はあったけどそれ以外の)ジビエが食べたかったのかな」等々、あれこれ想像するも(たしかにメニューに載っている肉の種類はかなり限られていた)、理由は謎。なんだったのかなぁ。最後もう1卓は2人の子供を連れた比較的若い(たぶん)フランス人カップル。マダムはかなりの長時間下の子(赤ん坊である)を抱いてあやしており、それはそれで微笑ましい光景とも思えるのだが、なんかピントが外れているような気もしてしまうのだった。その子がおしゃぶりを床に投げ捨てるたびに、それを拾って洗うようにと命じられているフランス人のサービスの男性の内心やいかに、と気になってしまったし。
 とはいえ、相客というのは店にとって「いかんともしがたい」ものだから、以上は些細なことだと思う。料理にさえ満足できれば、たいていの霧はたちまち晴れてしまい帰り道はスキップらんらん、というものだ。ところがそうもいかなかったのが悩ましい。
 アミューズのウニのカボチャムース流しは見事なものだった。ウニの甘みを包みこむカボチャのなめらかなムース、食感・味・香りともすばらしい調和を見せていて、食事への期待が一気に高まった。
 しかし前菜の2品はいずれも意表をつくさっぱりとした仕立て。「たしかにこれも悪くはないが本当にコレでいいのか?」とつぶやいてしまう。とりわけ鯖のカルパッチョ。刺身と思えば結構なものだが、皿に敷かれた大量の薄切り野菜(これがまた水にさらしたのではないかと思うほどさっぱりしている)とごくごく少量のソースとともに食べ進むうちに胸中に釈然としない思いがむくむくと湧きあがってきてしまった。物足りない。一口めから最後の一切れまで、なんの盛り上がりも展開もない。平板な印象。うーん。鮑の方はもうちょっといい印象。鮑そのものがびっくりするくらい美味しい。しかしこれも全体の仕上げはあっさりしている。とはいえ、ジュレをまとった鮑の.しあわせ感はなかなかよかった。
 メインは鹿と仔牛。どちらも結構である。が、どちらもあまりに「わかりやすくおいしい」のではないかと私には思えてしまった。うしろぐらさ、というか、なにかもうちょっと陰影のようなものが欲しくなるのは強欲なのか。仔牛はコースの中で最もおいしかった。頭のゼラチンやら舌やら脳やら。幸福なぺとぺと感を堪能できる。とりわけ鶏のトサカは美味だった。こんな旨いものを食べたことがなかったとは不覚、と思うくらい。だが全体のソースの味は、イタリア料理店で出会う「トリッパのトマト煮込み」だったらきっと絶賛したかもしれないが、やはり明快においしいが心は動かない感じ。
 はたしてこの日、シェフの吉野氏は厨房のいたのだろうか? というのが、最終的に気になってならない。私は早川ステラマリスには行きそこねたのでなんとも言えないけれど、AQ!から聞いている印象と今日食べた料理はボタンをかけちがったみたいにしっくり来ないところがあるし。
 というわけで、悩ましい感想でした。またチャンスがあったら行ってみるんだろうか? これまた悩ましい…。

[AQ!] (1999.08)
 ↑というわけの、前代未聞の悩ましいレポートである。実は以後また、悩ましい事実が起きている。
 この後、ステラマリスを訪れた「無名の食いしんぼ」(それぞれ別の)2名の方からの(笑ってしまうくらい)我々と同じような感想レポートを聞いた。「料理もサービスも物足りない観光客向けレストランに2度と行きたくはない」とのことだ。これに対し「有名の食いしんぼ」からは、見田盛夫さんに続いて戸塚真弓さんの「大絶賛記事」が現われた。この事実の解釈は…悩ましい…としか言いようがない。この店に関しては、単純な、よくある「有名な人だから良い扱いを受けたのだろう」という説明だけでは納得しきれない角度がある。
 …うーんそれにしても、本当は、日本人シェフによる挑戦を応援したいのはヤマヤマなのである。ヤマヤマ。ましてや、吉野シェフは、私を含め多くの人の記憶の中で「伝説」となるような圧倒的美味をもたらしていたのだから…。早川にいた時は…。

[AQ!] (2000.11)
 …などと言いながら、やはりある意味、注目され続けているレストランである。9月に「火薬」さんからe-mailをいただきました。「先日、パリに旅行する機会がありまして、Stella Marisに行きました。」とのことです。
 御本人の了承をいただいたので、その全文はメールのページの方でご覧ください。
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2004年 5月
「匿名」さんからのメール
 ゲリックについて

AQ!
 匿名さんからゲリック体験談のメールをいただきました。


・「匿名」さん
先日、私の誕生日会を外苑前ゲリックで友人が開いてくれました。

・・・せっかくの誕生会なのに 最悪でした。
なにがわるいって サービスが最低。
6人前のコース料理なのに、前菜もほかの料理もとなりの3人席のコースと同じ量で一人小さじ一杯程度の量にしかならず、店員さんにさすがにこれは少ないんじゃ?とうかがったら「こらからたくさんでるんですから!」とかなりつっけんどん。
最後のゴハンもののゴハンでごまかされた感じです。(味も普通、値段は高い)
さらに、デザートがでてこなかった!理由は、友人が用意してくれたケーキの持ち込み料をとらないであげるから、ということでしたが・・・
トルコが大好きな私としては、こういう対応がトルコ流だと思われるのは心外です。
ベリーダンサーさんはとても素敵だったので、余計に残念です。
でも、二度といかない・・・
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2002年 8月〜
「 Toshi 」さんからのメールのコーナー
 フランスのレストランについて

AQ!
 フランスのレストラン情報&感想をいただきました。貴重です。いつも丁寧で温かい文面を寄せていただき、そのまま載せようとも思ったのですが、簡略な読み易さを取って、情報面中心に取り出して編集してしまいました。その責は私です。

・「 Toshi 」さん
  来週からFRANCEに行きます、今年は「ミシェル・ブラス」・「ピエール・ガニイール」(2回目)・「タイユヴァン」・「ローベルガード」に行く予定です、特にローベルガードは貴サイトを読んで行ってみたくなったところです。
  ところで「ミシェル・ブラス」の書き込みがずっと続くのままですが、是非続きを読みたいので、よろしくお願いします。
  私が過去に行った店では、パリではやはり「ランブロワジー」、地方ではシャニーの「ラムロワーズ」が特に印象に残っています。
  FRANCE行きは*日からです。始めにトゥールーズに宿泊、2日目に「ローベルガード」その後アルビに宿泊した後、ロデス経由で「ミシェル・ブラス」ヘ行き、その後パリへ帰り、「タイユヴァン」と「P・ガニイール」へまわる予定です。
  予約は全部メールでOKでした。
  私が行ったFRANCEのおもな店をゴー・ミヨ風に採点すれば、
 ランブロワジー(19)、アルページュ(16)、グラン・ヴェフェール(18)、ジャマン(17)、プレ・カトラン(17)、アストランス(15)、ステラマリス(15)、P・ガニイール(18+)、ビュールイーゼル(16)、クロコディル(17)、ラ・コートドール(18)、ラムロワーズ(19)、P・ボキューズ(17)、アラン・シャペル(16)、ラ・ピラミッド(17) といったところです。
  石井さんと評価が重なるところもあるし、評価が違う店もあると思います。
  料理は絶対的なものではなく、相対的なものだからこそ面白いのでしょうね。
 年に1回の恒例FRANCE旅行に行ってまいりました。
  簡単にそのご報告を。

  何とエールフランスのストライキに遭遇、予定していた、パリ〜トゥールーズ便が飛ばず、急遽TGVで行くことになり、5時間半、ホテルについたのが、夜中の1時過ぎとなり、へとへと、大変なスタートとなりました。
  以下は訪れた主なレストランの感想です。

・「ローベルガード」
  最近に改装したのか、以前写真で見たのより、全体に重厚な雰囲気になり、石井さん達が食事をされた中庭は今はダイニングとしては使っていない様子でした。

  食べたもの・ポワローのプレッセ
       ・タイム風味の子羊
       ・サンクサンス

  料理は斬新でかつ美味でした。料理だけなら三ツ星になっても何らおかしくない実力、これでアミューズやプチフールまで神経を使い、サービスに一層の磨きがかかれば、もしかしたら・・・
  ジーンズ上下を着たトラマさんと握手。支払い2人で286ユーロ。

・「ミシェル・ブラス」
  ロデスからタクシーで小1時間、タクシーの運転手にライオールに行ってくれるか聞いたところ、それだけで「ミシェル・ブラスか」と反対に聞かれた、「あそこは料理もデザートも素晴らしい」と言われました、実はこのタクシーを待つ間にも、駅で70歳くらいの暇をもてあましていそうな親父に話かけられ、ブラスに行くといったら、全く同じことを言われた。この事だけでも、地元の人にも充分支持されているのがわかりました。
  建物は超近代的、今まで訪れた三ツ星、二つ星とは根本的に何か違う雰囲気。歴史とか、伝統とか、先祖とか、何も背負わず自分流を貫くぞ、という感じでした。

          ・野菜のガルグイユ
          ・コート・ド・ブッフ・オーブラック
          ・チョコレートのクーラン

  地元の食材と調和したすばらしい食事、オーブラック牛はまるで牛くさくなく、アニョーの塊を食べているみたい、涙物はデザートのクーラン、無くなってしまうのが悲しくなるおいしさ。
  翌朝パソコンに向かうブラス氏発見、学校の先生みたいな人。
  自然の中で心もピュアになり、これからのレストランの理想像を見た感じでした。支払い2人で501ユーロ(宿泊、朝食込)は安い!

・「タイユヴァン」
  オーナーのヴァリナさんはじめ、黒服、白服ワラワラと登場、サービス・環境・料理が揃ったすばらしい店、堂々の三ツ星、パリの東の横綱が「ランブロワジー」ならここは西の正横綱。

          ・オマールのブーダン
          ・ラパン
          ・クリスタルのミルフュイユ(砂糖をクリスタル状に固めて、ライムのムースとミルフィユ形態にしたものでした。)

  デザートは意外に現代的な感覚、最後のプチフールまで美味。
  これで支払い2人で315ユーロはとんでもなく安いと思う。

・「ピエール・ガニィール」
  昨年に続き、ガニィールへ、満員の盛況、料理は更にエスカレートしている。

          ・野菜(あと読めない)
          ・仔鳩(あと読めない)
          ・バニラのスフレ

  野菜は3皿仕立て、中華や日本料理の手法を取り入れ、これだけでムニュデグスタシオンになりそう。
  鳩は赤ピーマンのコンフィを巻きつけ、強烈なカラーリングで、まるで「魔界の料理」。
  鳩をドライフルーツ、各種ナッツ、チャツネ、フヌイユ(?)の甘煮、チョコレートムース(!)といった、甘みで食べる料理、以前「アルページュ」で食べた「鳩のドラジェ仕立て」を思い出すが、完成度はガニィールのほうが上。
  意外と平凡だったのがスフレ。
  素材と調和するのがブラスなら、素材を超越してしまうのがガニィールといえるのかな、この人に日本の例えば豆腐を渡して、これで三ツ星料理を造れ、といったらつくってしまうような恐ろしいまでのテクニックを持った人、ただこの場合、豆腐料理じゃなくて、ガニィール料理になってしまうのが、この人の凄さであり、欠点とも言えるのでは。
   この人の料理が本当に評価されるのは、この人が引退した後なんじゃないかと思えるほど、先走っています。
  日本人ソムリエ氏(名前聞くの忘れた)から調理場の裏話等聞けて面白かったです。
  支払い2人で512ユーロはやっぱりパリ値段(ブラスの宿泊を足した食事代より高い!)。

・その他のレストラン

 ・「LA VIGUIERE D’ALBY」 (アルビ)
   古都アルビにいったら、 ここはおすすめ、ちょっとナブラチロワに似たマダムのサービスがいい。

 ・「タント・ルイーズ」(パリ8区)
   ロワゾー氏がパリに出した店、期待して行ったが、思い切りはずれ。

 ・「ル・ロワ・デ・ポトフ」(パリ8区いや9区になるのかな)
   マドレーヌ寺院近くのガイドブックに良くでているポトフが名物の店。
   星店まわりで疲れた胃腸に、このポトフのスープは泣けるおいしさでした。
  そういえば、私が行った直後にタイユヴァンの料理長交代のニュースを聞きました、今度はパリの二つ星「ル・ゼリゼ」の料理長だった、アラン・ソリヴィス だそうです。料理がどう変わるか楽しみなところですが、私見では、あのムッシュ・ヴァリナが健在ならば、三ツ星はずっと維持されるだろうなと思っています。
  来年は、(もう来年の事考えています)カンカルの「メゾン・ド・ブリク−ル」か、「オーベルジュ・ド・シーム」またはスペインまで行って、「エル・ブジ」(石井さんの訪問記面白かったです)か「アルサック」へ行きたいなと思っています。


AQ!
 あらま、タイユヴァンの料理長交代ですか。…と言う訳で、ちょっと調べました。2002秋は、パリのレストランの料理長の移動が多かったようです。折角なのでちょっとまとめておきます。

2002年秋
●"Taillevent"のシェフMichel Del Burgoは、Vaucluseの"Bastide de Gordes"のシェフに就任。
●"Les Elysees"(Hotel Vernet)のシェフAlain Soliveresが、"Taillevent"の新シェフに就任。"Taillevent"のサイトでは既に、Vrinat氏との2ショット近影が見られます。
●"Le Regence"(Hotel Plaza Athenee)で2つ星を持ちながら、Alain Ducasseに追い出されるような形で失職「浪人中」の身となっていた(??)、Eric Briffardが"Les Elysees"(Hotel Vernet)の新シェフとして待望の復帰。
●パリのミシュラン1つ星で「生きの良さそう」な店というと、"Petrossian"と"Guislaine Arabian"を思い浮かべる向きも多いと思うのだけど、
・Philippe Conticiniが"Petrossian"を離脱。スー・シェフ、Sebastien Fareが後任。
・Guislaine Arabianが"Guislaine Arabian"を離脱(^^;)。店は"Seize au Seize"と改名し、Guislaineの部下が後継。

 最近、料理が混乱してるパリですが、シェフも混乱してますね(^^;)。
 さて、次の目標は「アルサック」ですか〜。ウチも、これまたよくメールをいただくT氏が「アルサックいいよいいよ〜」と煽るので、行きたくてヒャーヒャー言ってます。サン・セバスチャンは後、「ベラサテギ」が絶好調との噂も気になる所。
 カンカル中心の北部も、これまた、ソソられまくってます。Chateau de SullyとかAmphitryonとかAuberge Bretonneとか、この地方も魚影が濃いし(^^;)。

・「 Toshi 」さん (2002.12)
 クリスマスは神田「パ・マル」のオニオンスープと牡蠣のパイで過ごしました。高橋さんはご健在でした、何でも噂によると来年、六本木に移転されるらしいです。

 フランスへの思いはつのりますが、来年まで楽しみはお預けです。そこで、今回はおもにフランスでそれ程日本では知られていないけれど、実際に行ってみて良かったところをランダムに挙げてみます。これから、かの地へ行く時の参考になればと思います。
 ただ、データは利用当時のもので、若干古くなっていますので、利用時はその点注意願います。

1 「シェ・ミッシェル」 パリ10区
  (1999年7月、2001年9月利用)
*ミシュラン掲載、星なし。
 パリ北駅近く、雑誌「フィガロ」日本語版で知った店、以前同じ場所にあった、一つ星レストランを、現オーナーシェフが買取り、店名はそのままで料理人の出身地のブルターニュ料理を出す店として生まれ変わった処。
 料理はとても良かった。1999年は189fr、2001年は確か200fr位だったと思いますが、プリフィクスのみで特に魚料理は出色でした、すごく込む店なので、行く時は電話をしてからが良いと思います。

2 「パニエ・マルシェ」 ストラスブール
  (2001年9月利用)
* ミシュラン掲載、星なし。
 ストラスブール市内。連日のフォアグラ、シュークルートに食傷していた時、偶然に店の前に綺麗にディスプレイされたオリーブ油の瓶に惹かれ、半信半疑で入った処。
 パリや東京でも充分通用するような、期待以上の南仏的な料理、観光客はおらず地元の客ばかり、特にデザートのソルベは素晴らしかった。168frのプリフィクス。

3 「Les Nympheas」 ルーアン
  (1999年7月利用)
* ミシュラン一つ星
 ルーアンでは二つ星の「ジル」へ行くのが目的だったのですが、料理はここの方が良かった。メインの肉厚のエイは日本では食べられない味でした。デザートの「ソバ粉のクレープ」も美味。
    コロンバージュと呼ばれる、古い木組みの建物の店内は雰囲気充分。

4 「メール・ブラジェ」 リヨン
  (1999年7月利用) 
* 当時ミシュラン一つ星、2002年版で星無に
 リヨンという街自体は個人的には好きなのですが、どうもレストランはあまり良い店に当たらない。リヨンの料理を一言で言うと、「コテコテの一時代前」という感じで、「食の都」というキャッチフレーズはどうも疑わしいなと思っています。
 その中ではここが、古き良き時代のリヨンのイメージを残し、磨きこまれた調度品の銀器や床材に、かってここが三ツ星店であった頃の面影を感じさせてくれます。ポール・ボキューズやベルナール・パコーもここで一時働いていたそうです。
 リヨン名物の川カマスのクネルを、食べる人間のイメージどおりに食べさせてくれる店。お客も何十年と通いつめているような地元の人が目立ちました。
 それだけに無星になってしまったのは残念。

5 「EL Asador de Aranda」 マドリード
  (1997年8月利用)
* ミシュラン掲載、星なし。
 マドリード市内、繁華街にあるスペインの焼肉「アサド」専門店。もう100%肉・肉・肉で圧倒的な量でした。ここの店で一番「スペイン」を感じました。
 もう一度行きたいなと思っているうちに早5年、今でも変わらずにあるのかな。

2002年行った主な店をゴー・ミヨ風採点させてもらえば。
 ・ローベルガード (18)
 ・ミシェル・ブラス (19)
 ・タイユヴァン (19)
 ・ピエール・ガニィール (やっぱり18+)


AQ!
 ところで、「 Toshi 」さんの「ゴー・ミヨ風に採点すれば」が面白かったので、私もやってみました。
 (もっとも、と言うか一応注釈しとくと、「 Toshi 」さんのおっしゃるように料理は相対的なものであり好みのものであり、一回性の面も強い。ゆえに私自身は「料理の評論・採点のようなものが理論的客観的に成立する」とはあまり思っていません。でも、採点するのは面白いんだよな〜(^^;)。その辺、お汲み取りの上、軽〜く眺めてくださる方だけ、どぞ(^^;)。)

RestaurantToshiAQ!へべGaultMillau01
L'Ambroisie19 19 19 19
L'Arpege16 17 ('94)
13 ('02)
17 ('94)
12 ('02)
18
Grand Vefour18 16+16 19
Jamin17 17 17 17
Pre Catelan17 15+15+18
L'Astrance15   
Stella Maris15 14 15 16
Pierre Gagnaire18+ 18 18 19
Taillevent19 ('02)17 ('97) 19
Buerehiesel16 17 17 19
Au Crocodile17  16
Lameloise19 19('04) 19
Paul Bocuse17   
Alain Chapel16 18 18 18
La Pyramide17 16 15 19
Michel Bras19 ('02)19 ('02) 19
L'Aubergade18 ('02)18 ('01) 18

2002年 8月〜
「 Toshi 」さんからのメールのコーナー
 東京のお勧めレストランについて
AQ!
 東京のレストラン篇です。

・「 Toshi 」さん
  日本ではやはり「コート・ドール」ですか、
  最近よく行くのが、浅草にある「オマージュ」という店です、オーナーシェフは28歳、「オーベルジュ・ド・シーム」・「ラ・フニエ−ル」等で働き、帰国後、実家を改装して一昨年に開店、現代的で南仏の香がただよう料理です、そして、安い、まだ行かれていないようでしたら、一度おすすめします。
  TEL3874−1552

  今日は都内ですが、なかなか良い店を訪れましたので、ご連絡します。
  場所は飯田橋、店名は「MIYAHARA」です。店主は北島亭修行後渡欧、フランス、ベルギーで働いた後、今年5月に開店したそうです。
  夜のムニュは3,500円、4,800円、7,000円で4,800円の内容は、前菜2、主菜、デザート、コーヒーで、メインの子羊は北島亭を彷彿とさせる、ボリュ−ム、焼き方も申し分なく、男性的ないい料理でした。
  サービスは女性2人(これも北島亭と同じ)、ワインもフランスにこだわらず、訪れたときに飲んだオーストラリアのシラーズは出色でした。
  以前おすすめした浅草の「オマージュ」の料理が”柔”なら、ここは”剛”という感じです、どちらも私のようにあまりお金をかけずにおいしいものを食べたい人間には、うってつけ。(サービス料もとらず)
  アクセスも地下鉄大江戸線飯田橋より徒歩3分と便利です。
  
  新宿区下宮比町3−12 пi3260)5588
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2002年 7月
「HIRO」さんからのメール
 金臨門について

AQ!
 横浜の中国料理店「金臨門」の、1999年9月のスタッフ交代について、HIROさんから詳細のメールをいただきました。


・「HIRO」さん
横浜「金臨門」につき以下正確な情報をお伝えします。

当初スタート時には元福臨門総支配人金徳域さんが社長となって始めたお店です。

金臨門の料理長は「陳」さんです。福臨門九龍店への入社は呉錦洪銀座店料理長と同期、福臨門で修行した後、タイ、ベトナム、日本国内で料理を作ってきたそうです。金社長の知り合いとしてチーフに呼ばれました。点心は銀座店の点心チーフが金さんをしたって移動してきました。このようにして金臨門はオープンしました。

その後、「カリスマサービス人」金さんの努力もあって、順調に推移。「横浜に金臨門あり」との名声が確立した矢先の1999年9月30日に金社長、渡辺支配人(横浜トゥランドットの前支配人)、陳料理長、点心長とほぼ全員が辞職しました。従って現在は店名こそ残ったものの、別の店と同じです。

その後金社長以下のメンバーは名古屋駅ビル内にある「金記美食」(052−589−9288)という自分達の店を構えています。現在も渡辺支配人、陳料理長のコンビでやっています。夜のコースが3,000円位のお店ですが、もし名古屋へ行かれる機会があればどうぞ お試しあれ。最近私が聞いた情報ではオープン時よりも、濃い味付けになっているそうです。
比較的淡い味付けを希望される方は事前にその旨を伝えておくとよいでしょう。

以上です。


AQ!
 詳しい所がわかってスッキリ。しかしレストランをやって行くというのは難しいもんですね…。
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2002年 2月
「kodaira」さんからのメール
 ルドワイヤンについて

AQ!
 トップページの日記に、「ギド・ルージュ2002速報」の感想を書きました。
[ギドルージュ(いわゆるミシュラン)2002]
 ムッシュ平松、おめでとうございます。…というわけで、日本のジャーナリズムも騒がしき2002年度版。…というわけで、眺めながらブツブツ呟いてみよう。
 平松氏であるが、氏に限らず、まともに取り組めば、ミシュランの実質の星に相当する日本人は数多くいると思われる。障壁となるとすれば、ともすれば「政治的姿勢」を色濃く見せるミシュランの体質だろう。その点、2001年10月に開店したばかりなのに、取材に疑問を抱かせるほどの早さで星に辿り着いたヒラマツの、根回しには万全の努力が感じられる。…なんてぇんだけど、まぁ、それはいいや。
 それより、ギ・サヴォアが念願の3つ星ですね。ギにしてみれば、「やった〜」というより、「ハァ、待たされたよ」って感じかもしれないけど。昨年、
http://aq.webtech.co.jp/restmfr2.html#GSAV
ということがあったので、調子いいのかな、とは思ってました。うう、予約が入ってればなぁ。アルページュとグラン・ヴェフールが、ワシらが行った翌年に、3つ星に昇格してるんす。ミシェル・ブラスも予約を入れたときには2つ星だったんす。4軒目となると、自称「青い鳥」になれたのにぃ…。(^^;)
 それと、ルドワイヤンが3つ星。ちょとビクーリ。今のシェフは98年からで、食べてないから何とも言えないのだけど。ただ、ルドワイヤンも、ミシュラン好みの「由緒」とか「建物・雰囲気」とかの店なんで、そちらの側面が強いのかもしれないが。
 そのルドワイヤンの前任、何と「ベルギー人女性」シェフにして、落ち目のルドワイヤンを2つ星に復興したジスレーヌ・アラビアン料理長は、自分のレストランで1つ星を獲得した模様。ここは行ってみたい。ハチャメチャで旨い、才能を感じさせる人でした。ギィ・マルタンとかデヴィドヴァンラエの料理を追い込んだような印象。またベルギービールとの相性も追求していたりするのか。
 l'Arnsbourg Untermuhltal pres de Baerenthal (Moselle)が3つ星。これ、知ら〜ん(^^;)。1998年に2つ星に昇格したばかりだそうで。Baerenthalはストラスブール近郊のようで、ル・クロコディルが2つ星に降格したのとのバランス?、なんて感じも。
 ムーランドムージャンが2つに戻し、トロワマルシェが1つに落ち(アタリマエじゃ、って感じ)、などなど。

 これを読まれたkodairaさんから、「ルドワイヤン」について素晴らしい情報を寄せていただきました。

・「kodaira」さん
私も食事(フレンチ)・ワインが好きで、このサイトも時々覗かせてもらってました。

ルドワイヤンのシェフは、かなりの腕利きだと思います。

私がルドワイヤンに行ったのは、前のシェフの時でしたが、現シェフの料理は、彼がレストラン・オペラ(オペラ座横のインターコンチのメイン・ダイニング)を2つ星かつ赤ナイフ・フォークマークにした直後の98年5月に食べました。
なんで急にあのぱっとしないホテルのメインダイニングがって感じだったんですが、行ってびっくり、とてもセンスが感じられる良い出来でした(料理もサーヴィスも)。
その前後に行ったジャマン(この年、ここも2つに昇格)、フォージュロン等と比較しても、ここが一番と思いました。ところが、確か秋にルドワイヤンに引き抜かれてしまったんですよね。
レストラン・オペラは、2つ星は1年だけで、翌99年からはまた星1つに降格されました。
私はルドワイヤンは、3つ星をねらって彼を引き抜いたと思ってます。
ミシュランは「店」ではなく、「シェフ」にしか星を付けてないですから。
私は当時から多くの人に、ルドワイヤンは近い将来3つ星になるよと言ってました。
前シェフは女性ということもあり有名でしたが、彼女を解雇してでも彼を引き抜いたのだと思います。
日本の料理雑誌等では、3つ星に近いシェフとして、プレキャトランとかカレドフォイヤーのシェフをよく書いていましたが、他にいるのにって思ってました。
あまり日本では注目されてなかったんですよね。


AQ!
 うわ、これは大注目だ!ルドワイヤン!! というんで、私の返信は、

>ルドワイヤンのシェフは、かなりの腕利きだと思います。

 わおっ! そうですか。うわ〜、行ってみたいな、新シェフのルドワイヤン。
 ルドワイヤンとオペラの星がこの数年動いた背景が、その「彼」な訳ですね。

(中略)

>日本の料理雑誌等では、3つ星に近いシェフとして、プレキャトランとか
>カレドフォイヤーのシェフをよく書いていましたが、他にいるのにって思ってま

 なるほど…。
 プレキャトランには昨年行ってみました。悪くは無いけど、あまり感心はしなかったです。「あ、これはロビュション、これはブラス、これはフェランアドリア、の真似ってわけ?」とゆー感じで現代的っちゃ現代的なんだけど、「それで、なに?」なの…。
 デュトゥルニエは、97年に食べたきり、「素晴らしき2つ星」だけど、料理が光り輝くって感じでもないように思いました。


・「kodaira」さん
>  プレキャトランには昨年行ってみました。悪くは無いけど、あまり感心はしなかっ

あそこはロケーションの良さ(森の中なので遠いという意味で不便でもありますが)とワインリストの充実(97年に星が1つに落ちた直後以降は行ってないのですがあの時点では、かなり割安感のあるものだったと)が、嬉しいですが。

>  デュトゥルニエは、97年に食べたきり、「素晴らしき2つ星」だけど、料理が
> 光り輝くって感じでもないように思いました。

ロバートパーカーが毎年誉めていますが、全く同感です。でも、私は実はこの「素晴らしき2つ星」の店が一番好きです。

例えば、「ミシェルロスタン」、「ルレ・ドートイユ」、「ルデヴェリク」、「アピシウス」など。

AQ!
 ところで、ジスレーヌさんの方の最新情報。(2002.12)
 自身の名前を冠したレストラン「Guislaine Arabian」をオープンした彼女は、2002年版ミシュラン・ギドルージュで一つ星を獲得し、まずは順風満帆の船出か、と思われたのであるが、2002年秋、店を離脱した模様(オーナーと喧嘩でもしたか?、って感じなのだが)。
 店は「Seize au Seize」と改名し、現在の所、ジスレーヌ配下の部下たちが残って営業を続けているようである。
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2001年 9月
「みかん@ほや」さんからのメール
 魔窟を訪ねて

AQ!
 我が家では人気爆発の中国料理店「チャイナハウス龍口酒家」の訪問記&最新情報をお寄せいただきました。
・「みかん@ほや」さん
 こんにちは。いつもホームページ、楽しく拝見しています。

さて昨日、こちらで見て「面白そうな店だな〜」と思った、魔窟こと龍口酒家に行って来ました。
もう、
『石橋さんは銚子の生まれで、江戸っ子ではないですよ。インドネシア人でもないですが』
という言葉が頭に反響して、ご主人を見て、一人笑いをこらえるのに必死でした。
そうそう、お客さんがインターネットにある龍口酒家関連のサイトを持ってきてくれるらしく、AQさんのサイトもありましたよ(ということは、インドネシア人云々ももちろんごらんに・・・?)。

本日のテーマは『茸』らしく、いろんな茸をいただいてきました。
・ハムとカブの酢漬け
・楢茸の炒め物
・鶏の焼き物(焼きたて!)
・百合根と海老の炒め物
・アミガサダケの餅詰め炒め
・ホウキダケの炒め物
・鹿のカシューナッツ揚げ
・どんぶり一杯のチャーハン etc...

料理を思いっきり きこしめていた後だけに、チャーハンはちとつらいものがありました。美味しかったけど。


あと、お隣さんの話をもれ聞いていたのですが『男の食彩』12月号(と言っていました)に、石橋さんが載るそうです。テーマは『餅』で、今日いただいたアミガサダケの料理も、その時考えたメニューだとか。


それでは。
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2001年 4月
「田中」さんからのメール
 おいしい蕎麦屋のご紹介

AQ!
 お店紹介のメールをいただきました。
・「田中」さん
 たくさんのお店があって、楽しく拝見させていただいています。今回は、おいしい蕎麦屋さんをご紹介したいと思いまして、メールを致しました。

 茨城県にある、蕎楽(きょうらく)というお店です。全国を食べ歩いていますが、こちらのお店は、自分の中で、一番のお気に入りです。そばは、うぐいす色で、艶があり、キラキラしています。口の中に入れた瞬間、フワーっとそばの香りが広がり、ほんのりと甘みのあるそばです。つゆをつけなくても、十分食べられます!もちろんつゆもおいしいですけどね(^.^)。是非、食べに行って見て下さいね(^.^)。

★蕎楽(きょうらく)
 茨城県猿島郡境町
 0280-81-1133
 ホームページ http://homepage2.nifty.com/kyouraku/
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2000年 9月
「火薬」さんからのメール
 Stella Marisについて

AQ!
 パリのレストラン「Stella Maris」に我々が訪れたときの感想は、こちらにあります
 この日本人シェフ吉野氏のレストラン「Stella Maris」訪問記を寄せていただきました。
・「火薬」さん
 こんにちは、はじめまして。
 火薬と申します。
 いつも貴サイトを楽しく拝読しています。
 (といっても、レストランページがメインですが……)
 先日、パリに旅行する機会がありまして、Stella Marisに行きました。
 そのときいただいた料理があまりにも納得いかなかったので、ご報告をかねてメールをした次第です。
 納得のいかなさゆえに長文ですが、どうかお許しください。

 一行は私を含め、20代後半の女性ばかり3名。
 フランス料理はさほど食べ慣れていませんし、吉野シェフの料理も初体験となるのですが、自分たちなりに「美味しいもの」が好きな人間ばかりです。

 まず予約のときはパリ到着時に電話でしましたが、英語を喋れる方がいらしたので問題なし。
 入店の際も特に問題はありませんでしたが、夜9時頃でしたが、この日は2組を除いて全員が日本人観光客。
 1階はほとんど記憶にありませんが、2階は、日本人10名ほどの団体、2〜3人の客4組、フランス人らしきカップル1組。
 おかげでフロア一杯に日本語の嵐……この時点で「あれ?」と思いました。
 
 とりあえず食前酒にシャンパンでも……と言われたので、シャンパンを注文。
 このときに客に「何にしますか?」と聞かずに最初から「シャンパンを」、という姿勢に軽く疑問を覚えたものの、飲みたかったので注文しました。
 
 そしてメニューを選ぶ段になりまして、友達同士で、懸命にメニューを解読していました。
 我々はフランス語が得意ではありませんが、たどたどしくもメニューを読み、どれにしようかと話し合っていました。
 そこにマダムが登場。
 460F(3つのコース中で最も高額)のメニューを指して、「このコースがどれも少しずつ食べられてお勧め」と早口で肉と魚の種類を説明して去っていきました。
 が、早口なのと場がうるさいのとで、聞き取れません。
 マダムが去ってから、「どれにする?」とお友達と相談していて、メニューのAgneauは子羊だね、なんて話していたら、マダムがすっと寄ってきて「子羊って言いませんでしたっけ?」と、どちらかと言えば見下したように聞くのです。
 私たちはメニューを全部見てからどれにするか決めたかったのですが、マダムにかなり強い調子で460Fのコースを再び薦められて、仕方なくそれを選びました。
 レストランの業務に支障を来すほど長い時間悩んでいたわけではないのですが。
 この時点で、疑問はかなり膨れあがっておりました。

 前菜のフォワグラは美味しかったのですが、次に出てきたヴィシソワーズが、もうとてつもなくマズイ!!
 それも、牛乳を入れすぎた?と思うような、薄味(味はほとんどなし)もしかして淡泊な風味を狙ってるのかもしれませんが、マズイの一言に尽きました。
 ほかのテーブルのお客さんも「マズイ」と呟いていたので、これは本当に不味かったのだと思います。
 正直言ってとても食べられたものではなく、いやしんぼの我々が、皆でスープを残すという椿事に……。

 メインのタラは日本人好みの味つけで美味しいものでした。
 が、次に来た肉料理は子羊ではなく、子豚。
 私がやんわりと「子羊っておっしゃってませんでした?」ってマダムに聞くと、「あら、今日は子豚でしたね」と一言。
 子豚は美味しかったけど、マダムのくせにメニューを把握してないの?と、釈然としないものが残りました。
 おまけにギャルソンは、グラスのワインがほとんど空になっているのに何度も気づきつつも、注ぎ足してくれません。
 自分たちで手を出すわけにもいかず、困りました。
 デザートも口に合わないものが出ましたが、これは個人的好みなので、割愛いたします。

 料理自体は割と美味しかったのですが、総じて納得いきませんでした。
 とかく、「日本人好みのフレンチ」という印象が濃厚すぎて……。
 美味しいのですが、さっぱりしすぎて癖がない。
 「この人の、ここでしか作れない料理」とはとても思えなかったのです。
 それに、パリで460F出してあの料理は高い。
 それまでに自分たちが安くて美味しいビストロを発見したせいもありますが、このサービスと料理にあの値段は不釣り合いだと感じます。
 (この日、吉野シェフは厨房にいらっしゃいました)
 特に、料理よりもサービスがおおいに不満でした。

 もっとも、私たちにとって激しく不満なのはマダムの態度です(苦笑)
 確かに、我々はいかにも観光客の小娘3人でしたけれど……。
 たとえ失敗してもいいから、料理くらい自分たちで悩んで決めたいです。
 それで予想外のものが来ても経験の一つですし、そうやって覚えた料理の名前や味そのものは、なかなか忘れないものです。
 おそらく、メニューも読めない観光客に辟易として(もしくは思いやりとして)、はずれのないコースを薦めるようにしているのでしょう。
 でも有無を言わせず、短時間で決めさせようとするって言うのはちょっと。
 選ぶ自由もなしに頭ごなしにという態度に、キレそうでした(笑)

 結論からして、Stella Marisはほぼ完全に日本人観光客向けの店になってしまったのだと思います。
 フランス人の客がほとんどいないのも、それを裏付けているような。
 私としてはこのお店を誰かに勧めるつもりはまったくありません。
 パリに来てまで食べるようなものではありませんし、それでしたら、もっと安くて美味しいお店はたくさんあります。

 実は、Stella Marisに関してだけは、そちらのページを読まずに旅立ってしまいました。
 帰国してから貴レポートを拝読し、がっかりした次第です(笑)
 こんなことならほかの店にすればよかった、と(笑)

 というわけで、無名の食いしんぼからのレポートでした。
 長文失礼いたします。


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2000年 5月
「Y」さんからのメール
 金桑子について

AQ!
 「Tea Diary」に次のようなメモがあります。香港で入手した中国茶について、です。
金桑子
 1997 湖南省?
 茶藝樂園(銅鑼灣)
 強烈な刺激臭がハッカのように香る、極めてクセの強い中国茶。氷砂糖みたいでもある。樂園の香港銅鑼灣店で買ったものだが、実は由来がよくわからない。そもそも緑茶なのか? 今度聞いてみよう(誰か知ってたら教えて(^_^;)。ラプサンスーチョンがそうであるように、何かで燻してるんじゃないかなぁ。
 これに対して、中国関係について色々教示いただいているYさんから指摘がありました。

・「Y」さん
*以下小生の所有する金口桑子
注:口偏に桑で一文字です(underlineは以下同様)

発音=jin sang zi=ジンサンツ

商品名:金口桑子喉寶(英文名=Golden THROAT)

意味=金色の咽喉の貴重品/宝...といった感じです

メーカー:広西金口桑子製薬工場

研究開発者:当代発明家 細胞生物学家 王耀発教授

成  分:西青果=オリーブ?、羅漢果=瓜科の蔓植物の実、木安油=ユーカリ油、薄荷脳=ハッカ   等

効  用:解熱、解毒、腫れがひく、咽喉が滑らかになる。咽喉の痛み、声の嗄れ、急性咽頭炎、口臭 等の症状で用いる。

規  格:1ケ2g、10ケ/袋、2袋/箱

価  格:1箱6元?...記憶定かで無し

*以下小生の所感。

形  状:直径1cm程度円形ドロップ状。半透明琥珀色でつやつや光り。砂糖の大きな結晶の様でもある。

香/味 :薄荷のにおい。舌に刺激強め、人によってはきつ過ぎて嫌う。

効き目:咽喉飴の類よりも結構効く。

誰が買うか:北京在住日本人、特に奥方......これが一番の商品の安全判断基準です。

評  判:大量に持ち帰り友人知人に配布したところ、追加要求多数。


AQ!
 うわ、金桑子情報とはビックリ! これはしかも喉ドロップ? というんで、私の返信は、

 わおっ、どうもありがとうございます。えー、読むほどに興味深いです。

 ウチにある「金桑子」は、
・名前は「金桑子」で、口偏は付いてません。
・>香/味 :薄荷のにおい。舌に刺激強め、人によってはきつ過ぎて嫌う。
 の特徴は、実によく似ています。
・>形  状:直径1cm程度円形ドロップ状。
 形は普通の茶葉です。(ページに「氷砂糖みたいでもある」とあるのは味のことで、形状ではありません)

 という訳で、同じ物では無いですが、何かと〜〜〜っても関係がありそうな臭いがプンプンですね。へぇー。


・「Y」さん
中国語の「桑」=発音は第一声の「サン:sang1」=日本語の「桑の木」

中国語の「口桑 または 口桑子」=発音は第三声の「サン:sang3」=日本語の「咽喉」

共通性がありそうで良く分かりません。もっとも桑の木の根の白皮は漢方で咳止めに使うそうですが.....
・→Back
 
2000年 5月
「T.I」さんからのメール
 チャイナハウス龍口酒家について

AQ!
 チャイナハウス龍口酒家の御主人、石橋氏のことをやたらと「江戸っ子」と書いていた所、それは嘘だ、と、よくメールで色々教えていただいているT.Iさん (Thank You!)から指摘をうけました。

・「T.I」さん
…(略)…

石橋さんは銚子の生まれで、江戸っ子ではないですよ。インドネシア人でもないですが。

…(略)…

銚子の生まれなんで、石橋さんはカレーははまぐりが一番って豪語してますよ。

…(略)…


AQ!
 そーかそーか、インドネシア人だったんでカレーが一番なのかっ!! (←ちが〜〜うっ)ヽ(^へ^;)ノ
・→Back
 
2000年 5月
横浜の「ゆき」さんからのメール
 ロオジエについて

・「ゆき」さん
…(略)…

ところで、そろそろ天候もよくなり、初めてのグランメゾン体験をしたい(!)と思い「ロオジエ」を予約しました。その際、予約の電話のみなのですが、その印象を、少し書かせてください。

まず、電話がとても早口!!(苦笑)最初、電話したときに店名が聞き取れず(でも間違いないと思ってそのまま「ランチの予約を・・」と始めましたが。)びっくりしました。私は平日勤めており、ランチは土曜日が都合が良いので、6月の土曜日を予約しようとしたら、すでに満席。まぁ、そんなトコかなぁと思っていたので、満席であることには、さほど驚きもしなかったのですが、正直あの電話には参りました。(苦笑)

ロオジエ(以下ロ)「6月はもうす・べ・て(強調口調で)いっぱいでございます。7月の最終週でしたらおとりできますが。」(相変わらずものすごい早口)

ゆ「そうですか。では、その日で結構ですのでお願いいたします。」

ロ「少々お待ちくださいませ」

(しばし保留音)

ロ「お待たせいたしました。では、7月29日(土)ですね。何名様でしょうか。」

ゆ「はい。二名でお願いいたします。」

ロ「あ・・・・・・・二名様・・・・あぁ〜申し訳ありません。二名様のお席がすべていっぱいでございます。ごめんなさい。次の8月でしたらお取りできますが。それでもよろしいでしょうか。」
#それじゃダメって言ったらどうにかなったのかしら?(苦笑)

ゆ「わかりました。では、それで結構ですので、よろしくお願いいたします。」

==名前・連絡先等の確認==

ロ「だいぶお日にち先でございますので・・・・・・・・・・・・・・(以下、しばし無言の後)こちらから2〜3日前にお電話さしあげてもよろしいでしょうか。」

ゆ「はい。(いいですよ)よろしくお願いいたします。」

****************

こんな感じのやりとりでした。そこで、初めてのAQさんへのメールで恐縮なのですが、質問させてください。

「こうしたグランメゾンクラスになると二名は二名席って決まっているものなのでしょうか」

もちろん、4名席が空いていていれば、4名の予約が望ましいことはわかるのですが、、、。予約って半ば早い者勝ちのような・・(言葉悪いですが)。一人でも多くのお客様を招くためには仕方のないことなのかもしれませんが、なぁ〜んか対応をおざなりにされたような気がしてなりません(被害妄想?でしょうか。(笑))。電話の早口からあまりいい印象を抱かなかったから、、かもしれないのですが。(苦笑)

AQさんは、もうロオジエ再開後、行かれましたか?もしそうでしたら、電話応対とかいかがでしたか?

…(略)…


AQ!
 Thank You、「ゆき」さん。本旨以外の前後の部分はカットさせていただいちゃいましたが、配慮に富んだ文面で感謝至極でした。
 本件、「ロオジエほどの」店が、困ったもんですね。(^^;)
 私の返信(大意)は、以下です。

…(略)…

 あんれまぁ、楽しからぬ電話になってしまったようですね。残念なことでした。お気を悪くなされたことでしょう。困ったもんですねぇ、あれだけの店が…。
 いずれにせよ、訪店が、「あんな電話だったなんて嘘みたい」、という良い時間になることをお祈りいたします。

 雑感ですが、それにしてもよく詰まってるもんですね。個人的には、あまりにも極度な人気過熱などは、好ましいことでは無いと思いますね。やはり何処かに歪みの現われる物…。大貫さんの予約電話の件もそうなんでしょうか…。

…(略)…

 ええ、ウチは年明けの1月に行ってきました。予約電話は、昨年11月か12月だっけかな、ノープロブレムでした。

…(略)…

 ウチの体験だと「予約電話だけ腐っていた」ケースには、「タイユバンロビュション」がありました。あそこの電話はそもそも評判悪かったんだけど、ホントに駄目でしたね。何度かムッとしたものでした。
 でもね、電話以外の、当日のサービスは、もう完璧。でしたね。

 当時のタイユバンロビュションも現在のロオジエのように、「数か月先まで」一杯の盛況だったことを考えると、「一杯でお断りする電話がガンガン一日中かかり続けるのを受けるシゴト」というのも、大変なんだろうなぁ、なんてことも思わないでもないですが、いずれにせよ、高級店がそれをエクスキュースには出来ませんが。

>「こうしたグランメゾンクラスになると二名は二名席って決まっているものなのでしょうか」

 この件もヒドい話ですね。ヒドい、というか、この電話応対のヒトが、…、というか…。
 基本的にこういうことは「無いこと」であるべきで、それを店側も客側も信じられるようになっていないといけないでしょう。
 その上で、「運用の便宜」のための席なり余裕のための、そういう為のリザーブが幾分取られる、ということは、どの商売でもありうることで、まぁそういう物が隠れてあるのなら、ま、それはそれでいい。隠れて確保しといても。と私は思うけど。んだけど、それをお客に言っちゃぁおしめぇですよね。全然、駄目。なっちゃないですね。
 もし、運用上の便宜、をはかりたいなら、絶対に客側に見せては駄目だと思うなぁ。
 ちょっと電話応対マニュアルに問題アリ、かなぁ。 

…(略)…


・「ゆき」さん
…(略)…

ところでロオジェの電話予約の件と混雑ぶりについてのHPへの転載ですが、どうぞどうぞ!

>もし、運用上の便宜、をはかりたいなら絶対に客側に見せては駄目だと思うなぁ。

これです!これ!私がもっとも言いたかったのはこの点です。(苦笑)つまり、このようなサービス業の場合(ホテルとか)幾分のリザーブ席(または部屋)は、いたしかたないことだと思うんですよね。そんなのはこちらもわかっていることですから。ただ、あからさまに「二名は二名席じゃないと割り合わない」というようなニュアンスを受けたんですよ。(被害妄想でしょうか?(笑))

AQさんの「タイユバンロビュション」のように当日が(と言っても3ケ月も先・・・)素敵な日になるように、と願うばかりです。でも、なんかすごいですよね。その日は、、、、、、もう真夏なのですから。(笑)

…(略)…


AQ!
 食いしん坊たちの真夏に幸多かれ、と祈る。\(@▽@)/
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2000年 5月
「いしだみ」さんからのメール
 蕎麦の店に追加してぇ!私のリコメンドのお蕎麦やさんです。

AQ!
 自ら「無類の蕎麦好き」とおっしゃる女性「いしだみ」さんから、お蕎麦やさん推薦メールです。


・「いしだみ」さん
…(略)…

私のお薦めは、川口にある「浄心庵」。

農家風の店内は風情があり、開放された窓からはもみじが眺められ、気持ちの良い風が入ってくるのです。
こちらのお薦めは、もちろんせいろ。エッジのたったせいろは、見事なまでに半透明で、コシがあり、香り立つ逸品でございます。そばがきじるこなどもありますよ。

 もう一店は、奈良にある「玄」。夜は2組しかとらない貴重な存在の同店。昼間は、ざるそば、せいろなどを1000円で提供されています。
こちらも、みずみずしい草色をしたせいろ蕎麦で、同じ細さに切りそろえてあり、蕎麦のエッジがやはり立っています。残り香は、草の香りがして、野生味溢れ、一口食べるごとに、五臓六腑にしみわたります。胃の腑に落ちていく時がたまりませんね。

最後に、山梨県の小渕沢にある「萬吉」。
つなぎを入れず、石臼で挽いたそば粉を水のみで打ったそばが絶品。10割なのにコシがあります。
蕎麦本来の香りがある黒と、のどごしがさらっとした白の2種類があります。
ロケーションもよいので、ドライブがてらには絶好ですよ!!

…(略)…


AQ!
 Thank You、「いしだみ」さん。うう、美味しそうだなぁ。奈良の「玄」なんかはず〜っと行ってみたいと思ってるんですが、何せ何せ…奈良!!(^^;)
 で実はフラフラと美味しそうな匂いに釣られて(?)GWに「萬吉」には行ってきてしまいました。こちらです。ダハハハハ…。


・「いしだみ」さん
…(略)…

「浄心庵」は、川口のジャスコ(グリーンセンター近く)から、車で4〜5分の所にあります。
 本当に、「浄心庵」のお蕎麦を食すと、ご主人が純粋に蕎麦を打っているんだなあと痛感いたします。

…(略)…

 そういえば、自薦ですが、一昨日母と娘(7カ月)を連れて、新座にある「松鶴庵」へ行きました。「シソ切り」を食べたのですが、いやはやあのいきいきとした緑色のシソきりは視覚的にも楽しく、味わい深く、お薦めの逸品です。

 今週、日曜には高崎にある「梵味そばきり」によもぎそばを食べに行く予定です。こちらの変わり蕎麦も美味しそうなので。涼味溢れる味と予測しております。

…(略)…
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