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中国料理店(香港)

  


  營致會館  Ying Jee Club
  
中環干諾道中41號盈置大廈 +852 2801 6882 yingjeeclub.hk
11:30~15:00/18:00~23:00

・
  → 2017香港旅行記はこちら

YJC 2017年10月 ☆☆☆

 *松露皮蛋 マイクロ棒棒鶏
 *XO醬紅葉牛腱粒
  Marinated diced beef shin with jelly fish and homemade spicy sauce
 *螺頭竹絲雞燉鮮鮑魚
  Double boiled fresh abalone with sea whelk, silky chicken and Yunnan ham soup
 *珊瑚露筍乳鴿脯
  Stir-fried sliced pigeon with asparagus and crab coral
 *肘子扒時蔬
  Braised seasonal vegetables with Yunnan ham
 *桂花雪膠燉萬壽果
  Double boiled papaya with dried snow gum and osmanthus
 *陳皮蓮子紅豆沙
  Sweetened red bean cream with lotus seed and mandarin peel
 +12 Delta Vineyard Hatters Hill, Pinot Noir

YJC
[AQ!]
 スーツケースを転がして中環站~香港站へ。そう、香港と言えばエアの「インタウンチェックイン」がある。そやった、そやった♪、これはラクだ。
 カウンターはガラガラ、荷物を預けて身軽なボクら。…は、ボンヤリと小腹くらいは空いてくる。
 本日帰途は深夜便なので、夕飯も含めまだまだ時間はあるのだ。
 そこでフワンと浮上してくるのが「Ying Jee Club」の名前。

 話を3日前に巻き戻す。
 香港上陸・香港站に着いた我々は、マックの雲呑を求めて国際金融中心から南に向かったのだが、干諾道中を渡りながら道を眺めてる時に気付いたのだ、「Ying Jee Club 營致會館」の看板。
 へ~、こんなとこにあるんだね、インジークラブ。香港/中環駅からすぐだねえ。わかりやすいねえ。

 話を10日前に巻き戻す。
 香港の最新事情を眺めていた我々は「この秋、試すべき新店」という記事にあった一軒、「Ying Jee Club」という名前に注目していた。
 シェフの蕭顯志(Siu Hin Chi)は唐閣・Duddell’s…と歴任してきたらしい。店は8月にオープンしたばかり、まだ1ヵ月のホヤホヤのニューカマーである。

YJC  …という訳で、「Ying Jee Club」という名前は一応チェックしていたのだが場所も調べてはいなかった…のだが、香港に着くなりボクらの前に姿を現して…いた店なのである。
 その「奇遇さ」に、若干、心が動く。
 それと、この夜は当初、煲仔飯にしようか麺類にしようか…と大衆枠を考えていたのだが、昼にご馳走をいただいての夜にいざなってみると、 むしろ「高級店で控え目の注文」の方がお腹への負担は軽い…ということは、あるっちゃ、ある。
 ま、そんな理屈も持ち出されて来て、足は「Ying Jee Club」へ向かうのであった。

 ところで「日曜の中環」である。
 これは「相変わらず」であるが、もう其処此処でフィリピン人メイドさんたちの野外大宴会。長い空中通路を果てしなくビッシリと宴会が埋めている…ってなとこも。
 「Ying Jee Club」周辺でも、皆さん、盛り上がってる。店は干諾道中に面するビルに入っている。
(で、後ググリで気付いたのだが、この「Ying Jee Club」店舗物件なのだが、旧「聘珍樓中環店」なんよ。ググって気付いた…というか、現時点でもストリートビューを見ると「聘珍樓」の看板がかかって写っているのであるヨ。2017年初頭にはまだ聘珍樓だったよう)

[へべ]
 雨まじりの国慶節の日曜日。中環の恒生銀行ビル周辺、2階レベルの屋根付き通路は、休日を楽しむフィリピン女性のみなさん(昔はメイド業が主流でしたが…今はどうなのかしらん?)で大にぎわい。
 持ち寄りのおかずなど広げてさんざめいている、その横をすり抜けて、帰りぎわの駆け込み「もう一食、ちょっと食べたいな」ということで噂の新店へ。
YJC
[AQ!]
 この店、外観の押し出しは大したことない。料理写真なんか貼り出してあったりして、気取らない…というか、威張りは無い・カッコ良くは無い。
 だが、入店して2階に案内されると、夜のサルはかなりバリっとした印象で、洗練されカッコ良い(笑)印象となる。
 オープン1ヵ月・日曜夜19時・国慶節…がどう影響してるかわからんけど、空いている。ボクら周辺はボクらだけ。後から、ポツポツ数組。

 アミューズにひと口:トリュフ皮蛋とピリ辛鶏。今回の香港、アミューズらしいアミューズが出たのって、此処だけだった。身体が馴染んでる段取りなせいか、やりやすい。

YJC [へべ]
 のっけから珍しいことに、アミューズが登場。マイクロ棒棒鶏と、皮蛋トリュフ湯葉…といったところか。
 どちらも巧みで、食欲をそそる。

[AQ!]
 菜單はなかなかの手厚さ。高級乾貨・高級素材については「何でも応えてやるぜ」調で、その方面はお値段の方も天井が青く見える(笑)。店の立ち位置を見せる。高級海鮮は「一天前預訂」が多い。
 ボクらの方針は、目玉を据えながら・量的に軽く。「食わずに帰れるか!」な材料はなるべく入れつつ…。
 ワインリストも手厚い、値付けは凸凹あるが、大体「香港のホテルレストラン標準」ぐらい…かな。テキトーなNZピノを頼む。

XO醬紅葉牛腱粒
 前菜にはクラゲ・牛腱を。この旅で「クラゲはまだ」だったのと、この店の小食Appetizer欄でクラゲ登場率が高かった…ので。
 コレが良かった。クラゲの質高さ。変化ある部位の食感にクラクラ、楽しい。牛腱の相性。山椒マリネ味の美しさ。

YJC [へべ]
 前菜は、なしでもいいか…と相談しながら、ふと目に留まって頼んでみた牛筋クラゲXO醤。
 これがよかった。みごとな食感のクラゲは、ヘテロな部位とカットで楽しさ倍増。牛筋にXO醤が、これまた余裕綽々とした穏やかな着地で、ワインが進む。

[AQ!]
螺頭竹絲雞燉鮮鮑魚
 ウチの目玉はコレに。(店にとっては目玉ってほどの価格じゃないけどw) 乾貨じゃなくてフレッシュの鮑魚に螺頭(これは「出来たら食べて帰りたい枠」w)。
 綺麗なクリアスープ。支える出汁は烏骨鶏 ・雲南火腿で、2種の貝をまんまにピュアに活かす。澄んで伸びやか、身体に優しい。
 これが旨くなくてなんじゃらほい♪…ってな仕様だが、とっても品格あるバランスを讃えたい。柔らかく炊けた鮑本体も良いお味、鮑料理として秀逸。旅を締め括るに相応しき一品。
 ところで、後ググリだけど、烏骨鶏=竹絲雞=silky chicken(fowl) なのねー。烏骨鶏なのは見ればわかったけど。
YJC
珊瑚露筍乳鴿脯
 「(この旅)鳩まだだったもんね」…で早々に当確w。
 アスパラ・蟹味噌珊瑚仕立て…の炒め。出来の想像のつく料理なんだが、エッジが立ってる。
 鳩、ああ実に香港らしい、品良いアセゾネ・はんなりと仕立てながらも、下品なドロドロのマグマ部分も見渡せる感じ。香港だなあ。
 サービスに「美味しいね~コレ」って言ったら、「ウチの蟹味噌はとってもフレッシュなんだ」と言う点を強調したはりました。

肘子扒時蔬
 蔬菜からはコレ。時蔬は口頭で3種類くらい言ってたっけ?…菜心で。
 ところでコチラの菜單、蔬菜vegetablesに続き、素菜vegetarianにも一頁さかれている。コース「素菜餐」もある。気分によってはオモロイかも。
 皿が到着。肉料理である(笑)。いやあ立派な肘子、味出しだが食べても丁度良い。コンビ攻撃で楽しいなあ。ワインが美味しい野菜料理。
 更に、肘子と菜心の汁の恩恵で、皿に残るツユは「スープ旨し」である。
 コチラの料理は、西洋式にひと皿終わったら次の皿…というサーブっぽいのだが、この一品もこれで充足出来る仕立てとなっている。
YJC
[へべ]
 そしてキミたち、また青菜かね…と突っ込まれそうだがやっぱり注文してしまう菜心は、りっぱな雲南火腿の布団の下に横たわる。
 ああ、ハムが旨い。青菜が旨い。皿に満々とたたえられた茶色い汁が旨い…とらせん階段を昇っているのか降りているのか、その間に蒸発したワインはどこへ消えたのかしらん、といった心持ち。

 菜心の一皿に限らず、ここの料理はなんだか「好きな香港の味」がぎゅっと詰まった感がある。
 いい材料を惜しみなく使って、もともとはざっかけない、ときに下品な旨さが美徳といいたくなるようなこの地の料理を、エッセンスはそのままに、品のいい味わいへと着地させている。
 最終日の一食、来てみてよかったね! と、AQと盛り上がる♪

YJC [AQ!]
桂花雪膠燉萬壽果/陳皮蓮子紅豆沙
 デザートはこの2品。冴えた洗練…ま、しかし、今回の香港のデザートは以前のイメージより「冴えた洗練」が多かった気がする~。
 紅豆が抑えた甘みの中に「豆、うまい!」を訴えている。桂花の香りに酔う。香港甜品のリファインを感じる旅であった。
YJC
 ま、そんな感じで、王道…の片鱗…をいただいたくらいの訪問だけど、ビミョーに此処は「気が合う感じ」がした。
 ちょこっと、ボクらのツボに焦点が合う感じ。エッジ、感覚のキレる部分が、好き。小股の切れ上がった感性、俺らは大好き。
 まあしかし、ヒトに勧めるかと言うとビミョー。
 まだ1ヶ月で、この先の店のサステナビリティは何とも言えない。
 今日の精度についても、客入りが悪かったのが良い方に効いてたかもしれない(笑)。
 センスの部分も、ビミョーに人によって分かれる気はする。
 直接はカンケーない話だが、サルはシックでノーブルだが、トイレは店内に無くて雑居ビル内トイレに案内される。…こーゆーのも「人によって分かれる」感、あるっしょ?

 丸っこいサービス(巨泉?)が、
「何でウチに? まだオープンしたばっかだよ」
「いやあ、注目株だってネットで見たよん♪」
 ウチのサイドからは遠いのだが、シェフはわりとよく出て来て客席を見回している。まだ1ヶ月だしな。

營致會館 2017年11月 ☆☆☆

 *高湯海味灌湯餃
  Pork and dried seafood dumpling with fish maw and bamboo fungus in soup
 *香草海皇滑腸粉
  Steamed rice flour rolls with mixed seafood and coriander
 *韮菜雞粒鹹水角
  Golden-fried glutinous dumpling filled with dried shrimps, diced chicken and chive
 *蒜香梅子蒸鰻魚球
  Steamed Eel with Garlic and Plum
 *火腩山根炆田雞
  Braised Frog Legs with Roasted Pork Belly and Bean Curd Puff
 *荷芹蓮藕炒雙腸
  Stir-fried Mixed Chinese Sausages with Snow Pea, Chinese Celery and Lotus Root
 *生炒臘味糯米飯
  Fried Glutinous Rice with Mixed Chinese Sausages, Dried Shrimp and Conpoy
 *營致甜品碟:朱古力牛油果西米露, 楓葉柑橘鳳梨酥, 紅豆咖啡千層糕
  Chilled sago cream with avocado and chocolate
  Baked pastries filled with kumquat and pineapple
  Chilled red bean, coffee and milk layered Jelly
 +15 Pinot Noir Elgin Fadford Dale Freedom

營致會館
[AQ!]
 帰国日、便は15時20分発。…ビミョーである。
 むしろ、朝~ブランチ系の食い物を山のように食う作戦…の方が合理的かもしれない。
 が、昼食も無理矢理突っ込めないではない。ファインダイニング12時開店…じゃ、絶対ダメだが。
 そんなこんなで迷っているとこに、「營致會館、また行きたいねぇ」という動議が入り込んできた。
 調べてみる。
 開店は11時半。
 場所がいいよなあ、機場快綫香港駅徒歩5分。多分、香港站からいちばん近い有力ガストロじゃあるまいか。
 店~空港の時間が、かなり読める。これはイケるぞ、と、營致會館ランチを予約♪
 香港に来てみたら、某シェフもこの昼はヒマとのこと。3名予約に変更(メールの応対は速い)。
營致會館
 宿をチェックアウト。機場快綫チケットが多少安いので買う。
 香港站でインタウンチェックイン、身軽に(やっぱ、べらぼう便利)。
 IFCモールを流して、四季酒店ロビーで某シェフと合流、干諾道中を渡って營致會館に向かう。
 日曜なので、もう、フィリピンメイドの段ボール宴会が始まりつつある。へべが某シェフにレクチャー。

 11時20分くらいに着いちゃいました。
 まだ閉まってるけど、店頭に菜譜が出てるので、検討を開始…してると、オネーサンが様子を見に来る。
「ア、マダダケドゴメンゴメン…」「こちらこそすんまそん」
 11時半より前に入れてくれた。
營致會館
 こちらでも「時令推介 Seasonal Recommendations」がイイ感じだな~。点心+時令推介を主軸で選ぶ。
 ワインはテキトーなのを一本。

「シェフ、鹹水角はもう食べた?」「まだです」「ハムスイコも香港っぽ~いものだから」
 で鹹水角。干し蝦と韮の香りが素晴らしい、上々のハムスイコ。

 香りの良さは腸粉のフィリングも負けていない。そして何より、その食感! うひょひょの、ンペタンペタ♪ さすがに上級ガストロの腸粉はちゃうもんやなあ、と。

 そして、スープ兼用でスープ餃子を。高湯海味灌湯餃は各位128HKD。
 素晴らしく好き♪ 格調ある濃さで品が良い。へべ曰く「(平行比較では無いけど)一昨日の龍景軒より湯の捕え方自体が好き」。
營致會館
蒜香梅子蒸鰻魚球
 絶ヤバイ! 圧倒的に美味い。
 蒜香梅子蒸…なんて仕立て、わかったようなもんなのにさあ…、、、わかってなかった!(笑)
 やはり物凄く品が良く、とても豊かだ。
 鰻がとても美味くいただける。…後々の会話が、比良山荘とか龍吟とか徳山鮓とか龙井菜馆とか田舎庵とか、になりました(^^;)。

火腩山根炆田雞
 蛙・豚バラ・厚揚げ・椎茸・慈姑…とベタにイナタイ炒め物が、ピシっとエッジを立てて仕上がる。
 思わず睨むが、皿上の眺めはボッたい(笑)。
營致會館
荷芹蓮藕炒雙腸
 蓮根・エンドウ・中国セロリ・人参・中国ソーセージ…まあ頼まないヒトは絶対頼まない凡人会、だがワシらは好みのフィールド、当たればデカイ(笑)。
 この皿には昇天♪ 香りが美しい。
 コレに限っての話では無いが、某シェフ「(香港に来て予想以上に)野菜がうまいですねえ…」と漏らす。
 俺もそー思う♪

生炒臘味糯米飯
 飲み物!…ではない(^^;)。
 中国ソーセージ・干し蝦・干し貝柱…「同上」なのだが、よく効いて品が良い…という路線は一貫している。
 実に旨く、綺麗。
營致會館
營致甜品碟
 甜品は盛り合せで。抜かり無し。西米露の具合が良い。

*****

 この昼も、蕭顯志シェフがチラチラ客席を覗いてるのが見えた。

 今日もまた營致會館の、香りと食感の敏感さ・味わいのノーブルさは特筆モノという思いを強くした。
 某シェフも「なんか、やたらと美味しいですねえ」と感嘆している。
營致會館
 この時で開店3ヵ月。そして、この数日後、米芝蓮香港2018で1つ星を獲得する。
 まあ、良い時期に通りがかったものだ(笑)。
 まだ客席はパラパラだ。今日の料理だって、蕭顯志本人はじめ各部門トップが直接に鍋を振ったり目を光らせていた可能性は高い。
 まあボクら、香港を訪れる機会があったら、当面はコチラをガストロ部門では最優先したい気持ちにかられているが、まあ、いつまでこうなのか?…はnobody knowsだ。
 「昨日のことはわかっても明日のことはわからない」…香港のファインダイニング界の鉄則は、ソレ(^^;)。
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  永合成馳名煲仔飯  Wing Hop Sing
  
香港西環德輔道西360號地下 (+852) 28505723


・ 香港の煲仔飯
  → 2019マカオ旅行記はこちら

永合成 2019年10月 ☆☆

 *窩蛋牛肉飯
 *黄鳝飯
 *通菜炒め

[AQ!]
 午後イチのフライトまで、朝メシの時間はある。「煲仔飯」食いたいよね…と話は決まっていた。
 宿から近い「永合成」へ。“近所から選んだ”…って場所だけど、「香港 煲仔飯」で探せば名前の挙がるゆーめー店でもある。
永合成
 構えはモロに“街場の小食店”だが、小奇麗で新しそう。後でストリートビューを見たら、まだ旧店舗が写っていたから、最近改装した…ということだろう。
 中身も、小奇麗なのが似合う…というのも変だがw、テキパキしてて要所がキリっとした印象のオペ。こまめなオバサン。
 ピカピカの壁に、これはオーソドックスな汚い手書き(笑)の麺飯類の品書がベタベタ貼ってある。
 今日は脇目もふらずに煲仔飯、それに青菜。
 窩蛋牛肉飯は、この店のそれこそ“馳名”の一品らしいので。もう一つは、田鶏にも魅かれながらも田ウナギで。
永合成
[へべ]
 季節の青菜炒め…通菜だったかな?
 ビールはなく、温かいお茶が出る
 周囲はコーヒーや甘いミルク珈琲など飲んでる。
 麺、サンドイッチ、トーストなどそれぞれ自分好みの朝食。

[AQ!]
 時間帯は、朝メシと昼メシの間…くらいか。
 厨房からイイ音がしてる。煲仔飯はアラミニュトなのか、出てくるまでかなりな時間を要す(…ので、お急ぎの方、薦めませんw)。
 “馳名煲仔飯”の割りに、近所のオッサンやオネーサンは「ピーナッツトーストや三文治に珈琲」みたいなんで来ては出て行くw。
 そんなんを観察してると、土鍋2つ登場♪
永合成
 うおっ、う、ウマ!
 これは美味しい。
 うおっ!…とか叫んでるけど、タイプは、はんなりしてサラリ、ジワっとウマイ。ナチュラルでのびのびしてていうことなし、である。
 材料がイイし(田鰻はレストラン級な感じ)、シゴトが丁寧(牛ミンチはハンドチョップかな)で、時間をかけてる。
 ああ、米もウマいなあ♪ …実際にイイ米なのか?、とかはわからんのだけど、「米、旨し」と言わせる説得力がある。

 煲仔飯好きとしてはたまらん。此処にはまた来たい。(品書の)上から順に食ってみたいw。

PS
 かんけーないけど、壁の品書の、麺の選択のとこ、
『公仔麺・米粉・意粉・通粉・米線・福麺 同價、 出前一丁 加 5$』
 …にちょと笑う。へぇ。らみょん。
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  王子飯店 Prince Restaurant
  
尖沙咀北京道1號11樓 2366 1308 princerestaurant.com.hk
11:00-23:00

・ 見事なハーバーヴューも
 上記の北京道の店舗は2012年10月で閉め、廣東道へ移転とのこと。詳しくはお店サイトで。

  → 2010香港旅行記はこちら

2010年 2月 ☆

 *いいだこ煮
 *春巻
 *海参黒トリュフ湯
 *四季豆豚ひき
 *法螺貝
 *土鍋大蒜焼ガルーパとうち
 *野菜あわせ セロリ 蒟蒻 茸
 *蟹ごはん
 *金柑雪芭
 *日本南瓜露

[AQ!]
 日本の芸能人の色紙がたくさん飾られていた。
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  凱悦軒
  
香港尖沙咀彌敦道67號凱悦酒店
11:00~23:00

・ ハイアットホテルで周中シェフが腕をふるう「ホイユッヒン」 (1989)
 ヌーベルシノワでは最も有名な一人、周中シェフが腕を奮う。代表作はパパイヤにいこんだフカヒレスープかな。この辺りはもう新古典って感じもする。
 この店は、内装が1920年代上海の茶室というテーマを西洋的に洗練させたクールなもので、香港はホテルといえども馬鹿でかいレストランの多い中、かなりこぢんまり。
 素晴らしく洗練された料理、ただ5,6回ほどの訪問体験では、やや出来不出来を感じる一軒。日本語メニューは相当にヘタレだったし、それを拒否しても、(単なる憶測だが)サービスが「日本人ダヨ」と厨房に囁いてしまうとトンチンカンなバイアスがかかった料理にしてしまうのかもしれない。
 結局は広東語で文句を言うしかない…と、しばらく広東語を習ってみたりしたものである。 (2002)

 香港料理界で一つの時代を築いたといってもよい周中サンですが、とーぜんお年な訳で、引退なさったという噂。そして何と、引退後に、私房菜(プライベートレストランですね、最近香港では流行り)「周菜」を始められたという。えーと、この辺りよくは知らないので、興味のある方は、「周中 周菜」くらいで検索してみると吉やも。 (2004)

 ハイアットホテルは取り壊され、凱悦軒も閉店となったようです。ただ、ハイアットは場所を移して新たにオープンするし、その中の広東料理店はまた「凱悦軒」の名前になるかもしれませんが。

1989年10月 ☆☆

[AQ!]
 初めて行きましたが、とてもよいです。昼に行ったので、ここのディナーに行ってみるのが次の目標です。
 一人用のコース、なんてのもあって、少人数にも力が入っているようです。

 かなり「高い」です。ただし、ここは、内装とかサービスもかなりかなり充実してるんで、説得力はあると思いましたよ。微妙なバランスにたつ料理も魅力。
 周中料理長はたしか、麒麟新閣・金閣を歴任。

1990年10月 ☆☆

 *フカヒレのパパイヤ詰め蒸し
 *烏賊とセロリ炒め
 *青衣の炒め物
 *鶏のかぼちゃ蒸し
 *伊勢海老のブツ切り炒め
 *色々な野菜の炒め物
 *鳩のミンチのレタス包
 *炒飯
 *燕の巣の洋梨蒸し

[AQ!]
 色々と食い歩いてみると、凱悦軒って結構、C/Pいい店かもしれないという気がしてきました。フカヒレと燕の巣がそれぞれ150HK$per personですもんね。それ以外は・・・。
 魚の炒めものは、ここでも「青衣」のフィレだと思いました。このスープ炒めは私はとても感心しました。上湯の出来といい、葱ショウガのふくませ方の見事さといい・・。さらに魚の触感のムチプリンさ・・。
 それから、「まだちょっと足んねーかな」と言って、「鳩のミンチのレタス包」とチャーハンを頼みましたよね。
 このオーソドックスな一品「鳩のミンチのレタス包」、これがよかったと思いました。この料理はずいぶん食べてるような気がしますが、このときのものほど、鳩の香りのよさが活かされているものはちょっと思い当たりませんでした。
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  海都海鮮酒家
  
香港湾仔港湾道30號新鴻基大廈 2827-9938 www.eastocean.com.hk


・  
  → 2017香港旅行記はこちら

1995年 8月 ☆☆

 *花彫鶏油蒸花蟹
 *烏賊とセロリ炒め
 *鶏と筍と椎茸の濃ゆい炒め揚げパセリ添え
 *海都月餅
 *マンゴープディング
 *八宝甘湯

[へべ]
 翠亨邨(海景假日)、海都にtelするが通じない。とりあえずペニンシュラの2Fで絹シャツをオーダー、バリーでおとーさんの青い靴。
 海景假日まで歩いて行ってみる。遠い。魚釣りする人々。釣れてる人もいた。プロムナードをぶらぶら。行ってみると、レストランが変わっていた(→海景軒)
 くたびれたので、2Fラウンジでビール。天井高く静かで落ち着く。
 地下鉄駅まで歩いて戻り、湾仔へ。ここでまた放浪(「だいたいまっすぐ行ったよ~」by AQ!)の末、海都を発見。

[AQ!]
 電話は局番だけ変わっていた。謎。湾仔の新開発地域で、キレイなエリアだが閑散としている。海都のビルもガラ~ンとしていて一瞬不安であるが、海都はピカピカしている。覗いてみても様子はわからない、入ってみよう。
 スリットのディープなおねーさんは高級店仕様。意外と中は賑わっているのか、「待て」と言う。等一陣(タンヤッツァン)。5分後、通される。ほぼ満員の盛況。
 花彫鶏油蒸花蟹。なんて魅力的な花蟹でせう。蟹自体の蒸し上がりが完璧で、隅々までフレッシュかつ濃厚に美味しくいただけた。味噌も美味しいよん。

[へべ]
 旅のグルメなどの電話番号で予約しようとかけてみると、電話がつながりません。うぅ。でも行ってみたらこちらはちゃんとあるべき場所に店があり営業中(しかも混んでいた)でした。
 オレンジ色の背中がわやわやと模様になった花蟹と、不思議な黄色いソース。蟹の肉は蒸し加減上々ですみずみまでジューシィで甘い上に身がとりやすい。存分にむさぼりました。玉子のモロモロ感と乳くさい感じはバタかと思ったら鶏油だったのか、のソースはほのかな甘みを秘めて妙に蟹に合う不思議な味。蟹をむさぼってると皿をけっこう頻繁に替えてくれる(いい店だ)。ので、ソースを結構犠牲にした(^^;)。蟹をほぼ平らげ、なおも未練がましくソースをなめていると、そばに使うんだからと下げられました。んでまた、このソースをからめた麺がおいしかった~。
 烏賊とセロリ炒め、は、「ミント添え」というのを頼んだハズだが出て来たのは違った。けど、たいそう香港的味。松笠みたいに切ったイカとざくざくセロリと、生姜がきいててさりげないおいしさ。あの現地っぽさ、ってどこに理由があるのかしらん。
 鶏・筍・椎茸の炒め揚げパセリ添え、茶色くてドロミがあって濃ゆいんだけどどことなくさっぱり感があるのはなぜだろう。鶏旨し。お惣菜っぽいのですが満足感のある一皿。

[AQ!]
 家常菜的な印象、というか、な、ドロ・ヌメとした強いソースが旨い。味・香りともシッカリしているのだが、そのままにアッサリサッパリ感のあるもの。さらに揚げパセリでサワヤカに。それにやはり、香港のは美味しいなぁ。

[へべ]
 ちっちゃい月餅を半分こにして出してくれた。これ、おいしい~ それにしてもこのミニサイズは嬉しい。すごくおいしい。餡がいいのかな。八宝甘湯には大小さまざまな具がハスの実みたいなのやらクコみたいのやらなんだかわからないその他いろんなものまで投入されていてあっさりしたおいしさ。
 たいへん地元人御用達な店でした。香港人の食べるパワーってすごい。活気溢れる店内。

海都 2017年11月 ☆☆

 *雞肉欖菜餃
 *生煎蓮藕餅
 *唐生菜
 *雞油花彫蒸花蟹 和え麺
 *薑茶湯圓

海都
[AQ!]
 11月香港、3日目。夜に「メインイベント」を控えた昼は、空白(^^;)。
 宿が灣仔なので、ささやかな灣仔昔話に花が咲く。…そう言えば、9月の宿が九龍福臨門の裏で、今回は灣仔福臨門の裏だ~。
 20年前に灣仔福臨門に来たら、向かいのビルが燃えていた(笑)。香港消防の力で、無事に灣仔福臨門で食えたもんぢゃった。
 トラムが灣仔を通りかかれば、福臨門の看板に龍門大酒楼の看板。
 アレ、そう言えば、酔湖ってこの宿の辺りだっけ?
海都  …ってなこと言ってるともう一つ、灣仔で思い出すのが、「海都」の開店時。東海が本気だしたってよ…って噂は聞きつけたものの、得体が知れない。何とか辿り辿って行ってみたら、建築中のビルの中で一人、営業していたという…。
 懐かしくなってきた。
「どうしてるのかしら?」「いやまだあるみたいよ~」
「あの黄色い変な蟹、美味しかったわねぇ」「うん、あ…、ソレ、いってみる?」
海都
 空白スケジュールのとこなんで、簡単な気分で決まる。
 実のところ、我が家は「蟹のプライオリティ」は、かなり低い(^^;)。食材としてウマイはウマイけど、高くて料理の幅が狭いアレ…扱いになることが多い。「蟹」と聞くと、避けて歩く傾向がままある。
 …のだけど、逆に言うと「蟹が懐かしい」ってのはレアケースで、「蟹行こう、とか珍しくてイイじゃん」…という話になった。
 宿から近いということもある。夜がメインなんで昼は早めに食べたいのだが、海都は11時開店のようでこれも都合良い。
 灣仔海沿いのビル群の東端みたいなとこに建つ、新鴻基中心。昔は随分立派なビルに見えたような気もするが、今はまったくのワンオブゼム。当時はガラガラだったが今はテナントが埋っている。
 その中に「海都」はあった。見覚えは…あんまし無い(^^;)。入店すると、中の空間感覚は微かな記憶に近い、か。
海都
 口開けの客…正確には2組目(香港って、たいがい誰か、開店時間前からやってるなあw)。
 点心やら中心の昼の菜譜が出ている。「雞油花彫蒸花蟹」は載っていないが、壁には「名物メニュー」として貼り出されているので、とりあえず出来るか聞く。勿論、OK。
(ちなみに他の名物は、蟹肉フカヒレ・蟹小籠包・吉品の鮑。蟹押しなんだなw)
 よしよし、頼むわ。そしたら後は、点心をちょこっとと野菜でも。…と注文を詰めていると、緊縛された活けの花蟹を見せに来る。
「これでイイか?」
 立派さにビビるほどだが、文句無い。

 まだ厨房はヒマなこともあってか、注文から15分もすれば全皿出揃う(^^;)。
 雞肉欖菜餃は繊細な皮で味も上々。香港で点心食べましてよ…気分。
 蓮藕餅は、いなたい蓮根のお餅。
 マルチ合いの手には、唐生菜。オイスターソースは、添え。
海都
 で、どど~ん!…と、記憶通りの末期色…じゃなくて真っ黄色の沼に花のような蟹♪ 紹興酒と雞油の香り。
 お、おお、おおお、ウマイじゃん!
 実に確かに、なかなか美味しい(^^;)。嬉し恥ずかし美味しい(^^;)。
 面白おかしい香りのソースなのだが、よく合うんだよなあ。蟹の料理、って感じ。
 花蟹様本体もよろしく、以前よりこっちが老けた分、イイ奴を持ってきたか?…などとくだらん推測。
 そーですねー、好き嫌いはありそうな料理だけど。
 この雞油花彫蒸花蟹、まあ海鮮料理屋なんかでも出る「香港のよくある」料理。で、かつ、海都の「スペシャリテ」である。ま、その両方の意味合いがある。比べたら「海都の工夫」がわかるかもしれないけど、ね~。
 蟹味噌もバッチリ旨し。
海都
 なんて言ってると、総経理風の丸っこいオジチャンが出勤してくる。
 口開けから蟹が売れてるのを見て喜んだか、上機嫌で面倒みてくれる(普段から恵比須顔系なのかもしれんが)。多少、日本語が出来る。
「美味しいでしょ~」「ソバ、食べるよね?」
「うん♪」
「じゃ、ソースは全部舐め散らかしちゃアカンよ」
 で、皿が下がって和え麺になって登場。葱・黄韮・もやしで上品。全体に下品上品みたいな食い物だけど、品良く〆てくれる。
「この後のデザートは、生姜汁の白玉…としたもんだヨ!」
「はい、行きま~す」

 …とまあ、なんか、懐かしくもいいお昼でございました。
 蟹代は、けっこー、高いヨヽ(^~^;)ノ。
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  夏 宮 Summer Palace
  
香港中区法院道太古広場港島香格里拉大酒店 (852) 2820 8552 www.shangri-la.com/hongkong/islandshangrila
11:30~15:00/18:30~23:00

・ アイランド・シャングリラ・ホテルの誇る名レストラン (1999.12)

recommend「お薦め」するにあたって。
 香港のホテルはレストランに力を入れているところが多いですが、特にこの夏宮は美味な料理を誇っており、トップクラスの一軒と言ってよいかと思います。この豪壮なホテルにしては、内装は「割りと普通」かもしれません。サービスは、香港の高級ホテルの水準以上には行っていると思われます。 (1999.12)

1999年10月 ☆☆

 *インツォイ餃
 *XO醤腸粉
 *螺貝の湯、クコ・キクラゲ・ナツメ
 *海参と茄子炒め、蝦子風味
 *スペアリブ土鍋煮込、赤酢味噌風味
 *楊枝甘露
 *ドリアンプディング


SP1 [AQ!]
 「ライトンハイマッイエアー?」(today's soupはなーに?)と聞いたはいいが、早口広東語で答えられて、あえなく敗北。その例湯(日本語で「にくぅ、と、や~さいぃ、…」というお答えだった。どっちゃでもわからんやんけ(^_^;))も良さそうだったが、全体バランスで湯はゼータクしてもよいか、とホラ貝。このコンソメ状の湯はホラ貝のダシの威力が加わって強烈に旨く、スープ史上に残ろうか。
 海参と茄子は殆ど見分けのつかない切り揃え。まったくの所、シミジミと旨い。ソースを嘗めながらもタメ息。
 スペアリブの土鍋の蓋をとるとダークベリーの色が乗っていて素晴しい。浙江の赤酢プラスてんめん醤といった所か。すなわち酢豚であるわけだが、コレ、素晴しいの一語。酢豚史上のトップである。
 夏宮は、料理に関しては、有力なチャンピオン候補だろう。
[へべ]
 ホラ貝のスープが凶悪なまでの滋味。贅沢でしたね。あれは旨かった。全体の調和もいいけど、やはりホラ貝が偉かったかな。
 海参と茄子、なんか農圃のエノキもやしを思い出す「そっくりさん」系。大きさを揃えるのは調理の基本ですが、この見分けつかなさにはきっとなにか美学があるに違いない。と思うくらい似てて、茄子も海参もどっちも旨い。でも今回の夏宮のハイライトは、あの赤い酢豚でしょうか。土鍋の中には、ただひたすらに赤酢豚。姿も味も堂々とした逸品でした。
 楊枝甘露、は、さすがに本家(満福樓のこと)にはかないません。
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  華 亭
  
香港銅鑼湾蘭芳道9


・ 残念ながら閉店したと聞きました
Wa1
 杭州料理の店だった。その後、同じ家族が再開している、とかの噂。ご興味あらばぐぐるよろし。

1997年 9月 ☆☆

 *海老の龍井茶炒め
 *じゅん菜入り魚丸湯
 *瓜の炒め
 *東坡肉
 *百葉包
 *アヒルの香酥焼
 *小龍包
 *白玉


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  嘉麟樓 Spring Moon
  
香港尖沙咀梳士巴利道半島酒店 2315 3160
11:30~15:00/18:00~23:00

・ かの「香港ペニンシュラホテル」の誇るレストラン

1989年 4月 ☆

[AQ!]
 この時は、予約なしでした。席があれば、という感じで、入れました。ただし、昼でも予約する方が普通みたい。素晴らしい点心類の飲茶。

1989年10月 ☆

 前回、好評だったのですが、Sさんたちからは不評が届いてました。
 再訪したところ、やっぱり良かった。
 ペニンシュラ・グループ内で比べると、環龍閣の方が、C/Pも考えあわすとよいかとも思いました。
 そーそー、ペニンシュラ・グループというと、やはり、地球の歩き方グルメ版で、嘉麟潮州酒家がかなり高い評価を受けてますが、ちょっとここはどうかな、という感じでした。どうこう言うには何回か行ってみないといけない、ということになりますが、あの本の他の店の評価・レポートに比べるとちょっと気になるところがあります。オープン仕立てで、方針なんかも落ちついてなかったんじゃないかな。
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  冠京楼 Grand Peking
  
香港Prudential Assurance Tower,79 Chatham Road South,Tsimshatsui 
11:30~15:00/17:00~23:00

・ 非常にキレの良い北京料理で要注目 (1997.9)
 Open Riceによると、既に閉店しているようです。(2014)

GP1 1997年 9月 ☆☆

 *田鰻ともやし・黄ニラの細切り炒め
 *ふかひれと鶏の二重蒸しスープ
 *チンゲン菜と湯葉
 *車海老の甘粕酒ソース、ブロッコリ添え
 *羊の北京風、青菜添え
 *豚元蹄の煮込み
 *茄子、筍、椎茸の煮込み風
 *揚げドーナツ
 *くるみと胡麻の湯汁粉
 +93 Sonoma Caverne Sauvignion, CA


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  環龍閣海鮮酒家 Wan Loong Court
  
香港九龍彌敦道19-21號九龍酒店
11:00~15:00/18:00~23:30

・ 閉店し、「海逸軒」へ
 2005年頃にペニンシュラが九龍酒店を手放しハーバープラザ傘下になったのを期に、屋号が「海逸軒」と変わったようです。ホテル名は変わってないけど(笑)。
 九龍酒店は、立地のわりに安い(ビジネスホテル扱いだから…)ので、かなり利用したものでした。サービスなどは多少、低下しているとの噂も…。

 で、その海逸軒も閉店との噂。「海逸軒」という店は、あと、紅ハムと北角にありますが、関係あるのかどうかは知りません。

1989年10月 ☆

[AQ!]
 環龍閣の点心はとってもうまかった。
 九龍酒店B2です。なんで地下深くにあるんやろ。
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  起鳳台 Hei Fung Terrace
  
香港浅水灣109號浅水灣影灣園商場
11:30~15:00/18:00~23:00

・ レパルスベイの気分良いレストラン
 経営系列は嘉麟樓のペニンシュラグループ。

 1999年に閉店した、と聞きました。

 
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  麒麟金閣 Golden Unicorn
  
香港尖沙咀香港飯店


・ 閉店した、と聞きました (2002)
 私(AQ!)にとっては、80年代に此処で「現代的香港料理」を教えられたといっていいような店で、まあ7,8回の訪問だけど、懐かしいったらありゃしない。ユニコーングループの店が次々無くなる中、ずっと残っていたのですが、香港ホテルとの契約切れで閉店と聞きました。
 一度、何かの折に、「名物“三元及第”のうちの一皿を今日は鮑で用意があるんだけど、食わない?」と言われて頼んだのは凄かった。アレばかりは、福臨門や富臨に、そんなに負けてなかった(笑)。
 昔聞いた噂で、以後は追いかけてないけど、麒麟グループは基本的にバンクーバーに逃げた…んだっけかしらん?

 →「香港麒麟食譜」という写真・レシピ集は、今となっては、買っといてよかった。オールドタイマーには懐かしい皿揃いです。 (2002)

1987年 8月 ☆☆

[AQ!]
 ガルーパの清蒸はメマイがするほどうまかったです。魚食いの日本人もまだ知らぬ魚の美味があったものだ、と山岡士郎に説得される大原社主のような気分になったものでした(なんのこっちゃ)。

1988年 8月 ☆☆

[AQ!]
 麒麟金閣は、ガイドブックなどには、まず、載ってないので、知名度は低いですが、去年あたりから香港好きには話題の店だそうで、めざましい料理のキレが印象的、お金を使うつもりなら、個人的には大推薦いたします。高い高いといっても、特別すごいのを食ったり、酒に贅沢しなければ、一万円はなかなか越えません。銅鑼灣の麒麟閣は大したことないみたいだけど。

[Z氏]
 ここで、”美味しんぼ”の”香港味勝負”にでてきた、カエルの脂肪のデザート食べました。100%話題性の食べ物でした。言われなければ絶対わからないですね。
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  麒麟賓閣 Prat Unicorn
  
香港尖沙咀香港飯店28 prat ave.

・ 閉店したようです (2002)
 以前にあった場所になくなっていました。 (2002)

1989年10月 ☆☆☆

 *酔翁生中蝦
 *迷弥佛跳牆
 など

[AQ!]
 大上海飯店の並びで、実際、大上海に行ったときに、「あれぇ、こんな所に、麒麟の新しいのが出てる」と発見したのでした。後日、麒麟金閣に行ったときに、テーブル上に寶閣のお知らせが出ていたので、TELなどもチェックして、訪れたわけでありました。
 ス・バ・ラ・シ・イ、と思いました。まだ開店したばかり、とのこと。  金閣も初めて行ったのは開店1年くらいのときですが、思えばそのときが一番気合いがのっていたかな。しかし、それと比べてもはるかに今の寶閣はノッてると思います。
 まぁ、正直のところ、あれだけのチェーン展開店ですから、いつまでもそんなに高水準は維持できないのではという懸念はかなりありますが(日本では「聘珍楼現象」と呼ばれている?(^^;))、今だったら、オススメ。値段も、適当に贅沢して400HK$見当くらいですから、福臨門や、富臨にくらべるとお手ごろだす。
 もちろんユニコーン式の酔っぱらいエビを出しますが、上出来。  また、ミニ仏跳牆が味わえます。下手なとこの、ミニがつかない奴、の100倍旨い。
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  金島燕窩海鮮酒家 Golden Island Bird's Nest
  
香港尖沙咀梳士巴利道星光行 
11:00~24:00

・
 ネット情報によると2011年頃に閉店?

1988年 8月 ☆

[AQ!]
 水晶団子、おかわりをして笑われました。まあ・・・うまいものは・・うまい、か。

[Z氏]
 そうなんです!あれは美味!
 金島では、”透明晶飽”って名前。そこで隣のテーブルで食べているのが美味しそうなので、注文しました。それで病みつきになり、次のトンローワンの百楽潮州酒褸でも頼みました。いやー、美味!
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  金葉庭 Golden Leaf
  
香港金鐘道88號太古広場港麗酒店 (852) 2822 8870
12:00~15:00/18:30~23:00

・  
 1980年代は馬鹿なもので、「金葉庭に林勝倫がいるらしいぞ」…と誰かが聞きつけてきて皆でワーっと押しかけてみたんだけど、もう居なかった…というオチ(^^;)。しかし酒店内レストランとして、標準的によろしおすた。

金葉庭 (写真は2017年)
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  源記甜品專家
  
SS1 香港島西營盤正街32号 2548 8687
12:00~23:30

・ 庶民的な作りのデザート専門店にリムジンが乗り付ける
 此処を最初に教えてくれたのは、青山「ル・シノワ」のペリー・チェン氏(ex.香港麒麟閣)。 (1997)

  → 2017夏・香港旅行記はこちら
  → 2017秋・香港旅行記はこちら

1989年10月 ☆

 中国料理のデザート観が変わる! 温かい品のバリエーション、びっくりな「デザートに茹で玉子」。
 「源記」と紙に書いてタクシー運転手に見せれば着く、と言われながら、僕らが紙見せした時は、運転手は無線でセンターに聞いてたみたいだ・・・。
 一度場所がわかってしまえば、かなり近いので「上環のエメラルドホテル」に行って、そこから歩く作戦で確実、と思いますが。

 どの品も10HK$以下。
 むしカステラみたいなの HK$3
 緑豆のおしるこ HK$5
 生玉子の入ったスープ HK$8
 茹玉子と蓮の実が入ったスープ HK$10
 日本語・英語は一切通じない。
 生玉子・茹で玉子の選択を聞かれる。

1997年 9月 ☆

 *陳皮綠豆沙
 *蓮子紅豆沙
 *窩蛋合桃露 (生玉子入り)
 *全蛋雞蛋糕
 *蓮桑茶


源記 2017年 9月 ☆

 *陳皮綠豆沙
 *蓮子合桃露

[AQ!]
 陸羽の夕食は実に綺麗にまとまってしまったので、とりあえず〆た。…そんな感じだが、甜品とかどうしまひょうね、とそぞろ歩く。
 …と、またオールドスクールの方から呼ぶ声がする、、、「源記?」
 そうだそうだ、源記甜品に行こうぢゃあないか。今でも店があるのは、何かのついでに調べてあった。
 西營盤である。不便な…場所であったのだが、見ると今はMTRが通っている。へぇ…、、後ググリになるが、港島綫の上環より先の開通が2014年・西營盤站の開業が2015年。けっこー最近のことだねー。
 どおりで駅がピカピカ。通路の壁の、オールド香港をモチーフにした立体レリーフが面白い。
 B1出口から正街に出ると、すぐに源記。
源記
 こちらは20年ぶりくらいになるか。
 明るくなった。綺麗で明るくて、けっこー若者で一杯。
 「改装したんだなあ…」と、日記書きの段階になって昔の記録を見てみたら、しきりに「西營盤の第三街」の源記とある。ううむ、此処はどう見ても第三街ではないよなあ、近いけど。多分、ご町内移転をしたんだろうなあ。(ついでに30年前の記録を見ると、現在の価格はだいたい3倍くらいになってた)
 「怪しげな店に黒塗りのクルマが乗りつける」感は、全然なくなったかな。

 さて、どうしようか。俺はいつも、緑豆と紅豆を迷う(ばか)。今日は緑だ。うん、この爽やかな甘さの決め具合、コレだよなあ。
 考え込んでいるへべには日本語メニューが出された、こんなんが出来てるとわw。ようやく決めた合桃露、蓮子の質・炊き具合の素晴らしさよ。胡麻油香が効く。
 いずれも、はんなりとして、満腹のところにスルスルと別腹する。

 テーブルのアクリル板の下に雑誌記事の切り抜きなどが挟まっている。「う~む蔡瀾も爺ぃになったよな」と笑ってたら、その記事の余白に蔡瀾本人のペン書きのサインがあった。

源記 2017年11月 ☆

 *香滑燉雞蛋
 *桑寄生蓮子茶

[AQ!]
 本日も大賑わいで、オジチャンオバチャンと相席。
 前回に「次には行ってみよ~」と言っていた2品ですんなり決まる。
源記  プリンは、器の縁までフルッフルに満たされていて、思わず「表面張力」という言葉を思い出すほど。
 なんつーかフシギな食べ物で、「うすら甘く緩い茶碗蒸し」と「プリン」の中間くらい…みたいな。たよりなくも魅力ある。
 桑寄生はヤドリギの一種…という。ホンワリとおなかが楽になる。源記の蓮子は、うんまい。
 源記の貼紙によれば、桑寄生の効き目は「滋陰降壓」だって(よくわからんが(^^;))。

 この2品に限らず、器のすりきりいっぱいに中身が入っている品が多い。店のオッチャンら、運ぶの上手だわ(^^;)。
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  鴻星海鮮酒家
  
尖沙咀彌敦道83-97號華源大廈1樓  2628 0339 www.superstargroup.com.hk


・ 「東海」出身の周シェフが意欲的に取り組む (1997.9) SS1
 1989年開業。「東海」でもう有名だったんだっけな、注目された開店だったような記憶があります。

 その後、大いに成長し、今や東京店を含め10軒を越える一大レストランチェーンに。この彌敦道の店が、今でも本店格だとは思います。 (2010)

1997年 9月 ☆

 <飲茶>
 *二色玉子入り粥
 *腸粉(海老、肉)
 *蝦餃
 *水晶韮餃子(辛い)
 *焼売(普通の蟹玉子乗せ、玉子)
 *山竹牛肉
 *焼チャーシュー饅
 *センマイ煮込

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  好到底麵家
  
香港元朗阜財街67號地下 (852) 2476-2495 www.htt.com.hk
8:00~20:00

・ 元朗の麺家
  → 2017香港旅行記はこちら

好到底 2017年11月 ☆☆

 *雲吞麵
 *蝦子撈麵

好到底
[AQ!]
 大棠站から大棠路を1ブロック行ったところで、「あり?アレがソレじゃん」…と目に入ってきた「好到底」の看板。一応、元朗遠足の目的としていた一軒である。
 じゃ、まず、食おっか♪

 自慢気にベタベタ貼ってある赤いビバンダムの「Bib」ステッカーが、逆に庶民っぽさを強調する(笑)。
 その横にひっそりと「始創於一九四八年」と書かれている。
好到底
 品書は、「麺家」と言う通りドドドと麺が並ぶ。あとは蠔油青菜とか。
 ボクらはお目当ての蝦子撈麵に雲呑麺と直球注文。蝦子撈麵は麺を略して「ハーツーロー」と呼ばれる。
 そのハーツーローが、凄い。こら、旨い。箸が止まらない。蝦子(干した蝦の卵)の香りが繊細で何とも素敵、上品と言ってもいいような趣きである。
 これはまた食べたいなあ~。
 雲呑麺も美味しい。雲呑はオーソドックス、汁はアッサリ(好きなタイプ)。麺が本格的で、腰がしっかりした印象。麺屋さんらしさが出ている。
好到底
 もうすっかり「元朗来てよかっただ」モード♪
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  洪利粥麺小食店
  
尖沙咀厚福街2號A 2721 6606
 

・  

1995年 8月 ☆

 *魚片皮蛋粥
 *皮蛋痩肉粥

[AQ!]
 お粥がメインで美味。

[へべ]
 油條は別途注文だったのかな、なしで済ませましたが。お粥、おいしかった~。最終日ならではの早起き。
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  公 利 Kung Lee
  
中環蘇豪荷李活道60號地下 2544 3571
11:00-23:00

・ 解渇蔗汁、五花茶、龜苓膏の店
 イートイン2卓あるが、ほとんどテイクアウトで売れて行く。

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2010年 2月 ☆

 *龜苓膏(熱)
 +酸梅湯

[AQ!]
 亀ゼリーは、滑らか・軽い・滋味。今まで食べたので最高かな。
 「熱か凍か?」と聞かれていたのが、最初わからなかった。熱、推奨です。
 奥にサトウキビ原料が積んである。サトウキビ汁も名物、今度はトライしてみよう。
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  口利福  Ho Lee Fook
  
中環蘇豪伊利近街1-5號地下 2810 0860 holeefookhk.tumblr.com
18:00~23:00(金土24:00) 無休

・ SOHOの大人気店 (2017)
 予約は5人以上から取る。

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口利福 2017年 9月 ☆

 *Mom’s “mostly cabbage, a little bit of pork” dumplings sacha soy dressing
 *Jack's salt and pepper grouper with silken tofu and lemon
 *Stir-fried morning glory, fermented soy bean, bird's eye chilli, crispy garlic
 *Bitter greens fried rice, radicchio, sweet corn, rocket
 *"Breakfast 2.0" Horlicks ice cream, cornflake honeyjoy, oats, dried longan, cocoa coffee crumbs
 *Grapefruit "Fro-Yo", guava granita, pomelo, tapioca pearls, kaffier lime
 +15 Punta de Flechas Malbec

口利福
[AQ!]
 今晩はhipなとこに行っちゃうぞ~♪…とSOHOへ。

 中環、威靈頓街に入れば「鏞記」が建つ。そうだそうだと鏞記で皮蛋を買う。帰国日の明日でもいいようなものだが、明日は日曜で国慶節。変則営業だったりすると嫌なので買ってしまう。何せ前回の香港では春節の休みにブチ当たって買い損ねたものだから…。

 威靈頓街を進むと初日に寄った「麥奀」、夕方の店先を撮影。…などしてると、隣の「八珍醤園」という調味料店が気になる。覗いてみる。
 なかなか良さそうな品揃え…陳皮豆豉醤など買ってみる。後日談になるが、使い勝手のいい醤だった…でググると、九龍醤園と並ぶ「香港二大ブランド」だとか…なるへそ。種類多く・小パッケージ豊富・フツーに頑丈な瓶(九龍醤園はゆるいキャップで定評ある(^^;))…と、観光客ハンドリングはコチラの方がイイかもw。
口利福
 自動扶梯を荷李活道まで上がる。
 竹蔗水の「公利」の先で伊利近街にちょこっと入ると、ファランの群れが目に入る。
 ウーン…、其処が「口利福」!

 口利福は5人以下の予約は受けない。先着のウォークインだ。
 土曜だし、18時開店ちょうどくらいに…と伺った17:55には20人ほどの行列が出来ていた。その9割がファラン。白い。SOHOや~♪
 次々招じ入れられて行くが、「19時半まで1時間半でいい?」と言質をとられてる模様。ウチも。(ただし実際には、ほぼみんな、1時間半もかからずに起承転結。料理の出は速いし、酒もがんがん注ぐ。ファランどもも、次の店でまた別のダチに合流せにゃならん(笑))
 店先が厨房でサルは地下へ降りる。
 シェフはJowett Yu、厨房の最前線で奮闘してるのがそれらしかったので手を振ってみると、ニッコリ笑ってピースサイン♪
口利福
 口開けだが、サルはもう↑↑に熱気を孕みつつある。
 「これは絶対に若い奴の店」(そうに決まってるのだが)…と薄暗い店内の級数の低い品書に老眼を凝らしている(^^;)と、隣の卓のファラン夫妻から「ちょっとチミら…」と声がかかる。
「?」
「あのさチミらさ、昨日、Mott32に居たんでね?」
「…あ、あああ!」
 驚き桃の木、昨晩Mott32でウチらのすぐ左の卓でレッドチリで盛り上がってた夫妻が、今日はすぐ右の卓で注文を完了した模様。
 いやあ奇遇だねい。彼らはfromシドニーだそう。
 まあアレだよ、たしかに、Mott32~Ho Lee Fook って流れは、イマドキのSNSだなんだかんだのネット情報で動く客の「あるある」パターンだよな(^^;)。そういう意味じゃ、ヲタクもそうか…というか、2017香港のイマを知る…って感じ? まぁしかし連日、かなりの広い店でどんピシャの隣卓なぞは、ざっつざ奇遇アハアハ…である。「Quayなんか好きだよ~」「ウチは来年はTokyoだ」…などなど。
口利福
 モダンイノベイティブ寄りのウリ?…の店だが、品書はアラカルト。
 前菜/主菜/野菜/炭水化物/デザート…っぽく注文してみる。

 Mom’s “mostly cabbage” dumplings は名物スターターのようだ。mostly cabbageな軽快さが良くて、素軽く挨拶して駆け抜ける。
 「Jack's ガルーパと豆腐の揚げ物」は「見分けつかん」型で、薄暗いせいもあるが、どちらが出るか闇鍋だ。この豆腐はかなり旨い。
 モーニンググローリーは空芯菜、東南アジア風味な仕立て。
 緑炒飯は、地味に控え目にサラリと仕立てられる。さり気ない味付けが、「ごはんとおかず」調に全軍を進めて行くのにとても快適。
口利福
 コレはもうTPO的に、SOHOのイケイケナイトにずっぽし嵌り、ズンドコ的ポップ店としてビートを刻む。流行る/当たる…訳だわな。恐ろしい数の客が流れ込んでくる(笑)。
 料理は、思った以上に中華だったなあ。インタナショナルな材料置き換えのある中華…くらい。もっとイノヴェイティブかと想像してたんだけど。「こらあイノヴェイティブだ!」…ってのは両隣が頼んでるOKONOMIYAKIくらいか。「日本のソース」の香りがプ~ンと。我々も頼んだ餃子とこのOKONOMIYAKIの2品は「暗黙の了解」かよ?ってくらいよく頼まれている。
 ひと皿量はシッカリある。SOHOナイトライフ的なイケてる腹ごしらえ…としては2人客にもピッタリなんだけど、「この店の料理を堪能」したい…ということなら4人客で来る方がいい感じかなあ。
 しかしなんだ、「ワールドランキング入り」がどうとか「世界のフーディーよ、来たりて食らえ」って話になると、どーなんやろね、それはビミョーに違うんちゃう?…という気はする、此処(笑)。
口利福
口利福  あ、デザート2品は料理より優秀性高かったかも。
 「ブレックファースト2・0」はシドニー夫人の熱烈なオススメ「もう、ソレ頼まなきゃダメよw」に依り。正解♪ とっても美味しい。

 お勘定書と一緒にフォーチュンクッキーが来る。そんなとこもファランに大うけ。
 もうビートと嬌声でようわからんようになってるサルから地上に上がると、再びジョウェットシェフの笑顔に会う。
 折角だから「ゴキゲンですた。俺ら、幹ちゃんのダチだでよ〜」と言ったら「おっとソレは!」と大喜び、握手握手の一幕でごぜました。
 そう、Jowett氏は、サモトラの森枝シェフとTetsuya'sで同じ釜のメシを食った仲…なのである。
 こんな爆裂馬鹿人気を博して(笑)、次はどーすんのかな?
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  港灣壹號  One Harbour Road
  
香港港灣道1號君悦酒店 2584 7722
12:00~15:00/18:30~23:00

・ グランド・ハイアット・ホテルのレストラン
 ここも鳴り物入りのオープン、その当初に行ったのだけど、ウチら的には「あんまし冴えなかったかね?」という評判でした。
 一人、白いスニーカーで乗り込んだ男がおったのですが、「コラコラ」と怒られて、靴が見えない奥の座席へ移されたのを、覚えてます。さすがグランドハイアット、そーゆーのは、ウルサイ(^^;)。

  → 2017香港旅行記はこちら

1991年 4月 ☆

 *白灼蝦
 *清蒸石班魚
 *帆立の豆豉ソース
 *グリーンアスパラの上湯がけ
 *鶏・海老・野菜炒めのタロイモバスケット入り
 *牛肉団子の陳皮風味
 *フカヒレ海鮮スープ
 *チンゲンサイ・春雨の土鍋煮込み
 *炒飯
 *水晶餅(デザート)
 *オリーブあんの蒸し餅(デザート)
 *ウズラ入り漢方スープ(デザート)


OHR 2017年10月 ☆☆☆

 *鮮蝦仁腸粉
 *香茜京葱羊肉批
  Baked lamb pies with leeks and coriander
 *琥珀合桃羊肚菌千頁豆腐
  Braised layered beancurd with water chestnuts, assorted peppers, morel mushrooms and caramelized walnuts
 *豉蒜涼瓜炒龍躉球
 *脆皮龍崗雞
  Crispy "Loong Kong" chicken
 *蛋撻
 *杏仁乳に黒胡麻団子

OHR
[AQ!]
 香港最終日、ホテルをチェックアウト。
 昨日に続いて、晴れ時々曇り時々雨…らしいw。
 本日は「港灣壹號」。昨日昼「滿福樓」で本日昼「港灣壹號」…は、香港の地理がわかるヒトが見れば、…なんつーか“阿呆”と呼ばれても致し方ないところであるが(^^;)。
 馬鹿しょーじきに本日も天星小輪。昨日よりインスタ映えしそうな雲w。
OHR
[へべ]
 本日も妖しい雲の垂れ込める中、スターフェリーでいつか(昨日か)来た道をたどる。目指すは港灣壹號。
 店名の「ごんわんやっほー」という響きだけは長年お気に入りだが、実はこちらも私は今回が初訪店。
 同じランチでも今日はN先輩のご紹介にて、堂々の予約席。優雅な階段を降りていくとパァッと展望の開ける主サルの、ワンダフルなハーバービューの卓へといざなわれる。
OHR
[AQ!]
 ワタシは…と言うと、26年ぶり?の港灣壹號、実質は初訪店だわ。
 ちゃっかりN師匠の人脈におすがりするところの、ハーバー最前線席(^^;)。もっとも現在は湾岸再開発工事真っ最中の重機最前線でもある。我々、インダストリアル萌えには丁度良いw。
 手厚い菜單を拝見する。豊富な時令精選。ほとんどの一品料理に「軽恰」light portionの用意があるのが、たいへんに助かる。使い易いと思います。
OHR
[へべ]
 点心を一つ二ついかがかな…というところで、目を惹いたのが香茜京葱羊肉批。うちとしては珍しいオーダーとなったが、これが正解!
 揚げ葱の香ばしさとクミンの香りがきいた羊のミニパイに、気分も上がる♪

[AQ!]
 羊のパイが、イイ感じ。クミンコリアンダー風味・パイ・葱が軽快だ。ワインだなw。次に来ても頼むか、っていう嵌りのいいピース。
 腸粉の醤油は卓上がけ。いい醤油だなあ、と思う。

 千頁豆腐が美味しい。
 他の皿を決めた後、バランス的に採用となった感じの一品で、白くハンナリとした蒸し煮が現れる。味わいもフワっ&サラリとしたもので、強い印象を与えるものではない。
 …のだが、数口進めていると、妙に癖になってくる。ハンナリが艶を訴えてくる。
 クワイ・胡桃・モレル・青唐・胡麻…のチームバランスも良い。
 いい料理。
OHR
[へべ]
 あっという間の最終日を迎えた旅人の心には、メラメラと未練の炎が燃えている。
 そう、本日のボクらには狙いの一品があったのです。ここまで惜しくも登板チャンスを逃してきたけど「アレ食べたいよね~」と心に秘めたその名は涼瓜。

[AQ!]
 涼瓜はね~、まあ概ね主役という訳ではない。材料として日本で食べられないという訳でもない。
 であるにも関わらず「香港で食いてぇなあ」と思ってしまうお方なのである。とくに豉蒜涼瓜炒な仕立て。
 こちらの豉蒜涼瓜炒龍躉球、ジャイアントガルーパ炒めはMott32と重なってしまったが(黑虎掌菌鮮茴香仕立て)、その処理は本日の勝ちか。上手。
 それにしても凉瓜うまい、豆豉はほんとによく合うなあ。香港らしい人懐こさというか人いきれを濃密に漂わせながら、凉瓜の苦味でぶった切って行くのがたまらなく好きやねん。とってもいい出来。
 これはひと口目から「旨いねえ旨いねえ」を連発(^^;)。
OHR
 そういえばコレを頼んだ時、ウチの卓についてくれてたK青年は、
「ゴウヤですけど大丈夫ですか?」
 と。ダイジョブダイジョブ、アレ、日本語ウマイねえ。日本が好きでよく行くそうだ、「再来月にも行きます」。
「へぇ♪ 日本に行って、何が好きなの?」
「え~と(ちょっと照れるように)、ラーメン…それとツケ麺です」
「(笑)、でも香港にも日本のラーメン屋がずいぶん出来たじゃない?」
「いや、いいえ、日本で食べた方がずっと美味しいです!」
「(^^;)」

[へべ]
 久しぶりの香港とあって、やっぱりこれも食べずには帰れないかしらねぇ…と衆議(つっても2人ですが)一致したのが、脆皮鶏。
 皮はこんがり香ばしく、身はあくまでしっとりとジューシー。
 これはもう、食べだしたら止まらない。ああ頼んで良かった。
OHR
[AQ!]
 香港に来て、鶏・鳩あたりが主役の皿無しってのもなあ、男がすたる…と。いや、ほっといてもすたってるような男ですが、ま、何かすたるかな、と。
 龍崗雞…香りが違うよなあ♪ 王道スタンダードをしっかり堅持する仕上がり。塩とレモン、すべてオーソドックス。
 脆皮鶏は官能的な一品、打ち震えるような色気であるのだが、だが、堂々と作っていただき堂々と食らいます…って料理だ。
 堂々とした出来映えで満喫である。コチラでお願いしてヨカタ。2人だと制約もあるしねー。
 全体を通しても、厨房の手厚い信頼感を感じるものでありました。

 甜品は蛋撻を可愛く齧るw。ホテルレストランらしい、品良いタルト。真っ白いお供は、杏仁乳に黒胡麻団子。
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  國金軒 (廣東雅膳)  Cuisine Cuisine
  
中環港景街1號國際金融中心商場2期三樓 2393 3933


・  
2010年 2月 ☆☆

   [福虎献瑞賀年菜]
 *金銀満袋:羅漢福満袋
  Assorted Fungus and Vegetables wrapped in Dried Bean Curd Pocket
 *發財好市:發菜虫豪豆支柱甫
  Braised Dried Oyster with Whole Conpoy and Abalone Sauce
 *招財進寶:鵞肝風魚善巻
  Deep-fried Eel Rolled and Stuffed with Goose Liver
 *横財就手:紅焼圓蹄
  Stewed Whole Pig Knuckle with Brown Sauce
 *芥蘭
 *冬瓜粒大地魚肉砕泡飯
 *生磨杏仁茶
 +San miguel
 +06 Whole Berry CS / Springfield (glass)

[↓コメント工事中]
[AQ!]
全体に品良く丁寧で、軽め。しつこくない。

金銀豆腐巾着包み 菜芯添え
この趣向史上でも、最もよい出来の一つか。スタッフィングが良ければ、皮の豆腐もたいへんに美味しい。

發財好市
牡蠣の味、貝柱の味もキチンと出てる。髪菜も活き活きした感。豚胆、かな。

鰻フライ
! 美味い。塩気の丁度良さは本尊か、衣か。中にアンキモ?を少し巻き込み。…、あ、鵞肝か。

蹄煮込み
たいへんよく炊けている。見事。デカい。髪菜添え。髪菜にソースを含ませていただくのもよろし。

大地魚・瓜のスープご飯
椎茸出汁。瓜が美味い。
杏仁茶
クリア、うめー。

中国正月の利用。厨房の近くの席で、中が垣間見える。シェフが、出勤してくるスタッフにお年玉袋(?)のようなものを渡していく。へえ~。

[↑コメント工事中]
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  采蝶軒
  
香港金鐘道88號太古廣場第一期LG1 2845-4555 HongKong
11:30~22:15

・ 洒落た内装もふっ飛ばす香港人の食の勢い (1995.8)

1995年 8月 ☆☆

 *半水芹香
 *スペアリブ黒豆ソース
 *烏賊のカレー風味
 *蝦餃
 *甘いもち米・芋・マンゴー
 *白木耳・パパイヤ・何かの実
 +菊晉茶


zen [AQ!]
 金鐘。いやぁ、賑やかな昼どき。半水芹香は、さすがの旨さがジーン。

[へべ]
 電話で予約して行ったのですが、着いてみるとそれはもう大変な混雑。真ん中にガラスの洗面器をだらだら水が流れるオブジェのある、しゃれた造りの店ですが、まぁ、どんな店で食べてても香港人は香港人。賑やか~。
 半水芹香っていうのか。野菜炒めのタロイモ篭入り。林勝倫の遺産だそうです。これがまぁ、たまらなく美味しい。野菜はクワイ、さや豆、ゆり根、それにハス、キクラゲ、人参など。野菜それぞれの味と食感+イモかごのぱりぱりと塩味も加わって、すばらしい。
 私はこの料理、おととし初めて香港来たときに凱悦軒で食べてすごいと思ったのですが、今回それを上回る感動だったかもしれません。野菜の道も深いなぁ。
 あとは飲茶点心です。烏賊カレー風味は黄色いタイカレー風でイカの火通し加減がみごとでした。しかもおいしい、いいイカ。蝦餃には珍しくぷりんぷりんと丸ごとのエビが入っていて、歯応え、味ともよいものでした。
 もち米・芋・マンゴーはねちねちモチモチどろっとしたのをココナツミルクや練乳みたいな甘みでまとめてあって上にフルーツがのってました。イモがねっとりしておいしい。白木耳・パパイヤはあったかいシロップスープ仕立て。半透明な木耳の食感と、蓮の実みたいなののしっかりした歯ざわり、そしてとろけるパパイヤと、これも素材のテクスチャーの取り合わせの妙を感じさせます。
 この手の冷たくない、あったかいデザート食べると香港だなー、という気分になります。
 お茶は菊晋茶(字、ちがうかな)。ポットの蓋をとってみるときれいに花が咲いてました。
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  卅二公館  Mott32
  
香港中環德輔道中4-4A號渣打銀行大廈 +852 2885 8688 www.mott32.com


・ 以創新手法呈現傳統中菜
  → 2017香港旅行記はこちら

Mott32 2017年 9月 ☆☆☆

 *辣子田雞腿 Fried Frog Legs, Pepper, Dried Chili, Black Bean
 *鯊魚骨湯竹笙菜膽燉花膠 Fish Maw, Double Boiled Fish Bone Broth, Bamboo Pith, Chinese Cabbage
 *黑虎掌菌鮮茴香炒龍躉球 Wok Fried Giant Garoupa Fillet, Sarcodon, Fennel
 *馬拉盞蝦乾黑豚肉碎芥蘭煲 Wok Fried Kale, Dried Shrimp, Minced Pork, Shrimp Paste
 *鮑魚鴨汁荷葉飯 Signature Lotus Wrapped Abalone & Duck Fried Rice
 *楊枝金露豆腐花 Sweetened Beancurd Cream, Mango Soup, Pomelo
 *黒芝麻燉蛋白 Egg White Sesame
 +13 Craggy Range Te Muna Road

[AQ!]
 今晩は「卅二公館 Mott32」だ。
 2014オープン、かなり「いま旬」度が高い人気店。
 形容は自分でしていただこう、サイトを見ると「以創新手法呈現傳統中菜 A MODERN APPROACH TO CHINESE CUSINE」…とのこと。まあモダン、イノベイティブというよりリファイン寄りで国際系・流行系・ハイソでスノッブ…って感じかな。

 ボクらがMott32を意識した最初は、以前に「中華たかせ」の高瀬シェフと話していて「最近の香港ですか(注目される)面白いとこというとMott32ですかねえ」なんて聞いたことだろうか。
 高瀬さんから名前が出るだけあって、Mott32厨房は総料理長李文星以下、文華の流れを汲む者が多いとか。
Mott32
 そんな訳で「期待大」なのだが、「期待一色」かと言うとそこはビミョーな店。
 友人知人の訪問評なんかも、ビミョーに「分かれる」。
 実はN師匠も名前を挙げておられたのだが価格の後に「!!!」が付いてた…というように、高価格らしいということもある。
 予約はネットから簡単に取れる。返信には「自慢の北京ダックは事前予約おながいします」とある。更に、名物料理はイベリコ叉焼だそう。
 ふ~ん…とサイトの餐牌を拝見すれば、松茸に和牛の山。地雷ゴロゴロの臭い。
 …いや、北京ダックやイベリコ豚や松茸や和牛ファンにはたいへん結構でしょうが、我が家的には「地雷探知班」を出動させにゃあアカンな(笑)…って感じ。
 まあそうでなくても、中国料理は客にとっては「注文勝負」であるw。
 勿論、「何でも試してみなくてはわからない」論もあるのだが、香港のそーゆー系のお試しは「ま、いっか」…が前回の香港の印象かなあ。

 場所もすごいとこにある。
 中環の渣打銀行Standard Charteredのビルの地下深くに怪しく構えている。
 ところでこの場所、中國銀行と滙豊銀行が並んでるのは意識にあったが、渣打銀行も滙豊銀行のすぐ隣なのね。3行揃い踏みなのか。
 やっぱ渣打銀行は地味w?…と思いながら足を踏み入れると、まあ立派な作り…そりゃそか。スタンダード銀行の親玉とチャータード銀行の親玉…かな、2体の巨大銅像に威圧される(笑)。
 その横手に「派手なネーチャン」…という形容がピッタリ(^^;)のMott32レセプションが居並ぶ。名前を告げると地下に向かうエスカレーターにエスコートされる。エスカレータを下がった後、更に階段を下りる。
 薄暗くよく見えないが、煌びやかなサルに到着。(う~む、地雷レーダーがピコンピコンいう感じw)
 さんざめいている。ガーチャイだらけの店よりは、かなり静かだがw。
Mott32
 凄い勢いで飲料を聞きにくる…のは凄いフツーだが、いきなりソムリエで「ワイン飲むか? 泡か白か赤か、俺に勧めさせろ」って話をしてる(^^;)。
 一応聞いたら、わりと穏やか目なことを言うので、かえって割安か…と頭からNZのピノ。…をやりながら、注文会議(笑)。原則は、好きなもの・食いたいものを頼む…と王道で。

辣子田雞腿
 香港来て田雞は食いたいネ&前菜候補のバランスでコレ。
 四川仕立てだが、ごくサッパリと揚げ蛙を活かす。
 この腿、良かったなあ。大ぶりな蛙で、キュイキュイっとした食感~香りを満喫。
 酒が進む。
Mott32
鯊魚骨湯竹笙菜膽燉花膠
 乾貨は最も好きな花膠をドンと行くことに。1人290HKD…とギリ許せる(maxだけど)こともあり(^^;)。
 湯の中に3点:花膠はギョギョっと分厚くフルフル。竹笙は堂々として肌理細かい食感の上モノ。菜膽は「いちばんトクしてんのはボクだよん」という顔付きで身をくねらす。素晴らしきトライアングル。
 湯は鯊魚骨ダシだそう、燉で白濁スープである。
 これは陶酔的…というか、陶酔ですな、ワシら♪ いやはやウンマイ。意識が遠のいてボーっとしてくる。香港さ来てヨカタだな~、って(^^;)
 ここで見事な頂点が出来たので、後の試合がラクだw。

黑虎掌菌鮮茴香炒龍躉球
 黑虎掌菌(シシタケ)・茴香・龍躉(石班)のアンサンブルが面白そう、と選んだ。
 スマッシュヒット♪
 黑虎掌菌が香る!質の高さ、トリュフとトロンペットを掛け合わせたみたいだ(笑)。
 その特徴的な香りに絡む、茴香のこちらもハイトーンな香り。主賓の龍躉も目を細めそうな、華やかな群舞なり。
Mott32
馬拉盞蝦乾黑豚肉碎芥蘭煲
 芥蘭・干しエビの土鍋焼w…なんだけど、長い品名だなw。「馬拉盞」が蝦醤…の、トラシとかカピのタイプを指す。
 龍躉球を食べてる背後でジューっ!…と盛大な音がするので、「誰か鉄板ステーキでも頼んだか」と笑ってたら、ウチの芥蘭だったw。焦げ付かないように掻き混ぜながら土鍋が置かれる。ワギュウより芥蘭ステーキの方が素敵だわさ♪
 芥蘭はコリコリとした固めの食感を楽しむ仕立てで楽しい。前のガルーパ炒め・後ろの鮑ゴハンにオーバーラップするタイミングで供されるが、いい合いの手として機能する野菜料理。
Mott32
Mott32 鮑魚鴨汁荷葉飯
 こちらは「シグネチャーディッシュ」の一つだそう。内容的にも本日〆にバランス良さそうで、起用。
 馬っ鹿デカイ荷葉にクルリンと包まれているのをメートレスが開封。鴨汁ゴハンの上に2つ置かれたホールの鮑魚が怪しい目玉のようだ。
 開くとフツー、葉っぱがビローンと八方に広がりますな、ソレを彼女はスプーンで綺麗に外周に畳んでいきます。…えーと、ミシェルブラスのテーブルクロスみたいな感じ?(笑) ご丁寧なこっちゃ♪
 これは、フツーに、美味しい。

楊枝金露豆腐花/黒芝麻燉蛋白
 甜品はこんなとこで。前者は楊枝甘露のバリエーションって具合で、豆腐花が入っている。
 両者とても美味しい。こん時は「ビックリ」するくらいだね!…って言ってたのだが、今年回った他の洒落た店も、デザートは現代的な意味で上々だった。香港ガストロのデザート全体が向上してんのかな?

 いやあ良かった良かった、会心の一局じゃん♪
 Mott32についてまず言えることは、厨房のレベルは高いと思う。そして材料も納得できる張り込み方をしてると思う。
 いい皿が、期待できる。
 かくなる上は、菜單の向こう側の敵wの文脈を/狙いを読み込んだ上で、客であるコチラ側の身体に/好みにフィットする陣形が組める注文を模索すれば、期待値の高い勝負に持ち込める店ではあ~りませんか。
 …と、そんな感想です。
 まあ、料理は素晴らしいが、「惚れこむ」タイプの店…では無さそうだけど(^^;)。
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  叁去壹點心粉麵飯  Saam Hui Yaat
  
西環薄扶林道11號 2547 3917
5:30~14:30

・ 庶民派點心粉麵飯の雄
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参去壱 2017年 9月 ☆

 *鮮蝦腸粉
 *雞球大包
 *鹹魚肉餅飯
 *油菜(芥蘭)
 *馬拉糕

参去壱
[AQ!]
 2日目朝~、晴れ~♪
 早目の昼をいただきに西營盤へ。これもN師匠に教わった、ごく庶民的な點心(粉麵飯)屋さんを目指す。
 西營盤站…昨晩来たばっかや~(^^;)。…というか、今日の目的店「参去壹」が昨晩訪れた「源記」のすぐ近くなのは実は確認済みではあり、ホントはこの2軒をまとめて訪れようと思っていたのだが、昨晩どうしても「源記」に行きたくなっちゃったのよね(^^;)。
 まあ、場所の見当がついててよい。出口も同じB1、そこから「源記」と逆方向だが「参去壹」も駅からすぐ。
参去壱
 ごくローカル、3,40年前…くらいの感じ、の佇まいそのままの、點心に粉・麺・飯なんかの食堂。
 3,40年前ローコー…なんて言うと、店のヒトの方も恐そうだなあ…なんて連想が働くが、コチラは親日で優しいそうだ。
 …という辺りまで予習済みでフラフラと近寄って行くと、「おいチミら、其処さ座っとけ♪」とお客さんまで優しかった(笑)。
 以前は「誰が知っとるねん」な店なるも知名度急上昇中と聞いた。…で訪港直前に本屋で「歩き方」を立ち読みしてたら、「イチオシ店」みたいな扱いになってましたわ~。

 洗杯セットで、皿・茶碗・箸など洗浄する。自分で洗うの久しぶりやわ…と下手糞に湯中で碗を回してたら箸はオジサンがアハハと洗ってくれた(^^;)。
 品書は壁にダーっと書いてあるが、手元にもくれる。
 注文:オーソドックスな点心から~蝦米腸粉は無いとのことで鮮蝦腸粉。名物だという鶏饅頭「(雞球)大包」。師匠が「盅頭飯オススメ」ということもあり、鹹魚肉餅飯(ボクらも大好物)。ま、油菜は取るわな。で、これも名物のマーライコーはテイクアウトで。
参去壱
 注文するやいなや、物凄い勢いで皿が到着する(^^;)。よくスタジオの出前なんかで「電話切る前に蕎麦茹でてるよな」などと言う店があるwが、まあほんま速い。

 実にまっとうに正面切ってうんまい♪ 嘘のない味。
 大包は、で~っかい饅頭なんだけど、何のせいだか軽く食いやすい。
 鹹魚がインタクトでゴロちゃら入ってる肉餅飯がやっぱ、たまらなくイイ。地球に馴染む味。
参去壱
 近隣の「メシ屋」なんで、山のように盛った炒飯や焼そばをパクついてる若者・オッサンも多々いる。かなりな量なんだけど「大盛」とか「2人前」の注文なんかなあ。
 俺らの頼んだのは量的には冷静で、次回はもう1,2品増やしてもいいかな。TPOによるが。
香港
 馬拉糕はテイクアウトしたものの、ぶら下げて歩いてると気になってしょうがない(笑)。
 なんじゃかんじゃ言って結局、コンビニで冷たいお茶を買って駅近くの公園のベンチで食ってしまった。
 フンワリ、そして人懐こい甘さと艶が嬉しい。ま、店で食っても良かったようなもんだが、これも気分が変わっていっか♪

 駅の地下通路に降りる。
 壁に「昔のこの辺の白黒写真」が延々と貼られている。その中に「叁去壹」も写っている。昔から営業は「早朝~昼過ぎ」だったんだなw。
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  蛇王二 Se Wong Yee
  
銅鑼灣波斯富街24號 2831 0163
11:30~24:00

・ 庶民派蛇羹の雄

2010年 2月

 *菊花會五蛇羮

[AQ!]
 上環の蛇王林が、中国正月を控えてお休みだったので、こちらへ回る。
 名物の蛇羹に、燒臘飯の店のメニューが揃う。銅鑼灣の駅近くの便利な場所で、詰めかける人々でごったがえす。
 蛇羹は、小碗のスープだけの注文でもまったくかまわないので、オヤツや夜食にもどうぞ。
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  新同楽魚翅酒家(銅鑼湾)
  
香港銅鑼湾新寧道1-5號新寧大廈地下


・ フカヒレで有名な新同楽の店 (1995.8)
 2001年に新同楽は倒産しました。その時か、ちょっと前か、に、閉店していたと思います。新同楽は、レストラン経営としては福臨門のライバルと目された名門で、フカヒレの扱いに関しては、卸し的な業務もしていたように思うのですが、何を失敗したんですかねえ。その後、屋号としての「新同楽」を掲げる店舗は復興した、という噂も聞きましたが。
 ↓下記の日記でも、客の入りの悪さは心配していましたが、「涼瓜と鵝掌の土鍋」はホントに素晴らしい出来で、今でも忘れられません。

1995年 8月 ☆☆

 *白灼蝦
 *菜胆清湯鮑翅
 *冬瓜と蟹肉の煮もの
 *串焼風鰻片
 *涼瓜と鵝掌の土鍋煮込
 *雪蛤のココナツ汁
 *かき玉子とクワイの甘汁


[AQ!]
 利園酒店の前の道、老舗の新店。閑散とした店内は、先行きには不安を感じるものの、堂々とした料理を堪能~。

[へべ]
 フカヒレの老舗の、新しくできた支店という方に行ってみました。きれいで豪華で閑散とした店内に、白手袋の慇懃な店員のサービス。
 メニューはひととおり眺めたのですが、2人用のフカヒレセットメニューがバランスもよくバラエティに富んでいたのでこれにしました。最後の焼乳鴿だけは翌日の予定とぶつかりそうなので、苦瓜と水かきに変えてもらった次第です。
 白灼蝦は香港のエビうましっっ 手づかみではぐはぐと食べるにつけ香港気分気分。
 魚翅はふたものの白い器に、小ぶりながらも姿のフカヒレがたっぷりと。澄んだスープが濃くてさっぱりして、旨い清いフカヒレの食感しあわせ。「醋は入れずに食え」、との主張、至極もっとも。モヤシがいい。なんとフカヒレバッヂ付きっっ
 冬瓜と蟹肉はすきとおる冬瓜にたっぷりと立派な蟹肉ふんわり。淡いやさしい。
 串焼鰻はナイフ、フォーク、タレ付き。鱧みたいにチリチリ切れ込み入れた鰻が香ばしくて、黒豆ソース合います。強い味。
 涼瓜と鵝掌は水かきのこってりねっとりプルプルを苦瓜で爽やかに引き締めた相性のよさに脱帽。ああおいしい一皿。
 雪蛤は大粒のふるふるの蛙の脂肪がどっっっさり。さりげないココナツシロップ。なめらかでおいしい、ほんとに香港の食事はテクスチャ欲を満たしてくれます。
 玉子甘汁は見た目はかき玉汁、具はクワイ、んでもって、甘いっ(^^;)と、いうものが何の不思議でもなく出てきてこっちも食べると納得するとこが香港的だなぁ、と。クワイのしょりしょりがいいですよねぇ。

[AQ!]
 着いたときに「ありゃぁ~???」と思ったんですが、此処は昔、「麒麟新閣」のあった所です。居抜き、って感じ。
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  酔湖海鮮酒家
  
香港灣軒尼詩道25號2樓 
12:00~14:30/18:00~22:30

・ 惜しまれながら、閉店
 2004年くらいだったでしょうか、閉店。古い香港も、段々に失われていきます。

 
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  雪園飯店 Snow Garden
  
香港北角電器道233號舗面 
11:00~15:00/18:00~24:00

・ 閉店?
 この北角の雪園本店は閉店した、との噂。支店系はまだやっているそうです。 (2009)

1991年 ☆☆

 *紅焼元蹄
 *砂鍋魚頭
など

[AQ!]
 シティガーデンホテルの目の前。
 ムチャクチャに旨いし、庶民的でまぁ、安い。しかし、頼むものみんな「洗面器」にはいって出てきます。こころして食うべし(^^;)。zomちゃんとワシがいて、敗北した唯一の店(^^;)。
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  創發潮州飯店
  
九龍城城南道60-62号地下 2-383-3114 HongKong
11:00-00:00

・ 「庶民的」という言葉すら浮くような、日常の潮州料理 (1997.9)
 2007年に食中毒を2回起こし、その後少し元気がなくなってしまった、との噂。残念ですねえ。

SH1 1997年 9月 ☆

 *シャコの塩炒め
 *鶏と高菜
 *揚げ豆腐
 *蓮根入りモツスープ
 *ぐじ
 *通菜の炒め
 *えぐい菜っ葉の土鍋煮込み
 *巾着
 *揚げ水晶餅


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  大上海飯店 Great Shanghai
  
香港尖沙咀寶勒巷26-36號
11:00~23:00

・ 風の噂に、閉店と聞きましたが…。(2003)
1989年10月 ☆

[AQ!]
 八時から大上海飯店。ねらいは上海蟹!予約の五分前に行ったら席があいてない。予約の人がきたあとで席を探し始める。
 上海蟹は一匹100ドル強。
 僕は、身も味噌も大好き。上海蟹の旨さの一面は、やはり、あの淡水蟹だから?なのかな、清純さと泥臭さの同居にありますねー。
 フィンガーボールはお茶っ葉の入った洗面器。
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  廚魔 BO Innovation
  
灣仔莊士敦道60號 J Senses 2樓 2850 8371
12:00~14:00/19:00~24:00 日休

・ 香港の現代的中國菜を代表する店
 ロンドン生まれトロント育ち、腕に「廚魔」と彫り込んだAlvinシェフが、el BulliだFat Duckだ…をブリブリに意識しながら、時にチャイニーズ分子料理…まで織り交ぜて、今っぽい(21世紀第1ディケイドっぽい)料理に挑戦してます。
 まあ、頑張れ(笑)。 (2010)

 2012年、ロンドンに支店「Bo London」を出店。→ 2014年、閉店。

 「米芝蓮指南 2014 香港/澳門」(ミシュランガイド)で3つ星獲得!

2010年 2月 ☆

 *"lap mei fan"
 *black truffle "cheung fun"
 *cauliflower risotto, black truffle, duck juice
 *deep fried scallop balls, kaffir lime sauce
 *chicken, pesto bamboo shoot spring roll
 *oyster, spring onion lime, ginger snow
 *24 hrs. cooked pork lasagna in chinese vinegar, egg
 *ballottine of chicken "beggar style", lotus flavor
 *tempura john dory, "yun nam" ham sauce, winter melon,morel, honey braised lotus seed
 *トビコ炒飯
 *チョコタルトと層餅

[↓コメント工事中]

[AQ!]
 Choice of 2 Dim Sum (or) Classic "bo" dishes 及び Choice of Main Course からなる、プリフィックスランチ。
 3人だから、2*3+3で9皿選べる。これは全て3人で分けて食べるように供してもらえる(半端な数などは適宜出し入れしてくれる)。

 意外に良い皿多し(笑)。
 ボクらの勘だと、品書からアタリハズレが結構読めるので、全部決まってるコースより選べるプリフィックスで行ったのが、多分正解だった。
 昼・夜で言うと、昼にしたのも正解っぽい気がする。大菜は弱いくさい。
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  天寶閣
  
香港彌敦道喜來登酒店 2369-1111
11:30~15:00/18:00~23:30

・ シェラトンホテルのレストラン

 
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  桃花源 Tim's Kitchen
  
上環文咸東街84-90號 2543 5919
12:00~15:00/18:30~22:30 日休

・ 上環の小さな広東料理店
 わずか30席の小店(ときに私房菜の店として紹介されていることもあるくらい)で、極めて丁寧で実直な料理。また、冬期の蛇羹は、「香港一」と評する人が多い。
 酒が無い! なんと、免許が無いのか(?)、酒類の準備がありません。我々はお茶でいただいてしまいましたが(これも楽しいのは中華の良いトコロ)、酒類の持込はOKのようなので、予約時に確認するとよいと思います。ボクらも日にちと時間によっては、酒を買いに走った…と思うのだけど(^^;)、到着日でバタバタしてて、、、
 ミシュランガイド香港2010で2つ星獲得(酒を置いてない2つ星って史上初?(^^;))。
 ちなみに、マカオのリスボアホテルに「桃花源小厨」という店があり、タイプはまったく違うのだが、資本は関係あるらしい。そちらは、2009の2つ星から1つ星へと格下げ…とこれまた、ややこしい(^^;)。 (2010)

 openrice.comによると、「上環蘇杭街93號地下」から上記へ移転(近所ではある)したようだ。 (2010)

2010年 2月 ☆☆

 *玻璃蝦球
 *太史五蛇羹
 *花膠掴鵞掌
 *脆皮鶏
 *菜芯
 *生炒牛肉飯

[↓コメント工事中]
[AQ!]
サムソン君さんきゅー
クリスタルプローン 火腿 蝦醤
一瞬揚げているのか、ごくごく表層がサクっとしていて中は天麩羅の内部のよう。上手。相性も素晴らしい。下ちゃんの帆立みたい。
蛇羹 菊花 青蜜柑皮 香草 揚げワンタン
上湯が素晴らしい。蛇は丁寧に裂く。薬味に驚嘆。
浮袋 鵞掌 中国レタス
上品極まりない ピュアではっきりした味 満喫
脆皮鶏
はむ水もよろし 皮のクリスピー感 ぼんじりなど丁寧 もちろんシットリ感満載
菜芯
生炒牛肉飯
しー油炒飯的 米の感触と味よろし おかーさん炒飯の色でいて上品 ドギーバッグまた忘れ
丁寧上品ピュア
二周目は近所の忘年会二発 (笑)
[↑コメント工事中]
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  唐 閣 T'ang Court
  
香港九龍北京道8號香港朗廷酒店 +852 2132 7898 www.langhamhotels.com
12:00~15:00/18:00~23:00

・ ルネッサンスホテルのレストラン
 私の行った頃は、華美達麗新酒店。今は、香港朗廷酒店。 (2010)

1989年10月 ☆☆

 *酔翁生中蝦
 など


[AQ!]
 ヒジョーにキレがよく、奇麗で美味しい。
 酔っ払い海老は、海老を漬けた酒に火を点けるという麒麟とは違う手法で、殻が少し焦げるのが面白かった。
 最近ものの本で見たところでは、現在唐閣で調理に当たっているのは葉華氏で、彼の経歴は、(確か福臨門出身)->麗晶軒->農軒九龍店->唐閣 だそうな。ナァルホド。

[注]
 ↑ おぼろげな記憶では、すぐ後、この料理長がアイランドシャングリラopenに引き抜かれ、「夏宮」を率いるに至る …ではなかったかな。

1990年10月 ☆

 *点心:海老ギョウザ、牛肉団子、チマキ、イカのカレー煮、魚肉団子、海鮮のタロイモ巻き揚げ、青野菜炒めなど
 *幻影照竜宮
 *鳩とホラ貝のスープ
 *ハムの鶏巻揚げ


[AQ!]
 鳩とホラ貝のスープはよかった!背中がゾクゾクしましたばい。
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  糖 朝
  
香港九龍廣東道100号 2199-7799


・ 香港を代表する甜品 粥や麺など小食も充実
 2002年秋、日本に進出と聞きました。
 糖朝: 港区北青山3-5-14 11:00~22:00 無休 2002年9月中旬開店予定
 高島屋グループのバックアップのようで、表参道駅近くと便利。開いたら行ってみたい一軒。 (2002.8)

 
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  東寶小館 Tung Po
  
北角渣華道99號渣華道市政大廈2樓 2880 5224
17:30-00:30

・ 北角の「市場の建物」の中の「食堂フロア」にある人気店 (99.10)

1999年10月 ☆

 *例湯:北京菜、甘く豆の香り
 *風沙鶏
 *海老のニンニクチップがけ
 *涼瓜のトウチ炒め


[AQ!]
 6時頃、着。ガラガラだが予約のカードの刺さった卓が目立つ。7時頃から混み始め、最後にはウチも、待ち客に背後に並ばれた

[へべ]
 Java街の活気溢れる街市の3F。とりあえず2Fの野菜フロアを冷やかす。菜っ葉が旨そう。冬瓜、涼瓜など瓜類も色々。ザルに「北京菜」をぐるりと積み並べ、霧を吹いてディスプレイに余念のない店主もいれば、しおたれるがままに放置する店もあり。さて、3Fの食堂街へ。伝え聞く沖縄の市場みたいなつくりだと思う(うん、そうそう:AQ!)。道沿いに長くのびたフロアをいくつかの店で分かち合っているのだが見渡す限りでは東寶小館の一人勝ちである。香港人はおそろしい
 まずお茶が来て「これで器を洗うのだ」という。周囲の卓をみていると、かなり念入りに洗っていたりする。衛生概念というのも面白い。黒板にある”墨汁ふんちゃら”(イカスミもの…赤ペンで書かれたメニューの「墨汁」だけ黒だった)も気になったが、量の多寡に諸説ある(しかもzomちゃんが「少ない」と言う)ので、慎重に注文。
 風沙鶏はめちゃめちゃ旨かった。海老も節操なくおいしい。
 例湯はうっすらとナチュラルな甘みの勝った味で不思議な美味。
 結論としてはやはり、zomちゃんの量に関するコメントは大幅に修正して聞いておく必要がありそう。5-6人で来て、もっとあれもこれも食べてみたいなー。また行きましょう。
 なお、この日の注文バランスは完璧。涼瓜が季節なのか下の市場でもいっぱい見たので頼んだらおいしかった。いいものです。

[AQ!]
 例湯の甘みは、小豆とか豆の甘さかねぇ? そのものの姿はまったく無かったけど。
 下の市場で「旬の物」が何か、実況検分してから乗り込むのって、いいね。

[へべ]
 そうそう、東寶小館の例湯の甘味はなんか、豆みたいな雰囲気でした。そんなふうな香りもしてて。
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  農 軒
  
香港尖沙咀海港城

・ 閉店?
 いつ頃か、閉店したと思います。1990年代前半かな。
 この店は、最初が中環だったかなあ。その後、増殖して、海港城にも。こちらの方がよく覚えてる。厨師の葉華氏は福臨門から麗晶軒を経て独立、ということで話題となったような。農恒居という姉妹店もあったかな。

1989年 ☆☆

[AQ!]
 メニューは読みづらい。
 最初の方が広東語、後ろの方に英語のコーナーがあるんだけど、まー、基本的に広東語の方を見るのでよいのだけど、素材別の区切りがなくて、結局、店の人のサジェスチョンを聞いて、その顔色を読みつつ注文することになりました。
 香港で見たメニューで素材別の区切りがなかったのは私の行った範囲ではここだけですねー。
 ヌーヴェル・キュイジーヌ・カントニーズ(と「るるぶ」が呼んだ!)系の店って、あまり日本人だからといってふざけたこといわないので、お勧めもなかなかだと思い出しています。
 前菜がまず抜群にうまい。
 クールで上品な料理。
 マンゴープディングはトップクラス。
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  農 圃 Farm House
  
銅鑼灣新寧道8號民安廣場一期1樓 2881 1331
11:30~15:00/18:00~24:00

・  

1999年10月 ☆☆

 *古法糯米鶏
 *是但
 *クコとエノキとモヤシ炒めのこがしクルミがけ
 *アワビと豚の土鍋煮込み
 *燕の巣(自称)入りタンタ
 *パパイアくり抜きアーモンドスープ


FH1 [AQ!]
 笑顔と親しみの良いサービス。お腹のところに指で小さい丸い輪ッカを作ってニコニコしているから何かと思ったら、「日本人はみんなこういう小さい胃袋かと思っていたが、オマエラは何でそんなにバクバク大量に食うのだ?と笑われていたのであった。
 エノキとモヤシを見分けつかなく切り揃え、クコと炒めて、カリカリのクルミを砕いてかけた一品が、小さな工夫ながら驚きの旨さ。料理の完成へのクコとクルミの荷担ぶりが凄い。
 ちまき鶏は、手羽にモチ米が詰められていて、ナイフ・フォークの用意(香港人にも出るよ)がラクちん。味をパンパンに吸ったモチ米が主役で滋味。
[へべ]
 サービス陣が全体に親しみやすくて気安い雰囲気。料理も旨い。エノキ炒めが鮮やかに旨かったな~。料理に使われてるクコが、あれだけ参加してる感じがするのって珍しい。古式ちまき鶏もさすがの名品。香港行くとそうはいっても自慢の鶏料理があるお店が多くてあちこちで「ここのコレは食べざるを得まい」とか言いつつ食べるけど、どれもそれぞれに魅力的。古法糯米鶏も、そんな悩ましい一品ですね。
[AQ!]
 古式ちまき鶏にはウスターソースがつけダレとして付いてくるけど、これは要らない。結構出てくるんだよなぁ、香港(^^;)。フカヒレの赤酢みたいなもんですな。
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  發記腸粉粥品
  
香港元朗建業街67號 24742201
7:00~24:00

・ 元朗の腸粉・粥の店
  → 2017香港旅行記はこちら

發記 2017年11月 ☆

 *蜜汁叉焼腸
 *皮旦痩肉粥

發記
[AQ!]
 同益街市裏から又新街へ出ると角に看板が見える。道幅のある交差点に「ピンク地赤文字」の看板なので、実にキチンと目立つ(笑)。
 店の前にパラっと10人ほどの人が見える。時刻はまさに正午にならんとす、「行列」ですな。まあお粥屋さんの列なら待ちも知れているだろう、と並ぶ。
 5分ほどで入店。相席。

 この組合せはフツーなのか珍しいのか知らんが、腸粉と粥の2つの専門店。それぞれ10数種類が用意されている。(それ以外に、炒飯や焼きそばなどチョコっとだけある。ジモティーは案外、そっちも食ってる)
 オーソドックスそうなとこを注文。品書上、腸粉は「腸」とだけ書かれている。
發記
 従業員はオバチャンが主体。
 見ていると、調理がとても丁寧だ。その見た目通り、お味もすこぶる美味。腸粉も粥もトップクラスのものだろう。
 すべてが、滑らかだ。Bグル界の繊細王…って感じ。
 こちらもまた来たいなあ。

 ほうほうせっ♪
 丁寧さを反映して、腸粉粥品のイメージよりは提供に時間がかかるので、お昼の行列は伸びつつあった。
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  百樂潮州酒棲 Pak Lok Chiu Chow
  
香港銅鑼灣23-25 hysan ave. 2576-8886
11:30~14:30/18:00~23:00
1977年開業
・
1987年 8月 ☆
[AQ!]
 典型的な街の潮州料理店。満足!

1988年 8月 ☆
[AQ!]
 手ごろでおいしい、といった感じのホドホドの潮州料理屋としてオススメです。一昨年から去年の間に改装したらしく、けっこうきれいになりました。ほとんど、リーガーデンホテルの「隣」といった感じなので、探すのは簡単。ホテル正面向かってすぐ左となりといった感じ。
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  福臨門魚翅海鮮酒家(九龍) Fook Lam Moon
  
香港尖沙咀金巴利道23號 2366-0286 www.fooklammoon-grp.com
11:30~14:30/18:00~23:00
1977年開業
・ 香港を代表する「福臨門」の九龍店
 モディロードからキンバリーロードに移ったのは、1990年代前半だったか。モディロード時代の方が、カオスの度合いは強くて面白かった気もする。上湯であるとか乾貨であるとかの足腰の強さは、ここならでは。

1988年 8月 ☆☆

[AQ!]
 おいしいはおいしいです。けど、ちと、ボヤッとした料理で(全体に)、あの値段の2/3だったら絶賛の店でしょう。

[AQ! @ 2002年]
 ↑わ、若々しい感想だ(^^;)(^^;)(^^;)。しかし、時にそういう印象は有り得る店で、単に「香港最高の店」と聞いて行ったりするとガッカリする可能性もあろうか。
 「ただ行って、ただ頼めば、何でも美味しい」…というのとは相当に離れている店なのは確かで、以後は色々と手練手管を弄すようにもなる訳だが…。

 ところで、写真は1991年のもの。たしかこのエントランスは、まだ麼地道に店があった時、ですよね? まあ懐かしい。
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  福臨門魚翅海鮮酒家(灣仔) Fook Lam Moon
  
香港灣仔荘士敦道35-45號 2866-0663 www.fooklammoon-grp.com
12:00~15:00/18:00~23:00
1972年開業
・ 香港を代表する「福臨門」の灣仔店 (99.10)
 本来はこちらが本店格、らしいです。

1999年10月 ☆☆

 *蟹黄魚翅
 *清蒸蘇眉
 *田鶏と雲南火腿の炒め
 *清炒菜心
 *炒飯


[AQ!]
 灣仔の駅から外へ出るとそこは火事だった。ビルの5Fくらいの一室から炎が見える。間もなく煙のみとなり、その頃には消防と救急の大軍も到着。「ああ消えた消えた、無事これで福臨門で食える」と心の中でつぶやいていたワシは何? 「駄目だったら何処に行き先をチェンジしよ~?」と頭の中の香港辞書を引いていたワシも…
 福臨門は日曜の夜のせいか、水カキと片脆鶏は売り切れという説明であった。代案は鴿というがそれは昨日食べた。次案は田鶏で、雲南火腿炒めを指さしているのが好感触、それにした。
 清蒸魚の勧めは「サイズも丁度良い蘇眉がある」とのこと、800HK$ちょっと、とかで、即決。天使のような幻のような清蒸で福臨門の力を思い知る。マイ・ベスト・清蒸魚か? 素晴しい蘇眉。
 田鶏は、サイズもでかいが、肉質がキメ細かくもプリプリしていて、さすがの田鶏、に上質のハムが添えられる。
 冷房が凶悪なところに、ドカドカと皿が到着、蘇眉と愛し合っているうちに他が冷める。どうもこうゆうところが、福臨門は難しい。
[へべ]
 寒い。なんという冷房の強さ。矢継早に運ばれてくる料理が冷めてしまうのはさすがにちょっと恨めしいところ。それはさておき、さすがの福臨門。二人世界にお誂え向きの手ごろな大きさの蘇眉を清蒸にしてもらうと、それはもう夢のような食べ心地でした。生涯に食べた清蒸(って、そんな何度も食べてないけど)のなかで一番美味しかった。魚料理の中でも、清蒸って別格のような気がします。なんというか、ケモノとしての魚を食べる、というか、魚のイデアを食べる、というか…。うまく言えないけど。
 田鶏も健康優良田鶏だったでしょアナタ、みたいな、立派な肉付きの腿が皿に山盛りになって登場。雲南火腿がまた上等で、ハムだけしがんでてもじわっと旨い。炒飯もおいしかったけど、次回はハムユイ炒飯も食べたいかなぁ。
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  富臨飯店 Forum
  
香港銅鑼湾駱克道485號 2869 8282
11:30~15:00/18:00~23:00 無休

・ 鮑で名を馳せた香港高級レストラン界の雄 (1995.8)

1989年10月 ☆☆☆

 *阿一鮑魚
 *鶏とマンゴの炒めもの
 *杏仁官燕
 など


[AQ!]
 とにかく、味だけでいえば、凄い凄い。一皿目の、「鶏とマンゴの炒めもの」というそれこそごく普通の(筈の)ものを、一口食べたとき、 目の前が真っ暗と言うか真っ白というか、になりました。はい。
 それから、燕の巣は、なんだ今までホントの燕の巣なんて知らなかったんだなー、と思い知らされました。
 しっかし、ちっちゃな茶碗一杯の燕の巣のデザートが200HK$だもんなー、ほんと、値段がグレートだぜ。
 ただし、サービスは、インチキです。福臨門をさらにイイカゲンにしたようなやつです。まー、それも面白がれる、という人でないとツラいかもしれないと思いました。

Fo1 1995年 8月 ☆☆☆

 *阿一鮑魚
 *白灼響螺片
 *茄子と魚頭の土鍋煮込
 *鶏と小玉葱の黒豆炒め
 *金華ハムの上湯湯麺
 *杏仁官燕
 *クルミの汁粉


[AQ!]
 至福の鮑で意識が遠くなる。財布は軽くなる。(^^;)
[へべ]
 香港の高級店ではクリストッフルのカテラリーを店員が放り投げる。基本。
 メートルのようなヲヂサンが、いちいち表に面したメイン水槽から手網で鮑やら蝦やらすくって来て、注文客にご披露確認の上厨房へ。おもしろいし、ヨソのも値踏みできてたのしい。
 阿一鮑魚は数多くの店内額縁等で宣伝の品ですが、でもいや、コレはすごいよ。とことん鮑なんですが、なぜ鮑がこうなるかというと、深遠な。んん~おいしかったよぉ。値段とにらめっこするとこんなもんだろ、というサイズで頼んだけど一口食べるともっと大きくてもよかったかと心中で葛藤がめばえたりします。あくまで柔らかく、味は全く抜けてない、的。
 白灼響螺はいわゆるホラ貝、です。これがまたヘンなものです。淡泊なようでいて噛みしめるうちに出てくる味は生きながらにして干物になったようで、濃ゆい濃ゆい。独特の貝らしい香りといい、他のものにはたとえようがありません。美味ですが、ん~あえていえばacquired taste 的な。
 茄子魚頭はこの土鍋煮込の旨い美味いっっ。濃ゆいだけではない、なんというか、深い味。ごはんを呼ぶんですねぇ、そこで心を読んだ様に勧めるんですねぇなんといっても、魚頭の旨みを吸いに吸った茄子の官能的美味。
 鶏小玉葱はこれとご飯、もう、なんか、安いような高いような後ろめたいような美味。玉葱の甘み、トウチの味、と、香港の鶏の旨さがぴったり。
 上湯湯麺はこれはもう当然さっぱり、しっかり、つるつる、じゅるじゅる、旨い旨い。
 杏仁官燕はああおいしい、気前の良い燕の巣のひょごひょごと漂う碗の中。素晴しい~。
 そろそろお茶がほしいかな、ってなことになって、注文したのですがウェイトレスがなかなかわかってくれず2、3回繰り返してると、向こうの卓の店関係者だか常連だかの3人から異口同音に「ぽ~れ~つぁ~っっ(だってば)」の声が飛びました(^^;)。どうもどうも。
Fo2 [AQ!]
 やはり福臨門と富臨は香港の両横綱。だと思うのだが、それぞれのファンはお互いのことをけなす傾向が大である。なんでかね? 誰かおせーて。

1997年 9月 ☆☆☆

 *阿一鮑魚
 *浮袋のスープ
 *絹笠茸とハトの玉子
 *ハトの古式塩蒸し焼き
 *ナマコと水かきの煮込み
 *野菜の土鍋煮込み
 *魚頭と茄子の煮込み
 *ハムユイ炒飯
 *ハム入り汁そば
 *アーモンド汁粉
 *くるみ汁粉


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  麥奀雲呑麺世家  Mak's Noodle
  
香港中環蘭桂坊威靈頓街77號地下 2854 3810
11:00~2:00

・ 雲呑麺が美味い!
   → 2017香港旅行記はこちら

Mak 2017年 9月 ☆

 *世家雲呑麺
 *蠣油芥蘭菜

[AQ!]
 香港站着、昼過ぎ。
 旅程を考えると、ASAPに軽食でも取りなせぇや…って感じ。となれば、
「マックで雲呑麺っしょ♪」

[へべ]
 小腹がすいたし、まずはちょいと中環へ。
 うわー、ピカピカの都会のオシャレなビルに、ガーガーと大声でやり合う人々の会話が響いてる。エスカレーターがやたら速い。人がたくさんいる。恒生銀行がある。外はかなり蒸し暑く、エアコン室外機の水がびしゃびしゃ降ってくる。
 ああ、香港に来たんだなぁ…と、じんわり湧いてくる実感に浸る間もなく起伏リッチな中環の狭い歩道を突き進み、お目当ての店にたどり着く。
Mak
[AQ!]
 中環から山の方に歩いてけば良い…って概略はわかるのだが、国際金融中心の巨大さに多少迷ったりなどしつつ、目印の「中環至半山自動扶梯」に行き着く。
 へべ曰く、「江ノ島エスカー」(^^;)。…いや、コッチはタダだ。
 威霊頓街、「麥奀」の看板が見えた。よっしゃ♪

[へべ]
 思えばここへは約20年ぶりか。同じ場所で御繁盛のようで何より。
 決して大きくはない店だが、たぶんリノベーションした店内は明るく綺麗で、卓上正面のメニューは完璧な日英併記(広東語の小さな菜単は横っちょにある)。
 やはり食べたいのはコレ、と雲呑麺に芥蘭菜を。
Mak
 とかく思い出は美化されがちだけど、ここの麺はまさにドンピシャリのイメージ通り。
 クリアなスープにキリリと極細の縮れ麺、その下に奥床しくもゴロゴロと沈む、胡麻油の風味豊かなプリプリ海老入り雲呑(ヒラヒラ部は少なめ)。麺→スープ→雲呑→麺→スープ→芥蘭…と巡回していくと、無限ループが止まらない。芥蘭は極太の茎も柔らかく、これを実にこなれた薄め加減のオイスターソースでいくのが香港調。
 いやー、戻ってきたわー、と実感と満足感が押し寄せる。

[AQ!]
 店正面に「1920」とある。創業年かな?
 やはり、汁の綺麗さと全体バランスが素晴らしい。
 香港に来て良かった感がフルに…だが、この透明感は香港にそうそう無い…とも言える(笑)。
 芥蘭、太くても柔らかく上がり、うるさく無い牡蠣ソース。
 英語・日本語はデフォで書いてある。
 老舗で有名店で人気店…「だけど」(笑)、イイ店だわ♪

 帰り。すぐ隣、威霊頓街と自動扶梯の角にヨサゲなカフェがある。これはいいわい…と思ったのだが、いっぱいだったので諦め。
 後でググったら、The Cupping Roomの中環店であった。空席があったらバッチリだね~♪
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  麥兆記(祖傳)廣州雲呑  Mak Siu Kee Traditional Wonton Noodle
  
天后電氣道74號B地下 2989 1638


・ 雲呑麺が美味い!
 「佐敦のMakの雲呑」「中環のMakの雲呑」の次に有名(?)な、「天后のMakの雲呑」

2010年 2月 ☆

 *祖傳鮮蝦雲呑麺
 *柱侯牛月南労麺
 *芥蘭

[AQ!]
 ここは香港で「3番目」に有名な「Makの雲呑」。ウチらの天后のホテルから、徒歩5分。
 労麺は湯(ちょい漢方薬風味)が付く。
 店の表側で調理してるのが父で、奥の客席で雲呑を丸め包んでるのが息子…みたいな構成かな?と思える顔立ち。わりとまろやかな表情(繁盛してるし)。
「チョイサム」
「無いよ、芥蘭だよ今日は」
「ホウアー」
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  滿福樓 Dynasty Restaurant
  
香港灣仔港灣道1號萬麗海景酒店3樓 2584-6971
 

・ とてもバランスのとれた「今、オススメ」の一軒 (1999.10)
  → 2017香港旅行記はこちら

Dyn1 1999年10月 ☆☆

 *タロ芋の大根餅仕立て
 *スペアリブのトウチ蒸し
 *蟹と貝柱とくずし冬瓜の湯
 *乳鴿の土鍋煮込み
 *拌水芹香(みたいなの)
 *楊枝甘露


[AQ!]
 サービスのグレイドは香港No.1。お茶の注ぎ足し回数は世界No.1。…か!(^^;) そういえば、お茶のワゴンの用意があり、食前茶を飲んでいる卓もあったので、次はとりあえず鉄観音とでも言ってみよう。
 乳鴿は英語ではstewedであったが、[火屈]という調理法で、ローストした鴿を土鍋で短時間煮込んでいる。しっとりとした肉に香りが丸く封じ込められていて、大好き。逸品。
 湯は冬瓜を粗くおろしたような感じで、冬瓜の香りの乗りが良く、うまい工夫。
 話題の「楊枝甘露」は、柑橘(ピンクのも)の味・触感ともに面白く、サゴとマンゴに相性を見せ、とても美味。夏宮でも同名のものを食べたが、全然、格が違う。さすがに本家、「満福樓で食べろ」という訳ですね。

Dyn2 [へべ]
 いい店ですね。知人にどこかすすめる時の候補としてもすばらしい。場所がわかりやすく、エントランスから店内までピシッと決まってて、サービスも申し分ない。おいしい店でも、あまり知らない人にすすめるのはためらうとこも多いですからね。
 冬瓜の湯は、形そのまま使ってあるよりも、より「冬瓜感」がよく出ているような気すらする出来。粗いピュレ状の、食感もたのしめました。
 ハト(乳鴿)は、この調理法のを食べたのは多分、はじめて。とてもおいしい。肉のしっとり感、味や香りの含み方がたまりません。
 そしてなんといっても、楊枝甘露! ここが本家という意味は後日よーくわかりましたが、この日が楊枝甘露初体験の当家としてはひたすら旨い旨いすばらしい、といただきました。ほぐしたカンキツのちょっとパラッとした食感とタピオカの感じが絶妙。ココナツミルクにマンゴとカンキツ、というフルーツの味相性もみごと。この「ありそうでなかった」工夫がすばらしいですね。

[AQ!]
 他人への推薦トップ候補だし、ウチでも次回も行きそうね。禁煙席に関してはザッと見たところ、「ハズレ」の席が無さそうに見えたのも、香港では、ありそうで珍しいかしら。喫煙席は奥の方だからよくわからないけど。
 一番の問題は、凡庸な屋号やね(^_^;)。同名の店もあるみたいだし、似たの、多いよね。

[へべ]
 屋号は、ひどい(^^;)。英語名(Dynasty)もカンケー薄いし。

Dynasty 2017年 9月 ☆☆

 *鮮蝦腸粉
 *灌湯餃
 *鮑汁遼参肉丸扣鹅掌
  Goose web stewed with Liao sea cucumber and minced pork
 *梅菜蒸茄子
 *楊枝甘露

Dynasty
[AQ!]
 久々の香港、3日目。
 楊枝甘露を食うぢゃ!…と決めていた。香港行ったら、食べよ~ね、と。
 楊枝甘露は90年代香港デザート…ってことでいいのかな、、、と書きながら禁断のググリをしてしまうと、香港利苑酒家の発明らしく、1984年が最初という説があるようだ。
 ま、90年代香港では流行のデザートで、21世紀に入ってからは日本でもそこら中で食べられるようになった。…「楊枝甘露」というものが食べられるんだけど、なんか、違うんだよなあ。
 割りと間違いのない組合せなんで、バリエーションでもフォロワーでも美味しいことは美味しい。そこに文句はないんだけど、「あの、アレ」じゃあ無いんだよなあ。
 まあ、そうするとね、「あの、アレ」が食べたくなる…んだよなー。
 …で、ボクら的に「あの、アレ」の、ど真ん中と言うと、「滿福樓」ということになる。
Dynasty
 朝、目覚めると、頭上から低周波が降ってくる。
 飲み屋の騒ぎとは異質だよなあ…じゃあなくて、カーテンを開けると真っ暗、上空では雷の宴の真っ最中であった。かなりの雨も降り始めている。
 えー、、、このホテル、駅は遠いねんよ(^^;)。
 ドガチャカに降ってきたら、ちょっと考えちゃうよなあ。予約してる訳でもないし。
 で、このホテル、福臨門・新同楽なら歩いて2,3分なのである。
 もう今日はソッチでいっか…と営業時間など調べ、朝のお支度など済まし、お出かけの態勢を整えて眼下の道を見てみると、歩いている人々が傘を仕舞い始めているではないか。
 やっぱ、雲の展開が速いなあ。「もとい」で、滿福樓に向かうことにする。
Dynasty
 滿福樓は灣仔の湾岸、香港会議展覧中心のルネッサンスホテル内にある。
 MTR灣仔は割りと海から離れているので、尖沙咀から灣仔の湾岸へは、MTRで行く他にフェリーで行く手も考えられる。ボクらも天星小輪の碼頭に向かう。
 カメラ小僧が雲待ちをしたようなイイ感じのどんよりした光の中、フェリーは灣仔を目指す。
 相変わらずの海から眺める香港…いや中国銀行やHSBCってあんな小さかったっけ…いずれにしても香港中に更にこんなに巨大ビルがみっしりとおっ建ったんやねえ…
 しょーじき言うと、眺めの美学だけ言うと、みっしり建ち過ぎな気がする。サクラダファミリアなんかも同じだけど20世紀中の方が風情があったかなあ…今は「コンプかけ過ぎのマスタリング」みたいな見え方だよなあ…
 …まあ俺にとっての見た目のために建ててるんちゃうしなあ…とボヤく間もなく灣仔に着く。
Dynasty
 此処がまた、開発の大工事中。何と言ったらよいか、香港会議展覧中心の海沿い両ウイング全てが工事だ。
 おかげで多少迷いながらも、萬麗海景酒店へ行き着く。

 3階に上がり、滿福樓。
 12時開店名乗りのところに11時55分着くらいか。まだフロア態勢は整いきらないが、「よろしおますか」…と案内を乞う。…はいこちらへ。店内、もうとっくに始まっている親子連れなどもおる(笑)。

 楊枝甘露は決まっとるのだが、後はどうしよう。条件は、軽めのお昼…という感じ。ま、でも「ちゃんと食った」感のある目玉も据えて。
 すると大体、點心2品・大菜・野菜モノ・楊枝甘露…ってとこかな。
 メインは、短い香港滞在ゆえ「食わずには帰れない順w」にバシバシ行くとす、するとまず浮ぶのは水カキかなあ。それからナマコ。…と言ってると一発で済むありがたい奴がいる。鮑汁遼参肉丸扣鹅掌…よっしゃ♪
 點心では、灌湯餃がスープ兼用でイイよな。
Dynasty
 そのスープ餃子から登場。申し分なし。
 腸粉は醤油別添で。XO醤・赤酢でもいいですよ、と。高級店らしい整った滑らかさ。

鮑汁遼参肉丸扣鹅掌
 そして土鍋が届く、自慢げにグルリと中を見せるようにして卓上に着地。見事に茶色がのたくっているw。
 水カキ・ナマコに、ミートボール。
 鹅掌の巨大さにウルっときながらむしゃぶりつく。うおん♪ 味と香りと食感の世界へようこそ。具合は上々。そして遼参。鹅掌とはまた別のプルン。中国料理の、この「似て非」な「差異の戯れ」って何なんでしょw。
 うまい。堂々の貫禄、凄い満足感。まあ、好きな料理だ。涼瓜鹅掌も好きだから迷うのだが(笑)。
 グラスの赤ワインが進む進む。こちら、赤は4種ほどからのセレクトだが、Bodegas Matsuが選べる♪
Dynasty
梅菜蒸茄子
 「20分鐘かかるからね」と注記のある品。蒸し時間か?
 鹅掌に続いて登場するが、こちらも見事に茶色い(笑)。卓上、茶色の天堂♪
 梅菜の塩抜きが決まっていて、見た目よりずっとスッキリし、ハンナリした甘さに茄子が香る。
 茄子が、鹅掌・遼参に「また似た奴が来たぞ」という食感(笑)。偶々だが。

楊枝甘露
 1人1碗ずつ、取ったw。
 味がイイ、美味しい。ポメロの粒立ち感!…タピオカの食感もバッチリ。マンゴ・ココナツの香り。
 ま、コレよ!…と舞い踊る。
 …だけど、うーん、記憶にあるのよりポメロが少な目な気がするんだがなあ。もうちょっと入っててもいいような気も…。“ポメロばらし奴隷”が減ってしまったか?(笑) …まあ、満足度メーターにとっては些細なことですが。

 以前に「お茶つぎ回数世界一」…と馬鹿なことを書いてたけど、健在なり(笑)。卓上にお茶ウォーマーがあるんだけど、そこから凄い回数、注いでくれる。
 そんだけテーブルウォッチしてるってことだが(「客の茶杯を絶やすな」…って朝礼が伝統なんだろうか?(笑))、やっぱここのサービスは何となく好感度高い。
 料理も、変な話「香港トップの…」ってな具合ではないんだろうけど、妙に好感触なんだよなあ。
 かなりイイ店なんじゃなかろか。
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  鏞記酒家 Yung Kee Restaurant
  
32-40 Wellington St., Central 2522 1624
11:30~22:15

・  
 ここの燒鵝と皮蛋だけは、「食わずして香港を語るなかれ」…と言われても仕方がないかもしれません(笑)。かなり庶民的な店ですが(食後の常連卓では麻雀が始まったりする)、他の料理も、なかなかの出来栄えのものが多いです。
 また、新メニューの開発にも意欲的で、香港の「料理コンテスト」上位の常連でした(最近は知らないけど)。80年代には、コンテスト入選作ばかりでコースを組んでもらう…なんていう企画も、楽しかったです。 (1997)

1997年 9月 ☆

 *皮蛋
 *清蒸紅斑
 *冬瓜のスープ
 *もやし豆腐
 *豆苗
 *ガチョウのロースト
 *イカのXO醤炒め
 *ワンタンメン
 *マンゴープリン


(写真は2010年撮影)
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  陸羽茶室  Luk Yu Tea House
  
香港中環士丹利街24-26號 2523-5464 www.lukyuteahouse.com
7:00~22:00

・  
 香港の名士たちにとっては、思い出を刻む、(主に)飲茶の名店。例えば、唯霊さんの本なんかで読むと、大変に面白いです。
 まあ、我々日本人がひょいと訪れても、観光名所…以上のモノにはなかなかならんのですが(笑)。 (1989)

  → 2017.9香港旅行記はこちら
  → 2017.11香港旅行記はこちら

1988年 ☆


1989年 ☆

[AQ!]
 セントラルのブルーヘブンレストランの裏手にある。
 休日のお昼時に行ってしまうと混雑して待たされるが、平日で、少し時間をずらせば(2時以降とか)、シーズンオフならすぐはいれる。
 メニューが月2回くらいのペースでかわっているよう。
 ちなみに、ワゴンで運んでくる形式ではなく、紙にマルつけてわたすタイプのお店。

 *****

 陸羽はよいですね。だいたい、飲茶は、広東料理屋が昼間やってるわけですが、陸羽はほぼ飲茶の方をメインでやってるようで、なかなかの格式を誇ってるようです。といっても、行ってみるとそんなビビルようなことはありませんが。

 「飲茶はどこがいい?」「近いとこ」。というパターンもあるようで、これもかなり正解だと思います。特にやたらと地元っぽいとこだとキッチュざんす。:-)
 ガイドなんかで大抵載ってるのは、美心(マキシム)にジェイドでしょうか。内容はそれなりですが、混でるぞー。:-)
 飲茶にも、とにかくウマイやつっ…を望むなら、私だったら、ウマイ広東料理店で昼間は飲茶をやってるとこに行く、という手を考えます。嘉麟楼とか麒麟金閣とか。

陸羽 2017年 9月 ☆☆☆

 *蜜餞燒雲腿
 *雞茸鷓鴣粥
 *蜆芥鯪魚球
 *京醬肉麵
 +12 Evans Tate Redbrook Shiraz Margaret River

[AQ!]
 さて、到着日夕食である。
 久しぶりの香港だしなあ、ここはいっちょ、オールドスクールに行ってみますかねー。
 で、今回の旅は無目的無計画度が高い行程であるのだが、まったくの手ブラと言う訳でもなく、香港道に関しては天に聞け…とN師匠に伺いをたててきている。
 師匠が仰るに、「そらアータ、まずは夜の陸羽でしょ」。
 へぇそっか陸羽なのか…と、ハリセルダンに第2ファウンデーションの在り処を聞いたような(笑)心持ち。よし、その陸羽に行ってみよう。

 陸羽の夜、ちょろっと聞いてもらったら、
「2人の予約は取ってないけど、直接ウォークインしてもろたら無問題よ」
 ってなことらしい。
 本日2回目の中環へ向けて出発。金巴利道の宿はインは佐敦站だがアウトは尖沙咀站が便利、これが地形w。
 中環の、徳己立街から士丹利街が生える辺りに屈臣氏ワインセラーがあるので、ワインを物色。これも師匠の入れ知恵。テキトーな豪州シラーズを購入。
 屈臣氏ワインセラーには長く世話になっている…というかですね、我が家のハウスワインオープナーって屈臣氏のソムリエナイフなのであるw。それも、えーと25年くらい使っているモノ(^^;)。もの凄く頑丈だよなあ。今も同じものを売っているかは知らんが、とても使い易い。毎晩のように「Watson's Wine Cellar」の文字を眺めて暮らしておるのだ(…いや、近年のハウスワインはスクリューキャップが増えたか…)。
陸羽
 士丹利街を2分も歩けば陸羽。新しくしたのか、ネオンがピカピカ。門番が「ささ、どぞどぞ」と招いている。
 おお此処だったか…と、もう場所も忘れていたのだが、およそ30年ぶりの陸羽訪問となる。
 …ってさ、30年ともなると実質「単なる初訪問」なのだが、『ぶり』と書くと何となく自分が盛り上がるので、書いてしまう(^^;)。
「えーとこんばんは♪、ロンワイ?」
「よしよし、OKOK、あそこにでも座りな」
 18時半作戦は正解、まだみんな手が空いてるし。
「ヤメー茶? 普洱?」
「うん、ポーレイポーレイ」
 …とオジサン、我々の提げてきた屈臣氏の袋に気付いて、
「ワイン呑むのかい?」
「はいあー」
「よしよし」…と早速、準備にかかり、ワイングラスをセット。
 …と流れるように段取りは進むのであった。ラクやなあ。これより一貫して、オジサンたちが皆、ずいぶん優しいのである。これは嬉しい誤算…じゃないけど、予期してなかったのことよw。
陸羽
[へべ]
 陸羽茶室に行くのは、私のほうは今回が初めて。
 掛軸に描かれてそうな髭のお爺さんたちが自慢の鳥籠を携え早茶に集う…みたいな脳内イメージの店だったわけですが(少なくとも夜はそんなことなかった)。
 この度のちょっと久々の香港行きでは、事前に大先輩のN田さんにご指南を仰いでいろいろとお知恵をいただき、そのおかげあって「夜の陸羽」訪店となりました。

[AQ!]
 菜單は広東語表記だが、「名菜」を英語・写真入り編集した別メニューあり。壁メニューもあり。
 眺めているといつまでも楽しいのだが、本日は師匠の推奨二人世界注文例を握りしめてきているので余計に気楽である。
 蜜餞燒雲腿・鷓鴣粥・京醬肉麵。
 蜆芥鯪魚球も是非食べたいと思っていたのだが、品書に見当たらない。これは紙に書いて聞いてみた。
「蜆芥鯪魚球、ヤウモウ?」
「ヤウ!」
 注文外では、鳩を勧めてくれてた。次には行ってみよう。

[へべ]
 今宵の忘れがたい一品「鷓鴣粥」は、やさしい滋味のすり流しスープ。
 大きな鉢にかなーりたっぷりあった筈が、2人で「ややや、なんだこの嫋やかな味わいは〜」などとお代わりしていくうちに、ぺろりと完食してしまう。
 しみじみと穏やかな、五臓六腑にしみわたる味。
陸羽
[AQ!]
 小碗になみなみと注いで6杯取り(1人3杯)ぐらいだったかな。冷めにくい厚手の鉢だし、多少冷めても魅力は衰えない。
 ペルドロのトロトロの粥、玉子入り。たしかに粥だが、スープに近いくらいの感覚。
 こんこんと湧き出す香りが頂を作るほどに颯爽として、いやいや見事なことである。鋭いまででありながら、堂々としている。
 鷓鴣粥と蜆芥鯪魚球の2品は、2人して、「これはオールタイムベスト…って感じだよねえ♪」と嘆息。(オールタイムベストって何だよ?…と聞かれると困るが(笑))

[へべ]
 そしてワシらを襲うスマッシュヒットが、蜆芥鯪魚球。
 「揚げた鮒団子に葱&発酵蜆ソース」ということでN先輩のご指南メモ中とりわけ気になってた料理ながら、品書きを見渡すと「魚球」は何通りか載っているものの見当たらず。「有冇?」と聞いてみたら「有、有!」ってわけでご対面。
 軽やかに揚がった魚球そのものもいいが、これを蜆葱汁に浸すとグワッと魔味・魔都感が立ち上がる。
 こういう下品で下世話な仕立てのものが、いい店で綺麗にピタリとはまったときに生まれる「うわーなんだこれ下品で上品でウマい」みたいなところは、そういえば香港ならではの快楽だったか…などと陶然としながらも箸は止まらない。
陸羽
[AQ!]
 魚球もシジミタレも旨いのだが、両者を行った時に降りてきた、昔見た夢の「地上数百メートルを行くロープウェイから下界を眺め渡した」ような広がり感…は、スペクタクルですわあ。

 注文の料理は原則的には、出来次第、出てくる。ま、3、4皿なら多少オーバーラップしてもさほど問題茄子。
 いかなるタイミングにも、蜜餞燒雲腿はいいツマミだ…いい意味で♪
 麺は、時に干絲だっけ…と思ってしまうw優しい趣きで、香りと食感の質高さ。
 料理全体に、オールドスクールの頂点として、触り・当たりのフィネスは「普通?」な範囲とも見えるが、味わい深さ・漂う色気のフィネスがこの世のものとも思われない(笑)。

 12年のShirazは、結果、ちょうど良かった。
 へべは「今更ながら普洱でいけるのはいいもんじゃわい」。

 19時半くらいになると、フルでは無いけどかなりの入り・かなりの賑わいとなる。ワインの卓も多い。それぞれ各卓が、色〜んなものを食べている…そんな所も古い店らしい。
 ワシらの陸羽の一幕は実に綺麗にまとまってしまったので、とりあえずこれで〆た。

陸羽 2017年11月 ☆☆☆

 *竹絲鶏燴三蛇
 *碧緑生魚巻
 *蜆芥鯪魚球
 *咸魚蒸肉餅
 +16 Cornish Point Pinot Noir / Felton Road

[AQ!]
 ホテル着16時半…みたいな便だったので、夕食を早めに取ろうと思ったらすぐ時間が来る。
 迷いなく中環へ。
 迷いなく屈臣氏のワインセラーへ。…って、つまり、9月と同一行動(^^;)。ひと言で言えば、「味をしめた」(笑)。
 で、陸羽のドアマンにこんばんや~、入店して、ドモです・ロンワイ♪
陸羽
 見覚えのあるオジサンが、「あれ、見覚えある日本人だな」という顔をした気もする。
 今回は二人世界的なボックスシート…詰めれば4人がけも出来るかな…に通される。陸羽は少人数セッティング席もけっこー、ある。

 えーとなんだ、メモ用紙を出して「蛇(羹)」と書き出したとこにオジサンが来たので、
「ヤウモウ?」「ヤウ!」
 後で壁を見たらデカデカと「竹絲鶏燴三蛇 上市」と張り出されていた。
 それから「蜆芥鯪魚球」を見せると、コチラは“今日はどうだっけなあ?”と厨房に問い合わせ、結果は「ヤウ!」
 あとどうしようかなあ、頼みたかった一つ「碧緑生魚巻」は野菜役も兼任出来そうだからお願いする。
 それとヨッペン食いたいなあ、陳皮と咸魚で悩むが、ハムイ。(陳皮は牛、咸魚は豚という違いもある)

 ワインは前回と変えたぞ、フェルトンロードのピノ。はいお願いします、と渡す。
 ほいほいと受け取ったオジサン、サーブにかかるが、栓を見て“あ、なんだスクリューキャップか、つまんねー”という顔をしたような気がする。…いや、気のせいだ(笑)。
陸羽
 ついでに先に書いてしまうと、陸羽の隠れたありがたみ…いや隠れてないかもしんないけど、は、サービスの温かみ。何かイイんだよねー、和み~なのだ。ラクだ。それと、大基本のテーブルウォッチがみんな、シッカリしてんの。ラクだ~。

 1人ずつ、ほど良い碗に三蛇羹。この時期に香港に来たからには♪
 オイシイ…陸羽のは、もんのすごくいいバランス。丸~い調和の中の蛇。ウロボロスかw。思わずニンマリ。そしてジワっと温まる。
 蛇羹特有の薬味セット:菊・レモン葉・薄脆・香菜…の具合がまた、実に丁度良い。丁度良いは偉大なり。
 まあしかし、この薬味セット考えたヒトは天才だなあ。
陸羽
 9月にハマった蜆芥鯪魚球。今日の方が、揚がりの見た目が白っぽい。この辺の誤差は人によるのかな。味の方はさほど違わなくて、OK。足元がヨロヨロとするくらい、好きな、くちゃさ。
 ボクらなんかN師匠に伺って初めて頼んだ品だけど、老饕擡の森田さんと話してたら「香港のきちゃない店だと割りと定番ですね~」だそう。出会わずにいる食い物は多いもんだ(^^;)。

 ハムイツィンヨッペン。粗めというかシッカリ肉肉しい肉餅に、ゴロンとでっかい咸魚の切り身がそのまま乗って、蒸されてくる。
 これ、巨ウマ。主菜という肩書でも堂々の、貫禄あるウマさ。サイコーに美味しい肉餅だ。
 ゴハンもいいと思う。かなりイイと思う。よっぽど頼もうかと思ったが、酒にもイイ(笑)。ワシらは、どっかんどっかんワインを飲む。
 咸魚はどうなんだろうなあ、全部食うと多少、しょっぱいかなあ。いいだけ齧るくらいかなあ。…と言いながら、わりとあらかた食べてしまった(^^;)。
陸羽
 碧緑生魚巻は、火腿細切りの雷魚巻。メニューでは、肉餅や雞茸鷓鴣粥ともども「懐舊菜式推介」(traditional recommendation)に入っている。たしかに、火腿+魚は古法な印象が強い。
 ヒジョーに乙な一品。
 まったくケチらないwアスパラにパプリカで、野菜も十分取れるのが、2人客の注文選定には助かる。

 ああ、この場にいるのが楽しい。此処にいるのが美味しい。
 …悲劇的にも食べるとなくなってしまう(笑)が、ホワホワして感じが良くて極楽だ(←カンタンだ(^^;))。
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  龍華酒店
  
沙田下禾輋村22號 2691-1594 HongKong
11:00~22:30

・ 郊外沙田にあって「鴿(鳩)大王」と謳われる (1995.8)

ronw1 1995年 8月 ☆

 *紅焼乳鴿
 *鳩炒めのレタス包み
 *清炒菜遠


[AQ!]
 沙田。駅からの道はわかりにくく暑かったなぁ。(^o^;)
 名物鳩はまことに結構。

[へべ]
 高速沿いの駅で下車して途方に暮れてしばしたたずむ炎天下
 んでもって、アーケードやら団地やらぬけて文句垂れながら歩いた歩いた着いてよかった。
 店までのぼる段々道はなんだか江の島の参道みたい。傍で手の空いた店員やら近所の人々とおぼしき面々がじゃらじゃらと興じる麻雀の音がけだるい昼下がり
ronw2  着いたときには1時をまわって客も2卓くらいでここでいいのか、と迷いながらも着席したのですが、その後もだらだらと客足があって(法事らしきグループも来た)、帰るときにもけっこういっぱいでした。

 紅焼乳鴿はいっやー、皆食うこれ食う子供も食う老人も食う、んでもって、旨いっ。頭ごときますので凄みはありますが、骨まで噛み砕いてちゅうちゅうとすすります食べます旨いですこれ。
 鳩炒めレタス包みは鳩の玉子ものができない、というのでこれにしました。さすがにおいしーです。
 清炒菜遠を、あわせたのは、現地人もそーですよ的、正解。
 赤ん坊に毛の生えたような子供も頭つき鳩にむしゃぶりついている三つ子の魂的風景は、とても香港でした。店内all現地人NoEnglishでしたねぇ。帰りに路上紙麻雀みました。
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  龍景軒  Lung King Heen
  
香港中環金融街8號香港四季酒店 31968880 www.fourseasons.com/jp/hongkong/dining/restaurants/lung_king_heen


・ 四季酒店の誇る広東料理ファインダイニング (2017)
  → 2017香港旅行記はこちら

龍景軒 2017年11月 ☆☆

 *アミューズ:ゲソフライ甘酢ソース
 *廚師精選拼盤:蜜汁燒叉燒・春卷・鱈と茸
 *花膠鮑魚燒鵝絲羹
 *花椒宮寶脆米田雞丁
 *古法扣羊腩煲
 *雪菜鹹肉炒年糕
 *菜心の腐乳炒め
 *香芒楊枝甘露
 *ミニャルディーズ
 +13 Rippon Pinot Noir Lake Wanaka

龍景軒
[AQ!]
 今晩は某シェフと落ち合って3人で龍景軒、である。
 「香港でどっか行きましょうよ」と相談していたのであるが、なんつーか“龍景軒に行かないってのも落ち着かないなあ(^^;)”…みたいなことで、コチラを押さえた。
 ミシュランガイド香港の創刊2008年版からただ1軒、3つ星を続けている、まあ“そっち方向の雄”である。
龍景軒
 IFCモール内は既にクリスマス迎撃態勢が十分。
 四季酒店へ向かうあたりに「city'super」があるので、眺めて時間調節。シティスーパーは彩雲瑞のマダムから「かなり便利です」と伺っていたのだが、確かに有用。国際何でもあるあるスーパーなのだが、香港モノでもセレクションが光っている。

 四季酒店ロビーで某シェフと合流。
 通されてみると、異様に席が良い(^^;)。ハーバービューの眺めの最先端みたいな席。香港のこの手の店じゃあ、上席だよなあ、予約時期が早かったからかなあ。

 某シェフはボクらより1日前に香港入りしているのだが、さすが食のプロで既に何食してるんだか…。
 AmberもマカオのThe Eightも、庶民店も市場の店も、行ってきたって。
 とはいえこの某シェフ、「香港自体は初めて」…ということなので、一般的な香港必食メニューに漏れがあるんなら、食っていただきたい。
龍景軒
「脆皮鶏は?」「食べました」
「鳩は?」「食べました」
「レタス包みも?」「食べました」
「鴨は?」「食べました」
「市場の海鮮を買ってって店で…?」「食べました」
「雲呑麺は?」「食べました」
「蛇は?」「食べました」
「スッポンは?」「食べました」

龍景軒
 …えーと。…まあ色々あるが、少なくとも「香港初めて」のヒト配慮の注文…は、要らなそうだ(^^;)。(香港人のお客さんや料理人に案内されてきたそう)
 …という訳で、そういう目でもう一度、龍景軒の菜譜を眺める。
 …えーと、あんまり面白い方ではない。まあ、ツーリストメニューっぽい。少しスノビッシュで安全牌でやたら高い。、、、というのはしかしまあ「3つ星基本属性」でもあるので、想定済みでなくもない。
 で、パラパラやってると、香港のファインダイニングではよくあることだが、一頁目の「時令推介」が楽しく映る。こちらから多めに起用する。

 ワインリストは、高いは高いが、選び様がないということもない。リッポンのピノで820HKD。
 多分に偶然だろうが、このリッポン大当たりで美味かった。

 アミューズあり升。ゲソ揚げに甘酢。フツー。

廚師精選拼盤
 Chef's Signature Appetiser Selection。…は、蜜汁燒叉燒・春卷・鱈と茸。
 整った出来。やや退屈。これで、シェフズシグネチャーってセレクションなんかにぃ?
龍景軒
花膠鮑魚燒鵝絲羹
 乾貨を使った湯としては比較的手頃なこちらで様子を見る。…と言っても1人390HKD。お味も香りも申し分ない。…と言っても1人390HKDだからなあ(笑)。

花椒宮寶脆米田雞丁
 この季節も、オンメニューが多い蛙は、素晴らしき肉質。ライスパフみたいな米と食べるのが面白い。お味は、スパイシー甘辛…といったところ。この店、「ピリ辛」「ちょい辛」仕立ての皿は多い。
龍景軒
古法扣羊腩煲
 冬だ! 羊鍋だ!…のまさに季節到来的な一品。昨晩の陸羽にも「新鮮羊腩煲 上市」と貼り出されていた。
 羊の土鍋煮込で、お味は腐乳に各種の醤。羊は骨もまだ細いラムで、さすがに上質。冬菇、冬笋、腐竹…それに马蹄も入ってたかな。別添で、ロメインレタスの腐乳風味。
 これは抜群にウマかった。しみじみしている。深みがある。気取らず、しかしガストロらしく洗練させている。
 ウチの卓を主に担当してくれてたオネーサンが面白かった。
「このラムブリスケ、美味しいでしょ? ワタシも大~好きなんだけど、あんまり出ないのよ(^^;)。ワタシの知る限りでは、日本人で頼んだの、アナタ方が最初だわ!」
龍景軒
雪菜鹹肉炒年糕
菜心

 漬物・塩豚・モチの炒め…である。サウンズな~いす♪…と頼む、食べて深く頷く。
 某シェフも「こういうとこで、ひなびた俗っぽい料理の洗練版…は楽しいですね」とご満悦。
 野菜は、口頭相談から菜心で。

香芒楊枝甘露
 龍景軒のコレは、マンゴープリンの上に楊枝甘露を注いだようなタイプ。
 満足行く甜品だけど、楊枝甘露と思うと物足りない。ポメロ少ないし。
 ミニャルディーズがちゃんと出まふ。
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  龍皇酒家 Dragon King Restaurant 油麻地店
  
香港油麻地碧街41-43號 www.dragonkinggroup.com
11:00-23:00

・ 広東料理の新進チェーン (2010)
 この油麻地店はなくなった模様? 香港に5店舗営業中のようなのでサイト参照あれ。(2015)

2010年 2月 ☆☆

 *干邑煎大花蝦
 *清蒸花英斑
 *九層塔葱爆鵞肝牛柳粒
 *唐生菜
 *紅豆沙
 *楊枝甘露

[↓コメント工事中]
[AQ!]
 2003年頃の創業で、現在4店舗ほどを香港に構える新進広東料理店。
 この油麻地店は、町場の高級店…くらいのポジショニングだろうか、有名店で言うと、ユンキーとか農圃みたいな感じ?
 もう、香港人ども五月蝿すぎ、賑やか過ぎ、騒ぎ過ぎ…、、、なのが嬉しい!(^^;)…みたいな店内で、日本人的な目で見れば、シッチャカメッチャカ。滅茶苦茶なんだけど、一応、予約は入っていて、いずれ案内される。みたいな。(^^;)
 あ、予約なんだけど、超巨大予約帖で、数十組の名前が見えたんだけど、日本の名前はワシらだけ、アルファベットの名前も無し。こちら油麻地店は、香港人・中国人で一杯のようだ。
 ただし、サービスは優しく親切。忙しすぎて、間は空いたりするけど、ちゃんと親身。こういうサービスの姿勢は、今回、この店に限らず見られ、この10年ほどの香港の一大変化である!…と思われる。
 料理も快適で、まあ、この日はド真ん中に据えた「清蒸花英斑」が大アタリだったのは効いているのだが、ヒジョーに印象が良い。
 この花英斑の良さ…、も、サービスがちゃんとこちらの意向を聞いてくれて、親身に質・サイズを選んでくれたオカゲである、、、のは、そこはかとなく感じられる。清蒸具合のバッチリ加減!…は、若干はマグレ当たりかもしれんが(笑)。
 唐生菜、は、レタスの土鍋煮で、ワンダフルな合いの手。「一人に一鍋でも良かったね(笑)」…と言い合うほどに、ワシワシと食う。
[↑コメント工事中]
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  龍門大酒楼 Long Mun
  
香港灣仔130-136 Johnson Road

・ 灣仔龍門酒樓60周年光榮結業 (2009)
 多くの香港の新聞などが伝えるところによると、2009年11月結業だとか。1949年開業だそうで、ちょうど60周年をもって閉店…とのこと。
 「いやあまだあったのか」…とも思ったけど、確かにそろそろ、レトロなオールド香港の面影を見ることが出来る最末期かも。
 灣仔あたりを、トラムでもバスでも通りかかると、「龍門大酒樓」の巨大な看板がやたらと目立ったもんだけど、新聞の写真を見ると、看板は最後まで健在だったようです。

1988年 8月 ☆

[AQ!]
 「地元のヒトに混じって飲茶をキメる」には好適な、むっちゃ庶民的な店。
 そーそー、最初、ワゴンのおばちゃんも同席した広東人たちも、なんとなく要領を得ないワシラを実にケゲンそうな顔でみていたのですが、しようがなくなったワシラが、自分たちを指さして、「ヤップンヤンぢゃ、ヤップンヤン」とさけんだら、「ああー、そーかー」と納得したような表情に変わりましたね。
 ここ、肉と丼メシの間に伝票挟んでくるんだよなあ。醤油がしみてベショベショになったのを広げて金を払ったような記憶…
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  欣圖軒 Yan Toh Heen (以前は麗晶酒店内「麗晶軒 Lai Ching Heen」)
  
香港尖沙咀梳士巴利道18號香港洲際酒店 

・ 目の前に広がるヴィクトリア湾の夜景に酔いながら (1999.12)

 ヴィクトリア湾の向こうに広がる香港島…その夜景を眺めるベストポジションとも言われる地点にあるこのレストランでは、ヒスイを使った食器と静かに充実したサービスが待っています。料理は、食い道楽にとってはトップを争うような内容では無いものの、まずまず優れており、とくに家郷菜・家常菜・新派(地方料理・家庭料理・創作料理)を上手く取り入れた「季節のお薦め」が面白い。 (1999.12)

 …てなことを申していたわけですが、さすがは全ての回転の速い香港、麗晶酒店すなわちリージェントホテルが経営が変わってインターコンチになるそうですね。ホテルの名前をそのまま冠していたこのレストランも当然、屋号を変えることになるようです。内容的には継続性はあるんだろうか? どうですかねぇ。ハーバーヴュー…は変わらないでしょうが…。(2001.7)

1989年10月 ☆☆

 *鳩の玉子と竹坐の湯
 *福建炒飯


[AQ!]
 うまいうまい、いい感じ。

1992年 4月 ☆☆

 *田鰻の炒め
 *野菜炒めのタロイモバスケ
 *鳩
 *苦瓜のスープ


[AQ!]
 一人320ドル。ほんとにいつも安いわ旨いわ、結構なレストランですね。ここは、デザートの燕の巣、とか、似たような高級店と比べてもかなり高い品も揃ってる反面、季節のメニューなんかがかなり割安に豊富に揃っているのですね。
 田鰻の炒めものはサイコー、野菜炒めのタロイモバスケ入れも素晴らしく、鳩もうまいし、貝柱主体のスープに苦瓜を合わせたアイディアも秀逸でした。
 ========
 麗晶軒は私も月変わりメニューを推薦します。ここ数年は、このお勧めが、メニューの最初の2ページに記されているというフォーマットが続いています。パッとメニューを開けまして、見慣れない品書きが並んでますが、素材名などで適当に見当をつけてチャレンジすれば、かなりの確率で幸せになれるものと私は思っております。(^_^;)
 服装ですが、別になにもそんなに構わないのですが、多分よい居心地を求めるなら、半ズボンや、白系のスニーカーでちょっと汚れてきているもの、は避けることをお勧めします、とかそんな感じではないかしらん。
 ========
 マンゴープディングですか? ユンキーと麗晶軒のは、美味しいですね。
 それから私は、夏宮とか凱悦軒で出る、ドリアンプディングが好きなのよ~。\(^o^)/
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  鹿鳴春飯店 Spring Deer
  
香港尖沙咀Mody Rd.42號 2366-4012
12:00~14:30/18:00~22:30

・ 京菜の老舗

 
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  黄枝記粥麵 Senado店
  
17 Senado Square, Macau +853 2833 1313 wongchikei.com


・ マカオの人気店
  → 2019マカオ旅行記はこちら

Fernando 2019年10月 

 *蠔油芥蘭
 *雲呑麺
 *蝦子撈麵
 +青島啤酒

Fernando
[AQ!]
 マカオ2日目昼、この日は夕食が早いので昼は小食をポツポツと行こう、と。

 いい天気。汗ばむ陽気。
 セナド広場へ散歩。

 昨晩の「Fernando」に続き、観光名所でもあるような(?)タイプの「黄枝記」へ。…いや、まだ、マカオの「ベースライン」に触れてみたい感じなので。
 マカオで雲呑麺や蝦子撈で調べると「よく名前の挙がる3軒」…くらいには入る店。
 ひじょーに混む…と聞いていたので、11時ぐらいに伺ったが、既に最後の2席…くらい。2階の階段寄りの相席。
 ひじょーにオーソドックスに注文。
 店内は古い写真が貼られ(眺めるのは楽しい)、半世紀の歴史を誇っている。
Fernando
 内容は、ひじょーにオーソドックス(笑)。フツーにおいしい(蝦子撈の方が、ちょっと良い)。
 粥麺店にしては、盛りがいい…かなり大盛りで、値段が高い。ふうむ、この辺、観光客アジャストがきいてる感じ。器はそこまで大ぶりでないところに大盛りにしてくるので、麺が団子になりやすい。ちょっと食いにくい。

 帰りには既に10組以上の待ち行列が。うん、そーゆー感じ。


[へべ]
 相席の客、麺を食べてた娘が雲呑をつるりと卓上に取り落とし、恨めしげに見ていると、横から母親がすました顔して箸で拾って湯飲みの茶に投じ、ちゃぽちゃぽと洗って自分の粥に載せて食べてた…のが、ちょっとおもしろかった。
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  川江月  Sichuan Moon
  
Wynn Palace, Av. da Nave Desportiva, Macau +853 8889 3663 www.wynnpalace.com/en/restaurants-n-bars/fine-dining/sichuan-moon


・ André Chiangプロデュースのモダン四川料理
  → 2019マカオ旅行記はこちら

川江月 2019年10月 ☆☆☆

 *啟:普洱花・老罈泡菜・川江點
 +Pu Erh Flowers Buds
 *味:88富貴涼菜
 +Passing by Chengdu
 *湯:錦繍酸辣湯
 +Keller Limestone Riesling Kabinett 2017
 *茶:川江枇杷茶
 +Pipachá 1987 Niepoort Port Cask
 *鮮:秘製香辣帝王蟹
 +Tsingtao Original 13°
 *麻:經典麻婆豆腐
 +Condrieu Les Terrasses de l'Empire 2017
 *馥:玉米粑粑 Sweet Corn on a Bed of Sponge Cake
 *醇:家常脆皮海参燉花生 Crispy Sea Cucumber with Stuffed "Jia Chang" Oxtail in Peanut Broth
 +Ermitage Le Méal Blanc M.Chapoutier 2015
 *旬:椒麻野菌鴨肝凍
 +Damijan Ribolla Gialla 2014
 *香:一條擔擔麵
 +Jiabeilan Baby Feet Pinot Noir 2015
 *狩:柴燒怪味龍鳳餅
 +El Velado 2015
 *潮:二荊條椒香扇貝
 +Skyline of Gobi Reserve Chardonnay 2016
 *茄:臘八豆豉魚香茄
 *米:稻米是金
 *嚐:酸甜苦辣
 +Spicy Goji
 +Niepoort Colheita 2007

川江月
[AQ!]
 夕食はウィンパレス…コタイ地区、また向こう側か、バスに乗る。
 澳門科技大學で降りて、10分ほど歩く。

 永利皇宮ウィンパレス、コチラも金ピカの威容が建つ。
 歩いて…のルートで来る奴、ぁ、居ないよなあ(^^;)。(注:リムジンやタクシーは勿論、ちゃんと調べてるヒトは、網の目のように張り巡らされた無料送迎シャトルバスを、どっかしらから、使う(^^;))
 入館すぐに、カジノ、そしてショッピングモール。
 ふつーに並ぶショッピングモールに、ふつーに星付きレストランが並んでいる。
 今宵のレストラン、「川江月」もその中に並ぶ。

 「川江月」は、現在は成都に活躍の拠点を移しているアンドレ・チャンがプロデュースするモダン四川料理店で、この3月にオープン。
 …なんて話は聞いたんだか聞いてないんだか(最近は一回聞いたくらいじゃ忘れちゃう…という問題もあるが、)だが、“おっとソレ行ってみましょ”と思ったのは、持つべきものはFBオトモダチ…のSさんがとても良かったと仰っていたから。
 いやたしかに、アンドレの四川料理店が上手く回ってるなら、そりゃあキョーミ深々だ。
 現地シェフは、andre~RAWと勤めた陳茳誔(Zor Tan)。
川江月
 …で、金ピカのカジノホテルに潜入するw。
 Sさんも、「川江月の世界が始まるまでは、期待値がどんどん下がって行く…のが、逆に新鮮(笑)」…とか、言われていたようなw。

[へべ]
 カジノの四方八方にある出入口の一つを出ると、すぐ目の前。

 シャンデリアにはガラスの蝶が舞い、正面奥の壁には一面に、見るからに貴重かつ高価そうな陳年普洱茶の円盤大小が美しく並ぶ、マカオのカジノホテルらしく豪奢・豪勢でありながらも、優美さの感じられる設えになっている。

啟:普洱花・老罈泡菜・川江點
 まずはウェルカムドリンクをどうぞと、お茶バーのカウンターで、つぼみ入りの普洱茶が供される。お茶担当は東京にも来たことがあるという四川出身の気のいい若者で、軽妙な会話でくつろがせてくれる。

 四川といえば麻辣のイメージが強いが、実は24もの風味があり、そのうち辛味はたった3つ…といった前説など。

 華やかな漬物ワゴンが登場。
 トマトやフェンネル、ラディッシュなどを漬けた自家製ピクルス(老罈泡菜)各種から、甘酸っぱいの、辛酸っぱいのを少しずつお好みで(選ぶのが悩ましい…)。
 美しく取り分けられた漬物、ウチは即座にパクパクと平らげちゃったけど、卓上に置いといて食中にチビチビつまんでもよかったかな、などとも後から(よその卓を見ての後知恵で)思う。

 川江點:牛肉哨子焦餅
 山椒の香る温かい一口アミューズ、和牛のコロッケ仕立てに鮪とキャビアをつんもりのせて。
川江月 川江月
味:88富貴涼菜
 陶器のお重(有田焼?)は四川の伝統食材で展開する8種の前菜。

香酥牛肉:香ばし肉ジャーキーで巣ごもり調に仕立てた半熟ウズラ卵(とても旨い)
糊辣白菜卷:ピーナッツのキャベツ巻or獅子唐詰め
山椒百花豬耳凍:豚耳煮こごり薄片はラビゴットソースぽい酸味を効かせて
油滷鴨舌:小さな鴨舌の辛味仕立て(中ではこれが一番重厚な辛さ)
水煮牛肉:爽やかに辛い~
椒麻味的熊本生蚝:熊本の牡蠣をポン酢のタレで・桜海老天添え
山葵花枝:山葵味の烏賊
蟲草花:香ばしくサクサクと揚げた冬虫夏草

 いずれもそれぞれに香り高く、澄んだ味、辛いものはかなり辛いがクリアな辛さで品良くキレもいい。どれもおいしい!

[AQ!]
 ユニークなペアリングは「Passing by Chengdu」:パイナップルラムに胡麻油・胡瓜・八角・ライム…のカクテル。

 さすがは豪奢ガストロ、菜単はテーマや美しい絵入りで製本されている。説明が中・英語のみなので、「コチラもどうぞ」とiPadを渡される。日本語で読める。
川江月 川江月
湯:錦繍酸辣湯
 食卓中央のお立ち台wに、一つの料理ごとに「テーマ食材」が置かれる。
 酸辣湯(!)だ。イノベーション・ギアがぐんと上がっている♪
 バルサミコボール 山椒オイル 葱オイル 葱・白蘿蔔の肉・筍・木耳・豆腐・豆詰め … まさに解体と再構築
 酸辣湯の「美味しいけど、のっぺり」感を払拭。
川江月
[へべ]
 ダイコンで巻いた色とりどりの具材と、バルサミコ酢のキャビアをちりばめた皿に、静かにスープが注がれる。
 食感と味が口中ではじける、酸辣湯の解体と再構築。美しく、軽やかで、楽しく、おいしい。

[AQ!]
 酸辣湯のお相手はKeller Limestone Riesling Kabinett 2017のマグナムボトル。えーと何だっけ、酸化を防ぐ…「コラヴァン」でサーブ。
 ソムリエは優秀で、ワインは概ね上質。このリースリングは、見ての通りで、マグナム+コラヴァンが効いてる。

茶:川江枇杷茶
 ここでひと息、お茶の段。
 安徽黃山烏龍茶を 1987Niepoortのポルトの樽で熟成させたもの、だそうな。ほっこり♪
川江月 川江月
鮮:秘製香辣帝王蟹
 「次はBBQだから、ビールね♪」…と口上は軽く、青島チンタオ…なのではあるが、ものものしい袋入りのチンタオ。
 青島原漿啤酒…生啤酒原液 原麦汁浓度13°保质期6天…と釣り書きも立派なのだが、たしかにウンマイ♪

 お立ち台には、五年郫縣豆瓣。北海道産帝王蟹の脚BBQは、豆瓣と更に避風塘的な粉を塗りつけて焼き上げる。
 見た目は、ウチ的には「まあそうでしょ」セクターな感じなのだが、蟹がピュアに味わえてオイシイ。緑ソースも秀逸。
 パーツや調味料が、塩や旨みや甘味を与えるのでなく素材を引き立てる…と言った具合に感じさせる。
 繰り返しになるが、ビールが合う(笑)。
川江月 川江月
川江月 [へべ]
麻:經典麻婆豆腐
 中央の豆腐4片を周囲の麻婆ソースでいただく…という麻婆豆腐。
 この豆腐がなんと、黒豆豆腐(黑豆腐 イカ墨で黒く色づけしてある)、卵豆腐(蛋豆腐)、絹ごし豆腐(嫩豆腐)、かた豆腐(老豆腐)の4種類という小粋な趣向。
 ピュアでくっきりと美味。熱々の鉄器を覆うローリエの鉢カバーが香り良く、どことなく三国志の南蛮編調。

[AQ!]
 大紅袍花椒を見ながら。肉は和牛。全体の眺めが何となく、兀突骨♪
 とっても美味しい「料理」で、ゆっくり堪能できる感じ。ワインはコンドリュー。

馥:玉米粑粑
 多少、お口直し的な段で、Sweet Corn on a Bed of Sponge Cake。台湾産玉米。
 品良く甘味に慰められ。
川江月 川江月
醇:家常脆皮海参燉花生
 ナマコを中心とした「贅沢枠」。キャビア トリュフ…。浮き袋やアキレス腱みたいな感覚も出てくる仕上がり。
 一点豪華もナマコなのは、気が合いますわぁ♪
 ワインはシャプティエのErmitage Le Méal Blancなのだが、「川江月」の名前入りラベル…であった。やるなあ♪
川江月 川江月
川江月 旬:椒麻野菌鴨肝凍
 ああこの眺め、「アンドレの、あのアレ」…である。スペシャリテ、Restaurant ANDRÉ の「Memory」。
 サービスが「1997年から…」と紹介していたが、後でググるとたしかに原型は1997年…アンドレ21歳の時の作。フォアグラ+トリュフ。「ANDRÉ」開店よりずっと前から作り続けてるのね。
 川江月バージョンは色々と変化があり、トリュフではなくて雲南の虎掌菌が使われている。この料理に限らず、ひと晩を通して、菌は深みだわ。

香:一條擔擔麵
 実は、「一本麺の擔擔麵が出るらしい」というのは何かで見ていたのだが、ホントに来た! かなり変わったプレゼンで。
 卓上にティーポットが置かれる。よく見ると注ぎ口からちょこんと太麺が出ている。これを、サービスのおねーさんが金の箸で引っ張り出し、客の手元の碗の中に収めていく。
 ズルズル、ズルズル、延々と…。その長さは188cmだと言う。アンドレの身長だと言う(笑)…おめでたい数字でもあるようだ。
 碗には、樟茶鴨・鶏皮・肉鬆・鴨油・辣醤・花生醤など。
 最高の香り!
 ティーポットから注いで「スープ割り」も可。
 ワインは寧夏の加見蘭(Jiabeilan)の15ピノ。かなりなプレミアムワイン(1200本限定)のようだが、たしかに真っ当で深みが出ている。

[へべ]
 卓上の「お立ち台」に唐辛子。山椒、コーン、ポルトの樽…など各皿関連のアイテムが登場し、解説してくれるのも楽しい仕様。

 皿上に要素を配置しておき、本当に食べる直前に混ぜる…というスタイルは、味と香りの鮮烈さ、濁らずクリアな味わいにつながっている気がする。
川江月 川江月
狩:柴燒怪味龍鳳餅
 BBQ怪味でドン♪…って感じで、ターキー手羽詰めの龍眼木ロースト。(お立ち台…の代わりに、ここでは龍眼木を嗅がせてくれる)
 迫力ある大柄…だが大味になることなく、キチっとした仕上がり。
 手羽詰めの段を組み込むのって、ガストロコース的にやりやすいんだろうなあ…と「茶禅華」を思い出したりw。
川江月 川江月
潮:二荊條椒香扇貝
 テーマ食材だが、巨大青唐辛子である。四川牧馬山産の二荊条辣椒で、辛さより旨みが際立つ。
 北海道産帆立 ナスタチウム
 香りでリードする皿は、いくらでも食えるw。
川江月
川江月 茄:臘八豆豉魚香茄
 菜単を見ての通りの、魚香茄子、嬉しいな♪
 茄子は日本産、+シートだけでもナカナカに楽しめる。
 泡椒糖醋魚香醬 水豆豉 發酵黑豆…

米:稻米是金
 「米」とあるから〆の炭水化物か…と思ってたら、ここからデザートだった(笑)。
 1.穂からポップライスを散らして、ライスアイス。上にヒラヒラする金箔が、カジノやね~w。
 2.柿のアイス。柿 枸杞 白木耳…秋。
 3.スパイシーチョコ。ダークチョコ+青花椒…。
 合わせるドリンクとして「Spicy Goji」=枸杞 ライム 八角 スパイス…(ノンアルコール)。
川江月
川江月 嚐:酸甜苦辣
 口に入れて10秒の間に、酸~甜~苦~辣を旅する、不思議なソフトキャンディ♪
 飲物はNiepoort Colheitaになっている。樽は、川江枇杷茶でお目にかかった、ソレw。

 最後のオマケは如何にも永利皇宮…って感じか、ボンボンのワゴンをキレーなオネーサンが押してきます♪
 いくらでもどうぞ。

 …で、再びお茶のカウンターへ移動。
 若い茶マスターから、「アキラさんヒロミさん、お食事は如何でしたか?」と迎えられる。
 そうそう、この店は、最初に名前を聞かれて、以後は名前で呼んでくるのを徹底している。いいサービスだ。
 仕上げのお茶もそれぞれ美味しい。“これは何処其処の(失念(^^;))雪解け水を使っていてそれが良いのです”…と、その点を強調される。たしかに、そう思う。
 カレはちょっとの間、東京にいて「中国茶坊8」で少し働いていた…と言ってたかな。「おもてなし」上手。
川江月
 …まあ、そんな訳で、美味しい・面白いの密度がぎゅーっと濃ゆい「川江月」のひと晩でありました。
 さすがはアンドレ・チャン、その辺りの、知識・思考・感性の力が、強い。ごっつ強い。
 もう、もんの凄い満足感♪

 此処でやってることは、イノベーティブの意味合いが「エッセンスの抽出」である素晴らしさ…そんなところはある。この後で行った香港ta vieの佐藤さんもそういうとこがあるから、今回はそういう旅だったのかもね~♪

 入店するまでは、もろカジノやわ…と上に書いたが、実は、以後もカジノっぽいとこはカジノっぽい。
 7割くらいの入りの数組…の客だったけど、(ガストロ的に)「食べに来ました」ってのは、ウチの他には、1組かせいぜい2組。あとは、成金と富豪と博徒。
 そういえばたしか、予約確認のメールに、服装コードも記されていて、ま、半ズボン駄目とかサンダル駄目とかとともに「襟無しシャツは駄目」も明記されてたんだけどさあ、俺以外でさあ、シャツに襟がついてる奴、手~あげてみさらせ!…って感じ。ヽ(^~^;)ノ
 いや、1人2人はいたけど…w。


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  祥記麵家  Loja Sopa De Fita Cheong Kei
  
68 R. da Felicidade, Macau +853 2857 4310


・ マカオの人気店
  → 2019マカオ旅行記はこちら

祥記 2019年10月 ☆☆

 *腐乳の通菜
 *酥炸鯪魚球 添蜆芥
 *招牌蝦子撈麵
 +青島啤酒

祥記
[AQ!]
 マカオを去る日。
 ようやく歩き慣れた感じ。あ、このバスも使えるぢゃん…みたいな感じ。ヽ(^~^;)ノ
 目指すのは「祥記麵家」。ここも『蝦子撈』なんかで調べると必ず名前が挙がる店で、知恵袋Sさん案件でもあるので期待大。
 中心部のセナド広場より更に先に進む。
 ストリートは「福隆新街」、ちょい古めかしいところにローコーな飲食店が一杯あって、好みな通り。
祥記
 看板に「Loja Sopa De Fita Cheong Kei」とポルトガル語表記もあるのがマカオ。
 開店と聞く11時半前後、店内の様子はまだビミョーかなあ?…と覗き込むとみな立ち上がって「おいでおいで」とスタート。

 壁には伝統竹昇麺を打っているとこの絵の額。
 そして(またもや)、蔡瀾の紹介記事の切り抜き。ホンマ、うろちょろしてるオッサンや(けど、大体、イイ店行っとるね♪)
 同じく壁に、菜単。湯麺・撈麵に、精美小食の類も種類豊富に揃っている。

[へべ]
 あって嬉しや、青島ビール。
祥記
 招牌蝦子撈麵:麺が旨い、そして食べやすい! スープもどことなく、いい感じ。

 鯪魚球:「街場の原型を食べてみる」企画、楽しい♪ 追加料金で蜆蚧ソースつければさらにビールを呼ぶ味に。ダメなおっさん路線まっしぐら。

[AQ!]
 うわ~この蝦子撈、抜群に美味しい!
 街のB級グルメ…は“ちょっとの違いは大違い”で、その違いを言い募るのは難しくもあるのだが、身体の反応は素直だ。
 キリっとしていて艶かしい。エロく、くねる。そして、気品すら、感じる。(昨日とは大違い(^^;))
 香港標準の撈麵より多少太め…なのは特徴かなあ。好到底あたりと、続けて食い比べしたいなあ♪

 またマカオに来ることがあったら、是非寄りたい店。
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