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フランス料理店(東京)「お」
この一覧は五十音順になっています。
 
 

  レストラン オゥ レギューム Aux Legumes
  
港区赤坂2-15-15 
11:30~13:45/18:00~22:00 日祝・第1月昼休
depuis2003 Chef: 五十嵐浩司(1965-) (敬称略)

・ 店名通りの「野菜たっぷりフレンチ」
 お店のサイトの伝えるところによると、赤坂は2012年一杯で閉店し駒込周辺に移転する、とのことです。

2006年 7月 ☆

 [旬の野菜コース]
 *ヴィシソワース胡麻かけ
 *泉州産水茄子と鰺マリネ、桃とトマトのサラダ仕立てミント風味
 *青茄子のフォアグラバター焼アルバ産サマートリュフ、セルバチコと季節野菜
 *野菜のピストースープ、アボカドのグラス
 *季節野菜・ホタテ・天使海老のグリエ、フヌイユと人参のグラス
 *紫蘇のグラニテ
 *焼き茄子のアイスにコーヒー風味の赤ワイン煮添え
 *フルーツトマトと赤いベリー類のガスパチョスープ八角の香り
 +02 Riesling / P.Blanck

[AQ!]
 この日は21時半の予約。遅くて恐縮なのだが「電話しとけば、22pmインくらい全然OK」の由である。
 屋号に従って注文(笑)の野菜コースは、ホントに野菜タップリで、普段使い店で野菜をゴッツリ食えるのはハッピーかもかも。とくに今は「茄子!」よね。

[ヘベ]
●サービスの女性が楽しそう。
●当家としては久々にディナーのお供に白ボトル。この日のリースリングはいい選択だったかも。
●桃にトマトに負けない水茄子が絶品!鯵マリネともよく合ってたし。
●「野菜のコース」をお願いしただけに、思い返せば野菜ばっかり食べたような。いい企画。
●トリュフの香りでいただく青茄子のフォアグラバター焼がとてもとても旨かった。夏の茄子力をひしひしと感じる。また食べたい!

2007年 5月 ☆

 [旬の野菜コース]
 *ガスパチョ
 *アスペルジュブランのブラマンジェ・鱒子添え、アスペルジュヴェールのソース
 *焼筍のフォアグラ添え、セルバチコ
 *銀手亡のミネストローネ
 *山菜ベニエ、自家製スモークサーモン
 *キウイと胡瓜のグラニテ
 +さくらんぼリキュールのシャンパン
 +04 Sancerre rouge /Millet

[AQ!]
 いい感じです。
 とくに、野菜コースで野菜がメインになってるのは、手が慣れていることもあってか、実にお見事。
 山菜ベニエは入れ替えて、「筍をメイン」も考えられると言う。仕立てによってはソレもアリでしょう。
 キウイと胡瓜、というしょーもない駄洒落(笑)がトリッキーにはまってて、これはやられますた。
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  オ!ヴゥ・ラバ! Ohe Vous Labas
  
渋谷区西原3-5-1 
12:00~14:30/19:00~22:00 水休

・ 閉店?
 訪店時は、クレジットカード不可でした。事前にお確かめあれ。(2004.8)

2004年 8月 ☆

 *鹿のカルパチョ、グレープフルーツと
 *茄子と蟹のタルト
 *マグロとアスパラの冷製、ココナッツとカレーオイル
 *ジャガイモと南瓜のヴィシソワース風
 *苦瓜のガスパチョ
 *仔羊、鞍肉と骨付ハンバーグ
 *鴨ロティのオレンジ風味、フォワグラ添え
 *グラスドキャラメル、ソルベドカシス・ペシェ、洋梨のクラフティ、タルトショコラ
 +99 Chateau Montus

[AQ!]
 料理は全体に柳腰系だが、工夫色々・価格勉強と頑張っている。駅至近の小店。
 応援すべしとしたものだが、ベック・コムシェヴ・デパール・此処…それにイタリアンも良いし、とさぁ、そんなに代々木上原に集まってどうする?(^^;) 意外と上原・西原は客層の質/量と賃料のバランスが良いのかなぁ。

[ヘベ]
 控えめながらフレンドリーな感じのサービス(マダムかな?)とあいまって、優しく愛らしい印象の店ですな。3階建ですが客席は2階だけという構造で、窓側がずらっとカウンター席になっているのが面白いかも。
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  オギノ Ogino
  
世田谷区池尻2-20-9 03-5481-1333 french-ogino.com
11:30~13:30(土日祝のみ)/17:30~23:30(日祝21:30) 月休

・
2010年 2月 ☆

 *一口だけパテ・ド・カンパーニュ
 *サンマとじゃがいものクレープ トリュフ風味 ベーコンのカプチーノ
 *牛もも肉と生牡蠣のタルタルステーキ エスプレット風味
 *天竜産森バトのロースト 内臓とポルト酒のソース
 *千葉県産 最高級黒毛和牛ミスジ肉のステーキ ソース・ボルドレーズ
 *ティラミスなサヴァラン
 *苺とクレーム・ダンジュのパフェ 黒胡椒風味 バシュラン仕立て
 +04 Saint Joseph / Guigal

[AQ!]
 パテは完成形の一級品。
 キノシタ門下・キャスクルートのシェフを経て、…という経歴が「ウンウン、そうでしょ」という感じ。
 森鳩は国産らしい淡さで熟成も軽いが、ソースを合わせこんでいて、丁度いい“料理”。
 は(オーダーしたのが)ミスった。つい、フランスのビストロ調かも?…と期待したが、これはニホンのフツーのヒト…用の抑え品目でしたかのぉ。
 まあしかし、前菜・デセールの方が、完成度は高かったか。
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  オー・シザーブル
  
港区六本木7-13-10宮下ビル1F 
12:00~14:00/18:00~22:00 日休
depuis1978 Chef: 勝又登~川本謙一~五十嵐安雄~川崎誠也~谷昇~濱中良和 サービス: 山田恵~佐藤勝己~小野田達也~松下芳人~宮寺智巳~小守政行~田中妙/関根葉子 (敬称略)

・
 歴史ある東京の名門中の名門。フレンチ虎の穴か?

 40周年の2018年6月30日、閉店。

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  オー・トレーズ・ジュイエ  Au 13 julliet
  
新宿区岩戸町16-2 au13julliet.jimdo.com
11:30~14:00/18:00~21:00 火休
depuis2011
・
 公式FBによると2015年8月いっぱいで閉店予定とのこと。

13J 2012年12月 ☆

 *フィンガースナック ~キッシュ、パルメザンパイ、ブランダードのシュー~
 *赤のコンポジション ~オマール、短角牛、…~
 *帆立のポワレ、芽キャベツのデュクセル、レモンコンフィの軽いジュ
 *黒ソイのポワレ、キノコのエチュベ、生姜とココナッツのエキュム
 *広島のイノシシをベルナール・ロバンのやり方で
 *鹿児島のコルベール グリューワインのソース
 *デセール盛合せ
 +Champagne brut / Gosset-Brabant
 +10 Marceau blanc / J.L.Tribouley
 +06 Bourgogne blanc REnommee / Remoissenet
 +10 Crozes Hermitage / A.Graillot
 +08 Causse du Bousquet / Mas Champart

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  オー・バカナル 赤坂 Aux Bacchanales Akasaka
  
港区赤坂1-12-32アーク森ビル 03-3582-2225 www.auxbacchanales.com
11:30~13:30(日祝14:00)/17:30~22:00(日祝21:00)
depuis2004

・  

2005年 3月

 *鯛のサラダ
 *ステックフリット
 *Merquez(スパイシー・ラム・ソーセージ)

[AQ!]
 アントレもう一つあったよね、なんだっけ? 仏メートル修業から帰った杉本兄氏がヘルプに入ってると聞き、会いに。

[ヘベ]
 鯛のサラダがスモークで、もう一つは何かのカルパッチョじゃなかったっけ?
 このメルケーズがなかなかグッドでした。羊スパイシー風味。
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  オー・バカナル 紀尾井町 Aux Bacchanales Kioicho
  
千代田区紀尾井町4-1 03-5276-3422 www.auxbacchanales.com
11:30~13:30/17:30~22:00
depuis2004

・  

2004年 3月

 *ニシンのマリネ
 *ホロホロ鳥の白レバーペースト
 *プーレのグリエ
 *エゾ鹿のロティ
 *タルトタタン
 *クレマダンジュ

[AQ!]
 原宿パレフランス取り壊しに伴う原宿店閉店。にかわり…こちらに開店、なのかな。紀尾井町店オープン。かなり広い。

[ヘベ]
 キャリテプリかというと微妙ですが、広いしサービスがわりとしっかりしているので実はかなり使い勝手がよいですね。タルトタタンはなかなか立派なサイズと味でした。

[AQ!]
 んーと、ワインは、クライデンヴァイスが南仏で造る、ドメーヌ・デ・ペリエールだっけ、だったかな。
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  カフェブラッスリー オー・バカナル 原宿
  
渋谷区神宮前1-6
9:00~23:30 無休
depuis1995 Chef: 三谷青悟~遠藤悟~桜井信一郎~羽立昌史 (敬称略)

・ 閉店したようです (2004)
 入っていたパレ・フランスの取り壊しに伴い、閉店されたようです。…っていうか、それに続き紀尾井町店をオープンしたので、「移転」と言った方が気分かもしれませんが。 (2004)

2001年 9月

 *ポークリエットのカナッペ
 *野菜の蒸煮冷製アラグレック
 *ブイヤベース
 *豚のソシションとロティ盛合せ
 *焼林檎のタルト
 *クレマダンジュ

[ヘベ]
 I藤さんとS藤さんと、遅めのごはん。店内の雰囲気だけはなかなかいい感じ。

[AQ!]
 内装だけ見てると、パリのフツー、気分で感じだわ。
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  オーベルジーヌ
  
港区芝2-1-25
11:30~14:00/17:30~21:00 日・第1,3月休
depuis1989 Chef: 小滝晃(1954-) (敬称略)

・
 閉店の模様。

1998年 2月 ☆

 *プロシュートパイ
 *フォワグラソテ、イチジクの赤ワイン煮
 *ヒゲダラのポワレとポロ葱、カレー風味
 *鳩のロティと長芋
 *バナナのセミフレット風
 *栗のパイ
 +90 Gewurztraminer Hugel

[AQ!]
 鳩の馥郁たる香りの素晴しさ。

[ヘベ]
 17:30に入店、延々と貸し切り状態・・・。
 とてもパリの匂いのする造りのお店でした。大抵はとってつけたような感じのする模様入りガラスや葡萄のランプも、ここではしっくりとなじんでました。
 ふっくら無花果とフォアグラこんがりソテ、よいよい。
 ヒゲダラの味がしみじみうれし。ほんのりカレーの柔らかいソースと、ネギのパリジェンヌっぽいのがよく合ってます。
 そして、鳩! 香りが口一杯ひろがります。香ばしい。汁気たっぷりの。あぁ。内臓も、別の部位のとこもよかったけど、やはり本尊の味、香り。
 バナナのはとてもバナナで、温度質感がセミフレット的。おいしい。
 栗のパイはさくさくはらはらさくさくっっ。

2005年12月 ☆

 *生ハムのトースト乗せ
 *Terrine de poireau en foie gras
  ポワローのテリーヌ フォアグラ添え
 *Bouilla baise avec poisson et st-jacques
  本日の魚と帆立貝 ブイヤベース仕立て
 *黒ソイのパイ包み焼き
 *Pigeon farci aux champignon dexelles sauce vin rouge
  鳩のキノコ包み 赤ワインソース
 *蝦夷鹿のロティ
 *ヌガーグラッセ
 *Creme brulee compote de fruit
  蜜柑のコンポートを添えたクレームブリュレ
 +98 Hermitage Le Greal / M.Sorrel

[AQ!]
 老若7人卓。DQNの入った若カップル(足組みデカ男)。訳あり風老カップル。子連れ夫婦(子供を膝に乗せて食わせる)。…と、訳のわからない客層。ま、俺らはかまわんけど。
 アミューズは生ハム(そのまんま)。うーん、これだけ店全体の品数絞ってるのに、それでもアミューズの工程数は出せないかぁ。あ、でも、全体の品数、前回よりは増えました。
 料理は、全体に素朴でいいと思うけど、さほどの精度ではない。
 パイ包みが素晴らしい。これはバランスが見事にとれた、パイ包みの難度をこなした逸品。
 98グレアル、レストランで11000円って、かなり得した気分。極上。五月蝿すぎない作りのせいか、飲み頃を迎えているかも。

[ヘベ]
 食前酒のシャンパンは1600円、というのはちょっとお財布痛く?…ちょっと躊躇してグラス白ワインをいただく。こちらはごくフツーに800円。何の問題もない。
 黒ソイのパイ包み焼きがすばらしい出来。パイ旨く、ソースうるわしく、魚の身もしっとりとなまめかしい。頼んでよかった。
 メニューの構成や選ばせる選択肢の提示のしかたをちょっと変えるだけでも、結構印象が変わるような気もするんだけどなぁと首をかしげるところは、ある。
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  オーベルジュ・ド・スズキ
   閉店

・
 あぼ~ん

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  レ・プレ・ディル・マルジュ (旧:オ・コション・ローズ)
  
渋谷区恵比寿西2-17-5 

depuis1993~2005,2005~2007 Chef: 井上知城(1965-) (敬称略)

・ 優れた骨格をもつ料理と図抜けたC/P 応援したくなるレストラン (1995.11)
 いつの間にやら、店内は禁煙になったようです。勿論、ボクらは大歓迎ですが。また、楽天にショップを出して通販に力を入れているのも注目ですね。 (2004)

 2月に閉店したということです。…と言っても、4月に新店でスタート、つまり、改装して屋号とコンセプトが変わるということみたいです。住所・TELに変化は無し、と。 (2005)

 新店は「ビストロ・レサンス」、電話番号は変わったみたいです 03-5489-5738。 (2005)

 店名が「レ・プレ・ディル・マルジュ」に変わったみたいです。 (2005)

 「レ・プレ・ディル・マルジュ」としては閉店し、岡部一己氏との業務提携により店名を「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」と改め営業されてるそうです。井上シェフは四国で開店準備…との噂を聞いたのですが、どうなんでしょうか? (2007)

 「トモシロイノウエ」のサイトによりますと、井上シェフの高松の新店が2007年12月にオープンとのこと。本格的な地方レストランのようで、期待大。 (2007.11)

1995年11月 ☆☆

 *三陸の牡蛎
 *豚足のコロッケ、腎臓、温泉玉子
 *トマトの種の酸味と香草のスープ、ベーコンと白身魚
 *カリフラワーのクレーム、雲丹とコンソメジュレ、グリーンピースの点々
 *仔羊のロティ
 *クドブフ、手打ちヌイユ
 *クレームブリュレ
 *バナナムースとキャラメルアイス
 *栗とナッツのタルト、キャラメルアイス
 +プラム果汁とシャンパン
 +88 Chambolle-Musigny Jadot

[AQ!]
 するどい切れ味とずっしりした質感、鮮烈な香り強烈なC/Pは都内でも最右翼か。

[ヘベ]
 評判からはなんとなく“よいビストロ”か、とのイメージを抱きつつ出かけてみたところ、はるかにレストラン寄りの内容でした。費用対効果の素晴しさは特筆すべき。
 前菜とメインを一皿ずつ選び、牡蛎を(いくつ)つけるかどうか、カリフラワーのクレームをいただくかどうか、を選択するというコース構成。三陸の海の香りを一杯に含んだひとつ200円(!)の牡蛎と、ジャマン調のグリンピースのポチポチに飾られて雲丹とコンソメジュレの旨みを抱いた繊細なクレームを頼まなかったヒトはおおいにホゾをかみましょう。クレームの、手のひらほどの器のうらめしさったらなかった。
豚足コロッケ:温泉玉子をソースに、かりっとした衣、とろりこっくりの中味、香りの強い葉っぱ色々、旨み凝縮の腎臓をごたまぜにして食べる快感。
トマト種スープ:澄んだ淡い色の液体にひらひらっと燻した鮭や白身魚やカブやなんやかやが浮くでもなく沈むでもなく。ディルと、あれはなんだろう菊の葉みたいな葉っぱ。よく知っている筈の素材の新鮮な酸味と、香草と。これはおいしかった。
仔羊ロティ:豪州産とのこと。のびやかな味。塊の肉の焼加減の絶妙なこと、"La Rotisserie"の本領発揮でしょう。皿が目の前に来た瞬間から香りで幸せ。
クドブフ:手打ちヌイユまでつく正調。骨の髄までおいしくいただけます。
 アヴァンデセールの小さなクレームブリュレ、バナナムースもおいしいです。
・食前酒あり(単にシャンパン、でなく自家製シロップを使ったもの)
・アミューズ、というほど気張ったものでなくても突き出しのオリーブが出る
・メニューのその日のオプション部分の要を得た説明
・アミューズの牡蛎は好きなだけ数を加減できる/おしぼりが出る
・エスプレッソが美味しい(重要)上に、おかわりをすすめてくれる
など、サービスも客の望むツボを心得た感じでした。

1996年 6月 ☆☆

 *穴子
 *カリフラワーのムース
 *鶉のロティ
 *鴨
 +カクテルメゾン
 +88 Ch.Potensac

[AQ!]
 最強のC/Pは相変わらず、実に旨。かった筈だが、二人ともヘロヘロで何を食べたか

1997年10月 ☆☆
[AQ!]
 ありゃ、目立つ空席。なんで。満席のイリュージョンを見るようなしっかりした料理。

1999年12月 ☆☆

 *オリーブ
 *野菜の蒸し煮パルマ産生ハムのサラダ仕立て
 *カブとカキのスープ、クルトン添え
 *ウニのジュレとカリフラワーのクリーム
 *仔羊背肉のロースト、香草風味、季節の茸添え
 *ブルターニュ産仔鴨のポワレ、オリーブ風味、季節の茸添え
 *ショコラと栗風味のバニラアイス
 *栗とナッツ・バナナ・洋梨のタルト、バナナアイス添え
 +97 Hermitage Cuvee des Miaux / Ferraton

[AQ!]
  ronは夕方に目黒で所用の帰り。私は何かフランスワインが飲みたい気分。で(12月の土曜なのに)恵比寿中心に仏料理店に電話してみる。「ラビラント」「レトワール」「エルルカン」「イレール」とコンプレ。コション・ローズが取れた。「やっぱり人気が今一つなのかな」と心配したのだが、この日は最終的には満席。なんだ「取れて良かった」だったか、と安心。
 店の外に可愛いパソコン手作り風、かな、のメニューが出されている。可愛いんだけど、妙にカジュアル・レストランっぽくも見えてしまう。この辺りがこの店の人気の不安定さを呼ぶような気も。場所が代官山で、土地柄には気取りが入ってるからなぁ。
 マダムは更にしっかりとして来たが、それでも「一生懸命に」「健気に」やっているように見えてしまい、それが「素人っぽい」というような言われ方をする由縁なんだろう。でも結局、世間の見る目は間違ってるんだよ。この「ひたむきさ」は生来の持ち味と見た。だから好き嫌いのあるのは仕方がないけど、「もっと頑張れ」と言うのは違うような気がする。
 この時期ゆえ、クリスマス風の飾り付けがチラホラ。良い見え方とちょっと安っぽい見え方が混じる。
 料理は「さすが」の連発。王道本格の旨さである。野菜のエチュベは生ハムを沿えて、キチンと段を踏んだ新展開が見られる。ところでこれは、ガラス皿で供される。それを食べるに従い皿にオレンジ色の物体が見えてきて、「ああ人参のお皿だ」と思うのだが、もっと食べ進むと鋏が出現、ザリガニの胴体が浮かび上がった皿だった。
 かなりの頻度で頼む「仔羊のロティ」はあらためて「凄ぇなぁ」と思ってしまった。羊の焼いたん、此処のが一番旨ぇんじゃないか?とすら思う。

[ヘベ]
 ここではやっぱり仔羊ロースト、頼んでしまいますね。ここのは旨い!カリフラワーのクリームは健在。ただ、ロビュション風ぽちぽち飾りはやめたようです。ちょっとさみしい、かな。店内は相変わらずの雰囲気ですが、ちょっとくすみが目だってきたか?あと、入り口のドアが外開きなので、外のホールにワイン木箱などを置いてあるとちょっと入りづらかったかな。

2004年 3月 ☆☆

 *エチュベドレギュム アラグレック
 *牡蠣と蕪のスープ仕立て
 *Harmonie de beouf dans gelee de homard, coulis de navet
 *根室産鱈の白子のグラタン仕立て、オマールのサヴァイヨン、百合根
 *Noix de Coquille Saint-Jacques mi-cuit, sur lit de "poireaux et pommes"avec son jus mousseux
 *ジュドブフ赤ワイン煮込みの春キャベツ包み
 *ポワトー産仔鳩ロティ
 *苺のヌガーグラッセ、ミントのソース
 *マロンのショートケーキ、グラスとエピス
 +00 Bourgogne rouge / R.Groffier

[ヘベ]
 今や都内でも有数の「豪腕シェフ過密地帯」となった代官山(って、ウチで言ってるだけですが)。土曜の夜、思わぬ店にフラれてみたりと紆余曲折を経て、ひょんなことで久々の訪店となりました。この店、なぜか自分の頭の中では「肉を焼いた料理」の圧倒的な旨さが強烈でロティスリーだロティスリーだと必要以上に思いがちなんですが、実はとってもレストラン。…って、書いてるうちに前回食べたときもそーゆー修正をしたような気がしてきたなぁ。つまり私がトリ頭なだけか?まあいいや。
 そんでもって、料理がよかった。今回は予想以上に何というか「手の込んだ料理」感のある、料理料理した料理を楽しませてもらいました。白子のグラタンのソースがなんてったって美味しかったなー。
 スワトーならぬ、ポワトー産仔鳩ロティ「半羽だとかなり控え目な量です」とのことで一羽分をいただく。この鳩がまた旨い。焼きの精度もさすが! 店の奥のガラス越しにときどきチラと見える視線がやっぱりちょっとコワイよ~豪腕井上シェフ様。
 苺の可憐さのギュッと詰まったヌガーグラッセ(固くてすべるので食べるときは要注意)も結構ケッコーと、あの店この店の前を流して帰る夜道でありました。とさ。

[AQ!]
 それは言える。最初の頃からアントレなどは精巧で「レストラン的」なんだけど、訪問から数カ月経つと、頭の中で(例えば)仔羊ロティの肉塊がこ~んなに巨大に広がってしまって、そのイメージになっちゃうんだよなー。
 ところでコションに限らず、代官山・恵比寿系のレストランの幾つかがそうなんだけど、そういう強烈な料理の魅力が「店として」上手にプレゼン出来てるか、という点はひじょーに微妙なんだよねー。
 料理を食べるまでは、いつも何か「可愛い系の料理」が出てきそうな気がするし。
 内装やらサービスやら何やらがイイとかワルいとかって話ではないんだけど、名優たる料理がカチっと“演出”されてるかというと、どうなんだろう。
 ある意味、俺っちのような年寄りのスレた客は「おお凄ぇ」と勝手に盛り上がれるからいいんだけど、若い客が素直に「美味い」と喜べるような見えやすい道筋がついているのか、ちょっと不安。甚だ抽象的ですが。

 …ってんですが、何かいつもコションローズの日記は、“オッサン、一言多い”くさいよなぁ(^^;)、反省。俺ら的には、自分たちはいつも単純にウマいウマいハッピーハッピーでらららん、と帰ってくる店なんですが。「もっともっと人気を博してしかる“べき”」という思いがどっかに残るんです…かね。
 (それから、「シェフ豪腕地帯」なんて言ってましたけど、ラブレーから細腕豪腕の加藤シェフが抜けたので豪度は少し下がった?? …なんてラブレーの新シェフを知らないからわからないけど(^^;))

2005年 7月

 *オリーブ
 *背黒鰯のマリネ
 *Pot-au-feu de b?uf en gelee, moutarde de Dijon
  冷製ポトフ、ブイヨンのゼリーかけ、デイジョン産マスタード風味
 *Ravioli de coque a l'huile de colza grille et persi
  富津産浅蜊のラヴィオリ、焼いた菜種とパセリ風味
 *季節野菜の蒸し煮
 *沖縄産アグー豚、皮と肉のポワレ
 *Steak de boeuf, pomme frites style de "Cafe"
  牛ロースのステーキ、ジャガイモのフリット“カフェ”スタイル
 +02 Gevrey-Chambertin / Dujac

[AQ!]
 けっこうど~んと改装。良くなったと思う。表向きの看板がまだ「レサンス」なのは、どうだろう(一旦は新店名「レサンス」としたのだが、何かトラブったらしい)。新マダム夫人の気合いは十分(^^;)。
 腕は一流。…しかしなぁ、これだけ腕があって、「何がしたい」ねん、っちゅう。
 ステックフリット、どうなるんや?って興味本位注文。“カフェスタイル!”。ある意味、すげぇ「似てた」。けど、やっぱ日本の牛はマズいっちゅうか、違う、わなぁ。ある意味、パリのそこらのイッポにも負けてしまうよ、これ(;_;)。グチャグチャの日本の牛でやるんだから、何かしら考えないで「似せる」だけだと、うーん、どうなんだろう。
 デセールなんだっけ。くるくる巻きのショコラ…モンブランじゃないし。あとえーと…。

[ヘベ]
 改装は成功かと。力量は健在、シェフとしては停滞…ってところでしょうか。料理は上手だけれど、わくわくしない感じ?

[AQ!]
 新生レ・プレ・ディル・マルジュは、価格帯も控え目にし、内容的にはかなり「ビストロ色」を打ち出してきた。コションも“ロティスリー”であり、豪快な“肉焼きスト”というイメージから言うと、「その方向もありかな?」と思うのだが、やっぱなんか違う。シェフの本領は、ビストロ的なモノよりレストラン的なモノにあると思うのだが。…うん、“本領”、というより、“ウチとの相性”が、その辺にあるのかなぁ…
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  オザミ・デ・ヴァン
  
中央区銀座2-5-6 03-3567-4120
17:30~22:00(レストラン部分) 日・第3月休
Chef: 尾関克巳(1967-) (敬称略)

・  

1998年 7月

+67 Chateauneuf de Pape - Clos des Papes

[AQ!]
 料理の方は、かなり気がきいたビストロ、って感じ。
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  オストラル
  
中央区銀座6-8-7交詢ビル
11:30~14:00/18:00~21:00(日12:00~15:00)
depuis1996 Chef: 中村保晴~岸本直人 (敬称略)

・  
 旧住所「中央区銀座5-4-8」から交詢ビルに移転。 (2004)

 一時、交詢ビルの公式サイトから店名が消えたり、再び記載されたけど電話番号が落ちていたり、、などあって、様々な憶測を呼んでいるようです。…まぁ色々と聞いてはいるんですが、、、興味ある方はお調べ下さい。 (2006)

 跡地には、清水忠明シェフが「銀座ラトゥール」をオープン。 (2006)

2001年 8月

 *サマートリュフとオリーブのカナッペ
 *支笏湖の姫鱒の軽薫製、サツマイモピュレとキャビア添え
 *野菜農園のテリーヌ、モザイク仕立て
 *野菜のポトフ、ピザのようなパイとラールで
 *甘鯛のエチュベ、ムール貝のナージュ仕立、松茸・紫蘇添え
 *牛頬肉の赤ワイン5時間煮込、人参ピューレ添え
 *ブレスの鶏のココット焼き
 *フランボワーズタルト、マンゴタルト、カヌレ
 *牛乳のグラス、マンゴソルベ
 +93 La Grande Dame / Veuve Cliquot (glass)
 +88 Volnay Champans / M.d'Angerville

[AQ!]
 何か感想を述べるなら、とあれば、とにかく、高水準にバランスしたレストランで、まさに銀座の並木通りを体現していることをとにかく大書して始めなければなるまい。
 大いに称賛を送った上で自分の印象を言えば、東京のレストランは銀座系と青山麻布系でテイストが違うなぁ、と改めて思う一日であった。んで、ワシらってやっぱ、青山麻布のエキセントリコの輩であるのを再確認。
 銀座の安定感は素晴しい。のだが、幾分、「球を揃えすぎ」「置きに行った投球ですね」という感触がある。それに対して、青山麻布は、客と店が(良い意味で)互いにいきなり値踏みしてるような所があるのよね。ちょっと気配を見ると、いきなり内角高めにボール球を投げてくる。「ぬわんだこのヤロ」と睨みつけてみると、マウンド上で「どうよ」とニヤリとしてる感じ。俺らはこのスリルの中で育っておるんだなぁ。
 銀座に来ると、「ございます」「さようで」…と、入りたくもないヌルマ湯につからされているような気分になることが多い。それもどうしたわけか、水商売とかオヤヂとかミーハーとかとの混浴なんだよなぁ、銀座って。

 料理はとてもよく出来ているが、威張りに欠ける。何となくで言えば「合議制」の皿、というか。ワシら、厨房だけは独裁者が好きなんだなぁ…。「ああではないか」「こうではないか」「これが喜ばれた」「これは如何なものか」「ああだこうだ言われた」…という、厨房へのフィードバックというのは適量なら良いものなのだが、戻り過ぎてんじゃないの?と心配になってみたり。どうも萎縮してるというか伸びやかさに欠け、コーチからフォームをいじられ過ぎたバッターみたいだ。
 なかなかに良く出来た甘鯛のエチュベに添えられた余計な松茸と紫蘇を見ると、食うと、妙にムカッ腹が立ってくる、と、そんな感じ。野菜のポトフは良い料理。どの皿も、見た目は大変よろしい。

 ワインリストが素晴しい(ただし、低価格帯は手薄いけど)。オールドヴィンテージも相当コレクションされているし、値付けが頑張っているものが多い。結構、割安に映るものアリ。このリストは熱いぜ。ソムリエ(というか、この店はソムリエ資格者が多いらしいんだけど、この日のワシらの卓のソムリエ役)は感じが良いのだが、注文の88Volnayの一本目のブショネの見切りは実に潔くてお見事、拍手もの。たしかに少し臭ったかな。後で「いやー店には痛いんですよね、このクラスでブショネ出ちゃうと…」とこぼしていたのも、可愛かった。
 ワゴンのデセールが、見た目「とてもつまらない」のに、全て「とても美味しい」。これは、巷間の悪評に異議あり。
 全ての皿に「デミ」が用意されていて、デミも結構タップリ。ズバリで言うと、デミx3が標準かなぁ。

[ヘベ]
 居心地良く安心感のあるレストランであり、料理もまたそのような印象だった。緊張感や意外性や感動を求めるというよりは、落ち着いて穏やかに食事を楽しむために訪れる店、といったところだろうか。
 田舎家風の内装は銀座のフレンチレストランとしてはやや意外だが感じは良く、やわらかく和やかな雰囲気。
 楽しく、時ににぎにぎしく、どちらかと言えばやさしい感じの料理。サービスが主導権を持ったこの店らしく、テーブルサイドでの取り分けが多いのは特徴か。ただ、料理に何というか、ドラマチックなところはない。情熱的で熱狂的で恋に落ちてしまうようなところはなくて、何というか「いいひと」的なのだ。そこがこの店の持ち味であり、私個人にとってはやや物足りない部分ではある。

 突き出しの、サマートリュフにオリーブは結構な取り合わせ。ただ、この日の料理全体でみるとサマートリュフをちと乱発しすぎ? カナッペのパンは煎餅のようにバリバリ。ちょっと焼きすぎか。
 姫鱒の軽薫製はスモーク香&脱水加減もかなりしっかりしていて、これがサツマイモピュレ+キャビアと意外な相性。美味にして美しい一皿。夏に野菜のポトフ、は嬉しい企画。ラールをのせたピザ生地でココットを封じてあり、このピザも食べられる。
 デザートは、メニューにはオレンジスフレなどもあり気になっていたが問答無用でワゴンがやってきた。ワゴンデセールってちょっとがっかり感があるが、ここのはそれぞれ食べてみるとすごくおいしい。なんか損得感で言うと微妙なかけひき…。プラムの入ったカヌレ的な焼き菓子が実に美味。
 ハーブティーはあれこれ葉っぱを持って来てくれてリクエストに応じて好みのブレンドも。ベルベンヌ+レモングラスでご機嫌に。
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  オテル・ドゥ・キタオカ Hotel de Kitaoka
  
豊島区西池袋5-26-16 
11:30~14:00/18:00~21:00 月休
depuis1989 Chef: 豊田英稔 ~ 羽下 太 (敬称略)

・
 公式サイトの発表によると、2014年いっぱいで閉店とのこと。25年間、おつかれさまでした。

2005年 9月

 *鱚のタプナード風味
 *オマールの蕪・トマト包み、甘酸っぱい冷製
 *穴子の天火焼、牛蒡のリゾット
 *秋刀魚のタルト、ソース・ピストー
 *グルヌイユのパン粉焼、ラビオリ添え
 *牛ミンチ肉とフォアグラのパイ包み焼き
 *鴨のコンフィ
 *ガトーショコラ、マンゴムース、桃・紅茶のタルト
 *柿のソルベ、グラス盛合せ
 +02 Gevrey Chambertin / Mongeard Mugneret

[AQ!]
 要町の駅のすぐ上、という意表をつく場所に、きわめて堂々と、突然に、ある。
 入店してからの、様々なことごとが、いい意味で、「昔の仏料理屋ってこうだったよなぁ」って感じ。ナントカ村、みたいな感じ(^^;)。
 帰りに、騙し討ち(^^;)のようなタイミングで写真撮影アリ升。後で送ってくれまふ。

[ヘベ]
 タイムスリップ感、満点!
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  オテル・ドゥ・ミクニ
  
新宿区若葉1-18 03-3351-3810 www.oui-mikuni.co.jp
12:00~14:30/18:00~21:30 日夜・月休
depuis1985 Chef: 三國清三 (敬称略)

・  
 「三国シェフが暴行で書類送検へ」(日刊スポーツ)。
 広島や丸の内の食中毒騒ぎといい、ネガティブなニュースの続くミクニのようです。かつては日本を代表するとも言われたシェフの率いるレストランチェーン、今一度の奮起に期待したいものです。 (2006)

2005年 4月

 *キッシュ
 *香川産春筍の寒天寄せ、木の芽と山椒の薫り、ヴァンデ産フォアグラのポワレと香草サラダ添え、アボカドとバルサミコのヴィネグレット和え、京都美山の水菜風味.
 *千葉・花ズッキーニのブイヤベース風、ミクニスタイル、境港産オニエビと北海道・モンゴウイカ添え、三色ピーマンとサフランコンソメ和え.
 *長崎沖・ヒゲ鱈のグリエ、色々春きの子(ピエブルー・プルロット・トランペット・エリンギブナピー・トラさんエノキ)の軽い煮込み添え、ローズマリー風味.
 *ノルウェー産骨付仔羊のロティ、賀茂茄子の味噌田楽風山菜和えと伏見唐辛子、北海道産赤ジャガ芋のピュレとホドイモのフリット添え、ガーリックソース風味.
 *フロマージュ
 *伊豆下田産・津の香オレンジのグラタン、その津の香のミルクシャーベット添え、ピコン風味のサバイヨン和え.
 *デセール・シャリオ
 +96 Morey-St.Denis Cuvee du Pape Jean-Paul II / Bryczek

[ヘベ]
 サービス・料理とも、****円ランチだったかしらんコレ?的な印象。若い黒服の口の聞き方や立ち居振る舞いがなってない…なんてエラそうなことを思う年寄りになっちゃったんだなーと、ある種の感慨を覚える。そうそう、自分が着実に年をとってるなと実感したのは、外食でサービスをしてくれる人たちがみるみる年下になっていった頃でした。

●日本のフレンチ界では屈指の有名シェフ。たしか食の教育などにも力を入れていて、その点は高く評価してもよいと思います。
●こんな住宅街に…とコツコツ歩いていくとひっそり灯ったレストランの明かりが見えてくる。立地とたたずまいはいい感じです。
●入店するとまずは、立派なカウンターを備えたバーに通され、ソファでしばしお待ちあれと言われる。やや雑然とした印象ながら堂々としたしつらえのバー内はなにやら独特な雰囲気。
●テーブルに通されてみると、サルは明るい感じの内装、愛らしく甘めのトーンで親しみやすくランチタイムに訪れるマダムたちには愛されるのかも。大人の夕食には、やや薄く軽く物足りない感があるのは否めない。
●シェフには「自分の皿」、スペシャリテがある人もいれば、その時々の素材に出会って霊感を得たりなんだかんだしながら皿を組み立てていく人もいる。…なんてことを言い出したのは、この有名店に来るにあたって「そういえばコレは食っとけ、という必修料理は何かあったんだっけっけ?」とAQと話していても、来店しメニューを見わたしてみても、コレというスペシャリテはなさそうだったから。(もちろん、優れたシェフにも故アラン・シャペル(店は今も素晴らしい)や、これも食べそこねたけれどスイスのフレディ・ジラルデみたいに「その日の霊感派」はいる)
 ともあれ、どうしても食べたい皿があるわけでもないと、まぁコースにしておきまひょか、という流れになる。和食材や産地名を冠した素材がちりばめられた華やかなメニューは、食材の上質さへの期待を抱かせるが、この点では残念ながら肩透かし。コース価格の割に素材の質はまあまあ程度で、特にメインの仔羊は期待外れの代物。

[AQ!]
 羊、名乗りは今をときめくノルヴェジアンハイグマウントワイトだったと思うけど。でも食べるとたしかに、「スジばってんなーコレ!」…なんてレストランの卓上としてはかなり珍しい会話になってしまって、産地がどーの…ってハナシではなかったような…(^^;)。スジだからなあ…。
 他の多くの食材もそうだけど、高い値段出して買って(仕入れて)いると思いますよ~。その意味で、素材の質はイイんじゃないの。下処理を任された人材の質…、は知らんけど(^^;)。

 品書きを広げて最初に目に入ってくるのは「キュイジーヌ・フランコ・ジャポネ」の大書。「キュイジーヌ・フランセーズ」ちゃいますからね!、との堂々たるステートメントである。してみると、どうしても頭が「キュイジーヌ・フランセーズ」な俺っちはこのジャンル「キュイジーヌ・フランコ・ジャポネ」への理解力に欠けるってこったか、とも思う。
 例えばこの筍寒天寄せだが、食べた感想としては、筍とフォアグラとアボカドと水菜と香草それぞれの味がする…しました以上、って感じ。フランス料理的には、その箇所箇所に、マリアージュだの相性の奇跡だの魔法だの…、を探してしまうのだが、そうでなくて全体にバラン…と各個が存在してる…という辺りが、「キュイジーヌ・フランコ・ジャポネ」の狙いなのか? うーん、やっぱり、理解度が低くてよくわかりませんが(^^;)。
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  オード  Ode
  
渋谷区広尾5-1-32 03-6447-7480 restaurant-ode.com
12:00~13:00/18:00~21:00 日休
depuis2017 Chef: 生井祐介 (敬称略)

・
Ode 2017年11月 ☆☆☆

 [ Ode to you ]
 *ドラ○ン ボール
 *パプリカ/チュロス/ウニ
 *キャヴィア/じゃがいも/タルト
 *秋刀魚/ブーダン/尾崎牛
 *白子/サツマイモ/黒ニンニク
 *大根/大根餅/烏賊
 *ケール/牡蠣/豚耳
 *すじあら/ジロール/アルベール
 *蝦夷鹿/黒コショウ/山ゴボウ
 *ヨーグルト/シャインマスカット
 *栗/蕎麦/ローリエアイスクリーム
 *mignardise

Ode

 +Champagne / Taittinger
 +Cointreau
 +Champagne BdeB / RL Legras
 +松の司 純米吟醸 水草
 +14 Engelgarten / M.Deiss
 +14 Hildegard / Au Bon Climat
 +14 Pinot Noir / Cloudy Bay
 +15 鳥居平今村
 +12 Gigondas Origine / Saint Gayan
 +98 Ch.Nairac

Ode
[AQ!]
 生井シェフの独立新店のスタートだ。場所は広尾、行ってみるとビル2階で見渡しも良い空間…「イイ物件、あったもんだねー、みんなに羨ましがられたでしょ?」って(笑)。
 グレーが基調。天井の木。個室と半個室。スタッフ7人(厨房5人)くらい。

ドラ○ン ボール
 オマールのジュを封じたカカオバターボール。コアントローにオレンジをふりかけたペアリングは、料理の一部って感じ。
Ode
パプリカ/チュロス/ウニ
 生チュロス…みたいなイメージ。西京味噌。

キャヴィア/じゃがいも/タルト
 花はディルだっけ。
 シャンパーニュは軽く泡を飛ばして。
Ode
秋刀魚/ブーダン/尾崎牛
 (写真はフォークでひと崩ししたところ)
 牛タルタルを敷き、秋刀魚内臓・豚血などのブーダン、秋刀魚コンフィ、それを秋刀魚骨・頭などから作ったメレンゲ・カモフラージュ。「この秋の一品!」感。
 シェリービネガー。

白子/サツマイモ/黒ニンニク
 ドレサージュは眼前で。たっぷりのトリュフ。リゾットともいえないようなリゾット♪
 標題の3食材のドゥースな部分の響き合いが予想以上のマリアージュ感。白子は「うん白子だったね」となりがちなだけに。
オード
大根/大根餅/烏賊
 これも、眼前のドレサージュ。
 これは「漢字2文字でテーマを?」と言われたら即答できます。食わんでも(笑)。鼻が台湾を彷徨う(笑)。
 ラールと烏賊と大根の台北。銀杏・カシューナッツも素晴らしき宝石。
 ナスタチウム。
 白ワイン、あれ~この感じ何だっけなあ…と思ってたらABCだった、ああそうか懐かしい。この辺からペアリングはグラスで運ばれ内容は「クイズ形式」…後ほど正解ボトルが来る。
Ode
ケール/牡蠣/豚耳
 厚岸。
 ケールはイイなあ。ぐっと料理性の高い牡蠣の皿。秋刀魚あたりから牡蠣まで、ずっとカムフラージュ型というか隠蔽型…へべ曰く「闇鍋」が続く(笑)。
 ケールパウダー。
 赤ワイン、これは何だっけ・あとちょっとのとこで手が届かない辺りの背中…みたいな、、答えはクラウディベイのピノ…とこれもやや懐かしい。
 ロアラブッシュから来たソムリエ氏みたいで、なんか、テタンジェ・ダイス・ABC・クラウディベイ…と「ジャストにイマどきなソムリエ」と数センチ違う球筋を投げてくる感じ…も佳きかな(…ってまあ、コッチの方が本格派だが)。

[ヘベ]
 これ、禿同やわ~ (^^)。
Ode
[AQ!]
すじあら/ジロール/アルベール
 眼前ドレサージュ、ここから主菜っぽい仕上げ。コリンキーとバターナッツ、菊。2色ソース。
 「うん、日本ワインなのはワカタ」…の鳥居平今村は「現代の日本ワインよりちょい古い感じの甘さが」ここにはハマル、と起用。一瞬日本酒かと思うようなニュアンスがあるのも興味深い。
Ode
蝦夷鹿/黒コショウ/山ゴボウ
 根菜はピクルス仕立て。蝦夷鹿とベーコン、そのソシソン(骨)。
 とにかく、すじあらのアルベールと鹿のポワブラードが素晴らしかった。正調の、しっかりした出来なのだが、その中になんと言うか良い意味で、若いソースなのだ。活性があり、ダイナミック、香りのトップの立ちあがりが活き活きして俊敏。
 そうか、そうですか。ここに生井シェフの進撃感を見る。
 …って、前菜とかも素晴らしいのだが、そっちは「前々から」わかってるし、って(^^;)。
Ode
Ode ヨーグルト/シャインマスカット
 /新生姜、だよなあ。新生姜コンポート。

栗/蕎麦/ローリエアイスクリーム
 ローリエの香り・煙を閉じ込めて。

mignardise
 あんぽ柿と酒カス、クリームチーズ。

 和紅茶! 熊本。
Ode
*****

 …そんなこんなで、知り合いの「船出」はいつもハラハラドキドキするものだが、何だろうこの「ヒット間違い無し(笑)」みたいな安心感は♪
 的確に芯を食った当たりの、現代。そんな思いにとらわれた。

Ode Abysse 2018年 4月 ☆☆☆

 [ Tokyo new wave : Ode x Abysse]
 *ドラ○ンボール?  オマール カカオバター [Ode]
 +07 Maurice Vesselle Champagne Grand Cru Brut Millesime
 +Orange/Lemon grass/Black pepper
 *ハマグリ  地蛤 葉わさび [Abysse]
 *色々な魚介  鯵 雲丹 アオリイカ ボタンエビ トリガイ キャビア [Abysse]
 +17 Gaia Wines / Santorini Assyrtiko wild ferment
 *豆  空豆 塩トマト シュークルート 昆布 和からし [Ode]
 +17 Le Sake Naturel 90 / Domaine Sogga
 *稚鮎  鮎魚醤 コシアブラ セリ ワラビ 新じゃがいも [Abysse]
 +15 Nando / Rebula
 *仔羊  ラベンダー モリーユ バナナ [Ode]
 +14 Beaujolais / Yvan Metras
 *カツオ  もち鰹 新玉ネギ フキノトウ チョリソ 完熟梅 [Ode]
 +16 Grande Polaire 甲斐ノワール / Sapporo
 *仔牛  乳飲み仔牛 行者にんにく ホタルイカ 春トリュフ [Abysse]
 +11 Bongrain / Vire Clesse Cuvee EJ Thevenet
 *スープドポワソン  桜エビ 花山椒 [Abysse/Ode]
 +NV Cappeliano / Barolo Chinato
 *ごま  黒ゴマ ほうじ茶 黒大豆 八重桜 [Ode]
 +NECTARD'OR / Glenmorangie
 *苺  瑞の香 アーモンド クリームチーズ [Abysse]
 +17 Alain Renardat-Fache / Bugey Cerdon melhode ancestraie
 *ドラ○ンボール?  キャラメル マンゴー [Ode]

Ode Abysse
[AQ!]
 生井シェフ目黒シェフでコラボやて。へ~、そら行かんと。
 と、ツラツラ伺う。
 大好きなシェフたちで、そら伺いますけど、コラボと聞くと「へぇ?」って感じ。
 才能溢れる優秀な料理人…だけど、コラボって「同じ道を行く同志」とか「真逆な相対感」とか「何が起こるかわからん化学反応」とか…みたいな2人の“角度”があるぢゃん。
 このコラボは、その辺が「なんで勃発したか、すぐにはわからん」感じ。

 …といった第一印象は、あとで聞いたら、お客さんの多くが持ったそう、だ。
 で、ワシらなんか当日も「なんで?」のとこを知らんまま伺ったのだが、実はこのコラボには、ハッキリしたテーマ…というか主旨があったのだ。
 3月に、「Tokyo New Wave: 31 Chefs Defining Japan's Next Generation, with Recipes」(Andrea Fazzari)という東京のシェフの写真集が出版された。
 「Ode」「Abysse」もその31 Chefsに選ばれており、まあその“出版記念”イベント…みたいな…催しを、というのがキッカケであるようだ。
 そんな訳で今日は引出物(?)としてその写真集が1人1冊もらえると言う(…重い(^^;)。「1家に1冊でいいのに…」と老人連中は言う(^^;))。
(写真集の31人のシェフは多士済々、“インスタ映え”枠から“世界の話題”枠・“発信/シェア力”枠・“ゲイシャフジヤマ”枠…、、、そんな中では“美味しい店”枠寄りの2人のコラボ…は、やっぱり美味いモノが食いたかったんだろうか(笑))
Ode Abysse
 席は、M家と一緒に手前の(半)個室。ちゃんとお客としては“座敷牢(老)”枠の我々である(笑)。
(先に言っておくと、料理の出来の素晴らしさもあって、座敷老は盛り上がり杉♪ 騒いでるうちに本日内容は忘却や記憶違いも多そうだがご容赦…)
 卓上にメニュー、どれどれ?…と老眼鏡を取り出すと、
『Amuse1/Amuse2/Entree1/Entree2…』
 なんだ、枠組みしか書かれてへん。
「ナニ? 内容、直前まで決まんなかったんでそ?(笑)」
「いえいえ、詳しい内容が記された品書は後ほど…何なら今お渡ししてもいいのですが。クイズ…というか、ひと皿ごとに“サプライズ”でお出ししたいということで♪」
Ode Abysse
 シェフズの軽いご挨拶。
 今回は話をする回数(打ち合わせ回数)の多かったコラボで、ひと皿ひと皿はめいめいの分担だが、リレースタイルとでもいうか、呼び水インスピレーション的に相互に影響を受けつつ出しあって一つのコースを作るという、構成クレアティフなコラボ…ということのようだ。

 ま、いずれにしても、始まりがドラ○ンボールでないわけは、ない♪

ハマグリ  地蛤 葉わさび [Abysse]
 何故だか見た目で、アタマが冷製と判断してしまって、食べて温製でビクリ(^^;)。
 ぬくい温石的スターター。さすがにこの時期の蛤は美味い…をナイスキャッチ。
 山葵花が可憐。…、飾りだと思うが下に敷かれた山葵花・葉もけっこー摘んでいただくヒトビト(^^;)。
Ode Abysse
色々な魚介  鯵 雲丹 アオリイカ ボタンエビ トリガイ キャビア [Abysse]
 アビスサイドスタッフが「ウチでは珍しいんですがw」と切り出す、『色々な』魚介のひと皿。
 美々鯵が主役格だが、ほんとに色々な魚介、更には蓴菜。オイルはディル・フェンネルだったかな。食感の尖ったハーブが多用されてるのも面白い。豊かなおいしさと切れ味。
 目黒シェフの今宵テーマの一つは「ウチではやらないこと」のようだ♪

豆  空豆 塩トマト シュークルート 昆布 和からし [Ode]
 お豆さんに、4,5種のハーブ、花はボリジ・ルッコラ…だったか。
 そして、昆布出汁シュークルート…みたいな。
 シェフがサイホンからエスプーマ…これが自家製熟成和からし…だっけ?
 …ま、構成はともかく、快心の美味。

[ヘベ]
 豆、旨かったねー♪
Ode Abysse
[AQ!]
稚鮎  鮎魚醤 コシアブラ セリ ワラビ 新じゃがいも [Abysse]
 パンプルネル、ルッコラ花。
 緑の淵に隠れ、飛びかからんばかりの鮎。緑の構築と鮎魚醤の巧み、「アビス」でもそうだが目黒シェフの鮎は他にまるで似ない。ポイントが違う。

[ヘベ]
 稚鮎、よかった!
Ode Abysse
[AQ!]
仔羊  ラベンダー モリーユ バナナ [Ode]
 生井シェフらしい「かくれんぼ」仕立て。
 甘やいで軽やかで華やかな、前菜の、仔羊・モリーユ詰め。こーゆータイプの味、俺も好きだが、若手のフーディーズさん達とか大好物ちゃうかなあ…って思う(笑)。
Ode Abysse
カツオ  もち鰹 新玉ネギ フキノトウ チョリソ 完熟梅 [Ode]
 傑作か? ずいぶん、ずいぶんと美味くいったもんだ♪
 サイホンからヌーべのソースを仕上げに足す、、ベアルネーズだっけ?かなあ?、まあ構成要素はけっこう多い皿だが、見事にみんな働いていた。
 ペアリングの甲斐ノワールが素晴らしい。まあおそらく酒単体としては「まあな」なワインだろうが、鰹との出会いは魔法のかけあいのようだ。

[ヘベ]
 鰹、旨かったねー♪
Ode Abysse
[AQ!]
仔牛  乳飲み仔牛 行者にんにく ホタルイカ 春トリュフ [Abysse]
 「一夜限りの目黒浩太郎!」感満載(笑)のひと皿。
 仔牛の旨みを魚系の出汁で、ある種ピュアに、引き出す試み。たしかに、旨みのコアが凝縮されて迫ってくる印象になる。
 蛍烏賊参戦、サンダ対ガイラの“フランス古典”調アンサンブル。
 更に、春トリュフらしい春トリュフ、が、けっこーよく香る。
 眺めもシリアスに、美しい。
Ode Abysse
スープドポワソン  桜エビ 花山椒 [Abysse/Ode]
 共作。桜エビたっぷりスープが目黒シェフ・麺が生井シェフって感じかな。
 麺は、ジャガイモを使ってるあたりが巧みで、実にスープに寄り添う。
 Cappeliano / Barolo Chinatoは、ソーダと柑橘だっけ?…で割って。

[ヘベ]
 スープドポアソンにじゃがいも麺はコラボ企画らしいおもしろさ。
Ode Abysse
[AQ!]
ごま  黒ゴマ ほうじ茶 黒大豆 八重桜 [Ode]
 カモフラージュ・メレンゲ・スタイル。
 ほうじ茶チョコ粉…だっけ?、をふりかけて。

苺  瑞の香 アーモンド クリームチーズ [Abysse]
 「オーソドックスですかね?」…うん、美味しい!
 瑞の香:北海道の新苺、章姫系?
Ode Abysse
 ま、いずれにしても、終わりがドラ○ンボールでないわけは、ない♪
 ボールのお座布団は、紫から赤へ。

*****

 主旨が主旨だし、サルのお客さんも華やか。…って、最後にサルを覗いたら知った顔が多くてビクリね(^^;)。
 美味し・楽し・めるし、です♪
 クールな顔してバサッバサッと「ウチではやらない」試みにジャイアントステップインする目黒シェフ。
 いつもは冷静王的でもあるのに、刺激にスイッチをおされてか、(料理が)弾けまくる生井シェフ。
 2人に共通する「スマートさ」は今日もその通りなんだけど、そのすぐ下にダイナミックな脈動が感じられて、すんばらしー。
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  オハラス・レストラン Ohara's Restaurant おはらス・レストラン
  
品川区大崎5-4-18 03-5436-3255
11:30~14:00/18:00~22:00
depuis2001 Chef: 小原敬 サービス: マリーテレーズ小原 (敬称略)

・ 21世紀を迎え、東京に帰郷した小原敬シェフ (2001)

2001年11月 ☆☆☆

 *地鶏の白レバー・ムースとセップ茸のソテー、白トリュフ風味
 *仏モンサンミッシェルのムール貝のスープ、ルイユ添え
 *エゾ鹿のグリエ、シヴェ・ソース、羊蹄山麓産人参のピュレ添え
 *山栗と柿のプリン
 +78 Hermitage La Chapelle / Jaboulet

[AQ!]
 札幌の老舗「メゾン・ドゥ・サヴォア」のオーナーシェフ小原氏は2000年12月に店を閉め、元々の地元である東京に帰る。2001年8月、大崎に「Ohara's」を開店。
 この辺りの経緯・情報は、いつも色々教えてくださるT島氏からのメールで伺った。札幌の人々の思いは複雑で「メゾン・ドゥ・サヴォア」閉店の悲しみは深いと聞く。観光客として2度お邪魔したのみの私が述べうる所は少ない。
 さて、開店から丸2カ月ほど経った11月に訪店の機会が出来た。静かにオープン、ということで、この時点でもまだ殆ど媒体露出は無い。メールをいただいていなければ、気が付いていなかったことだろう。有り難い。

 場所の見当のつきにくい大崎5丁目。五反田駅・大崎駅・大崎広小路駅で三角形を作れば、その重心の辺り。大崎広小路から歩く。「あ、このスタジオ来たことあるよ」など言いながら歩くと、付近はビル街とでも言うのか、夜を迎え既にシーンと静まりかえっている。商店や飲食店が殆ど無いブロックだ。「ええと住所は…ここらへんか…」とか思う頃合いに、控えめで上品な店の看板がみつかる。なかなか面白いロケーション。後から振り返ると、効果的ロケーションかも。店はビル地下だが、明り取りがあるせいか、半地下のようなイメージ。
 階段を降りて回り込むとガラスの扉越しに明るい景色が覗ける。こんぼんそわ~。見覚えのあるマダムの出迎え。パーッと店内が目に入ってくる。レストランとの出会いの空気、フワ~っと押し寄せる高揚感、気分の端にハレーションを起こしたような輝き。いやぁ、俺はこの時のことをとてもよく覚えている。俺が美文野郎だったら「一目で恋に落ちる、という言葉がある」とかから始めて数行を綴り倒してやりたいような気分。しかし出会いとはホンマ不思議なものだ。この時点では理屈で言えば単に「内装を見た」だけ。マダムと一言二言交わしただけ。それでもオーラのようなものに捕まれ始めているのが人間の邂逅というものだろうか。

 …と何を言ってるかわからなくなりつつもフワフワと着席。メニューは迷いつつも、バランス良く誘うお勧めのコースに決定。ワインリストは「メゾン・ドゥ・サヴォア」の、「あの」リストが。何つうか、「内緒にしときたい」リスト。ワインのお引っ越し大作戦は大変だったそうな。
 ピシリと決まった白レバーのアミューズから始まって、フランス料理の真髄を感じさせ続けるラインナップ。モンサンミッシェルのムール貝は小粒で、これがムール??と思うほどに味が濃い。蝦夷鹿と羊蹄山人参の北海道メモリアルなプラの、響きの深いこと。それぞれ、食べるワシらの頭の中に、海の情景・山の情景と描き出すようなパワーがある。
 マダムと、そして後半ではシェフとも、「札幌でも寄らせていただきました」などから言葉を交わす。お二方とも、肩に力の入らない自然体の、それこそ居酒屋の大将とオカミみたいな気さくさであるのに、何でしょ、エレガントなんだよな~。自然体エレガント。もう、かないません。
 帰途、我々の会話の多くが、
 「レストランって、これ、だよね」
 「これ、が、レストラン、だよね」
という感嘆に集束する一日であった。ゾクゾクする店の登場である。

2001年12月 ☆☆☆

 *レバーペーストのカナッペ
 *ポロ葱のタルト
 *北寄貝アンクルート
 *カナダ産猪のポワレ、季節の茸添え、ジャガイモと茄子パン粉焼
 *クレマダンジェ
 *胡桃のシブレット、2色のアイス
 +70 Gigondas / Jaboulet
 +67 Ch.Palmer

[AQ!]
 「年末は30日まで」、と確かめてあったので、ウチの年末予定が大体見えた所で電話を入れ、29日に家庭内忘年会として予約。年内にもう一度、小原さんのとこに来られるとは何たる幸せ。意気揚々と乗り込むと先客が一組、何となく気になるシェイプで目を凝らして焦点を合わせてみると… …な~んとIさんのデートと鉢合せですかぁ、ワッハッハッハ。明日には関西実家に戻るというIさん、最後の晩がオハラスとはさすがである。
 すかさず、Iさん卓から回ってくる落ち着いた色彩に満ちた(口止めの?)グラス…、と聞くと、何と70のジゴンダスだと! 恐ろしいレストランだ、オハラス
 アミューズはただのレバーペースト…な訳だが、もう完璧に旨い。一発「レストラン心地」に叩き込まれる。

[ヘベ]
 私にとってOhara'sは今、一番行きたいレストランかも。店の勢い、とか気合い、とか活気、…うーん言葉にするとどれも今ひとつしっくり来ないけど、まぁそういったなにか「目に見えない火花」みたいなのがパチパチ来てます。接客は穏やかだし行くとまだお客も少なめで最後はすっかりなごんでしまったりするのですが、イメージはなぜかそんな感じなのです。

 この日は別のテーブルになんと友人(とその連れの美女)がいたりして、さらに気分は大盛り上がりしてしまったわけですが、料理がまた凄かった。
 念願のポロ葱のタルトはやっぱり絶品! 家でワイン飲んでるときに、指をパチンと鳴らすとこれが湧いて出たらどんなにいいか…などと妄想してしまう見事な旨さ。ポロ葱のやさしさ甘さ旨さが凝縮されてました。冬の間にもう一度食べたい…でも次はブーダンノワールがやっぱり気になってしまいそう…などと要らぬ心配をしつつ皿を交換。
 北寄貝は貝殻にのっけてエスカルゴ風の仕立てにして、それをパイ皮で包んで焼いたもの。これがまた実に旨い。ここのパイはおいしいなぁぁと、ため息ついてしまいます。なんだかヴィヴァロアのムッシュ・ペローの料理を思い出すねぇ、と話しながらいただきました。斉須さんやパコーさんのところだと、そこからもっと突き詰めていったような、ストイックな印象があるのですが、オハラスでいただく料理のシンプルなのに華がある、洒落っ気のある感じペローさんに通じるものがあるような気がしてなりません。

 で、メインはメニューにはありませんがウズラも入ってます、というのと散々悩んだのですが結局、に決定。サングリエもマルカッサンも好きなもんで。と、そこへ登場したのが皿に山盛りの「おっきな塊でポワレして切り分けるので、二人分からでないとおいしくできないんですよ」とマダムが後で教えてくれました。このが実に旨い。旨かったなー。カナダにもこんなんがいるんですね。最後の方でソースをわざわざ持って来てかけ足してくれたのですが、するとあら不思議、またリフレッシュしてぐんとおいしくなるのでした。あのソースも本格にしてきれいだったなぁ。大満足の選択でしたね。

 さらにデセールも特筆すべきおいしさなのが、この店の凄いところ。とりわけ胡桃のシブーストは、一口食べると驚くくらい胡桃そのもの。ミルフィーユみたいに段々に盛ったグラスもよく合ってます。大好きなクレメダンジェもご機嫌な出来で、お皿に敷かれたフランボワのクーリは札幌の郊外の畑で採れた自家製とのこと。
 締めくくりのエスプレッソも(AQのを一口もらってみたら)絶品。堂々としたお料理の後でいつもついハーブティーにしてしまいがちですが、私も次回はエスプレッソにしようっと。などと思いつつ、幸せな食事を終えるのでした。

[AQ!]
 カナダ産猪は、「見た目は猪みたいだけど、肉質とか飼育状況は豚にも近い、そんな感じの品種で」とかいうお話だっけ(ちょっと不確か)。カナダ産の食材も多く使われているようです。オハラさんとこは、御町内というか御近所に、例の輸入食材のホープ「ノーザンエクスプレス」社があって、社長自ら納品に来るとかいう噂。カナダ産食材も、ノーザンエクスプレスの紹介かな?
 そんな食材の話も楽しそうな小原さん。髪の毛が元気よく立っているせいもあってか、何でだか私には、時代劇俳優のように見える。時代劇なら、立派な殿様から腹に一物の家老、風車の弥七から悪代官、農家のおとっつぁんから素浪人の用心棒の先生まで、幅広くハマってしまいそうな気がするんだけど、そう思うのはワシだけ?(^^;)
 マダムのマリーテレーズ小原さんは、恰幅の豊かな如何にもヨーロッパ人の夫人だが、「昔は美人だったんだろうなぁ」って感じが色濃く残っている。…っつうか、今でも美人(シツレイ、シツレイ)。私はずっとフランス人だと思っていたんだけど、今、http://www.french.ne.jp/ouvert/011101.htmを見ると、ドイツ人でいらっしゃるようだ。
 マダム小原を見ていると、どうしても思い出してしまうのが、今は無きパリ16区「ヴィヴァロア」のマダム。マリーテレーズさんはもっとずっとお若いが、何だろう、ゆんわりとしてのんびりした空気感というか、人となりの持つ時間感というか、そんなんが素敵なんです。(同じ弟子筋の「ランブロワジー」のマダム、ダニエルとは対極なのもおもろい)
 「ヴィヴァロア」がここで出てくるのは、突然という訳ではなくて、小原さんの修業先なのである。

ヴィヴァロアに行こうと思ったら今はパリ16区じゃなくて大崎に来ないといけませんねぇ」
 などと口火を切ると、

「いやそんな畏れ多い…ダハハ」

 とかおっしゃいながら、向こうでのアレコレ話は大層、楽しそうでした。

「ムッシュ・クロード・ペローはねぇ、変わった人でね面白い人でね良い人なんですよ、ほんと。良い人。いや、でも、一緒に働くのはイヤってくらい大変。っていうか、もう勘弁って」

…と支離滅裂にして愉快。小原敬(タカシ)さんは日本人弟子としては兄貴格で、コートドール斉須マサオさんのさらに先輩になると言う。

そうそう、無口なのが入ってきたとかで、マサオって言うんだって。僕のことはタカチぃ、って呼ぶんですよ、ペローさんは。タカチぃ、マサオ、って。僕らくらいかな。石鍋君とかはナベとかだったかな。タカチマサオは名前なの

と笑う。

 「クロード・ペローも奥さんも、クレイジーな方でねぇ、空港の近くの方に住んでて、よく遊びにも行ったんだけど、突然、クルマの助手席に乗れ、って言うんで喜んで座るんだけど、これが気が狂ったように飛ばすんだ」

 ペローって変わった人で、ピカピカの厨房の真ん中にデンと構えて、何してるかっていうと、オシボリみたいな布巾みたいな、それを洗って絞ってるの。それで、ほれタカチぃっ、とかって放ってよこすんですよ、その布を。そんなことだけ、してる」  (*1)

 「一度、ゴーミヨの審査員が食べに来たときなんだけど、いきなり、タカチお前スフレ作れ、って。命じるんですよ。舞い上がりました。ペローさんのアイディアで、注射器でソースを中に染ますようなのをやって…。美味しいって喜んでたみたいだけど、緊張しましたよ」

 …などなど。(あ、聞き書きにつき文責AQ!、細部の間違いはご容赦のほどを) パリの様々な話を二人して小原夫妻から伺っていると、本当に面白くて楽しい訳だけど、日本のフランス料理未だ黎明期の貴重な証言かと思うと、何か「勿体ない」って気分で神妙にもなる。

 小原さんは帰国してすぐに札幌に飛んだので、北海道に地縁ありや、と思うけど、東京の人なんだそうだ。札幌にお呼びがかかったのですぐに赴いたようだけど。以後の、札幌「メゾン・ド・サヴォア」での活躍は多くのフランス料理ファンご存じの通り。現在、札幌のフランス料理店は日本の中で、さすがの大都会東京・大阪を除けば、質量ともに最も元気が良いのではないだろうか。その基礎を築いたのは何といっても小原さんである。このことを思うと偉人である。
 札幌では、郊外・定山渓の方に農園も持っていたそうで、農作業の話も面白いこと。店の合間に畑に行っていたそうだ。呑気そうに見えてマメというか仕事好きなこと。

 「ズッキーニなんかもね~、ビックリするようなのが出来るんですよ。た~くさん。うわ凄いって持って帰ってみんなで食べて、何て旨いんだろ!って。2日目も食べて、美味しい美味しいって。3日目にもまだあるからドンと出して、みんな、飽きたって。ワハハハハハ」

 贅沢だなぁ(^^;)。今はまた、遠野の方に厨房の縁の方の助力で畑を持ってそこに作物移して、とか伺ったんだけど、細かい話、忘れちった。厨房に向って、「**先生~(笑)、畑のフランボワーズどうなってたっけ?」とか聞いてたっけ。
 
(*1) このムッシュ・ペローのオシボリの話、へぇそんなことをするんかぁどんなんだ、と思って聞いていたんですが、2002年になって出版されたコートドール斉須氏の新著「調理場という名の戦場」のヴィヴァロアの思い出話の中に詳しく出てきていました。 →back

2002年 3月 ☆☆☆

 *アンショワのクロワッサン
 *釜茹でホワイト・アスパラガス マルテーズ・ソース添え
 *タンポポの若芽のサラダ、カリカリ・ベーコンとガーリック風味のクルトン添え
 *温製サフラン風味のはまぐりのスープ ルイユ添え
 *ドンヴ産うずらのグリエ 豚足のブレゼと焼きフォワグラ添え トリュフ風味
 *苺のミルフィーユ
 +69 Hermitage La Chapelle / Jaboulet

[AQ!]
 「パッと」したいなぁ。「パッと」行こうよ。
 …休日の、というか、仕事明けの、キーワードは「パッと」だなぁ。
 で、今、「パッと」したい、ったら、小原さんのとこ、だよな~。レストランを「ハレ向け」とか「ケ向け」とか分類するのを見ると思わず「ケっ!!」と呟いてしまうのだが、それはともかくOhara'sには何とも華やいだハレ感がある。ピンっピンっとした。でもそれは、例えばグランドメゾン的な店の、格式立てた緊張感の漲る舞台のきらびやかさでは全くない。小原夫妻を中心とした、何とも和やかで温かく、気のおけない雰囲気。「温性」なんて頭で造ったような言葉を持ってくるのも馬鹿らしくなるような、自然体の穏やかさ。
 いやぁまったく、良い店だ。気分が高揚しつつ平穏になる。
 前々回が(ウチを含めて)3,4卓、前回が2卓だったのに比し、今回は大人数の1卓を含む6卓となかなかの入り。スローなスタートも徐々に軌道に、と言うべきか、東京のハイエナたちは早くも匂いを嗅ぎ付けた、と言うべきか(^^;;)。
 アンショワのクロワッサンに興奮する。札幌時代に鮮烈なミニ・クロワッサンをいただいた覚えがあるが、今日のはちょっと大きい。う~ん、コレコレ!
 マダムがにこやかにカルトを手渡しながら、「本日の」関係のお勧め。
 「今日は一つ、すごい物があります。牛のコートです。大きいです。1.5kgの塊のまま。4人でないと食べられません」
 (2人の我々は)食えないのかよ!! (c)三村マサカズ …(^^;)…残念。というか、理屈で考えると随分と頓珍漢な話から始まるのだが、これが何か良い訳よ。マダムの運んでくる空気、温度感。理屈じゃないのよ雰囲気なのさ。マダム小原にはいつも、「レストランで過ごすゆったりした時間」ということに気付かされる。
 「今はいってるタンポポの若芽はとても素敵ですよ」と言い置いて、いったん下がるマダム。そう、我々の気持ちは既に綿毛のように揺れている。

[ヘベ]
 小原さんとこは、いいですねぇ。卓上に生けられた赤黄白のカーネーションのようにパッとしてて。一段明るめの、でものっぺり一様ではなくてメリハリのある照明もいい感じ。フロアの段差も効果的。とかなんとか言ってるけど、要は、好きなんだなぁ、この店…ということに尽きるような。パリの威勢のいい店みたいで、ペローさんのところにも通じる感じで、大好きです。内装も、料理も、サービスも。
 この日はタンポポサラダに一目惚れして、またまたコースにしてしまいました。タンポポの「若芽」ってどんなかなと思ったら、ちょっと軟白仕立てみたいな、ニラに対する黄ニラみたいな、やわらかい黄緑色のほろ苦いのがなんとも美味。サラダをフォークでいただくのは苦手(やっぱり箸が一番!)ですが、その苦労も忘れるおいしさでした。
 贅沢なサフランたっぷり風味のハマグリのスープがまた旨い。春の貝の旨味が体の細胞にしみわたるような。この、スープが入るのがなんとも嬉しくも得したような気分。よくできたコースです。

[AQ!]
 そうそう、卓上はいつも赤黄白のカーネーションな気がする。これが華やかも可憐で決まってるんだよなぁ。カーネーション(だぜ)…がパシッと納まるのは実際、難しいと思うんだけど、こんなとこも年季ですかのぉ。
 そうそう、この3月末に札幌・ニセコに行くので、色々と教わる。

 「フレンチはどこもよくやってらして、此処がお勧め、とかは言えませんが、ル・ジャンティオム大川さんは本当に良く頑張ってらっしゃいますよ」
 「羊蹄山のあたりだと、京極町の温泉もいいよ~。あ、あと、夏だったらラフティングが楽しいですよ。ラフティングして温泉、最高!」

 ラフティングまでするのか! 呑気そうに見えてマメというか遊び好きなこと。基調がアクティブなのね(^^;)。

2002年 7月 ☆☆☆

 *パルマの生ハムと赤肉メロン
 *クミン風味ガスパチョと黄ピーマンのムース
 *ブーダンノワールのキッシュ
 *ソモンのパリパリ焼、ソースショロン、揚げ牛蒡乗せ
 *仔鳩の直火焼、空豆・ジャガイモ・アスパラ・フォワグラ・ジロール
 *クレモンティーヌのタルト、ジャスミン茶のソルベ
 *ヌガー・グラセ、フランボワーズのソース
 +83 Ch.La Conseillante
 +奄美の黒糖焼酎

[AQ!]
 もう、気分がパーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!としましたわね。\(☆〇☆)/

[ヘベ]
 どーんなに外は暑くて毎日暑くてゲンナリだるくても、店内までたどり着けば大丈夫!
 マダムと「いやー、もー、暑くて」なんてあいさつを交わして、卓上のいつものカーネーションの花々を愛でて、なんやかんやするうちに、さあ食べるぞ!という気分にいつのまにかなっている。
 夏のフレンチもいいぞー。というのは当家の持論ですが、ほんとにそう。すいてるから予約もとりやすいし、お店の人ともゆっくり話ができるし、それに思いがけない料理や素材と出あうチャンスだってあるかもしれないし。この日の大収穫はクミン風味のガスパチョと、夏の仔鳩。この鳩がなんとも素晴らしい。直火焼きの焼き鳥風味もさることながら、ジューシーで力のある肉質の見事なことったら。ソースもおそろしく旨い。このソースなんでこんなに旨いの?と小原氏に尋ねたら「そりゃ企業秘密ですよ、あっはっは」。ガルニは空豆とジャガイモで、このイモが鳩の旨味を吸ってて実においしい。ソモンのソースショロンも目を見張る旨さ。
 小原さんの料理はおいしいだけじゃなくて、皿の上がなんか、パッとしている。これが実によくて、食い気をそそる。やっとご対面できたブーダンノワールのキッシュは、上にこんもり、ふっさり、香草のサラダが乗ってくる。もう、魂も胃袋もわしづかまれちゃいますね。
 本日のワインは83 Ch.La Conseillante。これで約20年?と思うくらい骨組みのしっかりした感じで、やっと飲んでもよくなった、くらいかも。グラスを置いとくとたまるアロマの濃密なショコラに悩殺されました。
 デセールも目移りするほど魅力的。クレマンティーヌは、欧州ならスペイン、日本だとチリあたりから入ってくる小ぶりのミカンみたいな柑橘だそうで、このタルトもそうだけど香りがよくておいしい。ヌガーグラセは、イタリアンのセミフレットのすごくおいしい店のをさらにおいしくしたような感じ。風合いがもうちょっと軽くって、ローストしたナッツが軽く香ばしくって、フルーツが華を添えてる、てな感じでしょうか。
 デジェスティフ登場。「種明かしはしないでお出ししますよー」とイタズラっ子のような小原氏に後で聞いてみるとこれがなんと奄美の黒糖焼酎。まったくの透明、泡盛の風味はなくて、見知らぬグラッパの珍品かなにかかな??なんて思った(あんまりよく考えてなかった)のですが。たしかに口中に広がるコレは、種明かしされてみるとまさに黒糖の甘い香ばしい風味。いいもんです。

[AQ!]
 そーそー。小原さんが、何でしきりに「当ててみてください」なんて言ってるのかと思ったら…。クソ、もうちょっと考えればヨカタ。「グラッパ系は知識ないもんなぁ」とハナから諦めてたのが、泡盛好きとしてはグヤジイ(^^;)。ま、黒糖だから、泡盛系のような特徴も無いんだけど。小原さんは、「ラムっぽいでしょ?」と表現してた。…それはともかく良いもんざんした。
 しかしほんま、小原さんとこは盛り上がりますな。何でだか。
 生ハムメロン→ガスパチョ→焼き鮭→蜜柑タルト、みたいなある意味凡庸なラインナップなのに。それで、一皿一皿見れば、全てが東京のトップを争う…ってもんじゃないかも知れないし、サービスや内装についても、それはそうかも知れない。のに。
 ここには、「それ以上」の物がある、としか言えない。「真のレストランの快楽」のようなもの。その秘密を小原夫妻はよく御存知なのだろう。そしてそれを、演出する…というより、ごく自然に体現しているのではあるまいか。陽気な魔術師の館。
 ところで、「夏なのに何でこんなに鳩が旨いのじゃじゃじゃ?」と驚いたが、「鴨なんか夏はグッタリしちゃうんだけど、鳩は全っ然、元気みたいですよ」とのこと。それにしてもいい鳩だった。ブレス…だったかな。
 そういえば、真夏は酷暑の香港沙田でかぶりついた鴿焼きも旨かったなぁ、と思い出す。

2003年 6月 ☆☆☆

 *自家製セグロイワシのアンショワのパイ
 *鮎のリエット 胡瓜の香り
 *仔牛の腎臓のロティ エシャロットとゼレス酢のサラダ仕立て
 *浅利と蛤風味のヴィシソワーズ
 *朝日蟹のビスク ルイユ添え
 *甘鯛の2時間干し 烏賊墨リゾット添え
 *特選比婆牛いちぼ肉の直火網焼き ベアルネーズ・ソース
 *和三盆て炊いたレンズ豆 吉野葛のラヴィオリ仕立て
 *ルバーブのパイ仕立て 苺のアイスクリーム添え
 +75 Ch.Montrose

[ヘベ]
 久々のオハラス。個人的には今いちばん、「しみじみしあわせ」なレストランです。今宵も卓上にはカーネーションが元気に咲いてます。スープに惹かれて、おすすめコースをいただきました。
 まずはグラスシャンパンアンショワのパイ。自家製のセグロイワシのアンショワが実に美味しくて、うっとり。アミューズ、いつもとても楽しみです。
 。フレンチでもこのごろは時々いただく素材ですが、小原さんのこの一皿はフレンチ鮎史上に残る見事さ。いや、一番凄いかも。胡瓜の上には鮎本体のリエット、トーストの上には内臓のリエット、そしてパリパリの透けるような鮎の皮が添えられて出てきます。それぞれもいいけど、一緒に食べると口の中で鮎がグワっと立ち上がる(いや鮎だけに泳ぎだす?)ような旨さ。参りました。
 ロニョンも素晴らしい。いい腎臓を、直火でグリエにしてあって、こうすると前菜にもなるんだなと深く納得。シェリー酢とエシャロットが夏の気分。
 お目当てのスープ。朝日蟹のビスクを一口、と、目から蟹の甲羅が落ちるような心地。これぞまさしく、なんだかわからないけど、レストランのビスク!!!という味なのです。背筋の伸びた、凛々しいビスクで、その元はなにかなぁ、お酒かジンかジュニパーか…小原シェフによれば「企業秘密ですよ、ワハハ」。スープドポワソンのコク出しに、と入れた朝日蟹が母屋を乗っ取って生まれたメニューだそうです。ヴィシソワーズも、底に潜むコンソメジュレと極上の貝の旨さが泣かせます。んー、このスープ両雄、いただけてよかったよかった。
 甘鯛はちょっと干し。濃縮されてて、皮がちょっと鱗揚げみたいなパリパリになってて、烏賊墨リゾットと組んでも負けない強力さ。
 で、今宵、びっくりしたのがこの特選比婆牛。これもグリエです。肉の繊維とそこに含まれたジュの旨さが、フランスで牛肉を食べてるような気分にさせてくれます。グリエの風味に小原シェフならではのベアルネーズソースが無茶苦茶よく合ってます。フレンチの肉はこうこなくっちゃ、と心に深く思うのでした。

[AQ!]
 は旨かったですなー。天使の鮎の描くファンタジー…、、と思いつつも口をついて出る言葉は「いやぁこの一皿で、その辺の店の1万円の"鮎づくし"食ったくらいの鮎満足ですな~」、と至極現世的な私めはどうしたらよいかどうか(^^;)。
 ロニョンカナダだったかな、「良いとこを選んで持ってきてくれるんだけど、さらにボクがクンクンやって選んじゃうんですよね、これが」と小原さん。「ロティだったらメインだよね、アハハ」って。
 蟹のビスクは、「コレ、失敗から出来たんですよ」だそうで。「スープドポワソンだったんですけどね、ある日ちょっと味が足りなくて。朝日蟹があったからちょっと足してみようかな、と。アレ、足しすぎちゃったかな、でも旨いな、うんうん、また足しちゃって。あ、コレじゃ蟹のビスクだ~」…というようなことをおっしゃってたと思う。で、そのキレについては「企業秘密」なのね。
 吉野葛に透けて見える和三盆レンズ豆も、至極快適なのでありました。
 小原さんの料理には、とても自然に、トラディシヨンからモデルヌまでが盛り込まれているように感じる。古典の骨格から現代の感性までが、小原さんという個人を通ることで気取らず無理なく皿上に結実してる感じ。
 たしかに一皿一皿の精妙さについて、もっと細かく厳しく気迫のこもった料理は他にもあるだろう。しかし、「おはらス」の料理の豊饒と比べられる物は、滅多にないのではなかろうか。
 …しかし、「おはらス」って表記、誰が考えたんだろうね。いやま、間抜けな字面だけどさー、こうなってみると、書いててチャーミングだよなコレ。うん。
ベアルネーズソースですね、もう今じゃ本物出してんの、マキシムくらいですか、銀座の(笑)」
甘鯛干すことにしたんですよ。近所の東五反田の田辺さんと話してて考えたんですけど。うーん、敵は、猫と烏です(笑)」
 などとも。

2003年10月 ☆☆☆

 *秋刀魚のアミューズ
 *秋茄子のキャビア仕立て
 *ポルチーニのタルト 焼きフォワ・グラ添え
 *ジロール茸のスープ カプチーノ仕立て
 *羊蹄山麓京極町産 人参のスープ
 *豚足のブレゼ 焼きリンゴ添え 軽いトリュフ風味のジュ
 *蝦夷鹿のシヴェ ヌイユ添え
 *洋梨のパイ
 *焼プリン オレンジ添え
 +78 Ch.La Lagune

[AQ!]
 本当に旨い。唸る。
 好きで通う店も、次第に、手の内の概略…というか何か「やり口」の有り様が見えて来るような気になるのが大概だが(そういう気分になる、ってことで、具体的に技術がわかる、とかってことじゃありません。とーぜん)小原さんのは、ますますわからなくなってきました。
 素材に、そしてフランス料理の伝統に、ごくごく自然に忠実に、サラリサラサラと草書で書いたような、そんな感じの料理なのに、「何でこんなに旨いの?」「何でこんなにフランスっぽいの?」と驚く。その種明かしへ迫る道筋が、見えないんだよなー。
 まぁ、自然体って物が一番、理屈の理解…が、しにくいものなんでしょうな。「年季」とか言って納得するのは簡単だけど。
 とにかく本当に美味しくてウヒャウヒャになりもうした。
 吉野川でラフティングを楽しんできてリフレッシュ、という小原さん。ってか、まだラフティングしてチンしてワーオ!…とかやってるんだ。なんつー若さ(^^;)。見習わねば。で、高知で戻り鰹を藁で炙ったのを4人前食って酔鯨の小瓶を3本空けて…だとか。いやはや。
 マダムが、「私はもうそんなに食べません。魚とお肉、両方のコースは最近は駄目。…でも主人は…」と笑う。

OHAR1 2004年 2月 ☆☆☆

 *アンドゥィエットのカナッペ、メロンのピクルス
 *エイの直火焼き、ヘレス酢ソース
 *シャラン産鴨のパテ、九条葱と根セロリ、柚風味サラダ
 *大根のスープ
 *広島高谷山産仔猪ロティのコショウ風味とソースポワプラード・スグリ添え、2通りで 羊蹄人参ピュレ・根セロリピュレなどガルニ
 *軽い苺のケーキ アイスクリーム添え
 *グレープフルーツのテリーヌ
 +81 Chateauneuf-du-Pape / Vendanges du Roy

[AQ!]
 明快でいて、うーん不思議なくらいウマイ… …いつもの通り。高谷山は「どんなとこをが走ってるか」、現地を見に行ってきたらしい。

[ヘベ]
 エイの直火焼き
 エイという素材でしかもグリエですがその香ばしさとシェリー酢のソースが皿の上に立体的に立ち上がってくる感じ。見事なレストラン料理です。
 そしてそして、大根のスープにしみじみ。
 は仔猪といっても60kgあったそうで、ちょうど人間くらいのサイズ。届けてきた配送係の人がなんだかこわごわと疑わしげであったという話でした(笑)。

[AQ!]
 酔っ払いの帰り道が五反田駅前まで着くと、珍しくも、糸操りの大道芸をするフランス(?)人が。帰途までフランス臭い。大いに“気分”な私たちでした。

2004年11月 ☆☆☆

 *根室産秋刀魚のリエット、根セロリ細切り
 *真鯖のマリネ、林檎玉葱添え、サラダ仕立て
 *焼き牡蠣とソモンの蕎麦粉ガレット
 *根セロリのヴルーテ、ポティロンのクーリ、トリュフと胡椒風味
 *クロケット・ド・フロマージュ・ド・テト
 *比婆牛のク・ド・ブフ、ア・ラ・ミラネーゼ
 *落花生ブランマンジェ
 +81 Chateauneuf-du-Pape / Vendanges du Roy

[AQ!]
 7350円の季節コースクドブフはメニュー上「ミラノ風オレンジ風味」とあるが、「いつもの赤ワイン煮もありますよ」とのこと。大いに迷う。ミラノ風…は、「ええと、オーソブッコありますでしょ、あんな感じです。シェフが赤ワイン煮に飽きると、たまに違うのを考えるんですよ」との説明。非常に迷う。
 が、トライ。えいやっ。これが、思った以上に美味、快作。うー、オレンジ風味、ここまで合うとは思わなんだ。の質がまた、凄い。比婆牛サマサマ。この上質加減が冒険料理に効いていると思った。
 根セロリ産、トリュフの香りと合い過ぎ! だからフランス料理はや~められまへん、ってな感じ。南瓜のクーリの加減や流し方がまた良かった。

[ヘベ]
 ここの季節コースは、いつもとても魅力的。コースに何を取り込むかは、簡単なようで意外と難しいけれど、ここはアラカルトにあれだけ食べたいものが並んでいながら、でも、このコースもあれとこれとそれだから、やっぱりコースにしようかな?…と客を引き込むチカラがある。
 秦野産の生落花生からつくったというブランマンジェは絶品デセール。あくまで白いその中に、落花生のあの香ばしい風味が香り立つ。新鮮でした。

2005年 8月 ☆☆☆

 *アンショワのパイサンド
 *炙り鱧と松茸、梅紫蘇ソース、香草サラダ添え
 *帆立のグリエ、茸(生ポルチーニ入り)のクーリ添え
 *羊蹄山産人参の冷製スープ
 *スープ・ド・ポワソン
 *比婆産牛尾の赤ワイン煮
 *アンドゥイエット・おはらス風、赤ワインソースとベアルネーズ
 *和三盆て炊いたレンズ豆 吉野葛のラヴィオリ仕立て
 *ショコラのクーラン、ココのムースソルベ
 +99 Clos de la Roche / H.Lignier

[AQ!]
  「なんで投げられたかわからない」「いつ撃たれたかわからない」…達人の世界へようこそ(^^;)。
 オハラスは、ラク。美味しさのド真ん中を射貫いているから?
 
 「そうなんですよ、こないだ昼下がりにマサオに電話しましてね、バイクで行ったんですよ。一本**して、梅紫蘇のスープ飲ませてよ、って言って」
 ヽ(^~^;)ノ
 いやぁこんな先輩が、思い立ったからって、ラッタッタ~ってやってくるんじゃ、サイスさんも大変です。(^^;)
 スープドポワソンは、穴子・オマール海老味噌など。
 アンドゥイエットは内臓ハンバーグ。
 酷暑もまた楽し。

2006年 6月 ☆☆☆

 *セグロ鰯マリネのカナッペ
 *鱧グリエの梅紫蘇ソース、香草サラダ添え
 *アスペルジュブランシュと烏賊、自家製ベーコン
 *羊蹄山産人参の冷製スープ
 *スープ・ド・ポワソン
 *仔羊煮込「シャンヴァロン」
 *アンドゥイエット2006
 *宮崎産マンゴのゼリー
 *ショコラ・ココソルベ
 +04 Pinot blanc / クライデンヴァイス (glass)
 +85 Ch.Figeac

[AQ!]
 ここんとこ(でもないか(^^;))、古典名乗りの皿が目をひくオハラス。小原さんがやると、スッと自然な感じに美味しくてイイんだよね。
 Champvallonはルイ14世時代の寵妃の名などと言い、仔羊のコートレット煮込み。ココットで玉葱・ブイヨン・ジャガイモとともにブレゼ、エスコフィエに出てきたりするらしい。これが素晴らしい。
 雑談。

「ついに、ひき専用の包丁、築地で買ってきてしまいましたよ」

ベーコンは自家製すると甘くなくて料理に使い易いんです」

 (シェフが旅行してきたドノスティアの話)
「もうどこも、全然美味しくないんですよ。全然。魚の焼き方なんか、キミらこれでいいのか?って厨房で聞いちゃいましたよ。また行きたい!(笑)」
 (ニコニコしながら美味しくないと力説した後、ニコニコしながら「もう行かん」じゃなくて「また行きたい」。…まさに小原シェフの世界(^^;))

宮崎産マンゴは樹上完熟なのが良いんです」
 (そして2007になって、宮崎産は「そのまんま」ブレイクする)

 さて、ワイン。フィジャクの液面・色に二人とも興奮。知る限りトップクラスの、唖然とするような美しさ。フィジャクの85、21年くらいか、ってほんとにピッタシなんだろな。

2007年 2月 ☆☆☆

 [Truffes,Truffes,Truffes!]
 *アミューズ・ブーシュ:トリュフの掻き玉子
 *鴨のフォワ・グラとフレッシュ・トリュフとのパイ包み焼き マディラ酒風味のソースを添えて
 *トリュフ・スープ アンリIV世風コンソメ・スープ仕立て
 *イベリコ豚のロースト トリュフのジュとたっぷりの野菜、フレッシュ・トリュフを添えて
 *フレッシュ・トリュフのグラタン トリュフのアイス・クリームを添えて
 *ミニャルディーズ、西宇和産「小太郎」
 +Champagne / Henriot (glass)
 +98 Volnay Santenots-du-Milieu / C.Lafon

[AQ!]
 いつもながら、極上の…最上、無上の「何でもない」料理。でひょ。
 アミューズ、って名乗りでいいのか、掻き玉子(笑)。奥久慈産をじっくり真空で香り移し。
 パイが「上下引っ繰り返っている」のは、ペロー風なんだって。
 ドゥーブルのコンソメ、凄すぎ。食べ終わりたくない逸品。アンリカトルはモーホの美食家。ポーの出、かな。美しい川があって。
 イベリコの火入れは完璧。アナーキーなぐらいのたっぷり野菜の狂宴がまた嬉し。
 グラタン、っつか、クレームブリュレ風。すんごい香り。
 しかし、オハラスに来てトリュフ食っても、トリュフを残す奴だの、色々いるらしい。世間はおもろい。
 小太郎は、樹上完熟袋がけ蜜柑。
 ソムリエールの彼女は辞めたのかな?、今日はマダムみずから、ラフォンのヴィンテージを尋ねると「98よ!」と決定。
 小原さんは、今月は札幌行ってスキーじゃ、とのたまう。一度もスキーはしたことないワシ、20年前にやめたマリーテレーズさん、14年前にやめたへべ、、、ともども呆れる(笑)。

[ヘベ]
 アミューズ、掻き玉子登場の瞬間から、もう香りにうっとり。バターの風味たっぷりの、こんがりブリオシュを一片添えて。「タマゴにトリュフは、ええな~っっっ!」と、魂の叫びとともにディナー開幕。
 パイ包みコンソメはまさに圧巻。底のこんがりジャガイモ面を上にして出てきたパイにナイフを入れると、厚切りトリュフの手ごたえが! マデラソースがおそろしくよく合います。深く濃く澄みきったコンソメドゥーブルにも、海苔のようにどよどよと漂う黒いものがたっぷりと…。これはもう、たまりません。大ぶりの角切りになった…根セロリかな?美味でした。
 厚切りのイベリコ、ジューシーで脂も香り高くて、最高。野菜軍団にちらほら混じった、レーズンやアプリコットなどのドライフルーツもよく合ってました。
 デセールも、もちろんトリュフ。○○尽くし、って実はあんまり食べませんが、これだけは格別です。あぁ現金な。オハラスはいいなあ。「レストラン」という店一軒の一体となった輝きぶりが、とても好きです。

2008年 3月 ☆☆☆

 *白バイ貝の大蒜パン粉焼き
 *緑アスパラガス・オランデーズ、蛍烏賊の墨煮、菫の花
 *アオリ烏賊のグリエ、筍のフリット、菜の花とそのクーリ、プチトマト
 *スープ・ド・ポワソン
 *蝦夷鹿ノワのロティ、ソース・ポワヴラード
 *シャラン産鴨のロティ、ソース・オーサン
 *ショコラのクーラン、ココのムースソルベ
 +05 Gevrey Chambertin / Fourrier

[AQ!]
 烏賊烏賊…とスタート。黒チピロンがアスパラに合うこと、菫の紫が綺麗でバスクの風を幻聴する。アオリはキリッと強気に焦がした所が「兄貴の力瘤」を感じさせる仕立てでこちらはカタルーニャ。…と何故かスペインを連想する。…いや、ま、烏賊だし(^^;)。
 スープは、オコゼと穴子など。強く濃く、そしてそれが上品。
 はかなりの厚切りで肉汁が染み出す具合がすこぶる美味。たまーに行き当たるけど、鴨はある程度厚味をもたしてやっている店の方が打率高いな。
 今日のホームランは鹿のソース。ポワヴラード表記だけど、グロゼイユのジャムも使ってるそうだから、グランヴェヌールかな。こんな美味いん、食ったことねえ! 酸の扱いが素晴らし過ぎる。「ソース単体が美味い」型と「メイン素材重視」型のソース双方を繋ぐすんげーバランス。
 へべの冷たいデセールなんだっけ。
 フーリエ13k、今はレストランはフーリエに限る(^^;)。
 小原さん、見た目、すっかり元気。

2009年 3月 ☆☆☆

 *アンショワのクロワッサン
 *ユイットル・オー・キュリ、トランペットなど茸と、サラドヴェール
 *フォアグラ・トリュフのジャガイモパイ包み焼、クレソン
 *紅瞳の胡麻ポワレ、茸のリゾット白子添え、芽葱
 *比婆牛イチボのポワレ・ソースベアルネーズ、春野菜とグラタンドーフィノワ添え
 *トリュフのグラタン、トリュフのグラス
 *金柑、ミニャルディーズ
 +94 Ch.Figeac

[AQ!]
 小長井産牡蠣のムニエル。加熱に向くミッシリしたタイプ。堂々たる体躯だが、殻は小さくてキチキチなんだそうな。諫早近郊。ホワイトアスパラからシェフ自らの差し替えで、こちらへ。
 “ご機嫌さん”仕立て…フォアグラ・トリュフ。パイは得意のアップサイドダウン型。94フィジャクとの相性が凄かった。「こういうのってとうに知ってる…けど忘れてたよ!!」…的な懐かしい陶酔感。ブルのように組んず解れつになるのでなく、適度な対比。
 紅瞳(対馬産赤ムツ)が凄かった。ちょっと鮭の皮下脂肪を思わせるような堂々とした香り。良質コラーゲン。きわめて美味。

 身体を通して噴出する“文化”。この店は極めて美味しいのだが、美味いだ不味いだの先にあるものを感触させる世界観。

 さて、これから先の季節のご自慢は、トリュフのコロッケとタスマニア仔羊…となるのだそう。

2010年 7月 ☆☆☆

 *白バイ貝の香草パン粉焼き
 *炙り鱧の梅紫蘇ソース
 *アンリIV世風コンソメ・スープ
 *スープ・ド・ポワソン
 *比婆牛イチボのポワレ・ソースベアルネーズ、野菜とグラタンドーフィノワ添え
 *クドブフ
 *秦野産落花生のブランマンジェ
 *さくらんぼのクラフティ
 +03 Cote Rotie brune et blonde / Guigal


2013年 3月 ☆☆☆

 *鰆と人参のマリネ
 *フォアグラとポワロのパイ包み焼
 *蛤の直火焼
 *羊蹄山麓京極町産 人参のスープ
 *スープ・ド・ポワソン ルイユ添え
 *比婆牛・ソースベアルネーズ、野菜とグラタンドーフィノワ添え
 *ク・ド・ブフ
 *秦野産落花生のブランマンジェ
 *温かいチョコのケーキ
 +07 Fixin Clos Napoleon / Gelin

[AQ!]
 年配客と2卓。昼は花見客などで賑わったらしい。相変わらず、多少、波がある。
 シェフはけっこう遅くまで相手してくれる、血色よく元気そう。…なのだが、(元気良すぎなのか)※※※で※※て、※を治療中らしい(^^;)。
 相変わらず、見事に美味い。相変わらず、というか、また一層?…と思うほど。
 クドブフとか、サイコーじゃね?

[ヘベ]
 この日のクドブフの、艶やかに輝くソースの素晴らしさ、忘れがたい…

オハラス 2015年11月 ☆☆

 *カマスのスモーク
 *Ragout de coquille St.Jacques grillee au safran
  帆立貝の網焼き ういきょう、サフラン風味のラグー
 *Soupe de poisson
 *Piece de boeuf grillee a la sauce bearnaise
  熊本県産褐毛和牛いちぼ肉のステーキ ベアルネーズ・ソース添え
 *Tarte Tatin
  遠野産 紅玉りんごのタルト おはらス風
 *秦野産落花生のブランマンジェ
 +09 Fixin Clos Napoleon / Pierre Gelin

[AQ!]
 マダム、電話ではお疲れかな?…と思ったのだが、行ってみると夫妻ともとても調子良さそうで、それだけでも満足。小原さん「明朝築地ですからw」と帰ったのが、21時を過ぎてた。
 そう言えば、「先に帰った筈なのに家にいないことがよくあります。お蕎麦食べて呑んできた、って(^^;)」。タハハ…
 いずれにしても、もう何も、「越えてきた店」である。わな。
 カマスとタルトタタンは滅茶苦茶旨かった。
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  オマージュ
  
台東区浅草4-10-5 03-3874-1552 www.hommage-arai.com
11:30(土日祝12:00)~14:00/18:00~21:00 月・火不定休
Chef: 荒井昇 (敬称略)

・ 下町の新星に、巨星の資質を見る (2003)
 「浅草4-43-4」から上記へ移転(歩いて数分の距離)。 (2009.8)

 「ミシュラン東京・横浜・湘南2012」で、一つ星を獲得。

HOMM2 2003年 3月 ☆☆

 *テリーヌと生ハム
 *空豆とアスパラのトリュフ風味
 *新じゃがと椎茸、帆立のポワレ、山梨野菜のサラダ仕立て
 *ホウボウのポワレ、じゃがいもと長葱煮ソース、乾燥トマト
 *レモンソルベ
 *和牛頬と尻尾のパルマンティエ、じゃがいもピュレ
 *鶉とフォワグラの春キャベツ包み
 *ヨーグルトとライムのソルベ
 *胡桃のヌガーグラッセの茸見立て
 *フヌイユ風味クレームブリュレ
 +99 Morey-St.Denis / J.Raphet

[AQ!]
 一口食べてギョッとしてジワッとして前を見ると、其処に座ってるヒト(へべ)も目を真ん丸にして固まっている… ってのが、たま~にある訳だけど、今日がそう。「この空豆は今までで一番の空豆かも…」なんて言ってるよ。
 此所は浅草浅草寺でお参り、お賽銭などもあげたり(すっかり観光気分)して通り抜けると雷5656会館(雷ゴロゴロ会館と読むのだ。このキッチュなネーミングがたまりま7(セブン))があり、さらにずっと歩くこと浅草駅から15分、ようやくにして人はオマージュの灯りをみつけることが出来る。
 厨房の横をすり抜けるようにして入って行く、小体で簡素な店。クリーム系でまとめられた店内は装飾も少ないが、けっこー小粋な感性が感じられる。

 今日は電話で、5000円のコースで注文済み。予約自体、本日昼の電話で取ったのであるが、先週はこの作戦が「満席」で敗北している。席が取れた今日は電話でコースも聞かれたので尋ねたところ、「3800円が前菜と肉or魚、5000円が前菜と肉と魚、7000円コースは前々日までに…」とのことで、5000円に即決。実際には、アラカルトの用意もあったので、「行ってから決めるよん」でもいいのかも。
 このコースは、前菜・肉・魚に、アミューズ・口直しシャーベット・アバンデセール・デセール・ミニャルディーズ・珈琲も付く。それぞれ旨い(口直しシャーベットは個人的には要らないが)。抑えた値段で随分頑張っているものだが、この辺にちょっと(将来も含め)「やりたいこと」のあり様が見え隠れしている感じだ。
 んで実際、テリーヌと生ハムから美味しくて小さくガッツポーズ。胡麻とオリーブの2つの自家製パンがまた良い。パン屋で売るにはちょっと焦げてて格好悪いくらいのパンなんだけど、レストランの「ウチのパン」として何とも愛嬌のある味で、パンは残しがちなワタシも完食。こーゆーのも良いす。
 衝撃的な空豆アスパラ、堂々の牛頬・尻尾パルマンティエなど、料理には“ここはどこわたしはだれ”的な眩暈を覚えるくらいドーンと旨い。
 サービスは、コックコートの厨房スタッフがあたるような簡単なスタイルで、これは価格(すげー安い)と見合いである。

2003年 6月 ☆☆

 *テリーヌと生ハム
 *西瓜とトマト、トコブシとその肝の冷製スープ仕立て
 *カボチャ、フォワグラ、地鶏のテリーヌ
 *桜鯛のポワレ、リゾット敷き
 *帆立のポワレとそのズッキーニの花詰め
 *仔羊のロティ、香草風味
 *プーレロティ、じゃがいも添え
 *クレームブリュレ、フェンネル風味
 *柑橘のデセール

HOMM1 [AQ!]
 仕事の山を抜けたら、すぐにでも行きたかったオマージュ。仕事山の麓から電話する。日曜日。満席。そういえば、初めてこの店に電話を入れた時も満席で断られた。店の名はまだ無名の範囲中だとは思うのだが、混んでるんです。(でも平日は空いてる、っていう話なんで、皆さん行きましょ~)
 だけど今日は満席なれど「8時過ぎなら…」OKだというニュアンス。日曜日でスタートの早い卓が多いらしく、20時以降なら予約を受けると言う。2回転目じゃ皆さん疲れて大変ですねぇ、なんて心の隅で少しは考えたものの、ここは勢いで「お願いします」。
 で、あっという間に、浅草寺境内を突っ切るワシらと相成る。
 「ごめんなすってこんばんわ」とお邪魔すると、荒井シェフは何となく「手ぐすねひいて」モード。「すぐ又来るって言っといて、やっといらっしゃりやがりましたね」モード。
 いや、ま、それは冗談ですが、全身から熱気吹き出すような風情で歓待されるのは本当で、期待に胸弾む。ちなみに、たった3カ月での再訪は、ワシらとしてはとっても勤勉(^^;)。
 そういえば、他の人も言ってたからみんなそう感じるのではないかと思うんだけど、荒井シェフはKonishikiに似てる。実によく似てる。Konishikiサンをちっちゃくしたみたいなのだ。Konishikiも、「実は可愛らしい感じ」がウケるヒトだが、荒井さんはさらに愛くるしくしたような印象、なのよ~。この時で、30歳になるかならないかくらいの、超のつく若手である。アンファン・テリブル・ドスコイである。

 メニューの眺めが楽しい。テーマ素材(「西瓜」とか「カボチャ」とか)を大きく書くのは、ガニェールなどのような作法。簡潔だが快適な店内は、明るいクリーム色壁にスッと書けられた小ぶりな絵がスマートだ。
 うーんそうだ、内装に限らず此処は、料理も店の在り方も、カン・カン・カンであることよ、と言ってみる。簡にして感で勘だ。
 かなわち、簡素であるが感性が優れていて勘所が良い。勿論、第一義的には「オマージュ」の個性の根本は、男だけの厨房の迫力や荒井さんのいでたちに見る「屈強さ」、その力である、と言わなくてはいけないと思うのだが、それを一段と魅力的にしているのは、このカン・カン・カンの現われ方だと思うのだ。
 料理には唸りっ放しであった、と記憶される。
 帆立のソースのクールで複雑で陶酔的なこと! 桜鯛もそうだが、この辺りの魚介素材で、ウマいものを作ることは簡単。それが、ウマい一面ニヤニヤしてる、のとか、ウマい一面甘えっ子なの、とかでよかったら…。でも、ここでの2皿は、とっても豊かに美味しいのでありながら、クールで洗練されて整った印象を残す。威張りがあって複雑である。はっきりと現代的だと思います。
 プラのヴィアンド2皿は、前回以上にグッと来た。肉焼きの心は食いしん坊を打ちまっせ。後で荒井さんに良かったと告げると「もう肉は目茶苦茶気合い入れて火入れてますから」と喜んでおられた。ほんと、気合いです。
 気合い…ただしそれはその通りだけど、冷静に注釈すると、一昔前の豪腕型シェフの男の焼肉に連想する“気合い”と比べ、荒井さんのような優れた若手たちのそれには、巧や緻が綿密に練り込まれていると言うべきだろうなぁ。

2003年 9月 ☆☆☆

 *ホロホロのガランティーヌ
 *エスカルゴのミネストローネ、ハーブバター
 *セルヴェルのムニエルとアリコブラン、ハーブサラダ
 *秋刀魚と生ハムと南仏野菜のテリーヌドーム仕立て
 *レンコ鯛と尾長鯛のポワレ、穴子赤ワインソース、じゃがいもとセップのピュレ
 *カンパリオレンジのグラニテ
 *地豚と豚足
 *仔羊のロティ、オリジナルエピス
 *ヴェルヴェーヌとヤウールのグラス
 *イチジクの詰め物のグラタン、メープルシロップグラス
 *葡萄のスープ仕立て

[へべ]
 雷5656会館まで新宿からシャトルバスがあったら便利なのにねー、などと勝手なことをいいながらブラブラと歩いていく浅草もまた、乙なもの。残暑疲れが人に街ににじむこの9月ながら、荒井シェフは今日も元気一杯。秋刀魚と茄子のドーム仕立てが絶品で、生ハムが秋刀魚にこんなに合うなんて、とびっくり。
 2種類の赤ワインソースがまた旨い。聞けば、穴子の骨を使っているのですと。水面をすべる水鳥の足がせっせと働いているように、おいしいものには理由がある…。カンパリオレンジは苦味がきいててグラニテにもいいものですが、グラニテ好きなのかな? 個人的には古風で大仰な「フルコース」の語を連想してしまうので、グラニテなくても全然オッケー派なんですが。
 さて。メニューのお肉欄にさんぜんと輝くのが、地豚の文字ではあーりませんか。振り返ればこのウン年間に多種多様な国産ブランド豚が台頭し、はてはイベリコ豚まで(フランスに先駆けて、という噂も)入ってくるようになり、レストランで旨い豚の旨い料理が食べられるチャンスも増えてとっても嬉しいこのごろ。でも「地豚」って書いてあるのは初めて見たかも。これがまたいい料理でした。
 「で、行ってきたんですよね?」ギョロっとした瞳をワクワクと輝かせて尋ねてくれたシェフと、食後はひとしきりドノスティア話で盛り上がったのでした。

[AQ!]
 「地鶏」って言うのに何で「地豚」って言わないのか?、という当家長年の疑問が氷解しましたね(したのか??(^^;))。
 さてそうそう、前回、荒井さんと話をしてて「最近の興味はどんな所ですか?」と聞いた時の彼の返答が「ベラサテギとかアルサックって面白そうですよねぇ」だった。その時はウチはもう、ドノスティア(サン・セバスチャン)に行くのを決めていたんで、偶然にビックリ! 「えええ!?、今度8月に行くんですよ~」と告げたのでした。そんな訳で今回はバスク最前線報告会を兼ねて。ちなみに、荒井シェフはパリ(だったかな)バスク料理の店にも少しいたことがあるそうだ。
 最後の客になった塩梅だったので、ベラサテギムガリッツなどの料理写真を見ていただく。「へ~!」とか「ほぉ」とかの声に混じって、「あ、これ、専門料理に出てましたね」の類のコメントも時たま発せられる。そう、荒井氏はなんか情報好きなタイプのシェフで、いつも雑誌など小まめにチェックしている様子が窺える。それで、非常に素直な目で眺めているような感想を言う。情報を、こだわりなく見て、すんげぇ勢いで吸収する。もう大変な勢いで吸収してんだろうなぁ、何たって浅草のKonishikiだからなー。今の所、そんな印象を受ける。
 このヒトはフランスから帰ってきて、ミーハーなレストラン勤めでハクを付けるでもなく、むしろ築地あたりで勉強してそして浅草の実家でゴリゴリと開業してしまったという独立独歩は剛毅な漢なのであるが、情報とか人の話にはとても柔軟に接する感触がある。これがこのヒトの中での剛柔流なんだろうなぁ。
 「レンコ鯛と尾長鯛のポワレ、穴子赤ワインソース、じゃがいもとセップのピュレ」、魚がソースがピュレが、猛烈に誘惑的で食べてて途方に暮れる。「…というわけで、バスクの若者たちって凄い才能で面白かったけど、向こうの奴らにも、トーキョーのアサクサにこんなすげぇ奴がいるぜ、って食わせてみたいよ」と告げる。

2003年10月 ☆☆

 *テリーヌと生ハム
 "Menu Champignons '03"
 *秋栗とシャンピニオンのプティクレーム
  帆立貝のタルティーヌ添え
 *ジロール茸のリゾット
  テット・ド・フロマージュのポワレと共に
 *レンコ鯛、プルロット茸とカブ・ムール貝のマリニエール仕立て
 *グラニテ
 *芝海老をピケしたリードヴォーのロースト
  セップ茸のポワレ・ピキージョ種のピーマンの香りを添えて
 *ヴェルヴェーヌとヤウールのグラス
 *モンブラン
 *ポルチーニのプリン

[AQ!]
 レジス・マルコンの弟子の作るMenu Champignonsダー!、そりゃ行くしかあるまい。頭から茸生えます。ウマい! ハッピーです。
 初めてレジス氏のもとを訪れた荒井氏、連絡がうまくつかず隣村か何かで寂しくポツネンと待っていたと言う。心細~く日も暮れる頃にレジス氏がヤーヤーと迎えにきてホッとしたと言う。なんて話だったと思うけど、不安げな荒井少年の姿を想像すると妙にオカシイ。
 たしか、このムニュを食べたTさんも言ってたと思うけど、この水準になると、リ・ド・ヴォーの質が何とも凡庸に感じられ、もどかしい。まぁ、そういった所が、今後の課題ではあろう、と。ま、少しは宿題もなくちゃ、ね。

2004年 2月 ☆☆

 *テリーヌ
 *カキのババロアの解体と再構成、海エキスのジュレ、中国産ピーナツオイル
 *大根のコンポートと鴨フォアグラ、鰹だし入りコンソメ
 *下関骨付平目の黒オリーブソース
 *カンパリオレンジのグラニテ
 *骨付仔羊のココット蒸し焼き、タイムの香り
 *柚ヤウールのソルベ
 *シコレキャフェのシブースト・ソルベドポム
 *アーモンドの茸型、キャラメル・メレンゲ・クリームの軽いグラス
 +99 Crozes Hermitage / Domaine du Colombier

[へべ]
 カキのババロア、すごい料理でした。皿一面に広がる牡蠣の世界。ババロアの濃厚な牡蠣感と海のジュレに綺麗につながって深く広がるナッツのオイルの香ばしさ。あとで聞けば中国産のピーナッツオイルだとかでびっくり。

[AQ!]
 うんうん、ヘーゼルナッツオイルとかかなぁ、って言ってたんだけど、ピーナツオイル!の香りで出る複雑で妖艶な感じが深印象。
 まぁこの解体と再構成から始まって、鰹だし・骨付平目・羊ココット(和、バスク、ムノー、トラマ、シモムラ…)…と、おーアレかソレかやったなコイツー、と勉強熱心な荒井サンの本領発揮であるが、客としては“自家薬籠中のモノとして”の部分に惜しみなく拍手しておきたい。平目、ごっつ旨かった。あ、そうだ、鰹出汁アイディアは、どっかで「ラーメン食ってて感心しまして」、とか荒井さん自白してました。

2005年 2月 ☆☆

 *テリーヌとコルニションとオリーヴ
 *茄子ピュレ、クルトン添え
 *白子ポワレ、百合根とそのピュレ・青パパイヤスライス、シブレット
 *オマールのビスク、人参ピュレ、ラタトゥイユ敷き
 *平スズキのポワレ、じゃがいも・セップのピュレ、フヌイユ・オリーブオイル・ソース
 *マグレ鴨ロティ、バルサミコ・チョコソース、フォアグラ・生姜風味トマト・蕪添え
 *仔羊ロティ、香草ソース、緑アスパラ
 *柚子ヤウール
 *モワルショコラ、オレンジソース、バニラ・ドゥーブルのグラス、エピス
 *苺のコンポート、シェーブル・グラス、モリーと苺のソース、干しハイビスカス
 +00 Cotes du Rhone Les Vins de Vienne / Cuilleron.Gaillard.Villard

[AQ!]
 おお、グラニテがなくなった(^^;)。アミューズが2品、アヴァンデセールにミニャルディーズ…と、料理の流れを眺めている分には気分はグランドメゾンです。
 1年ぶりくらいになってしまったが、アイディアの良さを抜群の調理が受け止める見事な料理。拍手また拍手。

[へべ]
・卓上に置かれた、小さな竹垣付きのプチ鉢植え置き台、みたいなのが面白い!
・こんがり強めに焼かれた小さなパン二種。皮の「こんがり」が甘く香ばしく実に旨い!黒オリーブ入りと、あれれ、もひとつ何だっけ?
・軽やかな茄子ピュレに、可憐なクルトンをまとわせたアミューズが小粋
白子の、百合根の、その糖分のカラメルの香ばしさに青パパイヤの食感。脱帽
オマールのビスク。豊かなのにどこかキリリと冴えている不思議
平スズキ 「高いんですよー。でもいい魚なんですよね」身の厚さからするとわりと小ぶり?その身が皮がなんともいい。ジャガイモとセップのピュレも。
鴨マグレに酢ショコラ。ついモレデポジョを連想するがシェフは「それ、知りませんでした」と。生姜トマトもいいし、このバルサミコチョコソースは抜群。
アニョーの脂のところの香ばしく焼けたのがたまりません。羊好きっっっ!って感じ
シェーブルのグラス(あるいはソルベ?いややっぱりグラスかな)山羊ヤギしくって美味。隣席のマダムたちもこれをめぐって盛り上がってました (^^;)

[AQ!]
 もう一つの甘めのパンは何だっけ? ヨーグルト? ここのパンは、“妙にパン屋っぽいの”…じゃないのが良い。
 平スズキは夏のスズキよりプックリと肥えてると言い、そのボディラインを手で空中に描く荒井シェフのボディラインも見事じゃ。…アレ?(^^;)
 この平スズキは、身の塩の打ち方から最後のオリーヴオイルの垂らし方に至るまで、仕込み時点から客の卓上までを見通しているような計算と繊細さと豊饒が光る料理で、そんなことを伝えると、「泣いちゃいますよ」と喜んでもらえました。
 チョコソースは、「モレソース? メキシカンであるんですか? 今度食べに行ってみま~す」だって。
 柚子ヤウールも一段と旨く感じられた。これイイんだよな。
 あと、モワルショコラがヒジョーに良い。取りあわせやオレンジソースも素晴らしいんだが、御本尊ショコラがかな~り魅力あった。
 えーと、相変わらず?だっけ、コース料金は、4000円弱と5000円強。「もうちょっと上げてみるのも、いいかもね~。お勘定書き見ると安くて驚いちゃって心臓に悪い」と酔っ払いは言う。
 そうだ、近所話。アテネの前にアニマル浜口サンが歩いていたので(よく見かけるそうだ。なにせ浅草)「頑張ってください」と声をかけると「オ」とかだけで素っ気無かった。とか(^^;)。

2005年 6月 ☆☆

 *パプリカ・マスタードのフィナンシェ、テリーヌ・コルニション・オリーヴ
 *ブランダード・トマトスープ、“生ハムメロン”
 *新玉葱のヴルーテ、アンディーヴ・帆立、ヘーゼルナッツオイル
 *緑アスパラガス根元リゾット、真ん中焼き、先っぽクリュ
 *南瓜の冷製スープ、珈琲オイル・フォアグラ・レモンピール
 *鱸の皮カリカリ焼、蛤のマリニエール・スープ仕立て、茄子ピュレ
 *仔羊ロティ、アラブ風肉団子・スムール
 *仔牛バラ肉とキャベツの煮込
 *リオレ、パッションソース
 *ショコラショーのエピスコロンボ風味、
 *ラズベリーのしずく、赤ピーマン風味、薔薇のグラス
 *レンティル・自家製練乳・ブルーベリーの一口、ショコラ
 +04 Ch. Grinou Bergerac Rouge

[AQ!]
 何とも首肯できる料理なのだ。
 新玉葱アンディーヴ帆立ヘーゼルナッツの香りのリレーションの良さ。
 緑アスパラでは、生・焼・リゾットと活用させて立体的に素材を表現する。
 南瓜の冷製スープが、地味ではあるが俺ら的には一番唸らされたかも知れない。とにかく夏場はみんなよく出すからね、冷たい南瓜スープ。シェフは、珈琲オイル~フォアグラ~レモンピールで攻めた。タダモノではない。
 アラブ団子も美味しく、デセールが素晴らしいし、、、

2005年 8月 ☆☆☆

 *パプリカ・マスタードのフィナンシェ、テリーヌ・コルニション・オリーヴ
 *ビーツとフランボワ酢、ブランダードにトマトソース・松の実
 *焦がしたとうもろこしと生海苔のアイスクリーム 温かいとうもろこしのスープを添えて
 *赤ピーマンとオマール海老 やげん堀の七味とピスタチオ風味
 *仔羊とイワシ 仔羊と南仏野菜のテリーヌ ヴァージョン2005夏
 *炒り米をまぶしたスズキのロースト 甘酸っぱい人参とそのムースリーヌ添え
 *エトフェ鳩のロースト 詰め物をしたイタジクとハイビスカスの香り
 *ミントジュレとヴェルヴェンヌ風味フロマージュブラン
 *白桃のかき氷
 *軽いグラスドショコラ
 *レンティル・自家製練乳・ブルーベリーの一口、ショコラ
 +02 Nuits Saint George / David Duband

[AQ!]
 うわ~~っ! ちょっとコレは、やっちゃったかも。かもかも。うわー! 超やう゛ぇーってカーンジ???
 …
 あー、コホン、えーと。
 チョーやばいのはコチラの頭の中ではあるが、この日はマイッタ。暑い最中に極めて小気味良い攻めの料理をもってきた訳だが、その完成度の高さと勢いに圧倒される。何せ、フルフルと打ち震えるくらいにウメェ~んだよ、コイツら。
 脱帽。これは荒井さんの料理人生の第X期を代表する献立となるのではなかろうか(←…とか、こーゆーことを言いたくなるのだよ、食ってる側は(^^;)。だって、何か言いたくなるけど何を言っていいかわかんないんだもん、ホントにウマい時は。まぁいいじゃん、許されよ(^^;))
 (付け足しだが翌日のメモ「ニンジン?のプチマドレーヌ/ビーツとフランボワのお酢、ブランダードにトマトのソースと松の実/ポプコーン/ケシの実/ピスタシュ/羊軽いカレー風味泡ソース、ズッキニ/赤ワインソース ピュレとスライス二種ニンジン/鳩モモ手羽うま内臓クスクスいちじく/ももコンポートとそるべ」)

2006年 6月 ☆☆

[AQ!]
 浅草は植木市だ 茨城仔牛入れました
 私、何故か(ホントなんでかなぁ)ワイングラスは左手で持つ癖があるのだが、ソレを見て、左利き用にカトラリーセットする新人クン 気が利くやっちゃ…しかしスンマセン、カトラリーは右利きでんねん
 荒井さん、にしむらで鮪食いまくって来たと
 それにしても火口は二つっきり クラシックもやりたい気持ちあるんですけどねぇ いや大変なこって

2007年 2月 ☆☆☆

 「ムニュ・H氏・スペシャル」
 *アミューズ
 *tete de porc et haricot tarbais / jus de persil
  タルベ産白インゲンとテットドポー パセリのジュ
 *Foie gras de canard / chaud et froid
  冷製のフォアグラ パンデピス風味/温製のフォアグラとウズラのパイ包み
 *Rouget poelee / fricasse de chpiron / rediction bouillabaise
  ルージュのポワレ ヤリイカのフリカッセ 煮詰めたブイヤベース
 *Agneau crepinette / Crumbre d'agneau / bouillon de couscous
  仔羊背肉のクレピネット 肩肉のクランブル クスクスのブイヨン
 *Blanc manger / granite de citron
  アーモンドのブランマンジェ リモンチェッロのグラニテ
 *Biscuit chocolat bien cuit / creme glacer a la double vanille
  しっかりと焼き上げたガトーショコラ バニラのクレームグラッセ
 +Champagne / Lenoble
 +01 Condrieu / C.Pichon
 +96 Charmes Chambertin / Raphet

[AQ!]
 遠方よりH氏を迎えて、楽しき宴会。
 ポワソンの一皿は、世界を眺めても、最前線の逸品とでも言おうか。
 アニョーのスープ仕立てという難問も見事にクリア。まぁ、パリの三ツ星の某とか某あたりは勉強に来なさい(^^;)。意味の位置づけをこうと決め付けにくいが、クランブルに大変な働きがあるのは確か。

2007年 8月 ☆☆☆

 「オマージュ」
 *ナッツクリーム フィナンシェ オリーヴ
 *メロンとトマトのスープ シェーブルチーズのソルベ パルマ産プロシュート
 *冷製トマトのフラン オマール海老とトマトのジュレ
 *仔ウサギとフォアグラの煮凝り
 *アイナメのポワレ、キュウリとミントのソース
 *ジャガイモとテットドポーのタタン仕立て
 *ヴァンデ産仔鳩のパイ包み焼、ソースモレ
 *フランボワのプリン プチマドレーヌ
 *スダチのグラニテ
 *黒無花果のタルト
 *焼き立てリュバーヴのタルトフィーヌ バニラのアイスクリーム
 +04 Crozes Hermitage / A.Bell

[AQ!]
 夏といえばトウモロコシトマトじゃ~ん。何で今までお目にかからなかったんだろ、この組合せ! 驚きであり実に当然である相性の素晴らしさ。枝豆もね。
 肉肉しい煮凝りテリーヌ、うめ~。ディルクレームなど小さい3種つけ合わせソースも良し。ガルニのサラドヴェールの盛り付けが地味に美。
 隠元もカット・盛り付けともに地味ながらとても気遣いあり。花穂紫蘇を散らしてある、まだごく小さい穂を選んだためか何か仕事したためか、紫蘇の香りがごく軽めにしてあるのが実にチョードヨイ。
 ビーツ! これもありそうなのに何故見なかった? すんげー相性。豚って何かあーゆー形状の根っこ齧ってそうだし(^^;)。
 札幌ツアーが楽しみな荒井さん。今度、FdlPF行きましょうと約束。LFFの話してたら、「Yさんとは築地でよく会うんですよ」とのこと。思わず「うわっ、酸素薄そ」と突っ込んでしまう(^^;)。
 お二人様、26345円。眩暈がするほど安い。

2007年11月 ☆☆☆

 *茄子ムース、生ハムフィナンシェ オリーヴ
 *マッシュルームのヴルーテ、烏骨鶏の温泉卵・ヘーゼルナッツ
 *根セロリと牡蠣・帆立貝のヴルーテ、リンゴのアクセント、生ハム添え
 *フォアグラ・ミキュイ、アリコヴェール添え、ハイビスカスソース
 *甘鯛と烏賊のポアレ、ヒヨコマメとグリーンソース、ピエドルーとセミドライトマト添え
 *ビュルゴー鴨ロティ、インカのめざめ・アンディーブ添え、ベリーソース
 *カルダモンフランとマンゴーグラス、ベルベンヌ・サフラン風味
 *無花果のパイ焼、マスコバド糖グラス
 +03 Chambolle Musigny / David Duband

[AQ!]
 T・Oシェフ(先輩後輩らしい)が連れ立って来たとか。シェフサミット(^^;)かって。Tさんから、野菜など送ってもらってるのだと。寝かせた南瓜が阿呆ウマだとか。いいなー。Oさんは玉蜀黍の芯について力説したそうだ(笑)。
 荒井さんも「なんたってTシェフは凄いと思いました」のだそう。
 京都も行って、花霞やかね井(わらびもち付き)やら行って。あ、そだ、ささ木の後に入ったとこが良さそうとか。
 オンブルシュバリエもこないだNが買ってくれというので2匹入れました。高い(泣)。(笑)
 さて本日。マッシュルームと温泉玉子は、ほっとんどトリュフ玉子の如き深美味さ。
 火入れが凄かった。フォアグラ・アリコヴェール・ヒヨコマメ・鴨…。圧倒的な火入れの精度、そのジャスト感だけで既に相当な部分が成立し、心に届くほど。
 アリコヴェールはランブロワジー思い出した。
 ビュルゴー鴨は本領発揮しているのを初めて見たか。3度焼き。いわゆる「(焼かれてることに)気がついてないなコイツ」的な肉のノンストレス感、ジュに溢れふっくら、強い味が軽い。
 マスコバド糖はフィリピンのNGO的な物。これいいスねー、と言ってたら、一袋もらってしまった。

2008年 8月 ☆☆☆

 *ピーナツムースとクルトン、生ハムフィナンシェ、オリーヴ、グジェール
 *毛蟹とグレープフルーツ、蜂蜜風味
 *鰯(砂糖〆米酢洗い)の炙り、ガスパチョソース、ブーレ・ルーコラ・白アーモンド
 *モンサンミッシェル産ムール貝とジロールのスープ仕立て、サフラン風味のクリームソース
 *銚子産キンメの松笠仕立て・パプリカ、アンショワソース、焼アーティショー・薄パルメザン・パプリカ
 *仔羊の低温ロースト、ズッキーニのフリット糸状(カレーソース)と輪切り
 *リュバーブタルト、グラス
 *白桃コンポート、ミントソルベ
 *抹茶フルムダンベール、ショコラ、ジュレ
 +03 montus


2008年10月 ☆☆

2008年12月 ☆☆☆

 *冷製フォアグラのフランとグージェール
 *ドンブ産グルヌイユのポワレ、百合根のヴルーテ、ピスタチオ風味
 *シャラン鴨のクネル、煎り米の香る鴨のブイヨンと共に
 *宇和島産黒ムツと大根のポワレ、モデナ産ヴィネガーのソース
 *根室産鹿ロース肉のステーキ、黒胡椒風味
 *洋梨のピッツァ仕立て、ポルチーニ風味、ポルチーニのアイスクリーム
 +NV Champagne / Charles Lafitte
 +04 Coteau du Loire Blanc / Le Briseau
 +00 Sancerre E.Henri / H.Bourgeois
 +01 GC Lavaux St.Jacques / Harmand-Geoffroy
 +05 CNDP / Ch.La Nerthe

[AQ!]
 ウチの人気は、巨作の鹿ポルチーニアイス、次いで鴨茶漬か。
 でも、影に隠れた黒ムツあたりでも、勝率の低そうなタイプの料理なのに見事に勝ち神輿に乗せている。

2009年 5月 ☆☆☆

 *フィナンシェ、チーズトースト
 *テリーヌ・ブーレ、帆立マリネ
 *会津産馬肉のタルタルステーキ
 *パスタで包んだ函館産本マスとキャビア
 *萩産アマダイのパイ包み焼き ソースショロン
 *ムッシュオテイザの純血バスク豚肩ロース 熟成10日
 *トマトのアヴァンデセール
 *モリーユ茸のランヴェルゼ ホワイトアスパラガスのグラス
 *焼き立て リュバーブのタルトフィーヌ ダブルバニラのグラス
 +06 Chardonnay Collection Reservee Vin de Pays de Franche-Comte / Guillaume
 +02 NSG Aux Perdrix / Perdrix

[AQ!]
 馬肉タルタルは3種の薬味で。揚げパン・海苔・ヴィシソワース、…だっけ? 本尊(自体でかなり進む)のアセゾネに、同行したG君が感銘を受けてた。
 本マスは泡ソース、皮のカリカリを刺して。
 アマダイはヤヴァ過ぎ(ショロンが凄い)、G君の「本家より美味いす」が出ました。
 には、白アスパラと香草バターコロッケを添えて。
 クラクラするほどの饗宴。
 また、本日の主旨に対してこの献立組みをする荒井さんの、やる気と頭の良さは、いつもながら見事なもの。
「明後日、ブルガスアダ行きます」
「へーそうなんですか、そりゃいい! 楽しみ!」
 …と。
 ギョームのシャルドネ、質を上げてる気がする。
 ペルドリは02、だったよね?、ここのところすっかり安心銘柄って感じ。
 ところで、移転予定の新店舗、だいぶ工事が進んでいます。

2009年 8月 ☆☆☆

 *フィナンシェ、チーズトースト
 *トウモロコシの冷製ポタージュ
 *京都産岩ガキのババロワ 有機レモンのジュレをのせて 茸のラビオリと
 *モンサンミッシェル産ムール貝のパンペルデュ サフランスープ仕立て
 *鹿児島産イトヨリのガルビュール スライスしたトリュフとフォアグラを添えて
 *仔羊背肉のロニョナード 小ヤリイカのポワレを添えて ソースペリグー 焼アスパラ菜・芋
 *赤ピーマンババロア
 *サヴァラン 炎のソース
 *白桃のコンポート
 *プティフール
 +06 Sancerre Pinot Noir / H.Bourgeois

[AQ!]
 現店舗はあと2週間。完全に、見納め、として(笑)。
 極めて複雑な構造を呈しながらストレートに超うめぇ…というムール・パンペルデュが凄い。…ったら、取材を控えた新作(!)だそうな。茸ラビオリまであわせて、皿全体の構成要素を全て口に含んで、見事に構成される美味。
 荒井さん玉蜀黍好きだからどっかで持ってくるよね、とか道中で噂していたのだが、何と直球が来た。
 まんま、それだけ、のコーンポタージュ
 これが!玉蜀黍の「すべて」。まあ此処ほどの店だからそうでしょうが、四次元上の玉蜀黍の三次元対角線が見えるほどの立体感(笑)。勿論(ですかね(^^;))クリームなど非使用の、水だけジックリ型。
 は、「香り立つ」「薫る艶やかさ」の類の表現じゃなくて、
「臭い!このモノは猛烈に臭い!」
 と書いた方が褒め言葉になっとるんちゃうか?…というような(笑)、強烈版。
「もう好き好き! でも、出す客選ぶねーコリャ」
 と笑う。
 脂と境目の噛み応えも凄いんだけど(10年後の俺じゃ無理?(^^;))、しがむほどに味が迸る。

 というわけで、次回は、新しい館でお会いしましょう!!

2009年 9月 ☆☆☆

 *シラストーストとオリーブマリネ
 *ブランダードコロッケとバーニャカウダ
 *伊勢海老とカボチャ
 *アワビとダブルコンソメ
 *フォアグラとトランペット茸
 *スズキと酸味
 *ビュルゴー鴨とメキシコ
 *フルムダンベールと洋ナシ
 *ヨーグルトムース、ミントリキュール・ベルベンヌ
 *ローズのムースグラッセ ラズベリーのクーリー添え
 *フィナンシェと茸プリン
 +エルダーフラワー・スパークリング
 +04 St.Joseph / Vin de Vienne

[AQ!]
 わーい、祝・移転新館オープン!!
 伊勢海老は御前崎だっけか。パッション、ジロール・ヘーゼル。カボチャはファソン高橋さん@ラ・サンテで、1.5ヶ月、築地の冷蔵庫で新聞紙包み熟成。
 は、若布敷き、鉄瓶からコンソメ注ぎbyシェフ。
 フォアグラ。トランペット本体とヴルーテ。乾燥メイヤーレモン添え。
 スズキ。「僕も低温調理してみました」(笑)。海塩バターと80度1時間くらいだったかな、一週間ほど熟成だったかの鱸の香り良し。マンゴー・レンティユ・ワイン煮ビーツ・花穂紫蘇など多彩なシモベ。
 。白胡麻・クミン・ヘーゼル。モレソースで、ガルニにワカモレ。モレは舐めると相当チョコ濃厚型なのだが、ビュルゴーが強いので、ともに行くと、深みを出している程度の脇役に回る!
 フルムダンベールのタルティーヌ、焼きゴキゲン。
 茸プリンは、セップのプリンに柚子ジュレだっけ、何だっけ。
 丸太の位置皿は自家製。ブッチャーの靴の形のナイフ。9.74。イッタラ。
 アンフュージョン軍団、なかなかカッコヨシ。

2009年11月 ☆☆☆

 *アスパラ・トマト・クレーム、タプナード・モリュ・トースト、オリーブ・サラミ
 *バスク豚テリーヌ、ブーダンノワールのファーブルトン
 *仔羊フィレと落花生
 *雷鳥のビスク
 *沼津産フレッシュラングスティヌのシヴェ
 *ピレネー産パロンブのロースト
 *雷おこし
 *黒イチジクのタルトフィーヌ
 +06 Heluicum

[AQ!]
 テリーヌは血でリエ。オマージュの厚さだなあ!という分厚いカット。ファーブルトンがまたよろし。
 石田サウスダウン、アフター長し朗々。埼玉生落花生を半粒ずつ乗せて。埼玉二十日大根にはバター塗り。バルサミコ点々ソース。微かなレモン…、レモンバーベナだっけ、の香りのトーンが素晴らしい。
 オマカセていたら、雷鳥まで! 何が好きか、人にバレている人生は楽だヽ(^~^;)ノ。4羽入れて、色々出したり仕込んだり。これは、残ったガラでとったビスク。骨までミキサーにかけて、フォアグラや茸のジュで繋ぐ。椎茸入り…これが予想外の部分で雷鳥と香りの共通かけ橋があり、大変に興味深々美味。
 海老はホントにまさにシヴェ仕立て、菠薐草巻を赤ワインで色濃く味濃く煮上げて。カリフラワー(白・黄・ロマネスコ)。海老類の、ある意味、強くしつこい旨味を、軽く天上に仕立てて昇華する方向でなく、真っ直ぐ押し立てた上で清く深く成り立たせてみる。概ねそんな意志の皿。
 Jean-Paul Abadieのオマールを思い出した。
 急遽パロンブが3羽とれることになりまして…、と登場、本日の主役。
 これが滅茶苦茶良かった。ワシらの、パロンブ・ビジョンラミエ史上でもトップランク。非常に力があって血に濃さと活力が残った状態で、熟成香が見事に乗っている。随分とモノが良い上に、フザンタージュもキュイソンもばっちり決まったんですね、って感じ。
 今年は、入ってきてるジビエは、質が優れてるの多し。「扱い」技術も上がってるんだねぇ。まあ、その一方、禁輸入措置や羽根付不可措置のモノも増えて、喜んでばかりはいられないんだけど。
 白地に銀の皿も、ナイスチョイス。美しい。
 トロトロ内臓パイに根セロリ、茨城産栗を芯に腿ミンチで団子パイ、自家製乾燥葡萄。
 葡萄はカリフォルニア産レッドシードレス系かな…に塩して焼いてセミセックに干したもの、これはとても賢い付け合せ。パロンブ本体とソースの中間項でよく働く。生でも干葡萄でも、こうは行かない感じ。
 鳥たちは「軒下に吊るして」熟成。近所の子供たちが「なーになーにアレなーに?」と寄ってくる…と言う(笑)。目を合わせられなくてソーっと背中から入店してくる大人(業者・親族など)もいるヽ(^~^;)ノ、人は様々。
 雷おこし…は、その風味のブランマンジェ(ほんとに!)、柑橘グラニテ乗せ。面白く美味く、老若男女初心からベテランまで楽しい。名物!…にしてもいいくらい。
 黒イチジクは、淡路だったか佐渡だったか。肉感あって美味い無花果を支えるタルトの焼加減に、感激。
 HeluicumはSotanumの弟分的なシラー100%、いいオススメ。とってもウマイ。パロンブにもちょうどいいと思ったが、血の濃さがスゲかったので、そん時ばかりはSotanumの若いのでも良かったか、なんてね(笑)。

2010年 4月 ☆☆☆

 *生ハムパルメザン、オリーブ、イカ墨トーストスティック、野菜マリネ
 *車エビ・トマト・やげん堀
 *本マス・じゃがいも・キャビア
 *鴨フォアグラ・パン・小桜
 *姫子鯛・ワカメ・カラスミ
 *仔牛ロニョン・タケノコ・マスタード
 *ピジョノー・イカスミ・新玉ネギ
 *タロッコオレンジ・メレンゲ・蜂蜜
 *カンノーリ・赤いフルーツ
 +08 Poulsard

[AQ!]
 渾身の力作、大変な充実。
 二人して、「世界のステージが見えた」という印象を語り合う。手元で頑張るばかりじゃなく、大きな視座も持ち始めている、ということか…。荒井さんは「浅草テロワ!」と言って笑う。
 アミューズの食器セットがスマートになりました。クール!
 熊本産車海老ポシェの海老味噌添え、熊本産塩トマトにトマト水ペーパーシートがけ。やげん堀は、ピマンデスペレット・ジャポネだね(笑)。
 鱒クレームキャビア。恐ろしく薄く見事に丸めた、手品ポテチ。つま太郎系の応用らしいが。絶品ピュレに“活けた”香草は、最新の眺め。

 フォアグラ・パンペルデュ、焦がしバター泡、バルサミコ、小桜かりんとう砕き添え、レモンのコンフィチュール。
 この日、コースを通して、だが、味にシッカリ腰が入ってるのに
「とにかく軽い」  スタッフや武器も磨きがかかって、さらに精度上がったのかなあ。
 姫子鯛骨付き焼、空豆+グリーンピースのカラスミがけ小紫蘇添え、若布バターソース。小骨多くガイジンには無理(笑)だが、美味い魚、立て置きがカッコイイ。三点のバランスの良さ。
 ロニョン、タスマニアペッパー+蜂蜜、筍:先っぽはバター焼、ゆかり!添え。ブルガスアダのスマックがヒント!…ですと。この一皿は、真の世界戦代表クラス(笑)。
 ピジョノーはブレス産だっけ? 串焼:ハツ・レバー・砂肝だっけ?・生姜詰デーツ。新玉、オニオンリング付き。ネットリとしたイカスミペースト。胸・腿はスパイス焼…、エピスメランジェ、名前なんだっけ? この後に、鳩のジュをかけて仕上がる。
 鳩はずっと温めていた料理らしく、来週だか…に、札幌から高橋さん@ラ・サンテが来るのだけど「出してもいいですかね?(笑)」とか言う。俺らに聞くなよ(笑)。
 逆に言うと、鳩以外は、少なくとも最終形は“即興”。この、「その場の反射」には勢いがある!…のは、ホントなんだねえ。
 こういう瞬発力は、信頼している店に・二人だけで来る時…に限られた楽しみ…のようなところは、ある(笑)。
 タロッコオレンジは愛媛だっけかな、塩ジュレがさすが! メレンゲグラス。
 カンノーリの薄皮も見事、ギリギリ。(ローズ風味のムースリーヌ、カンノーリ仕立て、赤い果実のコンポートとそのエッセンス、蜂蜜のグラス) 

2010年 9月 ☆☆☆

 *毛ガニ・セロリ・キャビア
 *サーモン・じゃがいも・黒胡椒
 *フォアグラ二種のスタイルで
 *ジロール茸・ニンニク
 *イサキ・フォー・ブイヨン
 *リラックスラパン・サバイヨン・アンチョビ
 *グランクラッシック ヴァシュラン
 +08 Fixin

[AQ!]
 今年の荒井さんは、とてもキレてる。
 前菜群は、非常にモダンでクール。
「で、(フォアグラは)マッシモ?」
「あっはっはー、さすがですね」
「いや、今年行って来たんだよん」
「え、そうなんですかー?」
「知ってる?、フランチェスカーナじゃコレ、プレデセールなんだぜ
「えええ?」
「え?…だよねー(笑)。でも、味の仕上げはコッチの方が美味いよ」
 などと。
 実際、オマージュ版の方が複雑でフランス料理的な料理となってる…って、そりゃそうか(笑)。それにこちらは、「当たり」が出るし(笑)。
 この、「当たり」システム、冗談好きなMassimoに教えてやったら喜びそう(笑)。

 フォー:御箸に香草・柑橘を渡しかけ、テーブル上で山口首絞イサキ・フォーにブイヨンを注ぐ。「今」の仕立て・やり口だが、腰が入っていて美味。
 フォーはヌイユ的な意味合いでフランス的にやりやすいねー。
「実は今日の賄いがフォーだったんですよ、普通にベトナム風の。その時に思いついちゃって、作ってみた…というホヤホヤの新作です」
 とのこと。
 リラックスラパンはハンガリー産だったかな、肉質もロニョンも素晴らしい。



2011年 2月 ☆☆☆

 *緑オリーブとナッツ
 *アミューズ
 *キャビア、アボガドと帆立貝、アーモンドオイルによるキャビア缶
 *厚岸の牡蠣とそのアイス、フォアグラのフラン、有機レモンのジュレ
 *サーモンの瞬間薫製ver.2011、アリゴを詰めたポム・スフレとカリカリポテト、サワークリームと七味唐辛子
 *パエリア・オマージュ風(カイユ・インペリアル、赤座海老、浅蜊、烏賊、サラミ他)
 *とちおとめ、赤ピーマン、メイヤーレモンのプレ・デセール
 *黒トリュフのアイスクリーム
 *マルキーズオショコラ、ピスタチオソース、グラスドキャラメル
 *ミニャルディーズ
 +01 Sancerre Les Culs de Beaujeu / Cotat
 +96 Gevrey-Chambertin / Geantet Pansiot
 +87 Calvados / Michel Huard

[AQ!]
 総勢4名で。
 4人だとパエリア仕立てみたいな大菜も面白い(笑)。「緊張感あるザックバラン」みたいな日。
 あれ、コタは01でよかったかな? ヤマラさんのプライベートカーヴから。
 アミューズ、何のヴルーテだっけ。フィナンシェ、マカロン、団扇チーズスティック。
 牡蠣:“100%”グラス、だっけか、パコジェット仕様。際どく、美味い!
 サーモン:アリゴポムスフレに、一同感心。
 プレデセールの一品、むちゃくちゃウマイと評判(笑)。





2011年 4月 ☆☆☆

 *オリーブ、カレーナッツ
 *ブーダン、イベリコチョリソフィナンシェ、パルメザンスティック
 *フランス産プティ・ポワ シェーヴル
 *ランド産ホワイトアスパラガス 富山湾の蛍烏賊
 *宮崎産甘鯛 パンペルデュ
 *リラックスラパン ドゥ・ファソン
 *燻した焙じ茶
 *栃乙女
 *ミニャルディーズ:マカロン、オペラ、マドレーヌ、スープ
 +Champagne Brut Tradition Grand Cru / Egly-Ouriet
 +07 Gewurztraminer Zellenberg / Marc Tempe
 +98 Cornas / A.Clape



[AQ!]
 総勢5名で。だっけ?

 プティポワにヴルーテ後がけ。下には三つ葉のムース。シェーブルムース。
 白アスパラは生小粒切り・薄削り・ポワレ。蛍烏賊のピュレの出来スバラシ。
 パンペルデュ(3ステップ火入れ)に、八丁味噌+蕗の薹。甘鯛うろこ焼き。
 1.胸肉と手長海老でバターソース。
 2.股肉・筍・浅利・青海苔のポトフ仕立て、あられがけ。和とスペイン(笑)。兎はハンガリー産。
 焙じ茶のムースグラッセ、香り閉じ込め用にガラス蓋を被せたままで卓上へ。
 栃乙女の薄切り重ねタルトとピュアなソルベ(苺とマスコバドだけ、だっけ)。
 創意溢れるコレクシオン、勢いのある一夜。
 「春のフランス料理」って、昔のイメージと違って、今は表現幅があって楽しい季節だと思う。

 アンフォールでマダムやってたHさんがバイトに入ってた。ずいぶん楽しそうだな(笑)。
 コルナスがS先生持ちこみ。


2011年 9月 ☆☆☆

 *セップ茸
 *根室産秋刀魚、イチジク
 *駿河湾産ラングスティーヌ 山葵
 *福島県須賀川産人参
 *ピジョンラミエ アワビ
 *デセール レギューム

[AQ!]
 きわめてクレアティフ。…でいて、それと気付かないほどにファミリアルっつかサンパで暖かい。
 …と、荒井さんの本領発揮の一日であったか。

 フラフラに疲れた9月の「ご褒美日」で、細かい後日メモなどが、残ってない(^^;)。

 パイ包みは、人参!!だぜ。ぎゃっふん!!(笑)


2012年 2月 ☆☆☆

 *ピクニックセット
 *甘鯛 馬鈴薯 トリュフ
 *菊芋 白子 トリュフ
 *手長海老 菊芋 仔鳩
 *仔鳩 金柑 パセリ
 *パセリ 苺 メレンゲ・サレ
 *トリュフ ショコラ キャラメル・サレ
 +93 Vosne Romanee Clos de la Fontaine / M.Gros

[AQ!]
 ワイン。勿論、ヤマラさんにぶん投げ。
 こちらにしましょ…と出てきたのは96のバルブラック。…だが、戻ってきたヤマラさんの顔が暗い…というか妙に明るい(笑)。
「見事にブショネでした!…」
 …ホンマ、優秀なソムリエは有難い。ソムリエの仕事の最重要なこと、少なくとも客にとってというかワシらにとって最も重要なのは、
『ブショネをはねてくれること』
 なんだよなあ。つくづく(^^;)。
 このバルブラックは、後で嗅がせてもらったらかなり強めのブショネで、こういうのだったら
「変だね」
 と自分でも言うかもしんないけど、軽めのブショネで最初はセラー温度…という時に、なかなか客が確信をもって判断し、強く言えるものではない。
 ハッキリ言って、ブショネか否かの見分け、こそ、を、ソムリエには期待しておるのじゃがの(^^;)。ほんとに有難いです。
 バルブラックは1ケース入れて最後の1本、だったそうで、
「これまで凄く良かったのにな、チッ(笑)」
 ラス1だったゆえ、代案を出さないといけない。出てきたのは、グロ93VR
「MichelのFontaine??(A.Fじゃなくて?)」
 …とこれがまだ“謎”なことだが(笑)、まあ、ブルゴーニュにはよくあることである(^^;)。まあ、Jean Grosが作ってる?のか。な?
 素晴らしい鼻に、古典的でガッシリした構造。
「Jeanって感じですよね、Michelでは、ないない…って」
 がヤマラさんコメントだが、そんな気になってくる。

 さて料理は、隙なく満々と湛えた見事な作品。世界の中で“浅草だけの”…というオンリーワン性が、楽しさという形で、胸を張る。いやいやいや、これは、参りましたな(笑)。
 また、ヤマラさんが入って1年、田村サン(モンド)や覚ちゃん(シュマン)じゃないけど、“言える”部外者が出来たことが、両輪揃ったクルマのように機能してきた感もアリ、かなあ。何処がどお、ってんじゃないけど、やはり、「店全体で」供するもんですからの(笑)。
 ヨッ、名ディレクター!(笑)

 ツマミはスパイス豆2種類と緑オリーブ。オリーブの“松葉型”楊枝が使い易い、どうしたのかと思ったら、ヤマラさんがボンマルシェ(Paris)でみつけたらしい。荒井さんが買い足しに行ったらS村さんにバッタリ会ったらしい(笑)。

 ピクニックセットは、『浅草オマージュ謹製さんどうぃっち』ヤマラ製シェフシール付き(笑)。
 パテのサンド(うま)。ビーツスープ:試験管ストロー、微温製。トマトバジル:ビーカー入りコルク栓。

 よく鱗の立った甘鯛に、大浅利の飛竜頭・馬鈴薯擂り流し・トリュフがけ。素晴らしく美味い。生姜のトーンが効果的。ある程度“噛める”飛竜頭の具合も良い。

 次の主賓は「トピナンブール岩塩包み焼」で、ゲリドンサービス。ヤマラさんが叩き割る。
 片っぽの塊の、頂上付近の塩が厚くて苦戦(笑)。ちょうど握りこぶし大くらいの大きさ…なので、塩釜としては剛性が高い(笑)。
 もう、菊芋殺し香り地獄…とでも言うか、トピナンブーの真髄、ラブ! トピナンブーはソテも添えられ、こちらも素晴らしい。白子・トリュフ・イカ墨のお連れが尽力。ピュアにして真に迫る。塩釜アイディアはDavid Toutainから…らしい。

 手長海老は、仔鳩コンソメ浸し…仕立て。比較的ストレートなこの皿は、コンソメに痺れる。
「今更どおっちゅうも無いですがコンソメ凄かとね」
 と告げると、
「今更どおってことないですが、その点は触れられたかったでした!(笑)」
 手間隙かけたらしい。
 トピナンブー小団子に紫蘇幼葉が粋。荒井さんの、生姜・紫蘇を、自分とフランスに引き寄せて組立てる手口はすっかり馴染んできてて、所謂一つの自家薬籠中。

 仔鳩の本尊は、次の主菜で登場。強い脚も、モツのクルスティヤン包みも、美味い。芽キャベツに蕾菜が、春を先導する。

 荒井家愛娘Nちゃんは、一歳を待たずしてそろそろ立ち上がろうとし、
「マグロ~!」
 とはしゃいで踊るらしい。末恐ろしい(笑)。

[へべ]
 新企画、ピクニックセットで幕を開けた、この夜のオマージュ荒井さんらしい、楽しさと溌剌としたエネルギーが漲っていて、どの皿も、すばらしい。
 トリュフ→菊芋→仔鳩と、ちょっぴりオーバーラップしながら展開していく「しりとり」的コースの趣向も、楽しさに満ち満ちてます。しかも重なる「のりしろ」食材が、好きなものばかり!

 荒井シェフの、知性と思考力に裏づけされた、みずみずしい好奇心に、いつも心うたれます。
 生まれたての赤ちゃんのようにキラキラと輝く、邪気のない瞳で世界を見つめて、いろんなことに触れて、どんどん吸収して。
 そしていまや浅草の大地を踏みしめて、ぐんと大きく枝を張り、芽を吹いて…若木にして大樹の風格。チャーミングな花。たわわな実り。
 その木の下でいただく食事はいつも、なんだか前向きな元気を与えてくれるような気がします。


2012年 3月 ☆☆☆

 [Menu nostalgie]
 *オリーブ、カレーナッツ
 *プティポワのヴルーテとグラス
 *Tarte aux maquereaux
  La Mere Charles - Monsieur Alain Chapel
  真鯖のタルト アンチョビバターソース
 *Quenelle de brochet
  Specialites Lyonnaise
  川カマスのクネル
 *Pigeon Prince Rainier III
  Le Grand Vefour - Monsieur Raymond Olivier
  鳩のプリンス・レーニエ3世風
 *Marquise au chocolat sauce a la pistache
  Specialite Taillevent
  マルキーズ・ショコラ ピスタチオソース
 *ミニャルディーズ
 +97 Cote Rotie / M.Ogier

[AQ!]
 先月訪れたばかりのオマージュ、連投となった(笑)。

 ことのおこりは、オマージュ・ブログに掲載された
「フランスから川カマス届きました!」
 という写真、そのブロシェの凶顔!(笑)
 それは見事な悪魔顔である。「漫画の中の怒ってる人」みたいな顔である。
 (しかし、大体、川カマスはそんな顔なのではある。「カワカマス」や「brochet」で画像検索するよろし(笑))
 ヤマラさんに
「クネリますか?」
 と聞くと、そうだと言う。
「週末に出すか?」
 と聞くと、そうだと言う。
「席はあるのけ?」
 と聞くと、
「日夜だったらある」
 と言う。
 顔が凄いこともあるが(笑)、リヨン風クネルは、クラシックマニア度低めの我々にも、気にかかる料理なのである。
 何となく好きな一品、ああアレは食いたいねぇという一皿。
 とはいえ、普段「わざわざ探して」行くというほどの強い動機でもないので、今回みたいに「来た舟に乗る」のはちょうどいい具合だ。

 オマージュで着席すると、眼前の品書には
「Menu nostalgie」
 とある。ウンウンそう来たか来るよね、…気心の知れた店はラクだ(笑)。
「今日は番外編ですんで~♪」
 とヤマラさんが念を押していく。
 後で聞くと、常連さんで「クラシックの宴」の特注があったらしい。料理も幾つか、指定で。川カマスを取ったの自体、その為だとか。今夜は、そのクラシックナイトの再現調ということのようだ。
 うーん、これはいい尻馬に乗ったもんだ!(笑)

 さて、まずは「シャペルの鯖タルト」!! うわー、そういえばこれも一度は食べてみたかったもの。その数多あるフォロワーはいただいているけど、シャペル原点調は初めて。
 荒井さん、ツテを探してはシャペル一門のシェフに電話をし・仁義を切っては当時の模様やルセットを伺った、ということである。
「いやあ、皆さん親切で、結構いろいろと楽しかったですぅ」
 だそう。
 (具体的には、和歌山の魚商さん経由でOトワJr.氏…そしたらOトワ父さんと電話できた…Oトワさん時はシャペルでは作って無かった。ラスk子君経由でS谷さん。無口ではある、らしい。S谷さんから聞いたのが一番大きいのかな。)
 オリジンは1970年代に遡ろうか。どうも、シャペルらしく(?)、一定の確定ルセットでは無く、使う魚も鯖に限ってなくて青魚・小魚の入荷分で塩梅して出していた、らしい。
 今宵版注釈。さすがに現代東京で、恐らくは鯖は当時よりかなりフレッシュ。其処を踏まえて、エストラゴンとシブレット(だっけ)のバランスを大きくエストラゴン寄りにしてある。下に敷く帆立ムースもリッチかも。
 当時は前衛的な料理だったのかもなあ。鯖だもんなあ。ヌーベルキュイジーヌの自由が駆け抜けて行く。今、いただくと、鯖・トマト・アンショワ・ブーレ…全ての香りが丸く丸く巨大にまとまって、、、ああ美味い。

 クネル。いよっ、待ってました。フンワリふわ~り…。リヨンクラシック悩殺の一品。あーハラホロヒレハレ。
 今宵版注釈。ソースは、季節事情などもあってエクルヴィスは使わないアメリケーヌ調。パナードとの割合は“全然ブロシェを感じないのもなぁ…”と古典的食感で相談して結局、
「1:1くらいです」
 とのこと。
 そういえば、シャンピニオン・トゥルネ添え。意図…は聞き忘れたけど、画像検索してみると、シャンピニオン添えで供するパターンも結構あるのね。ソースによく合う。それにしても、久しぶりに見ました、この飾り切り(笑)。

 締めはレイモン・オリヴェの名作、これもオリジナル調をいただくのは初めてだなあ。辻さんの「パリの料亭」にレシピが出てたっけ…。
 グランヴフールではまだカルトに載ってる、のかな。荒井さんはギ・マルタンになってから、いただいている、って。
 何にせよ、現代では「詰め物をして焼く」肉料理…はホントに減ってしまったのだが、キチンと作ると妖しく怪しくウマくヤバイ…のではある(笑)。ハフフンでフヒョヒョンである。
 今宵版注釈。加熱回りは、低温過程なども駆使してある程度の現代調。本体肉部分のシットリ感はその辺りの再構成塩梅から来ている感じ。

 デセールは、タイユヴァンのマルキーズ。これなんかはそのまんま今でもイケますね(笑)。

 というわけで、大番外編。巨大番外編(笑)。の一夜でありました。
 大クラシック (…といっても、シャペルやレイモンオリヴェなんだから、ホントは“セミクラ”って言うのかねえ?) ナイト。美味かった、楽しかった。

 まあ古典料理専門店じゃないですからねー、荒井さんもいただくボクらも、気楽さ…では決してないんだけど、精神的には気楽さ的な何か、楽しい感じ、をもって臨めるのは良かったりもしますな(笑)。
 勿論、現代の料理も、「やればこれが出来る」という背骨・背景が無ければいけないのであって、んなことをいうとシビアな話になってしまうが、まあそれはそれとして、楽しいじゃん(笑)。

 荒井さんとこでいただくと、他の環境条件は一緒なので、より、「古典」と「今の仕事」が、舌や鼻で対比できる、ということもある。
 あらためて、古典的料理をいただくと、一口で、その一口に感じる、詰まった時間的重層感に驚く。だから余韻も長い。
 それは材料の複雑性もあるし、仕込みの時間の長さ(^^;)もあるし、料理の因り来た道の長さがある。ズッシリとしてんですな。勿論、現代から見て、ズッシリし過ぎてんですな、とも、公平には、言える(笑)。
 文化、を感じるもので、あります。
 今日食った料理に、「入ってるバター、目の前に積むとこれだけですよ~」と並べられたら、嫌だろうな(笑)。山、だろうな(笑)。
 しかし、重い料理で、スタッフも皆、
「量、多いですよ~」
 と言っていた割りには、食いやすかった。ある程度、身体が知ってる料理…なんですかねー。

 あと、もう一点、久しぶりの古典通し…で食ってみたら、いやまああの、
ワインの合うこと!!
  まあ、やっぱそりゃそうなんだが、オジェのコートロティが美味くてたまらん。これは時間が熟成した相性なんだろうからなあ。今宵のオジェは、いい一生を送ったな(^^;)。
 何か、こんな料理なら、“まあこれはウマイかな”と思ったワインでも出しておけば、あとは勝手に合うんじゃないか…と思うくらい。
 翻って逆に、現代料理と酒のマリアージュは、真剣なソムリエには難題も多い…ということだろうなあ…。

[へべ]
 とてもとてもウマイ。
 やっぱりクネル、好き。クネル、旨い。
 ワインの合うことったら!
 寝てから「あ、おなか、なんか重い」と思ったのって、久しぶりかも (^^;)
「鳩はギマルタン版よりも古典的に、酒も入れました」
 と、荒井さん。それがまたナイス!

2012年 9月 ☆☆☆

 [オマージュ&ミヤヴィ コラボレーションディナー]
 *茸をテーマに2種のアミューズ・ブーシュ
  ARAI & YOKOSUKA
 *鴨フォアグラ、酸漿、雷おこしをフランス料理のメソッドで
  ARAI
 *生姜とココナッツの香る冷たい大根のスープ
  真烏賊、鮑、ブロッコリーと三つ葉、オクラを添えて
  YOKOSUKA
 *蒸し焼きにしたキンキの一夜干し 蕪のフラン インカの目覚め
  フェンネルと酢橘の香り
  YOKOSUKA
 *香味オイルの中でポッシェした道産池田牛もも肉
  バイオレットフィレンツェ 山椒とグリーンオリーブのタプナード 青柚子の香り
  YOKOSUKA
 *ヴァニラアイスを詰めたムラング・グラッセ
  赤ピーマン風味のフランボワーズのコンフィチュールのアクセント
  ARAI
 *南瓜のクリームを包んだミヤヴィ風蒸しケーキ、ヘーゼルナッツ、コーヒーの冷たいスープ、ほうじ茶風味のアイスクリーム
  YOKOSUKA

[AQ!]
 札幌「Miya-Vie」から横須賀雅明シェフ(荒井さんから見て、レジス・マルコン繋がりの先輩)を招いてのコラボ・フェア。
 我々としては、横須賀さんのフェアは4月のアレックス・ブルダス・コラボ(@ミヤヴィ)に続いて今年2度目…と奇遇な年となった(笑)。
 内容は、「東京の人に横須賀シェフを紹介」することに比重が置かれていたが、見事に期待に応える饗宴!

[へべ]
 ポンデケージョ、ロマランの白と、炭の黒。泡にもよく合う、いい突き出し。やさしいぬくみとチーズの風味で、寝てた胃は目覚め、空きっ腹はなだめられる。
 シーム同窓会の3人め、学芸大の人のフランスパンもおいしくて好印象。食事中って、こういうパンがいい。(シャイだそうで帰りに路上でご挨拶)
 サンボネに思いを馳せつつ、茸アミューズ。まず横須賀さんから。グラスにジュレが目にも爽やか、残暑の日にぴったりの涼感セップ。上質のウニ(さすが北海道!)に翡翠茄子と山芋のピュレ、天に芽ネギと緑柑橘果皮(スダチ、だっけ?)。不思議にもセップが和っぽく感じられる構成。
 荒井さんのは、わあおいしい!と相好くずれまくりの、ええと、ジロールでよかったっけ?仕上げに甘い香りの香ばしいクランブルをひとふり。

2012年11月 ☆☆☆

 [麺屋荒井武蔵]
 *九条葱とメンマのファーブルトン キャヴィアとビブレスカス添え
 *駿河湾産ラングスティーヌのポワレ メイクイーンのサラダ仕立て 特製NA醤
 *味噌のフラン たっぷり野菜とフォアグラ 麺屋武蔵新宿本店のスープをいかして
 *低温でじっくり火を入れたバスク産キントア豚肩ロースのチャーシュー 麺屋武蔵の漬けダレで 烏賊墨のクーリとピモン・デ・スプレッドのオイル
 *ら~めんオマージュ
 *安納芋のクーリ 黒糖焼酎の香るムスコヴァド糖のグラス
 *雷おこしマカロン
 +Ratafia de Champagne / Egly-Ouriet
 +01 Ch.Faizeau
 +07 Cornas Les Arenes / M.Chapoutier

[AQ!]
 前回、
「次はノーマルで来なくちゃ怒られちゃいますね(笑)。 (『クラシック祭』『ミヤヴィ・フェア』と続いたので) 」
 と言って帰ったのに、またコラボフェア来店になっちゃいますたよ(^^;)。
 だって、面白そうじゃん!(^^;)
 片や、モダン・ラーメン界の雄、麺屋武蔵。
 そして荒井さんは、以前から
「いやあ実はこの料理はラーメン食べててインスピレーションが湧きまして…(笑)」
 とよく言ってたくらいのラーメン漢だ!(笑)。

 このコラボ企画、『「ら~麺オマージュ」という新ラーメンを「麺屋武蔵虎嘯」で10日間供する』方が主眼なようだが、1日限り「オマージュ」でスペシャルコースを出す…というのが、今日。
 さてどのように、ラーメンが解体再構築してフランス料理となるのか・フランス料理が解体再構築してラーメンとなるのか(笑)、楽しみなことであった。

[へべ]
 衣装チェンジ(武蔵チーム←→オマージュチーム)も、いい趣向。店も客も気合を入れて楽しもう、という心意気みなぎる店内が、いい雰囲気でした。いやー、満喫しました。

[AQ!]
 結果、予想以上に、刺激とか研究とか広がり…があった感じ。
 ぶっちゃけ、いくつか、「普段の本番」で登板機会があってもおかしくないグレード(笑)。
 キントア叉焼やラーメンは、まあ冗談として言えば、「パリ店」…とかヨーロッパ店を出してアッチの人に食わせてみたい!…という妄想が膨らむような感じ(笑)。
 
 *九条葱とメンマのファーブルトン キャヴィアとビブレスカス添え

[AQ!]
 ビブレスカスとは? ググレカス!…じゃなくて(笑)、農家製チーズの意、フロマージュブラン・ソテしたじゃがいも・薬味を混ぜたもの。
 搨菜を一枚(活きてる)。

[へべ]
 ファーブルトンは分厚いクレープのようなフランのような蛋達の中身のようなブルターニュ菓子。
 ビブレスカス、この日はフロマージュブランにガーリック?、エシャロット薄切り。
 メンマの食感よく、言われなければ正体たぶんわからず。九条ネギよく合っている。
 搨菜がいいアクセント。AQ!「2枚ほしい」

 *駿河湾産ラングスティーヌのポワレ メイクイーンのサラダ仕立て 特製NA醤

[AQ!]
アマランサス・青林檎添え。武蔵の海老油も活用したNA醤(笑…Noboru Arai醤)、たしかにマイルドで洒落たXO醤のような。メイクイーンの仕立ては完全に「麺」!

[へべ]
ラングスティーヌ上等。メイクイーン麺旨い!細切りにしてコーンスターチまぶしてお湯にくぐらせて。芋麺は驚嘆の長さ、左手のフォークで巻き取るのに精神を集中のあまり卓上は会話が絶える「蟹モード」に。NA醤、奥行き深く香ばしく芋に映えて、おいしい!小瓶で分けてください(笑)。

 *味噌のフラン たっぷり野菜とフォアグラ 麺屋武蔵新宿本店のスープをいかして

[AQ!]
 味噌フランは武蔵魚介スープ、上に武蔵動物系、で、武蔵流ダブルスープオマージュ。全体には「ガルビュールのようなイメージ」の皿。
 巧みな紫蘇やオキサリスなど、鮮やかな緑と赤のハーブ・トッピングも効果的。レンティーユ。

[へべ]
 おみごと。ダブルスープがよく生きてます。食べた感じは確かにレンティユや野菜のしみじみ感が、ガルビュールっぽい。
 上にたっぷりの生ハーブが偉大。和食分野の「薬味」って、もっと柔軟にこんな感じで展開したら、まだまだいろんな可能性がありそう、などと妄想を誘う。

 *低温でじっくり火を入れたバスク産キントア豚肩ロースのチャーシュー 麺屋武蔵の漬けダレで 烏賊墨のクーリとピモン・デ・スプレッドのオイル
[AQ!]
 四日間タレでマリネし、上げてから三日間熟成。素晴らしく美味い。
「マドリッドフュージョンにでも持ってって(笑)」
 ヤングフヌイユ、石川芋、吉野葛モヤシ。

[へべ]
 バスク豚が破顔一笑。これは美味い!
 ピマンデスプレットのオイルは「ラー油みたいなイメージで」(笑)。イカ墨クーリともども、肉の仕立てによく合ってる。

 *ら~めんオマージュ
[AQ!]
 スープは小島商店の仔牛を使ったフォンドボー(麺屋武蔵上野店で仕込み)。麺はメゾンカイザーで使っている小麦粉を使用した「メゾンカイザー麺」。仔牛W叉焼は、角煮風バラと真空調理ミディアムレアロース。ホースラディシュは添えて、また、ヒラヒラ切りメンマ一緒に和えて。シブレット。

[へべ]
 前段で禁欲したフォンドボーがここで炸裂。スープ旨すぎ。カイザー麺の粉旨が引き立つ。仔牛W叉焼の贅沢なこと!
 メンマのひらひら切り&ホースラディッシュ和えは素晴らしい工夫。ラーメン店のメンマも味と切り方、こういうのどうでしょう?

 *安納芋のクーリ 黒糖焼酎の香るムスコヴァド糖のグラス
[AQ!]
 オブラートぱりぱり。胡麻。

[へべ]
 オブラートパリパリには、あと、飴の粉末も。
 安納芋につなげる、しりとり解説をなんかしてたような。叉焼→黒豚→鹿児島→サツマイモ? 違ったかも (^^;)

[AQ!]
 「叉焼+烏賊墨→黒豚→鹿児島→サツマイモ」…かな(^^;)。ほとんどオヤヂギャグだけど。

 *雷おこしマカロン 小桜かりんとう
[AQ!]
 ミニャルデーズの黒マカロン、黒は何の黒だっけ?。

[トシさん]
 「みたらし」ですよ!

[AQ!、へべ]
 それだぁ!

2012年12月 ☆☆☆

 *パセリの根のヴルーテ
 *ベルギー産フレッシュ・キャヴィア 馬鈴薯 ショコラ
 *小島商店の北海道産リー・ド・ヴォーのポワレ
 *ブルターニュ産骨付き鮃のラッケ ローリエのジュ
 *グラン・クラシック リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル
 *紅マドンナのマリネ ジャマイカンペッパー風味
 *マロンとカシスのヴァシュラン
 +Champagne, Puligny Montrachet
 +CNDP

[へべ]
 リエーブルに呼ばれて、のこのこと浅草へ(笑)
 キャヴィアに馬鈴薯は、あっと驚く海苔巻き仕立て。ショコラの甘さ、香ばしさがたまりません。マッシモならアヴァンデセールに出しそう?
 ラーメンの恵み(笑)、小島商店のリー・ド・ヴォーが実に旨い。
 リエーブルのロワイヤル。くろぐろと、つややかに、マッシフにそびえる野兎さま。かたわらにでかいコンキリエ的パスタ。ああやっぱり、この料理はいいなぁ。

memo: Racine de Persil
 たまたまちょっと前に、アレックスのパスカード店のメニューで見かけて「これ何だっけ?おいしそう!」と思って、ちょっと調べた。
・パースニップより小さい、小にんじんみたいな形
・ぐぐると、グランヴェフールのギィ・マルタンがよく使ってる模様
・根セロリをもうちょっと甘く濃密にした感じ、とも
・トピナンブールと同様、忘れられた過去の野菜が復活したもののよう。
・別名 Le persil tubereux


[AQ!]
 ここのところ日本ではほとんどお目にかかれないリエーブルが、A社のの正規輸入。ハンガリー産をフランス経由、だっけなあ? たまにちゃんと正面で入管できることがあるらしい。
 あたりまえなことに、リエーブルの香りがするのは、(輸入)リエーブル「だけ」(^^;)…なのか、やっぱ。コーフン、カンドー、うるうる。


[番外編] 『Yahoo!ショッピング お取り寄せグルメ祭り2013』 イートイン 池袋西武

2013年 1月 ☆

 *パテドカンパーニュ
 *岩手短角和牛フォアグラ入りロッシーニ風スペシャルハンバーガー
 *トマトの醤合え
 *ピーナッツと煎り米のブラマンジェ

[AQ!]
 …という訳で行ってきました、ハンバーガー食べに!(笑)

 肉の旨みタッブリの短角パテに、脂のジューシーさはフォアグラから、…ってのはいいプラン。
 肉味が楽しい!
 地味なところでは、バンズ…パンの選定がイイ感じ。浅草のパン屋さんだっけな。美味しい。
 また、何とかカブリつけるボリュームが良い。人間の口には無理な厚み(笑)のグルメバーガーは苦手。

 NA醤も買えます。
 厨房、みんな大忙しだけど、オマージュ若手同窓会モードで楽しそう!


[へべ]
 デパートの催事にて。ロッシーニ風スペシャルハンバーガーが、さすがの旨さ。 バンズの選択もすばらしい。いただいたのはフォアグラ別添バージョンでしたが、 この味わいだったら、パティにフォアグラを一体化させた別バージョンの方もい いのかもなぁ、などとあれこれ妄想 (^^;)
 そしてまた、「がっつりお肉」感に満ちた厚切りパテドカンパーニュが、なん ともおいしい! 日ごろレストランではなかなかいただけないものを満喫させて いただきました。

2013年 2月 ☆☆☆

 [ La Cime + Hommage ]
 *サンドウィッチ 荒井
 *petit pois oignon 高田
 *Sawara, L Cerfeuil, Cerfeuil tubereux, Fraise, etc 高田
 *真鯛、蚕豆、木の芽 荒井
 *Agneau, Wakame, bonite seche, takenoko 高田
 *茨城産ピジョノーエトフェ 荒井
 *パセリ、苺、メレンゲ 荒井
 *Dacquoise, choco fukinoto lait de pois peau du lait 高田
 *フィナンシェ 荒井
 *Tartelette de tankan... 高田

[AQ!]
 荒井・高田両シェフのコラボ・ナイトである。いや~、すげーもんに立ち会える時代だっちゃ(笑)。
 うーん、何をどうするんだ?
 2人とも、愉快で・美しく・シリアスな…料理人である。掛け合わせると、どーなんの?(笑)

 結果、、、は、やたらと楽しい食宴であった。まさに、フェット!!
 うーん、そこで拍車をかけあったか(笑)。
 マダムも、「いつものコラボのように緊張して、は、いるんですけど、今日は、何か、厨房から笑い声がよく聞こえるんですよ(^^;)」、と。

 シェフが2ショットで現れると、なんか怪しいイキモノか幻獣のよう、…というか俺ら的には「この世代の東西シェフサミットや~」と緊張感が走る、…かと思いきや、
俺「…の筈なのになんかリラックスしちゃいますね~」
2人「…キャラですか?(笑)」

 …と、一義的に、ダイレクトに、は、そんな感じだった。


 *サンドウィッチ 荒井

 今朝焼いたパンに熟成パテカン、トリュフ
 トマトサラダ、飴の薄板、塩、マジョラム / 炭




 *petit pois oignon 高田
プティポワならぬスナップエンドウ中身豆、薄大根オニオンクレームマイクロラディッシュ生ハム、こんがりオニオンシート、緑汁

 *Sawara, L Cerfeuil, Cerfeuil tubereux, Fraise, etc 高田
 鰆、セルフィーユ、セルフィーユ根こんがり焼き、セルフィーユ根ピュレ、アボカド、ビーツ色小タマネギ、苺、緑苺、苺トマトソース

 *真鯛、蚕豆、木の芽 荒井
 真鯛昆布じめエチュベ、木の芽、蚕豆、二色ソース(バター鯛出汁泡)

 *Agneau, Wakame, bonite seche, takenoko 高田
 羊かつぶしワカメ、筍に緑カリカリチーズ / パルメザン

 *茨城産ピジョノーエトフェ 荒井
 鳩、黄ビーツ腿焼、内臓ソース、/チャーハン、NA醤、カリカリビーツ

 *パセリ、苺、メレンゲ 荒井
 苺メレンゲパセリグラス苺コンポート

 *Dacquoise, choco fukinoto lait de pois peau du lait 高田
 ショコラ ダックワーズ湯葉クロッカン グラス /蕗の薹

 *Tartelette de tankan... 高田
 タンカンのタルトレット、小菊の花 /チェリー

 以上でした、チャンチャン♪
 …と終わる、話でもない、のは、まあ、お見通され…のところではあるか(笑)。
 いや、この至上の楽しみ…を胸に、銀座線をグータラ寝散らしながら帰れば、それが本論…ではあるが。

 今回の、「テーマは、(ルーツ、ノスタルジー)お互いの考え、思いなどをお皿の上から感じ取っていただけたら幸いです」…と言う。
 それがどのように表現されたか、と見るに。

 「鰹節ワカメ・羊」をいただいて、シェフに「いやあ、今日も麺屋武蔵とのコラボかと思ったよ!」とジョークをかましてみたが、なんでしょそれは、ルーツにしてノスタルジーな感覚。日本にいて、シンプルに・ストレートに、伝わってくる感覚である。
 …ある、が、また同時に、その根源的な豊穣に、「ひらまつ」の「ラメル」や、「イノ」の「マリアカラス」を想起させるモノが、あった。

 鳩炒飯にも、そういう多層的な幻が見える。

 「…つまり、」…などという結論は、(ボクらには)無い(笑)。
 なんか、タルコフスキーが撮った「フーテンの寅」を観るようだったね!(笑)
 …あ、逆か、山田洋次が撮った「ノスタルジア」…、、、(笑)
 いやあ~、楽しかった!

2013年 5月 ☆☆☆

 [ L'asse + Hommage ]
 *パオロさんの生ハム24か月 26か月パルミジャーノレッジャーノのクロカンテ
 *ブルターニュ産オマール海老のプレッセ ベルギー産キャピア 若ポロ葱添え
 +11 Menetou-Salon Blanc Morogues
 *鮑のコンポート 乳清のソース 大葉のフリット だし
 +Pouilly-Fuissé
 *曽我農園金筋トマトの冷製カッペリーニ
 +11 Muscadet Sevre et Maine Sur Lie
 *スペシャリテ チーズのラビオリ ドンブ産グルヌイユ グリーンピースのソース
 +11 Ch.Clos Floridene Blanc
 *無角牛熟成40日肩ロース、タン スカロピーヌ ソースベアルネーズ アスパラガス
 +11 Fleur de Clinet
 *炭焼きホワイトアスパラガスのジェラート
 *ティラミス
 *ヘーゼル・生チョコ

[AQ!]
 「ラッセ」と「オマージュ」のコラボレーション・ディナー、…と、個人的には超大型イベント(笑)が、先週の「ラッセ」に続き、今週は「オマージュ」でで開かれた。
 ラ・シームvs.オマージュ、のコラボの時は大阪編は見に行けなかったけど、今回はどちらも東京なので、「表・裏」ともに覗かせてもらった。

 イタリアンとフレンチの、才能・実力・モチベに富む、若中堅シェフのイベント。
 「フレンチ+フレンチ」コラボが「新日本プロレスvs.全日本プロレス」で、「フレンチ+ラーメン」コラボが「将棋vs.ボクシング」だとすると、今回は「柔道vs.空手」くらいであろうか?(笑)
 …というか、「相方取り換え漫才」みたいな感じ?(笑)

 どうやってやるのかな?と思ってたら、「基本方針」は、
・イタリアン「ラッセ」でフレンチナイト、荒井シェフの料理を基として村山シェフがアイディアを加え仕上げて行く
・フレンチ「オマージュ」でイタリアンナイト、村山シェフの料理を基として荒井シェフがアイディアを加え仕上げて行く
 ということであった。

 実際には、「これはこのまま行きましょう」という物から「それぞれの引き出しから丸ごと取り混ぜた」ような皿まで、様々。
 全体には、この手のコラボの中でもかなり「共作」度の高い印象で、まさに“コラボレーション”…って感じ。
 この2人なら当然…かもしんないけど(笑)、完成度も高く、美味い!
 やってる側の、仏伊で、近いとは言っても違う体系の料理ならではの、厨房内の発見…的な「楽しさ」が伝わってくるのが、たまりませんでしたねヽ(^。^)ノ。

 ハム・パルミジャーノに合わせた、イタリア3色(笑)ポンデケージョ!がまた素晴らしい。

 オマールはブラッドオレンジの香り…だっけ? ジュヌポワロには、ヘーゼル・バニラのエスプーマ。品書に書いてないけど(笑)、活けの稚鮎のフリット添え。ここの緑サラダ群も出来が良い。

 鮑のコンポート 乳清のソース 大葉のフリット だし
 「だし」は、出汁じゃなくて山形の…の方(笑)。築地で試食してひらめいたらしい、洋風の面子で(山形でも使用野菜は広範)。
「NA醤につづいて、NAだし?(笑)」
 大葉は細切りのフリットで、嫌味にキツイ初香がとれてフワッと上手く香る。

 金筋トマト
 曽我農園のヒトは、毎日同じ服で眼鏡で頭巾でハウスに入り、湿度など気象状況を体感する。…だっけ(笑)?、凄いの。房室が多く独特、酸と甘みと旨味のバランスが秀逸。この皿は、「そのままで」(荒井さん)。

 神のラビオリ(笑)、は、コラボらしい合作仕立て、緑のソース。久しぶりにドンブらしい…と思う、良い蛙。

 無角牛、山形産。肉が見えなくなるサマートリュフがけ(笑)。アスパラは揚げとグリエ。

 その白アスパラを真っ黒に焼いたもの…のジェラート、黒灰色! ウマ!
 純真ティラミス。
 チョコ柑橘…は何だっけ?

 **********
 元々、Nadia Santiniシェフに大いなる敬意と興味を抱く荒井さんが持ちかけた話のようで、昨夏から「何かやります」と言ってたように思うが、実現して良かった!

 あ、そういえば、「浅草~目黒」とかなり離れているせいか、客席を見てると片方の店しか知らない層も結構いらしてたようで、いい「相互紹介」になってたみたい。


[へべ]
 あぁぁぁ…(日記を書くまでに)日にちがたって細部はもはや出ない。スマソ。

 曽我農園の金筋トマト生産者のエピソードは強烈に印象的でしたね。やっぱりトマトは突き詰めていくと、湿度コントロールなんだなぁ…。

 今回のフェアは、客向けのわかりやすいプレゼン(どの皿がどっちのシェフで、みたいな区分けとか)といったことよりも、厨房内のトキメキとわくわく感がぶわっと卓上に漂う風情で、コラボディナーとしては独特。A面とB面で内容ぜんぜん違うし。いやー、楽しい企画でした。

2013年 9月 ☆☆☆

 「和ごころ泉」とコラボディナー
 *先付 汲上湯葉羹 煮凍酢
  花穂紫蘇むしり 枝豆すり流し とき山葵 茗荷 キャビア オマールブルー オクラ 枝豆ババロア 蓮の実 ヘーゼルナッツ
 *椀物 厚揚げ 鱧二種(葛叩き) 松茸
  柚子 蓮根 梅肉
 *向付 鯛 菊花造り(割酢) 人参・大根より
  紅蓼 山葵 大葉 アボカド昆布〆 生雲丹
 *八寸 玉子かすてら イクラ醤油漬け
  栗シロップ煮 豆腐もろみ漬け 焼鯖寿司 にがうるか風干し 胡瓜 茄子のキャビア 鴨ロース 青竹 大葉プラリネ味噌
 *焼物 ブルターニュ産平目 パプリカ煮浸し 3色トマトマリネ
 *冷物 柿膾
  (柿 大根 人参 すり胡麻 膾地) 地鶏ダブルコンソメ ジロールクリーム
 *焚合 蓮根餅 冬瓜 蒸し鮑 茗荷油煮
  すり生姜 薄葛あんかけ
 *食事 鰻茶漬け
 *水物 桂 スムージー 無花果いろいろ
 *御菓子 鳴門金時の御菓子 抹茶
 +01 Savigny-les-Beaune / Simon Bize

[AQ!]
 ううむうむうむ、精力的な2013荒井シェフである。
 …いや、アレです、いつも「コラボ・フェア」の帰りには「今度はレギュラーで来ますね~」と挨拶するのに、ですね、その機会の前に次の「コラボ企画」が決まってしまう、という。案内されてしまう、という(^^;)。
 今回は京都の気鋭の懐石、「和ごころ泉」さんと。

 とっても美味しくて、楽しくて、満足!
 …というのは、毎度まちがい無し!の定番となってるのでもう省略でもいいか(笑)、とも思うのだけど(笑)、やはり楽しい。客席も楽しいし、厨房が楽しそうだ。

 毎回気になる、「どうやってやるの?」…なのだが、今回は、品書を見てわかる通り、流れと仕様は完全に「懐石のコース」スタイルであった。
 その中に、フランス料理の技巧や素材や知恵やアイディアが組み込まれて行く。
 ブルターニュの海から飛んできた平目やオマールも、幽庵地に漬けられたり・すり流し枝豆に横たわる人生は、想像してなかったことであろう(笑)。

 いただいていて、改めて思うのは、“フランス料理とは、進化・変化を一面の本質として内包するもの”という側面から見て、異文化交流の中で“日本料理と交感する”というのは、“日本におけるフランス料理”にとって、まさに“一丁目一番地”なのだよなあ、…というアタリマエなことであった。
 それはアタリマエ、フランス料理と日本料理の接触と交雑の歴史は古く影響は大きい、…のであるが、だからと言ってこの接触自体が陳腐化する訳も無く、エバーグリーンでマストなテーマであることが再確認された気がする。
 また、自分たちが先月、シンガポールを旅行してたせいもあるのだが、“外国人が日本旅行をしてフランス料理を食べたとして、まず最初に探すファンタジーは何よ?”…と考えると、結局、大きな勝負は、“フランス料理の中の日本の表現”であることは確かなんだよねー。私は必ずしもフランコジャポネ・マンセー主義者ではない(笑)が、さりとてそういうポイントをスルーしてしまうのも悲しからずや?…ってね(笑)。
 逆の立場の、日本料理の中に世界への広がりを探る側にも、同じようなことが言えるだろう。

 そういう訳でこういう試みは、これからも、楽しく、意義深く、あり続けて欲しいものと思う。
 そう言えば、高田シェフとのコラボも、「仏x仏」でありながら、少なからぬ部分に“日本、どこ?”を模索する会になってたっけなあ(笑)。

 ところで、鱧を見事に骨抜きし・鮑の歯を並べる、和ごころの泉さん…は、伺ってみると、
「いや、昔から食べるのはフランス料理、大好きでして。もお、休みの日は、フレンチフレンチですわ~(笑)」
 …とのこと(^^;)。
 そういえば以前に「和ごころ泉」に行った時、“正統派から外れない出し方なのに、随分、豊かでリッチ~な印象やなあ”…と感じたものだが、こういう資質が現れていたのかもしれない(笑)。

[へべ]
 オマールも平目も、こんな目に遭ってびっくりしただろうねえ(笑)。

 「今日はこんなのが食べたい」と思い立っても、東京でこういうお料理をいただくのはなかなか難しい気がする…。偶然のめぐり合わせですが、この日の気分・体調にものすごくしっくりくる献立で、なおのこと心身に沁みました。

 この日に近くの席にいらしたご夫婦と、後日たまたま某所で邂逅。「赤ワインお飲みでしたよね?」と言われましたが、たしかにあの日は見回すと日本酒をグラスで、派が多かったような。焼き物といい、ダブルコンソメにジロールクレームにせよ、赤もよく合っておいしくいただけました。

2013年11月 ☆☆☆

 *ポンデケージョ
 *ジビエのコンソメ
 *蝦夷鹿のジュレ 黒酢風味
 *バチ鮪の大トロのミ・キュイ
 *セイコ蟹の温製
 *秋田産甘鯛の松笠焼き
 *野兎のロワイヤル
 *セップムースと柚子ジュレ
 *栗
 *人形焼フィナンシェ、薬研堀チョコ
 +01 Clos St.Denis / G.Lignier

[へべ]
 今シーズンは弾丸よく当たるなー。当たり年?(^^)v

 荒井さん、ノッてますね。皿の上がピシっと決まってます。
 のっけからジビエのコンソメが、嬉しい! ボベック的に、器から直接まるかぶり方式で。白黒コンビの器、直線的なラインの腰高なフォルムですが、やや厚みをもたせてあるのが冷たすぎず、いい感じ。

 「蝦夷鹿のジュレ」の正体は、蝦夷鹿の腿肉とフォアグラを黒酢のジュレでまとめたテリーヌ。黒酢の黒いジュレに、鹿の深い赤色とばら色のフォアグラ、どちらもゴロリごろりと大ぶりに散った断面が美しい!
食べてこれまた驚きの美味しさ。荒井さんの「清いフォアグラ」が生きてます。黒酢の生かし方も、すばらしい。

 「セイコ蟹の温製」ですって。ロワイヤル仕立てか何かかなぁ?…などという素人の憶測の斜め上をびゅんと飛んでいくわれらが浅草のコニシキ! 皿に鎮座する、つぶらな瞳の蟹の甲羅の中にはぎっしりと、蟹の身を、多少の香味野菜と合わせ、その上から外子をかぶせてグラチネ風に登場。ピュアに迫りくる蟹の旨さ。こまかなデに刻まれた(たぶん)野菜の、かすかな快い歯ざわりだけを伴奏に、蟹! かに! カニ!
と食べ進む。蟹は、活けで届いたのをすぐに蒸し上げるそうです。細やかで、大胆な仕事に感服・感激。

 今年もまさかのリエブルにここで出会うとは! 土曜に入ったオーストリー産だそうですが、背肉のロティでわかる状態のよさにひっくり返る。僥倖に感謝、感謝。続いて大トリ、つややかに輝くソースのロワイヤル。フレンチ食べててよかったなー、と思うのは、やっぱりこういう瞬間かなぁ。

[AQ!]
 鹿:フォアグラ、セップクレーム
 鮪:アマランサス、春菊、二十日大根
 甘鯛:黒アワビ、スカンピ、菊花、揚げ米サフラン風味
 野兎:背肉ロティとロワイヤル、モロッコ隠元、銀杏、芋ニョッキ / 65(?)度20時間。
 栗:エスプーマ、アイス、メレンゲ
「イタリア、カランドレが凄く良かったです」
 明日からバンケット。

2014年 6月 ☆☆☆

 *オリーブ
 *はじめに
  鴨ブーダンノワール・ヒヨコマメパプリカ皮・椎茸 毛蟹・バーニャカウダソース・パイ スーパーハムトースト
 *トマト
  ストラッチャテッラ・すべりひゆ
 *新玉葱
  キントア豚ソーシソン・ヨーグルト
 *グルヌイユ
  フェンネル・オゼイユ
 *黒鮑
  胡瓜・パンプルネル
 *甘鯛
  九条ネギ・もやし
 *いわて短角和牛
  黒大蒜・浅利
 *ミルク鴨
  人参・味噌
 *フランボワーズ
 *ガヴォット
 *ショコラ ヴァローナ
 *人形焼フィナンシェ、梅
 +12 Chambolle Musigny Vieilles Vignes / Lignier-Michelot

[AQ!]
 トースト:サンダニエレハム、ビゴのパン、熟成士バター
 トマト:ストラッチャテッラとはイタリア風かき玉スープ、チェリー、蓴菜、アーモンド
 新玉葱のじっくりロティとピュレ状
 蛙:穴子、揚げフェンネル
 鮑:お手でガブリ+コンソメ、酒・昆布・胡瓜汁
 甘鯛:1.2kg、サフランあられ、ハム細切り、全体に食感もテーマ
 牛:浅利しぐれ飯牛丼、牛はタレ漬込み風、香草サラダ、二十日大根
 鴨:茨城、梶谷農園プチ人参、東京味噌大葉包み
 フランボワ:パプリカ・セロリのプレデセール
 ブルターニュのガヴォット・インスピレーションのデセール、空豆、大傑作!
 ショコラ蕗の薹風味

 その前日に開幕したワールドカップ口調で言えば、
「荒井さんの大会になるのでは!?」
って勢い(笑)。
 「年度ベストコース」の有力候補か。起伏も理想的。
 ピタリと決まった浅草フレンチの世界は、AやLら世界のジャーナリストにもそのまま通じそうな匂いがぷんぷん。みんな来い、ってば(笑)。

[へべ]
> 「年度ベストコース」の有力候補か
 ワタシもそう思った。コースの流れ、起伏、要所の手離れの良さなど、素晴らしい…。どの一皿をとっても、「荒井さんの料理」になってます。充実してますねぇ…心・技・体(笑)ともに。

 特大のやわらかく蒸した鮑を、手づかみでかぶりつく段が、なんとも秀逸!
 「手でもった器からじかに飲む」汁の味わいも、海外からのお客様(笑)たちに是非体感していただきたいものですわー。

 ***

 ひよこ豆の衣は、トルコのイメージ。

 のっけから、あの「ぜいたくトースト」ってのが、なんだろう、猫パンチみたいな感じでいいよねぇ。
 食べてて、なんかこう、はしばしに、荒井さんのあの邪気のない笑みが感じられるというか…。

>ストラッチャテッラとはイタリア風かき玉スープ
 …という見立てなのかな? おいしーいチーズ使ってて、構成要員のどの取り合わせが匙に載ってきてもおいしくて、楽しい。



2014年11月 ☆☆☆

 La Cime 高田シェフの会
 *Amuse
  Macaron/Boudin-dog/Patate douce/Jambon blanc/Pissaladiere
 *Anguille fume/shungiku/pomme vert/souffle au riz genmai
 *Ormeau/radis rouge/radis blanc seche/capucine
 *Homard bleu/potiron/chou de bruxelles/melisse/sauce bearnaise
 *Turbot/miel/celeri rave/comte/kerajimikan/girolles/panais
 *Lapereau/st.jacque/gunkyo biloba/shiitake
 *Pigeon/blettes,salada d'epinard/cerfuil/parlourde/royal de os a moelle
 *Mont blanc au cassis/betterave
 *tomate/amande
 *Mignardise

[AQ!]
 「ラ・シーム」の高田シェフを招いて、昨年は"コラボ"企画だったが、「今年はもう好きにやってもらおうと思いまして…」(荒井シェフ)ということで、「ラ・シーム@浅草」みたいな会。
 素晴らしい!
 Patate douce 安納芋
 melisse レモンバーム
 panais パースニップ

2014年11月 ☆☆☆

 *はじめに色々
  ブーダンノワール・ケンケン鰹燻、ケイクサレ、雲丹シャンパン海水ジュレ仕立て、魚・ヴルーテ・春菊
 *ラディッシュ
  生唐墨・フロマージュブラン
 *セイコ蟹
  焼茄子フラン
 *九絵9キロup
  セップ茸・旨味
 *リラックスラパン
  厚岸かきえもん・小メロン
 *ノワール・ド・ビゴール
  モンサンミッシェルムール貝・香菜
 *ペルドロー・ルージュ
  杏茸・オマール
 *藁プリン
 *ライチジュースグラニテの梶谷アンフュージョンがけ
 *“栗南瓜”
 *人形焼フィナンシェ
 +11 Chassagne Montrachet Blanc Premier Cru Morgeot / Bernard Moreau


[AQ!]
 先々週がこちら「オマージュ」で「ラ・シームの会」があった、ので、何となく“自主的「表・裏」”って感じで、荒井さんに好きにやっていただく♪

 順風満帆、その背骨は、
 家族~浅草~核心料理、と、揺るぎない。
 …そういう風に、感じられる。

 キャビアっぽく仕立てる唐墨。白ワインと合わせても生臭みゼロ。フロマージュブラン。
 9kg越えクエの半身仕入れ。オカヒジキ・昆布。
 小メロンピクルス、ラパン腎臓、パンプルネル、リンゴ、ラパンコンソメ。
 ビゴール:塩麹・クミン・カルダモン・八角、コリアンドル若芽。
 雲呑。
 栗・南瓜・自家製チョコ、カシスだっけ

[へべ]
 荒井さんの料理、揺るぎなく、楽しそう! 来日陣はここを外しちゃいけませんね。

[AQ!]
 ホントはそうなんだけどねえ(^^;)。

2015年 2月 ☆☆☆

 蕎麦コラボ
 *はじめに
 *そばがき 地蛤
 *うどんすきのエスプリ
 *出汁巻き玉子
 *天ぷら
 *鴨南蛮のエスプリ
 *せいろ かけそば
 *甘味
 +12 Riesling / Hugel
 +13 Pouilly-Fume Les Griottes / Pascal Jolivet
 +12 Condrieu / P.Gaillard
 +08 Arbois Savagnin Grand Elevage / Rijckaert
 +12 Chassagne-Montrachet / M.Coutoux
 +04 NSG VV / D.Rion


[AQ!]
 アライさんとアライさん(新井大琳/荒井昇の両氏)の蕎麦・仏コラボ。
 内容は蕎麦懐石、…「新しい蕎麦懐石の提案」と言ってもいいような印象を受けた。

 「お蕎麦も大好き」な荒井さんの楽しそうな様子が随所に窺えるが、とりわけやりたかったのは「蕎麦屋の品書とトリュフは合うと思うんですよね♪」という点で、今日は自分が茸臭くなるくらいにトリュフが登場。
 た・し・か・に・よ・く・あ・う (笑)
 いちばんコアなところで、せいろ・かけについて言えば、かけは何となく合いそうな連想がきくのだが、「やってみるまで謎」なトリュフせいろがとても良い香り具合で、「へえそういうものか!」。
 ま、トリュフはコラボ「ならでは」の楽しみである反面、コストや季節を考えると「ならでは」限定な側面はありますが。

 我々蕎麦(も)好き…とあって、まあ美味いの何の!の御満悦コースであった。
 蕎麦会席コース調の流れを新井さんの料理を基本に荒井さんのアイディア・技法を加味して展開しているのだが、「(2人で)どうやってんの?」…というのがよくわからない融和具合の、見事に綺麗な構成のコースだった。とてもシックリきている。このコースでいつも営業してる、みたいな(笑)。
 新井さんの「流石 琳」にはまだお邪魔してないんで、伺わないとイケマセン(^^;)。お蕎麦、おいしー♪

[へべ]
 Wアライさん(笑)による蕎麦懐石の新提案!
 …オマージュ荒井さんの「異種格闘技」系コラボ企画(ラーメンもあったが、今度は蕎麦かい!)は、客として食べるこちらはもちろん楽しいんですが、提供側のあちらもめっちゃ楽しそう…というところが、また、いいですよね。お互い考えてやっている同士、他ジャンルでの素材扱いや技法、考え方から受ける刺激って、大きいだろうなぁ、と思います。

 なかでも「鴨南風の鴨と春菊を蕎麦ガレットで巻いた肉主菜」、おいしかったなぁ…。あれが蕎麦屋にあったら毎回頼んでしまいそう。あそこから蕎麦切りへの流れ、口の準備が整う感じがまた、いいものでしたわー。

[AQ!]
 荒井さんは、「蕎麦も寿司・天麩羅のような“ガストロ”扱いを受ける部分が、もっとあっていい筈」と言ってた。まさに、我々もそう思う。
 ただガストロとして蕎麦を考えると、時に弱く感じるのは従前型の蕎麦前の部分である。
 伝統的蕎麦前は、確かにウマイし繋がりがいいっちゃいいのだが、蕎麦切りに辿り着くところが、ヌル~っとシレ~っと収まりが良過ぎるところがある。御本尊に行く前に、口が出来ちゃう…みたいな。
 そこのところで、今日のコースは色んな可能性を感じられるものだった。(アラカルトだけど「あめこや」さんなんかが上手にやってるソレ、でもある)
 鴨南風の鴨に春菊を合わせブルターニュ調の蕎麦ガレットで巻いた、うんまい肉主菜、から蕎麦切りコーナーへ入って行く時の、口の喜び…は、格別のものだ。


 はじめに:揚げ蕎麦トリュフ、蕎麦味噌デーツ、鰊煮/板わさ海苔はつか大根トリュフ、薩摩揚げ柚子大根トリュフ
 そばがき:湯煎のそばがき、地蛤は粉して焼、三つ葉、トリュフ
 うどんすき:野菜茶と野菜煮物のアンサンブル
 出汁巻き:トリュフ入り、トリュフピュレ
 天ぷら:オマールブルーと田芹、天つゆヌーべ・トリュフ
 せいろ・かけ・冷かけ:トリュフ

オマージュ 2015年 7月 ☆☆☆

 ~はじめに色々
 *三日月型リュック種オリーブ
 *自家製モッツァレラのカプレーゼ風、雲丹とミネラルウォータージュレ・フヌイユピュレ
 *“テット・ド・フロマージュ”
 *ケークサレ・野生オゼイユ、フォアグラクレーム竹炭タルト
 *ラベル・ルージュ サーモン
  タイムの香り
 *蝦夷鮑
  オクラピューレと肝のソース
 *甘鯛
  松笠焼、黒トリュフ風味葛餡
 *青森シャモロック
  牛骨とお米のソース
 *尾崎牛ロース
  鮎、ロメスコソース
 *雷おこし
 *桃 茗荷
 *リ・オ・レ
 *フィナンシェ、カヌレなど
 +11 Les Champgains Puligny-Montrachet / Rijckaert

[AQ!]
ラベル・ルージュ(赤ラベル)はフランス農業水産省が、特に味覚の上で高品質な製品に認める権威ある品質認証です。
スコットランドサーモンは、魚類として、またフランス産でない産品として初めて、1992年にこの認証を取得

ラベル・ルージュ サーモン
 44度じっくり鮭。蓼をこんもり(食べてわかる適正量!)。ベルギー産キャビア。透明フィルムの皿。
オマージュ
蝦夷鮑
 「オクラのすり流しと茶碗蒸し」をソースのようにしていただく鮑。肝ソースを垂らして。ベラボウに旨い。ナスタチウムが山葵の役。昆布・日本酒を活用。

甘鯛
 加茂茄子、枝豆、コーン、蟹、冬瓜、黒トリュフ。振り柚子。鯖節、葛餡。堂々として、豊潤・絢爛だが嫌味がない旨さ。モダン和食あたりで、出来そうで届かない…辺りではあるよなあ。

シャモロック
 牛骨・米の白ソース、黒大蒜の黒ソースの2色仕立てに、鶏はサンゲタン見立て(笑)で針唐辛子、フォアグラ・セップ(激ウマ)。シャモロックの優秀性が余すところなく出されている。
オマージュ
尾崎牛
 from 宮崎。幽庵地漬、回りにトマト粉。つるむらさき芽、ロメスコソース。

 鮎春巻、だし山形風、すいか汁、パンプルネル。唐辛子。

桃 茗荷
 茗荷のグラニテ。

リ・オ・レ
 に、薔薇の香水を吹きかけて。

オマージュ オロ 2016年 2月 ☆☆☆

 [OlO x Hommage Collaboration dinner]
 *H:ラディッシュ 生唐墨
 *O:和牛 パースニップ
 *H:玉葱 ベーコン
 *O:ポリッジ マッシュルーム
 ~
 *O:鰤 ホースラディッシュ
 *H:鮑 白菜
 *O:ポロ葱 ロイロム
 *H:干し海鼠 赤座海老
 *H:仔鳩 墨烏賊
 *O:蝦夷鹿 菊芋
 *O:ヨーグルト 柑橘
 *H:キャラメル 熟成南瓜
 *小桜、カヌレ

オマージュ オロ

 +Champagne / A. Bergere
 +13 Bourgogne Cote Saint-jaques Pinot Gris / Alain Vignot
 +上喜元 雄町・生酛・純吟・中取り 43℃
 +09 Savenniere Clos de Saint Yves / Baumard
 +16 Hanagaki Kijonenpu 三年貯蔵
 +13 Monduse Saint-Jean de la porte / Raviere
 +13 Bailey A VV / タケダ


[AQ!]
「北欧に初の3つ星店誕生!」
 本日はミシュラン北欧版2016の発表日。めでたいニュースに北の大地が揺れた。
 そしてまさにこの日、浅草の地も北欧祭りに踊るのであった。
 ヘルシンキの「オロ」と浅草「オマージュ」のコラボイベントである。
 'Ravintola Olo'から、Restaurateur & Executive chefの Jari Vesivalo とHead Chefの Heikki Liekola を迎えての企画だ。

 料理は、「オロ」と「オマージュ」がひと皿ずつ交互に供して行くシステム。
 ワインペアリングは「オマージュ」側で考案している。
オマージュ オロ
ラディッシュ 生唐墨 H
 生唐墨・竹炭タルトに二十日大根断面の花、パンプルネル・葱。
 荒井さんの「ボクの北欧」って印象。口開けのひと皿だが主張のある味が「本日の開会」宣言。

[へべ]
 これ、それぞれの香りが生きてました!
 小さな一口で、北欧気分が盛り上がります。

和牛 パースニップ O
 和牛に、揚げパースニップの香ばしさ…まではあるかもしれないけど、ここにパウダー状の酸っぱさを合わせたところが巧み。
 緑は、スプルースのほげほげを入れたヨーグルト、的な説明だったかなぁ。

[AQ!]
 パースニップのカリカリ揚げに青森産和牛、酢のプードル、スプルースオイル、ヨーグルト。
 フィンランド人が見た日本和牛。…北欧はスウェーデン和牛(和牛血筋だがグラスフェッド)もいるんでややこしい(笑)。
オマージュ オロ
玉葱 ベーコン H
 玉葱ひと口シュー…みたいなのにスナップエンドウ。
 ベーコン玉葱らしい人懐こい旨み。

ポリッジ マッシュルーム O
 おばあちゃん風古式粥、キノア(軽く発芽)、熟成牛ショリショリ、下にマッシュルームソース敷き。
 ポリッジは、北欧でいただくあのポリッジの味がする。アレってどう表現すればいいのかなあ、あの核の部分の味って共通してる。ウマい、はぐはぐ…。
 (後日聞いたところでは、ホントは牛でなくトナカイ心臓を使いたかったらしい)
 ポリッジと鰤は同シリーズの器、オマージュの新入荷部隊みたいだけど、とても有用。

[へべ]
 これは旨かった! キノアや、クロッカン成分の配合が巧み。
 北欧の人が「俺の郷愁のポリッジ風味だ」というと、なんか、こういう味のものが出てくる気がする…。それぞれに仕立ては違うし、大元の「あの味」っていうのは、食べたことがないんですが。
 ちょっとぽってりと厚みのある木の器、北欧調の料理との相性がばっちりでしたね。いい器。
オマージュ オロ
鰤 ホースラディッシュ O
 塩・砂糖・ディルの北欧式マリネながら、その加減が正確で的確!
 この発酵胡瓜汁と胡瓜・フェンネル・タピオカなどと食べる鰤っていうのが、とてもいい。発酵汁の、当たりのきつくない酸味がいい働きで。

[AQ!]
 鰤マリネ(塩・砂糖・ディル)、胡瓜・フェンネルのデとタピオカ、ホースラディッシュ・クリーム、発酵胡瓜汁、ナスタチウムなど香草サラダ。
 「北欧スタイル」の名刺のような一品。重層的だが統一が取れていて、こんなに旨く鰤が食えるのか!って。

鮑 白菜 H
 2ヶ月発酵白菜を使って。(北欧の発酵を迎え撃つぞ、と(笑))
 蓮根おやき:白菜、すっぽん(贅沢に入っている)。鮑とオータムポエム(花も)、木の芽。鮑・すっぽん・チキンのコンソメ。
 「荒井さんらしい」荒井さんの傑作か。コンソメを一滴舐めて首肯し、おやきにナイフを入れてその蓮根の香り高さ…掘り出すスッポンエンペラの見事さに惚れ…、、、と食べ進む道のめくるめく楽しさと旨さ。君臨する鮑。
 上喜元を料理温度と同じ温度帯に燗をして。
オマージュ オロ
[へべ]
 発酵の対抗馬はこちら。
 この、金色スープに茶色いお焼きを横たえたお椀(と言いたくなる…)に、荒井さんらしさが、ぎゅっと詰まってます!
 食べ進むにつれて、贅沢コンソメに徐々に発酵白菜が溶けこんで、えもいわれぬ「味変」モードが、また楽しくて…。

ポロ葱 ロイロム O
 コースのこの位置に、いい葱料理をいただきました~♪
 このブラウンバターのキャラメル香って「北欧あるある」であっちの人は大好物みたいなんだけど、あんまり入ってこない、ねぇ。
 加熱の詳細は忘れた(^^;) 黒焼きにしたのを、蒸らしてから、黒焦げ部を除く…みたいなことだっけ?

[AQ!]
 ポワロは、黒焼きの中のヒト…みたいなことか、何重かの加熱を経て(聞いたけど忘れた(^^;))。結果、とてもいい甘みと香り。
 ロイ(白鱒)のロム(卵)、とても品の良い魚卵で「欲しいとこだけ、ある」感じ。素敵な組み合わせ。
 香草と海草(!)、これも働きがいい。紅藻のちょっとの、野菜と違ってぬめりある食感が効く。
 ブラウンバターのベシャメル、ブラウンバターな香りが豊かな北欧調。好みの問題なのか、ブラウンバターぷんぷん…って仕立て、日本だとほとんどお目にかからないよねえ。
オマージュ オロ
干し海鼠 赤座海老 H
 出た~、すごいの来た~!
 赤座海老、海鼠の海老詰め、シューブラッセル・ファルシー(トリュフ・マッシュルーム)、フォアグラ・エマンセ、サリコルニア、バルサミコソース。
 旨くて楽しくて素晴らしい。海鼠党の人間(笑)として快哉を叫びたい。いやあいいんじゃないですか、海鼠。
 扱いは中国料理で習ってきたそうだが、昨今は中国料理でも活躍機会が減ってるし(値段が取り難い高級乾貨だから)、活用してやろうぜ。この手のものでは、地球に優しい方だし(笑)。
 海鼠、それ自体のうっすらした香り・味が存在するのが料理をドライブする。
 肉のゼラチン質を使うルセットなんかで、海鼠で置き換えても面白いの、色々あんじゃないかなあ♪

仔鳩 墨烏賊 H
 荒井さんが「育ててる」組合せ2016版。
 茨城産乳飲み仔鳩、シャドークイーンの薄焼、烏賊、レバーと墨のソース、ミートソース(鳩・ゲソ)。
 レバー&墨のソースのコクが、明るく濃い。
オマージュ オロ
蝦夷鹿 菊芋 O
 鹿ロティとトピナンブール・デクリネゾンの「森の情景」。
 トピナンブールの、ロティ、プードル、ピュレ、デに切ったソース、発酵汁。鹿にはジュニパー・ジャマイカンペッパー。
 これ、感服した。「情景をイメージして」…という料理はたまさか出会うが、この皿ほど香りの主導で「オオオ!」と森を歩くバーチャルリアリティを感じさせるものは珍しい。そして美味しい、食欲を誘う。
 香りの感性の素晴らしさ。うーん、こーゆーのいただいちゃうと、「日本人の鹿ロティの皿」って、イメージが固定し過ぎ・硬直化してるの多いかもねー。

ヨーグルト 柑橘 O
 八朔・せとか、ヨーグルト・ホエーのソルベ、ホワイトチョコ・パウダー。
「わーい、日本に来たから柑橘解禁だ~い」(モダンノルディックではローカルで「採れない」柑橘は不使用、が多い)
 って市場で喜んだけど、「えー、みんな甘~い(^^;)」ってちょっと残念な感じ(笑)もあったとか。その中で面白がったのが八朔だったよう。なんか、気持ちわかるわ(^^;)。
 ミルクのクランブル、胡麻。やられてみると面白いのが、柑橘+乳製品、に「+胡麻」だろう。

[へべ]
 そうそう、柑橘にゴマって、虚を突かれる新鮮さで、おいしかった!
オマージュ オロ
[AQ!]
キャラメル 熟成南瓜 H
 荒井さんの方は「ボクの大好きなリオレ・シリーズ」。いいまとまり。
 熟成南瓜、和三盆、キャラメルアイス、ひよこ豆を小豆のように炊いたもの、ライムギのチュイル。

 ***

「ボクの北欧観/ようこそ浅草へ」 対 「ヘルシンキ精神/これが日本か」
 面白かった!
 …し、えらくレベルの高いコラボだったなあ。
 フツーに「コース」と考えてみて、出来のよい仕上がり。
 コラボらしい、七変化の多彩さ・メリハリ起伏・考え方の交錯…などが刺激しつつ、一本芯が通っていてラクに楽しめる。
 まあ「コラボ慣れ」してる荒井さんとフランクな北欧気質とが機能してるのかな。
 荒井さんによると、オロ・チームは多々ある複雑な工程を「淡々と」こなしていく感じ、だそうな。
 Jariシェフとちょっとだけ話したけど、にこやかで静か。
 そういえば「シェ・ドミニク」出身と聞いたので、ハンス・ヴァリマキがどうしてるか聞いたんだけど、「テレビやケータリングで見るけど、どうなんだろう?」…。
オマージュ オロ
 本日、ミシュラン北欧版発表日。
 「オロ」は1つ星をキープ。フィンランドは4軒で4星…のうちの1軒だ。
 Jariと荒井さんが並んでると、「チミたち料理は2つはあるべ♪」とか言っちゃうけど(笑)。
 しかしまあ、ミシュランの日だからミシュランスターにことよせて言うと、客にとってはこーゆー「3つ星より美味い1つ星」みたいな食事の楽しさ…ってのは、ある。
 「より」ってのは修辞的アヤではあるけど、「3つ星にはない」…と言いますかね。
 見渡すに、やっぱアッパーな星所有店ってものは、どうしても料理がスタティックになっていく傾向はある。安定して最高級で慣例的で慇懃な。
 それに対して、ダイナミックでヴィヴィッドで元気に自分をぶつけて行ける上り坂の1つ星の魅力、みたいなんは、ある。

 ま、ミシュランの日なので星方向から呟いてみました。
 実のとこ自分的にはまあ星の数とかどーでもいいし、両店の星はずんずん増えるように祈っておりますけど♪

オマージュ 2016年 3月 ☆☆☆

 *アミューズ ブーシュ
 *フルーツトマト
 *魚介類のスープ
 *ブラックアンガス牛
 *甘味
 +10 NSG Cuvee Le Petit Arlot

オマージュ
[AQ!]
 Yves-Marie Le Bourdonnecのコートドブフ(!)をいただく一夜。
 いやあまさか、日本でお目にかかろうとは!

アミューズ ブーシュ
 [ブロッコリーエスプーマ・アーモンドムース・花]
 [黒米パフ・味噌プラリネ・脂のクロカン・ナスタチウム]
 [ミルク包み山椒塩]

フルーツトマト
 トリュフ・エシャロット・マジョラム・飴・ゼラニウム・ブラッタ
オマージュ
魚介類のスープ
 7ヶ月熟成南瓜・金柑・フレーゴラ・パプリカ・ディル
 そこへスープを注ぐ。

ブラックアンガス牛
 コートドブフ:Yves-Marie Le Bourdonnecが日本の講習会用に持ち込んだもの。ブルターニュで育てたブラックアンガス。クローバーなどマメ科の牧草中心(→脂にイイらしい)。Tの扱い。
 熟成キタアカリエマンセ、サラドヴェール。

甘味
 [雷おこしブラマンジェ]
 [苺・オリーブ・パセリ]
 小桜、カヌレ、人形焼

 余談:今年も少なくとも秋まで鳥インフルで悩まされそうだ。

オマージュ 2016年10月 ☆☆☆

 *アミューズ ブーシュ
  トマトと自家製だし/秋刀魚と海苔ライスパフ/白インゲン・リコッタのパンスフレ
  長崎産生唐墨 ブッラータ
  ヴィシソワースのパンケーキ・トリュフ風味 メツゲライクスダのブーダンノワール ハイビスカス・メイプル・クリーム
  北海道産バフンウニ 茴香ピュレ ミネラルウォータージュレ・ライム風味
  和歌山産アシアカエビのフリット ロメスコ・コリアンダー新芽・削り生アーモンド レモン添え
 *昔の味たまご
 *真鯖
 *銀杏
 *真鱈白子
 *鴨フォアグラ
 *蝦夷鹿
 *甘味
  ポルチーニ・梨・スダチとその泡
  ババオみりん
  和歌山産蜜柑と人参
  栗のヴルーテ
 +Champagne / B.Paillard
 +13 Chassagne-Montrachet, Les Chaumées / Jean-Noël Gagnard

オマージュ
[AQ!]
長崎産生唐墨 ブッラータ
 こんがりパン味のイカ墨の網
オマージュ
ヴィシソワースのパンケーキ・トリュフ風味 メツゲライクスダのブーダンノワール ハイビスカス・メイプル・クリーム
 パスカード風

北海道産バフンウニ 茴香ピュレ ミネラルウォータージュレ・ライム風味
 水は食材だ

昔の味たまご
 三ッ葉 根セロリ 玉子 キャビア クロカン 青林檎 ボリジ
 フランス料理の歴史が降り積もったような 涙ぐむような料理
 三つ葉は日本のパセリ
オマージュ
真鯖
 富山産サバ キノア 海苔 山葵 千鳥酢 / 春菊アボワール

銀杏
 このこフラン 銀杏 サンダニエル生ハム 木の芽
オマージュ
真鱈白子
 ラズベリー醤油 白子 トリュフ削り 芋・コンテのエスプーマ敷き
オマージュ
オマージュ 鴨フォアグラ
 フォアグラ刺身 黒ニンニク 胡麻 イブリがっこ 茄子 無花果 五味ハ-ブ ハム
 この皿は年間興行で育ててきた料理
オマージュ
蝦夷鹿
 苫小牧産蝦夷鹿3週間熟成 根アサツキ 芋 蔓 / レジスマルコンスタイル茸コンソメ オックステ-ル 鹿ラビオリ

ポルチーニ・梨・スダチ
 驚異の相性(笑)
オマージュ
オマージュ ババオみりん
 詰めた味醂

栗のヴルーテ
 和栗水のばしブル-テ ヘ-ゼル削り 白玉 / イタリア栗アイス オイルヘ-ゼル
 水も食材

 ***

 感動的なコース
 ボクらにとっては『世紀の一食』

篠原・荒井 2017年 4月 ☆☆☆

 [Collaboration dinner Hiroyuki Shinohara x Noboru Arai ]
 *くらげ酢
 *ポレンタ
 *切り干し大根
 *蛙の卵管
 *衣笠茸
 *鱶鰭
 *鼈
 *干し海鼠
 *アキレス腱
 *干し鮑
 *愛玉
 *杏仁
 +15 Sauvignon Blanc Mutherford / Frog's Leap
 +14 Jura Chardonnay Champ Divin Fabrice et Valerie Closset
 +13 Georgia MTSVANE dry white Kvevri wine
 +07 Vouvray Clos du Bourg Moelleux Domaine Huet
 +15 グレイス 甲州 菱山畑
 +14 Saperavi wine of Georgia
 +00 Ch.Croque-Michotte
 +12 Gewurztraminer Mamboury VT Marc Tempe

篠原・荒井
[へべ]
[番外編]
[ Hiroyuki Shinohara + HOMMAGE Arai Noboru ]

 香宮元料理長・篠原裕幸シェフとのコラボレーション・ディナーで、お題はなんと「乾物」。これは行くしかない! 500カノッサ全部賭けで!!…という垂涎の宴でしたが、AQ!に先約があったもので、めずらしく一人でいただいてきました。
篠原・荒井
 篠原シェフは2015年に「RED U-35」のRED EGGを獲得した中国料理界の若手ホープ。
 翌年秋に香宮を退職して、中国行きの準備中だそうで、「ちょうど香港に行かれるんで、いろいろ買ってきていただいちゃって…今いろいろ戻したりしてるんです」と、荒井シェフは準備期間からすでにワクワクが止まらない様子でした。
 それでは中国乾貨のワンダーランドへ、レッツ・ゴー♪
篠原・荒井
 まず配られるのがメニューとお箸。
 12皿の主素材を簡潔に記したメニューは、左右にシェフの立ち姿を入れたかっこいいデザイン。
 断面が三角形の持ちやすい三角箸は、2人のシェフの名前入りで、これがオマージュの店名を箔押しした箱から出てくる…という趣向は、まさに今夜のコラボにぴったり。

 トップバッターは「くらげ酢」。菜の花とディルオイルの緑に、透明な球に封じたくらげと胡瓜、クリーミーなアボカドの小島が浮かぶ北欧モダン調の一品で、ペコロスのピクルスやディルのあしらいも効いてます。こんなくらげ料理は初めて! 見た目よりたっぷり入ったくらげの食感と酸味が、きれいに引き立つ構成でした。
篠原・荒井
 「ポレンタ」の下に潜むのは、紹興酒で酔っ払い海老仕立てにしたボタン海老。
 なめらかポレンタにねっとりボタン海老、旨味の強いまったりペアに、トッピングの珈琲(とてもよく香る)とカリカリ食感のキノアがいいアクセントになってます。
 この段の乾物枠(笑)はポレンタということで。

 枝に刺さったお団子は、「切り干し大根」をホタルイカやうるいと胡麻団子の生地で包んでこんがり揚げたもの。
 ヨーグルトからすみディップ(単体でもイケる)をつけて、あんぐりと頬張ります。
篠原・荒井
 「これって何?」と登場前から卓上の話題を呼んでいたのは「蛙の卵管」。中国料理界や美肌追求派の間では雪蛤とか蛤士膜の呼び名で知られる高級乾貨で、デザートによく使われますが、今宵はなんと、ウニ、トマト、キャビアと合わせ、ひんやりふるふるっとジュレ的な位置づけで。
 新鮮なウニ(器に使った殻のとげが時折動くほど)の清らかな甘みを軸に、うるおいと透明感のある快い食べ心地。焼茄子とグリーンカレー(このコントロールが絶妙)の泡状ソースの灰緑色に、鮮やかなピンク(ラズベリー?)というアマゾンっぽい配色が格好いい!
 カエルつながりでFrog's Leapのソーヴィニヨンブランというペアリングも一興♪
篠原・荒井
 スナップエンドウの緑に「わぁ、きれい」と歓声が上がる。
 青豆の下には貝の出汁を含んだ白く美しい「衣笠茸」、こちらに蛤のスープを注いで。
 バスクの春気分の仕立てに、衣笠茸の繊細な食感がぴったりはまり、青豆のみずみずしさ、貝の旨みに、蕗の薹のほろ苦さがきれいな陰影を添えてました。

 煎り焼きにした春巻の中には「鱶鰭」がぎっしり。もやし、芽ネギの軽やかなトッピングとラルドのこくを添えて、これまた贅沢にトリュフのソースで。
 オレンジワインというかもはや茶色いといいたいジョージアのワインと合わせて。
篠原・荒井
篠原・荒井  お次はいよいよ期待の「鼈」。
 驚くべき分厚さのエンペラ(こちらも乾貨)は、もはや陛下と呼びたい風格すら漂わす。むっちりとした妙なる食感…陛下、おそれ多くも旨いっす。
「これって元(=生前のスッポン)は、どれだけ大きいんでしょうねぇ」と荒井さん。
 トッピングの田芹が要所を引き締め、赤座海老と、四角くカットした平打ち麺の受け止め力が効いている。

 そして、心の中の大本命「海鼠」がついに登場。
 見事なサイズの海参で挽肉餡をくるんだ、手羽先餃子ならぬナマコ餃子的な仕立てで、餡に使われた発酵芽キャベツが味・食感ともによい働き。ソースにはみじん切り春キャベツ。2片ほどあしらわれたフレッシュ海鼠も、ぬくいナマコ酢、みたいな味わいでおもしろい。
 今夜の一番好きな一皿どれでしょう、とテーブルの会話で盛り上がったけれど、自分的にはこの海鼠は有力候補かなぁ。
篠原・荒井
 …と思ったところへやって来た、次の「アキレス腱」がまた凄い。
 豚のアキレス腱を油戻ししたのと、メツゲライ楠田さんに作ってもらったアキレス腱入りクスダソーセージ、干し牡蠣という屈強な面子を、泡クリームと赤の2色のソースで。
 皿の中がもう、旨いものだらけで大変なことに。
 ここで乾貨の戻し方、油戻しの技法についても少々解説あり。
 ジョージアの赤ワインと。
篠原・荒井
 大菜「干し鮑」は、豪勢にも鳩とともに。
 鮑には鳩の内臓ソース、鳩には白いおかゆのソース(味わいやさしく、おもしろい)と、見た目にも味的にも美しい対比で、豊かな着地をぴしっと決める。
篠原・荒井
篠原・荒井  「愛玉」はデセールその1。ハイビスカスのスープに、愛玉ゼリー&蛙の卵管のプルプル組を浮かべて、グラスと泡添え、上からパラリと青海苔が小粋。
 デセールその2は、「杏仁」クリームのタルトレット、細切り揚げ人参とコリアンダーが相性ばっちりでした。

 …いやー、目くるめくおもしろさ&おいしさ、それぞれの乾貨がもつ、食材としての固有のおもしろさに、目からウロコがぽろぽろ落ちっぱなしの一夜でした。
 乾貨は、中国料理では高級食材としての地位が確立されているだけに、それぞれに定番の料理があり、その意味では「冒険はしづらい」面もあって。今回のように、中国料理での基本的な扱いや料理方法を踏まえつつ、ここまで自由に使い倒した(笑)料理を食べる機会は貴重だと思います。
 荒井シェフ、篠原シェフに、大感謝です♪

Big5 [番外編:BIG5 Collaboration dinner @ リベルテ・ア・ターブル・ド・タケダ]

2017年 6月 ☆☆☆

 [ Big5 ]
 *Big5からのご挨拶
 *イサキ・黒胡麻
 *鰌・カカオ
 *デンタッキー
 *五島列島スジアラ・じゅん菜
 *カシュー仔豚・花ズッキーニ
 *!?
 *奄美大島パッション・ジンジャーエール
 *カカオ節・ダット
 *〆
 +88 Dom Perignon (mg)
 +14 Puligny Montrachet Clos de la Mouchere / Henri Boillot (mg)
 +Weekend Journey + umesennin 門司港バナナ
 +兵庫 磯自慢 中取り大吟醸純米
 +83 Echezeaux / Albert Bichot (mg)
 +01 The King / Peter Lehmann
 +"Beau Paysage"

Big5
[AQ!]
 6月の忙しい最中に(…ってのはワタシの事情(^^;))何かやる、と言う。
 今度は「Big5」だと言う。
「へ?」
「いや、大きいシェフがですねえ、集まりまして…」
「ああ」
Big5  タケダさんとこで、と聞けば、まあ、

Hommage 荒井 昇
La Cime 高田裕介
Liberte a table de Takeda 武田 健志

 …ってことだな(笑)。
「あと2人は地方から来ます」
 それが、

Patisserie STOVE 齋藤 毅
La Maison de la Nature Goh 福山 剛

 秋田の齋藤さん、博多の福山さん…と言うより剛さん、であった。
Big5
 うーん何なんだろう。
 最近とみに減りつつある懐かしきアンシャンレジーム、『あんこ型体型シェフ』…の保存会だろうかw。
 この話を聞いた誰しもが、
「麻布十番の酸素が薄くなりますねぇ(^^;)」
 と漏らす珍企画の一夜が始まった。

 平均100kg超級が並ぶと、店内が狭い(笑)。
 さて、卓上のメニューに目をやると、各皿の後に、
「荒/高/斉/福/武」
 という文字列が付されている。
「ん?」
「本日はクイズ形式です♪」
 あれま、そうかあ…と多少の緊張感が湧いてくる。いやあこの面子、「当ててくれ」と言われたら多少は当てたらんとかっこ悪いやおまへんか(^^;)。
「あ、でも、メインの『仔豚』は5人共作なんで5人にマルしちゃってください。それ以外の各皿は「2人ずつ」の共作です」
 え、そっか~、全て共作は共作か。ん~それじゃ当てるのは難しいかなあ。…とホッとしたり(^^;)。
Big5
 その共作の競作、競演の饗宴…はいずれも見事な出来映え。
 まあひと口にコラボ企画と言っても、スペシャリテやシグネチャの出し合いのように「名刺交換会」的なモノも多いが、今回のは勝手知ったるグループの「研究会」の様相。
 斬新な切り口でドキドキさせながらも「オイシサ」では定評ある面々の着地に拍手喝采なのでありました。

Big5からのご挨拶
 アミューズは一人一品。
 それぞれの土地のモノを持ち寄って:おこし・黒糖焼酎・いぶりがっこ・めんたいこ…etc.
 乾杯はドンペリ・マグナム(88!)。ワインもBigに、基本マグナムボトル(笑)。

イサキ・黒胡麻 [福/武]
 新玉葱・紫蘇 すっきり旨い
 [武]は絡んでそう、[荒]かなあ・ちょと違うか…という読み:[福/武]
Big5
鰌・カカオ [高/斉]
 茄子・竹炭玉子・モレっぽいソース …かなり謎な逸品♪
 これは[高]か、あと[福]?:[高/斉]
 …って、コレに齋藤さんが参加してるのに、クイズ的にはやられた。さすがにパティシエはデセール2品だろう…と決め打ちしてたので、だいぶ推理がズレたヽ(^~^;)ノ。
 「Weekend Journey + umesennin 門司港バナナ」に液窒かなんかでジャカスカ霧を立てる…というコチラも謎なペアリングがまた、秀逸。
Big5
デンタッキー
 むむむ、お祭りといえばコレか(笑)。見慣れた赤いハコw。
 長谷川さんは見た目ウエルター級ってとこか(笑)、スマホの画像で登場した6人目のシェフ。

 …それから、パンも巨大である。7人目須藤シェフ。
Big5
五島列島スジアラ・じゅん菜 [荒/武]
 ポメロ・セロリ 碗仕立て、美味しい♪
 [武]は、いそう。で、相方は…[荒]がイサキでなければコッチ?:[荒/武]
Big5
カシュー仔豚・花ズッキーニ [荒/高/斉/福/武]
 猛烈に盛り上がる凶作…じゃない共作主菜!
 花ズッキーニなどは高田さんがAida小林さんにわけてもらって持参とのこと。小林さんも名誉参加ということで8人目のシェフ(笑)。
 「83 Echezeaux / Albert Bichot (mg)」…ナニゲにソムリエチームも渾身、ウマ♪
Big5
Big5 Big5
!? [ガガン]
 蟹カレー
 これに先立つちょっと前、背後に何やら黒い影を感じた。
 ゴルゴ13ならいきなり殴りかかって警察に逮捕されたりするシチュエーションだが、俺は温和に振り返る。
 …と、ん?んん?んんん?と二度見・三度見、、、え、何しとんの、Gaggan Anand!
 …という訳で、ガガンが本日スペシャルゲスト、9人目のシェフなのであった。
 しかも、お得意の「蟹カレー」を振舞ってくれると言う。いやあ、何か、トクしちゃったなあ(笑)。
 さすがに旨い。実働はけっこう剛さん…かなw。

Big5 Big5
奄美大島パッション・ジンジャーエール [高・福]
 フツーに考えて、[高][斉]しかないやろ。…というのが、騙されました(^^;)。
Big5
Big5 カカオ節・ダット [荒・斉]
 カカオ節(笑)。
 俺も子供の頃は、おかかかき器でおかかかいたものだよw。
 それはともかく、このデセールの独特の風合い・テキスチャ・味わいは忘れ難い。
 本日「えーコレはナンナンだ!?」と思わせてくれた大賞が齋藤毅さん。違う星から飛んできたみたいな感覚なのだ。
 本皿共作者の荒井さんも「もの凄く面白くて刺激になった」と言ってらした。
 しかし齋藤さんとこって、秋田で、まあ所謂ケーキ店形態なんだよなあ。都内イベント・コラボなんかも続けてって欲しいものだ。あ~んど、秋田行きたい(笑)。
Big5
Big5  最後のBeau Paysageは「Uf-fu Chardonnay Blend」という名前の紅茶。シャルドネを思わせるブレンドだと言う。

 ウフふぅ、楽しかった。
 まあしかし、「ファン感謝祭」みたいなイベントだったなあ♪

Wアライ [番外編: Bourdaire Gallois x 流石琳 x オマージュ @ 流石琳]

2018年 3月 ☆☆☆

 *メレンゲ 蕎麦味噌 フロマージュブラン
 *蕎麦 村越シャモロック 安曇野本山葵
 *大根の漬物 林檎の白和え
 *鰊の旨煮 菊芋 七味
 *甘鯛のぬき
 *漢方牛のぬきのぬき
 *せいろ
 *琳のプ琳
 +Champagne Bourdaire Gallois:Tradition, Rose, Prestige, Blanc de Blancs

Wアライ
[AQ!]
 シャンパーニュメーカーズ×シェフコラボレーションディナー…という形で、Bourdaire Galloisの当主ダヴィッド氏を招いて、「Wアライ・コラボ、再び♪」。
 ワインメーカーズディナーは原則、遠慮しとくボクらだが、「Wアライ」と来た日にゃ!?…あんど、シャンパンavec蕎麦は合いそうぢゃん。
 ちなみに「蕎麦コラボ@オマージュ」は2015年2月のことであった。
Wアライ
 卓上に本日メニュー。
 2015コラボについて、「内容は蕎麦懐石、…「新しい蕎麦懐石の提案」と言ってもいいような印象を受けた」というメモが残っているが、今回もその路線のようだ。
 一見、「蕎麦x仏コラボ…仏は何処?」と見えて、実は昇シェフの超得意領域w。全料理が「共作」である。

 ダヴィッドの挨拶。ブーデールガロワの看板はムニエで、それがSablo-Limoeuxの砂質によっていることを強調する。
 ナチュラルで好感の持てるシャンパーニュ。4種いただいたが、TraditionとRose(ムニエ100&で、ムニエ赤18%と珍)が好き。「ウチはムニエ」と言う通り。
 すべてノンドゼだが、「どさーじゅなし」というニホンゴを覚えて一々言うのが可愛い。手は農民、でかい。
Wアライ

メレンゲ 蕎麦味噌 フロマージュブラン
 蕎麦のメレンゲ棒…が既に蕎麦のイイ香り。味噌とフロマージュブランの甘やかで可愛いスタート、ピスターシュ削りをふりかけて。

蕎麦 村越シャモロック 安曇野本山葵
 1.蕎麦を揚げ餅のようにした台に“鶏わさ”…山葵は生海苔と和えて。緑・紫カタバミ。ひと口にキュっと凝縮した旨さ。
 2.中指の先ほどの大きさに捻り落とした蕎麦がきの薄ツユひたしに山葵花(可憐)を散らして。ホワンの中にキリリ…という香り芸。
 この1.と2.でセット…という感じの、二段目。

大根の漬物 林檎の白和え
 ヾ(〃^∇^)ノ
 琳さんちの漬物・林檎白和え(こないだもいただいた、最近の琳スペシャリテ)が、こんな形に♪
 白和えを詰めた筒・詰めない筒を並べたリズム感で。
 “手間”はこのひと皿が最もかかる、と笑う2人。
Wアライ
鰊の旨煮 菊芋 七味
 蕎麦屋らしい鰊煮を菊芋とロワイヤル仕立てで。七味を降り掛け。
 …という訳だが、とんでもない傑作…というか、旨いのなんの、もお!
 菊芋の皮目の所(も使う)の滋味深い香りが鰊に響いて行く。
 この料理用にブレンドしたという七味が、また、まさにこの料理のエッジを天空へと紡ぎ繋ぐ。いやあ、七味のこと、よく知ってるなあ…。
 その昔、昇シェフがレジスマルコン師匠に手土産に「やげん堀」を持ってったら、即興で使って海老料理を作った…みたいな話を聞いた、、、のを思い出すw。
Wアライ
甘鯛のぬき
 蕎麦ツユでスープ仕立て。三つ葉・ゆり根。
 皿も含め眺めのよい料理。フツーに役割をこなす逞しさ。タワーのような三つ葉の置き方が良い。
 ロゼが絶妙に合う、ダヴィッドも食べてチョ♪

漢方牛のぬきのぬき
 「ぬきのぬき」…(笑)。炙り牛に、蕎麦ツユをまとった葱…ですかw。
 14種の草を食べさせた「漢方牛」は名前は聞いてたけど、初めていただいた…かな。脂の入り方など和牛スタイルなのだが、ニオイのイヤゲが少なくて良いものだ。肩…だっけかな、なのもマル。葱がイイね。
Wアライ
せいろ
 蕎麦懐石は最後に蕎麦が食えるのが嬉しい。(←小学生の作文w)
 琳さんのお蕎麦、久しぶりだ(^^;)。(←困ったもんだ(^^;)…が、鍋やウドンも旨くてしょーがねー、、、)

琳のプ琳
 スペシャリテ♪ …だが、前から「プ琳」なんて書き方だっけw?

***

 やはり蕎麦に(ムニエの)シャンパン…は、気持ち良くも粋だ。めるしー。
 Wアライさんは勿論、期待に応えてくれるが、特に、鰊・菊芋のロワイヤルは「忘れられぬ今年の一品」になりそうな勢い♪
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  ラ・プロヴァンス・グルマン・オリヴィエ
  
目黒区鷹番3-6-9 03-5722-2550
11:30~14:00/18:00~21:30 月休
Chef: 尾上貢正 (敬称略)

・  
2004年 6月 ☆

 *ブランダード
 *イサキのグランアイオリ、レモンソース・タプナード・自家製マヨネーズ
 *鯵と南仏野菜のテリーヌ、タプナード
 *骨付仔羊のファルシ、オリーブソース
 *牛頬肉の赤ワイン煮、南仏風
 *オリーブマリネ、干し葡萄
 *ティユールのクレームブリュレ、メロンのグラス
 +01Minervois Expression / Dom. du Roc

[AQ!]
 La Provence Gourmandeを名乗る新興店。シェフとマダムが営む20席くらいかな。学芸大学駅至近。
 南仏と言うと、日本ではとかく経営戦略臭さやテキトーいい加減料理が目立つのだが、此処んちは、ピシーっと背筋が伸びて、キチンとした仕事が美味しい。好感度マーク。

[へべ]
 明るく陽気で賑々しくてレゾリヴァードのプリント柄とかポッテリと厚い陶器とかちりばめてトマトと茄子とパプリカとエルブドプロバンスでも使っておけば南仏だ…といった安直な「お気楽南仏」が多いもんね。イタリアンの置かれた状況に近い気もする。南仏風フレンチって。
 で、ここオリヴィエはそうしたお気楽系南仏名乗り店とは一線を画した存在でした。突き出しには、パンにつけてどうぞとプランダードが出てくる。これがふんわり軽く仕上がっていて、じゃがいも比率が比較的高いからかな、イモの風味も結構な一品。イサキのグランアイオリもいいよねー。三種類のいずれも美味しくて、ぐるぐるしてるうちに、つける台がなくなってしまう…。極上のタプナードもいいけど、自家製のアンショワ風味マヨネーズも、レモンソースもいい。しっとりとしたイサキが美味。骨付仔羊は、ボディの部分にちょいと詰物が入った珍しい仕立て。「グランアイオリやテリーヌのタプナードと、仔羊のオリーブソースが味の上では重なりますが、別のソースにいたしましょうか?」と聞きに来てくれたのも、素晴らしい(この日は重なってもいいからオリーブソースで食べてみたい気分だったのでそうしましたが)。メインを食べ終わって、ワインがまだ結構残っていたら「チーズはないのですが」と出してくれたのがオリーブマリネ(絶品)と干し葡萄。これ、いいご提案だなー。遅くまでゆったりと過させていただき、感謝。

[AQ!]
 そうそう、オリーブマリネはその場で塩梅したのか、温製でね。フランス料理の流れでいう「フロマージュ」の場所をどうするか、というのは、意外に現今の勘所だと思う。
 日本では(ってゆーか、最近はフランスでも、だけど)、どの店もが高級店のように多種のフロマージュを養っておけるってものではないから、そこをどう考えるかには店の姿勢が出るように思う。
 チーズは無いんだけど、ワインの飲み残しでゆっくりやってくれい、と、「チーズの時間」の意味合いは汲んだオリヴィエのやり方はとっても良い。
 大体、ただ切って出すだけのフロマージュだったら、別にレストランで食わんでもえーや、って考え方の比重が高いワシらであるから、尚更。
 さてと、鯵のマリネも旨かった。マットウでありながらやはり“普段食い”したくなるような店なんで、もっと近所ならなお結構なのだが、学大駅前だから割りと使い易いかもかも。
 ティユールとメロンの香り、ってのに、存外新しいイメージがあり、好きだった。
 噂によると、シェフはフランスでは「店の実質的料理長」まで務め上げたブリブリの腕っこきらしい。さもありなん。

2005年10月 ☆☆

 *ブランダードといくらの小パイ
 *秋鯖と南仏野菜テリーヌ タプナード
 *ラングスティーヌ 栗スープ・カプチーノ仕立て
 *目鯛 ガレットじゃがいも 桜海老甲殻スープ
 *ずわい蟹ラビオリ 貝のジュ・アニス・トリュフオイル
 *骨付き仔羊ロティ・団子煮込 アリサスープがけ
 *仔牛すね煮込み 大根キャラメリゼ
 *メレンゲグラス、カンパリジュレ、抹茶クレームレンティユソース
 *ポワールとそのジュレ
 +Jean Dorsene brut (200ml)
 +02 Les Grands Augustins Cuvee Special / Tardieu Laurent

[AQ!]
 すごく良くなった…というか、本領発揮!というのが正しいんだろと思う。都内最先端の一軒、間違いなし。滅多にないほどに、溢れるフランスの香り。強く濃く美しく。
 全体に、まぁ「自分の時間はタダ系」のシェフと言いますか、もんの凄くシゴトがなされている。それで、完璧でいて、ぎすぎすしてない。本当の“南”
 お店は、スタッフ4人体制かな。
 パンも、うま。
 ブランダードいくらは、漉さずにほぐして。
 のほんとの持ち味は濃くて綺麗な点にある。
 鯖・野菜テリーヌが、見た目からして凡百とは一線を画す隈取りの深さで、食べれば一刀両断の切れ味を持つ。
 仔羊には別添のスープをかけていただく。下には少量のクスクスを敷いていたっけな? 楽しい。

2006年 3月 ☆☆

 *メニュー・オリヴィエ
 +スパークリング ジャン・ドルセーヌ
 +01コルビエール ジャン・ベルトー


2006年11月 ☆☆

 *イクラ・ブランダードのプティシュー
 *ハーブラビオリ、ズワイガニとセルリラーヴ
 *鱈白子のブリオッシュパン粉焼、石川芋
 *金目鯛のブイヤベース、ムール・天使海老・白烏賊のズワイガニ詰め、ルイユ添え
 *シャラン鴨のコンフィとロティ
 *仔羊のクスクス、アリサ添え
 *ベリーのブラマンジェ
 *ラベンダーのブリュレ、ピスタチオグラス、モンブラン
 *ロシェココ、カシスゼリー
 +01 Minervois / G.Bertrand

[へべ]
 オリヴィエはいいなぁ。
 お調子イタリアンの親戚、みたいな凡百南仏野郎どもと一線を画して我が道を行く、尾上シェフの本格プロヴァンス料理。
 ルイユとアリサの香りのいいこと!
 石川芋白子のたましい乗り移り(字余り)
 ブイヤベースの火入れが鬼のよう。これならおいしい!
 コンフィは、聞けばなるほどのオリーブ油で。あの極上のしっとり感はそのせい?
 クスクスたまりません。見たらまた頼んじゃいそう。

[AQ!]
●パプリカの効いたルイユにつめたブイヤベースをちょっぴり。
●11月はさすがに冬っぽくなって来た。「寒くてヤヴェ~」とマダム(笑)。
●似て非なる、貴重な、本物のプロヴァンスグルマン。
●そういえばこの前、フニエールのシェフ来てて、借り出されたって。
ムール烏賊も、プックリした瞬間に止めるぎりぎり火入れ。
コンフィはユイルドリーブで。

==============================

 2006年末は、「おせち」もオリヴィエさんでお願いしてみました(→)。
 こりゃまたケッコー!
 とてもキチンとした詰め方で、何処となくクッキリして明るい色調を感じるのは、レストランと同じ芸風(笑)。
 C/Pもかなり良かった。

2008年 5月 ☆

 [Menu 4th Anniversaire La primeur]
 *イクラ・ブランダードのプティシュー
 *フランス産ホワイトアスパラガスの冷製スープ スモークしたイサキのタルタル添え
 *鮮魚のポワレ フルーツトマト、ケッパー、フレッシュハーブを使ったホワイトバルサミコのソース ラベンダーのはちみつ風味 サラダ仕立てで
 *徳島産阿波尾鶏を二種の調理法で フォワグラオイルでコンフィにしたモモ肉の皮パリパリ焼き フォワグラを包みブイヨンでしっとり火入れした胸肉
 *ルバーブのプリン オレンジフラワーウォーターのアイスクリームとともに
 +ヒューガルテン白
 +04 レグランオーギュスタン

[AQ!]
 4周年ムニュ、おめでとうございます。
 お子さんが出来たようで、マダムの店登場頻度は下がるのは残念だが、こちらも本当におめでとうございます。
 記念ムニュで4800円ポッキリ、ありがたいこっちゃが、御主人の腕前を考えるに、もう少し強気に取ってくださいよぉ(笑)…という気持ちも幾分(^^;)。

2009年11月 ☆☆

 *ブランダードのプティシュー
 *秋刀魚と焼茄子のテリーヌ
 *帆立のオープンパイ、ドライトマト・石川芋・セップ、セップのクーリ
 *手長海老カダイフ包み・平目・鮑のブイヤベース仕立て
 *山鳩ロティのフォアグラ添え、ソースサルミ
 *ヌガーグラッセ、苺添え
 *フォンダンショコラのビターオレンジソース、塩キャラメルグラス洋梨添え、抹茶クレーム・ココナツソース
 *フィナンシェ、ショコラ
 +06 Riesling / Hugel (demi)
 +03 CNDP / Guigal (demi)

[AQ!]
 ホントに芯がブレない頑強さ。フランス人が好きそうな。

「もう何でも面倒みるから(笑)、ずっと此処にいないか?」
 とReine Sammutさんが言ったのもムベなるかな。
 フニエールには3年いたそうだ。
「来月行ってくるんですよ~」
「そうですか! ムッシュオノエでもいいけど、向こうでは『ノノ』と呼ばれてました。ウチの名刺も置いてありますよー」
 翌月、フニエール(La Cour de Ferme)でレーヌさんに
「ヌソン・レザミ・ド・ノノ!!」
 と告げたところ、これは効きました(笑)。目の色が変わって、来日した時の話など楽しそうにしてくれた。

2012年 5月 ☆☆

 *帆立燻製のシュー
 *ホワイトアスパラガスとハーブ入りパスタのカネロニ 岩牡蠣を添えて ホワイトとグリーン2種のアスパラガスソースで
 *キスのスモークのパートフィロタルト アンショワイヤードソース フルーツトマトと茄子のキャビア、グリーンオリーブとともに
 *アワビのロースト ウイキョウのリゾット トマトコンフィ添え フレッシュトマトのソース
 *鮮魚のギャレット ジャガイモと桜海老の付け焼き オマール海老のソース
 *ランド産仔鳩のロースト シナモン風味のサルミソース
 *無花果、ルバーブのクレームブリュレ、タイム苺とポンカングラス、タルト
 *マッカラン・ボンボン
 +10 El Nino Loco Domaine Guillaume Gros


[AQ!]
 お、マダムが復帰しておられます、、、ってか、Jr君と初挨拶。
「着る物は自分で決めるからママは口を出さないで」…と初七五三に臨むカレであった(笑)。

 前日に古書店で昔の「グランシェフ」を買ったせいもあるが(笑)、いただいていて全編に『こおゆうのが“グランシェフ”やねえ(笑)』と溜息がこぼれる、肉厚な(それでいてクリアな)美味さの饗宴である。
 鮮魚のギャレットはレギュラーだと思うが、キスとアワビも材料のいい季節には是非載せ続けていただきたい魅力。
 鳩は二人にて一羽、と存分にやっていただいたが、しっとりと汁含む肉とキレてるサルミが堪らない…ちょっと勘定書を二度見してしまうような(^^;)逸品であった。 (あいかわらずコチラはお安い…)
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  オルタシア hortensia
  
港区麻布十番3-6-2 
12:00~13:30/18:00~23:00
depuis2010 Chef: 古賀哲司 サービス: 千葉和外 (敬称略)

・
 お店のサイトによると「7月31日(金)のディナー営業 をもちまして、閉店」とのこと。(2015)

2010年 7月 ☆

 [Mon Plasir]  *“生ハムメロン”のスープ、ブーダン・ノワールと林檎、パルメザンムース
 *トウモロコシのババロア・ソルベ・冷製スープ
 *帆立貝のマリネ 根セロリのムース ハーブグリーンソース
 *手長海老のカダイフ包み トマトクリームソース
 *フォアグラのソテーとクロケット 翡翠のピューレ キャラメリゼコニャックソース
 *大穴子のやわらか煮 カレーブールブランとピノノワールソース
 *黒ソイのソテー 鱧ムースパンケーキ ヴェルモットシーウィードソース
 *色々な野菜のピクルス
 *イベリコ豚ベジョータの黒胡麻味噌焼き シトロンオリーブソース
 *シャラン鴨胸肉のロースト カシス風味のヴィネガーソース
 *ライチのエスプーマ アロエコンポートとパイナップル
 *桃のコンポートとソルベ ココナッツのエスプーマ
 +06 Condrieu / F.Villard (glass)
 +97 Pinot Noir Central Coast Blend / Nichols

[AQ!]
 見事な隠れ家状態。ビルの地下にひっそり。建物の集中ディレクトリを見なければ決してわからない。これでは、ちゃんと「住所とビル名」を控えてこないと辿り着かないでしょう。
 …というわけで(?)、明日だか来週だかには、路面に置く看板もちゃんと出来てくるそうな(笑)。開店一ヶ月のレストラン「紫陽花」。まあ「隠れ家ファン」(…って少なくないんだよなあ)には、現状の方がいいかもしんないけど(笑)。

 さて、コンバンワ、と。
 第一勘は、「too much 東京カレンダー的ダイニング」(笑)なイメージ。…なんだけど、まあ、イマ、東京で若い店をオープンするとなると、取りあえずの開口部は、そうなる…のかもしれませんなあ。
 ま、そういう意味じゃそれはいいんだけど、ま、だけどそのままだとオヂサンたちはそんなに居心地よくはないんだけど、、、、とか思ってたら、そこからの千葉マネージャーの読解の速いこと!
 そんなにわざとらしい探りを入れてくる訳じゃないのに、さりげない「20の扉」(笑)くらいで、客の仕分け作業(笑)を遂行して、ウチの卓にはウチらしい応対に修正してくる。上手なもんです、、、と言い合う頃にはすっかり寛ぎモード。
 古賀シェフは38歳、「J」のスーシェフ2年から「ブリーズオブトウキョウ」シェフ、仕上げに「エディション」経験して独立・現職。「21世紀調のイマっぽい無国籍型フレンチ」の感じが強く押し出されている。ま、ぶっちゃけ、ワシらはタイプとしてはそんなに得意ではないのだが、こちらのは考えられているし味覚も良いので、楽しめる。
 …にしても、トウモロコシと鴨のソースは、ウチの好みからすると、お菓子のような甘さがかなり強い。…んだけど、今の若いヒト、こーゆー味が好きなんだよなあ。それはわかるので、まあ、何とも言えないなあ。

 ワインはニコルス。良く言えば、「鼻はDujac、口はMeo!」。そんなにオーバーでもない。おいしい。
 グラスワインも多様多種揃え、「グラスワインコースっぽい感じでもお出し出来ますよ」とのこと。これは試す価値アリ、と見る。
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  オレキス Orexis
  
港区白金2-3-3 03-5918-8311 www.orexis.co.jp
11:30~14:00/18:00~23:30 月・第2火・火水昼休
depuis2007 Chef: 山本聖司 ~ 船橋俊夫 ~ 小林隼人 ~ 藤本 亮 サービス: 春藤祐志 (敬称略)

・ 2015年、シェフ交代
2008年11月 ☆

 *2種類のサブレ
 *牡蠣と蕪、レモングラスソルベ
 *ヴァンデ産鴨フォアグラのコンフィ ディネット仕立て
 *アナゴのスパイス焼 赤玉ねぎのピクルス添え
 *平目 ノイリ・コリアンドル
 *オマール海老と秋の茸のオープンラビオリ カルダモン風味の軽いクリーム
 *コンソメスープ
 *イベリコ豚の煤焼き マニゲットの香り
 *ムース、カカオさらさらソルベ
 *モンブラン
 *ショコラ
 +NV Champagne / Edmond Cheurlin
 +05 Chassagne Montrachet / J.M.Boillot
 +92 Chambolle Musigny / Bertheau
 +Marc / G.Lignier (glass)

[AQ!]
 打ち上げの4人
 さすがは、春藤さんのサービスやわ
 ディネット(ままごと)は、ピスタシュ・パンペルデュ、カステロビアンコ柿、セップ粉焼、赤ワインジュレ巻、
 穴子の下に豚バラ煮
 オマールにトリュフ
 デセールのムースなんだっけ? バナナ?忘却
 フロマージュ、一人ずつ値段が違うのは珍しいぃ キッチリやね
 壁の濃紺はベラサテギ調
 たいへんにウェルバランスなワイン・サービス・ハコ
 料理は、ハンナリ
 前回はワインバー同然の使い方だったので(^^;)、今日はちゃんと食べに来ました

2009年 7月 ☆

 *2種類のサブレ
 *レモングラス・塩ソルベ、帆立ムース鱒卵、フォワグラ・セップ・スリース
 *ガスパチョ・・・メロンのグリエ、小エビとアボカドのムースを添えて
 *稚鮎のフリットとスイカのジュースでポシェした鮎のラビオリ、柚子風味、サラダバーネット添え
 *鱸のポワレ・錦糸カボチャのレモンヴィネグレット和えとローリエ風味のジュ・エピス風味、巻ズッキーニ
 *ホロホロ鳥の胸肉のロティ
 *ショコラ・パッションフルーツ
 *ピニャコラーダ・エバネサンス
 +07 Pouilly Fume / Serge Dagueneau
 +02 Saumur Champigny / Clos Rougeard

[AQ!]
 水曜夜にビックリ(?)のパッツンパッツン満席。ワタクシ闖入で4人で。
 春藤さんのソツ無さ面白さを堪能、感心。オレキスサイトを見たら、[1989~大阪ローズルーム]なんだなあ。そっちでも会ってるのかなあ?(ジョージアンはともかく)
 が具合良く出来てました。ホロホロのキュイソンも○。
 全体に相変わらず、良くも悪くもハンナリした料理で、女性客の多さも頷けるところ。
 同じジョージアン出身の柴田・春藤両氏で比較すると、レストラトゥールの存在はアセゾネの決定にも影響してくるのかなあ?…という興味は幾分かアリ(笑)。
 ロワールの2本は春藤さんチョイス、文字面で判断するとあまり頼まない系なのだが、これはやられました。とくにソミュールかな。美しい。「いわゆるビオ」のイメージは皆無。
 家庭内通信:ところで、サラダバーネット=Pimpinellaだよん。
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