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蕎麦の店・東京以外
この一覧は五十音順になっています。
 
 

  釧路東屋総本店竹老園
  
釧路市柏木3-19 0154-41-6291
11:00~18:00 火休
創業1874年 主人: 伊藤正司 (敬称略)
・  
 夜啼きそばとして開業し、「東屋」を名乗ってからでもゆうに100年を越える歴史をもつ、釧路のとんでもね~(笑)老舗。
 実は私AQ!は、1960年代に一度いただいたきりなので、もう、具体的な記憶があるとは言い難いが、残っているイメージによるとたいそう美味しい天ぷらそばでございました(^^;)。 

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  文目堂
  
大阪市中央区安堂寺町2-2-26 06-7504-5260
11:30~14:30/17:30~20:30 木休

・
2012年 8月 ☆

 

[AQ!]
 暑い。東京へ帰る日、暑い。
 夜は17時過ぎから「びすとろぽたじえ」さんにお願いしてある。よって、昼は軽く行こう。
 アタマの中は“「ぽたじえ」で食うぞー”で一杯、ろくにモノを考えてない。暑いし。

「また、まき埜で 冷かけすだち でいいんじゃね?」
「そーだねー、、、アレ、定休日みたいだ、今日」
「ふひょ、じゃあ、masa? スダチ対決も面白いか…。今から並べばOKね(東京で、行列の出来る店…なんて行かない癖して、大阪だと平気で行列するのではある(^^;))」
 で、フラフラ出かける。

 靭本町…ってすごい地名のmasa、「お、誰も並んでないぞ、らっきー」…と思うも様子がおかしい。…近くば寄って見てみれば、

「夏休みだよーん」

 の貼紙。がちょーん。
 暑いんだから慎重になればいいのに(電話で確かめるとか…)、暑いので行動がイイカゲン(^^;)。

「えー…」
「えー…、と」
「蔦屋、とか近くなかったけ?」

 銅座公園。蔦屋。定休日の看板。

 アカン、アタマ煮えとるわ。

 …もお何でもいいから…、と照りつける陽射しの中、彷徨うも、何でもいい店というのもあるような無いような。
 日陰でちょこっと検索すると、「文目堂」という蕎麦屋も近くにあるらしい。
 何となくそちらに向かってみる。
 …も多少迷う。
 …中略。
 それでも、いつかは辿り着く。

 辿り着いてみれば、これは暑さにやられた旅人の幻想か蜃気楼か、何とも不思議な建物(笑)。
 …とまで言っては言い過ぎかもしれないけど、“建築探偵”嗜好のヒトなら舌なめずりしそうな意趣である。

 こちらも人気店のようで行列。(大阪だから)喜んで並ぶ。玄関が広い店で、すぐに冷房の効いた玄関内で待てるので、ラク。
 入ってみると、内装も凝っている。

 …“これはいったい何の建物だったんだろ?”…と、帰京してから検索してみたのだが、
「ベアリング会社だった」
「印刷会社の跡だって」
「風呂屋らしいよ」
 …と、“諸説”出てきて、よぉわからんヽ(^~^;)ノ。
 そのうちの一説を信じると、昭和11年の建物らしい。

 さて、お蕎麦の方も、間違いなく一級品。この日は軽く蕎麦だけで済ましたが、回りに出てる酒肴もウマそうだったので、建物見物がてら、ゆっくり来てみても、いいかもね。


2015年 7月 ☆

 *大豆のえび煮
 *小松菜とあげの煮浸し
 *そばがき
 *鴨の塩焼き
 *粗挽き辛み大根おろしそば
 *粗挽き冷しきざみそば

[へべ]
 日ざかりを歩いていると地面に焦げつきそうな炎天の中、口開けの文目堂さんにするりと入れて、助かった!

 大豆のえび煮、は、シブいつまみでしたねえ。
 小松菜と揚げの煮浸しを合いの手に、そばがきをいただくのが存外いい相性でした。そばがきは粗めドライめな仕上がりで、おいしい。
 鴨が旨い。お供の葱に、薬味の大根おろしとと山葵に、卓上の山椒までご一緒してしまう節操のないいただき方でいくと、これがなんともいい(トホホ)。

 粗挽きそばを、ぶっかけで。なかなかよくきく辛み大根のおろしそばは、ばっちりの相性。辛み大根と蕎麦って、どうしてこんなに合うんだろうと思う。
 ほんのり甘く煮た揚げの「冷やしきざみ」は、いかにも関西らしい一品。
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  荒凡夫
  
大阪市北区西天満4-1-11 06-6315-6767 www.facebook.com
11:30~16:00(売切仕舞) 祝・水休

・ 大阪西天満の蕎麦

荒凡夫 2017年 2月 ☆☆

 *粗挽きそばがき
 *そば三昧ざる:二八・十割・粗挽き十割
 +ハートランド

[AQ!]
 西天満のホテルで目覚める。
 窓を開けて銀世界だったらどうしよう…と思うも、快晴。
 (西日本大雪予報で、たしかに日本海側は深刻な被害。大阪市内も実はこの後、雪がちらつく時間はあった)

 昼の目当ては、ホテルから歩いてすぐの「荒凡夫」。(歩いてすぐの所にホテルを取った、とも言う(^^;))
 「ぽたじぇ」の肥田シェフから教わってここんとこの懸案になっていたのだが、なかなか機会があわなかった店。
 西天満はなかなかの飲食店集中地で、荒凡夫と同一ブロックには「なにわ翁」がある。また「唐菜房大元」「エスサワダ」「和豊」なんて店も指呼の距離。(行ってみて)「何かあっても何とかなりそう」な安心感のあるエリア、かな、と。
荒凡夫
 店はすぐみつかる。
 開店20分前。店先の植木が綺麗だな…と思ったらそこはお隣の「老松喜多川」さんだった。ほんま、店が多い。
 ま、かわりばんこに偵察散策しながら待ってたら、開店時間の数分前に扉が開いて、「用意できましたんで、どうぞ」。
 お優しいことで…というか、ホントに丸く優しい職人さん。お1人でなさってる。
 …って、いや、ネット見るとムツカシそうな感じだし屋号だって「荒」凡夫だし何たって蕎麦屋だしw(我々オールド蕎麦ファンの頭の中にはすぐ阿佐ヶ谷「J久庵」の絵が浮ぶのであるよ(^^;))、どんなヘンコが出てくんのやろ…と事前には少しビビっていたのだが、肩透かし…じゃなくて、ホッとして臨む(^^;)。
 ま、ネットによく出てくる「不器用」は部分的には当たっていて、真面目に手抜かりなく進めるシゴトがシーケンシャルに積み重なる…タイプ。

 粗挽きそばがき:ご注文を受けてから粉を挽きますのでお断りすることがございます
 …と、多くの少人数蕎麦店がそうであるように、客は「幻のメニューと思っとけ」(^^;)。だが、寒い本日、開店時間が過ぎてもまだワシらだけ。
 “え~、じゃあいいかなあ”…と伺ってみると、「ああ、イケそうですね」と快諾。
 ホントに店の隅で挽き始める。
 この蕎麦がきは、スーパー素晴らしい♪ このタイプではほぼ頂点じゃないかなあ。
 少し緑がかっている。粗挽き感。香り。
 蕎麦がきonly、塩と、山葵と、塩・山葵と、炙った海苔で巻いて醤油で。…と食べ方の提案も秀逸。(此処んちは、塩・海苔・山葵も優れもの)
 この蕎麦がきが出たあたりから他のお客さんが(続々と)到着し始めた。ツイてたなあ。
荒凡夫
 三昧のざるは、3種が順に出る。
 それぞれの個性がはっきり出るが、他所と比べて…的な意味で印象強いのは二八。二八に二八の美学がある、というか、これは旨い。二八というと翁・高橋さんを思い出すけど、あれより僅かに人間味と揺らぎがあって魅力的だ。
 十割は少し緑が濃い。スタンダード…というか、真ん中狙いな感じ。
 粗挽きは、ほんのちょい太いかな。ほんのちょい挽きぐるみ。フッカリしている。
 笊も3種なのが可愛い。
 共通した魅力として、水切りが良い。氷水を使ってるように見えた。蕎麦打ち名人でも、たまに水切りの粗い人がいるけど、ちょっとした打ちの差より水切りの方が食べる方には響くと思うけどなあw。
 それとツユ。きっちり塩気が効いた。ツユだけ味わってダシ感に酔うんじゃなくて、蕎麦に使うタイプ。
 多くの場合ツユはお試し程度にしか使わないへべが、「十割にこんなにツユつけたの、久しぶりやわ」と笑う。
 三昧のざるは、それぞれ「半量」だ…と書いてあったけど、案外タップリありました。ノット純文学(笑)。
 蕎麦は富山。この後の季節は福井になりそう、とのこと。

凡愚 2017年 3月 ☆☆

 *豚南蛮
 +ハートランド

[AQ!]
 1ヶ月ぶりに荒凡夫再訪。…だけど今回は夜が控えているので、軽~く。
 前回が、蕎麦掻き・三昧だったので汁そばをいただこう。
 鴨と豚が、曜日変わりの模様。豚南蛮をお願いする。

 やっぱり丁寧だなあ。
 調って、うんまい。豚の煮加減が繊細。
 生姜・黒七味・やまつ辻田の極上七味。
 あと、こちらの一品は、(純文蕎麦的想像からすると)量もちゃんとある。

 料理も主人も、丸く優しい。やっぱ屋号が裏切るよなあ(笑)。荒凡夫やのうて丸稀婦って感じや。
 まあ客捌き手順とか、不器用なんだろうけど…。
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  いし豆
  
虻田郡真狩村字社206―8 0136―45―3691
11:30~15:00(売切仕舞) 水木休

・ 北海道蕎麦の明日をジッと睨みつける力強さ

2006年11月

 *もりそば
 *鳥取産どんざのり使用花巻そば

[AQ!]
 本日は黒松内・美幌産。花巻は冬季限定。
 しっかりとし、ゴッツリとしている。
 恐らくは、北海道蕎麦の明日をジッと睨みつける力強さ。いい意味で、これからの蕎麦。
 いやーしかし、街道からちょこっと入った所にポツンと一軒。ぐる~~~っと周りは、な~~~んにも無し、…という北海道的おそろしきロケーション。カッコイイ看板のクールな外観の店舗は、中に入るとウッディーなログ感覚(はーとまーく)…な感じ(^^;)、も少し。
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  一如庵
  
奈良県宇陀市榛原自明1362 0745-82-0053
11:00~/17:00~ 火・第1.3月休
2005年開業 主人: 桶谷一成 (敬称略)
・ 奈良県榛原の蕎麦と菜食

一如庵 2016年10月 ☆☆

 *揚げそば
 *宇陀金ごぼうと銀杏の粥
 *前菜:ちぎり麩・茄子、揚げ麩・白和え柿・つるむらさき花、黒枝豆と生湯葉和え、なめこ・海苔・おろし、からし胡瓜・オクラ・湯葉・原木椎茸、揚げ豆腐、茄子と湯葉の箱寿司
 *炊き合わせ:四方竹・椎茸・里芋・つるむらさき
 *もりそば 山葵
 *天麩羅:マコモ・まいたけ・零余子・稲穂
 *手挽きそば 辛味おろし・塩・鯖節つゆ
 *蕎麦湯
 *無花果と蕎麦粉のタルト
 +6種の薬草茶

[AQ!]
 昼は、榛原の一如庵へ向かう。

「えーと、何って…?」
 と我々も存じ上げないところだったのだけど、雑誌の奈良特集で見かけた「蕎麦と地野菜料理」の店で、アコルドゥの川島さんも推挙されてる。
 これは奈良旅行中のボクらには、よいエクスカーション…と出かけてみる(コースは要予約)。
一如庵
 出かける…一歩目から「えーと…」である(^^;)。
 はいばら=榛原、って、何か奈良の下の方だっけ?、…ってな。東の者にはそんな感じ。(そして正確には奈良県の真ん中くらいなんだけど)
 それでは正解手順を(^^;)。

 JR奈良駅で桜井線に乗り桜井を目指す。奈良での関西本線・奈良線・片町線・桜井線の兼ね合いを理解するのは、関東にんには無理w。
 奈良の隣の「京終」駅は「きょうばて」と読むのじゃと聞いて、どてっ。田舎の風景が続く、日本の車窓から。
 桜井駅で近鉄大阪線に乗り換えて名張方面、3駅目が榛原。
 …なのだが、ホームにアナウンス。大阪で近鉄が人身事故、大阪線のどこかがあと一時間は不通だと言う。よく聞くと、名張方面は乱れているが走っているので、まあセーフ。
 しかし昨年も、近鉄の人身事故で予定が一本狂ったんだよなあ。小田急や中央線同様、近鉄も時間通りに走ることを前提に予定を組むのはヤヴァイ…とメモ(^^;)。

 榛原駅前には宇陀市役所がある…そうか、宇陀市の中心なのか。そのせいもあってか、心配ない程度にはタクシー乗場には空車がいるのはありがたい。
 一如庵さんは、榛原駅から、歩くと小一時間だそう。青天の今日、小30分なら散歩もいいのだが、知らん道を1時間は無いかなあ、でタクシー。山に向かって10分ちょっとで着く。
 道路関係の方向標識には、チラホラと覚えのある地名も出て来る。そう、宇陀市の南を山に入ると東吉野村…という位置関係で、その昔、東吉野にドライブした時の記憶だなあ。(東吉野から関西・石垣島と特異な道程を辿ってる「ロアジ」永松さんはどうしてるだろう?)
一如庵
 と、そんな所にある一如庵だが、後で御主人に聞くと、
「イマ奈良駅に着いたんじゃが、チミんとこは何処にあるんだお?」
 と電話してくるガイコク人なんかもいるんだそうで(^^;)。

 低い山があって竹林があって川があって薄やコスモスや赤い実をつける木があって街道が走る、その街道沿いに建つ。築150年の民家という。
 道は普通の国道で交通量もあるが、由緒ある「伊勢本街道」なんだそう。
 築150年…古さにも色んなタイプがあるが、こちらは威風堂々、広さもあって「お屋敷」という言葉が浮ぶくらいの民家。まあ当然、懐かしさを覚える田舎臭さの方もタップリだが。そこに、ありていに言えば「センスの良い」手が入って、渋い料理店としてリニューアルされている。

 「二の膳」と呼ぶのかな、コースは13時一斉スタート。
 揚げそばとビールでしばし待つ。
 ちらりほらりと予約のお客さん。今日は「お好きな(空いてる)お席へ」の案内が多いが、我々同様の思考過程か、縁側やテラスなど「外向き」な席から埋まっていく好天なり。
一如庵
 お店の正面には「蕎麦」「菜食」という表札がかかっていたが、コースはほんとに菜食。多分、動物性成分は鰹節・鯖節だけじゃなかろか。蕎麦ツユを使わなければまぁまぁストリクトなベジタリアンでもいけるんじゃねーの?…って感じ。(まあ調理にも鰹節使ってるかもしれないし、本当のベジタリアン事情までは知りませんがw)
 野菜料理→蕎麦…というとオールドスクールは黒姫「ふじおか」を思い出すが、あの出し方を懐石コース調に組み立てあげた…みたいなスタイル。
 ありそうで、割と珍しいかな。

 お凌ぎは、地の金牛蒡と銀杏の粥。いい香り。お、「金銀粥」じゃん、カムガムチョッ(笑)。

 八寸船団登場♪
 段違い2段の白木に、7種の前菜。
 地の野菜や自家製の物をふんだんに使い、素直で伸びやかに仕立てる。全体にうっすらと品が良く、軽い食べ口。まあ楽しいです。
 (俺らは好物だらけだけど)(菜食と言っても)あまり嫌いだというヒトがいなそうな、眺め。
 茄子・ナメコ・ツルムラサキ花…あたり、大好き。
一如庵
 ここで、お振舞いの日本酒。
 そういうお決まりなのかと思ったらそうではなく、10日ほど前に発表になった「ミシュラン奈良」で何年だか連続で星が付いたのでそのお祝いだと言う。
 へ~。
 そう言えば玄関の胡蝶蘭にもミシュランがどーの、って書いてあったな。
 東京版の最初なんか、めんどくせーって言って23区の半分も行かなかったミシュラン、奈良じゃあ随分と足を伸ばしてんじゃん(笑)。
 まあしかしコチラはほんとに素直に嬉しそうで、かついいモチベになってるご様子、そーゆーのはまことによろしいです、心より「おめでとうございます」と申し述べる。

 炊いたんが、四方竹・椎茸・里芋・つるむらさき。
一如庵
 蕎麦その1。
 アレ更科?…と思うほど白い一枚。
 たおやか、はんなり、なめらかに喉を過ぎる。蕎麦の香りが涼しい。
 …蕎麦もだが、啜りこんだ後の、蕎麦を漱いだ水の香りが美しい。好きだ。水のアフター、余情が見渡せる。
 いい水ですね。こーゆー部分は都会蕎麦では勝負ポイントに無いので、ならでは感。
 ツユはたいへん本格派。

 天麩羅は。マコモ・まいたけ・零余子・稲穂。
 蕎麦その1と2の間が天麩羅…って余り見ないけど巧い仕組み。
 揚げも良い。稲穂はアラレを拾っていただく。

 蕎麦その2は手挽きで、やや挽きぐるみっぽくうっすら黒系。
 ツユが代わり、鯖節のツユ。…へえ! やるもんだ、なるほど!
 そして塩も出る。「最初は塩で、それからツユで」がご指導。辛味大根もアリ。
 食べる方のこと、ちゃんと考えてるというか知っているというか。
 こちらのツユも腰が入ってて綺麗だな、…と後でググったら、どっかのサイトでツユは「ろあん松田さんでの修業が」効いた…とか。うん、なる♪
一如庵
 蕎麦はいずれも、風が吹きぬけて行くような爽快さで風流。御主人の狙いというか好みもそんな具合らしい。
 逆に、「蕎麦蕎麦しい」風味を強く出したの好き派…にはウケが悪いらしく、川島さんも「近所の600円の蕎麦の方が好み、って人も結構いるんですけどね」と笑ってますた(^^;)。

 蕎麦湯はサラリとコッテリの中間で軽く。

 無花果タルトがまたいい締め。バター無しだっけか、座りのよいデザート。

 全体に、何といって突出するわけでなく、丹念にこしらえたものを声高にそうとは言わずサラリと並べて行く。ごちそうさまでした。

番外編:[ 2017 蕎麦コラボ ]
蕎麦コラボ
2017年 2月 ☆☆☆

 [ 2017 蕎麦コラボ ]
 *9店8種の塩、盛り合わせ
 *前菜1
  野菜の山椒オイル和え(ろあん松田)
  カリフラワーに煮こごり風、里芋の練り物(らすとらあだ)
  鍋焼き玉子と菊芋のハリハリ漬け(季より)
  原木椎茸の箱寿司、山芋の山葵醤油、自家製もろみ(一如庵)
 *蕎麦:一如庵・かま田・すず季・らすとらあだ
 *天麩羅:桜海老かき揚げ
 *前菜2
  水雲佃煮、島らきょう(かま田)
  鯖の塩辛(ワダユウコ)
  百合根饅頭(すず季)
 *蕎麦:ろあん松田・季より・Yumoto・流石 琳
 *デザート:幻の西田葛と蕎麦粉のデザート(ワダユウコ)

蕎麦コラボ
[AQ!]
 8軒の蕎麦店が集まるコラボがある、と言う。
 いやあご苦労なこって、大変そうだなあ、というのが第一勘(^^;)だが、どうも主幹がこないだ行ってきた「一如庵」らしく、また、会場が「流石 琳」だとのこと。
 また、面子を眺めると、行ったことある店・行きたかった店・知らない店…のバランスが丁度良い具合な気がする。
 きっと好機なんだろう、とお邪魔することにする。
(蕎麦は、「一如庵」さん・「流石 琳」さん…みたいな書き方の方がシックリくるのだが、文章的に煩雑になるので、略(^^;))

 まあ伺ったのは、そんな感じのノリだったのだが、(いきなりだが)体験した感想を申せば、面白かった。予想以上に、たいへんに面白かった♪
 やはり、蕎麦という単品性の強い料理が、横に8点並ぶテイスティングというのは、こちらの感覚や頭の中を蕎麦が舞い踊って、実に楽しい。
 もっとバラエティに富む料理が8点…なら、もっとフェットなお祭り感覚だろう。また、最近では一軒の蕎麦店で数種の蕎麦を供することがあるけど、それは蕎麦のテロワに絞り込んだ比較の面白みにフォーカスしている。
 それが、8軒の蕎麦…をいただくと、勿論テロワの違いなども感じられるが、それ以上に、「その人が蕎麦をどう見ているか・考えているか」が訴えかけられているような、感覚を抱くのである。ま、イリュージョンではあろうけど(^^;)。なにか、蕎麦と人…が見えてくるような。
 そんな、「娯楽としての蕎麦哲学俯瞰」(^^;)のようなことがスルスルと体験できる、有意義な機会であった。なんか、ゲンロンカフェみたいだなw。
 蕎麦だけでも大変だろうに、塩・ツユも各店が用意している。この点の寄与も大きかったと思う。
蕎麦コラボ
 着席。
 木板に塩がひとつまみずつ8種並んでいる。
 今日のコラボは8店9人…で、蕎麦店でなく食プロデューサーのワダユウコ氏も参加している。氏の塩は、大田市静間の自家製(!)藻塩。控え目な塩気にミネラル溢れて旨し。
 参加店は皆、地元などの酒も提供しているんで、いきなり塩を舐めながら酒…もいいのだが、まずはコエド白と伽羅。

 などするうちに、

蕎麦前の盛り合せ
 「ろあん松田」の冬のチビ根菜山椒オイル、ビビッド♪ 美味。
 松田さん…こんなに若かったっけ?(笑)な訳なくて、現当主は息子さん。4年前に正式に引き継いだそうな。「16年前に伺ったんですけどね(笑)」と言うと「ああ、その頃の猪や鹿の柵はボクが作ってました(笑)」。
 ご両親は引退されたわけではなく、久美浜店をやってらっさるそう。多分、ソチラの方が身体がラクなんかな。

 ムロアジにケイジャンスパイスを隠した里芋練り、や、トピナンブール・ハリハリが妙味。
 ひそかに楽しみにしてきた「一如庵」の箱寿司は椎茸版、フワっウマっ♪
蕎麦コラボ
蕎麦前半戦

一如庵
 トップバッターは「一如庵」、そうかなとも思った。ハンナリしてサラっとしたタイプだから。茨城中心で北海道プレンドだっけ。ツユが凛として旨く、素晴らしい相性でトータル感を醸す。
 行った時も思ったけど、蕎麦店の中で無理に座標を引けば、「日本料理」寄り…な気がする。
 ご持参の「純米倉本」も「一如庵」スタイルにぴったり…とさすがに高次バランス。いい酒。

かま田
 「沖縄から」という紹介だけでも興味深かったが、場所は宮古島で、宮古島産の蕎麦を打っているという、ちょいビックリの蕎麦。今日のは昨年6月宮古収穫。
 …そういうアタマを忘れても、この小柄だが生命力あるピンピンして小気味よく香る蕎麦は印象的。
 8蕎麦競作と言っても、良い悪いや好き嫌いを決める場じゃないし、実際、そういう軸の感想はほぼ無い。ただ、『注目』と書いたピンをどっかに立ててもいいよ、と言われたら、一本は此処。
 蕎麦の丈は小さめらしい。宮古…って環境でやってくのは、当初たいへんだったのが乾燥・保存といった辺りだったとか。「いやあ、だいぶ腐らせてしまったんですが(^^;)」
 やや薄口のツユも面白いが、粟国島の塩でいくのがワタシは好み。
蕎麦コラボ
すず季
 流山市の店、駅は初石だそう(…ってまるで勘がきかないが覚えとこ)。
 こちらは金砂郷で。
 金砂郷ですわ。「やっぱり…金砂郷、って美味しいですね。人気あるのわかります」なんて感じで語る蕎麦屋さんも多い、ロールスロイス感w。「あ、これは知ってる感」とも言い換えられるか。
 やっぱり…キリっとした香りにアフターの甘みの嫌げなさ。今日の8種でも「町を行くヒト100人に判定してもらったら」優勝候補だろうなあ。
 本日、極端な更科寄りも挽きぐるみ寄りも無かったけど、こちらがいちばん黒っぽかったか。
 辛みが芯に通ったツユも良かったけど、金砂郷、好みは塩で…かな。

らすとらあだ
 コチラもこの会の世話焼幹事役らしい。
 勿論、東京にいて名前は存じているのだが「予約の取れない…」で、行ったことない(^^;)。
 上手に捻って、極幅太打ちという趣向。三芳産で、ツユの用意はなく「塩で」。ブワ~っと、蕎麦の香り。
 塩テイスティングにも、良い台だ(笑)。
 太いのもおもろいなあ。こんな太いのって、何だっけ、「凡愚」「蔦や」あたりにあったけ。
蕎麦コラボ
 インタバル。蕎麦1.と蕎麦2.の間に天麩羅が挟まる、って「一如庵」スタイルやね。

桜海老かき揚げ
 絶品。かな~りヤバイ(^^;)。
鯖の塩辛
 鯖全身の塩辛にやはり島根の牧場のリコッタを合わせ。うい趣向の酒肴。
 日本酒に加え、「かま田」持参の宮の華「華翁」ともいってみる♪ 宮の華は呑まないでもないけど、華翁は知らんかったねー、たおやか。

 …にしても、蕎麦にんはよく呑むなあ(笑)。
 「流石 琳」は見通しはそんなによくないけど、我々カウンターだったので、目の前の酒瓶がえらい勢いで空いてくのをずっと見てた(^^;)。
 でも蕎麦にんはメートルが上がらないですね。とくに五月蝿くなる訳でも静かになる訳でもなく、酒だけがなくなっていく(笑)。
蕎麦コラボ
蕎麦後半戦

ろあん松田
 蕎麦~ツユ、実に調った品格。アッパーなバランス感は「一如庵」と双璧。「ろあん松田」のは『蕎麦料理』って感じがする。
 ご主人は丸っこくて関西剽軽風味…なんだけど、蕎麦はシュっとしたイケメン…というか紳士風だなあ。ツユも。
 4種ブレンドで、それぞれの挽き方で。祖谷渓に九州、亀岡と滋賀のどっか…だっけかなあ。巧み。

季おり
 店は牛久で駅も牛久だそう…て、こちらも土地勘的には「へ、へえ、、」(^^;)。
 続けて4種ブレンドで、すべて北海道。2種2地域だったかなあ、わりと近いとこ? それぞれ挽き分け。
 …というのは、後から説明されたのだけど、それまでまったくそう思わなかった(^^;)。茨城か群馬…のかなりシッカリした蕎麦(の単独)?…くらいのイメージ。やっぱ最近の北海道は薄くないなあ、ということもあるし、挽き・打ちの技術が4種から高いポテンシャルを引き出してる、のでしょう。
 粗挽き調。
 ツユは独特の甘みがあって、好き嫌いはわかれるかも。春風庵とか昔の胡蝶庵とか、中京圏のツユが好きな人は好きかも。自分は相性的には塩かなあ。
蕎麦コラボ
Yumoto
 女性の打ち手で、島根の三瓶温泉。へ、へええ、、、 (まあ客観的に言っても、蕎麦マニアでもけっこう知らないんじゃない?コチラは?(^^;))
 三瓶在来、あれ大山も少し混ぜてるって言ってたかなあ?
 ややや、トレトレ・ナチュール♪ まあ蕎麦は自然な食いもんだけど、ナチュラル感がふわりと印象、ノンストレス感と言ってもいいかな。はんなり、たおやか、ゆんわり。色は黒めなんだけど。
 なんか島根からお水も持参…のようなことを言ってたんで、ソレも効いたのかも。
 ここにも『注目』のピンは立てたい。
 ツユは(いい意味)オーソドックス。ワダさんの塩も合う。
蕎麦コラボ
流石 琳
 フィナーレ、琳は、冷かけ!で。
 うわ~。お出汁、好きです。存在感は海のよう、お味は渓流の流れに口を漱ぐが如し。
 「お蕎麦8品で、オナカ大丈夫ですかあ?」と声がかかり出すように、満腹ではあったろうけど、そんなことは忘れてこの一杯に耽溺…と思ったらなくなっちゃたよお、というヒトは多かったろうw。

 西田葛(島根の葛だって)・蕎麦粉・蕎麦の実・島根県のミルク…のデザートでまた~り。
 皆さま、おつかれさまです。
 やっぱり蕎麦は楽しいなあ♪
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  一閑人 いっかんじん
  
弘前市吉野町7-11 0172-36-6477 ikkanjin.com
11:00~14:30/夜は予約制 火休

・  

2006年 7月 ☆

 [蕎麦懐石]
 *小鉢:そばもやしサラダ・天蟹身
 *前菜:そば焼き味噌 磯つぶやわらか煮 出汁巻き玉子 そばの実とろろ・鶉・山葵
 *向付:生鮪・陸奥湾天然平目・大葉・山葵 そば寿司海苔巻き・干瓢・梅海月・マヨネーズ添え
 *温物:鴨ぬき
 *季節の変りそば:更科レモン切り
 *揚げ物:海老天ぷら 茄子 青唐 舞茸 天汁
 *〆のそば:せいろ もり汁 薬味
 *デザート:そば茶アイス
 +田酒、豊杯

[AQ!]
 サスィーノ氏の手配、氏と三人で(感謝)。実は前回の弘前旅行で、「満席お断り」シクシクだった「一閑人」さんである。
 雨の一日、昼のいっときはかなり激しく降ったが、夕方遅くから市内ではあがり始めた。お店では室内の席を用意であったが、サスィーノ氏が庭をオネダリしてくれて、お庭の席のビニールシートを外し整えてもらう。
 大石武学流と言われるこの庭は、市内の繁華な場所と思えぬ立派さで、雨の方も以後は降らず、ラッキーな一夜であった。
 庭にはウッドデッキと木のテーブル席をピシーっと作ってある。いや、何もかもが、ピシーっとした店で、蕎麦懐石の流れも実にピシーっ! 蕎麦職人の一方の典型でありますな。
 そばの実とろろ、実に旨い。平目は極上感がムンムンとしている…、そういえば青森産は都内でもイイとこでは使われてるなぁ、と思い出す。鴨抜きせいろのツユが実に端正で、好みである。蕎麦は二八
 デザートに添えられる蕎麦オコシが面白い。
 田酒は青森、豊杯は弘前。東京で飲んでいればゴッチャだが、此処まで来ると「ほぉ田酒はアチラで豊杯はコチラという訳ですな」ってなもんで。
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  いまとみ
  
福岡市中央区高砂1ー22ー9 092-526-4504 www.sobagui-imatomi.jp
11:30~14:30/18:00~20:00 日休

・  

2006年 1月 ☆

 *限定手挽き蕎麦
 *地鶏御飯
 *穴子そば

[AQ!]
 高砂1丁目。…ったってわからないよ。駅は薬院(駅前に天然温泉があってゴキゲンなのら)で、きょろきょろ探しながら徒歩5分ほど。
 秀逸な蕎麦屋さん。
 高潔な蕎麦の道の途中、眺め良し、…って感じ。

 限定の手挽きをいただく。蕎麦は水上村。蕎麦の味と香りの徳が口中にたまって、後半に炸裂する。めくらめく蕎麦世界で、甘い。塩で食べる故、いっそうその感が強い。
 ツユは、道半ば/まだ決めかねているか、とも思う。
 葱と山葵。山葵が甘くて美味。
 蕎麦湯は、標準ポタージュ系、くらい。
 手挽きの蕎麦は慈久庵を思わすスタイル。品書きに
「つなぎをほとんど使わないので、冷でくっつきやすく、温で伸びやすい」
と断わりがあったが、たしかに十割の中でも粘度の高い方で、割りとよく、くっつく。そういうタチに打ってるのであろうか。とても味がよく乗っている所をみると、わざと水洗いを甘めにしてるのかな、などシロートは勝手なことを思うが、確とはわからず。
 機械のフツーの細挽きと比較すると良かったかも知れないが、2人とも手挽き好きだからなー、手挽き2つの注文。このあたり、マニアにはなれない私たちどす(^^;)。温の、穴子そばで見た感じだと、手と機械の打分けは「かね井」みたいなパターンなのかな。ノーマル版は細そうな感じ。
 壁に貼られた季節の品書きを拝見すると、鴨は天然生鴨、鹿に猪に、、とジビエにもこだわりがあるようだ。酒肴は全般に豊富。
 地鶏御飯250円はお買得にして、逸品。香りのまつわり方が良い。某・鴨メシを想起するほど。
 穴子そばは、炙った穴子に葱・山葵、別添で山椒。穴子の臭みはまったく除去されているのに、皮のあたりのヌメリ感がちゃ~んとあって、艶っぽい。温の方のツユは、良い意味で無難。

 内装のトタン使い(錆色の入ったトタンの前に丈高い瓶に花一輪スッといけて…のような)が洒脱で、洒落て居心地のよろしいウチである。
 夜は蕎麦懐石もあるそうだ。

2006年 1月 ☆

 *荒挽き蕎麦がき
 *限定手挽き蕎麦
 *鴨汁そば
 *花巻そば

[AQ!]
 この昼はどうしようかと思ったが、「いまとみ」に再訪してみた。蕎麦がき・鴨関係を食べてみたかったことと、居心地の良さに惹かれたのが、大きい。
 11時半の開店に、11時26分くらいに着いたので、店の前で油を売ってたら、29分くらいに暖簾をかけに出てきた御主人にみつかり、招じ入れられる。
 店の年輪や蕎麦には若さが感じられるが、品書きや雰囲気は落ち着き・まとまりがあって、良い店である。すなわち、席について「何をいただきましょうかのぉ」などとやっている内から、とても楽しい。

 蕎麦がきは風情のある表情。湯に軽く漬かったそれは、独特なとても緩いタイプである。蕎麦粉をユル~く溶いただけ…に近い、ってか。中であんまり「カシカシカシっ」という甲高い蕎麦がきサウンドはしてなかったし。ムース的な粘りの楽しみ、はないが、蕎麦の香りが高い。しかも、蕎麦の味・香りが食べ進むとともに積もって行く。甘いほどの山葵がいい合の手だ。何か、こちらの御主人は、一貫してこの辺りの蕎麦の表情が好きなのかなぁ?…などと思う。
 手挽き。今日も塩で。2回来ると、すぐ比べられます(^^;)。今日は、やや堅めで、非常に香ばしいのが特徴。早くからかなりプーン…と来て、精力的な蕎麦だ。食べ楽しい。蕎麦粉のタチを見ながら、なのか、誤差の範疇なのか、はわからねど、日々一日一芸の蕎麦である。だいたい、蕎麦って、一流の名人でも、割りとそんな感じなんだよねー。とくに十割系は。「毎日同じように打ち上がる」ってのは、二八にして無理矢理自分の思う蕎麦に言いきかす某氏流、とかに固有の技なのかも。
 自慢のは、自慢の通り、美味しい! 焼きもよろし。香りよく柔らかさがピッタリちゃんと味があるよ。
 汁が素晴らしい。せいろのツユは早い話が私的には要らんとです、なのだが、こちらは旨い。鴨様のオダシ、抜群。葱と芹、山椒が別添。
 この鴨汁そばで使っている蕎麦が、普通の細切り蕎麦だと思うのだが、これは手挽きと違って、端正な表情で薄薄茶にわずかに緑が入り、良い意味で優等生的に美味しい。また、鴨汁との相性がかなり良い(鴨汁と蕎麦って、ともに旨くても、相性は大したこと無い場合も多いから)
 …ってんで、調子が出てしまったので、花巻そばを追加。海苔に三つ葉。山葵が別添で、葱無し。細かく調整してるなー。バランスよく美味、食べ進むほどの海苔のほどけ方も申し分なし。花巻も結構、好きです。
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  そば切 雨耕庵
  
札幌市西区西野6条5丁目5-25 011-662-7361
11:30~20:00 火(祝を除く)休

・
2010年11月 ☆

 *おから
 *蕎麦掻き
 *辛味大根おろし、丸抜き/挽きぐるみ
 *茸そば(温)、丸抜き

[AQ!]
 ぶらっと北海道、二日目昼、快晴。
 発寒南駅からバス、西野二股(それ何処?(^^;;))で降りて徒歩5分、西野中央公園が近い住宅街の中にある民家スタイルの蕎麦屋。
 靴脱いで勝手にあがると、年代モノのストーブ。
 (注:噂で知ってはいたが、玄関を開けるとホントに、
「やっていない様に思われるかも知れませんがやって居りますのでどうぞお上がり下さいませ」
…という札がかかっている)

 天日乾燥牡丹蕎麦を契約農家二軒から入れて、打つ。
 挽きぐるみ・丸抜きともに、ゴロンとした田舎タイプの蕎麦で、味・香りが素直に吹き上がって美味しい。
 蕎麦掻きを、茸そばのツユにつけて食べてみたら、これもなかなかよろしかった。

丸抜きの方も太めに打って、味が濃くて美味しいですねぇ」
 というような意味のことをへべが言うと、ご主人は、
「いや、下手なもんでねえ、太くなってすまう」(笑)… 「こんな筈じゃなかったんだけどねえ」(笑)…
 すると、横からオカミさんが
「あんた、また最近、太くなってるわよね、また…」(笑)
 …
 って、面白過ぎ。
 二人して、初対面のお客にポーカーフェイスのまま、ボケ倒すつもりだろうか\(@▽@)/。
 札幌といえば、タカ&トシ! …の原点を見た? (笑)
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  大 梅
  
長野県南安曇郡穂高町牧434-3 0263-83-6561 oumesoba.web.fc2.com
11:00~15:00 月(1.2月は月火)休

・  

1998年 7月 ☆

 *漬物
 *そばがき
 *大梅そば(十割もり)
 *鴨つけ
 *鴨なんばん
 *肉じゃが

[AQ!]
 穂高のファーストコンタクト的にはとてもわかりにくい場所ながら、列が出来るか出来ないかくらいの入りで良く回転している。力強く素朴、太めの蕎麦きりで、田舎っぽい蕎麦と「しもさか」あたりの感じの、中間くらいか。鴨モノなど、とてもよいバランス。オマケがつく。漬物、美味。肉じゃが、珍しい。

1998年10月 ☆

 *漬物
 *もりそば
 *大梅そば(十割もり)
 *鴨南そば

[AQ!]
 週末は行楽。(またしても)白馬行き。ワイン・仏料理・蕎麦・温泉。
 相変わらず黒姫「ふじおか」さんへ。
「今年はやはり全然良くないです。どこも駄目みたいですね。ここら辺も8月が、あまりに雨ばっかりで。質がね、上がらない。かと言って遅蒔きの分も、こないだの台風10号でだいぶやられちゃいまして。で、他所も、どこも豪雨やら台風でしょ。茨城・栃木も水害でそれどころじゃないくらいだし。そろそろね、日本中のお蕎麦屋さん、困ってるみたいですよ(苦笑)。どうするんでしょうね?どうしましょうか? 良かったのはね、北海道くらい。ですか。でもやっぱり北海道の蕎麦は、味も香りも薄い、気がするんですよ。」
 翌日、穂高の「大梅」さん。
 しみじみと旨い「鴨南そば」をいただきながら壁を眺めていると、貼紙がある。「玄そば、買います。畑のみ」。「畑のみ」と言うのがよくわからないが、生産者から直接購入したい(粉業者は別に要りません)ということだろう。通常の仕入先だけじゃ今年は不安である、と、そういうことなのではないかと解釈。いきなり昨日の藤岡さんの話が現実問題として目の前にあるような気持ちになる。
 冷たい蕎麦はもう一息感があるのだが、鴨南はなかなかシミジミ、好き。

[へべ]
 実は2日前15:30にたどりついてみるとすでにのれんもしまわれ、閉店してました。平日だったし、客足がとだえると閉めちゃうんですよね。そんなわけで、再度の挑戦を試みてなんとかセーフ。駐車場の車も少なく(またか)と思いましたが、大梅そばも1枚だけ残ってました。ラッキー。鴨南がいい感じで、なんというか店の雰囲気にもあってます。のんびり食べて、食後にはお客さんの持ってきたリンゴのお相伴にもあずかってしまいました。「玄そば買います(畑のみ)」の貼紙は今年ならではの風景なのか…まあここは毎年この時期には貼り出すんですよ、なんて言われてもそれはそれで驚かないんですが。そばの当たり年、なかなかめぐって来ません。(^^;)
 そうそう、ここで提言です。大梅の駐車場前のドブに渡す板を、もう1枚増やしましょう…って、ここで言っててもなぁ(^^;)。
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  長坂 翁
  
山梨県北巨摩郡長坂町中丸2205 0551-32-5405 www1a.biglobe.ne.jp/okina
11:00~15:00 月火(不定)休
主人: 高橋邦弘 ~ 大橋誠 (敬称略)
・  

1998年11月

 *もり
 *田舎

[AQ!]
 すごい行列…。内容は、近所にあったら美味しい蕎麦屋、ってところ。
 まぁ、東京にいた頃からのファンとしては「高橋さんが本気で打てば…」というような思いも無いとはいわないが、「高橋さん」でなく店としての「翁」の現在は、そんなもん、だと思われる。あちこちのテーブルから聞こえてくる「感動に打たれる信者の歓声」も、こちらの気持ちをより冷やすものではある。
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  加 吉
  
横浜市青葉区あざみ野南1-16-8 045-912-0289
11:30~14:30/17:30~20:00(売切仕舞) 月・第4日休

・  

   
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  かね井
  
京都市北区紫野東藤ノ森11-1 075-441-8283
11:30~14:30/17:00~19:00  月(祝除く)休
主人: 兼井俊生 (敬称略)
・ 京の町家でいただく細打ちの美しい蕎麦 (2002.8) KNEI1
KNEI2 2002年 8月 ☆☆

 *あげそば
 *そばがき
 *荒びき
 *おろし
 *山かけ

[AQ!]
 鞍馬口通りは千本と堀川に通じるが、その真中辺り。この通りにはさしもの市バスも走らないようで、千本から歩く。ホントはわずかに堀川の方が近いか。お盆中の日曜だが、営業しているのは確認済、また予約は取らない由。
 11時半。開店直前。一軒(かな?)おいて隣のわらびもち「茶洛」(こちらは11時開店)には数人の列が店外に出来ているが、「かね井」はとくに列は無く、口切りの客となる。すぐにもう1組来店。
KNEI3
 これも「町家風」の内装…と言うのか…で、玄関を上がってすぐに板の間、奥が座敷、そのどん付きが縁でさらに内庭、そこまでが見渡せる。扇風機2台の風は、クソ暑い鞍馬口通りを歩いてきた身体にもすぐに涼しく感じられるようになる。自然の風の吹き抜け量も結構あって、かなり快適ざんす。店内は情緒深々…というよりもう少し軽やかで趣味が良い。

 ざるそばに並んで(たしかこっちの字をあててたかな…「粗」の店も多いよね)びきがある、これは頼もう。それとざる…でもいいが、おろし、こっちにしようか。勿論、そばがきは食べたい。生ビール小。そんな感じで注文。間もなく揚げそばが登場、ビールのアテに嬉しい。

 シャカシャカシャカ…と、サウンド・オブ・そばがきが聞えてくる。蕎麦を掻くというのは猛烈に手がくたびれてしんどいんだそうた。しかし、ちょっとでも手を抜くとフーワリと奇麗に掻き上がらない。修業の新人さんなど、しばらくは格好もつかないという。だからリズム良く軽やかなシャカシャカが厨房から響き立ったら、客も心して待て、とツァラトゥストゥラは言った。
KNEI4  軽いムースタイプのそばがきはとても美味。良質な山葵をちょっぴり舐めながら奪いあうようにいただく。

 明るい水色陶器(「なかじん」のに一寸似てる?)に盛られた荒びきは、文句無しの極上。ウマいよこれ、で、とりあえず大騒ぎ。白と茶色に黒がポチポチ…ってタイプ(ちょっぴり慈久庵?)で、味・香りともに魅力を振りまく。

 「予想以上に」…って表現は、「予想」形成の寄り来たるを申し述べねば何を言うてることにもならん上に失礼でもあるのだが(^^;)、この店には「町家で営む程の良い蕎麦」くらいの想像をしていた所、遥かに本格の蕎麦に出くわした感じ。襟正して伺うべきところ。

 おろしはぶっかけスタイル。おろしで使っている蕎麦がせいろの蕎麦なのかな。これが超極細。比較対象として浮かぶのは「朴念仁」くらいだな。ほんとに細くて奇麗。口の中で独特の触感で、大変な魅力がある。
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  そば喜香庵
  
札幌市中央区南三条西17-291 011-616-4181
11:00~15:00/18:00~20:00 火・日祝夜休
2000年開業
・
 

2012年 4月 ☆

 *鴨がき
 *おろしせいろ(辛味大根) 並粉そば
 *かきせいろ 並粉そば

[へべ]
 冬が厳しかったせいか、4月の札幌はまだ案外ひんやり肌寒い。土手にはフキノトウの浅緑が点々と連なり、積まれた雪がまだ融け残る。この週末の滞在中、使い倒した「いつもの西18丁目駅」で下車して、ただならぬ強風(風もまた、かなーり冷たい…)の中、たどり着いたのが、こちら喜香庵さん。のれんも、もはや「はためく」というよりは「吹っ飛びそう」な風だった。

 揚蕎麦をぽりぽりとつまみつつ、ビールをちびちびやっていると、厨房方面からジュワーッと、おいしそうな音がする。鴨を焼いているのか、そうかそうか、と思っていると、今度はカッカッカッゴーリゴーリゴーリ、と、そばがき音が聞こえてくる。気分の盛り上がったところに、ゆったりと大きな鉢で鴨がきが登場する。

 この鴨がきが、見事においしい! どこかふうわりと、のどかな風合いで春風駘蕩感のあるそばがきに、鴨汁がすばらしくよく合っている。鴨がまた旨い。なんと小ぶりのつくねまで入っていて、これも旨い。添えられた粉山椒をふり、焼ねぎを合いの手に、うまいうまいと汁までほとんど平らげてしまった。訪店する方すべてにお勧めしたいくらい、好きでした。シアワセな一品。

 品書きの説明によれば、めん(と、書いてある)は白く細い並粉そばと、黒く太い田舎そばの2種類。いただいた並粉そばも、極細まっすぐではなく、ちょっとウェーブ感があって中細~並くらいだろうか。ぷっくりと旨みたっぷりの牡蠣が4個も入った、かきせいろの汁がなんとも、いいお味だった。
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  蕎 楽
  
茨城県猿島郡境町293-5 0280-81-1133 http://homepage2.nifty.com/kyouraku/
11:30~15:00/17:00~20:00 火(祝なら翌)休

・
KR1 2002年 5月 ☆

 *鴨汁そばがき
 *生粉打ちそば
 *山菜天麩羅付き九一そば
 *そばアイスクリーム

[へべ]
 連休になにして遊ぼうか、と相談の結果、「北関東そばドライブ」に繰り出すことに決定。まず向かったのがこの「蕎楽」。店のサイトによれば石臼の目立てが目下、ご主人の最大の技術的関心事だとか。うーん。どんな店かしらん。

 江戸川渡って、利根川渡って、目印の「道の駅さかい」からもうちょっと迷うかと思いきや、意外とすんなり到着。思ったよりも大きく立派な店構えだ。客席からガラス越しに蕎麦打ちコーナーが見える。看板には「製粉室」と書いてある…さすが石臼にこだわる店主だけのことはある。石臼も見える範囲だけで二つはあり、石臼持ち上げ用とおぼしき装置が天井に取り付けてある。ますますさすがである、などと言いながら蕎麦を待つ。
KR2  鴨汁そばがきが、まず登場。この鴨汁がなかなかの出来。やや淡めの汁の仕立てで旨味がよく出ている。その中に、やわらかめの大きなそばがきがどーんと入っていて、これもおいしい。いやはや、これはこれは、などとうわごとを口走りながら交互にこれをつついているうちに天麩羅も蕎麦もやってきた。
 山採り、と品書きに書かれていた山菜天麩羅も実に結構。陶器の皿に盛られて出てくる生粉打ちは、ちょっと粗塩でも食べてみたいかな、という感じ。近所にあったら応援するなー、と思いつついただく。そばアイス、いちごシャーベット、そばチーズケーキなどデザート部門も充実している。そばアイスは少しねばりのある感じでカリカリと散らしたそばの実の食感も楽しくてグッドでありました。

[AQ!]
 品書きには、カレー南蛮そばうどんなどもあって、街の蕎麦屋さんとしての機能を果たしつつ、本格の求道もするというタイプだろう。近所にあって、通って変化を眺めたら楽しそう。
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  ぐる庵
  
鎌倉市津687-5
11:30~15:00/17:00~20:30 火休
2008年開業
・
 2012、閉店とか。

2008年10月

 *つけ鴨せいろ
 *わさび菜そば

 
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  月花水
  
大阪市生野区林寺2-10-13 
11:30~15:00/17:00~21:00(売切仕舞) 木金土休
主人: 野口修平 (敬称略)
・  

月花水 2001年 3月 ☆

 *もり
 *月花水

[AQ!]
 JR環状線を寺田町駅で降りて生野本通商店街をしばらく進み、右折。駅から10分ほど。…とは言ってみるものの、当然、土地勘はまったく無くチンプンカンプンだが、とにかく何やら大阪な香りがする。延々と続く市場チックなアーケードの道幅は狭い。まぁやはり、イナタイってんですかね。とか言ってみる。この日は一人。連れがいた方が楽しいね、こういう未知のエリアは。たまにコンビニがあったりすると、回りの風景から浮いているように見える。
 まして月花水は、まったくの民家。それでも入口は暖簾がかかってるからまだいいんだけど、入店すると玄関、靴を脱いで座敷に上がり込むと、完っ璧に「人んちの茶の間」。何か照れちゃうくらい。座布団の上で尻が落ち着かん。
 もりと、月花水と称するおろしそば(自家製大根だとか)をいただく。こりゃ旨いわ。と~っても素直な印象を受けた。行くのが大変だけど、いずれへべとまた訪れたい。
 ご主人も素朴系の印象。「そば読本」によると、微生物研究の病院職員→有機農法の農業→そば屋という経歴だとか。う~む、わかるようなわからんような。山かけそばや玄米ごはん、というメニューも美味しそうだったかな。
 量はほどほど。店を出たものの、時間もあるし、もうちょっと食えるかなぁ、とJR環状線つながりで「凡愚」に行ってみることにする。アホかなぁ…。
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奈良市福智院町23-2 0742-27-6868
11:00~13:00/18:00~21:00 土日月休
主人: 島崎宏之 (敬称略)
・  

玄1 2000年 8月 ☆☆☆

 *せいろ
 *そばがき

[AQ!]
 暑い暑い。歩く歩く。8月の太陽の下では、場所がわかっててギリギリ我慢出来る距離(近鉄奈良駅から)。というわけで道に迷うワシらは我慢を越えて愚痴愚痴と進む。春鹿酒造の裏手、今西家書院の裏手、「新そば読本」の地図も概ね合ってはいるのだが、細い小路を曲がって行き着く。(おっとそういえば、場所についてはそのうちに、近所での移転云々という話もあるようだ) 夜は予約のみ。昼は、ワシらはフラっと尋ねてそれで入れてもらったのだが、予約をする方が基本のようだ。
 店はかなり古い平屋で、離れ、という感じ、広間の両横は簾から外に小さいお庭が眺められ、えー、とにかく味わい深い。粋な扇風機(古~い形)が回る。
 せいろ・そばがきともに風格あるたたずまいで、ストレートに感動を覚えた。美味しいよ~ん。ワシらにとっては間違いなく「最も高い位置にいる」蕎麦の中に入る。
 当然のように、帰り際に明日の昼の予約。
玄2
[へべ]
 たどり着いたときには暑さでとけてしまいそうでした。

 風情のある一軒家。軒が深くて、夏の日盛りの表のまぶしさと、ひんやりとした座敷のコントラストが美しい。座敷越しに見やる、自分から遠い側の緑がきれいに感じられます。
 蕎麦、素晴らしい。
 なかなか来られずにいた奈良ですが、暑さにくじけずにたどり着くことができて、ほんとうによかった…。

2000年 8月 ☆☆☆

 *せいろ
 *田舎
 *おろしそば
 *蕎麦団子

[AQ!]
  …というわけで、連日の訪問。おろしそばも素朴な見た目で研ぎ澄まされている。いやぁ衒いなく直球勝負の店だ。
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  けん豆
  
札幌市豊平区平岸5条7-8-27 011-302-0149
11:30~15:00 木休

・  

けん豆 2015年 6月 ☆☆

 *そばがき
 *とろろせいろ
 *鳥ごぼうせいろ
 +サッポロクラシック

[AQ!]
 札幌で行った蕎麦店には素敵な店が何軒もある。
 あるのだが、ボクらの好みのド真ん中ではなかったり、あるいは雨耕庵なんかいい例だけど「それはあんまり(^^;)」な行きにくい場所だったり、…ということがあって、更に新規探索してしまいもする。
 今回は「けん豆」さんに行ってみた。南北線の平岸駅から徒歩10分弱…と、便利ではないが不便でもない。
けん豆
[へべ]
 席に着くと、揚げそばが出る。
 飲む人にも飲まない人にも。細長い板状、強めの香ばしさがいい感じ。
 わりとすぐ品切れた。タイムサービス品?
 ちょいこわもてヒゲの大将に、きまじめそうなマダム。車でもバイクでも自転車でもありません徒歩ですからと誓って、札幌クラシックにありつく。揚げそばとよく合う!

 そばがき登場。平たくのして、表裏軽くこんがり炙った焼き目が珍しい。表面こんがり部はちょっと焼き餅っぽさもあり、温度の加わった中からふわっと穀物が香り立つ。
 ほど良い強さのとろろにもみ海苔少々、濃いめの卵黄はお好みで、という とろろせいろ はそばへのからみが丁度よい加減。
 とりごぼうそばは、「抜き」もある…あたりからの予想をよい方向へ裏切る、きれいな細切りごぼうにひらりと品よくカットした鶏肉のきれいな仕立てで、この汁が圧倒的にそばに合う。
 これに限らずすべてのアイテムが「うちのそば」に寄り添う具合にぴたりと合わせてある印象。この方向性はとてもありだなあと思った。
けん豆
 そばみそ焼きおにぎり、道民に人気のアイテム♪ (…なのか、とてもよく売れていた)
 道の向こうの民家にたわわに実るさくらんぼの木が!

[AQ!]
 そばがきは炙り仕立て。「焼餅」みたいな感触もアリ。

 鳥ごぼうせいろにはひと口だけ、「お試し用せいろのツユ」がサービス。鶏は厚真町の桜姫鶏とのこと。
 蕎麦は、黒松内町(奈川在来種)+弟子屈町(キタワセ種)のブレンド…の純朴感。
 で、それと合わせる鳥ゴボウやトロロには技と情熱があり、エクセレントに蕎麦を「上げる」。素晴らしい。牛蒡の切り方一つとっても、ソバ愛につながっている。
 セイロのツユも考えられて合ってたな。

 オカミが大将に注文を通す声は「21世紀のかんだやぶそば」!(笑)
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  こいけ
  
埼玉県秩父市野坂町2-14-34 
11:30~16:00 水・第2.4火休
1972年開業 主人: 小池重雄 (敬称略)
・  
 多方面から聞くところによると2016年秋で閉店を予定しているとのこと。(2016年9月に閉店されたようです)

   
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  郷土食堂
  
長野県中野市東吉田1282-8 0269-23-0388
11:00~17:00 木休
主人: 上野定治・マツエ (敬称略)
・  

1995年11月

 *笹寿司
 *ざるそば
 *本しめじ天ざるそば
 *そばがき

[AQ!]
 中野市。田舎の蕎麦だが、充実感がある。ヤマゴボウつなぎ。

[へべ]
 ここはまた、ひなびた、田舎の食堂でした(店内も貼紙あり色紙ありで賑々しい)。そばは、みっしりした、田舎のおばあさんの手みたいな感じ。力強いですね。本しめじてんぷら、もよかった。かきまぜた跡もそのままに鄙びた姿と、そこから想像するよりははるかに軽みのあるそばがきもよかったです。
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  古祁庵
  
札幌市中央区南七条西25-4-1 011-533-3338
11:30~20:00 月(祝除く)休

・
2014年 6月

 *たまごやき
 *海老と野菜の天せいろ
 *鴨南

[AQ!]
 あらら、、東京ほどではないと思うけど、雨。
 ひるみながらも、円山に蕎麦をいただきに行く。
 「古祁庵」。
 とても特徴的な、細打ちでハンナリふわっとした蕎麦。自分の好みの中心とはズレるけど、おもろい。
 ツユはキリリ路線。

[へべ]
 蕎麦が非常に細切り。かけで、私のようなスローイーターが食べていると、最後は自重で切れるくらい細い (^^;)
 卓上には、すがすがしいくらい何もない。
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  段葛 こ寿々
  
鎌倉市小町2-13-4 0467-25-6210 www.kamakuratoday.com/meiten/kosuzu.html
11:30~18:30 月(祝なら翌)休

・
2008年 1月

 *そばとろ
 *鴨汁つけ
 *わらび餅

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  胡蝶庵 仙波
  
岐阜県岐阜市日光町3-26 058-232-6776
11:00~16:00/~(予約のみ) 月休
主人: 仙波浩 (敬称略)
・  
 1997年末「島栄町1-20」から上記へ移転。

1997年11月 ☆

 *ざるそば
 *そばがき
 *手挽き田舎そば
 *天麩羅そば


2005年 5月 ☆☆
2008年11月 ☆☆

 *そばがき
 *天麩羅
 *手碾きそば
 *鴨南そば

[AQ!]
 バス停は「忠節西」で降りること。基本であった(^^;)。これを覚えてないといけない。
 一度行ったことがあるのだから何とかなるだろう、といい加減な楽観で赴くと痛い目に遭う…とまでは言わないが、辺りをフラツイタ挙句に「すいませんこの辺にお蕎麦屋さんでですねぇ…」と近隣の人の親切心にすがることになりますスイマセン(^^;)。
 さて、辿り着けば変わらずシットリと構える胡蝶庵である。えーと、昼は予約取らないんだっけかな。開店時間すぐくらいがオススメではあります。12時近くになると、列が出来始める。
 ビールのアテに、天麩羅。これは来てみると、海老3としし唐、だけ。「わざわざ此処で頼むか?」…という意味では、ややツマラナい注文だったか。中京圏は、とにもかくにも、海老(^^;)。
 まあそれはともかく、胡蝶庵は、落ち着いていて、信頼厚い。見事な手碾きそば。黒く、季節柄か、浅めの香り・味だが、良い響きを奏でる。
 鴨南!!! 息を呑むウマさ。仕立ては、せきざわ調とでも言うか。素晴らしい。鴨3枚、つくね、葱、三つ葉。つくねがまた、良いのですよね。
 「花巻は無かった」…と翌日の日記にあったのだが、なんだろう(^^;)。品書にあったけど切れてたのかな?
 その品書は、込み入って複雑なようでいて、価格体系は論理的に構築されている(笑)。それを見抜いて威張るへべ
 帰途は…、バス停をみつけさえすれば勝手に岐阜駅に戻れる。帰る方が簡単である(^^;)。
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  手打ち蕎麦 こはし
  
札幌市中央区北十条西21丁目1-2 011-621-8482 plaza.rakuten.co.jp/sobakohasi
11:30~15:00/17:00~20:00 火・第3水休
2007年開業
・
2013年 6月

 *枝豆
 *アスパラ天
 *牛蒡天
 *せいろ
 *茗荷おろし冷かけ
 *そばぼうろ

[AQ!]
 札幌市中央卸売市場のすぐ近く。昼は予約取らず。
 庭に、おおでまりの花。
 石臼挽き自家製粉、今日は摩周産キタワセ。

[へべ]
 左官仕事と思われる、隅が丸みを帯びた土壁の店内は、なんとなくほっこりと落ち着く。庭の花もあれこれ綺麗に咲いていて、アジサイがまだこれからなのが札幌という感じ。
 これはいい! と思ったのが、茗荷おろし冷かけ。きりりと冷たいかけ汁に、全体がよく調和していて、するすると胃の腑におさまる。夏に近所でこれがあったら、いいだろうなぁ…などと妄想。
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  更 心  さらしん
  
川崎市多摩区登戸1961 044-922-8310 www7a.biglobe.ne.jp/~sarashin
11:30~20:00(売切仕舞) 火休

・

2011年 2月 ☆

 *鴨せいろ

[AQ!]
 最寄り駅は、向ヶ丘遊園。徒歩7分ほど。
 今日は、登戸から歩いて行った。徒歩15分ほど。
 契約農家からの玄蕎麦を真空・定温保存、自家製粉。
 蕎麦は優秀で美味。今日は茨城古河産。
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  慈久庵
  
茨城県常陸太田市天下野町2162 0294-70-6290
11:30~(売切仕舞) 火水木(祝なら翌)休
主人: 小川宣夫 (敬称略)
・  
 どうも、奥久慈の方でしょうか、移転するとかいう話が聞こえます。 (2001)

 阿佐ヶ谷から上記の茨城県久慈郡水府村へ移転。 (2002)

1995年 1月 ☆☆

 *岩魚骨酒
 *大麦小麦麹
 *茸 湯葉 のた芋 刺身蒟
 *蕎麦がき
 *焼岩魚
 *岩魚うるか
 *せいろ
 *甘酒そるべ

FFFF99 [AQ!]
 素晴らしい。奥さんは恐れていたほどは怖くない。(^^;)

[へべ]
 無愛想、というよりは、愛想なし の奥さんだけど悪気はない。(^^;)
 茶碗で来る岩魚骨酒は香ばしくて美味。中の岩魚を食べるのがまた、たまらんです。麹はやはらかな酸と香ばしさ。
 そして、のた芋~ 擂ったよーな、のたんとした芋がとよんと盛られて出てくる。山の土の味が、するような。刺身蒟蒻も自家製でおいしい。
 などと言ってるとちっとも蕎麦の話にならないある種気の毒なせいろ。も、おいしいのだ~。もちっと通ってわがまま言えるようになったら早目の段でいっかいせいろ出してもらう、ってのはどうでしょう?
 などと言ってるくらいならアラカルトで頼め、ってですか?
 蕎麦がきもふんわりしっかりこっくりして美味しかった。書いててまた食べたくなる。
 店の終わり頃に蕎麦がきだけ食べにふらっと飲み帰りに寄ったおじさんがいて、これは羨ましかった。ご近所っていいなぁ。

1995年12月 ☆☆☆

 *大麦小麦麹
 *茸 湯葉 のた芋 刺身蒟
 *蕎麦がき
 *焼岩魚
 *岩魚うるか
 *せいろ2枚
 *熟し柿のうるてろソルベ

[AQ!]
 一日早く年越し蕎麦をいただきました。うまいっ。
 御主人。
「新蕎麦が今どきになりますとグッと美味しくなってますでしょ。ええ、これからまだ随分とよくなる筈です。そうですね、二月なんかは美味しいです。あと、それから、五月それに十月。そう、十月、新蕎麦になる直前の頃なんでけど、これもまたたいそう美味しいんですよ。」

[へべ]
 いや~ おいしいです。シュワシュワっとしたお蕎麦が、たまりませんです。

2000年 5月 ☆☆

 *刺身こんにゃく
 *山菜の天麩羅:ギシギシ、カタクリ、コシアブラ、スカンポ
 *せいろ
 *そばがき
 *湯葉そば

[AQ!]
 へべの阿佐ヶ谷シゴトの帰り。久しぶりの慈久庵で相変わらずのオカミさんの迫力に気圧されながら。
 とにかく感動的に素晴しい。「東京の良い蕎麦屋は何処か?」というような問いへの答えならひょっとして忘れててもいいのかもしれないが(笑)、「日本の蕎麦の、トップ・オブ・ザ・トップは何処か?」という問いへの答えを考えるときだったら必ず割って入ってくるだろう、…、そんな店。

[へべ]
 店内に漂う、相変わらずの緊張感に、ああ慈久庵に来たんだな、と。(^^;) それにしてもやはり、ここの蕎麦はすばらしい…。あたたかい汁そばに、とよとよん、とくみ上げ湯葉が漂う「湯葉そば」もいいものでした。

慈久庵 2015年 5月 ☆☆☆

 7品コース
 *わさびの茎のおひたし
 *自家製刺身こんにゃく
 *岩魚の一夜干し
 *そばがき
 *野草の天ぷら
 *せいろそば
 *柿のソルベ

慈久庵
[AQ!]
 歴史を紐解くと、水府移転は2002年だったようである。

 …

 移転後、初訪問。

 そして、話をいきなり飛ばせば、恐ろしいことに、お蕎麦をいただくと、
「これだ、これが、慈久庵の蕎麦!」
 と湧き上がってくるのだ。
 こみあげてくるのだ。
 カルトクイズで、写真を見せられれば早押しで「慈久庵」、目隠しして口に突っ込まれても「慈久庵じゃないですか」って感じなのだ。
 すんごいのだ。
 勿論それは「昔と変わってない」という話では、全然、ない。
 しかし、小川さんという強烈な個性のフィンガープリントは、時を超えてるんちゃうか。
 前世紀から、勢いの美味さ…に加えて「様式」というものを備えていたこと…が今にしてわかる、というか。
 「蕎麦打ち名人、神々の時代」(90年代…ということになろうか?)の神々の存在感は、それだけ大きい、ということでも、ある。
慈久庵

[へべ]
 うわー、慈久庵の蕎麦だ!
 …と、その湧き上がる感覚に驚き、10年余の歳月をはさんで今なお、自分がそう感じるという、そのことにまた驚いた。

 鮮烈でした。そばがきも、蕎麦も。
 ああ、これが自分は好きだ、やっぱり好きだ、という思いがこみ上げてくる。
 蕎麦のまとう、清流のようなうるおい。灰色に白と黒の斑入りの石がありますが、ああいうのを連想する、独特の肌合い。
慈久庵
 ***

[AQ!]
 クルマは延々と呑気な田舎道を行く…感じなのだが、常陸太田で国道349号から竜神峡に向かう国道461号…これが細いわ登るわで、ちょっと驚く。
 山ん中なのねー。店は「竜神ダムのちょっと手前」くらいの場所となる。
 11時15分、到着。
 既に一組、待ってらっさる。玄関には「十一時半開店いたします」の貼り紙(「臨時休業」じゃなくてヨカタ)。

 予約は無し。先着順に並ぶ。
 11時半開店前に着いたのが、えーと6組くらいだっけ…それでちょうど「一回転目」満席の入店だった。
 以後着の人はお待ち下さい。ボクらが退店したのが13時前、かなりの行列になっていた。

 玄関で靴を脱ぎ、オシボリと品書を渡される。
 現在は小川さん一人ですべてをなさってるようだ。
 品書は、蕎麦前から各種蕎麦まで案外豊富にある。コースも「3.5.7品」の3トラックが用意されている。
 7品コースは目をひく料理はだいたいカバーしてるしお互い簡単だなや、とそちらに決める。ビールはハイネケン。
慈久庵
 ***

 酢をきかせてわさび茎の力強さを立てるおひたし。

 ナチュラルなにゅるん感に風味漂う自家製の蒟蒻。

 岩魚は一夜干しの開き。「頭からどうぞ」♪

 そばがきはやっぱり、好き。こちらのがイチバン好きかもなあ。

 野草天麩羅:ぎしぎし、天然三つ葉、野蒜、八重桜、すかんぽ
 摘草料理…って風合いですな~。今しか味わえない。

 せいろの、オレ流に言うと、茶にはっきりと白と黒が刺す…蕎麦が大好き。大名人たちの蕎麦の中では、このタイプは比較的、フォロワーが少ないかもしれない。
慈久庵
 帰りがけ、以前いただいた菜種油のお礼を(たいへん遅ればせながら)申し上げると、
「今年は荏胡麻油が出来るよ。ボケ防止にいいよ♪」
 と嬉しそうにおっしゃる。(作物の話になると急にニコヤカになる(^^;))

 まあとにかく、だ、来られて良かった(泣)。
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  しもさか
  
長野県茅野市蓼科高原2-112 0266-67-2682
11:30~16:00
主人: 下坂俊樹 (敬称略)
・  

1998年 4月 ☆

 *そばがき
 *せいろ
 *そばじるこ

[AQ!]
 みずみずしき武骨、華やかな不器用。香り味ともに濃く、満喫できますね、ここ。

[へべ]
 田舎の素朴と、清い繊細さが、なんか同居してますよね。そばがきもそうだし、せいろも。せいろは前回よりもさらにその感強し。立地がまたよいです。
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  しもばしら
  
青森市大字浜田字板橋4-2 017-729-1205
11:30~15:00(売切仕舞)/夜はおまかせ料理予約のみ 木休

・
 このお店は、以前は青森駅徒歩5分くらいの繁華な所にあったそうですが、だいぶ郊外に移っています。イトーヨーカドー青森店のすぐ向かいです。 (2004)

SBAS2 2004年 5月 ☆

 *そばがき
 *石臼挽きせいろ
 *手挽き田舎せいろ

SBAS1 [AQ!]
 イトーヨーカドー青森店すぐ隣、に移転(旧所在地の隣家の小洒落た電気雑貨店のオネーサン、教えてくれてどうもありがとうございました)

 店に着いて「あ~そういえば阿部さん門下だっけ」とすぐに思い出す、ヒジョーに特徴のハッキリした内装・外装。柏・竹やぶの流れの店の中でも此処は良い印象だ。
 チャーミングな看板に丸いガラスの電灯、黒い木と金属の重々しい扉、ステンドグラス。“和とスパニッシュの奔放なメランジェ”って感じだが、居心地よろしく、お庭が綺麗な具合に映る。

 凛として気の入った蕎麦である。精緻。GW中は弘前周辺の蕎麦屋はどこも爆裂的な混雑であったが、コチラは随分とゆったりしており、ポツリポツリと入れ替わるくらいの訪客である。
 2種のせいろを行きつ戻りつ、ああどっちもいいな、でもやっぱ手挽きの田舎の魅力は大です。石臼挽きは白めで姿美しく、手挽きはちょい慈久庵を想起するようなタイプ。
 ツユはスッキリ&力強く、好みのタイプだが、あまりつけないうちに蕎麦が進んでしまう。たまにツユに戻って、匂ぎ、たまに啜る。
 そばがきは田舎せいろの方の粉を使い、甘みと香りがタップリで、固くも柔らかくもない中間的なタイプか。これは量も結構ある。
 蕎麦湯はおそらく蕎麦湯用に溶いているタイプだろうが、とってもマロヤカで口に優しく麗々しく匂い立ち、相当に印象に残る。
 おろし・とろろ・天麩羅・温かい蕎麦などもあるようです。おまかせ料理は2~8名で予約せよ、とのこと。

 ヨーカドー前からバスで青森駅に戻る。一時間に1,2本。
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  十六文
  
北海道富良野市北の峰町34-38 0167-22-5814
11:30~20:00(売切仕舞) 木休

・  

2008年 2月

 *穴子天
 *もりそば
 *カレーそば

[AQ!]
 北の峰町の蕎麦へ、一人で。ネットを見ていると、(昨日行った唯我独尊もそうだが)、十六文に行こうとすると「迷う」とか「わかりにくい」とかやたらと言われているのだが、いや別に…すぐみつかる。
 北海道って、看板が馬鹿デカくてやたらと目立つのがフツー…とかなのか?(笑)
 ツマミに穴子天。フリット…みたいな天麩羅だが、穴子は質が良い。
 蕎麦は、以前は2種類打っていたようだが、今は、割りと白っぽいやや更級系の1種のみ。緑系の香りプンプン…とかでは無いのだが、ちょっと食べていると甘みが綺麗で、いい感じ。ツユも、最上級ですか?と言われると迷うが(^^;)、仄かに甘いタイプで、トータルの持ち上げが良い。美味しいと思う。薬味では大根おろしだけちょっと使いたくなる感じかな。山葵は単発でたまにツマむ。
 富良野っつうこって(笑)、腹具合を見て、カレーを追加。これまた、何の変哲もないが、カレー蕎麦として良いまとまり。
 お勘定は、さすがに安い、でした。
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  守破離 谷町四丁目
  
大阪市中央区常盤町1-3-20 06-6944-8808 shuhari.main.jp
11:30~14:30/17:30~21:30 無休

・  

Shuhari 2016年 8月

 *鴨つけ汁そば
 *旬菜天盛りそば 十割

[AQ!]
 お盆休み真っ最中の昼。17時半からディネ。
 さくっと蕎麦行きたいねえ…でやってるとこチェック。
 「たかま」さんがどうもやってるみたいなんだけど、ネット情報では「開店30分前から並んで1回転目にどうか?…な時も」とある。炎天下を睨んで怯む(^^;)。大都市はみなそうだが、大阪も行列大好きだからなあ…
 で、これも評判の「守破離」さんへ。開店3分前で行列2組目。
 程の良い高級町蕎麦…って感じだろうか、望む通りサクっと決める♪

[へべ]
(公式ホームページの「おしながき」コーナーで、トップに涼しげな「すだちそば」の写真が載ってて、もしかすると季節メニューでやってたたりするのでは…という期待を勝手に抱きましたが、谷町四丁目店の、平日お昼にはやっていませんでした。ちょっぴり残念♪)
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  春風荘
  
名古屋市中区千代田3-31-20 052-331-5075
11:00~20:00 木(祝を除く)休
1987年開業 主人: 鈴木健之 (敬称略)
・  

2005年 9月 ☆

 *魯山人石挽きそば
 *天おろし
 *そばだんご

[AQ!]
 名古屋の名店としてつとに知られる春風荘を訪ねんと鶴舞駅から歩く。これが暑いんだわ。駅から500mくらい…はこの季節はツラい…、って根性無さ過ぎ(^^;)。
 きちんと整った小体な店に着くと、これまたきちんとしたサービスに迎えられ、スッと汗がひく。
 石挽きは、中細で、野太さとたおやかさを感じる。つゆ甘辛く、大根があう。山葵に唐辛子添え。
 天おろしは、細くみっしりとした蕎麦で。海老・ほたて・イカ・かいわれ。満足度高し。
 そばだんごが逸品である。そばがき+カリっとソバの実揚げ、という構成か、ここに鶯色のパウダー。

2005年 9月 ☆

 *特製天おろし

[へべ]
 その翌日、ひとりでテクテク歩いていって、えーと、なんか天おろしだったよな、とメニューの目立つところにあったそれらしいのを頼んだ。
 …運ばれてきたのをみてびっつら。おろし蕎麦の上に、竹串で姿を整えシャチホコライクにそっくり返った海老天様が鎮座ましまし、その背中には金箔がキラ~リ。さすが名古屋だぎゃー、と心の中でひとりごちつつ食したけど、まさか別のものを注文していたとは (^^;)

[AQ!]
 ムムム、たしかに「特製」ってのもあったなぁ。そういうことだったのか、名古屋、恐るべし!

2005年 9月 ☆

 *活巻天おろし
 *そばだんご

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  常 念
  
長野県南安曇郡穂高町穂高7690 0263-82-4113
11:00~14:00/15:00~19:30 火休

・  

1998年 7月

 *もりそば
 *わさびそば

[AQ!]
 「ひらく」の臨時休業、「大梅」に間に合わず。で、近くのこの店へ。農家を改造したような広大な店、なかなか奇麗にしている庭。フツーの(悪くない)蕎麦。山葵のオヒタシの温かい蕎麦、って作りようでは良いかも。
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  助 六
  
岐阜県関市本町8-27 0575-22-2526
11:00~14:30/17:30~19:30(売切仕舞) 金・不定休
主人: 小林明 (敬称略)
・  

2005年 5月 ☆
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  鈴 庵
  
埼玉県北葛飾郡庄和町水角645 048-746-4638
11:30~20:00 水・第3木休
主人: 鈴木昇 (敬称略)
・
SA1 2002年 5月 ☆☆

 *そばがき
 *せいろ
 *天麩羅付き田舎そば(さい巻海老、海老の頭、こごみ、茄子、めごち?…)

[へべ]
 連休そばドライブと称して繰り出した「蕎楽」から、県こそ違えどかなり近くにあるのがこの「鈴庵」である。急ぐ旅でなし、せっかくここまで来たから店の前ぐらい通って行こうということに。季節柄、鯉のぼり見物などしながら走る、といっても私はそば食べた満足感とポカポカ陽気にうつらうつら…。この辺りの風習なのか、垂直に立てたポールに鯉を泳がすのでなく、ポールの頂上から左右の地面に張ったロープにずらりと鯉を並べてあるのを何カ所かで見かけた。

 田んぼの広がるのんびりとした風景の中にいい雰囲気で佇む、鈴庵を発見。風雨にさらされた木製の看板、手入れの行き届いた植栽、すっきりとした店構えが実にいい感じ。一度は「これかこれか」と走り過ぎたが、あれこれ考えて結局、戻って来ておそばもいただくことにする。
SA2  店内もまた、和風建築の心得がなくて「なんか立派だった」と阿呆のようなコメントしか出来ないのが残念になるような、見事なしつらえ。手入れも行き届き、全体に凛としたたたずまいだ。

 「作り手泣かせの一品です」という、そばがきを頼む。出て来てびっくり。釜の湯の中にぷかぷかと、小振りながら五つもそばがきが浮かんでいる。おそるおそる箸を伸ばすと、「練り」感はしっかりしていながら、ふんわりと軽い。添えられてきた焼海苔もよく合い、これをみたらしにして出すメニューもあるというのにも納得できる。実においしい。そばがきってシンプルなものなのに、こんなに作り手によって様々なのが面白いものだと思う。
 そばも、いい。せいろもいいが、田舎が素晴らしい。そばの味わいがぎゅっと詰まった田舎を噛みしめていると、やっぱり食べに入ってみてよかったなぁという思いがふつふつとわいてくる。天麩羅がまたお見事。水槽の活さい巻海老はもちろん、他のねたも申し分ない揚がり。今度来たら銘々に天麩羅付きを頼もうね、などと早くも次回の相談をしてしまう当家でありました。

[AQ!]
 素晴らしかったです。直線でスッと伸びてくる末脚の切れにゾクッとするというか。群雄割拠の蕎麦界にまた、北葛飾郡の奥深くから天下を狙う乱世の雄の強気な眼差しが…(←何を言うておるのか(^^;))。
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  星 月
  
神奈川県小田原市飯泉504-2 0465-47-7780 http://member.nifty.ne.jp/seigetsu/
11:30~14:30/17:00~18:30 月・第2火休

・  

2004年 2月

 *おろしそば
   *鴨ざる

[AQ!]
   おろしそばをワシワシと食うのが“感じ”な感じ。おろしがもっと多くてもいいかにょ。

[へべ]
 ぶっかけおろしそば、なかなか気分でしたね。おろし増量は確かにいいかも。
 窓の外に見える土管みたいな建物の解説を聞きながら、のどかなお昼でした。
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  せきざわ
  
長野県上高井郡小布施町大字中松字古堂872-9 026-247-5652
11:30~14:30/17:30~19:30 火夜・水休
主人: 関沢賢治 (敬称略)
・  
 2005年12月に、群馬県群馬群箕郷町上芝 から、上記へ移転されるそうです。

 蕎麦会席は要予約。但し、一般メニューに関しては、席の予約は取られていないようです。(2007)

1995年 7月 ☆☆

 *茜三昧=生粉打ち、柚切り、鴨南そば
 *草平三昧=生粉打ち、柚切り、蕎麦もち
 *箕輪の月(蕎麦粉アイス)、青梅のしずく(梅ソルベ)

[AQ!]
 どひゃぁ~と美味しい鴨南っ。
[へべ]
 鴨南おいしい~ 柚切りもさわやか。つゆ、が、ちょっと味濃くなったような気がしてうれしい。
[AQ!]
 すぐに混ぜてしまったのでよく観察しなかったんだけど(^^;)、鴨南用の薬味、というか、紅葉おろしポン酢とかなんかそんなようなものが、大変によく利いていたようでしたなぁ。
 つけつゆの変化も気に入った。

1996年 1月 ☆☆

 *茜三昧=生粉打ち、柚切り、鴨南そば
 *草平三昧=生粉打ち、柚切り、蕎麦もち
 *むらくも

[AQ!]
 この時期は、なんたって、いいですねぇ~。
[へべ]
 身の引き締まった感じのお蕎麦で、おいしかった。各店、というか、人それぞれで、蕎麦の香りのどこが正面に来るかが違うようで、ふしぎなものですねぇ草平饅頭はうりきれでした。また今度。
[AQ!]
 色、も良かったですねぇ、蕎麦。

1999年 9月 ☆☆

 *茜三昧
 *草平三昧
 *あられそば
 *箕輪の月
 *あきのこえ

[AQ!]
 万座温泉を後にして入店が19:30までの「せきざわ」に直行。工事渋滞やお祭り迂回などを経て「何とか大丈夫だろう」とは思いながら、着いたのは19:25で一同ホッとする。(^_^;; せいろは一昨日に「ふじおか」でいただいていては、印象が薄くなるが、青柚切り以下はまさに「せきざわの世界」を満喫。「箕輪の月」は何度目かになるが、粘り着く蕎麦アイスで私は好物。「あきのこえ」は蕎麦の薯蕷饅頭。

SEKI1 2005年 6月 ☆☆

 "蕎麦懐石"
 *そばがき
 *そばずし
 *海老・空豆・ピーマン・隠元の花衣天麩羅
 *小鴨南蛮
 *せいろ
 *葉生姜切り
 *蕎麦のウフアラネージュ、キャラメルがけ

[AQ!]
 いやぁ~、久しぶりになっちゃいました。ア~ンド、箕郷でいただくのは最後になっちゃいました(小布施へ移転)
 今日は総勢6人、我が家としては初めての蕎麦懐石ざんす。
 えっこんなに美味かったっけ(失礼なやっちゃ(^^;))…って驚くようなそばがき
 鴨南せいろデザートは、頭の中の像にピタリとはまる「せきざわの世界」。
 せいろのそばツユが、記憶と違和感がある(もうちょっと「キレ」るタイプだった?)
 6月下旬の蕎麦…は、香りが終わって、熟成感待ち。甘さはわりとある。

[へべ]
 初めての蕎麦懐石(内心の結論は、私はやっぱり三昧とかでいただくのが好き、ってとこかもしれませんが … 一つ一つのポーションの量とか、(^^;))
 そばがき鴨南蛮ウフアラネージュの三点が心に残ってますねー。あたたかい汁そばは、やはりせきざわさんのが好き。

2007年10月 ☆☆

 *そばがき
 *茜三昧
 *草平三昧
 *むらくも

[AQ!]
 昼の予約は受けていないそうだ。
 クルマを走らす。箕郷もそうだったが、少し難しい場所。めちゃくちゃな山の中とか・クルマが入れるかあやしい細い道を分け入ってとか、…では無いのだが、主要道路(ここでは国道403号)から一発で簡単にみつかるという訳ではない。
 店の前の道は「北信濃くだもの街道」というらしい。
 11:30開店のところ、11:20着。これで、ギリギリ一回転目の席をゲットできた。
 以後も、遠方からの車を中心に、客はワンサカ押し寄せてくる。ブレイク前の静かな箕郷(「あれ、こんなところになんかお店かね?」「ああ、わがんね」…的な)を思い出すと、今は結構な“手打ち蕎麦ブーム”であるのですねぇ。

 外からは普通の民家風の色が強かった店は、入ってみると、山小屋調というか手作り色がいくぶん強まる。
 ある程度のキャパはある(20弱くらい?)。それにしても、せきざわは、メニューの数・種類があるし、よく夫婦二人だけで回しているもんだと思う。
 厨房前カウンターに案内されたので、主人の動きを目に楽しみながら、ゆるりと蕎麦を待つ。
 「せきざわのマダムって、ま、主人もだけど、年とらないねー」…などとくだらん会話をしながら。

 粗挽き調でありながらヌーベのように軽い、強いけど儚い「そばがき」が見事。
 茜・草平と展開する「せきざわの世界」は、他に類無き得がたいもの。
 更に輝きを増しながら健在でありました。
 …いや、健在なんて言っちゃいけないね、蕎麦の畑も近くなり、いよいよの本領発揮ステージにあるということですな。
 隣席の、近所のオッちゃんの「なんだこの品書、よぐわからねー」がおもろかった。たしかに初見じゃ、何言うとるかわかりにくいな(^^;)。
 あとでM氏のサイト見てて思い出されたけど、「あられ」がなくなってた。冷やかけ入りなど、冷の三昧は逆に増えてたのかなー。
 ま、そんな訳で、遠からぬうちに又行きたいものです。
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  草 庵
  
群馬県前橋市荻窪町1230-1 0272-69-0936
 

・  

   
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  艸 菴 そうあん
  
札幌市中央区大通り西23丁目2-25東向き 011-622-2202 souan.p1.bindsite.jp
17:30~22:30 水・第3木休

・  

2010年11月 ☆

 *ひじき、燻製牡蠣、公魚エスカベッシュ
 *揚げ銀杏
 *しらうお掻き揚げ
 *そば掻き
 *もり
 *ぶっかけ

[AQ!]
 蕎麦よし、酒よし、アテよし、居心地よし、と~っても高次元でバランスした素晴らしき店。モダン。
 「千歳の最終で東京に帰ります」…という夜に伺ったのは大失敗、時間をゆ~っくり楽しむべき…というか楽しみたいお店でした。(まあ過不足なくいただけたのだけど、気分的なモノも含め…)
 次回ね。
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  そばいち
  
千葉市稲毛区園生町018-64 043-287-9910
11:00~15:00/17:30~20:00(土日11:00~20:00) 木休

・  

   
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  大 徳
  
北海道伊達市末永町12-100 0142-25-5563
第1.3月休

・  
 

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  高 砂
  
青森県弘前市親方町1-2 0172-32-8025
11:00~18:00 月(祝なら翌)休
創業大正2年

・
 

TAKA1 2004年 5月

 *天ざるの海苔抜き
 *もりそば

[AQ!]
 大正時代から続く老舗は、弘前の中心部にどっかりと、しかし静かに構えている。棟方志功が気に入っていた、とかその手の話は豊富。3代目の御主人は「神田やぶ」で修業なさったとか。
 入ってすぐは椅子席。壁にかかった品書きの古めかしさが格好良い。奥に、かなり広く座敷席。座敷にあがっていただく。お庭も望めて風流である。
 居心地もお味の方も、たいへんに寛いで落ち着いていただけて、老舗の良さが存分に生かされてる感じ。
 天ざるは海苔がかかっているとのことで、海苔抜きを頼んだ…のだっけかな。
 町のお蕎麦屋さんとして、カレーそばや月見まで揃っている。
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  たかま
  
大阪市北区天神橋7-12-14 06-6882-8844
11:30~14:30/17:30~20:00 月夜・火休

・
 

2006年 3月 ☆☆

 *そばがき
 *もりそば
 *海老天おろし(田舎・辛味で)

[AQ!]
 天神橋筋六丁目から、ずんずん歩いてしばらく、さり気なくある。かなりさり気ない、「ナニ屋?」…って感じだけど、最近は多い作りかな。中に入ると、木材を多用した内装が良い趣味でまとまっている。
 そばがきはウグイス色で、しっかりしているのに口溶けが実にサラ~リ。
 もりは超極細。ツユが濃くてクリア、ウチらの好きなタイプである。そばはどことなく更級っぽさもアリ。
 印象のイイ店、また来たい。
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  滝見茶屋もみじ苑
  
茨城県久慈郡大子町川山1396-1 02957-2-3993
10:30~21:00 水(冬場)休

・  

1995年 9月

 *もり
 *太打ち
 *田舎

[AQ!]
 谷山浩子101人コンサートin奥久慈大子町、というシゴト。大子町は、蕎麦の名産地帯の真っただ中にある。大子・金砂郷・水府・馬頭…。そんな話をコンサート中MCでもしていたら、コンサートスタッフの中にお蕎麦屋さんがいたのであった。もみじ苑の大関さんは、製粉業と「見落とし八景月待ちの滝滝見茶屋もみじ苑」の経営、をしている家の跡取り。これが何をどうしてか、小淵沢の「翁」の高橋さんの蕎麦に出会ってまいってしまったらしい。「翁」に入って修行(今でもちょくちょく行くらしい)、その他蕎麦屋を回って、現在、もみじ苑で、奥久慈の蕎麦を自分ちの水車で挽いて製粉し、蕎麦屋を営んでいる。....といった経緯。まだ未完成ながら、蕎麦の味の十分引き出された、生き生きとしたお蕎麦だった。
 そういえば、蕎麦屋の蕎麦農家の育て方、というか、蕎麦農家との付き合いの話が色々聞けて面白かった。  金砂郷あたりは、「翁」の高橋さんがテレビなどで褒めてしまった為に、全国から札束握って買い付けに来るようになってしまい、農家は単純にちょっとでも高い方に売ってしまうので、高橋さん自身買えないような値段になってしまって大変だった、とか。
 金砂郷ではそんなこんなで村でも奨励しているので蕎麦作も盛んであり続けているのだけど、例えば水府村では、蕎麦農家が爺さん婆さん化していて、先行きが心配だそうな。一人爺さんが倒れてしまって何十俵かパァになってしまって困った、とかいうことも起きるらしい。
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  竹やぶ 柏本店
  
千葉県柏市柏1144-2 0471-63-9838 www.takeyabu.co.jp
11:45~19:45 木休
主人: 阿部孝雄 (敬称略)
・  

1999年 3月 ☆

 *そばがき
 *そばやき
 *田舎
 *せいろ
 *おろし
 *とろろ

[AQ!]
 前回の来訪とは反対側、「麓」側から階段を登る。珍奇な装飾でほとんどグエル公園と化していて、けったいでよろしい。
「そばやき」が珍品かつ美味しい。蕎麦は全体に一流の並という感じでしょうか。そしてやはり滅茶苦茶に高い。一人4000円でやめておいたが、おなか一杯だと一桁上に行ってしまうでしょう。(^^;)

[へべ]
 超純文学。聞きしにまさる。ヽ(^^;)丿 そばがきは結構。そばやき、なかなか愛らしい一品。せいろよりは、田舎の方が香りと個性があってよかったかな。ちょっと粘りっぽい感じも独特で、つゆをすすりながらいただくのもよし。辛味大根の汁部分が甘くてみずみずしくておいしかった。いやー、しかし、蕎麦食べて1万円に届くのではないかというこの価格はすごい。

[AQ!]
 そのツユですが、幾分、甘みが気になったような。その分、奇麗さがないし、また濃い感じとも違う。
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  竹やぶ 箱根店
  
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根160-80 0460-84-7500 www.takeyabu.co.jp
11:00~18:00(以降、予約のみ) 水休
2002年開業
・  

箱根 2015年 8月 ☆

 *荒挽きそばがき
 *やきみそ
 *天だね
 *田舎そば
 *せいろそば

[AQ!]
 箱根は大変な風雨。「嵐の一日」と呼ぶに相応しい大騒ぎ。
 とはいえ、桃源台に向かうのはいずれにせよ、バス。湯本から乗り込む。
「メシ食う以外はヒマ(^^;)」な日程ゆえ、天気が良ければ色々と途中でのオプションが考えられるのだが、風に吹き飛ぶ。
 バス・海賊船・ロープウェイが集まる駅も、閑散としたお盆だ。嵐のせい…ではないが、「運休」の文字が悲しい。中国人・インド人観光客だけがエネルギッシュに動き回っている。
箱根
 さて、お昼は「竹やぶ箱根店」に行こうと思っている。本日店を開けるのは電話確認済。
 桃源台から「オー・ミラドー」は、ブラブラと歩ける距離。「オー・ミラドー」から「竹やぶ」もまた、ブラブラと歩ける距離。
 …なんて話は横殴りの雨に張り倒される。駅カウンターの無料電話でタクシーを呼ぶ。
 タクシーの運転手氏によると、
「この辺りもですねぇ、閉まってる《年中無休》施設が結構ありますよ」
 桃源台から「竹やぶ」はものの5分だが、そのほんのちょい先から噴火警戒「立ち入り禁止エリア」が始まっている。
 いやはや大変だ。
箱根
 タクシー氏は行きのヒトも帰りのヒトも、
「竹やぶは箱根でいちばんウマイと言われる…」「箱根でいちばんゆーめー…」
 と言っていた。
 箱根店は2002年開業であるようだが、すっかり箱根の天下を取っているようだ。
 「竹やぶ」チェーンはずいぶん広げたように思っていたのだが、独立やら撤退やらで、今回見てみたら現在の正規の「竹やぶ」は、柏本店とこの箱根店の2店舗きりのようである。
箱根
 事情通のタクシー氏は、駐車場からお店へ入る通路脇に停めてくれる。
 此処も“竹やぶメルクマール”である“偽ガウディ調”…とでも言うのか、な、手造り設えで「来たなァ~」という気分が上がる。
 何にしろ、強烈なフィンガープリントがあるというのはいいですな~。

 11時半くらいの入店で余裕があったが、12時過ぎると到着する客が増える。
 帰り際には結構な「待ち列」が出来ていた。
 町が閑散としてても、ここんちは“強い”。

 ゆるゆるとした感じの注文。
 当然ながら正調の竹やぶ…な出来。
 焼き味噌が、器の面白さも相俟って可能性が広がる感じ。
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  手打そば たつ実
  
横浜市青葉区あざみ野1-26-1 045-903-1086
11:30~15:30/17:00~20:00 木休

・  

2012年 3月 

 *掻揚げ ざる

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  穣 庵  旧:たまき庵
  
仙台市太白区秋保町馬場大滝8-1 022-399-2120
11:00~15:00(売切仕舞) 不定休・2月休
主人: 佐藤慎一 ~ (敬称略)
・  
 2015年、ご主人佐藤さん引退で閉店。店舗はそのまま代替わりして息子さんが継がれ「穣庵」と改名オープン、とのことです。(住所・電話番号はそのまま)

たまき 1999年12月 ☆☆

 *とろろ田舎
 *山菜付きさらしな


1999年12月 ☆☆

 *山菜付きさらしな
 *天ざる

[AQ!]
 秋保大滝の目の前、どう見ても観光名所のドライブインにしか見えない「たまき庵」は無茶苦茶に面白かった。
 珍しく「さらしな」がある(あと、普通のざると田舎)。このさらしなは今の所、マイ・ベスト・サラシナ・イン・ジャパン。仙波師匠が田舎に帰ったようなルックスの御主人は、朴訥さにヲタクと電波を足してシェイクしたような、何とも興味深く面白いヒト。
「おだくらは一目で蕎麦好きだとわかったよ」とご機嫌で仕事場を案内してくれた。「これが青森の**、こっちは黒姫でそれが常陸…」と手に蕎麦をしゃくっては嬉しそうに見比べさせてくれる。「うーむ…」と唸ってると、「オレにも見ただけじゃわがんね!」と喜んでいる。「今年は暖かくて遅れてるけど、そろそろ天然の鴨が旨くなってきたら鴨南蛮がサイコーだがら」来て食え、とのこと。「連絡すっがらよ」。うむむむむむ。実はその鴨南蛮、柏竹やぶの主人が「日本一」と評しているシロモノなのだ。うむむむむむ。

[へべ]
 驚愕のさらしな。山菜いろいろ、もとても楽しい。店内は電波入ってます風。
 お客の大工さんに「いつ建てかえるのさー?」と聞かれてましたね。あの外観にしてあの蕎麦、というギャップはすごい。御主人、むちゃくちゃ面白い。髭っぽくて人なつこくて、熊さんみたいでした。
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  達 磨
  
okina-daruma.com
主人: 高橋邦弘 (敬称略)
・
 そば打ち名人として名高い高橋氏は、現在、「達磨」の名で、全国各地で蕎麦会・蕎麦打ちイベントなど活躍しておられます。そんな折りに食べて来たので、項目を立ててみました。現在の本拠地は広島県豊平の「達磨 雪花山房」ですが、月に5~10日程度の営業の様子。スケジュールなど詳しい情報は公式サイトでチェックされると良いかと思います。 (2005)

 2015年に広島を閉店、大分に移り「大分 杵築達磨」を2016年開店。完全会員制の形式となったようです。詳しくはお店のサイトを。

2005年 1月 広島駅前福屋「達磨」

 *せいろ

[AQ!]
 広島駅前福屋達磨が出張して蕎麦打ち。目の前で高橋さんがバンバン打っている。
 相変わらず…か。完璧というのか優等生然というのか、隙の無い素晴らしい蕎麦。その二八らしい“手掛りの無さ”という完全性が、人間として欠点だらけのワシら食い手…には、どこかもどかしい。
 ま、それはともかく、この達磨流の蕎麦の考え方って、「都会」とか「無休」とかという蕎麦店の在り方にこそ合うような気がするんだけど、今んとこ本拠地は「いつ開いてるとも知れぬ(サイトでチェックすれば知れるけど)広島の途方もない奥の方豊平」なんですなぁ。
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  千花庵 ちはなあん
  
鎌倉市西御門2-6-13 0467-22-6517
11:00~17:00/夜は要予約 月火(祝除く)休

・  
 

2006年 7月

 *大根せいろ
 *野菜天麩羅


2006年 7月

 *辛味大根おろしせいろ
 *そばがき

[AQ!]
 鶴岡八幡宮の近くに眠る頼朝の墓の近く、かなり地味な場所にある。「民家改築型」みたいなタイプとお見受けする。
 供する蕎麦・料理は、バランスに優れていた。
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  蔦 屋
  
大阪府豊能郡能勢町垂水246 072-734-2774 sobakiri-tsutaya.com
11:30~14:00 月火休

・  
 「大阪市中央区内久宝寺町2-7-14」から上記へ移転だそう。 (2016)

2007年 3月 ☆

 *豆とおろし
 *豆皿3種:ひじきとあげ、蛍烏賊・菜花ひたし、葉山葵
 *手挽ざる
 *鴨汁せいろ

[AQ!]
 銅座公園って言うのね、その公園の前。
 凡愚直系らしい居心地良さそうな作りは、映画セット風というか、失われたあの日の夏休み風というか(なんだそれ(^^;))。町屋風とも言えるか。
 入口が、なんとも謎の2箇所にある。うーん、元の作りの関係なんだろか。たまにワシらのようにマゴマゴする客もいる。たいへんなご繁盛。御常連の「いつもの」、だとか、アレをそうしてこうしてという凝った注文、だとかが飛び交う。
 手挽きらしい手挽き(美味)、は含水率高め…か、で、一層塩が合いそうなんだけど、師匠んとこと違って塩は置いてない。ツユはまあまあ、で甘め。
 卓上には、山椒・唐辛子・黒七味風の胡麻辛子…これが鴨汁にピッタリ。その鴨汁は、超極太田舎の熱もり。極太って、蕎麦切りっつうより、そばがきを四角く整形したみたいやね(笑)。
 そば湯はノーマルで綺麗、ウマ。
 手作りのようなトイレの鍵がご愛嬌。
 帰り、雨。急に。少しの間、どっかの軒先で雨宿りした。
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  綱 道
  
京都市北区北大路通烏丸東一筋北入ル北上総町39-2 075-492-7860
11:00~21:00(日祝20:00) 土休

・  
 

   
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  手打ちそば工房若月
  
長野県上水内郡信濃町柏原2487-3 026-255-4321
 

・若月  
 暖簾には「名代 霧下蕎麦」とあるようです。キリッとした田舎風蕎麦の店。トモダチうちでは「ふじおかが満員だったとき行ったことあるでしょ?」で通じてしまったりするのですが。たしかに近い。

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  そば切り 天笑
  
大阪府枚方市岡南町10-30 0728-46-7166
11:00~14:30/17:30~19:00 水木休

・
天笑 2016年 2月 ☆

 *そばがき
 *粗挽きそば
 *辛みおろしぶっかけそば
 *あつとろろそば

[AQ!]
 枚方の天笑。凡愚の古~いお弟子さんで、もう20年近くになるようだ。蔦屋より数年早い独立かな。

 枚方市駅で降りるのは初めてのような気がする。
 線路沿いに数分歩くと、みつかる。さすが凡愚一門、こちらも個性的な、味を出した店作り。
 店の前に「R8」の立札。8歳以下お断り、か。
 11時開店。11時半より前はお客も少なく、しごくノンビリとしている。
天笑
 そばがき小と粗挽きを頼んだら、「あ、それはセットになりますから」…ああなるほど。
 俵型のそばがきは、フンワリと軽い。はんなり。品良く香る。
 そして、そば切りも、言えばハンナリとしてる。細く揃った感じなんだけど、エッジが・鮮烈が…じゃなくて、優しいイメージ。ツユがまた品良く薄い、うるさくない出汁。
 ぶっかけは「ツユを回しかけたとこに醤油を数滴垂らすと味が締まります」とのこと、その通りだった。
 一貫したその印象の中で最も気に入ったのは「あつとろろ」。綺麗に滑らかに擂られたトロロ、何だか心もとないような薄さのツユ、優しい蕎麦、そこに不思議な奥行が見え隠れする。
 へべが「久しぶりに3次元ホログラムっぽい(笑)」と言うように、今は無き京都「萬樹」のうどんを思い出した♪
 温泉玉子が別添…という供し方なのだが、これも大正解だと思う。

 まあ、ブワっと香り刺すように攻めてくる蕎麦が好きな蕎麦マニア系には「物足りない」と言われるかもしれない系(笑)。
 良かったでした。
 近所のおばちゃんが、「暖簾が風で寄っちゃってたから引っ張って直しといたからね♪」と言いながら入店してくる。…まさにそんな感じが真ん中な、一軒。
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  土山人 どさんじん
  
兵庫県芦屋市川西町7-3 0797-35-8100 www.dosanjin.co.jp
11:30~14:30(土日祝15:00)/17:30~21:00 月休

・
2007年 1月 ☆

 *そばの実とろろ
 *手挽きそばがき
 *千住ネギと鴨の塩焼 辛味大根添え
 *細挽きせいろ
 *粗挽き田舎の鴨汁せいろ

[AQ!]
 芦屋。ワシらはJR芦屋から徒歩、10分弱? 落ち着いた場所に落ち着いて洒落た佇まい。
 近年のクールなモダン蕎麦店の佳き典型、って感じかなぁ。
 辛味大根は緑色。激辛というわけではない。
 細挽きせいろには山葵とおろし金。
 鴨汁はツクネ入り、黒七味と柚子胡椒添えなのがグー。粗挽きに鴨汁、が好相性。もろポタージュ系蕎麦湯を入れるとまたバッチシ。
 綺麗でバランス良。品書き豊富、ハコも素敵、で高度推薦対象って感じ。バイトの若ぇ者ズはまるで初々しいけど(^^;)。向かいのニーチャンの柚子切りおろし…かな、が、器間違いかなんかで途中で下がっていったのが、いとおかし。
 ところで、此処のが行き過ぎという訳ではないのだが、最近の蕎麦屋、水切りにハリキリ過ぎてパサってるのが多くねか?
 ツユは、ふじおか・石井…型の綺麗な感じに、若干の寝た印象も。
 入れ代り立ち代りの客。正月も大して休まず勤勉なり。ご主人は愛想良さそうでした。
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  仲 佐
  
岐阜県益田郡下呂町森918-47 0576-25-2261
11:00~16:00(売切仕舞) 水(除く祝)休
主人: 仲林新一 (敬称略)
・仲佐  
 下呂の温泉街にあります。

1997年11月 ☆☆☆

 *つきだし
 *そば三昧:だしまき、蕎麦豆腐、手挽き細打ちざるそば
 *そばがき
 *ざるおかわり
 *きのこそば

[AQ!]
 大地から湧き出したような、思い出してもちょっと身震いするような、すごい蕎麦。つゆは一滴も使いませんでした。
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  虚無蕎望なかじん
  
京都市東山区三条一筋東下ル古川町 www.nakajin.net
12:00~/18:00~ 月火休
主人: 中村一臣 (敬称略)
・ 惜しまれながら閉店 (2008)
 中村一臣さんが営むから「なかじん」。 (2000)

 大リニューアルを敢行されたそうです。これにより、
 「素料理 虚無蕎望 なかじん」
と名乗り、カウンター8席のみの要予約の営業に変わったようです。行ってみたいな、ワクワクワク。 (2006)

 閉店されたそうです。詳しくは御主人のブログなどをご覧になってください…なのですが、アレルギーを発症とかで、まことに残念です。
 ただし、料理人としての中村氏には、奥様の店である「小豆家うさぎ亭」(京都市中京区高倉六角上ル西側 075-257-2288)で会えるとのことです。

 その「うさぎ亭」を「炭火と天ぷら 割烹 なかじん」として、リスタートだそうです。ま、ともかく最新情報は、nakajin.netをチェックしてれば、オーケ(^^;)。残念ながらアレルギーのため、本頁(蕎麦のページ)での復活はならなかったよう…。 (2009)

なかじん 2000年 8月 ☆☆

 *三昧:粥(濃い蕎麦湯に梅)、粗碾き(塩)、そばがき、せいろ

[AQ!]
 古川商店街という、相当に風情があるというかイナたいというか、そんなアーケード街の真中付近にある。パリっとして趣味性の高い店内。主人はじめ店の人もそんな感じ。
 粗碾きの蕎麦は、香り・味ともにはちきれんばかりで素晴しいのだが、これを荒塩パラリで食べる、という趣向をしている。(天麩羅も焼き肉も)「塩で…」志向が強い当家としては「ひょっとして好きかも~」と思っていたのだが、思う以上に、好き。大好き。とても美味しい。他所でもやってみたくなりそ、なくらい。
 塩は中国産って言ってたっけ? えーと。「慈久庵」は天麩羅をブラジル産塩で出していたっけ…。この頃、塩の話が続いていたんでちょっと曖昧。

2000年 8月 ☆☆

 *おろしそば
 *梅釜そば

[AQ!]
 「なかじん」も気に入ってしまい、連日の訪問。どれも美味しい。

2001年10月 ☆☆

 *蕎麦三昧:蕎麦粥、粗碾き蕎麦、そばがき、せいろ

[へべ]
 相変わらずの盛況。粗碾きを、塩でいただくしあわせ。

[AQ!]
 いやっはっは、昼にちょうど具合がいい、とはいえ、またまたしても行ってしまったのことある。またまたしても、旨いなぁ。何と言うか、店と出している物のバランスが良いというのか、幸せな感じがする。とくに愛想がいい、とか、そーゆーの、全然無いんだけど。
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  そば屋 長森 
  
新潟県南魚沼市長森415-23 025-775-3887
11:00~14:30(土日18:30) 無休

・
2010年 3月 ☆

 *山菜などおひたし
 *天ぷら盛合せ
 *十割そば
 *かけそば
 +八海山泉ビール ヴァイツェン

[AQ!]
 酒の「八海山」系列の経営する蕎麦店。2009年に移転・改名したそうで、大きく贅沢で民家風味を取り入れた建物に、落ち着く設えの店。
 新潟県だが、フノリ蕎麦ではない。
 優等生、と言うと褒めたことにならないが(^^;)、とてもキチンとして気持ちいい蕎麦。
 十割そばは、細切りタイプの現代的十割蕎麦の中では標準よりほんの僅かに太く男らしい食べ応えのあるタイプ…になるか。田舎そばタイプではない(田舎は田舎である)。味香りともにOK。
 ツユは江戸前と田舎風の二通り。江戸前がスタンダード、よく出来ているがちょっと甘みが強いかな。田舎風は薄口に俗っぽい感じのダシ利かせ加減…とでも言うか、しかしナカナカ良い。
 ま、いずれにしても、十割は、卓上に塩があるのでソチラで…がヨロシイでしょう。
 天麩羅は「お、これならアリ」…くらいで、こういう所にしては(シツレイ(^^;))上手。ぼったくない。かけそば、も、品良し。
 まあ店がすいていたせいもあるけど、注文すると凄い勢いでドドドっと出てくるのは、ご注意。
 大手の経営(八海山泉ビール、いいですよ。見た目はレモンジュース(笑))のせいかスタッフの人数が充実していて、サービスのニュアンスも感じ良い。
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  蕎麦茶寮 七草 
  
群馬県吾妻郡長野原町大字大津1061-3 0279-82-0793
11:00~15:00/17:30~20:30(要予約) 第3水・木休

・
2012年10月 

 *先付
 *丸茄子
 *きのこ三昧十割
 *すずしろ味噌十割
 *わらびもち

[AQ!]
 近代的・標準的に整ったロードサイド十割蕎麦店。
 すずしろ味噌、が珍しく、ナカナカ。大根のしぼり汁に焼き味噌を溶き、鬼おろし大根を加えていただく。

[へべ]
 場所とタイミングがばっちりで、それもまた気持ちイイ。すずしろはちょっといい趣向でしたね。
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  蕎麦屋 にこら
  
京都市上京区智恵光院通五辻上ル五辻町69-3 075-431-7567 www.sobaya-nicolas.com
11:30~14:30/17:30~20:30 水・第3火休
2003年創業 主人: 沼田宏一 (敬称略)
・
2009年12月 ☆☆

 *そばがき
 *旬菜セレクト:聖護院大根のふろふき・そば味噌添え、京鴨ロース煮、〆鯖のカルパッチョ、天ぷら(本鱚、慈姑、人参、牛蒡、ブロッコリー、青長唐辛子)
 *牡蠣の酒蒸と揚げ春菊のつけ汁ざるそば
 *九条葱と辛み大根のおろしそば(温)
 +エビス黒

[AQ!]
 11:30着。
 行列…まではいかない程度に切れ目なく入る客。ちょうどいい具合だね。
 そばがき!!そばがきはsuperb。そばの掻き音、デカイ(笑)。
 冷たい蕎麦はもう数ヶ月で更に本領発揮してくるか? 冷・温ともに経時であまりフニャらないのが良い。たおやかだけどシッカリしてるって感じ? 温モノのダシに関しては“さすが”!です。 
 挽きは、18回転/分だそうだ。
 蕎麦湯はナチュラルタイプ。
 料理モノは上手(天麩羅はマアマアだけど)。
 母屋の外に便所…という造りがおもろい。
 個人的には、こちらは、京都で「夜に備えてあまり大食したくないお昼」なんかにはスンゲー良いですね。結構、使っちゃいそ(^^;)。
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  乃 田
  
大阪府交野市松塚14-5-104 072-892-2301
11:00~14:30/17:30~20:00 火・第3月(祝なら翌)休
2003年創業
・
2014年 5月 ☆

 *鴨の治部煮
 *辛みおろしぶっかけ蕎麦
 *つけとろろ蕎麦

[AQ!]
 郡津で蕎麦。
 …って、それ、何処? (^^;;)
 いやあ知りませんでした。関東モンでわかるの、100人に聞いて1人いるかどうかじゃないだろうか?
 京阪交野線。
 駅前にも最低限の機能があるだけの、ひたすら住宅地(…に見えます)。
 ただ、「町の由来」なんて読むと、「大化の改新の後に…」ってとこから説き起こされる(^^;;)。関西じゃー。

 郡津「乃田」。
 電話したら、ゴールデンウィーク中は混雑しそうなんで予約はキホン、取らない。でも12時前はそんなでもないよ。そんなお答え。

 京阪特急の実力を舐めてました。
 駅までの経路や乗り継ぎもポジティヴの連鎖(^^;;)で、11時半狙いだったのが、11時前に着いてしまう。
 ま、11時開店だからいっか、…と思ったら、、店に貼り紙。「本日、都合により11時半に開店いたします」。
 ありゃりゃ、で、見知らぬ町をお散歩。
 一周して11:20頃に戻ってみれば、もう開いていて、お客さんが始めてました。

 …という顛末だったのだが、後で食べログ見たら、そ~っくりの体験談が上がってて、ワラタ。良い加減にアバウトな店らし~。

 ***

 小さな町の、町の蕎麦、って雰囲気。
 今日の蕎麦は山形で十割。
 鴨ジブ煮(快適なツマミ)・辛味おろしぶっかけ・つけとろろ
 見た目もさりげない(「オーラ無い」ギリギリくらいの…(笑))蕎麦が、とくにぶっかけ、とっても味わいのある、美味さ。
 姿も、「エッジ立ててますぅ~」って強烈には主張しないのだけど、形よく、食感のアタリが快い。
 へ~、やるもんですわ!

[へべ]
 開店時刻設定のユル~い感じもまた、オモロイ(笑)。

 鴨の治部煮は鍋にわりとつききりの、まじめな丹精ぶりで、いただいてみるとふくよかな味わいに炊けてて、いい感じ。辛みおろしのぶっかけ蕎麦も、目を瞠る仕上がり(つけ蕎麦タイプも別にある)。キリっと蕎麦の角が立った端正なところを、ぶっかけてワシワシといただく。いいお昼でした。
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  野 麦
  
長野県松本市中央2-9-11 0263-36-3753
11:30~17:00 火水休
主人: 藤岡崇喜 (敬称略)
・  
 京橋「ドン・ピエール」の給仕長藤岡氏の実家としても有名(?)な店であったが、その藤岡氏が1998年からこの実家に戻って腕を奮っておられるそうだ。というわけで、また行ってみたいものである。こないだ行ってきた知人は「あまり変わってなかったよ」と言っていたが(^_^;)。 (2000.11)

1995年 9月

 *煮物小鉢
 *蕎麦

[AQ!]
 田舎色で細くて柔柔っとしたタイプ。味、香り、ともに結構でした。

[へべ]
 色は田舎でもって、もそもそしないつるっとしたお蕎麦でしたね。おいしかった。細め寄りのばらついた太さでしたが、あんまり気にならなかったし。

[AQ!]
 池袋の生粉打ち亭、というところのを美味しくしたような、であった。ご主人であるオバサンも感じよかったし。

[へべ]
 そうそう、あの方がご主人なんですね~ キビっとした、背骨の太そうな。
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  はたゑ
  
福岡市中央区天神1-3-31 092-761-1402
日祝休
主人: 波多江紳二 (敬称略)
・  
 蕎麦は勿論だが、天麩羅も旨い。是非、両方を楽しみたい。

 
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  彦 庵
  
青森県弘前市茂森新町4-3-7 0172-32-8837
11:00~15:00/17:00~20:00 火(除く祝)休

・

HIKO1 2004年 5月 ☆

 *そばがき
 *辛味おろしそば
 *天もり

[AQ!]
 メモを残さなかったのでもう忘れてしまったが、弘前市内の勝手わからぬバス路線を調べ、どこだかちっともわからぬ茂森新町を目指す。(うーんとうーんと、ここの行きだか帰りだったか、弘前市内は「お寺がやたら並んでいる」所が数カ所あって、けっこー散歩などするとおもろかった)
 彦庵のある所は、なんちゅーのか、中心部市街からはずっと離れ、しかしまだ街並が続くくらいの場所で道沿い、地味な住宅地ぐらい…なのかなぁ(と自信のない他所者)

 俺っちは弘前ではエーリアンだが、彦庵さんの御主人は荻窪「本むら庵」の出身と聞く。そう聞くと俄然、他所者の心細さが減る(のかよ(^^;))。例の「本むら庵ニューヨーク店」にもいたそうなのである。「柏竹やぶ」の流れを正統に汲む青森市「しもばしら」とともに、東京圏の現代的蕎麦の息吹をもって青森県で展開する店である。
 店外見は普通のロードサイド民家改造的蕎麦店、入店してすぐのテーブル席も整頓されているが「フツー的」。それで、奥に進むと右手にいきなり「」があって蔵の中が座敷になっている。そちらに通される。面白い居心地。ついでに言うと、トイレは、いきなり、(此処は「本むら庵」系なのだが、それこそ「柏竹やぶ」を思い出すような)前衛モダンで、クラクラする。
 蔵一杯の客がワシワシと蕎麦をたぐっていて、活気溢れる。出される蕎麦も活性が高い。そばがきは木の葉模様を入れるタイプ、おろしは葱におかかもドバッと入って気取らず、蕎麦は細め粗びきめ。そしてさすがに「本むら庵」的。全体に普通っちゃ普通っぽい面もあるが、ピチピチした魅力を感じる。
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  ひさお庵
  
青森県黒石市大字浅瀬石字川合189-2 0172-53-5181 www.hisaoan.jp/
11:00~20:00 月(除く祝)休

・

HISA1 2004年 5月 ☆

 *もりそば
 *鴨汁そば

[AQ!]
 青森県は行ってみるとどうしてどうしてこれがなかなかの蕎麦処である。…なんて言うときっと地元の人には怒られるでありましょう(^^;)。まぁしかし東京人としては、正直を言うと、どうしてどうしてこれがなかなかの…なのですが。
 とくに弘前近辺は、ちょっと紹介を読んだり写真を見たりしただけでも「オ! これは!」と思う蕎麦屋がかなりあって、むしろ何処に行こうか迷うくらいであります。
 「ひさお庵」も、どこでみつけたかは失念したけど、マークしていた一軒ではあった。でもこの店は黒石市なのである。弘前黒石はわりと近いのだが、そうは言っても弘前市内の店から試して行くべ…ということで、まぁ予備のメモでありました。
 で、この日はホントは「一閑人」に行く予定だった。「一閑人」は弘前市吉野という場所で、距離的には弘前中心部から歩いても行けそうなんだけど土地勘が無いこともあり、タクシーを使うことにする。で、行ってみたんです。よ。行ってみたんですが、満員御礼&売切仕舞。ガビーン!! (GW中だったこともありますが、ここ、人気店みたいです、行かれる方御注意あれ(^^;)。0172-36-6477)
HISA2
 すごすごと路地を引き返してくると、まだ先程のタクシーがいる。「あ、すいまそん」と、再度乗り込む。「どうしたの?」「これこれシカジカ…」。
 すると、ふうむと思案ありげな運転手サン(「一閑人」は知らなかった)は、「実は…」と切り出してきた。なーに?と問うと
…自分は実はこの辺りでは一番美味い蕎麦屋を知っているのであるがそれはちょびっと遠いのであってもごもご…
ということであるようだ。
 ほぉちょっと遠いね…ピーン!
「運転手さん、それは何処の何ていう蕎麦屋で?」
「いやぁ隣の黒石なんだけど、何て言ったかな」
 ピーン! 黒石、キター! ああもう駄目です。これは、当たるも外れるも「神のお告げ」でしょう。こうなるといっそ決断は気楽だ。
「そこ、連れてってくださいよ。(タクシー代も)そんなに馬鹿みたいにかかりませんよね?」
「往復なら****円でいいよ」

HISA3  蕎麦食わせ~、とビュンと飛ぶ。
 およそ「田圃の真ん中」に、でんと構える「ひさお庵」は、敷居の高さは感じないけど、堂々たる広壮さで、(何度も言うが)GW中ということがあってか、大量のクルマと大量の人で溢れかえり賑わっている。
 正直、また食いはぐれるんじゃないかと不安になるくらいの混雑であったが、(ここまで連れてきた責任感もあってか)我らが運転手サンは顔見知りらしき店員に「東京からわざわざ来たんだから何とか恵んでやってくれい」とかなんとか交渉してくれる。その甲斐があったんだか(無かったんだか)、待つこと程なくして入れ込みの座敷に案内される。

 注文はもりと人気あるらしき鴨汁。うーん、美味しいお蕎麦にありつけた。田舎の、野の感じが中心にありながら、洗練された蕎麦打ちを印象づけてくる蕎麦だ。やや太めでよく揃っている。まぁ、厳密に言えば、打ちも茹でも…普段に比べて粗いんだろうなとは推測される仕上がりである。ごったがえしている店内を見なくてもそういう想像はつくが、ワシら、この連休の最中に大人げない希望を申し述べようとは、ちぃとも思わない。
 …ってゆーか、この混雑、大量に捌く中で、よくこんだけ「表情のある」蕎麦を出せるもんだと感心しました、ほんとの話。
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  ひらく
  
長野県南安曇郡穂高町大字穂高2470 0263-82-2127
11:30~14:30/15:30~20:00 月休
主人: 原拓 (敬称略)
・  

1995年11月 ☆

 *特製ざる蕎麦
 *ざる蕎麦
 *きのこ蕎麦

[AQ!]
 穂高。若々しいおじいさんの田舎風だがヴィヴィッドなお蕎麦。
[へべ]
 実物の方が断然若い、「はらひらく」さん。鰹節のきいたつゆも独特でしたが、このそばは何もつけずにどんどんいけます。1分9回(だっけ)9:1の特製ざるはどこの蕎麦にも似ていなかったような。
[AQ!]
 そそ。特製ざる、は、つなぎ一割で、使用する蕎麦粉は、一分間九回転で挽いたもの。普通のざるは、二八で、一分間十八回転。特製ざるの方はあまりつゆがいらないですね。特製ざるはおかわりしました。
[へべ]
 道路沿いの農協直売所みたいなところで、とてもおいしい蕎麦の出るところとは見ためには思えない雰囲気が独特です。ウチはこないだ14:00ちょっと前か過ぎに着いたのですが、その後1組入ったところでのれんしまってました。

1998年 7月 ☆

 *特製ざるそば
 *そばがき

[AQ!]
 ここの石臼低速回転特製ざるそば、は、やはりなかなか滋味。つゆ・そばがきをはじめ、他の品書きは、まいっか、という感じだが。
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  ふじおか
  
長野県長野市上ヶ屋2471-2066 026-239-2677
11:30~ 火水木休
主人: 藤岡優也 (敬称略)
・ 2009、移転だって
 「信濃町野尻字山桑」から上記へ移転したそうです。いつの間にかは存知ないのですが、昔の「並んでください」から一変し、今は「完全予約制」だそうです。 (2009)

ふじおか 1995年11月 ☆☆☆

 *季節の野菜の煮物
 *そばがき
 *せいろそば
 *漬物
 *そばぜんざい

[AQ!]
 楚々凛然、と言う。ここにしかない世界があって、感動的である。

[へべ]
 端正で、隅々まで気持ちのこもった、すばらしいお蕎麦でした。いいお店ですね。ほんとに、淡い緑の美しい蕎麦。最後の蕎麦ぜんざいのあまりのきめ細やかなふうわりした食感に呆然としました。

[AQ!]
 ここもつゆは薄くて鰹節が比較的香り、そして「つゆは、あまり必要ない」という感じ。三口くらいそのままでいただき、合いの手に一度、先っちょだけつける、くらいのパターンですか。
 新蕎麦。「去年に続き今年も蕎麦はよくない」とのこと。ですかぁ....じゃあ、いい年って…
 スピーカーはソナスファーベルのミニマでずっとクラシック。
 久保キリコさんが、外人・年配女性と三人連れで来てました。

[へべ]
 ふじおかのご主人、背を向けたとき気付くがっしりした背中も印象的。
 野菜の煮物もうれしいですね。がんもは別にたいてるのか、あっさりと、しみじみおいしい。それに輪をかけて漬物がうまいっ。緑の大根みたいなのの正体が気になります。(シナ大根、と判明。小さくて中まで緑色です)
 せいろそばと木枠のせいろ(というのだろうか)の調和がすばらしいです。
 あの店内でお蕎麦いただいてて、ふと窓の外を見ると雪がちらついてる、なんてきっといいだろうなぁと思いますが、あの山道を雪や氷をおしてたどるのって怖そう…。

1998年 7月 ☆☆☆

 *季節の野菜
 *そばがき
 *せいろそば
 *漬物
 *そばぜんざい

[AQ!]
 11時ちょうどくらいか。目の前で(入店の)1周目が終わり、13:30からの2周目のご案内。その間、近くの「信濃路ビール」で休む。
 蕎麦米はじめ、いつもながらウットリする野菜料理。息をのむそばがき。いつもより幾らか色濃い? 蕎麦切りもやや強めな仕上がり感。季節柄かな。幸せだな~。

1998年10月 ☆☆☆

 *野菜:かぼちゃ煮物、錦糸かぼちゃ白和え、胡麻よごし、蕎麦米
 *そばがき
 *せいろそば
 *漬物
 *そばじるこ

[AQ!]
 週末は行楽。(またしても)白馬行き。ワイン・仏料理・蕎麦・温泉。
 相変わらず黒姫「ふじおか」さんへ。

「今年はやはり全然良くないです。どこも駄目みたいですね。ここら辺も8月が、あまりに雨ばっかりで。質がね、上がらない。かと言って遅蒔きの分も、こないだの台風10号でだいぶやられちゃいまして。で、他所も、どこも豪雨やら台風でしょ。茨城・栃木も水害でそれどころじゃないくらいだし。そろそろね、日本中のお蕎麦屋さん、困ってるみたいですよ(苦笑)。どうするんでしょうね?どうしましょうか? 良かったのはね、北海道くらい。ですか。でもやっぱり北海道の蕎麦は、味も香りも薄い、気がするんですよ。」

「ああ、もう新蕎麦です。今日のは新蕎麦。そうですねぇ、良い年の新蕎麦ですと、もっと緑がはっきり綺麗に出るんですけどね。」

 とはいえ、他の季節に比べ、緑が鮮烈で味・香りのエッジがたった出来映え。ボディやアフターは若々しい感じかな。10/24で新蕎麦ということは無かろう、と先入観のあった我々は「10月に入ってちょうど一年の蕎麦が息を吹き返した感じかしら?」(管理よく保存された蕎麦は不思議に一年たって収穫された時期になると力が盛り返すという。それは感じることもあるのは確か)と言っていたのだが、新蕎麦と聞けば実に納得。天使の頬っぺ方向なら無敵の蕎麦掻きともあわせ依然トップを疾走するのである。
 んでね。翌日、穂高の「大梅」さん。
 しみじみと旨い「鴨南そば」をいただきながら壁を眺めていると、貼紙がある。「玄そば、買います。畑のみ」。「畑のみ」と言うのがよくわからないが、生産者から直接購入したい(粉業者は別に要りません)ということだろう。通常の仕入先だけじゃ今年は不安である、と、そういうことなのではないかと解釈。いきなり昨日の藤岡さんの話が現実問題として目の前にあるような気持ちになる。

[へべ]
 天使のほっぺた系そばがき の世界では他の追随を許しません。そばもシュワシュワっとして香り立つ、あとで聞いてみれば納得の新蕎麦。ところでこの日は11時より前(何時ぐらいだっけ)に着いてみると赤い車が1台だけ。はじめて一番乗りしました…と思ったら第一巡で入りきるくらいの客数でした。この季節だとこんなものなんでしょうか。それとも土曜のせいか。
 そのせいかどうか、以前にくらべてせいろ1枚あたりの盛りがよくなったような気がしました。どうでしょう。

1999年 9月 ☆☆☆

 *野菜
 *そばがき
 *せいろそば
 *漬物
 *そばじるこ

[AQ!]
 ギャランの後部座席でグオーと寝ていたら目の前に信濃ビール!…じゃなくて、すいません、K田さん。というわけで、ビールを一発キメてから狙った2回転目の「ふじおか」。9月ということは、あの「悪かった98」の最後の蕎麦なんだろうけど、それが信じられないような濃厚な香りと味でぶっ飛ぶ。旨い。中国茶の、存分に抽出した二煎目の味わいのような感があるか。

[へべ]
 目の前に置かれた途端に、香りたつことの不思議。この時期になぜこの強さが…。
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  朴念仁
  
静岡県田方郡修善寺町修善寺3451-40 0558-73-0073 ginza-sasuga.jp/bokunenjin
11:00~15:00/17:00~19:00 水(祝の場合翌日)・第2木休
1999年開業 主人: 石井仁 ~ (敬称略)
・朴1 神田から移転
 神田「いし井」で名を馳せた石井さんが、修善寺に移って、より伸び伸びと仕事をしている。
 「も~お、最高」から「神田に居た時より全然駄目、ガッカリ」まで、友人連の声も毀誉褒貶激しく意見が分かれるのは、むしろ石井さんらしい???か? (^^;)(^^;)(^^;)
 店内、何となく散らかっているのは移転しても変らず、どことなく懐かしい。 (1999.8)

 2004春をメドに、業態を変更するとの報せ。「週末を修禅寺、平日何日かを東京で営業するスタイル」となるとのことです。毀誉褒貶の方ですが、相変わらず、多彩な声が聞こえます。こういう言い方はどうかと思いつつ正直を申せば、「10回行けば5回は"?"」「10人行けば5人は"?"」こそが、朴念仁のカルトな持ち味なのではないでしょうか(^^;)。 (2003.12)

 ご主人石井仁氏が和食「古拙」を銀座に開店したそうです(銀座2-13-6)。「朴念仁」は今まで通り営業とのこと。 (2005.9)

 「古拙」は「仁行」(日本橋小舟町6-16 03-5695-8117)へ。「朴念仁」は流石グループで経営しているようです。

朴2 1999年 8月 ☆

 *せいろ
 *桜海老のかき揚げ


朴3 2002年 4月 ☆☆☆

 *山菜おひたし、冬茹煮付
 *エリンギと山菜の天麩羅
 *そば味噌
 *生ゆば
 *軍鶏鍋と手打ちうどん
 *半熟玉子・トマト蕎麦
 *せいろ蕎麦
 *苺のムース

[へべ]
 この日のお蕎麦のおいしかったこと! エッジの立った蕎麦!!

[AQ!]
 うんっ! そうそう! ボクたちの今までにいただいた石井さんのお蕎麦の中でも、最高傑作かなぁ。トマト蕎麦も、こんなに旨くていいの?、って鮮烈さだったし、せいろは、夢の結晶のよう。石井さんの蕎麦の独自性も改めてとてもよくわかった。あの細さ、エッジのきつくなくてキレキレの立ち方、ちょっと小豆色とでも言うか独特の色合い、味・香りともに自然系より人工系でありながら訴えかける純粋性、そーゆーの…。
 せいろはすぐにおかわり。おかわりあって、良かったね。

2002年 4月 ☆☆

 *山葵海苔
 *だし巻き玉子
 *桜海老のかき揚げ
 *玄ひき蕎麦
 *かけそば

[へべ]
 念願の、桜海老のかき揚げがいただけてしあわせ~っっ。
 あたたかいかけそばも。
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  あまの凡愚  (旧名:そば切り凡愚)
  
和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野204 0736-20-6800 sobakiri-bong.com
11:00~15:00(完全予約制) 月火水休
主人: 真野龍彦 (敬称略)
・  
 夜の営業はなくなったみたい。(2001.3)

 「大阪市大正区泉尾4-4-7」から上記へ移転。店名も「あまの凡愚」とし、完全予約制。 (2015)

凡愚1 1996年 5月 ☆☆

 *細打ちざる
 *おろしそば
 *鴨汁そば  +菊姫山廃純米

[AQ!]
 居心地の良さも蕎麦の美味しさも他に例の無いもの、いきなり好きになる。

[へべ]
 独特の雰囲気、あの居心地のよい夏の昼下がりのような店内は夢にでてきそう。細打ちそばも、おいしかった。次は太いので鴨汁を、ぜひ。

凡愚2 2001年 3月 ☆

 *手挽きそば
 *鴨汁そば

[AQ!]
 前回の訪問時、それにしても可愛い印象を残したのは、ピンクの象さんが蕎麦をすすっている、というこの看板。何だそりゃ(^^;)。残念ながら、1998年の台風で飛んで行ってしまったとかで、現在は、無い。この看板、東京で言うと、吉祥寺感覚というか、中央線ヒップな感じかなぁ。でも、この店のある大正区はオシャレとか若さとかはとくに縁はなく、イナタいというのか下町というのか、そんなエリア(とお見受けする)。2001年、訪れてみると、赤い庇には「Bon Gout」。いいなぁ、人を食ってて。

 今回は一人で。実はこの前に「月花水」で蕎麦食ったのだが、まだ時間も腹も少し余裕あり、というので、凡愚に回ってしまった。しかし、大阪で昼に蕎麦のハシゴたぁ、殆ど馬鹿だな。人には言えないな(といいながら書く奴(^^;))。最寄り駅はJR環状線大正駅で、何となく駅から歩いて行くのだが、遠い遠い(^^;)。バス停で3つくらいあるんじゃないかな。

 やはりいい雰囲気、とくに、大きい卓に腰掛けると、向かい側の見ず知らずのお客さんとの距離が、何とも絶妙なの。狭苦しくなく近しい、というか。これは物理的な幅に過ぎないのだが、でもとても凡愚っぽいです。蕎麦は若い人が打っていた。前回が「特別に旨い」って印象だったのに対し、今回は、「普通に旨い」って感じかな。
 よく覚えてないんだけど、品書きにそれぞれ1/2とか2/3とかって量もあって、皆、それぞれ我がままな注文をしている。そして、鴨汁を先に食べてからせいろに行ったり、気ままに卓上の塩で食べたり、と、関東者から見ると本当に自由な人多し。いいな、関西蕎麦文化。

凡愚 2017年 3月 ☆☆

 [あまのスペシャル]
 *地元天野の季節の野菜:菜花・キャロットラペ・ゴマメ
 *太切そば
 *そばがき
 *手挽きそば
 *細切変わり蕎麦:ぶっかけおろし・トマト・蕎麦スプラウト
 *地元天野の季節の野菜の煮付:大根・人参・蕪・隠元・角煮
 *かも汁そば(釜揚げ)
 *そばシフォンケーキ
 +そば焼酎 そば湯割り
 +自家焙煎コーヒー

[AQ!]
 和歌山線はお馴染み(?)岩出駅なども通ってのんびり進む。
 徐々に山が増える。果樹林が時に目立つ。和歌山だなあ。桃や柿であるらしい。
 妙寺駅に着く。無人駅だ。
凡愚
 向かうのは蕎麦「あまの凡愚」。
 店のサイトによると、妙寺駅からタクシー…が一つの行き方。たしかに無人駅だがタクシーは一台いる(タクシー会社の電話番号も握りしめて来たがw)。
 運転手氏はお昼寝の真っ最中のようで申し訳ないが、コツコツ、窓を叩く。
「すいません、蕎麦のボング…ですが」「あ、ボングね」…スムーズだった。
凡愚
 妙寺駅、南側にたつ山並はけっこー急峻じゃねぇ…と見ていたのだが、その山に向かってズンズンとタクシーは進む。
 登る。登る。
 ひたすら登る、思ったより登る(^^;)。細い山道。
 20分近くせめて、山越えた…みたいなとこに里が現れる。その辺りのようだ。
 この天野の里を目指す目標となるのは丹生都比売神社、…世界文化遺産とのこと(知らんかった)。
 タクシーは神社の前を通り過ぎる。
 次の目標となるのは「院の墓」、鳥羽天皇の皇后の侍賢門院に仕えた中納言の局の墓…だとか。この「院の墓」まで来れば、その隣が「あまの凡愚」。
 付近には「あまの凡愚→」の道しるべも何本か立っている。
凡愚
 樹間にあやしく暖簾が揺れている。そこか。あやしい。
 くぐる。
 かつて、初めて大阪の凡愚さんを訪れた時、我々を待ち受けていたのは、ピンクの象さんが蕎麦をすすっている看板であった。
 今日は…水色の山椒魚が空ろな目をコチラに向けて、歓迎してくれているようだ。
 前庭には、積み上がった薪、そのボイラー、訳わからんアートアイテム。
 凡愚だ~。
 アートくさい遊び心、適度に散らかってて、温かい。この辺が、Bon Gout! (蕎麦アート系でも、竹やぶ門になると、凛としている・というか・気取っている…感じになる)

 …って訳で、こちらは、大阪は大正区の名店「凡愚」のおとーちゃんとおかーちゃんが移転してきた店なのである。(おとーちゃん(元カメラマン)とおかーちゃん…は凡愚では正式(?)なニックネーム、のようなもの)
 一昨年のこと。
凡愚  後で聞くと、移転話はロングストーリーであったらしい。
 元々のキッカケは阪神大震災で店舗建物が傷んだこと…あたりに端を発するという。
 お店ダメになったらどうしよ、あの美しい天野の里で出来たらな、みたいな流れがあって、実はこの天野の凡愚の店のハコ・ハードウェアは「けっこー前に」作ってはいたんだそうな。
 とはいえ、大正の人情、そうは大阪をやめられなかったようだけど。
 更なるキッカケは「70歳になったこと(笑)」だそうで、「おい、つまり一体いつになったら(天野で)やるんだ!?」と自答してコチラに移られた、らしい。
 (ちなみに、蔦屋・山親爺・天笑・文目堂・からに…あたりは言わば門下だよん)

 山の分校みたいな玄関で靴を脱ぐ。
 頼もう、と中へ。ストーブが燃えている。
 食堂に人影がないので奥の厨房と思しき方向へ。
「アララらら、いらっしゃい」…そう、予約よりだいぶ早く着いてしまったのだった。
「ストーブの前で温めてるスリッパありますから、そちらをどうぞ」
 あったこ~い。
凡愚
 大卓が1、小卓が3,4卓かな。今日は2組だって。
 食堂もアート風味。色んなテイストが雑然として…、…はいるのだけど、どこかまとまりがあって、ポンワリと居心地よくて、温かい。
 この辺が、年季というか感性というか…。
凡愚
 また、ビールに始まる「器」…とりわけ焼き物が、どーにも楽しい。
 動物や怪獣も登場するような塩梅の阿呆で武骨でゴツゴツして困ったような…器なのだが、案外に持ちやすいねえ、と言ってるうちには見慣れて、親しんでくる。困り可愛い。
 作家さんは近所だったかなあ、あんまりちゃんと聞かなかったけど。
 …ところで飲み物は、蕎麦焼酎の蕎麦湯割…こちらがオススメ♪

 さて、平目のお皿に菜花・キャロットラペ・ゴマメ、そして、蕎麦のお支度。
 ツユ・葱・山葵・醤油・塩。
 塩は、能登とヌチマース…だっけかな。
凡愚
 太打ちから。
 そう、とんでもなく太い。こちらは凡愚のシグネチャ蕎麦…みたいなもんでもあるのだが、我々は初めて。
 …っていうか、昔、凡愚の相席で目の前に座った方が食べてて「そのうちあの太いのも食べてみたい」と言ってたのは鮮明に覚えているのだが、何となく機会を逃していたもの。…ソレって、後で見たら1996年のことだったようで、うーむ20年越しか(^^;)。
凡愚
 太くて、硬さもしっかりある。
 ひと口でウンメぇ~!…って代物ではないが、ジワ・ジワジワ・ジワジワジワ…と蕎麦の影が広がって行き、自分が蕎麦に染まって行く。さすがの一品ですぢゃ。
 「これはつまり、硬い蕎麦掻きか?」…と話していたんだけど、後でおとーちゃんも似たような表現をしてた。
 で、更におとーちゃんによると、
「太い分旨さも2倍…って考え方もあるけど、大概は、マズさも2倍…になっちゃうんだなあ(笑)。若いので、たまに太打ちやりたい…ってヒトもいるんだけど、まあヒト見て。マズさ2倍だよ、って(笑)」
 …蕎麦仕事の、途中で打ち切れば太いの出来ますよね…なんてのが、いちばんダメ。だそう。
凡愚
 お次は、蕎麦掻き。
 バランスのとれたフワとろタイプ。蕎麦掻きは、蕎麦の味・香りを存分に引き出すこと、と、食べ美味しいこと、に乖離がある場合もままある気がするのだが、そこが見事に融合してて、ウマ。
 先月の荒凡夫に続いてイイ蕎麦掻きに出会った感だが、こちらも挽き立て…乃至はそれに近い状態なのも効いてるかなあ。
凡愚
 手挽き。茶・白・黒混じりに見える型。
 野趣と端正、やはりバランスが優れ、美味。
 禁断の台詞をボソっと漏らしてしまう(^^;)と、“凡愚の蕎麦、こんな美味かったっけ?”(^^;)。…大正区時代は忙しかったし、修行中の若手が調理してることもあったし、そーゆーことかもしれないが。
 えーと、太打が徳島で手挽が岐阜で、だっけなあ…記憶が曖昧だが、徳島・北陸・岐阜などで、産地・挽きを変えて4種類を打っているそうだ。
 ツユがまたいい。ちゃんと塩気があって出汁ウマさを強調し過ぎない…と、まあワシらタイプでもあるのだが、蕎麦をつけて行った時に、消える。存在感が、イイ意味で消えて、水をつけて食べているような…というか。
 手挽きは通常、何もなしか塩で食べることが多いのだが、此処ではわりとツユも使った。

 細切変わり蕎麦は、ぶっかけおろし。皿の縁に、トマトと蕎麦スプラウトが添えられ、「全部混ぜてどうぞ」。
 爽やか。
凡愚
 角煮と地元天野の野菜の煮付。
 拍子抜けするくらい(笑)、ホッとする味。
 この皿は、蕎麦関係なし。
 コース全体について言えば、蕎麦店がこーゆー「山の中の一軒家に越してきた」場合に、「コース料理+蕎麦」型っぽくなることもよくあるが、凡愚のはあくまで「蕎麦のコース」ってイメージ。

 鴨汁。
 ごっつくかっこ悪くアッという間に愛着が湧いてくる木の椀…に鴨・葱・茸類の汁。
 ここでは蕎麦に3選択肢がある。もり・温もり・釜揚げ。
 “へえ珍しい”…ということもあるが、気分にも合って、釜揚げをチョイス。
 なんかタオヤカでしみじみ美味。蕎麦の色んな表情に出会った感。
 鴨汁がねえ、フツーっぽいんだけど、ウメェです。何故か鴨の脂が、サラサラして細かいような触りで、進む進む。茸、上質。中庸な塩気で、蕎麦湯で割る前に飲み干してしまいそう(^^;)。
凡愚
 ところで「昔の凡愚の情景」でイメージが残ってるのは、「太打+鴨汁」の組合せである。
 後で色々話してると、おとーちゃんも百も御承知でこの組合せもオススメではあるのだけど、多分、太打の用意の量の問題でデフォルトにはしてない模様。事前にお願いしておけば、「太打+鴨汁」も対応可能の様子でした。

 そばシフォンケーキに林檎マーマレード。
 しなやかで粉ウマなシフォン。
 珈琲は土鍋で焙煎するんですと。うろ覚えだけど、グアテマラ・コスタリカの中煎り、エチオピア・スマトラの深煎り…くらいだったかなあ。4種ブレンド。
 蕎麦の後の珈琲は美味しい。やはり深煎り系が合う。蕎麦珈琲と言えばボクらには「AMEKOYA」だけど、おとーちゃんの珈琲もノンストレスで伸びやか。
凡愚
 窓外の植木に鳥が来てる。太ってるなあ。
 おとーちゃんが来た。あの鳥、なーに? ヒヨドリですかね太ってますね(笑)。
 冬のうちは、庭に蜜柑など出しておくとアッという間に食べられた。でも、春になって森に食べ物が沢山出てきたせいか、もう蜜柑には見向きもしない。そうだ。
 ヒヨドリは、椿の花には食いついている。蜜が多いそうだ。
凡愚
 の~んびり♪
 蕎麦の名店…は、都会にも田舎にも山の中にも星の数ほどあるだろうが、此処くらい独特の、行き心地・居心地・食べ心地…が揃ったパワーポイント(笑)も珍しいだろう。
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  凡味そばきり
  
群馬県高崎市問屋町西1-8-6 0273-61-4928
11:30~14:30/17:00~19:30 火休

・
そばきり 2015年10月 ☆

 *そばがき
 *辛み大根おろしそば
 *鴨そば

[AQ!]
 何十年ぶりか(^^;)、記憶にないくらい久しぶり。

 いつ頃の築なのか、ほど良く古びた日本家屋(ぶっちゃけワシら世代には“懐かしい”匂ひ)で、座敷にあがっていただく。

 一級の品格ある蕎麦なのは勿論だが、それ以上に、この佇まいと蕎麦の風合いが交歓しているところが、美味しい。
「下手に無闇に頑張っちゃってる」蕎麦…とかよりずっと楽しい、みたいな感じ。
 おばちゃんサービス陣もきびきびゆんわり。
そばきり
(後日薀蓄:創業は昭和49年らしい。一茶庵系の古参。此処より古い独立は、車屋【創業昭和47年】・こいけ【創業昭和47年】などとなる)

[へべ]
 家屋と器と蕎麦、すべてが一体となって響き合ってる感じを、くつろいで楽しめました。
 「道」っぽく突き詰めがちなところがある蕎麦というジャンルでは、ありそうで意外と少ないタイプかも?
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  まき埜
  
大阪市福島区福島6-11-13 06-6453-2828
11:30~14:00/18:00~21:30 水休

・  
 

2007年 3月 ☆

 *もりそば
 *冷すだちそば

[AQ!]
 3月だっちゅーのに、本日気温24度! 今日は一人で。
 福島の貨物引き込み線踏切んとこにあった。隣も名を聞くお店、中華の「芹菜」。
 20席はいかない小体なお店(まぁ蕎麦店には多いが)。
 11時半開店の、今は11:35くらい?…すでにカウンタあと2席のみ。11:45くらいには満席。繁盛!
 サービスにあたるはマダムと母かな? マダムはすんごく優しい。

 調のそば(後で見たらホントに御主人は「なにわ翁」出身だとか)…だが、香りは立つ。硬めの茹でとともに、蕎麦の各部は好き嫌いありそうだが、トータルトーンは統一されていて、イイまとまり。ツユは“ウマ味”過ぎる生臭が幾分あるが、濃さもありよい出来で、これも統一感。添えられるのは山葵のみ。
 冷スダチ絶品!! 久々に「秒食」か?…あまりのウマさに箸が止まりません。冷やかけにスダチの輪切りが浮かぶのみ、という仕立て。このピュアイズムが利いてる。「せきざわ」を思い出す感じ。すんばらしいダシ。だからモリのツユも、ああなるのかもな。
 「今日は暑いので」(冷、です)…とのこと。通常はまだ冷すだちではない季節ということか。
 そば湯はポタージュ系。
 それにしてもこの冷スダチはへべにも食べてもらわんといかん。

2009年 5月 ☆

 *鴨焼き (つくねも)
 *鮎なれずし
 *そばがき
 *冷かけ、すだちそば

[AQ!]
 鴨、鮎、ウマ! ちょんぼりだった、一人一皿でもいい(^^;;)。
 そばがきは、しっかりタイプ。
 ダシの酸味をストレスなく延長する酢橘、これは素晴しい。見た目とまったく同じ(なのもポイントか)に、味・香りのトップオーバーにキレイにのる酸。
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  蕎麦切りmasa
  
大阪市西区靭本町1-16-12 06-6225-3030
11:30~14:00/17:30~21:00(それぞれ売切仕舞) 日夜・月休

・
2011年10月 ☆

 *天盛り
 *辛味大根おろしそば 黒
 *すだちそば 白

[AQ!]
 祝日なので月曜営業。11時半、10人ほどの列が出来ている。隣の、これも人気店ブーランジェリー・タケウチは20人くらいの列で12時40分にはシャッターが降りていた。
 辛味は辛い。挽き方による2種の蕎麦を、色分けで「白・黒」と呼び、使い分けてくる。佇まいよろしく美味い蕎麦。音威子府産だったかなあ。

 「何かデカイ奴が一番奥で食ってるなあ…」と思っていたら、どうもあの顎は…アントンやんか! ビックリ! 居合わせた客の実名なんか書くもんじゃねーよ…と思っても、アントニオ猪木様は別枠だ、バカヤロー!(笑) …いや「オシノビ系」でも無さそうだったし。
 何となく店内にも「ん?」「ん?」という空気が漂い始めていたのだが、一番乗りの客だった猪木一行が席を立ち始めたところで、意を決したかのような隣席の若い男性が、握手を求めた。…ビンタじゃないよ(笑)。ニカッと笑う猪木、さすがにサマになっている。一時期、病気をしていたと聞くが、とても元気そうだ。
 …と、ドドッと、店のこちら側半分の男性客はみな立ち上がり、次々の握手の送り出し(^^;)。タイガージェットシンとの抗争だってみんな見ていた俺も、勿論(^^;)。皆の頭の中には「イノキ、ボンバイエ♪」が鳴り響いていたことであろう(^^;)。
 ダーっ!!
 いやあ… なんだか… (^^;)
 しかし、イノキともなると、「横目でチラチラ・ひそひそ…」より、いっそ、こうなってしまった方が清清しいわ、たしかに(笑)。関西だから、というのもあるのかなあ?
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  総本家にしんそば 松 葉
  
京都市東山区四条大橋東入ル川端町192 075-561-1451
10:30~21:30 水(祝除く)休

・ にしんそばの代名詞的存在

   
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  丸 富
  
長野県駒ヶ根市赤穂23-180 0265-83-3809
11:30~15:30(売切仕舞) 火休
主人: 宮島秀幸 (敬称略)
・ 胸からこみ上げるものがある感動的な蕎麦。移転したそうです。
 大地から力強く天に向けて沸き上がるような蕎麦。そのタイプではこの「まる富」と下呂の「仲佐」が双璧かと思われる。移転先は聞いたんだけど忘れちゃった。わかったら書きます。 (2000)
 移転先データだけ入れました。でも、駒ケ根に行ってから、まだ、訪れてません。シクシク。 (2002)

1998年 7月 ☆☆☆

 *しらびそそば(シラビソ峠産十割)
 *朝日屋そば(つなぎ使用)
 *そばがき
 *地鶏のつけそば

[AQ!]
 また一軒、素晴しい蕎麦屋! ワタシ的には、ベスト5に入れたい蕎麦。その純朴さが、洗練とか精密とかの言葉を言わせない凄み。そばがきもベラボウ。ベスト3に推したい。
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  萬 吉
  
山梨県北巨摩郡小淵沢町上笹尾3332-1651
11:00~15:00 不定休

・  
 複数のweb情報によると閉店されたようです。残念。(2007)

萬吉 2000年 5月 ☆

 *もり

[AQ!]
 5連休の初日とあって「大渋滞体験セミナー」状態。朝の6時起きで駒ヶ根に移転した「丸富」で昼食を食べよう…なんて甘い話は許されるわけもなし。いやはや、ピクリとも動かぬ中央高速で呆然。代替案を携えてきて良かった。
 小淵沢「萬吉」はAQ!サイト読者からのメール推薦。「浄心庵」「玄」「萬吉」に是非行ってください、とおっしゃる女性。
 小淵沢上笹尾近辺は住所だけで行き着ける筈もなくゴチャゴチャと入りくみ、営業時間中でまことに申し訳ないが電話で場所を聞き聞き迷いながら到着。東君平さんの「くんぺい童話館」の近くである。13時過ぎだったか、待ち行列は10人弱。到着した人は、名前と人数と「枚数」(^^;)をボードに書いて待つシステム。
 回りは別荘地のようであって、店内はキリッとキチンとしており、「ふじおか」「しもさか」あたりに近い感じを受ける。BGMはJazz。品書きは、とにかく「もり」しかありません。注文は、「枚数」と酒類を聞くくらいだ。そして、出るのも「もり」だけ。正確には、蕎麦とツユと葱と山葵と蕎麦湯、が全て。「品書きが「もり蕎麦」だけ」というのはよくあるが、ほんまにコレだけしか出ないのはさすがに珍しい部類かな。

 蕎麦も珍しいタイプか。美味。黒茶色い姿は、丸富仲佐を思い起こさせるものの、非常にシャープなエッジでシェイピングされた蕎麦で、土着の方向に向かう物を感じさせず、むしろ都会の洗練を思う。そして、アグレッシブなのだ。慈久庵には通じる面があるだろうか。かなり堅めの仕上げだが、そこから丸みや甘みのある味わいには繋がっている。流れている音楽がジャズがである、ということとの相関をどうしても感じてしまう。ジャズ蕎麦だ!(^^;)

[へべ]
 店内になんとなく漂う緊張感も、慈久庵に通じるものが。(^_^;) 蕎麦は黒っぽいのにエッジの立った独特のタイプで面白い。もり…しかなかったけど、もう一種類くらい食べてみたいですねぇ。
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  まん作
  
北海道空知郡上富良野町西町2丁目 0167-45-6523 mansaku.ftw.jp
11:00~17:00 水休

・  

2009年 1月 ☆

 *せいろ
 *やき豚と大根の温かいそば
 +エビスビール緑ラベル

[AQ!]
 今日は一人。富良野からバスで上富良野へ。JR駅前のバス停で降りる。そこから雪を踏み分け、10分弱。零下5度? 地元のヒトは、暖冬だ雪が少ない…と言うが、顔が凍りつきそうじゃ(^^;)。
 小さな、黒い木の小屋。クールモダンなイマドキ調は、靴を脱いで上がると居心地よい。ホッとする。

 まずは、ビールとせいろ。更科にかなり近いような白さで、きわめて程のよいバランスのとれた、快いそば。包丁と茹で時間がたいへん整っている印象だ。姿が良い。口の中でも、姿が良い。
 店内数点の生け花が、工夫があって現代的で、品がある。「こんな所にお店のセンスが…」とか、つい、言いたくなるような感じ(^^;)。
 季節の蕎麦として、やき豚と大根の温かいそば。豚丼地帯の一角(と言ってよろしいかな?)の店らしい一品。実際、サイドメニューには「ミニやき豚丼」というのもある。豚の味つけは手馴れたもので、これもゴキゲン。大根がかなりアッサリ炊きでツユが中庸やや薄め、というタイプ、その点は色々迫り方がありそうでもあるが。
 かなりユル~リと楽しんで、約1時間半後のバスで富良野へ戻る。酒のツマミ・デザートの類がほんのちょっとでも品書にあるとバス・電車の時刻表待ちの身は調整がラク…と勝手なことを思うが、私以外の客はすべて、クルマでお見えのようでした(^^;)。
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  萬盛庵
  
山形市旅籠町1-3-21 023-622-2167 http://www.mountain-j.com/sinise/manseian/
11:00~17:00 月・第2日休

・  

 
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  晦庵 河道屋
  
京都市中京区麩屋町三条上ル 075-221-2525 www.kawamichiya.co.jp/
11:00~20:00 木休

・  
 

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  本 宮
  
埼玉県越谷市蒲生南町19-10 0489-86-6893
11:30~14:30/17:00~20:00(日祝11:30~20:00) 火休
主人: 三井英三雄 (敬称略)
・  

1997年 5月 ☆

 *せいろ十割
 *そばがき
 *鴨南

[AQ!]
 ちょっと「ふじおか」に似た凛とした蕎麦、実にうまくポイントを押さえたつゆ、そばがきもよく、気に入りました。
[へべ]
 蕎麦もつゆもいいですねぇ。つゆと蕎麦の相性がばっちりでした。そばがきも。
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  権現堂の弥三郎婆 手打 弥三郎そばうどん
  
新潟県北魚沼郡広神村大字田中 
11:00~19:00 木休

・ 2013年閉店予定
 オリジナルに開発した十割そば「早打ち」という技術を誇る。我々の訪れた時、目の前に置かれた挽かれた蕎麦粉と水(とストップウォッチ)が、3分28秒後に蕎麦切りとして現れた。しかし勿論、曲芸ではなくて、美味い蕎麦探求の上で完成した工夫であることは、食べてわかる。 (2007)

 多くの人に惜しまれながら、閉店を決められた…と聞く。春にうかがったのは「6月閉店」であったが、ネット情報によると「8月一杯…まで延長」されたそうです。 (2013)

2007年10月 ☆

 *早打ちそば
 *きのこけんちん汁

[AQ!]
 AのSシェフに「なんとも痛快な蕎麦屋があるから行ってみて」と聞き、ハンドルを握る。行くは魚沼田中
 もしこの店に向け「ドライブしてみべ」と思う方がおられたら、「国道252号と352号線を間違えないように」と申し添えたい。この2本の紛らわしい道はすぐ近くを走っている。
 目標は「よしのやストアー」というスーパー、…というか、そのスーパーの御主人が趣味を拗らせて(笑)はじめた蕎麦店(というか蕎麦小屋というか)であるらしい。
 小さな店だが、ちょうど前のお客さんが出て行ったところで、我々2人きり。
 カウンターの前に立つのが、蕎麦の怪人。
 ここで出されるものは、なんだか、
「オラある日、蕎麦打ちがわかっただヨ」
 という
「早打ち」
ってもので、目の前に置かれた蕎麦粉が、3分28秒後に、もりそば になって現れる。
 鉢で水回して、箸でかき混ぜる。
 「蕎麦打ち棒よりこっちの方がエエ」
とか言って、ラップの芯で伸ばす。
 駒板もあてず、バカスカ切る。太さのバラつきには興味無し(^^;)。
 ブワっと茹でる。
 でひゃー!
 でも。
 蕎麦切り自体はマトモだし、たいへんに美味かったのラ。
「色んな本読んだっけハ、湿度がどうのナニがどうの…って、みんな嘘(笑) 試すたがらなっ」
など、30分ほど講釈 ((笑)ただしくは、講釈と談笑の中間)。
 本に書いてあるどうでもいい数値の一方、温度と水の量とか厳密さが要求されるパラメータも色々あるらしく、鉢の前には自作らしき(?)数値びっしりの大マトリックス表が貼られていたようだった。
 けんちん汁は奢り。
 変人だが、人あたりは柔らかいタイプ。優しいオヂサンで、楽しい。ありがとうございました。
 かな~り、貴重な体験ですた。近くへ行ったら、また寄りマス!

PS
 ところで上に書いたように、怪人(笑)は、よしのやストアーのおやっさん、でもある訳である。
 このスーパーも、時間があれば是非覗きたいところ。
 地元産品も面白いが、「オリジナル商品弥三郎婆ブランド」は必見。
 ボクらは、穴蔵漬(糀漬)穴蔵南蛮(南蛮じょおから)を買い求めてきましたけど、お役立ちアイテムだった。
 色々な使い方・食し方が出来そうだけど、四川料理の発想で活かすと、いいんだな、コレが!
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  薮蕎麦宮本
  
静岡県島田市船木253-7 0547-38-2533
11:30~16:00 月(祝日なら翌日)休
主人: 宮本晨一郎 (敬称略)
・  

1995年12月 ☆☆☆

 *ざるそば
 *手挽きそば
 *にしんそば
 *鴨なんそば

[AQ!]
 島田の薮。ここは素晴しい

[へべ]
 細くて“強い”手挽きそばがよかったですねぇ。つゆがからめなのも、好みです。にしんそばも、そういう店なのであっさりというか、甘くないのも好もしい。鴨なんも汁と具とそばの塩梅がそれぞれ絶妙でバランスよくて美味しかった。ふたりでまたたく間に6杯平らげてしまいました(^^;)。(量は少ない。これほんと)
 お客さんは地元の人なのかどうなのか、このような店であるのにみょうに回転が早い。向こうの年配の紳士など私たちより後に入って熱燗をたのみ、つまみをにしんにしようか、あいがも焼にしようか、としばらく迷っていたりしたのでいかにも長そうなのですが、私たちよりも先にお帰りでした。

[AQ!]
 立った感じとしみじみした感じのバランスのよいざる蕎麦もよかったです。店の造りがたいそう落ち着いていてよい感じでありました。

1996年 5月 ☆☆☆

 *春の野の天麩羅
 *蕎麦寿司
 *手挽きそば
 *花巻そば
 *おろしそば

[AQ!]
 やはり、素晴しい。トップを窺う一軒。

2000年11月

[AQ!]
 世間話。先日訪れてきたK田氏が「何か硬くて香らないし、冴えなかったなぁ」と。たまたま、なのか、はてさて?? 硬い、という印象はまったく無かったので意外。
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  かまくら山路
  
鎌倉市雪ノ下1-7-3 0467-25-2249 kamakurayamaji.fc2web.com
11:00~19:00 水休

・
2008年 1月

 *おろし(鎌倉産辛味大根)

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  楽 一
  
北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ431 0136-58-3170
11:00~15:00/そば懐石17:00~(要予約) 木休
主人: 頼 立 (敬称略)
・ ニセコアンヌプリスキー場の入口近くにある十割蕎麦の店

2006年11月 ☆

 *季節の天ぷら(旬の野菜)
 *生粉打ちせいろ(石臼挽き十割そば)
 *鴨せいろ(十割そば)

[AQ!]
 レンタカーはニセコアンヌプリスキー場入口に近づく。まだ、山に踏み入ったわけでもないのに、急速に、路面の雪がズンボリと厚くなって行く。さすがはスキー場立地…なのか?
 それにしてもまだ11月。さすがは北海道、なのである。
 楽一は、その「スキー場入口」の看板を入ってすぐ右手。道路から、別荘・山小屋風の作りの店までの数メートルを「空中回廊」のような渡り廊下というか橋を歩く。これも降雪対策のような気もするが、乙な雰囲気である。

 こんにちは。
 上記が我々の注文だが、これと、温かいかけ・鴨そば/予約の必要な蕎麦懐石…で、メニューは全てである。
 蕎麦は水回しはされているのだが、後は客の顔を見てから、鉢で捏ねの仕上げ・のして・包丁…と、とにかくこれを一客毎に行う。かなり珍しい。
 仕上がりはやや小豆色系。
 鴨せいろが素晴らしい調和。道産蕎麦の薄さ・香りの弱さは、せいろだと感じない訳ではないが、鴨汁をつけると、隠れていたテロワがワッと立ち上がり、蕎麦が立体的で動的に豹変する。逆に、道産蕎麦のポテンシャルの高さを感じさせる。
 また、せいろ汁はやや甘めだが、なぜか鴨汁はピッタリな決まり具合で、蕎麦湯でも綺麗にのびる。
 せいろにはプチとろろがデフォルトで付いてくる(けっこーイイかも)。
 各メニューに大盛は無し、だが、純文学系・気取り蕎麦よりはだいぶしっかりと量がある。
 訳アリの美人仲居みたいなオカミ(たいへんにシツレイ(^^;))、某「またぎ」の御主人みたいな御主人…と(イイ意味で)一癖ありそうな登場人物も素敵な店でした。
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  ろあん松田
  
兵庫県篠山市丸山154 0795-52-7755 要予約
12:00~14:00/17:00~18:00 月・火休
主人: 松田文武 ~ 松田慎之介 (敬称略)
・  

ろあん1 2001年 4月 ☆☆☆

 *黒豆と食前酒
 *揚げ蕎麦
 *蕎麦米巾着、春蘭添え
 *もりそば
 *そばがき
 *粗びき蕎麦、塩でもどうぞ
 *蕎麦麩、春蘭添え
 *山かけ蕎麦
 *暮坪蕪のおろし蕎麦
 *よもぎ餅

[へべ]
 丹波篠山の、山から鹿が出てくるような辺鄙なところに構えた一軒店。たたずまいももてなしも料理もいいが、蕎麦がまた素晴らしい。また行くのがおそろしく大変なのが恨めしい立地なわけですが。
ろあん2
[AQ!]
 ですねぇ。関東人の我々にとっては、丹波篠山というだけでクラクラきてしまうのですが、それでも、丹波篠山までは電車も多い。けど、そこからタクシーに乗ってビュンビュン飛ばして20分くらいかなぁ、幾らだか忘れてしまったけど、タクシー代けっこうかかりまっせ、イタ~い(^^;)。まだ真新しく見えるのは、1998年開店のときに新築したのかなぁ、随分立派ですっきり趣味良い民家風が、山あいにひっそりと待ち受けていました。

 しかしそうまでしても、「ああ来て良かった~」な素晴しい店。「素晴しい店」って言い方なら、日本中でも最右翼かもしんない。いただいたのが「そばひとそろえ」って名前なのかな、蕎麦のコース。コースと言ってもコース料理と言うより、蕎麦の各種パターンを一通りって感じかしら。精緻精密緩みなく、見事にどれも美味で感動でした。蕎麦の名店って何つうか、グローバルに見ると何処かしらに隙がある店が多い気がする。その中で、ろあん松田は、何でもピシーっとしてるんだよなぁ。まぁ、蕎麦って食べ物の特性上か、「隙だらけだが、ココだけは凄いぞ」ってのも全然、OKOKなのだけど。
 しかしまた、もりそばなどいただくと、こういう書き方をして「グッドバランス型の店か」と思われては申し訳無い、ってくらいシリアスに旨かったす。全体に、頭の霞がスッキリ晴れてるように明晰でいて、心情のある蕎麦、っつうか。こちらでも「塩でもどうぞ」な供し方がありました。関西はもう、塩蕎麦圏だな(^^;)。これは全国を席巻してくれてもいいぞ(^^;)。暮坪蕪ってのは、遠野あたりの産、っておっしゃってたかしらん。美味。

番外編:[ 2017 蕎麦コラボ ]
蕎麦コラボ
2017年 2月 ☆☆☆

 [ 2017 蕎麦コラボ ]
 *9店8種の塩、盛り合わせ
 *前菜1
  野菜の山椒オイル和え(ろあん松田)
  カリフラワーに煮こごり風、里芋の練り物(らすとらあだ)
  鍋焼き玉子と菊芋のハリハリ漬け(季より)
  原木椎茸の箱寿司、山芋の山葵醤油、自家製もろみ(一如庵)
 *蕎麦:一如庵・かま田・すず季・らすとらあだ
 *天麩羅:桜海老かき揚げ
 *前菜2
  水雲佃煮、島らきょう(かま田)
  鯖の塩辛(ワダユウコ)
  百合根饅頭(すず季)
 *蕎麦:ろあん松田・季より・Yumoto・流石 琳
 *デザート:幻の西田葛と蕎麦粉のデザート(ワダユウコ)

蕎麦コラボ
[AQ!]
 8軒の蕎麦店が集まるコラボがある、と言う。
 いやあご苦労なこって、大変そうだなあ、というのが第一勘(^^;)だが、どうも主幹がこないだ行ってきた「一如庵」らしく、また、会場が「流石 琳」だとのこと。
 また、面子を眺めると、行ったことある店・行きたかった店・知らない店…のバランスが丁度良い具合な気がする。
 きっと好機なんだろう、とお邪魔することにする。
(蕎麦は、「一如庵」さん・「流石 琳」さん…みたいな書き方の方がシックリくるのだが、文章的に煩雑になるので、略(^^;))

 まあ伺ったのは、そんな感じのノリだったのだが、(いきなりだが)体験した感想を申せば、面白かった。予想以上に、たいへんに面白かった♪
 やはり、蕎麦という単品性の強い料理が、横に8点並ぶテイスティングというのは、こちらの感覚や頭の中を蕎麦が舞い踊って、実に楽しい。
 もっとバラエティに富む料理が8点…なら、もっとフェットなお祭り感覚だろう。また、最近では一軒の蕎麦店で数種の蕎麦を供することがあるけど、それは蕎麦のテロワに絞り込んだ比較の面白みにフォーカスしている。
 それが、8軒の蕎麦…をいただくと、勿論テロワの違いなども感じられるが、それ以上に、「その人が蕎麦をどう見ているか・考えているか」が訴えかけられているような、感覚を抱くのである。ま、イリュージョンではあろうけど(^^;)。なにか、蕎麦と人…が見えてくるような。
 そんな、「娯楽としての蕎麦哲学俯瞰」(^^;)のようなことがスルスルと体験できる、有意義な機会であった。なんか、ゲンロンカフェみたいだなw。
 蕎麦だけでも大変だろうに、塩・ツユも各店が用意している。この点の寄与も大きかったと思う。
蕎麦コラボ
 着席。
 木板に塩がひとつまみずつ8種並んでいる。
 今日のコラボは8店9人…で、蕎麦店でなく食プロデューサーのワダユウコ氏も参加している。氏の塩は、大田市静間の自家製(!)藻塩。控え目な塩気にミネラル溢れて旨し。
 参加店は皆、地元などの酒も提供しているんで、いきなり塩を舐めながら酒…もいいのだが、まずはコエド白と伽羅。

 などするうちに、

蕎麦前の盛り合せ
 「ろあん松田」の冬のチビ根菜山椒オイル、ビビッド♪ 美味。
 松田さん…こんなに若かったっけ?(笑)な訳なくて、現当主は息子さん。4年前に正式に引き継いだそうな。「16年前に伺ったんですけどね(笑)」と言うと「ああ、その頃の猪や鹿の柵はボクが作ってました(笑)」。
 ご両親は引退されたわけではなく、久美浜店をやってらっさるそう。多分、ソチラの方が身体がラクなんかな。

 ムロアジにケイジャンスパイスを隠した里芋練り、や、トピナンブール・ハリハリが妙味。
 ひそかに楽しみにしてきた「一如庵」の箱寿司は椎茸版、フワっウマっ♪
蕎麦コラボ
蕎麦前半戦

一如庵
 トップバッターは「一如庵」、そうかなとも思った。ハンナリしてサラっとしたタイプだから。茨城中心で北海道プレンドだっけ。ツユが凛として旨く、素晴らしい相性でトータル感を醸す。
 行った時も思ったけど、蕎麦店の中で無理に座標を引けば、「日本料理」寄り…な気がする。
 ご持参の「純米倉本」も「一如庵」スタイルにぴったり…とさすがに高次バランス。いい酒。

かま田
 「沖縄から」という紹介だけでも興味深かったが、場所は宮古島で、宮古島産の蕎麦を打っているという、ちょいビックリの蕎麦。今日のは昨年6月宮古収穫。
 …そういうアタマを忘れても、この小柄だが生命力あるピンピンして小気味よく香る蕎麦は印象的。
 8蕎麦競作と言っても、良い悪いや好き嫌いを決める場じゃないし、実際、そういう軸の感想はほぼ無い。ただ、『注目』と書いたピンをどっかに立ててもいいよ、と言われたら、一本は此処。
 蕎麦の丈は小さめらしい。宮古…って環境でやってくのは、当初たいへんだったのが乾燥・保存といった辺りだったとか。「いやあ、だいぶ腐らせてしまったんですが(^^;)」
 やや薄口のツユも面白いが、粟国島の塩でいくのがワタシは好み。
蕎麦コラボ
すず季
 流山市の店、駅は初石だそう(…ってまるで勘がきかないが覚えとこ)。
 こちらは金砂郷で。
 金砂郷ですわ。「やっぱり…金砂郷、って美味しいですね。人気あるのわかります」なんて感じで語る蕎麦屋さんも多い、ロールスロイス感w。「あ、これは知ってる感」とも言い換えられるか。
 やっぱり…キリっとした香りにアフターの甘みの嫌げなさ。今日の8種でも「町を行くヒト100人に判定してもらったら」優勝候補だろうなあ。
 本日、極端な更科寄りも挽きぐるみ寄りも無かったけど、こちらがいちばん黒っぽかったか。
 辛みが芯に通ったツユも良かったけど、金砂郷、好みは塩で…かな。

らすとらあだ
 コチラもこの会の世話焼幹事役らしい。
 勿論、東京にいて名前は存じているのだが「予約の取れない…」で、行ったことない(^^;)。
 上手に捻って、極幅太打ちという趣向。三芳産で、ツユの用意はなく「塩で」。ブワ~っと、蕎麦の香り。
 塩テイスティングにも、良い台だ(笑)。
 太いのもおもろいなあ。こんな太いのって、何だっけ、「凡愚」「蔦や」あたりにあったけ。
蕎麦コラボ
 インタバル。蕎麦1.と蕎麦2.の間に天麩羅が挟まる、って「一如庵」スタイルやね。

桜海老かき揚げ
 絶品。かな~りヤバイ(^^;)。
鯖の塩辛
 鯖全身の塩辛にやはり島根の牧場のリコッタを合わせ。うい趣向の酒肴。
 日本酒に加え、「かま田」持参の宮の華「華翁」ともいってみる♪ 宮の華は呑まないでもないけど、華翁は知らんかったねー、たおやか。

 …にしても、蕎麦にんはよく呑むなあ(笑)。
 「流石 琳」は見通しはそんなによくないけど、我々カウンターだったので、目の前の酒瓶がえらい勢いで空いてくのをずっと見てた(^^;)。
 でも蕎麦にんはメートルが上がらないですね。とくに五月蝿くなる訳でも静かになる訳でもなく、酒だけがなくなっていく(笑)。
蕎麦コラボ
蕎麦後半戦

ろあん松田
 蕎麦~ツユ、実に調った品格。アッパーなバランス感は「一如庵」と双璧。「ろあん松田」のは『蕎麦料理』って感じがする。
 ご主人は丸っこくて関西剽軽風味…なんだけど、蕎麦はシュっとしたイケメン…というか紳士風だなあ。ツユも。
 4種ブレンドで、それぞれの挽き方で。祖谷渓に九州、亀岡と滋賀のどっか…だっけかなあ。巧み。

季おり
 店は牛久で駅も牛久だそう…て、こちらも土地勘的には「へ、へえ、、」(^^;)。
 続けて4種ブレンドで、すべて北海道。2種2地域だったかなあ、わりと近いとこ? それぞれ挽き分け。
 …というのは、後から説明されたのだけど、それまでまったくそう思わなかった(^^;)。茨城か群馬…のかなりシッカリした蕎麦(の単独)?…くらいのイメージ。やっぱ最近の北海道は薄くないなあ、ということもあるし、挽き・打ちの技術が4種から高いポテンシャルを引き出してる、のでしょう。
 粗挽き調。
 ツユは独特の甘みがあって、好き嫌いはわかれるかも。春風庵とか昔の胡蝶庵とか、中京圏のツユが好きな人は好きかも。自分は相性的には塩かなあ。
蕎麦コラボ
Yumoto
 女性の打ち手で、島根の三瓶温泉。へ、へええ、、、 (まあ客観的に言っても、蕎麦マニアでもけっこう知らないんじゃない?コチラは?(^^;))
 三瓶在来、あれ大山も少し混ぜてるって言ってたかなあ?
 ややや、トレトレ・ナチュール♪ まあ蕎麦は自然な食いもんだけど、ナチュラル感がふわりと印象、ノンストレス感と言ってもいいかな。はんなり、たおやか、ゆんわり。色は黒めなんだけど。
 なんか島根からお水も持参…のようなことを言ってたんで、ソレも効いたのかも。
 ここにも『注目』のピンは立てたい。
 ツユは(いい意味)オーソドックス。ワダさんの塩も合う。
蕎麦コラボ
流石 琳
 フィナーレ、琳は、冷かけ!で。
 うわ~。お出汁、好きです。存在感は海のよう、お味は渓流の流れに口を漱ぐが如し。
 「お蕎麦8品で、オナカ大丈夫ですかあ?」と声がかかり出すように、満腹ではあったろうけど、そんなことは忘れてこの一杯に耽溺…と思ったらなくなっちゃたよお、というヒトは多かったろうw。

 西田葛(島根の葛だって)・蕎麦粉・蕎麦の実・島根県のミルク…のデザートでまた~り。
 皆さま、おつかれさまです。
 やっぱり蕎麦は楽しいなあ♪
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  ろうじな
  
京都市中京区夷川通寺町西入ル北側 075-286-9242 www.roujina.jp
11:30~14:00/17:00~20:30 月休
2014年開業 主人: 大重貴裕 (敬称略)
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ろうじな 2015年 7月 ☆☆

 *自家製きゅうりのカリカリ漬け
 *酒肴三種盛り:蓴菜・かものロースト・穴子の煮こごり
 *はりそば
 *蕎麦の実アイスクリーム(自家製)

[AQ!]
 この世の終わりまで降り続きそうだった雨が上がっている。
 関西はまだ止まってる電車もあるようで大変なのだが、傘をささずに出られるのは大変にありがたい。

 お昼。
 夜がガストロなので軽めに行きたい。夏の関西。
 …という掛け算を行なっても色々な思案は湧いてくるのだが、アタマに浮かんでくるとたまらなく食べたくなるものの一つが「すだちそば」。
 これをちゅるりとやりに行く。

 ちょうどホテルから歩ける位置、市役所裏に「ろうじな」さんがあるようだ。
 昨年の開業、修業はあの「なかじん」さん。
 ウチがなかじんに行ってたのは10年前?…いや15年前くらいか、当時轟いていたなかじんさんが、蕎麦を打てない悲劇にみまわれてから随分になるが(その後お邪魔してなくてまことにすいまそん)、お弟子さん筋をいただくのも初めてかもしんない。なつかしいなあ。
 こちらがすだちそばをやってらっしゃるようだ。

 小体にクールで洒落落ち着きの、今の蕎麦屋さん。
 胡瓜の漬物(さすが京都、料理になってる)とハートランドでスタート、おっつけ、蓴菜・鴨ロース・穴子煮凝り。
 昼下がりのおっさん、を満喫。
ろうじな  さて蕎麦の段だが、前述の通り、すだちの奴の誘惑は強烈。めいめいに一杯ずつ「はりそば」(こちらではそう呼ぶ)をいただく。
 この食い物はいただくとフッと頭が軽くなる。水蕎麦の清澄・だしのアッパーノート・すだちの酸の涼やかさ、を織り交ぜたような爽やかさ、の初夏。
 こちらのは品良いお味に、案外ちゃんと量もあり、温かい蕎麦は飛ばして、蕎麦カリカリ乗せのアイス。


[へべ]
 カウンターがメインで、奥にはテーブル席も少々。アンティークの和家具など配した店内は落ち着いた雰囲気でいい感じ。
 まずは黒板から酒肴などいただく。蓴菜がいい! 鴨ローストも煮こごりも、酒肴らしい味わい。

 そして…そして…関西の夏に必殺、すだちそば!
 きれいな細切りの蕎麦(これが案外、盛りがいい)に冷たいかけつゆをはったその上に、ぱぁっと一面、緑のすだちの薄切りが並ぶ。ああ、爽やかな食べ心地。金色のつゆに、すだちの酸が綺麗に合わさって、細切りの蕎麦がするすると進む。満足。
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