2007年 9月
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*三陸産岩牡蠣、岩海苔クロカン添え、ジュレ仕立て
*フォアグラ・プーレ・アーティショーのテリーヌ、ハイビスカス塩とトリュフ酢
*フォアグラの低温キュイテリーヌ、梨マリネ・ピオーネ・クロカンパイ・ジュレ
*フォアグラのポワレ、じゃが芋のピュレとブイヨン
*キャビヨと松茸など白茸・キクラゲの薄切り温製、その純なブイヨン
*人参と林檎のソルベ
*骨付き鹿のロティ、温葡萄・白菜爆弾・茸添え、赤ワインソース
*コーヒーゼリー、ミルクのグラス
*ピオーネとグラス
*ショコラバナナ崩しとカカオ水
*シコレ南京豆
+97 Chassagne-Montrachet Champgains / Fernand et Laurent Pillot
[AQ!]
艱難辛苦汝を玉にす、…とは言ったものだが、2005年前後の一瞬の東京・土地バブル期にぶつかってしまって物件探しにも難渋していた…チーム下村の苦労を少しは知っている者としては感慨一入ではありますが(笑)、ようやく六本木に碇をおろすに至った。嬉しいな、ったら嬉しいな…と小踊り。
早くもシェフから発せられるメッセージの多彩な輝きに魅せられる我々だが、下村さんによると、「いや、でも馮時代のイメージも人それぞれだったようで、色々言われるんですよ」。
まあいいでしょソレは。何処までもズンズン進んでください(笑)。
[ヘベ]
牡蠣:岩海苔の「クレームと」クロカン添え、ジュレが柑橘だっけ?
フォアグラ:このジュレが「ワインにするぶどうジュースのジュレ」だっけ? 分厚いガラス板皿、円形のくぼみにトリュフのビネグレット。それから「ローストしたじゃがいものピュレ」だっけ?なんか、「焼いた」っていってた。
ソルベ:人参の葉っぱ添え
鹿:仔鹿、キャレとフィレ、赤ワインとエシャロットのソースだっけ?
ピオーネ:赤い「タレ」をなんかかけてくれた。
バナナ:凍らせた粉末状のショコラだかカカオだかのなんかも皿にのってた。
南京豆:ひとつぶ落とした (;_;)
2007年12月
*ブーダンノワールとリンゴのガトー仕立て
*真鱈白子のムニエル トリュフとセップのヴルーテ
*常磐産アンコウのロースト 黒と緑のソース
*蝦夷鹿のロースト
*仔鳩のロースト
*再構成した苺のタルト
2008年 5月
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*テット・ド・コションとフォアグラのタルティーヌ ブーダンノワール添え
*スコットランド産サーモンの低温コンフィ、マスタードオイル・ヤウール・赤胡椒
*ホワイトアスパラガスの冷製ヴルーテ 柔らかく火を通した手長海老と共に
*ホワイトアスパラガスのムニエル 根室産天然帆立貝のポアレとクレーム・ド・モリーユ 紫蘇添え
*岩手産アイナメのポアレ ジュ・ド・ポー、レモン、ミント、赤ピーマンのソース コシアブラのフリット添え
*北海道産仔羊のロティー・アンサンブル、緑アスパラ
*コーヒーゼリーと濃縮牛乳のソルベ 黒蜜がけ
*鹿児島産甘夏とグレープフルーツのサラダ レモンとミントのムラング
*苺のヴァリエーション:フレッシュ苺とパセリのスープ・ミント風味 再構築した苺のタルト
*根シコレ・南瓜ムース
+Champagne / Henriot (glass)
+Pouilly fume / Dagueneau (glass)
+00 Volnay Caillerets Clos de 60 Ouvrees / Pousse d'Or
[AQ!]
美味い。
その美味さに美学と哲学があって、レストランの美食となる。
…とまあ、こういう基本に思い至る。
考察の力と感性の美。
フランス料理のオートキュイジーヌのレストラン…ってのは、まぁ未来は知らんが、今までんとこは『ちゃんとやるのはそりゃ大変』なもんである。
それぞれの季節の旬の千両役者を真正面から堂々と起用しなきゃいけないし、そこに創意も個性も発揮しなきゃいかん。…そういう了解が厳然とある。
許される自由度の高さはフランス料理の良いとこではあるけど、それにしてもシンドイよ。
日本ではケッコー「いやウチはウマイもん屋だから…」ってやり方があって、まあオートキュイジーヌのガストロのステージからは“降りて”しまうというやり方だが、それはそれで良くて、しかもそれで世界中でも驚くほどのウマイもんが食えて大変に素晴らしい…ことはあるのではあるが、しかし、挑むべきオートキュイジーヌに正攻法で挑む奴・王道に邁進する漢…だって欲しい訳よ。
それを、個人オーナーシェフ店でアタックかけてるのは、意外に少ない。本当に少ない。がんばれ下村さん、拍手!
季節真っ盛り、白アスパラはロワール産。
2008年10月
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*北海道産ウニと人参のピュレ ビーツのコンソメジュレと共に
*ブーダンノワールとリンゴのガトー仕立て
*カサゴ皮焼き、カナダ松茸・ヒラタケ・つるむらさき・黄韮のジュドポール・ブイヨンがけ
*グラニテ
*茨城産窒息仔鳩ロティ、根菜類とドラゴンフルーツ蕾添え
*ピオーネ・瀬戸ジャイアンツ・マスカットとグリュナージュース・アロエジュレ、グラス添え
+75 Monthelie / Bouchard
[AQ!]
人参ムースの空気感とウニ、相性ある造り。ビーツ色に白い花がとてもアチラくさい、ブーダンの皿もそうだが、日本じゃ下村さんくらいしか使わないヨーロッパ的な色彩である。
ブーダンは一度単位の管理が必要となる。林檎ピュレにピモンデスプレッド。
カサゴ、ポールのジュが皮焼きにあう香気。
サントーバンはピエール・イヴ・コラン=モレの04とかだっけか。
横内商店扱いの茨城産鳩は、開けてみてわかる餌の良さ、と言う。元レース鳩少年のシェフは鳩の生態に詳しい。鳩は石を食う、など、追々生産者と話したいことも多くある、と言う。
ナイフの重みで沈む鳩フォアの美しさ、心臓のいたいけさ。
アロエは、箱に4本どり、より、6本どり、で来る奴の方が使いよい(笑)。
生産者と語るのは楽しい。牡蠣の産卵期に、棚を深く沈めて調整した上で、重いのだけ僕にちょーだい、とか。
仕事の話、関西の話、都内の話、「最近のパリは駄目ですねえ…」
2008年11月
[デジュネ]
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*宮城産牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔風味
*冷製ブーダン・ノワール
*常磐産鮟鱇、茸たち・黄韮とブイヨン仕立て
*カダイフを纏った的鯛の軽やかなフリット
*グラニテ
*蝦夷仔鹿(クリーンキル)ロティ、青胡椒・無花果のソース、根菜たち
*濃縮ヤウール、グリーントマトジャム
*蜜柑コンポート、牛乳グラス
*根シコレ、ドラゴンフルーツ
+02 Ch.Martet
[AQ!]
4人で昼食…という訳で、エディションの“グランクラシック”(笑)混じりの献立。久しぶりに食うと、的鯛はぶっ飛ぶくらい美味いのであった。
仔鹿は、グランヴヌール改、みたいなソース。牧場に餌を盗みにウカウカとララランと楽しげにやってきたのの気付かれないうちに頭を撃ち抜く…みたいなのが最も良い、そうだ。まあそうだよね。
ミシュラン発売の18日は「わざわざ空けといたんだろ」とみんなに言われるが(笑)、「料理講習会が入ってたんですよ(笑)」。その会の最中に第一報が入ったので、Regis Marconが場内に紹介してくれたらしい(!)。
2009年 2月
*セップのヴルーテ
*加賀蓮根団子とポテチ
*雲丹・塩マスカルポーネ・ビーツコンソメ・とびこ・岩海苔のカクテル
*根室産帆立ポワレ、トリュフビネグレット・焼カリフラワーとクーリ
*カダイフを纏った的鯛の軽やかなフリット、黒トリュフがけ
*甘鯛、レモンターメリックソース、マイクロトマトとそのピュレ、シュー3:プチベール・ブラッセル・紫
*鹿児島産おなが鴨ロティ、黒大根・熊本産筍・零余子・菜花・つぼみ菜
*苺(アイベリー・とちおとめ)のパセリスープ
*再構成した苺のタルト
*ショコラ・ゲランド・アルベキナ・カカオ水
*チョコの温ムース・冷ブラックチェリー
*炭酸苺
+NV Champagne blanc de blanc extra brut / Ulysse Collin
+06 Arbois Grand Elevage Savagnin / Jean Rijckaert
+01 Beaune Les Teurons / P.Pernot
[AQ!]
6人だっけ、大人数なんでまあ、何となくユルい感じで。
加賀蓮根だけの、外皮・中身の単語。ハンバーガーで無いのも、いいかも。
雲丹はこのバージョンも傑作、いや参ったね。
ウルサン・サンジャック・サンピエール・キャナル、、、フランス料理黄金時代の再構成か(笑)。
甘鯛のソース・鴨のキュイソンとソース、こういう「ど真ん中」モノというのは表現が難しいが、何故か「この人だけは違う!」。
ほんとの意味での世界「トップ」に日本で拮抗しうるのは、下村シェフなど僅かだよなあ、やっぱ。
アルボアのサヴァニャン…って山田さんの変化球がナイス。ペルノーのボーヌはトゥーロンだった、かな。
NYCの話、Zuddas、William Ledeuil、Eric Guerin、Laurent Petitらの話、など。
飲みが細い人がいたせいか、1人3万弱。
2009年 7月
[AQ!]
G君と3人で。
+92 Chablis Valmur / J.Collet
+83 Pommard les Argillieres / Lejeune
穴子蕎麦粉揚げ
アシェットレギューム
サザエ肝リダクションピスタチオしりあす
おながだい タイズッキーニ花爆弾
琉香豚45 抗生物質抜けて豚舎引っ越し前 人参バリエーション
白のクロマティズムらいちエスプーマ
トルココンフィチュール
ツマ太郎
スウェーデン
案外美味しい
踏み絵
二人のヨーロッパ人
難しいと言われる
独占輸入
2009年 9月
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*フォアグラのエピステリーヌ・ベトラーヴ巻、日生・仏・加の無花果、ベトラーヴとコンソメジュレのセルクル・アマランサス葉、パリパリ、ユイルドリーヴ
*リドヴォー、ピエドコションの濃熟茸詰め・チイタケ添え、セップ、甘長ミントソース
*甘鯛・黒オリーブ、緑アスパラとその穂先微細削り、ビネグレットのポムドテールムース(ソースとして)・ハーブサラダ添え、春菊と菠薐草のリダクション、レモンと生姜ソース
*シャラン鴨ロワゾー焼、63度卵黄・赤胡椒、コールラビ・白ビーツ・紅芯大根・人参・小蕪・零余子
*オレンジ・皮・カンパリグラニテ
*4種葡萄コンポート、アンフュージョンジュレ、ミントグラス、花穂紫蘇添え
*バナナ・パッション・ショコラ
*梨コンポート
+00 Champagne Chartogne-Taillet (glass)
+06 Pouilly Fuisse Juliette la Grande / Domaine Cordier (glass)
+89 Bandol Chateau Pradeaux
[AQ!]
フォアグラの皿の、極めて精巧なセルクル。どうやって抜くのかと思ったら、
「様子を眺めながらジワーっと手で温めて」
だって(^^;)。出たての新作だっつーんだけど、既にスペシャリテ的な悩殺とバランス。
シャンパーニュChartogne-Tailletは上品なドライさ、アミューズ~アントレに気のいい相性。
10%の貴腐ぶどうを含むJuliette la Grande…、昼に「気のいいスポンサー」が現れて開いたとか(^^;)。
セップが死にそうにすんごい質、ゆえ、「皆、そのレベルに並べ!」と張り切るというか。
ポワソンは、エディション開いて以来でも完成度が高いと思う。
鴨。「キャベツと蕪のかけあわせ」は、コールラビってことでいいのかなー。
下村さんと俺たちのグランクラシック点検(笑)。
低温玉子はMalmoのTrioのソレとも殆ど同じ手法なので、後で最近のCopenhagen圏のレストラン写真など見てもらいながら談義。63度ってのが「定説」のようだが、実際にモノを見ながら温度・時間設定をもっと詰めてやらんといかんらしいし、器具も結局いろいろと詰めてやらないとアカンらしい。
オレンジ・皮・カンパリグラニテ…、は詳細どうだっけ?
葡萄は、シャインマスカット・ベニバラード、えーと、…
梨は何をどう染ますんだっけ? 日本の梨のシャリシャリ感をあくまで活かそうという仕立て。刺さった楊枝を透かすのも狙い。
下村さんも、「フランスのエスプリの世界への広がり」の方向への楽しさで一杯みたいで、その辺り、ウチは感触を共有できるような気がする。
本人に告げたけど、日本には美味い店は幾らもあるけど、アナタはフランス料理として世界の最前線に送り出せる数少ない一人です(笑)。
アントレの仕立てがより洗練されたのか、今日はフロマージュもいただいても、スッキリすんなり。シェフもヤ~マダさんも
「多くなかったですか大丈夫?」
ってしきりに言ってたけど(笑)。
2009年11月
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*濃熟茸・鴨燻製・香草
*厚岸産雲丹・マスカルポーネムース・ビーツ・海苔
*冷製ブーダン・ノワール、林檎のヴァリエ・ピマンデスプレット、紅玉・茗荷のエバポレーター冷スープ
*フォアグラ、アーティショー・セップのヴルーテ浸し、茸とイベリコハム添え
*鮟鱇の豚ジュ・ユイルドピスタシュ風味、繊切り・チップ・ピュレのじゃがいも
*仔鹿のセル・ロース、三色ビーツ・青大根クロ大根芽キャベツ零余子添え
*白のクロマティズム
*洋梨のコンポート、13エピス
*"カカオ"
*プリン、コンポート
+98 Volnay 1er Cru Les Chevrets / Jean Boillot
[AQ!]
来たよ、Sシェフ!の巻。
しかし、9月とこの11月と、下ちゃん、出来が凄い。ほんとに凄くなってる。もう、迫ってくるんだよね。
もう思いっきし食わして、量的にも相当になる筈なんだけど、もう、ウワーって食べてしまうという。
雲丹も、ボクがやるならここまでは行きますよ、って具合。ブーダン、進化してるし。スープは鋭い。
強いて言うと、どうしようかなあ?感があったエディションのポワソンだけど、定まってきた感じ。フランス料理らしいと思う。
仔鹿の質も良かった。チビちゃんらしい徳性を持ちながら、イイ香りがあるんだよなー。
ヴィナウリスのシゴトだとかでこの度、来京。「折角だから一回くらいメシ食いましょうや」ということで、御一緒する。
当初、ヒロに関口ハル君食いに行こか?、とか言ってたんだけど、業者会でヒロチェントロの食事が入ってしまったようで、何となくそれはなあ~フレンチだと何処ですかね?~やっぱエディションとかね~!、で、下村さんとこにお邪魔。
「うひゃあ、東京、アチコチ回ったけど、レベル違うわ」ということで、随分お疲れのようだったけど、すんげー喜び嬉しんだみたいで、良かったでしたヽ(^。^)ノ。シェフズ密談も色々進んだようで何よりです。(^^;)
ここでも話題は北欧。
S家、下村さん見て、「グーっと乗り出してきて、騒々しくて(笑)、え、ナンナンデスかアレ(笑)、あの方がこの精密で繊細で静かでめっちゃくちゃ美味い料理作ってんですか、絵が浮かばな~い(笑)」と言い、「それにしても目ヂカラ凄いですねー、起きた時からあんな眼を見開いてるんですかねー(笑)」などと言う。
「ダロー、でも言っとくけど、アンタもおんなじや」とウチ。更に「ああいうとこは何か師匠に似てるんだよ下村さん、ロワゾーってオヤヂもほんとに賑やかなやつで、オマエ本当にあの静謐で美しい料理を奏でてた張本人かよ?と思ったもんだったよ」
ところでエディションは9月から2ヶ月ぶりなんだけど、またここんとこ、調子良いです。凄い出来。それに、今日も水曜昼満席。
2010年 1月
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*三陸牡蠣ベニエ、マイヤーレモン添え
*オマールと蕪のサラダ、トリュフ添え
*根室帆立ポワレ、ジュンポワロ添え、大蒜風味
*根室黒メバルグリエ、白子パン粉焼、ジャガピュレ・シェリーグリエ・シンシア細切りマリネ
*鹿児島サルセル・ロティのフォアなどのソース、山口筍焼、米クロカン、プティヴェール
*とちおとめ・パセリスープ・アロエベラ
*“モンブラン”西・和栗、パッションピュレ
*フランボワソルベと苺飴
*苺の“シュワシュワ”
+04 Corton Clos de Roi / Prince Merode
[AQ!]
2009年7.9月は凄かった。精緻精巧で理知的で構築的なモダン。一つの極致を見る思いであった。
さて、今日は2010の年賀。こちらは上がる予定となったヤマラさんの読み上げは、何ともグラン王道でフェットなキュイジーヌフランセ。
はっはっは、引き出し多いよねー、下村さん(笑)…て感じ。
今日のは、極上材料を楽しむ、シャペル調というか、気張りのない、自由な筆使いの流れ。食べる側の結果、は、息を呑み言葉が出ない…のは、わりと一緒(笑)。
ニューヨークと南仏の話で忙しく、帆立のキュイソンについて聞き忘れてしまったが。アレ、モノの質だけでああなるかなあ?
2010年 7月
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*季節の野菜のコンポジション ピスターシュ風味の千葉房総の赤アワビ
*北海道産生雲丹と人参のピュレ ベトラーヴのコンソメジュレ
*真牡蠣のベニエと岡山産エクルヴィス ジロール茸と金針菜
*フランス産フォアグラのソテー あんずのコンポート(長野県信山丸種)
*長崎産マナガツオのロティ トリップと共に
*茨城産生後28日のピジョン ズッキーニのバリエーション
*愛知県産赤紫蘇のジュレ 完熟梅のコンポート
*ブラッドオレンジのソルベ 生姜風味 晩柑のコンフィチュール
*軽やかに仕上げたフランボワーズのムラング・グラッセ バナナ&バニラのクレーム・グラッセ
*はじける濃縮ヨーグルトとパイナップル なつめやしのコンポート
+blanc de blanc / Henriot
+03 GC Aux Combottes / Fourrier
2011年 1月
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*Oursin, KURUMA-EBI, Jaune d'oeufs, gelee de betterave rouge
*Beignet d'huitre, coulis de cepes et artichauts, chorizo d'Iberico
*Gros brocoli roti aux parmesan, gnocchi de pomme de terre, filet de rascasse, jus crustace, coulis citron
*Soupe de pomme de terre et celeri-rave, Langoustine et feuilles d'epinard
*Croute de pigeon etouffe, feuilles de blette, etc....
*Meringue citrone et celeri-branche
*Fraicher de fraise, vinaigre de balsamique
*Clementine compotes aux epices, sobet au lait
*Fraise marine carbonique
+Champagne Chartogne-Taillet (glass)
+04 Meursault Blagny / Martelet de Cherisey (glass)
+00 Chambertin / Tortochot
+洋梨ウォッカ
[AQ!]
海鮮ビーツカクテルは、底にどっしりとコンソメ(これは美味い)で、その上で乱舞する華麗さ。意味合いは冷コンソメでいいかもしれない。飾りはアマランサス(ミシー)ベビーリーフ。
牡蠣の蕎麦粉フライは、想像以上に繊細なところでソレゾレの香りの複雑性を引き出し、まとめた、逸品。茸はトロンペットも。
お次は、主役静岡産ブロッコリ(スプラウト添え)でガルニが千葉産ラスカスだそうで(笑)。いやホンマに。こういう皿が入ると、流れがヴァイタルになる。じゃがいもニョッキのピュア美味さも特筆モノ。
じゃがいも・セルリラーヴのスープに寒締菠薐草、我々のハート鷲掴み大作戦(笑)。…にしても、トリュフの香りが凄かった。久々にトリュフの香りで酔った。クラクラする。トリュフ砕片の方は、ナイフカットじゃなくてフォークで潰している。
鳩は茨城。クルート仕立て、が素晴らしい。古典的だが、滅多にこうはならない。香りの持ち方! 満々としたフォア、そして心臓。ブレット・菜の花・蕾菜・葉玉葱。
ロックフォール+バナナのトーストは定番らしいけど、ウチは初めて。なるほろ。
メレンゲにセロリのアクサンはいい設計で、その分豪快に甘さも出せるという訳。
クリスティーヌ苺はさすがに良質。
洋梨の香るウォッカは、定番ディジェスティフ狙い?かな。
シンガポールでのフェアは大盛況でホクホク…だったとか。スタッフは6名連れて、みんなフォーシーズン泊…だっけ、でホクホク(笑)。「レザミ」のワインリストは、かなり、とんでもない(^^;)弩級。
3月は、スコータイホテルでフェアが催される。
2011年 7月
*ハンバーガーとポテチ(笑)
*空中浮揚グラスに甘エビ&キャビア&クレーム、カリフラワー
*鶏の白レバーのムースリーヌ 赤ビーツのコンソメジュレ
*手長海老とアーティチョークのガスパチョ
*仔ウサギのバロティーヌ 色鮮やかなキャロット
*鮎・ジャガイモ・柚子とサラダ菜のクーリ
*100%イベリコ種ベショータ肉(プルマ) 夏野菜のマリネ
*赤紫蘇・小梅のソルベ
*白桃のコンポート 11種のスパイスの香り、白アーモンド
*ショコラ、コンババ、オリーブオイルサブレ
*インドネシア・カステラ
*スウェーデン・無花果ケーキ
+S.A. アンリオ・ブラン・ド・ブラン
+10 モンスーンヴァレー・コロンバール (タイ)
+05 モリノ・レアル “テルモ・ロドリゲス”
+09 ムルソー・ナルヴォー “フィリップ・シャビー”
+02 Ch.Larrivet-Haut-Brion
+Vin Cuit
[AQ!]
甘エビ。空中浮遊風のグラスも面白いが、台となる石円盤は印度製だっけ? 貝殻製の軽スプーンでいただくが、「ウェハースだと思って齧らないかしら?(笑)」とへべ。
白レバーのムース、ビーツコンソメ小長円葉っぱ極薄焼パン・胡椒シート。素晴らしい! フォアグラムースより好きかも。でも「白レバムース」という文字面のインパクトは、フツーの人にはちょっと弱いんだそうな(笑)。
この、レバ・コンソメ・ビーツみたいな味の決め方は、フランス料理の核心だし、ホントに下村さんは上手くて美味い。
胡椒シートと薄パンは、剣山に刺さって(笑)出てくる。黒胡椒シートは広島で作ってるものだそうで、海外のシェフにも土産として喜ばれるそうな。
Monsoon Valley Colombard(コロンバールはボルドー系品種だけどマイナーよねえ)は、パーカーが87点付けたそうで、タイのエース級ワイン。確かに良く仕上がってて、海老のガスパチョ…にはバッチリ。甲殻類+野菜、には合うでしょう。ガスパチョにイチゴ、生アーモンド、手長エビ、マイクロトマト、アーティショークレーム、トマトジュレ、ハーブつぼみ、オリーブオイルのサブレ。
その長野産(だっけ)の苺…これは酸味の出が良いので登用。結局、「さすがです」と言うしかない非凡な仕上がり。「アーティショーが良いですよね」と頷くメートレスも、さすが、わかってるね!(笑)
白アーモンド(これも決め手)、細かい毛の生えた殻も見せてくれた。いい香りがする。輸入品。
ラプローの小ガランティーヌ・人参いろいろ・赤ワインマスタード。
人参は紫・オレンジ・黄色…っつか。味わいもかなり違っておもろい。菜と蛙の傘(ナスタチウム)…も、ヒジョーに香り高い質のモノ。それにしても、ガランティーヌ…こおゆうモノには、仏魂が入る(ったり入らなかったりする(笑))。
このガランティーヌと中庸に甘いMolino Realは、「マリアージュ」という気恥ずかしい単語(笑)を使いたくなるくらいの相性。
鮎の米粉ムニエル、柚子青菜ソース、じゃがいも&鮎フュメ、尾頭付き中骨揚げ。
エディション初の鮎。動機が不純(大笑)で、常連さんに
「下村さんは鮎やらないよね? 賢明だよ。最近は鮎を出してくる仏・伊料理店が多いんだけど、何処も下手糞で、見ちゃいられない(笑)」
と言われて、ムラムラっ…と来たらしい(笑)。挑戦心というか好奇心・茶目っ気…。
で、いやあ、出てきてみれば、さすが…! 「これなら、どうだ!」
皿上で鮎が跳ねている。これが尾頭付き中骨揚げ。その下に、粗いジャガイモとフュメした鮎。身の方は前面に取り出されているのだが、内臓をサンドしてある。その下の緑ソースは、サラダ菜と柚子のクーリ。身・骨とも、細かい米粉でサックリ感。
結局、これが感動的であるのは、鮎で、
「フランス料理として成立させ」
「鮎という食材の全力を発揮させ」
「客としてはやっぱり“美味しく”いただける」
…という、多少あっちゃこっちゃ向いた異なる要望を、フルスイングのうちに満たしたことによるのだろう。
…といっても、鮎に関しては、初めて1ヶ月ちょい、かなり紆余曲折・改編があってここに至ったものではある、らしい。
柚子は、やられてみると納得…外国人だったらトライしそうだけど、日本人だとどうしても蓼酢に拘ったり…と、蓼を面白がったりしちゃうんで。この点は一つ、ポイントかもしれない。
それにしても、上の御常連の言葉、俺なんかも言っちゃいそうなセリフだけと(^^;)、まぁそこから何かが生まれたりするんだから、…、まあ何でも言ってみるもんですな\(@▽@)/。
イベリコ・プルマ、ナッツのクレーム、冬瓜・ズッキーニ(花はフリット)ピクルス・生姜ナス。プルマは、リブロースのかぶりで、400g/1頭くらいの部位。
紫蘇と梅、梅は種付き。
雑談:
「東京の新規フランス料理、ふるわないねえ」「ああそうですか…?」
下村さんのカタルーニャ研修旅行はアルキミアが◎。とくにシェフと話してから素晴らしかったので、空けてあった最終日に再訪もした。「そうそう、ウチも行った時、とっても良かったんだよ~。知人評はけっこう割れるんだけど」
新生アバックは、ちょっと、ふるわなかった。ロカも、広くなったせいか?…多すぎるほどのコミの“流れ作業”っぽさ…がちょっと気になった。サンパウは良かった。
「ウチは夏はスウェーデン…」「あ、でしたら」…と、ストックホルムの知人を紹介してもらう。市内ではミストラルが一番良いと思ったとか。「お、ミストラルも予約してるよ、楽しみ」
2011年10月
*amuse
シチリア産グリーンオリーヴ トマトとスパイスのサブレ
マッシュルーム・ポロ葱・ターメリックとパルメザンのオーモニエール
冷製ブーダン・ノワールのガトー仕立て “モン・ブーダン”
昆布じめして旨味を向上された100%イベリコ種ベジョータ肉(プルマ)とトマト
*長野県産仔ウサギのバロティーヌ 色鮮やかなキャロット
*セップ茸とアーティーチョークのヴルーテ 広島産真牡蠣のベニエ
*トマトと内臓を詰めたサンマのムニエル
*ブルターニュ産オマール海老 ういきょうと風味
*スコットランド産ピジョン・ラミエのロティ 柿と杏
*岡山県吉田牧場のカチョカバロと玉葱のグラティネ
*バナナの柑橘マリネ トロピカルフルーツのソルベ
*熊本産利平栗のモンブラン パッションフルーツのエスプーマ
*濃縮ヨーグルトと軽井沢産カシスのコンフィチュール
+Henriot BdB
+08 Montus blanc (glass)
+91 Cote Rotie / R.Rostang
[AQ!]
下村さんのは、どうやったって、遥か高みの料理である訳だから、俺らが何のかんのと言うことは、無い。
けど、自分の妄想中では(笑)、世界フランス料理選手権があったら日本選手団のキャプテンを勤めてもらう人なので(笑)、その力の「勢い」はまた、気になるところ(^^;)。
いやあ、今日はまた、元気でした。これはちょっと、スゴイですわ。
それにしても唖然とする旨味の「イベリコ豚」。“絶対コレは何かある(から後で聞こうね)”と言っていたのだけど、昆布締めとはなあ!
まあ一応書いておくと、この現代だから、「豚の昆布締め」というアイディアは浮かぶもの…かもしれない、けど、そっからの“詰め”なんだよね、スゴイのは。
加熱温度・ワイン・フュメ…。
試作開始時は「美味いけど昆布臭」かったそうな。それが今日は、「ウマイけど、(いい意味で)何だかわからない」感じ。
食った印象は、肉の、熟成感とフレッシュ感があって、生肉だかハムだか不思議?…そしてウマミがたっぷり。
これを北海道の日高昆布フォーラムで発表だって。これはセンセーション(笑)? いつもは和食の学会なんだが、今回、「別のジャンルの奴にも聞くべ」…という企画だって。自店開業準備中で身体の空いてる(?)岡本シェフらも帯同するんですと。(北海道人の岡本さんに案内させる腹か?(笑))
三人でMiya-Vieにも行くらしいので、横須賀さんのスバラシさについて、思うところを告げる。Miya-Vieはキワドイ存在であって、三人全員が気に入るとも限らない、…またそれも面白いところ。さてどうだったかな?
セップの質が恐ろしく良い。そして、こーゆーヴルーテ哲学を打ち立てたロワゾーっつうのはホントにスゴイと思うんだけど、また昨今、こういう素晴らしいものが食えなくなってないか??…とも思う。ああ、フランス料理よ!
秋刀魚!…は素晴らしい魚なんだから、こうやっても世に出してあげるのは嬉しい。ガイジン…にも是非、って感じの仕立てになっている。これを食べると…大鰯、みたいに受け取るのかな。すごい素質あるよね、サンマ。米粉揚げは完成技法となってきたけど、やはりイイ!
オマールは熟成マサラで(食べるラー油みたいでもあり…とへべ)。フヌイユのバリエもワンダフル。
ピジョンラミエの柿・杏がまた、呆れるほどによく合う。鳩は、しがみ舐めるほどに味が乗っている、質のイイ物だなあ。エコス。まあ最近の良質のものは大体エコスか。
カチョカバロはグラチネの解体と再構築(笑)。
バナナは、加熱すると繊維が“違って”しまう、そこでそのままで“酸で加熱する”イメージだとか。
モンブラン、どえりゃぁ栗くさかった(笑)。ここんとこ、いいモンブランをいただく機会があったが、やはり出色。
[ヘベ]
この日の下村
さんの料理、なんだか「はつらつ」としてました。
芝居の本番期間中で気合の入った役者さんって、オーラが出ているというか輪郭がくっきりするというか、外で(知らずに)ばったり会っても、
「おぉ!なんか人ごみからくっきり浮き出て見える」
と感じたりしますが、勢いのあるときのシェフの料理にも、どこかしら、そんなところがあるような気がします。
この日の昆布学会ベジョータは、驚きでした。こんこんと湧く泉のように静かな静かな、それでいて爆発的な旨み。目には見えない、水面下のあれやこれや、すべてがこの「ウマミ」のためにある…。
考え抜いた工夫、凝らした技が、ひけらかすような皿上の華やぎではなく、静かに凝縮した、澄んだ美味に結実する――下村さんの真骨頂ですね。
[AQ!]
溌剌、は上手いこと言うね。たしかに同じ下村さんでも、元気のいいときは溌剌として感じられる、ような。
2013年 1月
*胡麻ティユル、サラミナッツ
*甘海老
*海鮮マリネ しまあじ
*“バロティーヌ”
*黒トリュフ・白子・葱パスタ
*“ブイヤベース”
*ひどり鴨
*柑橘、バナナ
[AQ!]
どひゃ、一ヶ月も経っちゃったよ~、ここから思い出すのはウーム?(^^;)
[ヘベ]
うひゃー。久々のシモムラだったんだけど、そのあとの怒涛の多忙でちょっと流されたかも…(^^;)
卓上の樹木オブジェ、インポーター(笑)はG君だとか。
アミューズ一新。ドライトマトのサブレは、フレッシュ感もありつつぎゅっと詰まった凝縮感がいい感じ。
うわー、甘海老、なんだっけ。
…
上の緑はコンバヴァ? ミント? 青紫蘇? 食べ方に注文があった。そうだ、上に柑橘(レモンだっけ?)のオイルが流してあって、甘海老をピンセットでつまんで引き上げると、ほどよくオイルをまとう…という趣向だった気がする。あと、海水ジュレごと飲み干すのは禁止(笑)とか、だったかなぁ (^^;)
海鮮マリネ。なんか、これ、目覚ましいおいしさだった!
…で、なんだっけ (^^;)
少なくとも、この、クルトン的に散らした薄パンは効果的だった。気がする(弱気)。山椒やヤロウ?その他の緑。あと、そうだ、フィンガーライム! これに北欧でよく使うオレンジ色の小粒の魚卵(なんだっけ)とキャビアで三色つぶつぶが、よかったような。
バロティーヌ。きれいなジュレはハイビスカス? 金柑、ケッパベリー、ケッパー、いちじく? あとからかけたのは、オイル?それとも、はちみつだっけ?
火山登場。山頂に銀の玉。まじまじと見つめる(と、自分が映る…)。
玉を取り去り、眼前にぽっかりと噴火口が口を開ける。
立ちのぼるトリュフの香り… \(@▽@)/
なんとパスタ。ジュヌポワローの甘い香りに、黒トリュフが妖しく寄り添う。白子。松の実。大量のトリュフ。いやはや。うっとり。
ブイヤベース。
こんもり盛られた、海老。アワビ。ほうれん草根元。ロマネスコ。セルバチコ。上の方はムール?茸? そこへ後からスープを注ぐ。サフランたっぷりのアイヨリとクルトンも添えて。旨い。豪勢で、力強く、いつもの下村さん調と、ちょいと一味違う?
[AQ!]
シェフがどう思ってるかわからんけど、「フランス料理であることを捨ててまでのモダン」に対するに、フランス料理の意地を見るような感じ…とか、あったかなあ。
バロティーヌ・リファインにブイヤベース・リファイン、だし(笑)。
ロワゾー流れの清い調理はそのままに、そこに、重層的で悪辣な(笑)畳みかけるような「ウマさ」が横溢…って感じ。
この時期、パスタソースもらった、サロンデュショコラでロワゾー家に会った話・写真送ってくれた、など、アリ。
[ヘベ]
そうそう! いろんなものを外から取り入れても、「オノレの立ち位置」はフランス料理、ってところが下村シェフの本領だよねえ。
2013年 7月
*トマトサブレ、チーズクリスピー
*“シャルキュトリー”、バロンティーヌ石榴酢
*玉蜀黍バリエ、コンテ
*スペシャリテ牡蠣に発芽キノア
*海老とガスパチョ
*毛蟹とキャビア
*烏賊墨と黒米のパスタ・薄くひいた烏賊 バイマックルー風味 貝のスープ
*フォアグラとプティポア・そのガレット 豪産黒トリュフ
*鮎・ジャガイモ・柚子とサラダ菜のクーリ
*オマール・鮑・セップ・万願寺・瀬戸鉄工椎茸 デスペレット・烏賊墨
*仔羊・背肉と脂カリカリ 冬瓜・オクラ・豆・茄子の生姜マリネ 胡麻のフュメと
*紫蘇梅(パープルクイーン)
*桃のコンポート・ジュレとソルベ
*柑橘サフラン
+97 Gevery Chambertin Les Cazetiers / Pierre Bouree
[AQ!]
なんか、色艶も調子も良さそうだったけど、ホントに来てる!?…大傑作状態。
とにかく、その、芯は、「味」。
料理屋でメシ食ってんだから、核心なのに決まってるんだけど、それでもなお言ってしまう、「味」!
ものすごいウマさ!
また、改めて、他ならぬ自分自身の中の、「フランス料理は美味い」…という信念が、ここんとこ揺らいでいたこと…にも、なんとなく、気付く、し、気分のいいリセットが出来た。
フランス料理は、ウマイ!
(…店によっては…)ヽ(^~^;)ノ
[ヘベ]
「(再び)ヤマラさんのいるエディション」へ。
器の開拓、プレザンタシオンの創意工夫の見事なこと!
それもこれも、味の裏づけがあってこそ。
気力充実、自信もパワーもみなぎった感じでした。
イカのバイマックルー風味が素敵。アレックスは元気でやってるかなぁ…などと連想。
2014年 5月
*クロカン(笑):パルメザン、トマト、緑アスパラ
*新玉葱のピュレとクロカン、オランダ産フヌイユ小葉
*鴨スペック、牡蠣クレーム
*海水で軽く火を通した真牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ
*生雲丹と人参のピュレ ベトラーヴのコンソメジュレ
*白緑アスパラ 海老 そのヴルーテ 貝・海草ジュレ和え キャビア オランダベゴニア・紫オキザリス
*フォアグラ・ポワレ レンティーユ・ピュレ パセリとイタパセ
*鮑 イカスミリゾット レモングラス風味 サマートリュフ ソサエティガーリック
*オマール・バスケーズ アスペルジュソバージュ
*鳩とその内臓ロティ 牛蒡・豚足・新じゃがのトレヴィス包み サマートリュフ 黒大根
*柑橘ほぐしデセール
*苺とルバーブ
+Henriot BdB
+10n Pouilly-Fumé Les Vignes / Domaine Chatelai
+01 Pommard Rugiens / Fernand et Laurent Pillot
[AQ!]
オマールバスク風、椎茸入ってたっけ?
楊枝甘露(笑)と苺も良かった。
(注:中華新派デザート「楊枝甘露」の快感のキモの一つはポメロのほぐれ具合だと思うのだが、手間がかかるせいか、思うようにほぐされているのは滅多にない。今日のは完璧!…中華じゃないけど(笑))
今日は個室にて。よっぽどハナシが溜まってたようで(笑)、おちおち、ゆっくりも食ってられないくらい話題が豊富なのがタマにキズ(笑)。
フォアグラは試作っぽい段階か、「どうですかねえ?」と。美味いヨ。パセリとフォアグラの相性は案外に新たしく、好ましい。
[ヘベ]
苺とルバーブのデセール、秀逸でしたね。まろやかクレームも、食感のメレンゲも、鮮やかなルバーブも、すべては苺のために、という収斂の心地よさ。フランスのこの季節の大定番、苺のスープを脳内妄想したときの理想の味わいって、こんな感じなのでは…。
鮑とイカスミリゾットの一皿。サマートリュフにソサエティガーリック、そしてレモングラスの香りが吹き抜ける。これはいい!
フォアグラにパセリ、うちはコレ好きだわー。ありそうでなかった感じ。
で、楊枝甘露(笑)もよかった!
野菜のクロカンは、詳しく聞かなかったけど、真空凍結乾燥の実験中、とかかなぁ?
オマールバスク風、椎茸入ってた!ここではめずらしい、フレンドリー系の味わい。
個室に入れといて、シェフ乱入し放題じゃん(笑)(笑)(笑)
専門料理の話題には、深く…得心。
2014年11月
*乾燥チュイルなキャサバ胡麻、トマト、アスパラ胡麻をレンティユにいけて
*ボタンえび・キャビア・クスクス、シューフルールヴルーテ
*鮪中トロ 鴨の生ハム マスタードオイル 由布院の焼き米 オランダ産芽ネギ
*胡桃・ビーツ・フロマージュのワンスプーン
*海水で軽く火を通した牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 黒海苔風味
*フォアグラの獺祭漬、ピエブルー・スリランカ生胡椒・オランダ産ステビア新芽・リンゴピュレ・ザクロ酢
*牡蠣のそば粉と竹炭のベニエ セップ茸とそのクーリー シューブリュッセル 原木椎茸
*umami: アラ、チョリソ、トマト、昆布、リゾット
*オマールと南米のチリたち ブラジル小唐辛子
*鹿児島産サルセルのロティ、ヤマウズラとピスタチオ・赤胡椒のツクネ、白トリュフ・蓮根とそのクロケット・葡萄・菠薐草・トピナンブールピュレ
*苺と椰子と花
*カシューアップルとそのジュース
*ルクマのグラス
*自家製チョコレート、サフランクレーム
+06 Cotes du Jura Les Marnes Savagnin / Annie et Philippe Bornard
+Clos de Nines
+95 Chateauneuf-du-Pape / Château La Nerthe
[AQ!]
最近は「南米か!?」…とY氏が突っ込むのがお約束らしー(笑)。
ベポカ繋がりとはねー!
今日はほぼ「実質満席」だったが、隅々まで絶好調ちっくなノリの良さタチの良さがあってピシッと決まっている。すんごくウマイ。
元々、ウマイ…は外さない店だがホンキにウマイ。けっこーだっしゃ!
バンコク情報聞いたり、リマのセントラルで会いましょう…となったり。
95ネルトも理想的なレストランワイン、Y氏とはSさんの話で盛り上がり…など。
牡蠣ワシントン ベニエは仏産サラザン。
[ヘベ]
この日の下村さんの料理、輝いてました!
なんだろう、本番中の役者さんが街を歩いていてもオーラがほとばしってて輪郭がくっきり見える、みたいな感じで。
2015年 1月
Édition Koji Shimomura x bépocah
*キャッサバのチュイル カンチータ
トマト スパイス パルメザン 竹炭 トウモロコシ
*プルポ・アル・オリーボ
タコ 紫オリーヴ ラディッシュ
*セビチェ
牡蠣 赤貝 烏賊墨 雲丹 チョクロ
*カウサ
インカのめざめ 鱒 ウズラ卵黄 黒トリュフ 黄ビーツ ズワイガニ爪 キャヴィア
*アグアディート
コリアンダー オマール海老 キヌア
*カウカウ
蝦夷鮑 インカのひとみ ハチノス アヒ・アマリーヨ イエルバ・ブエナ
*茨城産鳩のローストとロコト・レジェノ
ビーツ 豚足 牛蒡 落花生 アヒパンカ
*マサモラ
紫トウモロコシ プルーン アプリコット リンゴ アタップ ベゴニア
*ルクマ
自家製柑橘のコンフィチュール ノワゼット アルガロビーナ ポンデラシオン
*ミニャルディーズ
アルファフォレス エンカネラード
+Chilcano
+S.A TACAMA brut
+10 L'Etoile Savagnin / F.Vandele
+06 Sancerre La Bourgeoise / H.Bourgeois
+10 Gewurtztrainer / M.Deiss
+07 Ch.Rol Valentin
[AQ!]
昨年、エディションで下村シェフが楽しそうに南米食材を使いこなしていた時に聞いた、「実は今度…」という企画。
エディション&ベポカ、ダブルで開店以来のファンである我々にとっては、キョーミ深くも愉快、楽しみでたまらないイベントとなった。
下村シェフと南米の繋がりにはAlex Ataraのパティシエールの縁などもあるそうだが、未知の食材・調理とのコンタクトに燃えるのはフランス料理王道シェフの、むしろ文化的伝統である(笑)。
そして「深夜営業」のベポカに通い、飲食し、話し合ってきた成果…時間をかけたコラボである。
内容の主旨はÉditionが「intoroducing bépocah」…という感じで、基調はベポカの料理。そこに下村シェフのアイディアやアドバイス、とくにベポカでは常には使わないような高級食材(…という言い方は語弊があるが(^^;))の組み入れ方のヒント…などが加わって、一夜限りの料理となる。
常より増席ギリギリ?(笑)のパンパン満席のお客さんは、エディション(オンリー)の方も多かったが、驚きと感心・満足をもって迎えられたようで、両店もコラボ甲斐があったでせう。
言い出せばキリがないが、
セビチェの主役は赤貝で、烏賊墨を伴うのは「コンチャネグラ風の」感じを出すため。エディション流の処理も手伝って、えらくガストロでえらくウマイ。
カウサはベポカの普段より小ぶりで精細仕立ての手間がかかったもの、より食べやすい(テマヒマで考えるとベポカでやってたら破綻してしまうが(笑))。アマリーヨがとくに美味。
アグアディートは皿上に現れただけで卓上に溜息が漏れる香りの魅力。ペルー、すげ~♪ オマールも勿論だが、いつもの「米入り」をキヌアにアレンジしていて、これもイイぞ。
カウカウ(ちゃんとペルーごはん付(笑))の鮑入り版、贅沢発想ちゃ贅沢でもあるのだが、ハチノスと鮑のかけあいが素晴らしい。
2015年12月
*キャッサバのチュイル ビーツ・トマト・フロマージュ
*姫帆立・キャビア・ナスタチウム ツブ・紫キャベツ漬
*姫島産車海老・卵 ペルーオリーブ・アーモンド・干海草
*バロティーヌ・柿 ビーツ・葡萄
*牡蠣の蕎麦粉フリット・黒トリュフ・茸・じゃがいもピュレ
*オマール・伊産アーティショー
*蝦夷鹿ロティ・黒トリュフ・牛蒡の香り豚煮込 根菜
*紅玉コンポジション
*“モンブラン” パッションフルーツムース
*ショコラ“MISO”
+97 CNDP Barbe Rac / M.Chapoutier
[AQ!]
(小声で)
「今日はまたお若い方で一杯だね~」
「サクラで一杯にしときました♪」(笑)
クルーズトレイン「七つ星」監修の縁で、九州産品リッチ。相変わらず旺盛な食材ハンティング。
横綱相撲的な、ピュアさと豊潤のコースですた。
林檎と栗が、「!」&「♪」。
バルブラック、さすがは18年の年月、「え、これ、バルブラック?」ってくらい柔らかく気品があって美味し。CNDPって、実際は、超長熟の印象が強いのだな。早くから「呑めることは呑める」んだけどのー。
…来年はもっとテレビ出ますよ
…ペルー人、研修来ます
…東京の事情、、、
…パリの事情、、、
…ガイドブックの事情、、、
[ヘベ]
牡蠣に茸にいもピュレという、極楽3点セット。牡蠣の衣がサックサクです!
こちらは例の「銀玉を戴く」セットで登場。玉をどけると、黒トリュフの香りが立ちのぼります。この仕掛けがなくてもノックアウトされそうなくらい、よく香ってましたねー。
紅玉のコンポジションには、参りました。もうメロメロ。「子ども時代の発熱時においしかった、すりりんご」という、心の中ですでに美化されきってる思い出が、それよりさらに美味しくなって目の前に現れたような。
2016年10月
[ Saiko Izawa & Edition Collaboration Dinner ]
*Sable de tomate, especiaria, limao / Multi-color chips / Pao de queijo
トマト スパイス レモンのサブレ
キャッサバのムルティ・コロレ
ポンデケージョ
*Snack de Feijoada
+Salton Poetica Rose (Brazil)
*Ceviche de Ostra
+15 Humberto Canale Estate Sauvignon Blanc (Argentina)
*Barriga de Porco com Goiabada
千里豚 バラ肉の冷製 グアバのコンディモン
+14 Errazuriz Wild Ferment Chardonnay Casablanca Valley (Chile)
*Creme de palmito com couve
*Moqueca de Peixe
*Bife, Arroz e Farofa
牛フィレ肉 ファロファ ケール ハイビスカス
+13 Salton Intenso Tannat (Brazil)
*Morango, Tomate, Aipo, Manjericao
イチゴ トマト セロリ バジルのデザート
*Aroma do Bosque Brasileiro
ブラジルの森の薫り
*Mignardise
+Cafe
[AQ!]
エディションのコラボシリーズ、昨年のペルーに続きブラジル編が催された。更に南米を征くw。
招聘したのは伊沢彩子シェフ。サンパウロのモダン・ブラジリアン・シーン最前線で活躍するキーマンの一人(D.O.M ~ Attimo ~ A Casa do Porco Bar)。2015年にシェフパティシエ/ブーランジェ/創作料理監修として立ち上げたアカーザドポルコバールは、既にサンペリ・ラテンアメリカの24位。更に、新感覚カフェを開店準備中とか。バリバリです♪
コラボ企画も色んなタイプがあるが、エディションのテーマ・コラボでは、下村シェフはテーマについて研究しながら、現場局面では「紹介したいテーマをエディションのお客さんにわかる形で届ける/通じるように調整する」コーディネーター/プロデューサー的な色合いが濃い。ぶっちゃけ、賑やかなシェフだが(笑)静かな黒子役の方もまた上手なので、客としては企画を楽しく享受できる、ときたものだ♪
Sable de tomate, especiaria, limao / Multi-color chips / Pao de queijo
アミューズのキャッサバは、ノーマル・エディションでも出てくるもの。なお、キャッサバは「マンジョッカ(芋)」と呼んだ方がブラジル気分が出る…というのも今夜の学習w。
ケージョが旨いポンデケージョ…Pao de queijoのルーツはグジェールだ、という説もあるらしい。
Snack de Feijoada
ご挨拶第2段。“まあ何とかここまでは知ってる”ブラジル料理…として、フェイジョアーダ。
カナリアカラーのグラス(これは下村シェフ秘蔵…だっけか)が置かれ、その上にモダン解体版のひと口フェイジョアーダ(笑)…とてもそうは見えないが、口の中で「そうそうコレ!」と再構成される。
ところで、Feijoadaのルーツはカスレだ、という説は有力らしい。ブラジルに渡って白豆が無くて黒くなったとか…(^^;)。
この辺に合わせるのはブラジルのスパークリングロゼSalton Poetica。受賞歴多数の注目株らしいが、確かに高水準で汎用性がありそう。
Ceviche de Ostra
セビーチェと言えば1にペルー・2にメヒコ…って感じだが、ブラジルでは“現在めきめき売出し中”の料理らしい。
で、コチラは牡蠣セビーチェの名乗りだが、かなり目覚しい一品。カジューの果汁(笑)がキモ。
…って何を言ってるかわからんので整理すると、カシューナッツを取る、その木がカジュエイロでその実がカジュー(カシューアップル)でその種がカシューナッツ。で、その果汁で作ったセビーチェ。さらにナッツの食感とコリアンダー芽と甘味が効いている。
セビーチェ・インスパイアド・ディッシュ…というくらい「また別の」味わいだが、とても良い。牡蠣のソースとして、かなりイケてると思う。
Barriga de Porco com Goiabada
豚バラ冷製。千里豚…は千代幻豚系統かな。
ペーストはコチュジャン♪ 向こう(A Casa do Porco Barかな)では冷製ではなく、ポークベリー焼に使っている模様。(ブラジル料理研究家のA氏によると、「サンパウロの連中、コレを食べたら悔しがりますよ(笑)」)
Goiabada…がグアバ、ぽちぽちコンディモン。
上にはハーブ・花、下にはモチモチのマンジョッカを敷いて。“モチモチ”食感を巡って、「欧米人、これ苦手だよね~。グニャグニャとかも」…的な話に花が咲く(ウチの卓は総勢5名)。「間もなく封切の某シェフもそうでしたわw」…など(笑)。
モチモチはともかく、ブラジル・フリークの面々から「随所でブラジル料理は“欧米よりアジアに親密”」…というレクチャーあり。なる~、です。
Creme de palmito com couve
瓶詰パルミットのスープ、吸い口はcouve(=ケール)。
ベッタベタ路線のひと皿…なんかもしれないけど、ウチはめっちゃ好みな郷愁的酸。へべは「マメさんのズッパ(@アルトアディジェ州)じゃ♪」と喜ぶ。
パルミットの実物御開陳、アリ。
Moqueca de Peixe
ムケッカ…は、ある程度“代表的”ブラジル料理となるようなのだが、いかんせんこの辺になるとワシらは知らない(^^;)。
主に魚介の鍋・シチュー…と言った料理らしい。…の、解体と再構築版。とてもガストロノミックで充実した美味さ。
ベニノキ・ココナツ。
Tacaca
ここで、卓上メニューには記載のない一鉢が登場。アマゾン料理タカカである。同席の某第15代タカカハシさん(違)の大好物だから急遽…という噂も(笑)。
インド料理で言えばラッサム…って役回りだろうか。
登場人物も要記憶級が揃う。ジャンブーがアマゾン山椒、びりピリ、ブラジルの京都。トゥクピーはマンジョッカの絞り汁を発酵させた黄色いスープ調味料。片栗のようなマンジョッカ…は、葛っぽい。海老…今日は桜エビ。唐辛子。
アマゾン系…たしかにペルーのアマゾン料理とは共通テイストもあるなあ。
マンジョッカの絞り汁自体は毒性がある、っつうんだからご苦労なことなんだが、そういうアルカロイド性もあってか、いやあ美味い。ちょっと癖になる。
今も、食いたい(^^;)。
Bife, Arroz e Farofa
牛。米。ファロファはマンジョッカの粉(ミガスっぽくもある)。
…って訳で、うるとらスーパー牛丼♪
いやあこれはやっぱ、アジア人の方がわかるぜ…って声も♪
ペルーも思い出す、ペルーは米とジャガイモ。ほんと、ペルーはジャガイモ/ブラジルはマンジョッカ…ってイメージが強いわ。
トルコも思い出す、米とパン。
ハイビスカスの萼は、梅干調。…牛丼だったら紅生姜か(笑)。
ケールが2段活用…牛丼だったらオシンコつけた?…はともかく、こういうケールは多少好き嫌いはあるんだろうけど、大好きだわ~。
Morango, Tomate, Aipo, Manjericao
Morango=イチゴ…って無理だろポルトガル語(^^;)、スペイン語ならフレッサだし(こっちは欧州共通系)。セロリ、バジル。
こちらは彩子シェフのスペシャリテだそうだが、+トマトは「本日バージョン」って言ってたかなー。
これぞリフレッシャーにして、魅力一杯、
Aroma do Bosque Brasileiro
…だが、更にコレが、大好き♪ 今年、最も印象に残るデザートの一つ。
えーと、森の香り。
アサイーとかマテ茶とかチアシードとか、色々、、、
ちょっと忘れ難き香りのデザート。
迷い込んで出て来たくない森のデザート、、、(白骨になるぞ(^^;))
ミニャルディーズには愛媛フィンガーライムなどもあり、饗宴の夜は更ける。
うーん、ブラジル、豊かだなあ。豊かさや広がり、その感じが伝わってきた。
モダンシーンも、さぞや勢いがあるんだろう。
ブラジルの豊穣さ・複雑さ・強さ…は、フランス料理との相性も抜群のような印象を受けたが、その辺は、伊沢&下村マジックにやられてるのかもなあ(^^;)。
ありがたいことでした。
…んまあ、サンパウロの誘惑はつのりますなあ。しかしまあ、遠いよなあ(^^;)。いずれは…
ブラジルリピーター諸氏はみな「フライトは欧州(中東)回りで」と言っていたのを、メモ。
2017年 4月
*ポンデケージョ・鴨の生ハム、パン・スフレ・鱒とカラスミ・オレンジ オイル、キャッサバのチュイル・チーズ風味
*十勝牛 蕗の薹のタルタル 菠薐草、鰤のタルタル エストラゴン ムータルド ヨーグルト 白独活 赤オキサリス
*仏産極太ホワイトアスパラガスと金目鯛マリネ キャビア ペルー産オリーブヴィオレ レモン漬の皮 花
*フォワグラ ビーツコンソメジュレ 柚子・金柑 文旦デコポン添え 紫パン
*牡蠣 豚足 黒大根 ネギ うま味ブイヨン セージ
*甘鯛 伊産グリーンピース ピーナッツ 蛍烏賊ベニエ 浅利 玉葱
*十勝牛 イチボ 黒米 イベリコハム・ブラジリアンナッツ 仏産アンディーブ 生胡椒漬
*マンゴスチン ハイビスカス パッション バナナ グリーンマンゴー バイマックルーの香り
*苺 オリーブオイル アタップ
*パータ カジュー 国産フィンガーキャビア
*ブラック オリーブ フィナンシェ
*アマンディーヌ
+13 Riesling Ostertag
+14 Henri Bourgeois Sancerre d'Antan
+Meursault Clos des Meix Chavaux Francois Gaunoux
+12 Ch.Lagurange
[AQ!]
堂々として、鮮烈!
2017年10月
[10eme Anniversaire Diner]
Edition Koji Shimomura et son equipes
Takashi Chiba AQUAVIT Exective Chef
Koji Tamura TIRPSE Exective Chef
Shoko Hirase Restaurant L'aube Chef Patissier
*プティフール・サレ3種
*サーモンと根セロリのタルト
*蟹のエーブルスキーヴァ ベトラーブ
*馬肉 白バイ貝 人参 キャビア
*焼いたフォアグラのテリーヌ カカオ ミルティーユ 栗
*ソテーした烏賊 烏賊墨のリゾット 烏賊墨の蘇(古代チーズの先祖) ユリ根
*ジャガイモ ロイロム
*飛騨高山からの贈り物。。。
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*熟成鮟鱇 海老ビスク サテ 玉ねぎ
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*コールラヴィのピクルス
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*鹿肉のロースト 発酵ベリー 自家製ローゼル塩 山葡萄 レッドアンディーブ
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*洋梨 ゴルゴンゾーラ
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*ポンム ヴァリエ
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+コーヒー
*ショコマム 黒大根 トレヴィス
*アマンディーヌ3種
+07 Delamotte Brut Blanc de Blanc
+16 La Florette Rose rose 奥野田葡萄酒醸造
+12 Riesling Fuchsloch Gerard Schueller
+裸島 山廃無濾過純米吟醸 ヌウグネ・エウ社
+15 Meursault Sous la Velle Dm.Michelot
+Verjus COCO FARM & WINERY
+14 Cornas Dm.Philippe Pacalet
+98 Oikonomoy Sitia Dm.Economou
+Aperitif a base de Cidre Dm.du Fort Manel
[AQ!]
下村シェフのエディションが10周年を迎えた。
そ、そか。
「もう10年」「まだ10年」…、歳月の感じ方には両方あるのだが、エディションはどうなんだろう、、、ホントに色んなことが詰まった濃密な10年…であったせいか、ボクらの感じ方は「言うてもまだ10年なんだねえ」側なのかもしれない。
特に何ということもなく気付いたら3年、5年、10年…、ってことが多いからなあ。
さすがに節目とあって、エディションでは様々な周年イベントを企画している模様である。
で、その中でも、コアというかマニアック(笑)というか…な催しがこの夜で、言わば「エディション一門会」でござる(笑)。卒業生シェフを集めてのコラボ。
面子は、アクアヴィット千葉シェフ・ローブ平瀬シェフ・ティルプス田村シェフ。
下村シェフによると、「長男が千葉、長女が平瀬、若頭が田村」です…とのこと(笑)。
10年前、エディションが大きくなって行くだろうことは想像に易かったかもしれないが、迂闊なもんで、「…ということは」こうして「一門」が出来ていくものだ…ということには気付かなかった(^^;)。
文化は引き継がれ、川は流れて行く。
4シェフの写真、イイ顔してんなあ。多くの写真の表情が晴れ晴れしてて、選ぶのに困らなかった(笑)。(それにしても、並ぶと、タムラコージ、でけぇw)
プティフール・サレ3種 Hirase
トリュフマドレーヌ クロワッサン トースト
サーモンと根セロリのタルト Chiba
お手で。小さなお花畑。
蟹のエーブルスキーヴァ ベトラーブ Chiba
焼き立てをどうぞ。ベトラーブのソースを塗りつけながら。アクアヴィットの若いエキップが張り付いて生地を…だっけ。
アクアヴィットでも冒頭に登場する一品。蝋燭と剣山が似合う(笑)。
馬肉 白バイ貝 人参 キャビア
Chibaさんだっけ? トリュフ。人参はアボワな後追いソースとして。とても面白い出来。
焼いたフォアグラのテリーヌ カカオ ミルティーユ 栗 Tamura
「焼きフォアグラテリーヌ」のこのレシピはタムラコージ的に「下村師匠のインパクト」の一つだったらしい。「そこはそのまま」に継いで…のひと皿。印象に残る、とても美味しい一品。栗・ミルティーユの相性も素晴らしい。
ソテーした烏賊 烏賊墨のリゾット 烏賊墨の蘇(古代チーズの先祖) ユリ根 Tamura
お馴染み、タムラコージ・スペシャリテのヴァリエの一つ。生姜の効き具合が米に映える。
「ノルウェー産日本酒裸島なんぞ、どうですか♪」
とソムリエ陣もアノ手コノ手。北海道酒米のノルウェー醸造らしい。水が北欧っぽい?…かなあ。
ジャガイモ ロイロム Chiba
ロイロムは漁期が5ヶ月間、今年は不漁で、現在在庫が切れると「どうなるんでしょう?」。まあ、ある内にいただきましょう(^^;)。
空洞トロトロコロッケ仕立て…とでもいうのか、良い出来。
飛騨高山のブーランジェリー トランブルー
熟成鮟鱇 海老ビスク サテ 玉ねぎ Tamura
1週間吊るし熟成鮟鱇。本当は2週間キンキを予定していたようだが、例の2週連続台風で入荷が吹っ飛んだらしい(笑)。でも、鮟鱇もたいへん面白い。
海老のビスクは「Edition甲殻類用スパイス」を多少アレンジして。玉葱の白ソースと2色ソースで。
コールラヴィのピクルス Chiba
クルトン・スプラウト。田村・千葉シェフともに、食感にも気が回っている。
鹿肉のロースト 発酵ベリー 自家製ローゼル塩 山葡萄 レッドアンディーブ
下村シェフの基本案を千葉シェフ実行、だっけかなあ。段々、聞いても曖昧になる(^^;)。
これ、素晴らしい。凝縮し詰まっていて・スカっと抜けて行く、その双方のピュアさ。現代の、今の瞬間を感じさせるフランス料理。大人で、活性があって、深い、酸。
ブラジル移民が梅干代わりにしてた…って話もある、ローゼル塩。
洋梨 ゴルゴンゾーラ Hirase
フロマージュ兼デセール。ものすごく、ばっちり(笑)。緑が良かったけな。
Aperitif a base de Cidre Dm.du Fort Manelがたまらん♪
ポンム ヴァリエ Hirase
これは美味い、実に魅力的。秋に踊る♪ タルトタタン・林檎枝スモークアイス・紅玉煮・ジャム。
ショコマム 黒大根 トレヴィス
これもたいへん美味で興味深い。ショコラは、ニョクマムを使っている♪
*****
客席も実にコア…と言いますか、大人、落ち着いて、和んでいて、フワっと温まっている…。
フランスのレストランの情景のようだ。…今日はイベント用相席セッティングではあるのだが。
下村シェフお得意の無茶ぶり…が今日は俺にもふってきて、、、マイク渡されても、、、ま、しかし皆さん「あのヒト(シェフ)、いつもそうよね(笑)」と生温かく見守ってくださるが幸いにて候(^^;)。
まあしかし、エディション10周年。
改めて見ても、其処にあるのは下村シェフの情熱…パッション、その熱さである。
門下3シェフも改めてその熱さに触れられたゆえの笑顔であろう。
へべに言わせると、
「下村さんのパッションは下村さん本人の3m前くらいをズンズン進んでるわよね」
だそうだ(^^;)。
言い得て妙、という気もする。愉快なシェフなのだ。
その情熱に導かれて、次なる10年にも幸多からんことを祈る。
2018年11月
*ささみタルタル マスカット
*“国東の餅”
*シューフルール 雲丹 コンソメ キャビア
*牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔
*“パテ”
*穴子フリット トロンペットドモール じゃがいも
*オマール 舞茸 アルバ産トリュフ
*蝦夷鹿の生胡椒ソース アンディーブ 加賀蓮根 ビーツ
*レアチーズケーキ 長野の杏 ポメロ / 梅ジュース
*モンブラン
*ミニャルディーズ
+Champagne Cuvee de Reserve BdB / Pierre Peters
+13 Hermitage / Cave de Tain
[ヘベ]
六本木一丁目駅通路工事、、、わかりにくい(^^;)。
ささみタルタル マスカット
ささみ山椒、スプラウト、マスカット
“国東の餅”
紅芯大根丸餅、味噌黒七味、日田の梅が枝
「坊さんの夜の勤行夜食」、ぬくい餅をよく噛むうちに香り味たつ鴨。
[AQ!]
国東の胡椒餅インスパイアド。鴨スペック。
近年ずっと落ち着いてた「滑り出し」のアミューズ構成が、今夜はガラっと変わっていた。大変面白く、旨い餅。九州との縁がずっと深まっているそうだ。
シャンパーニュはピエール・ペテルス、かなり好き。
シューフルール 雲丹 コンソメ キャビア
悩殺的。悩殺…といった、生き死にに関する漢字が入ってた方が感じが出る(笑)。それにしても美味しい。構成というか組合せはオーソドックスと言ってもいいものだが。
牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔
今日のは昆布森産。ちょっと久しぶり?のスペシャリテ、これはホントに良く出来てるよなあ、海苔の香り高さ…なんだが、これが「フランス料理♪」って感じられる神秘な構成。
「今日は昆布森なんですが…」と言いながら、最近使うことのある国東ヤンマー牡蠣の話など…。
[ヘベ]
ヤンマー牡蠣: 種苗は 陸上生産 、海水コントロール品質保証。「くにさきOYSTER」。
“パテ”
肉のパテ:フォアグラ・白レバー・豚足・木耳・ジュレ/極細酒粕グリッシーニ
[AQ!]
豚皮揚げ・白チビ茸・豆苗・白ゴウヤ・菊花漬・ビーツ入りグリッシーニ
一般のテリーヌ型でなく小さな型での皿焼き。加熱具合と酸化させないことをテーマに。
のけぞるような旨さ。「ガストロレストランでのパテ」…重要なことである。
[ヘベ]
穴子フリット トロンペットドモール じゃがいも
穴子の竹炭衣フリット、トロンペットドモール、じゃがいもクラッシュ
[AQ!]
トロンペット、主役?(笑)
オマール 舞茸 アルバ産トリュフ
オマール 舞茸 芋ニョッキ、トリュフ削り
[ヘベ]
実は、ニョッキがクソ旨かった!
蝦夷鹿の生胡椒ソース アンディーブ 加賀蓮根 ビーツ
シェフは「もっと仔鹿でやりたかったんだけど」と言うが十分♪ アンディーブと蓮根も素晴らしい。菊花。
[AQ!]
レアチーズケーキ 長野の杏 ポメロ
レアチーズケーキ 長野の杏とムース ポメロの皮のコンフィとソルベ
[ヘベ]
モンブラン
パッションフルーツのムース
なんてったって!…のこの季節のスペシャリテ。シグネチャ性の高いこと!
各地の弟子の話。
おとなしいH間。
グラスとピュレ
ピエールピーターうましブラン
13
梅ジュース
番外編:Pop-up "Koji Tamura x Yusaku Nakamura"
2019年 1月
[Koji Tamura x Yusaku Nakamura]
*スナック Nakamura
*ビーツといちごとバラのマリネ Tamura
*蕪のフラン 発酵バター N
*アワビ 黒にんにく 山椒 N
*白子 シャンピニオン ハラペーニョ T
*猪豚 ヤーコン ふきのとう N
*さわら キャベツ 帆立出汁 T
*甘鯛 青葱 焦がしらっきょう N
*米 生ハム スパイス N
*ルタ 柑橘のソルベ N
*オレンジ みかん アーモンドミルク T
+NV Bulles de Comptoire #6 Ex Brut / Chales Dutort
+自家製カンパリカクテル:コチニール カルダモン 台湾山胡椒 センブリ オレンジリーフ シナモン ハニーライム
+11 Graf Sauvignon Spatullung / Sepp Muster
+Mamette Chardonnay / Grange Paquenesses
+田村 / 仁井田本家
+平和クラフトIPA
[AQ!]
田村浩二x中村有作 のコラボ。
ex.ティルプスで現在はフリーなポジションからMr.CheeseCakeはじめブリブリ活躍の田村料理人と今をときめく深大寺Marutaの中村(スー)シェフ。…って訳だが、事情を知らんかったら「なんで?」って感じかもわからんねーw、な六本木エディションの夜。
そもそも聞いたのは昨年か。
エディション下村シェフ、
「来年1月下旬にバンコクオリエンタルでフェアをやるんだけど、その間、六本木エディションが空くんで、何か若者にやらせてみようかなあ…」
と。
で、実現したのがこの、門下生・田村クン中村クンのイベント。
ここのところ注目すべき若手を輩出する下村門だが、昔から思うと「へーそうなったんだあ」という眺めである。
だいたい、下村シェフのようなカリスマ性の高いシェフのもとでは、下のヒトの伸びの行方が読みにくい…ということはあるのだが(「後進が出ませんよね~」と言われる有名シェフ門もあるっちゃある現実)、それぞれに頭角をあらわしてきた。
「意外」な感の混じるのは、王道本格フレンチを軸とする下村シェフの門から、随分と色々バリエーションに富むスタイルの若手が出てきた点であろうか。
今日の二人も、そう。だねえ。
下村シェフから受け取るべきバトンは、情熱と思想(哲学)…というショーとフロア、な、取り扱いのややこやしきモノでもあるのだが、薫陶と葛藤のマグマの中から各々に見出したものはあるのだろう。
で、本日。
田村シェフは開口一番「ボクは今日は黒子ですから…(笑)」…と言う通り、銘々を知る客の最注目点は「中村シェフってどんな料理を作るんだろ?」というところか。
中村有作ポップアップな興味ではじまりはじまり。
卓上に置かれた品書のフォントが小さい。
「さすが、みんな若い(^^;)」
と、へべ。
スナック Nakamura
からすみ大根/カリカリのトピナンブール・テトドコション/埼玉セラーノのハム・焼バナナ・焼酎安田・オリーブサブレ
自作の唐墨。
しっかりした味わいのスターターは「(いい意味)エディションっぽいよね」。
ビーツといちごとバラのマリネ Tamura
いちご ビーツ 自家製リコッタ ナッツ
シェフの知人の英会話教師が作る?…とかいうビーツ。
赤の色彩テーマの華麗な取り合わせ。田村シェフ得意の、「似合わねぇ(笑)…」お洒落なひと皿。
目新しさに驚いたりはしないタイプだが、リコッタやナッツの入れ具合など、味にちゃんと「タムラコウジ」と書いてある。今日は田村さんに関しては「元気でやってまっか?」がテーマなイベントwだが、元気でやっておりそう(笑)。
蕪のフラン 発酵バター Nakamura
チーマディラーパ・はんなりしたフラン・蛤と自家製アンチョビ出汁
美しい緑をいただく。お、おおお、これはイイ!
一発でパンチを当てにくる形ではなく、静かに引き込む。抑え気味のアセゾネの中に、香りの陰影が交錯していく。好きなタイプ。存在感を潜めながらしっかり主張する蕪。
フロア渡邊さんの表現によれば、「中村クンは優しい味」。
そうそう、サポートスタッフは、
フロア:渡邊瑳智子(Maruta)・宮下拓己(Lurra°)
厨房:近藤大介・前田将之助
飲料監修:小山和裕(Saten)・外山博之
(敬称略)
の諸氏。…に、エディションの斉藤さんなんかも借り出されてるw。
アワビ 黒にんにく 山椒 Nakamura
蝦夷アワビ米粉揚げ 種付草 黒大蒜+肝+切り干し大根
鮑の肝ソース…どうやっても旨いやん、…という単純な観測に(それはあながち嘘ではないが)立ち向かう興味深い一品。
…といって、正面から弁舌を振るうではなく、ジワっと迫ってくる。
米粉揚げのせいか、鮑はよく噛ませる設定になっている。肝ソースは、モロに肝の色気を振りまくというより、黒大蒜と切り干しのほど良い共演で伸びやかで深いニュアンスを得ている。
ジワジワ…と、ああ美味しいなあ…という溜息が湧いてくる。
意図的なものかようわからんのだけど、中村シェフの皿は、食べる時の時間関数が長めに取られている印象で、その中で香りの襞を何枚も感じさせながら余韻にまで続けていくような感覚をもつ。
種付草のハッとするニュアンスもイイ。
ペアリングの、カルダモン・馬告・センブリ…などが面白いカンパリの苦味は適役。このカンパリはノンアルコール版も出来るそうで、ノンアル組はそちら。
白子 シャンピニオン ハラペーニョ Tamura
デュクセルシャンピニオン ミモレット ナッツ
ジワっとくる妖刀中村シェフに対し、快刀乱麻田村シェフの、旨味溢れる白子xシャンピニオン。
ハラペーニョの香りでトータルの軽重の感覚をコントロールする巧みさ。
説得力の高い美味。
猪豚 ヤーコン ふきのとう Nakamura
ふきのとうxデーツ~ヤーコン マジョラム
傑作! とても好き。
これも仕様設計を眺めてどう…って感じでもないのだが、いただくと実にシミジミと味わい深い。そして、狙いかわからんが、やはり、よく噛んでゆっくり味わう作り。
食材の取り合わせとアセゾネの兼合い…バランスが、妖しいのだなあ。蕗の薹…のような香りもただ強く出すというより、各素材と香りの機を織る感じ。豚系統の低温調理系統…料理の中で、出色の出来。
沖縄産猪豚、中村シェフは那覇のヒト…だそうで。
さわら キャベツ 帆立出汁 Tamura
藍の鰆 牡蠣イカスミマリネ・墨オイル ハニーキャベツ
堂々とした鰆に面白い牡蠣。
(構成は)危うい綱渡りを通しながら、安心感のある旨さへ。その辺はハニーキャベツのお働きも。
これも何処となく、「タムラコウジ」だなあw。イメージ、って、あるものだなあ♪
合わせる酒が仁井田本家の「田村」…って、「狙ったわけじゃありません」と言われてもなあ(笑)。
甘鯛 青葱 焦がしらっきょう Nakamura
らっきょ焦がしのピクルス
「うわー、すげーのキターー!!」
…と言っても、これも、電光石火一撃脳天唐竹割り…とかじゃ全然無くて、ジワジワジワ~と彼方の霧に包まれていく感じ(笑)。
これね、青葱だねえ、青葱の香り!だわー。青葱の香りミストで甘鯛を行く、っていう。でも、どうも、青葱の香りがたつように誘導してるのはラッキョウなんだなあ。この辺、かなり、神秘でミステリアスな構成…とも言える。
後で田村シェフが「(中村クンの)あの甘鯛、スゴくなかったですか?」と言ってましたよ♪ うん。
料理を、「押し/引き」で言うとw、田村シェフが「押し」の料理なら、中村シェフは「引き」。
もっと言えば、田村シェフはなかなかに奥ゆかしい「押し」であるに対し、中村シェフは積極的な熱のある「引き」…って感じ。
米 生ハム スパイス Nakamura
これはMarutaスタイル。名乗りはカルドソ、ややクレモソ寄り。〆♪
ルタ 柑橘のソルベ Nakamura
「ルタ」は「ルー」「ヘンルーダ」とも。漢字では、「芸香(うんこう)」だそうで、小学生が喜びそうだw。中村シェフがMarutaの庭に植えたんだっけなあ?
苦く、山椒にも近い。さらに馬告をかけて。
デセールに進んで、ここでは、強烈な酸・強靭な苦味が、パキーンと来る! “控え目な男”中村クン、おもろいなあ♪
オレンジ みかん アーモンドミルク Tamura
ユイル・ド・タン
鮮烈ながら大団円的落ち着きもあるオイシサでひと息。
こーゆー味覚って、シモムラコウジ・スタイルのタムラコウジ世代解釈…みたいやなあ、って気も。
***
…という訳で、お披露目…的に言えば、中村シェフ。魅せてくれましたわ♪
今日は、田村シェフ曰く「厨房、gdgdでしたよ(^^;)」(←チミたち、勝手知ったる厨房ではないのか?w)…じゃないけど、例えばで言えば、『完成度』のようなものを見せる会ではない。
自分たちのポテンシャルであるとか、指向、考え、好み、野望w、希望…などをどう客席へ届けてくれるかな?というイベントであったのだが、中村シェフの独特な妖しい魅力は、思った以上にボクらをソソルものだった。
(年齢や立場から)「いずれは独立を目指すのだろう」(…くらいは書いてもよかろうと思うが)けど、大いに期待したいものであるぢゃ!
田村料理人の、人生の旅…のような展開にも幸多からんことを♪
2020年 3月
*赤ワインそっくりの“チチャモラーダ”
*スープ:アーモンドミルク 玉葱 バターナッツ
*キャッサバのテュイル:チーズ スパイス
*パニプリ:アボカド アマランサス
*乾燥緑アスパラの胡麻豆腐クリーム
*“大分の胡椒餅”:ナスタチウム 味噌 紅芯大根 アヒ
*緑・白アスパラガス:紫オリーブソース レモン ビーツ 白エノキ の キノアのクロカン/サスエの鰆・木の芽 添え
*ヒジキの“そうめん”:2日ヒジキの1時間半戻しオリーブ炒め 海苔 の 帆立 キャビア 添え
*ブロッコリーのステーキ:タルディーボ 季節野菜 ハナマルキ無添加塩麹液
*鶏肉的な大豆ミート ジャガイモトリュフニョッキ 筍
*仔牛舌 フォアグラ 豚足 椎茸 青菜
*パームシード 柑橘
*完全ビーガンなアイス:山芋 マーガオ 苺
*冷菓:チョコ パセリ
*ミニャルディーズ:バナナ ラズベリー
+14 Gevrey Chambertin Les Evocelles / Charlopin-Parizot
2021年 7月
【Menu Dîner “ 高知はええぞ‼ ” 】
*馬路村の柚子/都野町のせいらん海苔/オクラ
*緑ゴーヤ/高知の白ゴーヤ/文旦/土佐ジロー卵/梼原町の猪のペレット/黒トリュフ
*最中/バター/キャビア/枝豆
*安芸のピュアトマト/アーティチョーク/とうもろこし/パプリカ/胡瓜/白海老
*久礼の鰹/ぶしゅかん/黒梅/ミョウガ/松の実/花紫蘇
*牡蠣/足摺岬のふのり/珊瑚海苔/土佐市 白木果樹園のブッシュキャビア/大根
*鮎/馬路村の柚子/マリーゴールド/ペルー唐辛子
*須崎のウツボ/蕎麦粉/竹炭
豚足/金時草/新生姜/四万十川海老/トルテリーニ/ミミガー
*土佐赤うし/四万十町セロリ/仁淀青山椒/琉球ムカゴ
*梼原町イタドリ/山羊のチーズ
*杏/アタップシード/じゅんさい
*落花生プリン/良心市のパットライス/黒糖/生姜
*南国市の山桃/馬路村&四万十町のアールグレイーティー/ぶしゅかん
*四万十オーガニック生姜/ピーカンナッツショコラ
*やんばるシナモンリーフクッキー
+Charles Heidesieck Brut Reserve
+KEIGETSU YUZUSAKE 土佐酒造 土佐xゆずx日本酒
+Domaine Sigalas Santorini kavalieros
+桂月 にごり 純米大吟醸
+Domaine Sigalas Santorini Mavrotragano
+桂月 酒ナチュレ 2020
2023年 6月
*ずわい蟹とガルバンゾーのパニプリ
*桜鱒 / 豆乳 / オレンジ / アスパラガス
*牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ
*生まぐろ / ミル貝 / 黒梅 / ビーツ
*鮎のコンフィ / キタアカリ / 柚子 / アヒアマリージョ
*蝦夷鮑 / 軟白ねぎ / 黒トリュフ
*エトフェ鴨 / ズッキーニ
*リュバーブ / 柑橘
*ショコラ / オーツ麦 / チャイ
*ミニャルディーズ
+Champagne brut reserve / Billecart-Salmon
+16 Sancerre jadis / H.Bourgeois
+19 Tertre blanc
+20 Meursault / J.M.Boillot
+18 Virginie de Valandraud
+Vin Cuit Selon la Vieille Tradition Provencale Les Bastides