2004年 1月
*温野菜のバーニャカウダソース/白ラディッキョ、紅芯大根、青首大根、黄人参、人参、洋蕪、黒大根
*氷見鰤のカルパッチョ、トマトのクーリと香草ペースト
*トフェイヤ
*“ズッパ・ディ・ファジョーリ”3種豆裏濾しスープ
*ゴルゴンゾーラと胡桃のリゾット、蜂蜜がけ
*蕎麦入り幅広麺じゃがキャベツ
*骨付仔羊の藁包みロースト
*チキンズ腿肉ロースト、じゃがいも・にんにく
*苺モスカートゼリマスカルポーネグラスバルサミコ
*栗のポタージュ、サンブーカ風味、珈琲豆砕き添え
+Primitivo di Manduria "LIRICA"
2004年 2月
*蟹と茸のクレーム
*鮪頬肉焼、茴香とトマトサラダ
*温野菜のバーニャカウダソース
*リボリータ
*フリウリのパパロット
*小海老と空豆のフィオッキ、ペコリーノロマーノ
*スパゲッティ・アル・フォーノ
*笠子のアクアパッツァ
*コリーニョのパンチェッタ巻ロティ
*栗の熱々グラタン
*焦しカッサータ、オレンジソース
+00 Cannonau di Sardegna / Jerzu
[AQ!]
ここはイイ店だ。気持ちの伝わる料理。いや、「気持ちの伝わる」とゆー聞こえの良い表現でさらっと流したくない、本当に気持ちの見えるような料理だす。
とくにスープ、この日はリボリータとパパロット、はサイコー。大地と人が匂い立つ。またそうでいながら、そういう物であるとキツくなりそうな塩は実は精妙。大振りの塩で“演出する大地”でないから、かえってママミアを感じる。
そうではあるのに、この店のプリフィクスシステムは、
A:アンティパスト・プリモ・セコンド・ドルチェ
B:アンティパスト・スープ・プリモ・セコンド・ドルチェ
となってる為、フツーの人は大抵Aで、スープをパスしてるのが残念な感じ。まぁ、交渉すれば、Aにスープを差せるのかもしんないけど。
A:(アンティパスト・スープ・プリモから2品)・セコンド・ドルチェ
とかのがよくねーか。形が乱れるのは嫌なのかなぁ。本格的だからなぁ。今度、暇な時に行ったら聞いてみたいくらいなとこだ。
[へべ]
いい店ですねー。しみじみしちゃいます。アミューズの蟹茸クレームも見事。スープは絶対に外せません。そしてフィオッキというのもいいパスタですねー、店名だけあって愛が感じられました。
2004年 4月
*藁でスモークしたサーモンと季節野菜のサラダ
*Tonno di coniglio con insalata di fresuchi
トンノ・デ・コニッリオ、春の緑豆とパンチェッタのカリカリ焼きでサラダ仕立てに
*アクアコッタ
*金時豆、うずら豆、白インゲン豆の裏ごしスープ
*Orechiette con caramalini
"オレキエッテ"菜の花とドライトマトのガーリックオイルアンチョビ風味
*Umbricelli con ragu di funghi
"ウンブリチェッリ"マッシュルームのラグーソース
*Lompo e mulusuchi al vapore
銚子産天然ヒラメと春の貝類との白ワイン蒸し、アーモンドとケイパーなどのリーパリ島ソースをかけて
*Finanziera
仔牛ヒレ肉、鶏レバー、リードヴォーのソテー、マルサラ酒とポルチーニ風味
*Zuppadi melone con "cuzu" e gelato
ペパーミントの葛を添えたメロンとそのスープ バニラのジェラートのせ
*Semifreddo di sesamo con fragole
黒ごまとマスカルポーネチーズのセミフレッド 苺のコントルノ
[へべ]
この店に歩いて行ける幸せ。極上の豆のスープ。アクアコッタみたいななにげない料理も、ひとくち食べてみると凡百の三色旗すちゃらかイタリアンとはまるで別物の旨さ。ヒラメも良かった。
2004年 9月
*生シラスのガスパチョ
*秋刀魚のマリネ、肝のソース
*小スミイカとその墨の焼リゾット、雲丹添え
*アクアコッタ
*トフェイヤ
*チーズと青菜とナッツの小ラビオリ“プリン”
*鶉ラグーのパッパルデレ
*十勝産仔牛のカツレツ
*天草大王のローズマリー・タイム風味焼
*凍ティラミス、珈琲に葛ソース
[AQ!]
ほぼ満席。うわ、厨房大変そう。
生シラスにガスパチョ面白く、墨の焼リゾット面白くトゥーマッチなほどの雲丹(が際どくバランス)、「イタリアで作ってた通りなんですよ」のプリン、仔牛は十勝でフランス人の指導で作っているもの、天草大王は天草に昭和初期までいた鶏品種の復元種、
…と並ぶラインナップは、「今、楽しくてしょうがない」熱気が伝わってくるような“食べ頃”の店。ではなかろか。
2005年 2月
*鮪タルタルのクロスティーニ、宮古の塩
*煮蛸の焼リゾット、菜の花と雲丹添え、トマトソース
*馬肉のブレザオラ、サラダ・バルサミコ風味、筍と空豆と青豆とトマト
*豆スープ
*トフェイヤ
*オレキエッティ、大蒜風味ブロッコリーナ
*リコッタチーズと里芋を練り込んだマルファッティ、タラバ蟹ソースのグラタン仕立て
*仔羊のわら焼
*真鴨、胡椒風味のPeveradaペヴェラーダソースで
*胡麻セミフレッド、苺ソルベ・苺ソース・苺うす焼き添え
*クルミとバナナのチャンベッラ、チョコレートソースとラベンダーのジェラート添え
+97 Aglianico
[へべ]
進化してました。皿の上で、おいしさの照準が一点に絞り込まれた感があります。鮪タルタルは、上にパラリと目にも白くかかった「雪塩」のミネラルが効いた一品。一見、パルミジャーノかと思うくらいの量で、しょっぱくないかな?とこわごわかじると、口いっぱいに各種ミネラルが広がって鮪を引き立てます。なんでも、ギネス認定の「いろんなミネラルを含んだ塩」みたいです。にがり入り塩、みたいなもんなので、同量あたりの塩化ナトリウム含量は低いのでしょう。
本日の絶品はコレ、煮蛸の焼リゾット! えー、こんなに?と驚くほどこんもり盛られた雲丹も、春の香りの菜の花も、よく詰まったトマトソースも、すべてが主役の蛸リゾット様に奉仕してて、味の一体感と立体感がすごい。馬肉の、ブレザオラは軽く生ハム仕立てにしたカルパッチョ。生肉よりも凝縮した旨みが、ほろ苦い筍や葉っぱや、あるいは青豆、パルミジャーノと斬り結ぶ感じ。凡百のカルパッチョにない背筋の伸びた美味しさなのです。
いつものスープに相好崩した後は、パスタに大騒ぎ。オレキエッティのペペロンチーニはブロッコリーナが生きてます。ブロッコリーとカイランの掛け合わせでできた野菜らしいですが。ぷっくりなめらかなマルファッティは、グラタン皿でぐつぐつと出てきます。この、焼き詰まった蟹ソースでいただくマルファッティが実にいいんです。蟹の殻の旨みがよく出た感じのソースで、粉ものの旨さがくっきりします。
香ばしいわらの風味に包まれた仔羊も健在。そして本日、一度は品切れかとあきらめた真鴨がなんと登場。胡椒と内臓と玉葱のソースがばっちり合ってます。すごくイタリア的なソース。これで雷鳥も旨かろうね、などと妄想たくましくなっちゃいます。
セミフレッドは胡麻と苺が意外な相性。胡桃とバナナの焼ようかんみたいなチャンベッラは、チョコソースとジェラートと一緒に食べると驚きの味。ラベンダーの参加でぐぐぐっと大人の味に変わります。
満席御礼の土曜の夜、メニューに並ぶ品書きの行間から「料理したーい!料理好きだー!」というシェフの雄叫びが聞こえるような(幻聴だってば)この店の、料理が一段とグレードアップしてたのが嬉しくて、寒風吹く中を心はスキップしながら帰るのでした。
[AQ!]
覚悟もできた。自信もできた。あとはスロットルを踏み込むだけ! って感じで迫ってくるです。
2005年 7月
*生シラスのガスパチョ
*焼き茄子と鯵のマリネ、セルバチコ・香草
*穴子燻製とペペローネ、シコレと香草
*トフェイヤ
*パパロット
*貝類の生パスタ
*サラミと緑豆のリゾット「パニッシア」
*十勝産仔牛の玉葱・マスタード煮込
*比内鶏とジャガイモのロースト、砂肝串焼
*クレーマコッタ、無花果のバルサミコ煮添え
*ティラミスのセミフレッド仕立て
+99 Vino Nobile di Montepulciano riserva / Crociani
[AQ!]
生シラスのガスパチョの苦味。ブラインドでは生シラスとわからないかも。外人とかに食わせてみたい、と変なことを考える。
ペペローネは胡桃オイルで。うん、絶好調。
パニッシア…で合ってるかな、トスカーナ…だっけかな、シェフは「向こうでやってるの、そのまんま、ですよ」と言う。しみじみと素晴らしい。堀川シェフは「そのまんま」と言う時に、目に力が入る、そんなタイプである。
仔牛は、最近は茨城vs.十勝だな(笑)。「例の」。草を食う前のもの。
比内鶏は参った。地鶏塩焼きの「決定版」。オイルと鶏と塩。オイルはシチリア。イタリア産は「国内向け」と「輸出用」を作り分けるメーカーが多いので要注意とか。オイルが完全に「ソース」として機能している。塩はイギリス産。
無花果のクレームブリュレ、ヤヴァい。肉のようなドルチェである。
ワインは大阪のワインウェイブの定温リーファの物。よい質であった。
割と慢性的満席っぽい印象だけど、予約が取れない…ってことは、まだない。
[へべ]
あの苦味がガスパチョを深くしてくれて、とても好き。いいなぁ生シラス。
料理魂がひきつづき炸裂してます。皿の上ことごとくハッピー。まことシンプルな鶏の塩焼きに、ひれ伏すしかない心地よさ。脱帽です。
2005年10月
*秋刀魚マリネのクロスティーニ
*松輪産真鯖の軽燻製と焼野菜のマリネ
*気仙沼産戻り鰹のカルパッチョ
*金時豆、うずら豆、白インゲン豆の裏ごしスープ
*松茸入りのパッサテッリのズッパ
*Umbricelli con ragu di funghi
"ウンブリチェッリ"マッシュルームのラグーソース
*ムールとシラ貝とジャガイモのティエッラ
*仔羊の藁焼
*牛肩肉のブラザート
*木の実のトルタ、無花果煮、バニラのジェラート
*スプマンテと洋梨のスープ、ヨーグルトジェラート・蜂蜜
+00 Cumaro / Umani Ronchi
[AQ!]
開店5周年で、グラススプマンテはゴチ。月日の経つのは速いものである。原点に戻って、スペシャリテである羊の藁焼なども行ってみる。
ティエッラは、あのグラタン容器=ティエリ、からの名称。
いい材料も精一杯買ってるよなぁ。
2005年12月
*鮭のクロスティーニ
*鱈と白子のマンテカート、ポレンタのフリット
*鶉のサルシッチャの原木椎茸詰め
*金時豆、うずら豆、白インゲン豆の裏ごしスープ
*トフェイヤ
*蕎麦粉の「ピッツォッケリ」、冬キャベツとジャガイモ、プロボローネ
*ライ麦のタリアテッレ、蝦夷鹿と洋梨のラグー
*仏産雉のロティ、卵黄と胡椒のソース
*島根産仔猪の炭火焼
*栗とミルクのズッパ、珈琲豆とサンブーカ
*苺のパンナコッタ
+04 ドルチェットダルバ
[AQ!]
今日は、料理に関しては、横綱相撲を取りきった、という感じ。
マンテカートの、上品で複雑なこと。トリュフオイルが心憎い。
鶉の香りがサルシッチャにすることで匂い立つ。
プロボローネのアフミカート臭!
「鹿はフツーには小麦の生えた所にはいないことから発想した」というライ麦版。
雉は1週間以上寝せて、昨日、羽根を毟った。これでシットリして素晴らしい具合。まだまだクサいとかってことはない、まさにフザンタージュの名の主。
仔猪がサイコー。我ら猪史上でもかなり上位。すべてがピタリと合いました。10kgくらいのウリ坊。5kgでも15kgでもない持ち味が、生きた。
[へべ]
しんしんと冷える夜。「何があるかな、今夜のスープはなんてったって三種豆とトフェイヤとふぇいや」などとブツブツ唱えながら、白い息を吐いて夜道を急ぐ。
皿の上の料理の、なんというのだろうか、格が来るたびに上がっていくような。トマトの赤とバジルの緑のソースさえも、安直に流れず、どこか凛としている。
今のところ生涯ワンノブベストイノシシかも!「猪は10キロに限る」を座右の銘に生きていきたいなどと思う。
そうだ雉のソースもとても旨かった。
シェフの縞のエプロンが、結構好きだな~。
2006年 2月
2月中旬はトスカーナ旅行でお休み、とのこと。
本当はシェフの一番のルーツであるピエモンテを考えたのだが、五輪で混んでるから、って。
私めポリープ手術(というほどのもんでないけど)直後につき、お魚ディネ。…にしたのだけど、1ヶ月も日記をサボっていたらさすがに食ったもの忘れた(^^;)。
2006年 6月
*生しらすを浮かせたトマトのガスパチョ
*マコガレイカルパッチョ 野菜のモザイクと胡瓜のソース
*茨城産仔牛肉のタルタルとアスパラソヴァージュ 温泉卵添え サマートリュフのアクセント
*"スペゲッティ"メトイカと野生ルーコラのアーリオ・オーリオ カラスミ風味
*"トローフィエ"ウサギとカルチョーフィ、オリーヴのリグーリア風
*仔鴨ムネ肉のローストとフォワグラのソテー 白アスパラガス添え ピエモンテのモスタルダのソース
*柑橘類のセミフレッド 甘酢っぱいレモンのソース
*小菓子とカフェ
[AQ!]
今月のおまかせコース。これからは、メニュー体系の一番上のこの「おまかせ」に力を入れて行くらしい。ぱちぱち。
“ミッシリ”と言いたいくらい充実感のある、厚みというか豊かさのある美味。
2006年10月
*蛸、トマト・セルリのピュレ
*秋刀魚の燻製とじゃが芋、トマトのテリーヌ
*牡蠣と長野産天然キノコのカルトッチョ
*沼津産赤海老のスパゲッティ
*“バヴァ”フォンティーナチーズでのフォンデュの様なじゃが芋のニョッキ 秋のトリュフ風味
*島根産天然仔猪と伊産フレッシュポルチーニ茸の炭火焼き
*ピオーネとワインのテリーヌ グラッパ風味マスカルポーネのジェラート添え
+99 Toar / Masi
[AQ!]
おまかせ。素晴らしい!
秋刀魚は燻製にしてのテリーヌ…敢えてここでトマト…ワタのソースは上品なひき出し加減、と、凡百と似て非なること一万光年。
牡蠣はアルミホイルにくるまれて。茸は、なんとかシメジ…とクロカワタケだが、この黒皮茸の苦味が素晴らしい。こちらが主役か?、と思うぐらい。牡蠣にとっては放漫さへのお目付け役、黒皮苦味にとっては牡蠣悦楽性が引き立て役。
バヴァは「口ウレシイ」一品で、お口がイタリアのコドモになったような気分。
仔猪は解禁前だが、駆除目的枠から回ってくるものがあるという。8kg、と意外としっかりしたサイズで、仔の良さに猪の香りがブレンドされてきてて旨い。あと、今日のポルチーニは、ヤケに良い。
2007年 3月
Menu di Speciale
*雲丹・トマト・モッツァレラのスープ、メギス・タルタルのカナッペ、その中骨揚げ
*沼津産天然ヒラメのカルパッチョ 野菜とルーコラのソース
*沼津産スカンピのオーブン焼き
*山菜とじゃが芋を詰めた“アニョロッティ デル プリン” クリームのバニャカウダソース
*新牛蒡の“フィオッキ”鴨の燻製と白髪葱、バルサミコ酢のアクセント
*会津産馬ロース肉のレアソテー 赤ワインソースで
*ポートワイン風味のザバイオーネでグラティナートしたイチゴとお米のグラタン
*Dolcini e Caffe
+金柑・スプマンテのアペリティーヴォ
+グラスワインコース:97 Vino Nobile di Montepulciano riserva / Crociani など
[AQ!]
今年から、フロアに出てたマダムが子育て時代/ソットシェフはじめ厨房システム整う…ということで、堀川シェフが営業時間内はフロアに出る体制に移行、とのこと。食べた感じ、これでイイと思われます。
当日のお願いで急だとは思いつつ、おまかせMenu di Speciale、にて。なんと「食事に合わせたおまかせワインコース」も新設されていて、内容充実・お気楽極楽…嬉しい限りだ。
ヒラメには、自身のジュレ添え。合わせた白ワインも舞い上がるメデタサ。
スカンピは皿からはみ出るくらいの巨大さ。「沼津産が多いですね?」と聞くと、この辺り(祖師谷)だと東名用賀の位置関係で「近場」にあたる沼津は使い勝手がいいのであるらしい。型のいいスカンピなどは、その日の朝の電話連絡で「ポーンと持ってきて」もらって、…といった具合だそうな。
山菜は、蕗の薹・独活・コゴミ・少量のたらの芽。クリームのバニャカウダ、というのは、イタリア修業当時の親方の得意技だったらしい。
牛蒡・鴨クン・白髪葱・粉…のどれも突出できないほど全体で巨大・完璧な球体を成したフィオッキの一皿。プリンなど、此処んちのパスタは凄い、感服。
赤身肉の鉄分が「肉食った~!」って感じで、その感覚でシェフに同意する馬は、赤ワインソースの酸味具合よろし。クロチアーニにめっさ合うのですわ。
ぼったいくらいのママミーア具合の嬉しい苺ゴハン(笑)は、苺の酸のキレが見事。一度バルサミコを通してる、って。
一人あたま、コペルト500円おまかせ7000円金柑スプマンテ700円ワインコース3000円に5%の税がのるだけ。安っ!
[へべ]
フィオッキ、輝いてます!
フィオッキ絶品でした。メギスのカナッペから馬ロース肉まで、どれを取ってもすんばらしい。料理に合わせてシェフの選んだグラスワインコースも相性楽しく、続けてほしい好企画。
2007年 4月
Cena di Speciale
*小魚のフリットと空豆・桜海老
*イサキのカルパッチョ 野菜のソース
*鹿児島産乳飲み仔豚のポルケッタ カンノナウヴィネガーをアクセントにしたパンと野草のサラダと共に
*“ストロッツァプレーティ” 乳飲み仔豚の舌、足、頬肉などでのラグーとアスパラガスと焼きトマトのソース サルヴァチーズのアクセント
*北海道旭川市美深町仔羊と筍の炭火焼 タイムとペペロンチーノの香り
*Granita
*Dolce
+山葡萄のシャンパンカクテル
+グラスワインコース:97 Barolo / A.Conterno など
[AQ!]
小魚フリットは、スクガラスのアイゴみたいな(笑)。
シャンパンカクテルは山葡萄割りでよかったけ?、これメッサうま。いい感覚したはりますわ。
カルパッチョはイサキでよかったけ?
今日、ウカウカとその名乗りに釣られて赴いた、その仔豚はサイコー。いやぁ、美味い!!
ストロッツァプレーティはなんか由来…みたいな話を聞いた気がするのだが、忘れ。
「今日はパスタ一品減らして、セコンド大盛です」の羊もうまー。
ドルチェはショワ。忘れた。パイナップル色の台にグラス乗せた奴と、苺あんどチョコタルト?色の奴。
アルドコンテルノが大当たり。すんごい。綺麗、旨い。「羊に合わせて」だそうだ。
「抜栓は昨日で、それも良かったかも」…とのこと。
2007年 6月
[ Cena di Speciale ]
*小ムツのフリット、生ハム巻グリッシーニ、モツァレラのガスパチョ
*平目のカルパッチョ 野菜のソース
*長野県阿智村仔ウサギとジャガイモの温製サラダ カンノナウヴィネガーのヴィネグレット
*“トローフィエ” 沼津産穴子とナスの煮込みで
*茨城県土浦仔鳩の炭火焼 その内臓のギオッタ風ソース
*Granita パッション
*米のカタラナ
*茄子巻、生姜アイス
+オレンジ蜂蜜スプマンテ
+グラスワインコース:ピノグリージョ、97 Amarone / Allegrini など
[AQ!]
かなり小さな仔兎は長野県産だそう。抗生物質注射の始まる直前のものだとか。これが、肉質・料理ともに素晴らしく、ビックリ! 先月もカタルーニャで「日本で食べる兎ってなんかイマイチだよねー(野兎はともかく…)」と話していたのだが(彼の地の兎はウマイ!)、なーんだ、日本にもあるじゃん、イイの! 今日のは、状態がイイと思うんだよなあ。肉の張り具合に無理がなくて、味が自然に滲み広がってくれる。
みんなももう一回、兎、考えてみてくれんかのー(^^;)。
2007年 7月
*Stuzzichino
*国産おとしハモと胡瓜のサラダ ライム風味の胡瓜のサラダと生ウニのソース
*紅茶の香りを練り込んだ冷製タヤリン 白桃とサマートリュフで
*アンデスポテトのニョッキ ボタン海老のトマトソース
*国産ウナギの赤ワイン煮 中長茄子と万願寺唐辛子添え
*秋田県産比内地鶏の炭火焼 セミドライトマトに詰めたボイル野菜とシチリアのヴァージンオイルでシンプルに
*南瓜のカタラーナ レモンのソース
2007年10月
*ピアディーナ
*栗とミルクのミネストラ
*松輪サバの燻製 増田野菜のサラダと共に
*ツブ貝と白葱のタリオリーニ バターソース 秋のトリュフで
*ポルチーニ茸やジロル茸などいろいろなキノコのリゾット
*仔羊ロース肉の新わら包みロースト
*豚レバーの網脂包みロースト ローリエと黒胡椒風味
*洋梨、栗、薩摩芋のジェラートやセミフレッドの盛合せ
[AQ!]
M先輩家と。アミューズはもうちょっと色々あったな。7周年…だっけ記念ディナーで、藁包みなど名物モノも。
2007年11月
*蝦夷鹿のタルタル
*丹波産猪の前菜盛合せ(テリーヌ、自家製ハム、コンソメと人参のムース
*真鴨胸肉のローストと腿肉のコンフィ レンズ豆のサラダと共に サルサ・ペベラーダで
*雉腿肉とリコッタ、タレッジョチーズを詰めたカッペレッティ ポルチーニ茸風味のクリームソースで
*山鶉と牛蒡のリゾット フォワグラのソテー添え 熟成バルサミコをアクセントにして
*雷鳥の炭火焼き 松の実、オレンジピールの入った赤ワインソース 内蔵の煮込みを詰めたポレンタとラディッキオのロースト添え
*お口直し ブラッドオレンジグラニテ
*栗とミルクの焼きズッパ サンブーカとコーヒー豆のアクセント
*小菓子とカフェ
+Fattoria Col Santo、00 Roero Printi Monchiero Carbone、00 Cesari Amarone Bosanなど
[AQ!]
記憶の殿堂入りしそうなジビエ尽くしムニュ、華麗なる献立。二人で36000円は安過ぎ(^^;)。
これだけの満艦飾(笑)「饗宴」で、見事な香りと印象の描き分け。
ジビエでもとくに小鳥系は、フレンチよりイタリアンの方が各食材個性を上手く抽出しているんじゃないかと感じることがある。今日もそう。
いやまー、勿論、それぞれの店に拠るんですがね。
2008年 3月
*アミューズ:バーニャカウダ、キッシュ、丹波産猪自家製生ハム、キビナゴフリット
*天然ヒラメのカルパッチョ そのスープのゼリーを添えて
*イベリコ豚セグレートと増田野菜焼き
*ほうれん草、リコッタ、ヘーゼルナッツを詰めたアニョロッティ・デル・プリン
*スパゲッティ 羊のトリッパと白インゲンの煮込みソース
*ピエモンテ州ヴァルド渓谷風 仔山羊料理の盛合せ 雪下キタアカリのロースト添え
仔山羊のわら包みロースト/バラ肉でのストゥッファート・ディ・モントーネ/内臓と血の煮込みブルスティネンガ
*日向夏のグラニテ
*林檎のストゥルーデル パオロのおばあちゃん風 カラメルのジェラート添え
*小菓子とカフェ
+自家製苺ピュレ+スプマンテ、06フリウリ、03バルベラ、93カステルジョコンドなど
[AQ!]
仔山羊祭り。ヽ(^o^)丿
1頭だけの入荷…と知らせを聞いてから10日間ほど来られないので今回は駄目か、、と思ったら「まだ、ある」とのことで飛んで行く。
今回は北海道産ザーネン種の9kg、ということで、ほんとに「仔」な感じ。
山羊の弾力があって味があってでも優しい「繊維」感を満喫。うめーなー。食べてて頭の中にやばいものが出てきそうにウヒョウヒョ…になるのはストゥッファートかしら。
トリッパは山羊のは使い切ったか、羊です。
山羊とか家兎とか小鳥とか…、こういう素材の、「美味いイタリアン」は、やっぱ、たまりませんにゃー!
安い。いつものことながらスマンす。
2008年 5月
*ガスパチョ、シラスのナポリ風つけあげ、沼津産豆鯵フリット、桜海老空豆団子、本えびクスクス
*藁でスモークしたサーモンとアスパラガス、春キャベツのテリーヌ
*新鮮なフランス産蛙のグアゼットとクレソンのスフォルマート ペッリチェ渓谷の一皿
*生ウニとホワイトアスパラガスの冷製フェデリーニ
*空豆とペコリーノチーズを詰めたラヴィオリ パンチェッタの軽いクリームソース
*今帰仁アグー仔豚の塩竃ロースト 豚足スープをベースにした白ワインソース
*日向夏のグラニータ
*パイナップルとポレンタ粉、リコッタのピッツェッタ ココナッツのジェラート添え ローマ菓子のアレンジ
+01 Rocca Bernarda Vineis
+98 Rosso dell Umbria Montepulciano
[AQ!]
沼津 に揚がった本えび(ヒゲナガエビ)。
軽シチュー仕立ての蛙はいい料理だ。師匠の得意技なんです…だったかな。ジーン、、、
仔豚、塩の竃からコンニチハ、想像以上に更に美味かった。ソースも素晴らしい。
2008年 7月
*一口の増田農園玉蜀黍
*酸味を効かせた北海道産トマトの冷たいスープと生ハムとメロンとグリッシーニ
*国産ハモの冷菜 ライム風味のゼリーと胡瓜のサラダで
*ズッキーニの花に詰めた鮎のパテと阿寒湖産ザリガニのヴァポーレ クルミ風味のサルサビアンカ ペッリチェ渓谷の一皿
*“パスタ・クッリ・サルディ” イワシとウイキョウのシチリア風スパゲティ
*カボチャの“フィオッキ” バターとパルミジャーノチーズ風味 サマートリュフをかけて
*国産ウナギの赤ワイン煮込み 茄子とズッキーニのソテー添え
*阿智村産ウサギのパンチェッタ巻きロースト
*スイカのグラニータ
*ドルチェと小菓子
[glass wine]
+パッションフルーツ・スプマンテ
+04 Nosiola di Trentino / La Vis
+07 Costaripa Lugana DOC Pievecroce
+04 Verduzzo Fliulano Bressan
+02 Langhe Nebbiolo Bera Azienda Agricola
+04 Cannonau di Sardegna Jerzu
[AQ!]
パンその1はフォカッチャ。
鱧も沼津産だっけな。沼津の鱧は優秀で、全国の水揚げの具合によっては、京都でも使われたりするようだ。
鮎は皮のカリカリも添えて。この皿の緑は「プルピエ」。「これ、なーに?」と思わず聞いてしまうくらい、存在感のある緑のアクセントを与えている。増田さんの畑で、最初は蒔いたものらしいが、今では、勝手に生えているという“強い奴”。美味。…などと色々褒めていると、こちらにガンを飛ばしねめつけてくるザリガニ君の迫力!(^^;)
ウナギとウサギ(笑)。ウナギは凄かったねー。直球なのに複雑で、カ・イ・カ・ン!
ドルチェなんだっけ? くるくる巻+生姜アイス? 無花果のブリュレ?…とかか。
2009年 1月
*埼玉の増田農園の有機野菜でのバーニャカウダ
*佐渡沖寒鰤のカルパッチョ、有機野菜
*ジャガ芋とセロリのヴェッルタータに浮かべたバッカラマンテカート 冬の黒トリュフ風味
*沼津産赤海老と茸のスパゲッティ
*ホロホロ鶏とポルチーニ茸の煮込みで炊いたリゾット フォアグラのソテー添え 長期熟成バルサミコのアクセント
*イベリコ豚肩ロース肉のロースト 赤ワインソース
*ザバイオーネ冷製
*ストゥルーデル
*チョコ・ヘーゼルタルト、トリノのイメージ
+05 Blanc de Morgex et de La Salle RAYON / Cave du Vin Blanc de Morgex, ラツィオのシャルドネ, 03 Barbaresco Stefanetto / P.Busso など
[AQ!]
祝・新装開店(からちょっと時間がたっちゃいましたが(^^;))。温かみと質感のある、いい雰囲気に出来上がってます。
料理も相変わらずばっちり!
寒鰤が大穴、的に(シツレイ(^^;))、出色のうまさでした~。
2009年 5月
*増田農園蕪のクレーム・平目のカラスミ添え、サルシッチャ詰め黒オリーヴ、キハダカルパッチョのクロスティーニ
*春の魚介や野菜のサラダ
*わらで香りをつけた地鶏の温製サラダ くるみオイルとバルサミコで
*ホワイトアスパラガスと生ウニのスパゲッティ ミント風味
*コルツェッティ 兎肉と空豆の煮込みソース ペコリーノドルチェをかけて
*スイーノ・ネロ・パルマ肩ロース肉と山菜の炭火ロースト エオリア諸島風ソースで
*レモンバームのグラニータ
*チョコ・バナナ、ラズベリージェラート
*日向夏の白皮テリーヌ、カンパリ風味
*ミニャルディーズ
+Oris / CiuCiu、97 Verdicchio di Materica / Bisci、06 ランゲ、99 Tenuta di Capezzana / Ghiaie della Furba
[AQ!]
●キタアカリ・藁地鶏・ホップ・トマト・ルッコラセルバチコ・大根花、97 Verdicchioが素晴らしい相性。藁仕立てはやはりロンバルディアだっけ、でやっていたもののアレンジ。複雑な響きが交錯する傑作。
●磯ツブ貝、サザエ、エビ、ディル、大根の花、ルッコラ、豆、トマト、焼き蛸、ムール、辛子菜、白身はナンダッケ、蛍烏賊、青柳!
●コルツェッティ。この円盤形のパスタ、リグーリア州の郷土パスタ。堀川さん得意のスタイルのパスタの一つだけど、完成度、やヴぇー(笑)。06ランゲとは、王道相性らしいのだが、確かにピッタリ。
●コゴミやコシアブラ、ウド、蕗の薹、アイコかな。エオリアはシチリアの方のケイパーの島、アンチョビ、ケイパー、アーモンドなどのソース。
現地パルマでも数百頭の生産で日本にも一度に6~8頭しか入ってこない黒豚。ナチュラルで、生育期間がかかってる感じ、シッカリした手応えがストレスという意味でなくある、かなり濃いのに嫌らしくない。
2009年 7月
*豚耳の温かいサラダ クルミオイルのヴィネグレット クミン風味 プラァ山の料理
*鰻の炭火焼 茴香風味
*冬瓜の冷たいスープに浮かべた国産の湯引きハモ ライムの香りをつけたそのスープのゼリー添え 冷製パスタ仕立て
*トフェイヤ(豚の舌、耳、ほほ肉、足などと野菜を煮込んだズッパ ピエモンテの郷土料理)
*ズッパ ディ ファジョーリ(うずら豆、金時、白いんげん豆の3種の豆と有機野菜の裏ごしズッパ)
*土浦の二宮さんが育てた力鶏モモ肉の炭火ロースト ポーチドエッグとサマートリュフ
+グラススプマンテコース
[AQ!]
実験的に「夏場の金曜夜だけ深夜営業アラカルト」…と聞き、伺う。
…っていうか、堀川さんはホントに力量ある料理人で、だから店を「おまかせ」主体にした時は大喝采であったのは勿論なんだけど、一方で、「でもプリフィックスで郷土風ズッパ食いてぇ」とか「伝統まんま系のアラカルト食いてぇ」という欲望も、当然残っている(^^;)。
それが深夜帯で適うようになり、嬉しいざんす。「チーム堀川」として、人を育てる力量にも拠るところですな。
トフェイヤもファジョーリも、久しぶりに食べると、「ああもうイヤっ!」(なんやソレ(^^;))ていうくらい美味い。
二宮さんの「筋肉鶏」が、傑出してた。優しきシェフは、
「石井さーん、すいませーん、アラカルトには人手が無くて大変かなあ?と“シンプル仕立て”って書いていたんですけど、ついついコースの仕立ての方で作っちゃいましたぁ、、、」
ありがとうございます。それにしても、これはイイ。噛み応えの美味さ、を、トコトン! いやあ、味のあること。餌や飼育期間など、相当研究してるとのこと。そうでしょうとも。二宮さんもどんどん美味くなってるよね。
そういえば「鶏のサマートリュフ代、ちゃんと取って下さいね」…って言ったんだけど、ちゃんと乗せてたかなぁ、、、(^^;)
カデルボスコやらフェラーリのヴィンテージやら、だっけ、詳細忘れてしまったけど、「スプマンテ・コース」もバッチリ。
2009年11月
*ピアディーナ、しらす、柿と生ハム
*沼津沖のトロール漁で上がった赤海老のタルタルとクスクスのサラダ そのスープを小さなグラスで添えて
*フォアグラを詰めた山ウズラのガランティーナ アニス風味 イチジクのマリネ添え
*山鳩とポルチーニ茸、カルドンチェッリ茸の温かいサラダ サラミと玉葱のギオッタ風ヴィネグレット ウンブリアのイメージ 胸肉はボイルハム、手羽・モモ肉はコンフィで
*薩摩芋とリコッタのマルファッティ キジの燻製のクリームソース ココットに詰めたグラティナート 白トリュフをかけて
*ライ麦粉で練ったタリアテッレ 蝦夷鹿のラグー 洋梨とウブリアーコチーズのアクセント
*雷鳥のロースト 松の実、スパイス、オレンジピール、チョコレート、赤ワインのドルチェフォルテソース
*柚子グラニータ
*栗とミルクの焼きズッパ サンブーカとコーヒー豆のアクセント
*イチジクのタルト
*小菓子
+アルトアディジェ5種白
+キャンティ
+04TRAVAGLINI GATTINARA RISERVA
+00Amarone della Valpolicella Bosan CESARI
[AQ!]
基本的には「満艦飾的“づくし”コース」は、「ううむ」的やや苦手な我が家であるけど、フィオッキの「ジビエづくし」は毎度、見事な出来で唸る雄叫ぶ感動する。
こういうのは、土着イタリアンは向いてもいるのだなあ。
そういえば、前回より一層、味の色彩が多様で楽しく感じたのだが、シェフ的には、「今回は、より、昔ながらのオーソドックスな仕立てが多いかな」だそうで。
あと、「おまかせワイン」の合わせ方、ここんとこメキメキ良くなっていたのだが、今回は素晴らしい!
とくに、雉・クレーム・トリュフとガティナラが絡み合ってハーモニーを奏でる。
ついでに言えば、雉のマルファッティのフワフワ感には、萌え。堀川さんが手ずから削ってくれる白トリュフ、よく合う。
アマローネBosanは、アマローネなの?…っていう滑らかさ・粒子の細やかさで、これはとてもいい酒だと思う。
2010年 1月
*増田農園の人参のムース 沼津産スカンピのタルタルとキャヴィア添え
*マグロのカルパッチョ 増田農園の葉野菜とオレンジのサラダ添え 黒胡椒風味のシチリア風
*フォアグラの燻製をのせた里芋のヴェッルタータ 猪のブロデットを注いで
*函館産アンコウの全てと茸のリゾット
*長野産猪のアッロスト ハーブとヴィネガーのソース
*モンテビアンコ
*名古屋コーチン卵でのシナモン風味のジェラートを添えたリンゴのクロスタータ
*小菓子
+06 Oltrepo Pavese Rosato Montelio (glass)
+06 l'Ora Vigneti delle Dolomiti Bianco Pravis (glass)
+03 Il Carpino Collio Sauvignon (glass)
+04 Chianti Classico riserva Torre a Destra / Castello della Paneretta (glass)
[AQ!]
グラスワインコースの相性レベルと面白みがグングン上がってきている。シェフとソムリエの合議が上手く行ってるのかな。鮪にrosatoも、なるほど。
料理は「正月コース」とは思えないキレキレのレベル。
プリモは、二人で別のモノに泣き別れる手もあったのだが、何となく「勘」に訴えた鮟鱇で揃えたら大当たり。「どっちかだけだったら喧嘩してましたよ(笑)」 品書に、アンコウの「全て」…と書き下ろした気持ちがよくわかる出来。
セコンドは最初から、「猪でお揃い」でしょう。幼そうな仔だった。
2010年 5月
*関アジのマリネ 採れたての柑橘類のソース 増田農園の元気野菜と共に
*熊本県北阿蘇の井さんが育てたあか牛のタルタル 信州産グリーンアスパラガスと自家製フレッシュマヨネーズソースで
*美味しい卵で練ったタリアテッレ 熊本県天草産アナゴの燻製と静岡県掛川の石山農園の青酸っぱいトマトのソース
*グラニャーノ村産パッケリ 空豆と二宮さんのホロホロ鶏のじっくり煮込みソース ペコリーノチーズ風味
*イベリコ豚肩ロースと、その時の山菜の炭火ロースト アンチョビとケイパー、アーモンドのリーパリ島のソースで
など
2010年 7月
*空豆のフラン、生玉蜀黍、モロヘイヤのズッパ
*天草産鱧の冷前菜 トマト水のソースと鱧骨ジュレ、ルッコラ・プルピエ・ディル
*紅茶の香りを練り込んだタリオリーニの冷製仕立て 白桃のソース サマートリュフをかけて
*高知産夏鹿のタリアータ 増田農園の夏野菜のサラダで
*“コルツェッティ”増田農園で育ったズッキーニとイタリアヴェネト産ウサギの煮込みソース ペコリーノチーズで仕上げて
*愛知産鰻の赤ワイン煮込み 増田農園の千両茄子と万願寺唐辛子のビステッカ添え
*04 Schioppettino Colli Orienrali del Friuli / Antico Broilo
*パンナコッタ・メロンスープ
+Rossese Riviera Ligure di Ponente / Durin
+Liquore alla Camomilla con Grappa
[AQ!]
今年も盛夏の週末は深夜営業だとかで、21時半に伺う。が、まだアラカルトの用意とかは間に合わずで、フツーの夜のメニューのご用意、ということだったみたいだが、俺ら的には勿論OK。
純度と迫力がともにアップして感じる。最近の堀川さんとこは凄い。モロヘイヤの艶っぽい純。
鱧は「梅をトマトに置き換えて(笑)」ということだが、恐ろしくまとまりの良い仕上がり。
タリアータにコリンキー・UFOズッキーニ・トマト・ルッコラ。
鹿が、肌理細かく、舌に口蓋にネットリと(しかし、しつこくなく)触る。それであるのに、味が随分シッカリしていて、味覚に要素が多くみつかる。…すると歳はどうなんだろう?
正解は、かなり小さい個体だそう。うーん、夏の高知の山は餌が良さそうだ。高知の野菜扱いの方の紹介だとか。
コルツェッティの段で、北イタリアの風景をパッツンと見せる。…というのが、俺らも少しはわかるようになった(笑)。
「夏の定番」に近い皿が並ぶが、今年がイチバン!…って思っちゃうって…(^^;)。
[へべ]
つめたい桃のタリオリーニ。妖艶に香るサマートリュフとの合奏は、えもいわれぬ高貴な味わいで、たぶんそれを支えているのは、通奏低音のような紅茶の香りなんだろう…。
知ってるつもりの、以前のシーズンにも楽しませてもらった、あの皿、この料理。でも一口食べると、なにかが違う。雨の後の景色がくっきりするような、輪郭線がディテールがくっきりしたような、こちらの目がよく見えるようになったみたいな、不思議な変化。料理って、すごい。
2010年 8月
MENU SPECIALE DAL “ MELCATO DELLA AMACUSA”
天草の魚介類と増田農園野菜のフルコース
*Stuzzichino
小さなアミューズ
小蛤と愛知産玉葱の冷製クレーマ サマートリュフ添え
*Antipasuti
真蛸の片面炙り焼き 増田農園野菜などのサラダと共に
ヤリイカとその内蔵の焼きリゾット オクラと天草赤ウニ添え ミント風味のトマトソース
*Primi piatti
ゴーヤのスパゲッティ 天草の魚のカラスミをかけて
サザエとツルムラサキのリゾット
*Secondo piatto
アコウとイタリア産サマーポルチーニ茸の軽い煮込み ポレンタ添え
*Dolce
小さなグラニータと、ニューよりお選び頂くドルチェ
*Dolcini e Caffe
小菓子とカフェ
2010年10月
*ホロホロレバーパテのクロスティーニ
*元気なチカラ野菜のバーニャカウダ
*九州天草産芭蕉カジキの燻製 茸のパッパに浮かべホロホロ温泉卵を添えて
*茨城産日本ナマズのピカタ 衣にマッシュルームを、ソースにクルミとバルサミコ酢をアクセントにして
*“ズッパ・コアダ” フォアグラとトリュフ、二宮さんのエトフェ鳩でのアレンジ
*“タヤリン” バターとパルミジャーノチーズのソース イタリア産白トリュフがけ
*天然山ウズラとその日の茸のロースト そのスーゴをスパイスとアスティ風バーニャカウダで仕上げたソース
*愛媛産ライムのグラニータ
*洋梨のピュレとアマレッティのピエモンテ風トルティーノマスカルポーネチーズとラベンダーのジェラート、グラッパ風味のチョコレートのソースを添えて
*カフェとヴァルド風クルミのタルトの小菓子
[by the glass]
+08 Vigna Flaminio Brindisi
+Ledica
+97 Barbaresco Cichin Ada Nada
+95 Brunello Montalcino Vasco Sassetti
[AQ!]
盛況の中、回りの四人卓を見ていると、そろってまた、四人四通りの注文をしてたりして…(^^;)。(注:勿論、禁じ手じゃないけど、品書豊富な店の盛況時に皆でこれやると、厨房、フツーは即死します(^^;))
これがまた、ちゃんと出てくるんだねー。まあ、見てただけだけど。厨房、悲惨を超えて高揚に至ったか…って(笑)。
そんな訳で、ウチに出てくる皿も、何やら高揚感が感じられます(笑)。
こーゆーのは、「本日のおまかせ1コース“だけ”でございます」の店には生じない熱気だね(^^;)、などと。
鯰は「これからも扱う食材」とのこと、万歳!
ズッパは贅沢きわまりないオールスターも、美しく仕上がる。
山鶉は、出始めの時期のオットリしたタイプ…かな。
2011年 3月
~ Unita(ウニタ)コース ~
*バーニャカウダ
*春のピエモンテ前菜の定番! アスパラガスと春キャベツ、黒部大鱒のテリーナ マイオネーゼソース
*トリノの財務家たちがお昼に食べていた贅沢内蔵料理 “フィナンツィエーラ”
*ほうれん草とお米、鹿の詰め物パスタ カッポーネのスープに浮かべて
*新牛蒡と赤ワイン(ネッビオーロ種)のリゾット 黒トリュフ風味
*二宮さんが育てた、超長期飼育の巨大鶏カッポーネ(去勢鶏)の煮込みサルミ
*トリノの定番、ビチェリンをデザートにアレンジして
*トリノ風小さな菓子とカフェ
[AQ!]
大震災翌日(^^;)。さすがに徒歩圏の店がいいか、と、こちらへ。着いてみると完全に満席。ウハッ!…しかし伺うと、かなり入っていた事前予約は、本日お昼までに一度、全てがキャンセルされたらしい。まあ、そりゃ、なあ…
ここにいる満席のお客は、言われてみれば、何となくウチも含めて「近所の人」っぽい雰囲気(^^;)。
皿とワインに多少の被害、とか。ラベルがワイン染め (^^;記念撮影) になってしまったボトルを、グラスワインコース用にお安く提供…。
地震のショックが続いていても、…カッポーネは美味い!(^^;)
2011年 6月
*九州天草産、ハモの湯引き トマトと胡瓜のガスパッチョソースと増田さんの元気な野菜のサラダと共に
*トフェイヤ
*パパロット
*二宮さんが育てた、超長期飼育の巨大鶏カッポーネ(去勢鶏)の煮込みサルミ
など
[AQ!]
「体力的にも精神的にもお疲れヘロヘロ」 + 「たまにはズッパ食いてぇじゃん」 で、「(ボクたちの)原点プリフィックス帰り」の日とした。いやあズッパ美味いす! また、初夏にもイイもんれすね。
ギリギリ当日予約だが、またしてもパッツンパッツンに満席。ダム決壊 (←「予約の取れない店」化) 前日じゃ(^^;)。
2011年11月
*Stuzzichino
小さなバーニャカウダ
*Antipasti
蝦夷鹿のタリアータ タタキ仕立て ウブリアーコチーズと洋梨のサラダ バルサミコ酢のヴィネグレットで
+Sudtirol St.Magdalener Classico / F.Gojer
フォアグラを詰めたホロホロ鳥のガランティーナと蕪のロースト その軽いフォンのクリームソース
+06 Sacrisassi Bianco / Le Due Terre
*Primi piatti
“トルテッリ・イン・ブロード”を猪で! 猪の燻製を煮込んだ詰め物 スープは猪の骨から取りました
+06 Vino Nobile di Montepulciano / Dei
赤ワインを練り込んだオンブリケッリ 山鳩の煮込みソース 無花果とペコリーノチーズのアクセント
*Secondo Piatto
青首マガモのロースト そのフォンと内臓の赤ワインソース ラディッキオとポレンタ添え
+05 IL Carbonaione / Poggio Scalette
*Dolce
柚子のグラニータとリンゴとアマレッティのトルタ グラッパ風味の温かいチョコレートソース ヘーゼルナッツのジェラートと共に
小菓子とカフェ
[AQ!]
毎年充実のフィオッキ・ジビエ祭だが、今年は更に、ナンダロ、整った感じ…削ぎ落としが利いたというか、まあ洗練というか、が表れたラインナップ。研ぎ澄まされた…と言うのがいいのかな。
へべの蕪には白トリュフを。
St.Magdalener Classico : スキアーヴァとラグレインに加えてメルロー
[へべ]
恒例フィオッキの、ジビエ祭! 今年はまた一段と、端正さに磨きがかかった印象でしたね。猪のスープに猪のトルテッリ、うれしい一品でした。マガモもよかった。というか、どれもよかった…(うっとり)。
[AQ!]
そうそう、本日の「ボス・キャラ」青首は、これはいつも通り…というか、パワフル極まりない仕立てで…ね。本格的イタリアンだと、ジビエを力強さにもっていっても、透明度が落ちないのが魅力だ。
2012年 8月
[ ジラータ ]
*モロヘイヤ、蛸、トマトの冷製
*Stuzzichino
フォカッチャ・ディ・レッコ
*Salde ripieno e melannzane al ligure
茄子を纏ったイワシの詰め物のテリーヌ 軽く煮込んだトマトのピュレソース
“鰯のリグーリア風詰め物”と“茄子のジェノヴァ風”のアレンジ
*Torofie
“トロフィエ” バジリコのジェノヴァペースト
*Pansoti
“パンソーティ” 葉野菜とリコッタの詰め物 クルミのソース
*Pesce in padella
天草の鯛とジャガ芋のフライパンロースト
*Granita
*パンドルチェ・パッソとサルサ・イングレーゼ
+10 Vermentino Riviera Ligure di Ponente Ponte Crena
+aMaccia Ligure di Ponente Rossese
+07 Bissoni Golfo del Tigullo Bianchetta Genovese
[AQ!]
テーマは “ルッカ”。
北トスカーナの城壁に囲まれた中世の街です。
このコースのコンセプトは、とにかくイタリアを感じて頂く事。
…ということで。
白桃・紅茶・トリュフ・タリオリーニ、…だっけ、を筆頭におそろしく毎年魅力的な「8月おまかせ」の誘惑と戦いながらも(^^;)、こちらのコースを選択。
フォカッチャ・ディ・レッコ、おもれー。レッコ、は地名だっけ。向こうでは、超巨大…らしい。
北海道で雑草まみれでバシリコ作ってる、だっけ? …ってとこのバジルで、いやあ、すごい、今更、ジェノヴァペーストで冷汗かこうとわっ(笑)。堀川さんが自分でクルクルしてる?…のトロフィエも悩殺。
まあ取り合えずここでは『シンプル・ダイレクトな「イタリア感」をテーマに』…、を満喫。
[へべ]
今年はジェノヴェーゼ当たり年! あらためて恐れ入るような逸品に複数出会い、幸せでした。
定番の取り合わせの深さといえば、アイモエナディアの玉葱パスタも懐かしい…。
2012年 9月
[ ジラータ ]
*Sutuzzichino
冷製海老の一口クスクス
*Lampredotto
牛胃袋のボイル 2種のソースで フィレンツェの屋台料理
*Tagliatelle con ragu di faraona e funghi porcini
タリアテッレ ホロホロ鶏のラグーとフレッシュポルチーニ茸のソース
*Bistecca
熊本産赤牛(200g)のレア炭火焼き ヴァージンオイルとレモンで
*Granita e Semifreddo di marrone
お口直しのグラニータと栗のセミフレッド
+Uberti Francesco I Franciacorta Brut
+06 Vino Nobile di Montepulciano Riserva / Crociani
[AQ!]
「ジラータ・コース、ビステッカだって!」…と(笑)。
そういえば、日本ではTボーンも駄目なのよねえ、今は。
その点も含め、
「無理に似せるんじゃなくて、日本の牛の赤身の良さを出しながら、ビステッカ精神を…(笑)」
というような仕立てで。
堪能!
おそろしく綺麗な、リストランテ・フィニッシュなランプレドット。
それから、ポルチーニがイイ! 今年は期待出来そう、とのこと。ありがたいことに値段は上がってないらしいし。
[へべ]
フィオッキのジラータ、いい企画だなあ。
ランプレドット、ちょっと忘れがたい綺麗さでした。
2013年 5月
*Sutuzzichino
生シラスのガスパチョ
*Antipasti
山うりと生ウニの冷製フェデリーニ
+Soave Montesei Le Battistelle
ウドとエスカルゴグアゼット ポーチドエッグ添え
+Pinot Grigio Borgosan Daniele
*Primi piatti
サザエとシドケのリゾット
+Mea Rosa Rosato Liguria de Levante
ウンブリチェッリ “とうの山菜、天然ワラビ”とオリーブ、アンチョビのペーストソース
+09 Rosso di Montalcino Pinino
*Secondo piatto
二宮さんのホロホロ鳥の炭火焼 筍と季節の野菜添え
+08 Nerello Mascalese Ottoventi
*Dolce
日向夏
ラッテ・イン・ピエーディ メロンのスープで
*Cafe
小菓子とカフェ
[AQ!]
めちゃよかった。フィオッキ、春の山菜祭りは秋のジビエ祭りと並んで必殺かも。
フェデリーニ:山うり、は、山うるい。ほろほろにも焼きで登場。
グアゼットは、トマトを使った煮込み。
ニンニクと香味野菜を炒め、ジャガ芋を加え、下処理したブルゴーニュ産のエスカルゴを加えシチューにした料理です。
シドケと一緒に届いたスミレの花を添えて。
「サザエとシドケ」は「今年の一皿」候補…的な快作。
ウンブリチェッリは、蕨のジェノベーゼ…みたいな。
ヤブタさん豚ベーコン
[へべ]
春の山菜、必食! 覚えておきましょう。
サザエとシドケのリゾット、忘れがたい…。
ワラビがこんなにおいしいと実感したのも、今年が初めてかも。
2013年 7月
2013年10月
*stuzichini
馬肉のタルタル トリュフ、グラナパダーノ
牛タンとアンチョビ、サルサベルデ
ヴィテッロ・トンナート トレガッリーネスタイル
+Colline Novaresi Nebbiolo Il Mimo
*antipasto misto
野菜の前菜盛り合わせ
(・トマトのサラダ ロビオーラチーズのクレーマと共に・インサラータルッサレアーレ・ビーツのバーニャカウダ トリュフ風味・季節の野菜と自家製リコッタ・ペペローニ バッカラの詰め物)
+Langhe Nascetta "SE" Cantina Cellario
*primi piatti
鱒の藁蒸し焼き ジャガ芋のニョッキ インゲンとトマトの香草バターソース 生ハムのクロッカンテのクラッシュをアクセントで
“ラヴィオロ・ジガンテ” 栗粉で練ったパスタでの大きなラヴィオロ アンチョビのソース 仔牛のサルシッチャと黒トリュフをアクセントに
タヤリン その日の茸のソース
+09 Vigneti Massa Derthona
+08 Uvaggio Coste della Sesia Proprieta Sperino
+00 Barbera d'Alba “LA GRANERA” di Grasso Giuseppe
*secondo piatto
仔牛ロース肉のソテー 仔牛胸腺肉、豚脳、鶏の内蔵類、ポルチーニ茸などのソースや付け合わせ マルサラワインソースのフィナンツィエーラスタイル
+06 Barolo Gabutti della Bussia
*dolci
秋のマチェドニアと栗のジェラート
プルプル・パンナコッタ
ランゲからトリノへのドルチェ!
ヘーゼルナッツの温かいトルティーノ、アプリコットのソースとジェラート、ヘーゼルナッツのプラリネ、マロッキーノの温かいビチェリン風
+12 Birbet Mario Pelassa
+06 Barolo Chinato Vino aromatizzato Conterno Fantino
+Elisir di Marroni
[AQ!]
13周年記念メニューにして、イタリア研修土産話コース。
鱒は「ビックリしたなーもお!」レベルの美味さ!(笑)
[へべ]
「ご近所に、なんと、ものすごーくズッパのおいしいイタリアンがあるじゃあーりませんか!」と通い始めて幾歳月…。ほんとうに、いいお店になりました。
「一口ヴィテッロ・トンナート」と、ビーツの小さなバーニャカウダ、しゃれてます。やっぱり食べたい定番料理をこれくらいの量で出すって、いいアイディアですね。
鉄鍋の蓋を開けると、藁のいーい香り! スペシャリテの藁蒸し焼きを、この日は鱒で。うれしい趣向。
栗のラヴィオロ、中からトロリと卵黄が。ソースと一緒にからめて、うっとり。
仔牛のソースはフィナンツィエーラスタイル、もちろん、とさかも使ってます(嬉しい)。
2014年 4月
*Sutuzzichino
石山農園トマトと蛍烏賊
+ Marcato Lessini Durello 36 Mesi
*Antipasti
皮目を炙った鰆のマリネ 山本柑橘園の和製グレープフルーツとのサラダで
+12 Camporeale Falanghina IGT Campania
黒部大鱒のサルシッチャでの網脂巻きロースト サルサ・ビアンカとバルサミコ酢のソース
+12 Nebbiolo Rosato Barlan
*Primi piatti
スパゲットーニ スミイカとフキノトウでのカルボナーラ そのスミのパウダーをふりかけて
+12 Francesco Boschis Vigna Dei Garisin Langhe Sauvignon
エスカルゴと筍のリゾット ハーブ風味
+12 Francesco Boschis Langhe Bosco Delle Cicale Freisa
*Secondo piatto
こだわりの豚ロース肉とホワイトアスパラガスの炭火焼 蛤と新玉葱のピュレソース アンチョビとオリーブのアクセント
+10 Etna Rosso Orpheus
*Dolce
オレンジのトルティーノとエキストラヴァージンオリーブオイルのジェラート オレンジの皮のピュレソース タイム、ディル、ミントなどのハーブと塩のアクセント
+10 Malvasia delle Lipari Passito Selezione Hauner Carlo DOC
*小菓子とカフェ
[AQ!]
蕗の薹・烏賊墨のカルボナーラ、は“今年の一皿”入り決定でしょう!…な傑作。モダンなアイディアもあり、しかしそれを忘れるほどの根太い旨さは圧巻。「蕗の薹」使いとして見ても、ありそでない度…が高い。玉子との相性。
あと、最近の佐藤ソムリエのワインペアリングは(ますます)秀逸。
[へべ]
黒部大鱒のサルシッチャ仕立て、品書きですでに気になってましたが、旨かった…。素材の強さが生きてます。
そしてこの夜はなんといっても、烏賊墨を「炭」に見立てたフキノトウとスミイカのカルボナーラが、鮮烈! 心に食い入る一皿でした。
2014年 7月
シェフのおまかせ旬菜コース
*Sutuzzichino
焼茄子クレーマ・鯵
*Antipasti
生ハムと生ズッキーニ、マスカルポーネチーズとチェリーのサラダ
+12 Shiny Costa Toscana rosato
冷製で仕立てるショートパスタ “ジェノベジーネ” 天草のマダコの炙り焼きをトマトとセロリ、ケイパーのソースで
+13 Mea Rosa
*Primi piatti
鮎と胡瓜のリゾット サマートリュフを添えて
+Besler Blank Pojer & Sandri
手打ちパスタのコルツェッティとスズキのピアット・ウニコ ジャガ芋、オリーブ、バジリコのソースで
+13 Colli di Luni Albarola Lunae
*Secondo piatto
二宮さんの仔鳩のロースト 内臓を詰めたビワのオーブン焼きと季節の野菜添え 白ワインとそのジュのソース
+04 Roero Angelo Negro Sudisfa
*弓削瓢柑グラニテ
+Carpano Antica Formula Red Vermouth di Giuseppe B. Carpano 1786
*Dolce
静岡の石山さんのトマトとリコッタのクリームとハイビスカスのジュレ ミントとヴァージンオイル、塩のアクセント
*小菓子とカフェ
[AQ!]
リゾットは天草ウチワ海老の予定が、先日の超大型台風の影響で入荷無く、鮎に差し替え。…って、コッチでもいいもんね♪
真夏らしく、そこここにリグーリアが見え隠れ。
自覚的に詰めているせいか、「日本の夏」と「ピエモンテ修業」の擂り合せも見事なまでに結実している。
ワインチョイスは絶好調。
[へべ]
真夏のフィオッキ、いーい感じです。
2015年 5月
*Sutuzzichino
栗蟹巻、里芋ピュレ
*Antipasti
真鯛と焼き蕪、季節野菜のカクテル 弓削剽柑のジュレと石山さんのトマトのクーリー添え タイムとオレガノの香り
秋田産 “とうの山菜” とその日の魚介のインツィミーノ ココット焼きにして
*Primi piatti
タヤリン 信州サーモンとクレソンのクリームソース クルミオイルと生ハムのクロッカンテのアクセント
そば粉とじゃが芋、リコッタのニョッケッティ 馬肉のラグーで和えて ホワイトアスパラガスのローストを添えたピアット・ウニコ
*Secondo piatto
薮田さんが育てた豚ロース肉のロースト アンチョビ風味の新玉葱とレタスのストゥファート添え アーモンドと唐辛子のアクセント
*Dolce
グリーンアスパラガスのセミフレッド
+09 Altemasi Trentodoc Millesimato
+13 Vetere rosè Biologico
+13 Lugana Superiore Molin Cá Maiol
+10 Vigneti Massa Derthona
+Raboso Moletto
+06 Etna Rosso Tenuta Terre Nere
+13 Colli Orientali del Friuli Picolit DORIGO
[AQ!]
最近は満席お断りの多い週末に、今週は潜り込み成功。
そろそろ、クリガニが終わり・秋田産山菜が終わり・伊産白アスパラが終わり…とのことで、春の面子がギリ拝めてよかった。
今年はアッチもコッチも、早い。
山菜、秋田産になると6月一杯やってるような年もあったと思うが、今年は、どんどん現れてどんどん終わりそうだ、と。積雪量からくる「雪解けがいつ?」…というのがシーズン進行に大きく関わるようだ。
ビエトラを山菜に置き換えたインツィミーノ…って仕立て、もうどうしようもなく美味い。
白アスパラは凝った構成になってて、ヴェネト繋がりの馬肉パスティッサーダのニョッキをローストの白アスパラにかけたような形。登場人物は多いが、局所はサンプルマンで、すげー魅力。これはいい白アスパラ料理。
などなどの皿の輝きの中でも、ここんちのオーソドックス仕立て的…でありながら「改めて」唸る感じ…が、タヤリン。タヤリン、って、って、美味いですねえ…。
あんまりヒトのシゴトを外から見て仕切ってもしょーがないけど(笑)、堀川丸、いま円熟のリストランテである。
…って感じるのは、(自信からくる)ダイナミズム、(自信からくる)手離れの良さ…そんなところから、なのかなあ。
ワインペアリングの、見事さ面白さも絶好調。
相性の良さ…などは「任せて安心」として、メモっとくのは、白アスパラ馬肉ニョッキで「“地元合わせ”と“フツーに美味い合わせ”、と、あるんですが」…で、地元合わせを選ぶと、ラボッソ。
このヘナチョコ・ワインが、ペアリングしてみると、いやあ面白い。御提供も、ワイングラスじゃなくて、コパで。何の深みも複雑性もない、棒のような品種だが、んー、いいんだよなー。
「ラボッソとしては最上グレードのいい出来なんですが。地元でラボッソくれ、と言っても『違うの飲みな』といわれてしまう(笑)」
[へべ]
山菜、今年は進行が速いんですね。去年のペースを念頭においてたら、最終ラウンドにすべり込みとなりました。フィオッキ、この日に行けてよかった!
秋田の山菜を使った、インツィミーノ、しびれました。
グラスに盛った「カクテル」、名乗りは古典的ですが、上がりはじめの湿度がつらいこの季節に、いい仕立て。大胆にゴロゴロっと厚みをもたせた真鯛の食べ心地が新鮮!さわやかなジュレやトマトのクーリに負けない味のバランスでいただけて、グッドです。焼き蕪もうれしい。…それにしても弓削剽柑って、文字面の迫力がはんぱない。脳内に一瞬、道鏡や干瓢が乱れ飛びます(ちょっと面長なので「瓢箪みたい」と名がついたとか)。
この立地に腰を据えて、じっくりと時間をかけて育て上げた堀川さんのリストランテ。円熟、は、感じ出てるなぁ。ここで食事をするたびに思うのが、その決して短くはなかった道のりと、歩みの確かさを思います。
そしてこのところ、楽しさに拍車をかけているのがワインペアリング! この日のラボッソも、おもしろかったですわー。
2015年10月
*Sutuzzichino
里芋のヴェッルタータとアカエビのマリネ レモンとトリュフ風味
*Antipasti
山ウズラのガランティーナ スペルト小麦のサラダと柿のコンポート、トレニアのサラダ トリュフを添えて
鮭のメッツァコッタ キノコのサルサとナスタチウムと共に ディルと鮭の皮のクロッカンテのアクセント
*Primi piatti
エスカルゴと銀杏、リコッタを詰めたアニョロッティ・ダル・プリン 香茸のクリームソース エスカルゴのフリット添え
野生イノシシの煮込みと栗、松茸のリゾット 信州伊那の山奥の香り
*Secondo piatto
森鳩のロースト その内臓と骨から取ったスーゴでのサルミ仕立て ポルチーニ茸とチーズ入りポレンタ、北海道の山ぶどうを煮たゼラティーナ添え
*Dolce
白胡麻のブディーノとイチジクのカラメリゼとそのジェラート 赤ワインのソースで
*小菓子とカフェ
+Cuvée Zero Rosé Metodo Classico Extra Brut / Cascina Chicco
+10 Vigneti Massa Derthona Timorasso
+11 Il Mandorlo Tenuta San Pietro
+10 Cantina Mosparone Albugnano Superiore
+10 Coutandin Ramie Pinerolese
+00 Barolo Poderi Oddero Rivera di Castiglione
+Gregorio VII VINO LIQUOROSO Cantina di Pitigliano
[AQ!]
「15周年記念感謝コース」である。
…いやあ、すげーなあ。15年かあ…。
我々にとっても長き日々であって、何か言おうと思うと感情的になってしまうからやめるけど、タメ息が出ちゃうわん(^^;)。
それにしても、圧倒的な料理で、圧倒的な美味さが、眩いばかりである♪
15年か、このウチはいい年月を歩んだよなあ。はじめチョロチョロ中パッパ…じゃないけど、ジワっと始まって麓が固まった所でグウンと伸びてくる。
お店の、幸せな道程だと思う(最初期は“もっとお客来ないかなあ”と思ったろうけど(^^;))。色んな店の色んな運命を見てると、良かったなあ…と思う。
***
↓どうでもいい話(^^;)。
鮭のメッツァコッタ、シェフの口頭説明は、
「ティピエドで…。フランスのソモンのミ・キュイの、イタリアらしい、もっと雑なの…(笑)」
…みたいな。上手いこと言う!…って感じだった(笑)。
それで帰ってからブログでの料理解説を見ると、
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温かいといいましても、人肌かもう少しくらい。
イタリア語だと、ティエピドという言葉があり、正にそういう温度感です。
鮭は捌いてフィレにしてからマリネをしておいて低温のオイルの中でじんわり火入れです。
ちなみに鮭、美味しい時期に入ってきました。
ソースは乾燥の卵茸を戻して作ったソースで、ワインの酸味とクリームとクルミオイルで仕上げています。
コロンと転がっているのは石。ではなくて胡麻のパン(^^)。
鮭の皮のカリカリ焼きやクルミも添えてます。
このお皿は、鮭が川を登ってきた、その山の情景をイメージしております。
ミルクの泡は、川の水しぶき。
感じていただければ幸いです。
とにかく、鮭とナスタチウムの花と葉を一緒に召し上がってください。
その組み合わせから生まれた一品です。
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堀川さんのブログ説明、早口で読み上げるとちょっと小林幸司シェフっぽい? (笑)
イタリアンなアタマの中、ってこと? (笑)
(他の料理項目も読むと面白いです(^^;))
[へべ]
ティエピドを目にした瞬間すでに脳裏に小林シェフの顔がバーンと登場してたけど、たしかに、この、なんか読み上げたときの展開感は小林幸司シェフっぽい…。
おもしろいなぁ。
2016年 3月
*Sutuzzichino
フキノトウとカチョカヴァッロチーズのクロケッタ 苺のグアゼットに浮かべて
*Antipasti
天草の鯛とレタス、オリーブのテリーヌ 柑橘の”ハルカ”風味 春野菜のサラダ添え
竹炭のパン粉をまぶした筍とスミイカの温前菜 ミント風味のトマトソースとほうれん草のソース 筍掘りのイメージ
*Primi piatti
鮑と春の菜花蕪のスパゲットーニ 鮑の肝のピュレでパスタを和えて
オレキエッテ 仔羊の煮込みと石山さんのファイトトマトのソース ペコリーノチーズで
*Secondo piatto
生ハムを巻いた子牛腿肉と胸腺肉のソテー マルサラワインのソース ポッロ葱のクリーム煮とホワイトアスパラガスなどの春野菜のロースト添え
*Dolce
青リンゴのピュレとサラダ ミント風味 お口直しとして
下田や山口から届くオレンジのカルパッチョ コアントロー風味のセミフレッドとスパイス風味のゼラティーナと共に
*小菓子とカフェ
+Le Marchesine extra brut / Franciacorta
+Camporeale falanghina
+12 Maixei Rossese di Dolceacqua
+06 Riviera Ligure di Ponente Vermentino Terre Bianche
+11 Villa Sant' Anna Vino Nobile di Montepulciano
+00 Ioppa - Ghemme
+09 Ottella Prima Luce
[AQ!]
Sutuzzichinoはほんのひと口のかわりにシッカリと酸・塩・苦がコントラスト。
体長は小ぶりだが身が分厚い、というタチの鯛。アラなどのジュレ・レタス・オリーブとテリーヌ。品良く濃厚で、葉野菜との相性も特筆もの。
筍掘りは傑作。多様な登場人物の必然性。テキトーに掘っていっても割りと「丁度のスプーン」が出来あがる配分も嬉しい。
かなりマニアックなRossese di Dolceacquaは筍皿にピッタリ♪
鮑が春野菜と調和的な香りで2.2mm16分茹でのパスタを引き立てる。鮑自体の味はこれから濃くなるかも、とか。
オレキエッティ:セモリナ粉100%で、
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成形も本場プーリア州のおばちゃんがナイフで一気に形にするやり方です。
これ、難しいんですが、ドルチェ担当のユミちゃんが器用でしてすんなり出来るようになって、僕の希望の大きさと硬さ、食感にしてくれています。
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とのこと。
仔羊煮込とトマト…という何十年も知っている組合せが、今更ギョギョギョと旨い。料理は深い。
最近のフィオッキは毎回こちらには「乾坤一擲」な気分なほどにキレキレ。
それをもたらしているのが堀川さんの「伝える力」であるところが、素晴らしいよな~。
ヴィーノノビレは隣卓の藁焼羊の香りともピッタリだった(笑)。
子牛はランイチ。
ドルチェの柑橘はトロビタオレンジ。
[へべ]
タケノコ掘りたい! …この料理に一目ぼれして、いそいそと早春のフィオッキへ。
毎日見ていると、日々の変化には気づきにくい。でも着実に成長を続けていて、いつの間にか堂々と枝を張り、みごとな大木になっている…フィオッキは、そんな風に歩んできたレストラン。店って生き物なんだなぁと、考えさせられる。
この夜も素晴らしかった!
鯛のテリーヌの風格と決まりっぷりが見事。
筍が予想を上回る楽しさ!
巧みな構成で、わくわくしながら食べ進む。
2017年 5月
[シェフのおまかせ旬菜コース]
*Stuzzichino
こだわりトマトと苺のスープ モッツァレッラチーズを忍ばせて
*Antipasti
天然真鯛と柑橘 テリーヌやカルパッチョ、沢山の鎌倉野菜
ホワイトアスパラガスのロースト ホロホロ鳥の卵でのワルテル風スクランブル
本鱒の低温干し草ロースト クレソンとルーラルカプリ農場のヤギチーズのクリーム
*Primo piatto
スパゲットーニ グリーンアスパラガスと白ミル貝、パンチェッタ
リコッタとエスカルゴを詰めたトルテッリ アンチョビと山菜のインツィミーノと
*Secondi piatti
二宮さんの鴨胸肉と筍のローストと京芋のフリット 長葱とUMAMIブロードと海苔のソース
*Dolce
スプマンテのジュレ、ザクロシロップのジュレ、ルバーブのソルベット
リコッタとオレンジ、チョコレートを詰めたカンノーリ 空豆のジェラートとペコリーノチーズのクリーム
*小菓子とカフェ
+Moretti
+13 Vignali - Basilicata I.G.T. Bianco
+Rupestr Vino Bianco Giorgio Cirio
+13 Nosiola Vigneti delle Dolomiti IGT
+13 G.D. Vajra Langhe Rosso
+06 Etna Rosso Tenuta delle Terre Nere
+12 Albamarina Sicilia DOC Vendemmia Tardiva Cantine Barbera
[AQ!]
Stuzzichino
カクテルグラスに掛川の石山農園トマトと苺の冷製スープ。繋がりの良さ♪
天然真鯛と柑橘 テリーヌやカルパッチョ、沢山の鎌倉野菜
弓削瓢柑。テリーヌ!うま。真鯛の身肉もかなり凄くイイ。ビオラなど花。
ホワイトアスパラガスのロースト ホロホロ鳥の卵でのワルテル風スクランブル
バッサーノ産白アスパラ、今年は時期が早い。ホントに「ワルテルのまんま」風w。
本鱒の低温干し草ロースト クレソンとルーラルカプリ農場のヤギチーズのクリーム
スキレットに干草を敷いて本鱒を乗せた焼き上がりを卓上プレゼン…の後、仕上げ。凄く旨い。
スパゲットーニ グリーンアスパラガスと白ミル貝、パンチェッタ
緑アスパラにスパゲットーニというチョイスが良い。地味な逸品♪
リコッタとエスカルゴを詰めたトルテッリ アンチョビと山菜のインツィミーノと
とうの山菜! 「雪との関係で今年は鹿などの捕食量が多い」…だっけ、自然との付き合いは大変だ。
二宮さんの鴨胸肉と筍のローストと京芋のフリット 長葱とUMAMIブロードと海苔のソース
「UMAMI」関連はフィオッキ・ブログ参照…情熱的かつ理知的なシェフ。海苔との繋ぎも素晴らしく軽妙。
スプマンテのジュレ、ザクロシロップのジュレ、ルバーブのソルベット
爽快、シュワシュワ感。
全体に恐ろしく高水準…だったなあ。
2017年10月
*Stuzzichino
猪肉とそのレバーのパテ
*Antipasti
鹿のアスピック 林檎と季節野菜のサラダ
雷鳥のモンテビアンコ 山羊のチーズ、栗、柿、ツルムラサキ、茸
*Primi piatti
タヤリン 山ウズラのラグー ポルチーニ茸とマルサラワイン風味
森鳩のロースト そのモモ肉はトルテッローニの詰め物として ナツハゼと無花果
*Secondo piatto
ブランデーと赤ワインでじっくりと煮込んだ熊のシヴェ
*Dolce
gin fizzのグラニータ 2013
栗のトルティーノ、ジェラート、コンポスタ 柿のソースとローズマリー風味のメリンガ 2016
*小菓子とカフェ
+Il Montu Metodo Classico Stile Italiano Pinot Nero Blanc de Noir Brut
+16 Ninis Toscana I.G.T. Bianco Traminer e Trebbiano Agricola Fabbriche
+14 Rossese di Dolceacqua Superiore Maixei
+13 Meroi Friuli Colli Orientali Malvasia
+98 La Spinetta 'Pin' Monferrato Rosso
+00 Fattoria Le Terrazze Chaos Marche
[AQ!]
台風来襲、雨合羽で乗り込むジビエ祭(^^;)。
一卓くらい台風キャンセルかも?しれないけど、ほぼ、へーちゃらで皆さんいらしてますた(^^;)。
壁にナポレオン、、、。ワイン2500本分…くらいだっけ、を使ったコルクアート。(セレクトがあるので実際には4000本くらいとか)
ススキに菊(らしくないが)…の「夜な夜な担当フラワー」が美しい。
さて開始。
猪肉とそのレバーのパテ
ひと口の猪に、もう掌が温まる(^^;)。
鹿のアスピック 林檎と季節野菜のサラダ
アスピック…は実体とスープを一緒に行ってる気になる贅沢さ。間引きの根菜添え:黒大根・緑大根・人参etc.…これが美味い。
雷鳥のモンテビアンコ 山羊のチーズ、栗、柿、ツルムラサキ、茸
『白山』…昔なら三田の夢が今じゃ祖師谷(笑)。コレ、昨年の人気作だって。たしかフィオッキ・ジビエ祭、昨年はウチは欠席だったような。…見てみたら、11.13.15.17年に参加してるっぽいなあ、一年おきかあ。
前半3品も盛り上がったが、後ろ3品は更に凄かった。
タヤリン 山ウズラのラグー ポルチーニ茸とマルサラワイン風味
タヤリン・山鶉・ポルチーニのトータルな香りと存在感溢れる味。
「昔はミンチにするとか細かく煮込むとか、まったく思わなかったんですけどね。大人になるものですねえ」
と堀川さん、…それはコチラも同様で(笑)。
最高のタヤリンの皿。
四足は伊那産。鳥はスコットランド産。
森鳩のロースト そのモモ肉はトルテッローニの詰め物として ナツハゼと無花果
森鳩は2段階出しでも行けるのだが、熊が控えてるのでコンビ盛りw。
トルテッローニも勿論だが、ローストが異常に旨かった。物凄く条件が合っちゃった感じかなあ。サイコーだった。ナツハゼの相性が、また、馬鹿に良い。制御されたブルーベリー、というか。
トリュフもね。'Pin'もね♪
ブランデーと赤ワインでじっくりと煮込んだ熊のシヴェ
熊煮込も、イタリア流、フィオッキ流の仕上がりの感触。滾々と旨い。
ムリーノマリーノのポレンタが超絶、合いますな♪
で、“ジンフィズ”…森の香り・山の香り、ジビエコースの甘味誘導には最適ですわ。
そして、栗・柿が待ち構える!
Chaosはマグナムから。
2018年 1月
[旬菜コース]
*Stuzzichino
蟹と里芋 カプチーノと、モッツァレッラを忍ばせたフリテッレで
*Antipasti
鰆の厚切りスカロッパとミカンと大根のサラダ 春菊のソース
活どじょうの白ワイン蒸し 胡桃、ポルチーニ茸、カカオ、リクイリーツィア
白子のコトレッタ ほうれん草のクリーム煮と生ハム トリュフで
*Primi piatti
信州雪鱒とリコッタのトルテッリ そのサルシッチャとクレソン、ヴァニラ風味のバターソース
ライ麦を練り込んだタリアテッレ 洋梨と伊那の鹿肉のラグー
*Secondo piatto
長良川の天然真鴨のロースト そのフォンのソース
*Dolce
柚子のソルベット、パンナコッタ、カンディーティ
マスカルポーネのセミフレッド 苺のマリネ、生姜、チョコレート、メリンガ
*Cafe
小菓子とカフェ
+Spumante di Qualita Kante Metodo Classico Dosaggio Zero
+09 Vermentino Le Cicale Cascina Praie
+15 Accornero La Bernardina Monferrato Freisa
+13 Costacielo bianco Lunarossa Vini e Passione Campania Igt
+16 Rosamara Costaripa Garda Chiaretto Classico rosé
+13 Chianti Classico Fattoria di Petroie
+99 Chianti Classico Poggiopiano
+16 Palmargentina Costaripa
[AQ!]
蟹と里芋 カプチーノと、モッツァレッラを忍ばせたフリテッレで
蟹里芋の、蟹の風味、大人の料理。
鰆の厚切りスカロッパとミカンと大根のサラダ 春菊のソース
サワラ:5日間熟成 今日のオシメン さすがはリグーリア
活どじょうの白ワイン蒸し 胡桃、ポルチーニ茸、カカオ、リクイリーツィア
大分温泉泥鰌を信州冷水で仕上げたもの
「今年のひと皿」 圧倒的な旨さ まあしかし、北伊の経験がなければ、泥鰌に胡桃・カカオ・甘草は行き着かないよなあ♪ Freisaの相性も素晴らしい
リクイリーツィア:甘草
[へべ]
この日の旬菜コースを事前にチラと見たときから、ひそかに楽しみにしていたのが、この泥鰌。郷土料理的な仕立てとか、いろいろアリだけど、どんなかな~という予想を超えるシリアスな仕立て。ポルチーニに胡桃、そして驚きのカカオと甘草を従えて、見事なリストランテ料理に昇華してました。記憶に残る見事な一皿!
[AQ!]
白子のコトレッタ ほうれん草のクリーム煮と生ハム トリュフで
白子は(言われなきゃわからないけど)和風出汁も効かせて、旨味の重層型となっている。効果的だが嫌らしくない。
信州雪鱒とリコッタのトルテッリ そのサルシッチャとクレソン、ヴァニラ風味のバターソース
サルシッチャに雪鱒らしさがよく表現されていて感心。最近よく作っている、とのこと。
長良川の天然真鴨のロースト そのフォンのソース
真鴨:無双網 今日のオシメン
柚子のソルベット、パンナコッタ、カンディーティ
柚子一色もいいなあ
canditi:砂糖で煮たり 砂糖漬けにしたフルーツのこと
マスカルポーネのセミフレッド 苺のマリネ、生姜、チョコレート、メリンガ
セミフレッド、雪のかまくら風
*****
フィオッキのスーシェフ、カイ君がこのたび卒業となる。2月には「カイシェフの料理を食べる会」も催されるのだが、どうしてもウチは日程が合わない。それで今日、訪れた。
カイ君と挨拶。とりあえず鹿児島の施設の食堂へ。いずれは(郷里の)屋久島?…かどこかでお店を。
「明日、鹿児島のSシェフと一緒です(笑)」
2018年 6月
*鯵のタルタル
*天然真鯛と弓削飄柑のテリーヌとそのカルパッチョ
*信州鮭のサルシッチャ ズッキーニのピュレとサルサビアンカ、ナスタチューム
*カエルと山菜のリーズィ
*長良川の天然鰻の炭火焼 その内臓のぺヴェラーダソース、リクイリーツィア
*「牡蠣 森の香り」
*仔牛ロース肉のソテー
*ジャガイモとチーズを詰めたラヴィオリ 馬肉のラグー
*キウイのマリネ、スプマンテのジュレ、ヨーグルトのソルベット
*アスパラガス、卵、ビール、リコッタ
*小菓子とカフェ
+Costaripa Metodo Classico brut Mattiavezzola
+16 Costa d'Amalfi Selva delle Monache Ravello Bianco
+17 Torraccia del Piantavigna Barlan Colline Novaresi Nebbiolo
+13 Caplenga Vino Rosso Anzivino
+16 Unterebner Pinot Grigio Tramin
+13 Barolo Rocca Giovanni
+69 Barolo Classico Voerzio
+05 L'Arco Pario Veronese Indicazione Geografica Rosso
+13 Vinsanto del Chianti Classico Lamole Lamole
[AQ!]
鯵のタルタル
千倉産。石山さんトマトクーリ、ディル。
大きさはそんなでもないが、とても太い鯵。イタパセの蕾(だっけ)。
隠しグリシーニ(笑)、パン3種:温かい。
天然真鯛と弓削飄柑のテリーヌとそのカルパッチョ
山本柑橘園弓削飄柑。
焼いた皮も旨い。
2017イタリアはこの半世紀で最悪かも。
信州鮭のサルシッチャ ズッキーニのピュレとサルサビアンカ、ナスタチューム
飯田・植松さん産鮭。網脂巻き(猪脂でやったら「なんか違った」そうw)
ベゴニア。
カエルと山菜のリーズィ
しどけ・ほんな・山うど…
とても大型の蛙。出汁もよく出てた。
今年の傑作!
カルナローリ米。
長良川の天然鰻の炭火焼 その内臓のぺヴェラーダソース、リクイリーツィア
釣りの鰻。
ソースはこの鰻の肝でのペヴェラーダ。本来はヴェネト州のソースで鶏とか鴨でなんなだけど、今回はこの肝とグリーンペッパーで。
仕上げにはリクイリーツィア。
ルーコラ
「牡蠣 森の香り」
“牡蠣は森が育てる”
天草天領岩牡蠣4年
ジビエスープ・ポルチーニ・杜松・クリームソース+二宮さん鴨胸・海苔 / サマートリュフ
仔牛ロース肉のソテー
北海道産、低温ソテー。マルサラソース、緑豆。サマートリュフ。
ジャガイモとチーズを詰めたラヴィオリ 馬肉のラグー
秋田県産馬肉。
極めてオーソドックスな仕立てをここに持ってくるのが、染みる♪
アスパラガス、卵、ビール、リコッタ
アスパラジェラート・リコッタトルティーノ・ビールソース・エッグリキュール。
アスパラの香りに包まれる。
小菓子とカフェ
群馬トンビコーヒー
男らしく、赤い筋肉のリーンな料理…は、フィオッキの中心的イメージの一つである。
[番外編:fiocchi x BON DABON]
2019年 4月
*コッコリとアペリティーボ
*ペルシュウのコンソメ
*石山さんのトマトと菜園
*ペルシュウと野花のフリッタータ
*ペルシュウとパン
*ペルシュウと春野菜のリゾット
*仔羊の藁包みロースト
*チョコレート ヘーゼルナッツ ザバイオーネ
+Lambrusco dell'Emilla "Casanova"
+16 Forti Barbarossa rosato
+12 Rosso San Martino
+12 Bramaterra
[AQ!]
fiocchi x BON DABON
フィオッキ・コラボレーションディナー
パルマハムの職人の称号を持つ多田昌豊氏を招き、極上な本物生ハム<ペルシュー>をお楽しみいただくコース
…とのことで、ウホホイと出かける。
ボクら、ボンダボンのハムはこれまで、試食程度にしかいただいていない。本格的に食べてみたかったので、まさに好機。
この話を聞いて、“しかし、フィオッキさんはボンダボンさんとは繋がりがあったかあ”…とボンヤリ思ったのは、実のところ、老人性忘却症である。
堀川さんに言われてフィオッキブログの2013年10月のページを拝見すれば、初期のボンダボン訪問記(熱い!)が載っている。…これは、当時、読んでいたんだわ(^^;)。
…というか、この頃に新町さん(サルメリア69)に「岐阜に変わったヒトがいる」という話を伺ったりして、我々は『BON DABON』という名前を覚えるに至ったわけだが。
多田さんがすぐにフィオッキに食事にみえたりして、交流は深まったようだが、今回のようなイベントの開催に漕ぎつけたのは、まさに、「ようやく機が熟した」ということのよう。
半ば冗談のような話だが、多田さんのスピーチによると「買ってください、とお願いして買ってくれなかったの、フィオッキただ一軒です(笑)」だそう。(勿論)そのココロは「これだけのペルシュウを扱えるためには、フィオッキがもっと頑張らなければいけない」…みたいな熱い話で、ん~、まあ、このヒトたちはイタリア人みたいなものですな(^^;)。
我々にしても、何かわからんが“機が熟した”感じで、実はこの前の週のアイーダEXPOで「ボンダボンのペルシュウをバカスカ食う」チャンスはないではなかったのだが、このフィオッキコラボが見えていたので、セーブしてきたのでした(^^;)。
ちなみに「ペルシュウ」というのは、「現地の方言でパルマハムであり、特に職人は親しみを込めてこう呼ぶ」…だそう。
堀川さんのスピーチによると、「本日はエミリア=ロマーニャ料理に寄せるかどうか悩んだ」そうだが「やはり、自分とこ流の中からペルシュウに合うように」という料理路線だそう。
コッコリとアペリティーボ
モデナじゃニョッコ、トスカーナじゃコッコリ。
さて、早速のスタート。
入店すぐに目につく青く輝くBerkelの特注スライサー、「BON DABON」名前入り。…を、フィオッキのスタッフみんなから自慢される(笑)。
「見て見て!」「スライサー界のフェラーリです」。(「ウチのはカローラ」…後に堀川シェフ談、そんなこたぁないけどw)
本日のペルシュウは、熟成17ヶ月モノと24ヶ月モノなのだが、17ヶ月から。
う、うわわわ、凄い! お、美味しい!!!
…えーとワシら、日頃から新町さんの切り立てなどいただいておるので、そーゆーベースラインはフツーに高いよ…と思っていただいてヨロシイのだが、まあこの、滑らかな軽さ、爽やかなほどのシットリ加減は、凄い。異様に儚い…のだが、存在感…はボリューミーだ。
ん~、後から使う24ヶ月の方…も、勿論この後でいただく訳だが、24ヶ月の方は…言えばより完成形ちっくでもあるけど、自分らの「知ってる形」には近いように思う。
17ヶ月の方の、「こんなん知らんワン」感は、感涙モノ♪
ペルシュウのコンソメ
ガラスのミニグラスに金茶色が輝く。
ピシリと背筋が伸びるような、艶。堀川シェフ曰く、「コンソメというより、ハムの骨ダシ(汁)」(笑)。
(出来るだけ)何も加えず…をテーマとしたスープで、コンソメ的技法は仕上げを中心にごく絞って適用している。
(イタリアの)根が生えるような味わい。
石山さんのトマトと菜園
フィオッキ流サラダで気分を変えて。
ペルシュウと野花のフリッタータ
出来上がりはフリッタータになりますので(笑)、掻き混ぜる前のボウルを見せてくれる。春の庭。
で、フリッタータに薄くペルシュウを乗せて運ばれてくる…訳だが、これもまた、根源的に、旨い。
恐ろしく。
場内でもヒジョーに評判高く、これが一番「印象的」…の声がわりとあったかなあ。
ペルシュウとパン
ペルシュウに合わせて、パンを焼き、バターを作りました。わあ♪
24ヶ月熟成。
店内にいる客の誰もが、隣の客のオカワリの回数に呆れるのだが、それ、アナタもですから。…と、皆が言う。…ってなシステム(^^;)。
まあ、そのくらい、軽い。(←取ってつけたようだw)
ペルシュウと春野菜のリゾット
うわ~い、青豆だあ! (ベネトなら)リジェビジだ♪…とへべが踊る。
これにも、フワッとペルシュウの羽布団。
(むしろ視覚的には)同趣向なものが続くようだが、まったく世界が違い、また、美味しい♪
コレもたまらんなあ。
仔羊の藁包みロースト
お馴染みフィオッキのスペシャリテ、ヴァルド派仔羊♪
…だが、今日はこーゆー会なので、オリジナルに近い趣きで腿(フランス産)をばーんと焼く。(少人数仕立てでは、ロース)
でかいサイズなので、数日かけて、3回ほど塩入れすると言う。
ジャガ芋もでかい鍋で灰に埋めて、焼く。
やはり、スケール感のある、より土地を(そしてヴァルド派の精神を(笑))感じられる仕上がりで、ウンマイ。まあ、でかいと旨いよなあ。
…今回とは関係ないが、レギュラーのフィオッキも最近、「いっせーのせ」提供の営業形態に変更されたので、このような料理が増えてくるのかも。
グフフ♪…とか皿にかじりついてると、多田さんがペルシュウを芋にのっけてくれる。たまらんやんけ!
…な、とこで、ドルチェですが、その前に、まだペルシュウ食べるヒト~?
…ん、え、あ、もう、手ぇ上げんでヨロシわ、みんなかいな(笑)。
チョコレート ヘーゼルナッツ ザバイオーネ
着地♪ ウン、上手く合いそうな子を連れてきてくれるぢゃん!
…まあ、なんてんで、食欲が唸りをあげる一夜。
多田さん、素晴らしきペルシュウの世界に感謝♪
そして、近年では部分的にしか見られなく(?)なってるかもしれない掘川さんのイタリア原点感覚が随所に噴出するのも、楽しかったのですた。
2019年 8月
[ソムリエ退職ご挨拶の日]
*桃 トリュフ
*岩魚 胡瓜
*スッポン じゅん菜 ビーツ
*豚足 鮑 ツルムラサキ
*なつみ 鴨 ゴルゴンゾーラ
*仔羊の藁包みロースト
*ヤギミルク ヘーゼルナッツ ベリー
+00 Malvira Roero Superiore Trinita
[AQ!]
佐藤大介ソムリエが退職することとなった。
フィオッキのブログから引用すれば、
「10年に渡り当店のソムリエとして頑張ってくれた佐藤が退職致しました」
「理由は彼の持病でもありました腰痛が身体の他の部分にも影響を及ぼし、医師と、経営者の私の判断での事です。」
ということだ。
愕然とするようなニュースであり、あまりにも悲しく残念であって、言葉にするのは辛いのであるが、これも人生それも人生、色々な山河があるのだろう。
[へべ]
夜な夜な佐藤さん、幾多の幸せな夜を、本当にありがとうございました!
ボトルおすすめの冴えた技も無論のことですが、近年の幸せな訪店後、酔っ払いの帰路では毎度「東都屈指だよねー」と当家2人して大盛り上がりしていた素晴らしく楽しいペアリングの至芸、輝いてました。
[AQ!]
一夜限り、「ご挨拶のディナー」が企画された。
細かい内容は聞いていなかったのだが、伺ってみると、大曲「ジュエーメ」から佐々木シェフが上京。色々経て「ピティリアーノ」に着任した右田シェフも下りてきて、苦楽をともにした佐藤ソムリエを労う「一門コラボ会」である。
客席が、温かく、落ち着いている。
ああ、いい店いいお客だなあ。
“ともに歩む人間力の一軒”(笑)…な「フィオッキ」であるが、これが、堀川さん佐藤さんの築いてきたモノ…である。
桃 トリュフ
温製ひと口スープ。夏の一閃。
岩魚 胡瓜
近年のフィオッキのお楽しみ、淡水魚。大王イワナ4年モノ…だっけ?
本日は冷製カッペリーニ仕立てで。クロカンな食感も混ぜ、緑粉もイイ。(緑粉、何だっけな、どーもこの日は記憶が落ちてる(^^;))
スッポン じゅん菜 ビーツ
ジュエーメ佐々木シェフの作。
スッポンはテリーヌで、他の秋田産品ともども、抱えて上京。
スッポン・ビーツともに魅力を振りまきながら、じゅん菜の清涼なフルフルとバランスしている、夏の逸品。
ビーツの具合あたりが巧みかな~。ナスタチウム・花。
豚足 鮑 ツルムラサキ
豚足包み料理の鮑版、隠元・ツルムラサキ。見た目は“俵コロッケ”。
ウッヒッヒ♪…って感じの旨さ。
本日は、泡・白・ロゼ…と来て、〆は各卓、事前に佐藤ソムリエと相談してボトルワイン。
我が家の注文内容は簡単なもので、「赤・夏・仔羊」に大雑把な御予算…ぐらいしか言ってなかったのだが、ここで登場。
2000 Malvira Roero Superiore Trinita
…の、生産者サイン入りボトル♪
うん♪
マルヴィラは俺ら、不思議に節目で出会うワインだなあ。トリニタの2000!…すか。
いただくと、もう、これ、いま、呑むっきゃないっしょ。な。昇華した、美しい丸み。
長い年月を思い出しながらいただく、のに、最良の相手。微笑む瓶のサイン(笑)。
なつみ 鴨 ゴルゴンゾーラ
右田シェフ作。
「説明は右田から、、、説明デキルか?(笑)」…と堀川シェフに突っ込まれながらw。
なつみ…は柑橘のナツミ。南津海…かな。この柑橘感が、夏という季節に沿って食欲を呼ぶ。
プレゼンも若々しい♪
仔羊の藁包みロースト
フィオッキ、ここぞという時は、ヴァルド派の料理。
フィオッキの「仔羊藁包み」はずいぶん食べてるけど、今年は4月に続き、またその機会がある…とはなあ(^^;)。
その時々の仕立てにそれぞれの魅力があるが、やはり、この料理は大勢で腿の塊を焼くバージョンが「真骨頂」と言えよう。
しみじみと、深々と、ウルウルと、旨い。
羊はロゼール系だったか。
ヤギミルク ヘーゼルナッツ ベリー
山羊乳・ノッチョーラがイタリアを香らす。やっぱこの組合せは美味しい。
プレゼンも、ヴァルド派の谷のイメージ…だとか。
いつものように、フィオッキの面々が作ってくれる楽しい夜が過ぎて行く。
佐藤さん、まずは身体を労わりながら。やりたいことが決まったら教えてね。まあ、友人じゃなくなる訳じゃないんだし(笑)。…と、そんなことを、客席の皆が言っている。
そうだよねえ。
ひとまずは。長年、ありがとうございました。
2020年 6月
*夏鹿と夏野菜のパフェ
*トウモロコシ 生ハム
*天草産天然真鯛と山本さんの弓削瓢柑
*生雲丹とプラムの冷製オルツォット
*植松さんの息吹サーモンと増田さんのズッキーニ
*長良川産天然鰻 ペヴェラーダソース
*タヤリン 棚田さんの天龍鮎とポルチーニ茸のソース
*仔羊の藁包みロースト
*山本さんの南津美とモッツァレラ
*アスパラガスのスフォルマート ハチミツとビールのジェラート
フランス料理のシェフとスペイン料理のシェフが、久しぶりに堀川さんの料理食べたいから一緒に行きましょうよ♪…と言う。ので♪
2020年12月
*七面鳥のテリーヌとそのスープ/カルロアルベルト
*白子/リゾット/舞茸/生ハム
*セイコ蟹/ほうれん草
*増田農園さんの野菜
*天然鴨/牡蠣/林檎/海苔/トリュフ
*手打ちのタヤリン お肉のラグーソース
*ロゼール産 仔羊の藁包みロースト
*ルーラルカブリ農場さんの山羊ミルクのジェラート
*ザバイオーネ
*カフェ/お茶菓子
[番外編:fiocchi x da Olmo]
2021年10月
[ 北イタリアの山の秋 ダオルモとフィオッキの表現 ]
*スペック/スマカファム/バローロサラミ
*バーニャカウダ
*トロータ・イン・ブルー
*短角牛のカルネサラータ 白トリュフがけ
*栗と香茸のミネストラ
*豚の血のタリアテッレ フィナンツェーラのソース
*ロゼール産仔羊の藁包みロースト
*焼きカゼーラチーズ
*カヌーデルリとゴルゴンゾーラのジェラート 杏のソース
*食後のカフェとピエモンテ、アルトアディジェの小菓子
+Maximum Rose / Ferrari
+18 Riviera Ligure di Ponente DOC Pigato / Laura Aschero
+18 DERTHONA / Ricci Carlo Daniele
+07 Terlan / Terlaner Classico "Nova Domus" Riserva Magnum
+12 Gattinara / Anzivino
+05 Barolo Vigna Rionda Magnum / Oddero
コロナ禍を使って(?)お店の改装工事中の『ダ オルモ』との、一夜限定コラボ。
イタリアの、右上と左上のど根性コラボ♪
スペック/スマカファム/バローロサラミ
燻製/非燻製ハム類の合いの手は、
スマカファム(Smacafam):スドチロルで断食前の豚肉食べ納めの料理。蕎麦粉サラミ タルト。
クミンパン。
フェタ+赤玉葱、フェタはアルトアディジェのチーズに似ている…ところからの起用。
バーニャカウダ
北らしく、バター入り。春菊など、増田農園から。
トロータ・イン・ブルー
マリーゴールド トリュフ
トロータは、お馴染みダオルモ北村シェフの大スペシャリテだが、そこに堀川シェフがちょっかいを出して♪ コラボらしく。
美しく、美味。
栗と香茸のミネストラ
長野産コウタケ。(これも北らしく)オリーブオイルを使わないクレームで。
かなり、ヤバ旨!
豚の血のタリアテッレ フィナンツェーラのソース
フィナンツェーラも切り札の一枚だけど、こーゆー時じゃないとなかなか出ないしね♪
ロゼール産仔羊の藁包みロースト
ラスボス仔羊皿中のジャガイモのラスボス感ヾ(〃^∇^)ノ
焼きカゼーラチーズ
サルナシと焼きフロマッジョ
カヌーデルリとゴルゴンゾーラのジェラート 杏のソース
軽いカヌーデルリのドルチェにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!感
食後のカフェとピエモンテ、アルトアディジェの小菓子
リンツァートルテとか、、、
2022年 1月
*蟹/蕪/トリュフ/カカオ
*息吹サーモン/ビーツ/サワークリーム/キャビア
*すっぽん/菜の花
*エスカルゴ/黒キャベツ/牛すじ/茸
*パルマ産24ヶ月生ハム/アオサノリ/チーズ
*牡蠣/天然鴨/ポルチーニ/林檎
*北海道産 牛サーロインの炭火焼き
*檸檬/ストラッチャテッラ/オリーブオイル
*チョコレート/パネットーネ/ピスタチオ/苺
2022年 4月
*苺/チーズ
*牡蠣 森の香り
*天龍鮎/天然クレソン/胡桃
*雲丹/アスパラガス
*ホワイトアスパラガス/生ハム
*青魚
*すっぽん/山菜
*兎/空豆
*仔牛ロースト
*ルバーブ/薔薇/クレームダンジュ
*湘南ゴールド/チョコレート/ザバイオーネ
+Champagne Conversation brut BdB J.L.Vergnon
+Nosiola Vigneti delle Dolomiti
+17 Jura Chardonnay La Chaux L'Etoile Domaine de Montbourgeau
+20 Hirosaki Malvasia / Fattoria da Sasino
+Cericò "Prima Terra" Vino Rosso
+10 Secondo di Castello Solicchiata Sicilia rosso
+10 Barbera d'Asti La Bogliona Scarpa
2023年 2月
*雉のブロード
*雉のガランティーナとピッカータ
*山鳩と根菜のサラダ
*山鶉のストゥッファートとムニエル ポレンタと合わせて
*鹿と山菜のミネストリーナ
*天然鴨/牡蠣/林檎
*房州産 猪の炭火焼き
*オンブリケッリ 野禽類のラグーソース
*水晶文旦/蜂蜜/フロマージュブラン
*苺/チョコレート/ヘーゼルナッツ
*コーヒーと小菓子
ちょっと久しぶりの、フィオッキ・ジビエ祭り♪
かつては10.11月の開催が多かったと思うが、11月だとクリスマスを含めた年末ムーブと忙しさが重なることから、年明けてからの開催にしたとか。
温暖化の影響もあると思うし、また、最近は使用ジビエも国産のモノが増えたのも、この時期の優位さを上げているかもしんない。
数あるジビエ祭りの中でも、フィオッキ版は最も愛してる一つ。
今回も痺れました♪
・腿胸
・9時間コンフィ
・45℃30分のイメージで
鹿と山菜のミネストリーナ
蕗の薹マヨネーズ添え
鹿は「ジビエコース」ならではの仕立てと言えよう。
こーゆー食べ方もとても美味しい。
天然鴨/牡蠣/林檎
岐阜産真鴨。良質な川魚を食ってる、ジビエらしさ溢れる鴨。
ジビエコースに組み込まれた、フィオッキ・スペシャリテ。
房州産 猪の炭火焼き
猪うまい。
品書を眺めて思う以上に、強烈に旨い。
『蔓山』さんでも房州猪を使ってたけど(アッチは地元だからなw)、そーとー選べるくらい、うじゃうじゃいるのだろうか(笑)。
オンブリケッリ 野禽類のラグーソース
オンブリケッリなのが、嬉しい♪
[番外編:堀川バー 新春営業]
2024年 1月
*ピエモンテのファッソーネ牛のレアタルタルソテー
*氷見産ブリの生ハム(カルパッチョ) 柑橘と胡椒
*天然アワビの煮込みと黒キャベツ
*バッカラのヴィチェンツァ風煮込み
*スプマンテのリゾット
+1435 I Vigneri
+21 Arpepe Nebbiolo Rosso di Valtellina
+11 Lamarein Josephus Mayr
+21 Palme Trinchero
+69 Barolo Riserva Speciale Tenuta Cerequio