2009年 2月
[Vezir ヴェズィルの舌鼓]
*ひよこまめのトマト和え
*Midyeli Lahana Dolmas ~18.yuzyl~
キャベツに包んだムール貝とお米、野菜の蒸し煮の冷製 ~18世紀~
*Zeytinyagl Enginar ~17.yuzyl~
鶏ガラスープでボイルしたアーティーチョークと野菜の冷製 ディルのアロマ ~17世紀~
*Kekik ve Pul biberli Ciger Tava
仔羊レバーのオリーブオイルソテー
*明石蛸の赤ワイン風味、背黒鰯の軽スモーク、クスクス、トマトチーズ、キャビア
*ひよこまめのスープ
*Sumak, Reyhan, ve Tarhunlu koy peyniri Domates Salatas
キョイペイニル(水牛のチーズ)とフレッシュトマトのサラダ
ザクロ酢のドレッシングと共に
トルコのスパイス スマック、レイハン、タルフンの香り
*Rulo Tavuk ~19.yuzyl~
マリネした柔らかヒナ鶏モモ肉と揚げ茄子のとろとろロール ~19世紀~
*柔らかく煮込みほぐしたラムシャンクとドライフルーツのハーブロースト ~14世紀~
*Kakaolu Muhallebi
スビエとミルクを煮詰めたモチモチとした食感のムハレビと、オレンジの香りのしっとりしとしたビスキュイ、カカオパウダーを重ねて
*Yesil zeytinli Rokoko
サーレップ(羽蝶蘭のハーブ)で仕込むハレムのアイスケーキ[ロココ]
ジャムに仕立てたグリーンオリーブ入り
[AQ!]
!!!
いや、これは驚いた。ビビります!(笑)
昨年、飯田(長野県の)からの移転開業という。トルコ宮廷料理を謳い、上にあるように数百年前のレシピに拠る皿も数多く供する(シェフに聞くと、このやり方のレストランは他にはイスタンブールに2軒あるだけではないか、と言う)。
その料理は、一瞥するだけでも“どんだけ手間かかってんねん(^^;)”…という仕事が窺えるもので、匂げば官能・味わえば陶酔、向かいに座って一緒に食べているヒトが“遠い目”になっていくのがよくわかる、…という(笑)。
食べ進むうちに思うのは、「食べること」=香りとか味とかいう本能的・生理的な快楽を積み重ねているのではあるが、何時の間にか口腔やら鼻腔やらに「時間」とか「歴史」とか「文化」というものが降り積もり屹立しその巨大な影を落すのがウームムム…確かに感じられる(笑)、…ということ。頭が下がるような、料理。
2009年 3月
*ズッキーニと芋の羹
*Midyeli Lahana Dolmas ~18.yuzyl~
キャベツに包んだムール貝とお米、野菜の蒸し煮の冷製 ~18世紀~
*Zeytinyagl Enginar ~17.yuzyl~
鶏ガラスープでボイルしたアーティーチョークと野菜の冷製 ディルのアロマ ~17世紀~
*Kekik ve Pul biberli Ciger Tava
仔羊レバーのオリーブオイルソテー
*明石蛸の赤ワイン風味、クスル、トマトチーズ、ランプフィッシュキャビア、茸マリネ
*Patlcan Salatas
焼きなすとトマトの冷製サラダ ガーリック風味
*背黒鰯のオリーブ油フリット、ラタトゥイユ、千層人参
*Kuzu Izgara
特製マリネでねかせた極上仔羊のフィレ肉 やわらか串焼き
*Karadeniz Pide
黒海地方の舟のピザ:牛挽き肉とカシャールチーズを和えたトッピングで焼き、更に卵をトッピング 半熟に2度焼きした、黒海地方に伝わるトルキッシュピザ。チェメンのフレーバーと共に
*Kakaolu Muhallebi
スビエとミルクを煮詰めたモチモチとした食感のムハレビと、オレンジの香りのしっとりしとしたビスキュイ、カカオパウダーを重ねて
*Yesil zeytinli Rokoko
サーレップ(羽蝶蘭のハーブ)で仕込むハレムのアイスケーキ[ロココ]
ジャムに仕立てたグリーンオリーブ入り
[AQ!]
いやあ、ホントに凄いわ。深い。
文化、は、爛熟のもとに昏く妖しい大輪の花を咲かせる。…ということは、往々にしてある。…と認めざるを得ない。(笑)
いやあ、王族の栄華の贅の一端にこうして現代で触れられるとは、幸福なことである。
(以下延々省略、で、つまり)
「よくぞ日本に来てくれました(^^;)、シェフ!」
極めて濃厚・官能的な色彩がハッキリしていながら、あらゆるものが、品が良い。とんでもなく上品。
ピデは一日5枚限定なのだが、今日はまだ2枚しか出てなくて、「あります」。わーい! …で、予想を更に越える凶悪なウマさ!
焼茄子もケバブも、完全に、ヤバイです。
それにしてもとんでもない仕事量。シェフとスーシェフ、くらいかなコックコートが見えるのは。ありがたいことです。
3週間での再訪ゆえ、とても喜ばれた。わーい。
それと、薔薇のジャムくれた。わーい。
2009年 6月
*ズッキーニ・トマト・チーズの羹
*Midyeli Lahana Dolmas ~18.yuzyl~
キャベツに包んだムール貝とお米、野菜の蒸し煮の冷製 ~18世紀~
*Zeytinyagl Enginar ~17.yuzyl~
鶏ガラスープでボイルしたアーティーチョークと野菜の冷製 ディルのアロマ ~17世紀~
*Feslegenli Haydari ~18.yuzyl~
フェスレーンソース風味の濃厚ヨーグルトペースト ~18世紀~
*明石蛸の赤・白ワイン風味、豆ペースト、トマトチーズ、ランプフィッシュキャビア、など
*ひよこ豆のスープ
*Sumak, Reyhan, ve Tarhunlu koy peyniri Domates Salatas
キョイペイニル(水牛のチーズ)とフレッシュトマトのサラダ
ザクロ酢のドレッシングと共に
*Misir Unlu Izgara Levrek ~18.yuzyl~
白身の魚のコーンミールをまぶしたグリル ~18世紀~
*ハンドチョップした肉ロール
*ピラウ詰め雛鳥ロール
*Kakaolu Muhallebi、Yesil zeytinli Rokoko、新作などデザート盛
2009年10月
*プチトマト・薔薇ジャム・タイム
*Midyeli Lahana Dolmas ~18.yuzyl~
キャベツに包んだムール貝とお米、野菜の蒸し煮の冷製 ~18世紀~
*Zeytinyagl Enginar ~17.yuzyl~
鶏ガラスープでボイルしたアーティーチョークと野菜の冷製 ディルのアロマ ~17世紀~
*明石蛸の赤ワイン煮、豆ペースト、トマトチーズ、ランプフィッシュキャビア、クスクス、ラタトゥイユなど
*レンティユ・伊産空豆・白アスパラガスのスープ
*Sumak, Reyhan, ve Tarhunlu koy peyniri Domates Salatas
キョイペイニル(水牛のチーズ)とフレッシュトマトのサラダ
ザクロ酢のドレッシングと共に
トルコのスパイス スマック、レイハン、タルフンの香り
*Misir Unlu Izgara Levrek ~18.yuzyl~
白身の魚のコーンミールをまぶしたグリル ~18世紀~
*Kuzu Pirzola ~15.yuzyl~
乳飲み仔羊のフレンチラック グリル エーゲ海地方のハーブ[ケッキッキ]の香り ~15世紀~
*Kuzu Fileto Izgara ~15.yuzyl~
葉野菜のスパイスソテを詰めた乳飲み仔羊のフィレ肉 ロゼ色に焼き上げて ~15世紀~
*Yesil zeytinli Rokoko
サーレップ(羽蝶蘭のハーブ)で仕込むハレムのアイスケーキ[ロココ]
ジャムに仕立てたグリーンオリーブ入り
*ロクム、ホワイトチョコの新作、無花果カクテル
[AQ!]
今日の魚は、キンメ。葱リゾット・隠元・ビーツ・胡瓜・乾燥レモン・パプリカソース…
ロクム(ターキッシュデライト、トルコ求肥)
此処の料理ほどに、味と香りの核心からオーラが立ち昇る皿には、滅多に出会えるものではない。平伏すのみの、只管の、美味。
歴史と伝統の重み深みと、それを抉り取り仕事をし尽くすディキメン料理長の鋭い眼差し。
全て終了後に寿いでいると、「よろしかったら如何ですか?」と「本日の賄いなんですが…」が登場。
*鰯・蛸・キンメの焼ツミレ、その出汁・スパイス・玉葱のスープ仕立て
うわー、やっぱり、組立てと仕上げの“智慧”が凄い。
「このまんま、明日の“本日魚料理”でイケルんじゃないすか?(笑)」
「いつも考えています。色々考えています。お世話になります」
とシェフ。アイーダの小林シェフみたい。(「お世話になります」はメフメットさんの謎の口癖(笑))
「これは新作です」…も毎回あらわれる。
「じゃこれには ~21世紀~ と書かないといけませんね(笑)」
2010年 4月
[Vezir ヴェズィルの舌鼓]
*プチトマト・薔薇ジャム・タイム
*ロールキャベツ米詰のサワーチェリー炊き
*Zeytinyagl Enginar ~17.yuzyl~
鶏ガラスープでボイルしたアーティーチョークと野菜の冷製 ディルのアロマ ~17世紀~
*明石蛸の赤ワイン煮・タイム、空豆ペースト、トマトチーズ、ランプフィッシュキャビア、クスル、ラタトゥイユの原型、スルタンの朝食・キャラメリゼ玉葱キッシュ、メイクイーン芥子、など
*レンティユ・白アスパラガスのスープ
*新作:トマトとシェーブルと生ズッキーニマリネの焼サラダ ざくろ酢
*Misir Unlu Izgara Levrek ~18.yuzyl~
白身の魚のコーンミールをまぶしたグリル ~18世紀~
*新作:仔羊ロティのわりとシンプルなスタイル、白アスパラ・オクラ・紫キャベツなど タイムとトマト胡瓜ソース
*ロココ、焼林檎ブディン、白い羹
+Efes, Narince (glass)
+Karma Red
[AQ!]
Tさんと3人で。昨日と明日は満席、…と好調らしい。
何度いただいても感動的やね~(^^;)。
サラダと仔羊は新作(これがまた!)、と意欲的なディキメンさん。フランス料理と日本料理が好きらしい。
複雑に絡み合う味を構成していく、そして解決していく、のが興味であり念頭にあること、みたい。知的に、人智として、構築される料理として、トルコの物は一つの最高峰(ったって、何人もいないでしょうが(笑))ではなかろか。
マダムはじめスタッフも、東京への慣れとか自信の部分とか、色々円滑に、落ち着いた佇まいになってきている。まあ、飯田から出てきて最初しばらくとかは、大変だったよねえ、きっと。
Karma:メルロー+ボアズケレ、いいワイン。
2010年 7月
[Sultan スルタンの宴]
*蛸ボール
*蛸の赤白ワイン煮・タイム、空豆ペースト、ランプフィッシュキャビア、クスル、ラタトゥイユの原型、スルタンの朝食・キャラメリゼ玉葱キッシュ、メイクイーン芥子、フェタ・ざくろ酢・辛スパイス、など
*Zeytinyagl Enginar ~17.yuzyl~
鶏ガラスープでボイルしたアーティーチョークと野菜の冷製 ディルのアロマ ~17世紀~
*新作:トマトとシェーブルと生ズッキーニマリネの焼サラダ ざくろ酢
*アーモンド・ナツメグの温スープ ~14世紀~
*Misir Unlu Izgara Levrek ~18.yuzyl~
キンメダイのコーンミールをまぶしたグリル ~18世紀~
*極上仔羊ロースのグリルステーキ 地中海のハーブコーティング [15世紀]
*Kuzu Kavurma
仔羊のカウルマ(コンフィ) シナモンの香り ラムエキスで炊くトマトリゾットを添えて
*スイカ・メロンのフェタ削りがけ、苺・米のトロトロデザート、凍らせたMuhallebi
+Efes Pilsner (glass)
+Karma Red
2010年11月
[Sultan スルタンの宴]
*蛸のキョフテ
*蛸の赤白ワイン煮・タイム、空豆ペースト、ランプフィッシュキャビア、クスル、ラタトゥイユの原型、フムス、スルタンの朝食・キャラメリゼ玉葱キッシュ、フェタ・ざくろ酢・辛スパイス、隠元、焼茄子トマト玉葱、烏賊飯、トマトチーズ、5種チーズのスモークサーモン巻
*アーモンド・ナツメグの温スープ ~14世紀~
*Zeytinyagl Enginar ~17.yuzyl~
鶏ガラのフォンで煮込んだアーティーチョークとマリネしたズッキーニ、トマトのサラダ
*ハチミツとフレッシュタイムをコーティングし炙り焼きにしたゴートチーズとマリネしたズッキーニ、火入れしたフルーツトマトのミルフィーユ仕立て
*真鯛の紙ホイル包み焼、ズッキーニとマッシュルーム、レモンとエピス
*マリネしたヒナ鶏モモ肉のジューシーなグリエ [19世紀]
*Kuzu Kavurma
仔羊のカウルマ(コンフィ) シナモンの香り ラムエキスで炊くトマトリゾットを添えて
*梨のフェタ削りがけ・ハチミツ、苺のプディング、トルコ産ヘーゼルナッツをブレンドし凍らせたMuhallebi
*ホワイトチョコのトルコ珈琲まぶし、バナナ
+Efes Pilsner (glass)
+Karma Red
[AQ!]
「昨日より今日、今日より明日。自分と戦っています。毎日が勉強です」
大雑把に分類すれば色男・優しい口調の穏やかなシェフ…は、喋ると“漢”だ。
その手が生み出す“現実”は、何回食べても、感動を伴って立ち現れる。
…しかし、ビビるなあ、此処は(笑)。何にビビるか、と問われれば、「歴史と文化に」…くらいしか言いようがないのだけど。
ザガット東京2011「料理部門総合第3位」…はさすがに嬉しそうであった。
2011年 1月
[Sultan スルタンの宴]
*鴨のアカシア蜂蜜、イスタンブールからのオリーブ、スマック・ピンクペッパー
*空豆ペースト、ランプフィッシュキャビア、ラタトゥイユの原型、フムス、菠薐草キッシュ、フェタ・ざくろ酢・辛スパイス、茄子オリーブオイル焼、烏賊飯、トマトチーズ、キョイペイニル、サーモンのチーズ巻
*アーモンド・ナツメグの温スープ ~14世紀~
*チョバンサラタスの二色ムース仕立て、カラマタ・オリーブ添え ~21世紀~
*ハチミツとフレッシュタイムをコーティングし炙り焼きにしたゴートチーズとマリネしたズッキーニ、火入れしたフルーツトマトのミルフィーユ仕立て
*Misir Unlu Izgara Levrek ~18.yuzyl~
キンメダイのコーンミールをまぶしたグリル ~18世紀~
*富士とサレップ
*クレソン牛ロール、ビーツのソース、蕪とオクラの鶏スープボイル、人参サラダ
*マンゴーと米、冷たいムハンレビ、富士のコンポッソ・自家製ローファットクレーム
+Altin Kopuk (glass)
+Pendore Syrah
[AQ!]
土曜とはいえ。1月から満席盛況、いえい!
新作(チョバンサラタスの解体と再構築…みたいなの)は、10日間試行錯誤して27時に出来た!…って(^^;)。
また、前菜の幾つかは、同んなじ物食べて毎回やっぱカンドー…ってのが凄いよなあ、時間と人の重みだよなあ。
鴨、も、西洋料理のある意味源流みたいな感じか、この具合が素晴らしい。
アーモンドスープにせよ、富士サレップにせよ、マンゴー米にせよ、末期の一食候補のオンパレード(^^;)。
あらためて、キンメダイの、レモン卵白の乳化的ソースが抜群。この皿なんか、出演者的には、フレンチやイタリアンでもあり得る、のだけど。
[へべ]
アミューズ鴨の、ソースのベリーはなんだっけ?
乳化の力に、あらためて感服。
2011年 4月
[Sultan スルタンの宴]
*赤豆、トマト・石榴酢・オリーブオイル
*トマトチーズ、ランプフィッシュキャビア、ファヴァ、オムレット、フェタ、5種チーズのスモークサーモン巻、海老飯、フムス、ラタトゥイユ、茄子野菜
*パスタ入りトマトスープ 18世紀風
*青林檎・カシャルチーズ・アボカド・マイクロトマトのサラダ、マンゴーソース 21世紀
*メカジキ・ローリエ・レモン串焼 ロメインレタス・ルッコラセルバチコ添え
*仔羊のピスタチオまぶし焼タイム風味ア・ラ・ミニュート、緑アスパラ・オクラ・ビーツ
*デザート:人参蜂蜜、カボチャ胡桃、ムハンレビ、ショコラオリーブオイル
+05 Kayra Imperial No.1212
[AQ!]
今日も満席。
メカジキ、シンプルで深くて香りありジューシーなものを。狙って。追い込んで行く。ローリエは外してくれる(笑)。
他ジャンルの料理長さんに出した時、「皿洗うから教えろ(笑)」って厨房に来た…なんていう笑い話付き(笑)。
アラミニュートものなど、マリネ技術が桁違いだよなあ。もう、世界一オイシイ一軒だと思うね(笑)。
メモさん、長髪からサッパリに(笑)。地震で、何となくそういう気分になって…だとか。
2011年 9月
2012年 1月
*ズッキーニとディルのアミューズ
*葱オムレツ、ズッキーニオムレツ、菠薐草リゾット、
*白アスパラのスープ、緑アスパラを浮かべて
*メバル揚げ、クリームラタトゥイユソース、サフランとレモンの泡、セージ
*焼茄子ムース、柘榴、ベヤズペイニル(だっけかなあ?)
*仔羊ロティ、焼林檎・林檎ムースソース、ロマラン・タイム
*ベリー・アカシヤ蜂蜜、アカシヤ蜂蜜とビーツのジュレ、人参、ナッツ味、チョコ
+04 Ancyra red
[AQ!]
アンシラはノンちゃんが04を一本だけテストっぽくキープしてたもの。対比用に09をグラスにくれた。さんきゅー。
04が、これが、立派に熟成香を出していて、好印象。これ以上は伸びないだろうけど、09のフレッシュで葡萄品種をプンプン匂わせているのとは、まったく違う世界。6000円でついてたけど、安いね。
今宵の新傑作「林檎羊」のような穏やかで深みがあってキリリともしている皿に、とてもよく合う。
それから、メバルの皿の「乾燥レモン焼」とたいへん良いマリアージュをしてたのは驚いた。さすがに、トルコ品種ともなると、フツーのワイン教科書に記されてない相性パターンが、あるものだなあ、、、
メバルは、細かい粉をして揚げる…此処の得意のパターンの一つだけど、皮目まで香ばしい感じとソースの相性に痺れる。肉はトルコ宮廷料理奥義だけど、メメさん、オドロキで言うと魚も凄いわ。
[へべ]
メバルのレモンと、アンシラの相性にびっくり。ここではコースから絶対にお魚も外せませんよね。独特の繊細な仕立てと、はっとするおいしさで、いつもとても楽しみ。
あと、この夜の新作、林檎羊にはハートのど真ん中を打ち抜かれました!
2012年 9月
2013年 2月
*レッドキドニー豆の胡麻よごし
*鴨ロース葡萄糟など
*新キャベツとコーンのスープ カシャール
*長崎産平目の軽炙り ズッキーニ・サフラン・ソース レモン・セージ
*フヌイユ 林檎 ケッパー 仏産ホースラディッシュ スマック・石榴酢 14世紀風サラダ21世紀アレンジ
*55度24時間仔羊のバターソテ ブルーベリー・ソース オクラ・ビーツ 人参ピュレ
*ムハレビにサワーチェリー・ジュレ ブルーベリー 14世紀風デザート21世紀アレンジ
+06 Öküzgözü 'd Elazığ, Boğazkere Rezerv / Buzbağ
[AQ!]
2回転目枠でお願いする。最初カウンターで、後テーブルに移動。
料理は、「スタート直前の新作大会」調で。
フヌイユサラダのアレンジは、シェフが感想を楽しみにしてた。ウマ! 林檎+ホースラディッシュという「発射台」が素晴らしい。この多彩な顔ぶれながらの「必然性」とそれぞれの「力」の表出に、「あ、そうだ、メメさんとピーター・ギルモアは似てる!」…がワシらの発見(笑)。
仔羊も感想きぼんぬ、の一品。「低温調理」。下手な低温調理にありがちな、「何でもなく」なってしまう…ようなことはまったくなく、柔らかさと肉味と、両立して魅力的。一つには、仕上げのバターソテの良さだろう。メメさん曰く、「オリーブ油7 対 バター3、…のイメージ(笑)」だそう。
この料理は新作で、もちろん現代ツールを用いた低温加熱なのだが、実はオスマントルコの料理には古えから『低温調理』は存在するそうだ。肉を腸とか胃でくるんで灰の中に長く寝せていた、という。いや~、すげーな。伝統なのかDNAなのかわからんけど、そういうモノから続いてきてるから、美味い、ということも、あるのだろう。
「安いワインなのだが06のRezerv / Buzbağがイイので是非」…で試す。ひっじょーに良かった。綺麗。軽~くて、まったくイヤゲない、地葡萄的な荒さもなく、ブルゴーニュ的…とか言いたくなるほど。「06の在庫はどんどん減っているけど」…だそう。
赤坂にピデ屋さんを出店予定、とか。娘さんはそちらに回るらしい。チャレンジング・ファミリー。
[へべ]
キャベツとコーンのスープ、野菜の香ばしさが出ていて、しみじみ好きな味わいでした。
平目は今日は「お好みで」とフレッシュレモンのスライスを添えて。しっとり味わいたっぷりの平目に、ズッキーニとサフランのソースが見事な調和。
新作の仔羊がまた、素晴らしい料理でした。また食べたい! 低温調理も単なるテクニック、要は使いようってことですね。ジュをたっぷり含んだしっとりやわらかな低温のよさと、バターソテで加わる肉料理らしい豊かな風味の両輪、どちらが欠けてもこうはならない…。そうそう、オスマン朝時代から低温調理があった、というのには驚愕 (^^;)
2013年 3月
*レッドキドニー豆の胡麻よごし
*メゼ盛合せ
*レンティーユのスープ
*スモークサーモン ムールのピラウ
*口直し冷製スープ
*鶏の茄子巻 ドライ人参・ビーツ添え 菠薐草ソース
など
[AQ!]
スモークサーモンは新作だっけ。ムールのピラウはオーソドックス仕立てで、この取り合わせがたまらん。
鶏を茄子で巻く古法、飯田時代にやってたそうだが、久しぶりだって。ドライ人参だけで数時間かかる。
「色々スパイスを使いますが、素材がクリアに感じられるのを邪魔したらいけません」
と、その透明度のことをいつも考えてる、と、シェフ。
『我が意を得たり』…まったくその通り!
塗りつぶさないこと、は、料理において、最も大事。
「ブルガズアダ・カフェ」…の開業に向けて着々…らしい。楽しみ。
[へべ]
鶏は鶏の味、茄子は茄子の味。
でもあの鶏の茄子巻、おいしかったなー(しみじみ)。
2014年 5月
*白身魚のキッシュ風
*Simit, Poğaça
*メゼ盛合せ:5種チーズのスモークサーモン巻、Acil Ezme、オムレツ、ファワ、ムール・ピラウ、牛マリネ低温調理、ラタトゥイユ、キョフテのレタス巻、カラメリゼ玉葱・レーズンのフムス包み、茸マリネ、鶏春巻
*アーモンド・ナツメグの温スープ ~14世紀~
*平目のビーツ・カシミールサフラン・ソース 干しオレンジ添え
*焼きなすとトマトの冷製サラダ人参ソース 空豆・グリーンピース・インゲン・ブルグル・トマト・ゆで卵のサラダ
*アニョードレのスパイス焼 杏・タヒン2色ソース 人参・アスパラ
*ロクム、ロココ、スパイシーチョコ、西瓜ムース
[AQ!]
何たる勘の良さ、カフェに行っても本店に行っても、メメさんがいる!(笑)
立ち上げが落ち着いた…ということで、「キホン、本店」状態に復帰したようだ。
こちらの料理は、しかし、いつまでたっても「仰け反る」ほどウマイ…ってのは、スゴイ(笑)。
マリネの牛は、ハラル宮崎牛…ってのを入れた。優秀。
玉葱・レーズンのフムス包み…みたいなの、直径2cm弱の球体…トルコ名忘れちったけど、ウマ。マダムたちも
「これ美味しいですよ、シェフ!」
と言ったら、
「ハハハ、(この料理があるのを)忘れてた」
…だったそう(^^;)。向こうでは割とポピュラーなので、逆に、作るの忘れてたみたい。
こちらではやはり「魚も」是非食べたくなる。身厚な平目は、調子良く、イイものを買えてる証拠でもある。
サラダの迫力! 空豆を使った野菜皿はこの時期、空豆のウマさに下駄を預けるモノが多いが(それはそれでマルだけど)、こちらでは複雑に“攻める”構成で、王者の空豆!(笑)
…と来て、やはり今晩最強は、アニョードレのフィレ! いやあ、、。ジューシーさ・柔らかさ・味わい…がハーモニーを奏でる絶品(フツー結構、何かは欠けがちな食材ではある(^^;))。
「自家製ロクムはトルコの甘さで…(笑)」は、いい〆。
[へべ]
メメさん、実は二人いるのかと思いました(笑)。
2015年 4月
*海老トマトのトルコ風
*メゼ盛合せ:Acil Ezme、オムレツ、ファワ、ムール・ピラウ、ラタトゥイユ原型、キョフテの青菜巻、茸マリネ、鶏ナッツ、ひよこ豆玉葱、白身魚ズッキーニ、ハムシ気分の背黒鰯・カラマタオリーブ、トマト・自家製カイマック
*新玉葱とアスパラのスープ
*初鰹のマリネ・粉焼 焼オレンジ、ルッコラサラダ
*オクラのトマトソース漬
*野菜とともにコトコト煮込んだ国産ビーフリブロース パトリジャンソースを添えて [14世紀]
*ムハレビ、ロクム、タヒン・亜麻パイ、オリジナル・ペッパーチョコトリュフ
+Efes Pilsner (glass)
+09 Prestige Ankara Kalecik Karası Kavaklidere
[AQ!]
メメさん再びのNHK「キッチンが走る」登場、そのオンエア翌日(笑)。
付出し~前菜、やっぱりビックリするほどウマイ…とは、いかなることか!(^^;)
季節を迎えるファワやカイマックとトマトのハーモニーなど、光る。
魚料理は意表を突いて(?)、初カツオの粉焼…というか揚げというか。マリネ技とともに、味の含みが素晴らしい。筒切り。この仕立ては「トルコではよくあります」だそう。
オリジナルの傑作はオクラ。やはりトルコ伝統レシピでは“くたくた煮”が多いそうなのだが、日本の歯応えのある食べ方にインスパイアされた。熱々のトマト煮と密封して一晩寝かせる…ような調理だそう。
これが味がよく沁みていながらパリっというかサクッというか…の新食感で真に楽しい。ナイフで切れないくらいにしっかりしてるのに、歯はスンナリ入るような独特の感触。
牛煮込は、ビーフと茄子が「そのまま真っ直ぐ」味わえる一品。「なりそうでならない」素直さだ。茄子ベシャメルは、ベシャメルの原型でトルコのコレがフランスに伝わった後、要素から茄子が抜かれた…という説もあるそうな。
2016年 8月
*ドマテス・フェタ
*ボレキ オリーブ チ-ズ
*フムス いんげん 魚 ア-テチヨ-クの鶏ス-プ煮・ディル アジルエズメ
*ドマテスチョルバス
*キョフテ バ-ベキュ-姫帆立 朝食のオムレット 白いんげん小粒煮
*いかの海老ごはん詰め オレンジ・ルコラ
*仔羊 蕪タ-メリック煮
*バクラババターなし ユフカ30自家製
*ドンドルマ アスパラ風味
*シャクーシャ
*ア-モンドロクム1539
+カイルビンテージ
[AQ!]
いかにトルコのやわらか術♪ 海老ごはん詰めの印籠。
羊は飲み物か!?…ってするするした食べ心地。
メメさんの精進は止まらない、って感じ。
2017年10月
*アーティチョークの小さな蕾 オレンジ風味
*タラゴン海老・芋葱オムレット・鹿キョフテ・アジルエズメ・ハイダーリ・サーモン・ムール貝ドルマ・帆立串焼・根セロリ・白身魚タルタル煮込・ひよこ豆煮込
*トルコ産レンティユのスープ
*詰め物をしたトマトのサラダ 薄切りズッキーニ スマック・パルメザン
*金目のセモリナまぶしグリル
*仔羊ロースの香草マリネ・ステーキ ビーツ漬蓮根・赤キャベツ・蕪・エンドウ・マーシュ・タイム
*11~12世紀スタイルのマロングラッセの原型 / 14世紀 鶏ササミと米のデザート・苺 /
+08 Kayra Vintage Merlot
[AQ!]
白身魚タルタル煮込はパンと合わせてサンドイッチが美味しい。
ひよこ豆珍しく姿煮。
金目は「揚げない揚げ物」的なグリエ…とでも言うか、フワッとした中に全ての味が充溢する。息を呑む逸品。80度焼きレモン。
羊の扱いにも溜息が漏れる…♪
「パンはなんか、手捏ねの方がいいんだよなあ」
来月からガストロコレクション化。1万円コース、だったかな。
2018年 8月
*トプカプ宮殿 帝王の門からご挨拶
北海道産 雲丹 シャンパーニュのジュレ おろしたホースラディッシュとザクロ酢のソース
*フェンネルのポタージュ
2日かけてじっくり仕込んだ丸鶏と野菜のブイヨンベース
*エキメッキ
宮廷レシピのミルクとヨーグルトで仕込む自家製パン
*ドルマバフチェ宮殿 帝位の間の舞踏会
前菜の輪舞曲
*ある日のヒュッレムの夕餉からひと皿
活伊勢海老のハーブグリル オマールエキスの濃厚なビスク仕立てのソース
*本日の海の幸 戴冠の儀に想いを馳せて
ヒラメ マリネにくぐらせコーンミールをコーティング E.V.オリーブオイルでフリットに 夏野菜のクリームソースと共に
*お口直し
*アナイェメッキ厨房から 本日のメインディッシュ
●仔羊2種の部位をそれぞれの調理法で
・スプリングラムチョップ エーゲ海地方の自生ハーブ(ケキッキ)が香る 柔らかくジューシーなグリル
・仔羊ロース 旨味堪能のロースト 香ばしい焦がしパプリカバターで仕上げ
●信州プレミアム牛フィレ(A5最上ランク)のグリル オスマンスタイルで
ハーブとガーリックのヨーグルトソースを添えて
*タトゥル厨房から本日のデザート
●バターが香る取るこの伝統的キャロットグラッセ ジェゼリイェ
●南瓜のスイーツ カバックタトゥルス
●ヒュッレム妃の愛したミルクプディング “ムハッレビ” なかや農園 オーガニック グリーントマトのクリーム
+チャイ/トルココーヒー
[AQ!]
エキメッキ
オリーブオイルと粉を馴染ませた後、手ごね
ドルマバフチェ宮殿 帝位の間の舞踏会
ハイダーリ ファバ イタリア豆 海老 ズッキーニキッシュ サラミのオープンオーブン焼き アズルエズメサンチュ巻き マッシュルーム フムスオリーブオイル 鴨ロース ……
ある日のヒュッレムの夕餉からひと皿
伊勢海老が解禁日を迎えて
本日の海の幸 戴冠の儀に想いを馳せて
5kgの平目 乳清・スマック
お口直し
甘い口直し サワーチェリー 昔風
カバックタトゥルス
13世紀風のカボチャ
エスコフィエはワシが育てた / スレイマン大帝の魚介
メメさんのこの地での料理には、「人としての偉業」…みたいな言葉が浮かぶ♪
2019年 9月
*トプカプ宮殿 帝王の門からご挨拶
キャビア 卵黄とバター、レモンのクリームソース
*本日のスープ
黒海沿岸ケールのスープ
*エキメッキ
宮廷レシピのミルクとヨーグルトで仕込む自家製パン
*-メゼ厨房から
ドルマバフチェ宮殿 帝位の間の舞踏会 前菜の輪舞曲
*ある日のヒュッレムの夕餉からひと皿
車海老 ハーブのマリネをコーティングしてオーブン焼きに フェスレーンソースと共に
*お口直し
*アナイェメッキ厨房から
ヒュンキャルベーエンディ(皇帝のお気に入り) 仔羊ロースの煮込み 焼き茄子のベシャメルソースと共に
*タトゥル職人の厨房から
リモナタのジュレ ドライミントの優しい香り
17世紀のレシピより 焼きミルクプディング ストゥヘルワス
*小菓子
+チャイ
[AQ!]
ヒュンキャルベーエンディの、途方もない美味さよ!!!
そしてトーゼン(?)、トルコ人としては、「ベシャメルはワシらが教えたw」♪
2021年11月
*トプカプ宮殿 帝王の門からご挨拶 はじまりのひと口
*本日のスープ
*エキメッキ
*メゼ厨房から
ベビーアーティチョーク 野菜の旨味を煮含めに レモンのアクセント
ムスカボレッキ 薄く伸した生地にスパイスが香る野菜のペーストを包みE.V.オリーブオイルでフリットに
じっくりソテした玉ねぎを焼き込んだ14世紀のレシピのオムレット
マンタルソテ ホワイトマッシュルームのソテ
小海老のソテ タラゴンの優しい香り
*デニズ マァスルレリ厨房から 本日のひと皿
*お口直し
*アナイェメッキ厨房から 柔らかくジューシーなスプリングラムチョップ エーゲ海地方の自生ハーブ[ケキッキ]の香り
*タトゥル厨房から本日のデザート
キャロットスイーツ “ジェゼリエ”
ケスターネ タトゥルス
*チャイ 小菓子
+16 Karma (メルロー ボアズケレ)
はじまりのひと口
茄子 チーズ ズワイ蟹 アーモンド
本日のスープ
トマト・ズッキーニ チョルバス
柔らかくジューシーなスプリングラムチョップ エーゲ海地方の自生ハーブ[ケキッキ]の香り
進化・深化する伝家の宝刀♪
2023年 7月
*トプカプ宮殿 帝王の門からご挨拶 はじまりのひと口
*本日のスープ
*メゼ厨房から
ベビーアーティチョーク 野菜の旨味を煮含めに レモンのアクセント
シガラボレッキ 薄く伸した生地にスパイスが香るベヤズベイニルを包みE.V.オリーブオイルでフリットに
じっくりソテした玉ねぎを焼き込んだ14世紀のレシピのオムレット
マンタルソテ ホワイトマッシュルームのソテ
フムス ひよこ豆のペースト
*デニズ マァスルレリ厨房から ホタテ マリネにくぐらせジューシーにと焼き上げて
*アナイェメッキ厨房から ギュヴェッチ 仔羊と野菜の土鍋蒸し焼き
*タトゥル厨房から本日のデザート
トルコの伝統的ライスプディング
ジェゼリエ 古くから伝わる人参のスイーツ
*チャイ 小菓子