上州は法師温泉「長寿館」へ出掛ける。
日本一有名な秘湯?(笑)…以前に「ずっと先まで満室」と聞いていたし、近年サイトでチェックしても週末に空室を見ることなど無かった。…のであるが、フト検索したところスコンと空いている土曜日があるではないか。
西山温泉もそうだったが、今年は「(週末の)予約は無理だと思ってた系の温泉」が取れる。なんでだろう? レストランと逆で、情報が行き渡ることで出掛ける先が分散したのだろうか? 自粛ブームが去り景気ブーム来たりてみんな海外に行ってしまったのだろうか? ただの偶然だろうか?
日本一有名(?)の原動力と言えば、「高峰秀子のフルムーン」旅行キャンペーン…で、そのポスターは長寿館に未だに貼られているが(そりゃそうだ)、アレは昭和57年(1982)頃のCMらしい。いやあ、もう、30年以上経つのか。ポスター端の太いフォントの「国鉄」の文字が、懐かしさと寂しさとおどろおどろしさを綯交ぜにしたような感じ…。
最寄り駅は「上毛高原」…上越新幹線の駅。ここからバスを乗り継いで1時間、だが、さすがの新幹線力で、ウチを12時に出て15時半には湯に漬かれる。所要時間パフォーマンスはかなり良い温泉だなあ。秘湯じゃないじゃん(笑)。
風呂は3つ、あまりに有名な法師乃湯(へべ曰く「川瀬巴水のまんまや!」)に、野天付きの玉城乃湯、小ぶりな長寿乃湯。法師と長寿は「足元湧出」である!
湯殿が登録有形文化財である法師乃湯、さすがに漬かってるだけでジワとカンドー出来る(笑)。どの湯船も底面がコブシ大の玉石の敷き詰めになってるのが珍しく面白い(その間からポコポコ湧いている)。…玉石敷詰めとか、文面では読んだことあったような気もするが、体験しないと覚えません(笑)。
足元湧出組は湧出温度が43度…と絶妙(季節で加温はあろうが)。「ちょいヌルめ」好きにはこたえられない、「いつまでも入っていられる」型。
長寿乃湯は日本温泉協会の自然度・適正度審査のフルマークで、泉質はコチラが一番かな。
総じて端麗で優しい湯だが、長寿はホントにシットリと包み込む。
湯上り飲用に供されている湧き水がとても美味い。
地図で見ると、群馬県北端の山沿いに、万座・草津・四万・法師…と並んで湧いている。泉質が、ちょうどその順に、濃烈~淡柔…に並んでいるように感じる(笑)。
ボクらは温泉宿ではだいたい一番安い部屋にするので、古い本館の小さい…炬燵一つ据えてしまえば一杯みたいな部屋だったのだが、額がかかっていて、
「この部屋には昭和32年に東山魁夷が一週間泊まって『秋翳』の元となるスケッチをした」
と書かれている。ほ、ほ、ほほお、、、。
料理は特筆することもないが、「最近の温泉宿のメシは食える」法則の通り。
ナメコと生キクラゲがめっさ美味かった。土地柄か、帰途見てるとキノコ店は目立つ。
海産物で使ってるのは塩鮭くらいだったかな、「最近」のイイところだ!
ポカポカに温まってグースカ寝て、目覚めれば、一面の白にギョギョッとする。
まあ、「列島に大寒波」とか報じられてたけど。
そう言えば以前に、12月半ばの比良山荘に泊まった時もそうだった(あの時は1mmも雪のない状態から真っ白だったから、よりインパクトあったが)。
11月の草津で雪ざんざんと降り出して、ってのもあったなあ。
「初冬の旅」の楽しみである気はする。
あまりの吹雪っぷりに「帰れるのか?」と思ったが(笑)、そこは雪国、ガーガーと重機が雪をかいており、平気の平左。さすが。
…と言っても、以前、11月の札幌で、大雪による交通ズタボロに会ったこともあり、北国だからと安心し過ぎるのもナニなのだが(笑)。
猿ヶ京行きバスは9:50発。
すぐに上毛高原方面行きバスに乗り継いでもいいのだが、折角なので猿ヶ京で一風呂浴びる。
日帰り温泉施設「まんてん星の湯」
眼下に赤谷湖を望む絶景の露天風呂。ここも湯は優しい。
湯上りは大広間の畳に寝っ転がる。途方もないダラダラ感がよろし。
地ビールが2種類、米のと林檎の。ツマミで上州麦豚とんかつを頼む(けっこー美味い)。ダラダラ…。
帰途、田畑の中をバスは行く。
と、小さなオッサンたちが、…じゃねーや、数十匹という単位の猿が、畑の中や農道あるいは車道にアグラかいて、農作物の最後のおこぼれ…かなあ…を齧っている。
これも、晩秋~初冬の情景なりや。
帰り日は、何処で珈琲を決めるか?…も、旅の隠れテーマである(?)のだが、今回は新幹線旅なのでビュンビュン進む。
上野まですぐだ。
あまり来ない上野なので、下谷方向に歩いて、北山珈琲店にお邪魔してみる。
オールドスタイルの名店と聞く。
扉に、意訳すると「珈琲マニア以外来んな」…的なことが書いてある。
入店すると、意訳すると「珈琲マニア以外来んな」…的な店ですけどいいですか…的なことを、重ねて聞かれる。
いい店だ(笑)。
ランブルなんかと同様、オールドビーンズが一つの柱(でもランブルとはまた違う風味)。珈琲セットがあるので、雅(15年ほど熟成)・ウエスタン(3-10年熟成)・お薄・雫…をいただく。
至福。
濃醇というか豊烈というか、そしてまろやかで芳しく、て、繊細だ。
低温抽出寄り…になるだろうが、低過ぎない、何ともイイ液温も印象に残る。
雫は、甘く冷たくクリーム層が上に乗る一口珈琲。欣喜雀躍へべは「また飲みに来る」と断言。ちょっと、ソウルの5extractsのシグネチャーNo.2を思い出す。
…などするうちに腹が減る。夕食の時間。
この辺りをうろついているのも珍しいので、田原町のスペイン料理「アメッツ」に行ってみるとする。
■ つむじ
「ん?」…と気付くと、中之条ビエンナーレが始まるではないか。
中之条ビエンナーレは、「温泉+故郷+アートの祭典」を標榜する大規模アートイベント。その名の通りに隔年で、約一ヶ月間、開催される。中之条は山間の広大な町ゆえ、会場も、中之条中心部・伊参・四万・沢渡・暮坂・六合…と広く点在してる。今回で、第4回。
このイベントの模様は、以前に四万温泉で写真を見たことがあり、大いに興味をひかれていた。
だいたい、温泉にアートに田舎…って、ボクらの好物のテンコ盛りやないですか~い!!(笑)
とくにインスタレーション好きだしね~。
…と言ってもその後、忘れていたのだが(^^;)、何かの拍子に“2013”が開幕しているのに気付いた。
行けるものなら行っちゃわないと、次は2年後だ(笑)。
渋川駅“トレン太くん”でレンタカー。
「あれ~、今日は中之条の方に行くクルマ、3台目だあ」
…って、駅レンタカーのオジサンは、ビエンナーレはご存知ない?(^^;)
まず向かうのは、中之条町中心部の「ふるさと交流センターつむじ」。
カフェを併設してる施設なので、昼食。「名物カレー」が早くも売り切れているくらいの人出…であるようだ。
足湯の回りのホッコリ作品やら、シャッター街逆手型(?)作品やら。
(写真は、志村陽子/中島和俊/岩島麻保存会/浅沼知明/古川葉子/上原菜摘 (敬称略) 作品)
■ 旧廣盛酒造 一階
明治~平成に渡って活躍していた酒蔵。
松枝美奈子「赤の庵」は、観覧者がタグを赤紐に結んでいく参加型作品。
藤原京子「ビフレスト -橋-」は今回イベントの“顔”の一つと言うべき大作。
(写真は、廣盛酒造/糸井潤/花田千絵/糸井潤/小林達也と竹中優香/松枝美奈子/藤原京子/藤原京子 (敬称略) 作品)
■ 旧廣盛酒造 二階と蔵
戸島大輔「gold experience」・古川葉子「彫リダシモノ」は、その空間で感じたい“まさにインスタレーション”。
蔵全体を使った、おおば英ゆき「チョコレート・ドリームス」はチョコ作品写真とバラ撒きチョコの共演。
(写真は、小野さやか/戸島大輔/戸島大輔/古川葉子/古川葉子/おおば英ゆき/おおば英ゆき (敬称略) 作品)
■ SATORI
旧「さとり呉服店」。
斉藤邦彦「空き地」は、流し台の下に仕込んだモニターがその“空き地”を映し出し続ける野外作品。
先週の台風で大丈夫だったのだろうか? (大丈夫だったから見られる(笑))
(写真は、中澤小智子/堀越達人/堀越達人/斉藤邦彦 (敬称略) 作品)
■ 四万やまぐち館
日本屈指の名湯、四万温泉を「積善館」「たむら」…とともに背負って立つ旅館…ということで初宿泊。
その中では、いい意味俗っぽい…というか親しみやすい、温泉旅館らしい温泉旅館の運営で、たいへん寛ぐ。
また、お湯の良さはもとより、浴場設計がとてもイイ感じ。
それから、今回は、こちらの「ビエンナーレ・プラン」というパスポート&ガイド付きのパックをお願いしたのだが、設定では「フロント受け渡し」になってたこれらをメールで伺ったら郵送してくれた。
気の回ることである、ありがたや。
■ 積善館
言わずとしれた名旅館。
旧館部分を動態保存する意気やよし、アートイベントにもピッタリ。
…という訳で、風呂も素晴らしい積善館に泊まろうと思ったのだけど、さすがに気が付いた時にはもう、満室でした(^^;)。
(写真は、伯爵綽々/伯爵綽々/伯爵綽々/占部紗也香/長澤知明/寺村サチコ/寺村サチコ/積善館/志村陽子 (敬称略) 作品)
■ 四万温泉
四万の温泉街に点在する旧店舗群を活かして。
本郷芳哉「過ぎていく時間とその痕跡の中で」の実物の存在感は大。
(写真は、加藤崇/本郷芳哉/本郷芳哉/南条嘉毅/占部紗也香 (敬称略) 作品)
■ 中 屋
旧民宿らしい。
民家っぽく、変形三階建て。
ダルマ・ミラーボールはとーぜん、クラブ調三味線ビートで大音量ズンドコ。
「遊泳」は湯船スクリーンで泳いでいる。
平尾菜美「zero」の小物の部屋では、風船で小物が畳上数センチに浮遊する、現場空間で感じたい作品。
(写真は、水道橋サクセス/水道橋サクセス/水道橋サクセス/渡邊智子/平尾菜美/平尾菜美/大平由香理 (敬称略) 作品)
■ 伊参スタジオ 内
旧中学校で、映画「眠る男」の撮影拠点から記念施設&各種撮影利用…みたいな“スタジオ”。
正親優哉「frog floor」は畳に上に蛙のオブジェを並べただけだが、頭の中に時代劇テーマがチャチャチャ~ンと鳴り響いてやまず大爆笑、、、しつつも自分のDNAに思いをイタス(笑)。
鈴木のぞみ「窓の記憶/中之条町」は体育館の空間を埋め尽くす。
(写真は、伊藤隆之/正親優哉/正親優哉/石坂孝雄/石坂孝雄/couch/元木孝美/丸山勇樹/上光陽/鈴木のぞみ/鈴木のぞみ (敬称略) 作品)
■ 伊参スタジオ 外
旧校庭。
撮影にも使われたのか、山家や民家・納屋などが点々とあり、大掛かりで見応えある作品群。
飯野哲心「ジェット二宮金次郎」…は作品タイトルも重要だ(笑)。
この辺りから、お昼どき。評判のいいお蕎麦屋さんなどから次々と覗いてみるが、さすがにイベント期間中の日曜日でどこも大混み。
最終的には、中之条駅近くの農協売店で買い食い(^^;)。
(写真は、赤堀里夏/正親優哉/森本一朗/近藤愛子/李準美/カミル・クスコフスキ/トマーシュ・ウェンドランド/トマーシュ・ウェンドランド/飯野哲心 (敬称略) 作品)
■ 霊山たけやま
「道の駅 霊山たけやま」近辺。
斎木三男「跡 2013」は、親都神社本殿の横。
山越梓「すべて、呼び起こされる」は、空き家となった割田家。
(写真は、斎木三男/山越梓/星野博美/星野博美 (敬称略) 作品)
■ 丸伊製材
沢渡温泉の近く、昭和~平成で60年ほど営まれていた製材所…とのこと。
広さのある会場でダイナミックな作品が揃う。
主倉庫全体を使った小板橋慶子「めぐりくる」を拝見して「いやいやスンゴイですな~♪」など言いながら出てきたら、背後から「そうですか、作者で~す(笑)」と声がかかり、色々と話を聞けたのは僥倖であった。
作品中のベッドは元からこちらにあったものだそうで、そこに寝そべりながら観ることも出来る。小板橋さんは地元群馬の出身。
そういえば、石坂孝雄「大気の住処 -木(気)の流れ-」は、作品中心の椅子に座って眺められる。
(写真は、石坂孝雄/石坂孝雄/小板橋慶子/小板橋慶子/大和由佳/大和由佳/三木サチコ/三木サチコ (敬称略) 作品)
■ 2015?
…そんなとこで、お時間となりました。
渋川駅にレンタカーを戻す。
1泊2日で空き時間はすべてアート観賞にあてたけど、見られたのは半分にも満たず(^^;)…だと思う。
すっかり味をしめたワシらとしては、次回…は2015年にあるんですかね?…は、2泊3日行程で来られるといいがのぉ~…などと思うので、あった。
多分、それでも、全部は無理かなあ。
ところで、写真は、かんけーないが、帰りの渋川駅に止まっていたD51。
こんなん、走らせてるんですかー。
さすがに、鉄っちゃんが、いっぱい(笑)。
■ 到着日
[へべ]
着。
タクシーで宿。
マリーナベイサンズ。
■ 2日日
魚頭カレー
パン屋カフェ
2階建てバス
キャンドルナッツ
■ 3日日
カトン
ラクサ
ビーズサンダル
布靴
スーパー
ポロシャツ
マッサージ
アンドレ
■ 4日目
絶品らしいHillstreet CKTめざして東へ。
Bedok South Road界隈はパナソや横川の工場?などありどんなところかと思えば、着いてみるとそこはメガ団地内のローカルフードコート。
目当ての店はなんと休み。
しばしボーゼンとしながらも、5,6列ほど25~30軒くらいの店の間をさまよう。
失意のマナコになんとなく浮かび上がって見えてくるのが各店の人気・不人気。
よっしゃこの辺で手を打とうかと、さきほどからわりと行列の絶えない、鴨鶏焼豚のっけ麺飯粥の店に決める。
click!→ 昼食 坤记鸭饭
2階建てバス
オーチャードIONユニクロ
Burnt Ends
2am dessert
■ 5日目
レザミ
伊勢丹
デパ地下
バッグ
ecco靴
カフェbeans
No. 18 Zion Road Char Kway Teow
Noo Cheng Adam Road Big Prawn Mee
Lau Goh Chye Thow Kway Carrot Cake 2色
行きのタクシー運ちゃん、ホーカー通
■ 6日目
ヒルトン内Iggy's
オーチャード タワーズ
Ancient Chinese 古法マッサージ
リトルインディア
Burnt Ends、入れるか?
ワイン・マンション
Burnt Ends
■ 7日目
Tippling Club
セントーサexpress
エアーで飛ぶSingapore iFLY
Singapore Cricket Clubで夕食
■ 8日目
カトン
珍美真 Chin Mee Chin カヤトーストとコピ
Dr. Cafe Coffee (112 Katong)
Tian Tian チキンライス
■ シンガポールの街場メシ
軽い。クリア。味が濁らず、“抜け”が良い。
バクテーも(スペアリブなのに)、ラクサも(ココナツなのに)、オタも、鴨の煮たののっけクイティオも(あんなだだ黒いのに)、フライドクイティオ@ザイオンも(あんなだだ黒いのに)、プローンミーも、大根餅オムレツも。
B級なのに上品。
胡椒のピリリとさわやかな辛み。
■ 西山温泉
この夏4ヵ月間、はですね、札幌旅行とシンガポール旅行には出かけたものの、それ以外は全て土日祝も返上で休みは0日。
これは、温泉…でしょ!!
「憧れの温泉」のサイトをサーフィンしてた、ら、アレ?…山梨・西山温泉慶雲館の週末に空きがあるじゃあ、あ~りませんか!?
此処の空室検索は、以前に数回試みたことがあったのだけど、いつも、ノベタンで満室。予約無~理~系だと思っていたのだが、この日は、連休と連休の合間の「並みの週末」だったから…かなあ。
いずれにしても、速攻、ポチる。
南アルプス山中の温泉。身延駅まで行けば、送迎バスが来る。
甲府経由身延、特急あずさの客となり、前夜に「K赤坂」で包んでもらった「中国ハム・腸詰・肉餅・咸蛋の土鍋御飯」をいただく。
美味ぇ~、身悶え!
一晩置いてこれだけ美味いもんはあるんやから、駅弁ギョーカイももうちょっと考えて欲しい(^^;)。
身延からバスで小一時間。地図上の直線距離では、甲府からでも同じような距離なのだが、「沢伝いに山登り」ルートとなるので身延からであるようだ。
その川は早川、「日軽金」の看板が各所に見えるのだが、上流にダムを所有してるとか。
いい加減、周りが山だ山だ山だ山だ…となったところで現れるのが西山温泉。
ここまで来ると、紅葉も多少の兆しが見られる。
西山温泉慶雲館は705年創業…1300年続いていて、ギネスに「世界で最も歴史のある旅館」として登録されたそう。また、自然湧出400リットル/分あった所に、新たに掘削したら1600リットル/分を当ててしまい、合計2000リットルという贅沢過ぎる温泉となった。
慶雲館は、山深くはあるが、フツーに高級温泉ホテル風。以前はずっと鄙びていたようで、そういう風情のファンはガッカリしているらしい(笑)。
まずは貸切野天風呂、家族風呂ですな。
うわ、広~い! 大風呂みたいだ。
ナトリウム・カルシウム・硫酸塩塩化物泉。
素晴らしく、かつ、大好きな泉質。当たりが、柔らかく品良くキメ細かい。フワっと包み込まれて、ズーンと響いてくる…。このタイプは好み。
大風呂の、渓流野天・展望野天・展望内風呂も申し分ない。いずれも、お湯がタップリっていいなあ♪…って印象が強い。「量は質だ」(笑)とばかりの勢いある湯。湧出量は正義だ(笑)。
あと、普段はあまり気にしてないのだけど、此処の飲泉は、なかなか胃腸を整えるようだ。効く気がする。
ゴハンが美味しい! ビックリ。
いやまあ、料理の良い宿と聞いて来たなら(実際、後で見たら評判らしいが)、驚きまではしなかったろうけど(笑)、素晴らしい出来。見た目はまずまずフツーの眺めだが、とても良く練り上げられている。
「深山会席」と称して山と川の幸で構成し、海産物は使わない。良いポリシーだし、支える技術がある。
勿論、料理自慢の宿…というのは数多あろうが、「泉質に釣られて赴いたら料理も見事でしたー」体験としては、西の妙見温泉石原荘以来か! ヽ(^。^)ノ
■ 身延山
慶雲館のバスでの帰り。送り先は、身延駅でも身延山でもよい…とのことで、身延山久遠寺に詣でることにする。
ロープウェイで山頂の奥の院。天気が良く、近くの山並みの向こうに、雲の上に、富士山の山頂が見える。自分たちには、物珍しい眺め。
…にしても、急峻過ぎる(^^;)石段。
下っただけなのに、ド筋肉痛(^^;)。さすがは、修業の山。
■ レストラン ビオス
甲府から身延を通る身延線…は、南下すると、富士宮から富士に至る。
…ん?!、となれば、気になる店が一軒ある。
それが「レストラン ビオス」。
そう、食材としてはアチコチのレストランで散々お世話になっている、農園「ビオファームまつき」が営むレストランである。
身延から、ひたすら田舎を走る各停で、西富士宮。ここからタクシー10分…だが、運転手氏xナビの気が合わず、あちこちグルグルと。
広大な畑をひかえたビオス。時折、料理人が野菜を摘みに走る。
山の向こうに陽は暮れなんとす。
若手メートルが荷物を持ってくれなどした後、松木さんがご挨拶。
フェトドレギュームでローカル色の濃い料理を堪能。
野菜は、玉葱のみ3ヵ月熟成をかけ、あとは皆、トレトレ・スタイル。新鮮で輸送もされてない野菜から漂う微小ミストは、田園の快楽。
まあしかし、その辺りは「まつき」さんのレストラン…となれば、当然予期し期待していたところでもあるが、予想の上空を駆け抜けられて驚いたのは、その料理。料理の感性と創造性、レベル高さ。
ガストロノミックな勝負レストラン(笑)…なのである。「わざわざ食いに来い」…って感じなのである。
農園を開いて10年目でレストランを併設し、それから4年。
“しもーた、もっと早く来りゃヨカタな…”と思いながら、
「やっと来られました」
など言うと、ご存知の通り、出身は名メートルの松木さんは、
「潰れないうちにお越しいただいて良かったです(笑)」
などと、軽くいなす。
ご存知の通り、見事なあしらいである(笑)。
佐藤水産 市場店 (札幌市中央卸売市場場外市場)
■ ドバイ経由
[へべ]
昼・吉祥庵。夜・成田カレー。
[AQ!]
うん、「ドバイ観光、した!!」…気分。トランジットだけだけど(^^;)。
いやあ、トルコ直行便、高いんだもん(^^;)。ってか、今年の行楽期は、エアが高い…って、昨年・一昨年の値段を見慣れちゃったからなあ、、、。
[へべ]
ドバイ:ハイネケンバーガー
ドバイ~イスタンブール便
☆羊シチューがけごはん!
[AQ!]
史上最ウマのエコノミー食(笑)を経て、イスタンブール・アタチュルク空港に着く。
大概の中級以上のホテルからは「お迎え」バス・タクシーがやって来ている。
「アナタ、ホテル何処? ***?…あ、ソレ、駄目ネ、トラブルで満室ヨ、ワタシ、いい宿知テルネ」
…の類の、“客かっさらい詐欺”が横行している為、、、、、と言うのだがヽ(^~^;)ノ。
ウチらの安ホテルも手配してくれた筈、、、あ、いましたいました。
「アキラ・イシル」…
ま、そんなもんか(笑)。
送迎車の取りまとめの兄ィが、何故か、デカプリオ!(笑)
[へべ]
Katelyaホテル着。
・スルタンアフメットモスク
・ジャーケバブ(にせもの)
・シェリムウスタ スルタンアフメットキョフテ
・ミニスーパーで酒
・キオスクでイスタンブールカード
■ 歴史の街
■ 2日目
Pandoのカイマック
Topaz
■ 3日目
カドゥキョイでラフマージュン・ピデ
ハジベキルでHelva
エジプシャンバザール
Asitane
■ 4日目
ベイダーウ:マラティア食堂
トプカピ
ざくろジュース、ドンドルマ、すいか
Giritli
■ 街 角
■ 5日目
Tophaneでファスリ
現代美術館
Karaköy Güllüoğlu (Baklavasi)
ガラタ橋
Safran @ Interconti
■ 6日目
Pando カイマク
カフェ
グランバザール
渋滞TAXI
Feriye Locantasi
■ 7日目
スルタンアフメットジャーミー
Şehzade Erzurum Cağ Kebabı
■ ぬこの街、イスタンブール
■ Helvaる来たぜ、イスタンブール
ハルヴァ(halva、ハルワ)にご興味はおありで?
トルコではヘルヴァ(Helva)。
ハルヴァとは、wikiによれば、「東はバングラデシュから西はモロッコまで」広がる「穀物、胡麻、野菜、または果物に油脂と砂糖を加えて作られる」アラブの菓子、である。東欧~ロシアにも多くあるらしい。
検索するとわかるが、多くの人が、米原万里さんのエッセイ集「旅行者の朝食」の中のハルヴァの話を経由して、この菓子に興味を抱いている。
そこではハルヴァは、「この世のものとも思われぬ美味さ」として紹介されている。しかも「子供のとき食べて以来、出会うこと叶わぬ幻の味」という上手いミステリー仕立てで。
この文筆力が、ソソルソソル、読者の頭の中はまだ見ぬハルヴァの夢で一杯になる。
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まあそんな訳で、ヘルヴァ文化圏の真っ只中に足を踏み入れる我々も、多少のヘルヴァ漁りをしてみた。
さて、実際のハルヴァは?
ネット上では
「練りゴマのヌガー」
と表現している人がいたが、これは上手い“要約”であるように思う。
また一方、
「砂糖入りでなんらかの形に形成したお菓子の総称」
…と説明している人もいる。
この気持ちもよくわかる、「Helva」と称して出てくるモノ・売ってるモノ、実に幅広いのだ(^^;)。
米原さんの著述の中でも、後年「色んなハルヴァに出会って」段々よくわからなくなる(^^;)…ような記述がある(笑)。
写真一発目(上右)は、イスタンブール上陸一日目に「Koska」で買ったFıstıklı Helva、ピスタチオですね。
「Koska」はこん時は知らずに入ったけど、1907年創業のスィーツの老舗で、イスタンブール中に店舗がある。
Helvaだけでも実に様々な品があり、綺麗な包装品もあるのだが、このような“刺身盛り”のようなパッケージのものも積みあがっている。重量で値段がついている。
なにか多少「生モノ」っぽいタイプなのか、単に「簡易包装」ということか?
これを一つ、いただく。
ホテルで試す。
予想通り、トルコですから、「かなりの甘さ」なんだけど、それが気にならん程の圧倒的な胡麻のコク旨味!
うほほ、見るからに大衆品…だけど、既に、相当、悩殺(^^;)。
さて、次の日。
エミノニュからワプル(フェリー)で、アジア側の街カドキョイにでかける。
全体に、ヨーロッパ側の中心部に比べると落ち着いていて、歩きやすい。
カドキョイはスイーツの店が多い。
まずは「Ali Muhiddin Hacı Bekir」。(写真:上左)
1777年創業…と菓子では最古参、その美味さにスルタンに取り立てられて宮廷御用達になりましてな…みたいな店。
ナショナルジオグラフィック「世界の食を愉しむ BEST500」にも紹介されている。
…といっても、この「ハジベキル」はタクシム広場近くが本店なのだけど、こちらカドキョイ店は広くて空いているみたい…なので、立ち寄る。
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老舗の親分…だけあって、店構えは重厚武骨。陳列棚もファンシーじゃない…というか、洒落っ気のない…というか、トゥ・サンプルマン。ぼてっ、ぼてっ、と並べている。
トルコ3大菓子…と勝手に言ってしまうと、
『ロクム(ターキッシュデライト)』
『バクラヴァ』
『ヘルヴァ』
になろうが(ムハンレビやドンドルマはまた別枠…って感じだもんね)、「ハジベキル」は本来はロクムが自慢の店で、品揃えもロクム中心。
だが、ヘルヴァもちゃんと3種類、鎮座している。
Fıstıklı Helva (ピスタチオ)、kakaolu Helva (ココア)、sade Helva (プレーン)。
それぞれ、量り売り用の巨石(笑)状態のもの、と、タッパウェア様の容器入り500g、がある。
店奥はイートイン喫茶コーナーになっているので、此処に陣取り、ピスタチオ・ヘルヴァを切ってもらい、チャイ。
喫茶もざっかけなく、壁には由緒ありそ…というかゴミ直前…というか、な、古い注文書や名刺やらが飾ってある。
さてヘルヴァ。ふひょっほ!!!
ピスタチオ500gタッパ…を買って帰る。
その、「Fıstıklı Helva : Ali Muhiddin Hacı Bekir」が、コチラ。
包装は、なんともイナタイ(^^;)。
そういえば、「ロクム」はそれでもまだ飾りっ気のあるパッケージに入っているのが多かった。それぞれ、そういう(位置づけの)モノ…、なのかもしれない。
「Antep Fıstıklı Tahin Helva」。
アンテップはピスタチオの名産地。Tahinは胡麻ペーストのこと。
そういえば、トルコで外国語と言えば英語…であるが、このパッケージは仏語表示もついてるなあ。甘いものだからかなあ?
イメージ的には「第二外語」は独語…というイスタンブールだけど、行ってみると、何とも言えない。歩いていて、結局、「世界の国からコンニチハ」である(^^;)。
結論から言うと、買って帰ったこのタイプのヘルヴァの中では、コレが一番、トータルに美味かった。
香りや味に何とも「上等感」が漂う。多分、材料がいいんだろう。食感も何処となく上品さのある中庸さ。
ヘルヴァだからかなりの甘さなのだが、それに対する塩加減が絶妙。それが、胡麻とナッツの香ばしさで、加速する。
ついつい、、、アッという間に食べてしまう(^^;)。
また、ヘルヴァはけっこう日持ちする菓子で、裏面記載によれば1年間くらい大丈夫…ではあるのだが、開封すると、どうしても「湿気る」などして急速に劣化する。
ハジベキルのヘルヴァも例外ではないのだが、ラップした上でタッパを閉めておけるので、比較的、劣化が緩やか。この点も、買ってきた中で最も優秀と思った。
ハジベキル翁の肖像は、天秤を持っているように見える。やはり、古より、パティシエの基本は「計量」か!(笑)
ところで、このハジベキルの名刺には、
「Original in LouveMuseum」
と書かれているが、どうも…というか、やっぱり…というか、Louvre Museum所蔵の絵のようである。(そりゃソダロ(^^;))
名刺くらい間違えるな!…というか、さすがはトルコ!(^^;)
「Artist Preziosi」
というのも実に荒い表記で、painted by Vittorio Amadeo, 5th Count Preziosi (1816-1882)…であるようだ。
という訳で、石井家にイスタンブール土産を何か買ってってやる!…という奇特な方がもしいらっさりましたら、コチラで、大変に結構です。
1000円ちょっと…、くらいのモノでございます(トルコではとても高級高価品)。
「次は途中」…て、哲学か?(笑)
click!→ 夕食は 比良山荘
凄ぇな、岐阜のバスの車内装飾♪
click!→ 夕食は ラーモニー・ドゥ・ラ・ルミエール
[AQ!]
遅ればせながら(^^;)、あけましておめでとうございます。
年越しはシドニーで暖かく、…というか時に暑く、過ごしてまいりました。
いやあ、Tetsuya'sとかRockpoolとか、再訪してきた訳だけど18年ぶりだぜい(^^;)。
…ってか、南半球が18年ぶりかあ。まさか、そんなに行かないなんて…。人生は短いです(笑)。
まあこのビッグネーム2軒、まあ和久田総帥やペリー元帥が現場現役ってわけじゃないでしょうが(笑)、未だに最前線でブイブイ言わせてるのは嬉しい限り。
そして、ジャストナウの両横綱:QuayとMarqueにも寄ってきました。このQuayともう一軒の伏兵(笑)Biota Dining(Sydneyから100kmほど南のBowralにある。世界的には無名に近い?と思うがSMHでは2hats)は、ビビるくらい優れてましたね、その辺は追々…。
■ 到 着
いやあ、シドニーに行こう…となるまですっかり忘れてたけど、シドニー直行便は“夜行”なのであった。
東京を夜に出発して翌早朝にシドニー着。
シドニーは空港が市内から近い。公共交通機関は高め…などもあって、到着時はタクシーでホテルへ。
「ひょっとしたら…」の希望は空しく(^^;)、部屋はまだ。「チェックインは14時頃でヨロ…」と念を押され、荷物だけ預ける。
[へべ]
成田で天亭(杵屋)の天ぷらとビール。成田サービススタッフの中華化が進んでいる。
シドニー着。
朝のうちは曇って冷涼。
ホテルの部屋は14時ごろまで用意できず、とのことで、街へ。
[AQ!]
ヘイマーケット、中華街、どこかのイタリアンカフェ…。
click!→ 昼食 chat thai 1回目
Gloria Jean's Coffee。…豪州資本・豪州人従業員がウリ(笑)の、普及型カフェチェーン。豪州もそういう悩みアリ…なんやね。このチェーンもかなりお世話になることに…。
店の前の通りは、路面電車。「ウォレスとグルミット」号。
中央駅で、明日の移動の下見。
…などあって、ホテルにチェックイン。
click!→ 夕食 Kingsleys Steak & Crabhouse 1回目
■ Bowralへ
日曜の朝。
中央駅にカモメ。港町だなあ。
本日、Bowralへのエクスカーションである。シドニーから南南西へ100kmほどの小町。
なんでそんな聞いたこともない場所に向かうねん、というのがガストロ旅の神秘で(笑)。
シドニーのレストランは日月休がとても多いのだ。ま、世界中そうなんだけど。とくに日曜は行くとこが無くて、困る。
それで、どうしようかとSydney Morning Heraldのレストランガイドの2つ帽以上の店リストを睨んでみると、一軒、郊外の店が日曜やっておりサイトを覗いてみるとなかなか面白そうである。(郊外店だけ日曜営業、ってのも世界的に“よくある”パターン)
それがBowralの「Biota Dining」である。
Sydney Central ~ Campbelltown ~ Bowral
シドニーの旅行者にとっては「My Multi」という電車・バス・フェリー乗り放題チケットが必携なのだが、その「My Multi 3 (weekly)」を買ってある。「3」だとギリギリ、Bowralもカバーしているのだ。
さあ、乗り放題じゃ!
電車が遅いのと、本数が少ないのは困ったものだ。
なんで豪州電車は遅いのだ? 100kmを2時間半近くかけてチンタラ進む。
シドニーからクルマで向かう人々なんか「すぐソコだよ…」と言うかもしれない…距離なのだが。
Macarthurから先は、日曜だと2時間に1本しかない。Campbelltown乗換え、向かいのホーム。2両編成でガラガラ。
もう欠伸が出ちゃいますわ…だけど、此処からの1時間ほどは、田舎の眺めが楽しくもある。
Bowral駅も日曜は無人っぽい。
11:15。Biotaの予約は13時半…そこまで待つ気もしないが、多少、Bowral観光。
後知恵だが、Bowralに11:15着で来て12時から食べて16:15発で帰る、みたいのがベストプランかもしれない。
ここに来るまで列車は、ド田舎越えて手つかずの土地越えて…って雰囲気なのだが、手前のMittagongからBowaralは開けている。
とくにショッピングモールなど商店が目立ち“Sluisみたいな町”だ(笑)。本屋やギャラリーも数多い。
屋根に落書き牛が乗っかった(^^;)変な建物もギャラリー。
ただ惜しむらくは、クリスマス休・日休でギャラリーの多くは休み。
ウインドショッピングしてると、ちょっと魅かれるもんあったんですがねー。平日に再訪説…も出たのだが、片道2時間半はなあ…。
洒落た本屋があり、料理本コーナーが大きい。
シェフ本のうち目をひくのは、QuayのPeter Gilmoreと並んでメルボルンのAtticaのBen Shewryの一冊。目を奪われるページ。
Attica、訪れたいのだが年末年始休なのだ、こちら。いつかは行くぞ、おー!(^^;)
ショッピングモールは親子連れで賑わっている。ひと休みしたいなあ…と思うがオサレなカフェは一杯で、またGrolia Jean's Cafe。シドニー市内と変わらん(^^;)。
目の前の倉庫?の壁画?が馬鹿馬鹿しいから、いっか(笑)。
駅前のGrand Hotelは創業1888年。シドニーの空港から真っ直ぐBowralに入ってしまう手もラクかな…など妄想。
大通りの商店の並びが途絶え、民家・園芸センター・ガススタンド…というエリアに入ってすぐ、「Biota」のクールな石看板に行き当たる。駅から800mくらいだろうか。
click!→ 昼食 Biota Dining
18時台Boral発で21時台Central。
←『Bowralはワシがしめておる!』
『ボクじゃなくて?』→
↓
■ 大晦日
大晦日。ものすごい快晴。ミートパイを食べに行く。
click!→ Harry's Cafe de Wheelsで昼メシ
ウルムルーから石階段上がって王立植物園。
芝生の上で水着のネーチャンが寝っころがって本を読んでる…的情景がチラホラ。
そんな中、人混みの気配、…行ってみると、植物園入口に向かって長蛇の列が出来てる。
なんだコリャ??
…って感じだったのだが、どうもこれが「シドニーの年越し」というコトのようだ。
シドニーの大晦日の名物の一つは「花火」で、これは盛大なモノらしい。それをリアルに眺める絶好のポイントの一つが、王立植物園であるのだ。
その鑑賞場所の確保のために、このまだ真昼のうちから詰め掛けるシドニー市民の図、ということらしい。で、どうも、無料開放の日としているようだ。
まあ、タダで無料(笑)…という訳でもなく、「アルコール類持込厳禁」「入口ゲートで捨てて行け」「中で販売してます」…だとか(笑)。
(←噴出するウ●コを押さえるへべ(笑))
フランシス・ベーコン展の予告をしている美術館の横を抜けて、ハイドパーク。
向こう側にセントメリー大聖堂。
ハイドパークの一角に「名古屋ガーデン」。なんでやねん?(^^;) 日本っぽいのは、石灯篭が一つ…とかだったか。
名古屋ガーデンの隣に野外チェス。老若男女入り乱れて熱戦に興じている。ろくにルールもわからないのに、プレイヤーの人間関係…というか人間模様が面白くて、つい、見入ってしまう。
将棋免状三段(実力初段)の私は、海外の公園チェスを見るたびに“次までに覚えてくるぞ”…と思うのだがなあ。東公平さんの教科書も持ってるんだけどなあ(^^;)。
夕方何時頃だったか、公園職員風がクルマでやってきて、駒を回収して行った。さすがに出しっぱなしだとなくなるか(笑)。
お散歩。ハイドパークから中央駅付近まで、クラウン・ストリートを歩いてみる。
Japanese Restaurant SHOGA (^^;) →
「Crown St. Grocer」というカフェ併設食料品店が面白そうで寄ってみる。門構え以上にアッパーな品揃えで、いくらか買い物。
ついでにショート・ブラック。
豆はシドニーでは多分有名な焙煎カンポスの物のようだが、こちらの打ち具合は素晴らしい。
隣のブロックに高級ガストロ「Marque」がある、が、珈琲はコチラが2ランク上(笑)。
中央駅。クリスマスツリーと短パン・ノースリーブ →
ホテルに戻って休息。
サンシルベストルのディネは、先ほど位置確認済のレストラン「Marque」へ、GO!
click!→ Marque
騎馬警官パレード…も、大晦日行事ってことでしょうか? (Marque店内から)
さて、Marqueで満腹、Crown St.によろばい出る。
と、時折、ドドン・ドド~ン!…と遠雷響き稲妻走る、のは、花火大会も佳境ということでしょう。
酔っ払いの散歩…とばかり、数ブロックを「音のする方」にそぞろ歩くが、段々冷静になると、「昼から並んでまで」花火に盛り上がってるシドニー500万市民(笑)の只中に突っ込むのもなあ…。
で、ホテルに帰る。
テレビをつけると、花火大会絶賛生中継中!
空撮を織り交ぜて、こりゃ豪華じゃあ~りませんか!
大体、こんなに打ち上げ場所が点在してるんじゃ、事情に疎いものが地上でポジションを得るのも難しいダロ。
…など言い、ダラダラ呑みながら、テレビで観賞。
いい加減な番組で、カウントダウンもちゃんと合わせてんだかなんだか、テキトーにわーわー言ってるうちに雪崩こむ2013年。
オメデトー!!
■ 元 日
元旦である。
(^^;)
引き続き、ばか陽気。
さすがに世界的にお店は「やってたらラッキー」…な気配の日であるが、まあ、アジア系は開いてるだろう。…と、一昨々日に行ったばかりのchat thaiを覗く。
click!→ 昼食 chat thai 2回目
食後はショートブラックやね…、ものすごく芸の無い私たちは、またしても中央駅(→)寄りのGloria Jean's Coffeeへ。
今日も目の前を行っては来たり、路面電車かな。
「ねえ、アレ、乗れないの?」
…とへべ。
「ああ楽勝楽勝、乗り放題。行く?」
…そう、「My Multi 3 weekly」チケット・ホルダーの我々は路面電車もOKなのだ。
シドニーの路面は此処を走ってる一路線のみで、正式名称は「メトロライトレール」。
Central駅から乗車、Lilyfield駅(何処だか知らんけど)まで西へ向かう。
最初は路面だけど、すぐに専用線。
路面電車の「車窓から…」は好きなので“わーい!”気分。
ダーリングハーバーからフィッシュマーケット、アンザック橋を望みながら郊外へ。
眺めは、楽しいっちゃ楽しい、綺麗っちゃ綺麗だけど、普通と言えば普通(^^;)。
それに15駅程度なので終点まで、すぐ着く。
…っていうか、ボクらは終点着に気づかず、止まった電車が「逆方向に」走り出したのでようやく、
「アレ、今のでオシマイだったか?」(^^;)
戻りがけ、ここは一つ、フィッシュマーケットで降りてみる。
この魚市場は築地に次ぐ世界第2位の扱い量とも言われ、観光的にも超有名。
ここは、18年前のシドニー旅行でも来ている。
“そうだ、当時の写真無かったっけかな”と思いついて、今、見てみたのだが、あったのは「トロ箱に海産物が並んだ」写真ばかりで、これじゃ現在と変わらん… Orz
その頃は場内に日本人のお寿司屋さんがあって、そこでいただいたスカンピの味噌汁なぞ今でも覚えているのだが、もう無いのかなあ?
大変な賑わいで駐車場にクルマ一杯、…ではあるのだが、なにせ元日、魚市場機能も場内のお店も、かなりの数は「お休み」である。
人の群れは、数少ない営業店に殺到している。“わかっちゃいても”地元民も観光客も「ヒマ」な元日である(笑)。
さて、魚を拝見だ!
魚介類はローカル性が高いし、それに英語なので、実物で「ああコレか!」は、貴重。
如何でしょうか、シドニー魚類図鑑(笑)。
食べ物屋はこんな感じで。
竜宮城を後にして、さて、次は何処や?
そうだ、昨日見たオーストラリアン・ミュージアムの
「パプアニューギニアなど島嶼の仮面展」
はどうか、…そうしよう趙紫陽!
(ついでに言うと、オトモダチがいた(笑)→)
ミュージアム受付で「アダルト2人でがんわ…」と申告すると、「あら残念…」と切り出される。
「え、もうオシマイ?」
「そうなの、あと30分…」…
(ち、残念)
「…だから、勝手に入って見ていいわよ。あとちょっとだけどね」
(え、それなら… …ラッキー?(^^;))
仮面展は圧巻であった。いやあ、あの辺のお面は凄い、凄すぎる! リアル3D・諸星大二郎!(そりゃそや(^^;))
無料拝観に感謝して、併設ショップで多少買い物。
さてホテルに戻るか…
「そういえばさっき、頭上をモノレール走ってたわね…」
「あ、そっか、この辺からならモノレールで帰れるよ!」
…で、これも18年前が懐かしいモノレール。実は、近日廃止取り壊し…の噂もあるという。
「my multi」が使えないのは、ちょい残念。
この「シドニー空中散歩」は、気持ちいい。とくにハーバーの上を越えて行くあたりは、イイ!
部屋で一休み。
夕食に赴くは、シドニーを代表する老舗名店RockpoolのNeil Perryが何故か展開している中国料理「Spice Temple」。
click!→ Spice Temple
乗り放題券を持った酔っ払い…の強みで「帰途方向」と思しきバスに乗るが、しばらくして思わぬ方向にカーブを切られて頓挫。
Museumの駅から電車で帰る。
■ お買い物
曇天、肌寒いくらい。
ホテルから近い、ヘイマーケットのマーケット・シティ。
チャイナタウンの裏手だけあって、中国野菜も豊富。
← チャイナタウンの、妙な芸人…。
さてと、お昼を軽~くいただきましょ。
チャイナタウンで目をつけといた繁盛店に行ってみる。
click!→ 昼食 朱媽媽台湾小吃
本日の活動は、お買い物…から。
まあ、大して買うモノがある訳でもないのだが、スーパーに並ぶ品々を眺めるとお国柄が楽しいから、…って奴です。
豪州最大のスーパーチェーン…らしいWoolworths。シドニー店は、タウンホール駅のすぐ上。
ダイエーの大きい店…みたいな感じ、か、地下1階食品売り場と地上1階のお菓子・雑貨をジックリ・ダラダラ見物。
「お土産」の類も、いくらかゲット。
大概のモノは揃う、…という意味では最強クラス。
次いで、ウールワースの斜め向かいに建つQVB(Queen Victoria Building)。
こちらは、“デパート”的ショッピングセンター。元々1898年建造のビルだとかで、なかなか見応えあって楽しくなる。
アボリジニ・デザインのグッズなどのギャラリーショップで、キッチン・ミトンや眼鏡拭きなど購入。豪気な買い物だ(^^;)。
そう言えば、18年前は、勢いで、ディジュリドゥやらザフーンやらを買って抱えて帰ったもんだよなあ…と回想(^^;)。
あ、あと、ビルのトイレも、さすがの建築の古さで、なんつーか見モノです。是非、用をたしましょう(^^;)。
click!→ 夕食は Quay で
■ フレッシュウォーター・ビーチ
本日はちょこっとエクスカーションして、ビーチのレストランで18時半から夕食…という段取り。
軽~い昼メシを取りましょう、と、またしてもチャッタイに行く(^^;)。
click!→ 昼食 chat thai 3回目
お出かけ先は、フレッシュウォーター・ビーチの「Pilu」というサルディーニャ料理店。
18年前もそうだったが、シドニーはイタリア料理店の水準はなかなか高い。“ここらでちょっと気分転換”という意味合いもあってイタリアンのリストを見ていたところ、こちらが、評判も料理写真もなかなか良く、予約を取ってみた。
シドニーは、バスや電車と並んで、フェリーも主要交通機関の一つ。
Circular Quay がハブで、各方面行きの6つのワーフが並んでいる。主要ビーチの一つ、Manly Beach行きに乗り込む。乗り放題チケット「My Multi」でOK。
マリンスポーツ周辺にはま~ったく無縁の当家でも、海遊び・舟遊び…とか言いたくなるような、気持ちいい洋上。
ボクらには物珍しい「パドルボード(スタンドアップボード)」…が、目をひく。
マンリー・ビーチが見えてきた。ヨット・海水浴・呑気。
変な、子供だまし(笑)遊戯施設。
フレッシュウォーター・ビーチは、マンリーからバスで向かう。
直線距離だと近いが、急峻な高台を越えてエッチラオッチラ、15分くらい乗ったっけか。
さすがに余裕をみて移動したので、開店30分前くらいの到着。
静かな、小さな、ビーチで、何もない。浜辺に建つ「Pilu」はすぐにみつかったのだけど、他にはカフェも見当たらないので、公園のベンチでキリングタイム。
…と、木々がバサバサ言うので見上げると、派っ手~な鳥が数羽、集っている。
いや~、オーストラリアやわ!(^^;)
真っ赤に咲く木の花、バンクシアかカリステモンか、…をムシャムシャと漁る鳥たち。目当ては、花か、蜜か?
さて、ユルユルと「Pilu」へ移動。…と、店の前の芝生に落ちている馬糞が、急に走り出した!
…って、馬糞ちゃうわ、よく見ると、5,6羽の野兎が集会をしてる。
いや~、オーストラリアやわ!(^^;)
キミたちは、食材なのか!? 違うのか?! (^^;)
click!→ 夕食は Pilu で
ビーチのレストランのせいか、市内よりゆっくりめのサーブ。18時半からやって、帰りは22:15のフェリーだっけか?
24時過ぎまでフェリーはあるので、安心だけど(笑)。
■ Museum of Contemporary Art Australia
click!→ 昼食 chat thai 4回目
[MCA]…現代美術館。
シドニー・ロックスの中心に建つ。向かいに「Quay」、裏手の向かいに「Rockpool on Georges」…と、すんごい美食美術館だ(違)。
波止場越しにオペラハウス、横手にハーバーブリッジ。…と、まあ、現代美術に興味の無い人でも通りがかってしまうロケーションだ。
我々も「おお、コレがMCAであるか」…と通りがかるのだが、垂れ幕を見ると、「Anish Kapoor(展)」とある。
「え、ムートンの?」
そう、Mouton Rothschild 2009 (ちなみにパーカー99+らしい…)のラベルに採用された、あの、アニッシュ・カプーアである。エキシビション絶賛開催中。
うーむ、すんごい美食美術館だ(違)。
これは寄らぬわけにはいくまい! (^^;)…というか、観光はしなくても現代美術館には行く…のは我々の行動パターンでありますし(笑)。
美術館前に設置された巨大な反射衛星砲(笑)…も、カプーアの作品。得意とする鏡…というか光を反射する金属素材のもの。
カプーア展は大規模なもので、作品ヴァリエーションも様々であるが、やはり特徴となるのは「超巨大作品」で、大部屋一部屋を占拠してしまうモノも幾つか。
でかい美術館じゃなきゃ出来ないなあ(笑)。
まとめて見ると、味わい深い面白体験…って感じだ、カプーア。
常設展も広々としてて、楽しい。豪州人アーティスト中心だが、集めている作品レベルはかなり高い現美だと感じる。
■ Sydney Festival 2013
最終日、快晴。
あまりに空が青いので、ヒコーキが宣伝文句を書き並べて行く(笑)。 →
さて、今日は、ハンバーガーにしてみよう。
click!→ 昼食 Kingsleys Steak & Crabhouse 2回目
結構でございました、と、お散歩。
やっぱり方向は、ウルムルーから石階段上がって王立植物園。
…と、アチコチで「お祭り開始準備」の雰囲気が漂っている。
「テストんマイク、あーあー…」的な(笑)
PAの仕込み・サウンドチェックの真っ最中、テントがけ、椅子出し、ミーティング、賄い、など。
そう、今日からシドニー・フェスティバル…が開幕するのである。
ニューイヤーフェスティバル…ではあるが、これが1月一杯続く。こっちの季節だし、町ぐるみの「夏フェス」、という感じですな。
植物園・公園周辺だけでも数箇所の準備が始まっているが、公園内では既に何やら始まってるイベントも。
ん~、、、
坊主のオッサンが走ってる(^^;)。バーチャル・ラン。後ろのモニターが、心電図を出したり煽りを入れたり…。
なんやねん…(^^;)
ま、ともかく、オッサン、何ものかに向けて完走したらしく、花火は上がるわ、紙吹雪は舞うわ、の大騒ぎ(^^;)。荘重な音楽が轟く。
ここにめでたく、フェスは開幕したのであった。……風(^^;)。
大盛り上がりを横目に、我々が向かうのは、昨日に引き続き、[MCA]現代美術館。
…そう、MCAはなかなかの広さを持った現美で、昨日は常設展を回りきれなかったのである。
ハイドパークからだと2駅分くらい歩くが、それがちょうど良いくらいの天気。
…おっとそうだ、我々、週間チケット「My Multi」を買い間違ったか使い間違ったかしてて、この日まで有効な筈が、切れてしまっていた。
…それもあって、歩く(^^;)。
[MCA]、やっぱ此処のキュレーターはイイ。
小企画展もやってて、お題は「タブー」。なかなかエグい(笑)。
My Multiは使い切ってしまった私たちだが、サーキュラー・キーから中央駅…なら、無料循環バスの経路だ。るるるん、と、戻る。
■ 18年ぶりのシドニー
click!→ 夕食 Rockpool on George
そして、今回の旅も、おしまい。
へべの、シドニー雑感。
○ 起伏が多い
○ ビーサンにアッパッパ
○ アジア人が多い。…中華街Hay Market近くに泊まってたせいもあるが
○ 食材が、良質のものはすばらしい。Spice Templeのウズラ、Kingsley, Biota, Quayのイカ、Piluの仔豚など。Chat Thaiの鶏・豚クラスでも旨い。
○ さらに、上質素材はタスマニア産をうたったもの多し。Kingsleyのパスチャーフェッド・アンガスのストリップロインとか。
○ イカの「IKI-JIME」とは何じゃ?(笑)
○ アジア食材はなんでもそろう。「新人人市場」で、日中タイマレーインドネシア、マーケットには中華野菜タイハーブ
○ デブ多い。かなり、気にしない(?)。
○ 中国人に間違われ。Piluで「Happy New Year! でもあなたたちの正月は来月ね、うふふ」と迎えられた。
○ 帰りの空港で、ランダム荷物検査に当選したAQに係官が、「これ読んで」と中文を見せてた。シドニーのアジア人の中華%が高いせいもあるだろうけど。
○ 「555」の無料循環バスは便利
○ 「My Multi 7」はすごく便利。モノレール以外はなんでも、電車もバスもフェリーも!乗れる
○ マンリー~サーキュラーキーのフェリーは夜まで運航
○ バーガー屋・グルメバーガー屋、意外にも少ない。レストラン・バー・カフェなどどこでもバーガー出すせいで専門店不要なのかも
○ まず水。カフェにも水、レストランでも。レストラン着席後まずきかれるのは、水はスパーリングかスティルか、スティルはボトルかタップか。アペリティフをまずきかれたのはロックプールぐらい。
○ ものすごく「How Are You?」をよく使う
○ ジュースバー、それほどでも
○ ほんとに「ショートブラック」(エスプレッソ。量は日本のダブルくらい)と言う。「Crown St.Grocer」のは旨かった
○ ほんとに「8」は「アイト」、「18」は「アイティーン」
○ Aspire Hotel
マル: 中央駅へ歩ける/ヘイマーケット・中華街・ChatThaiに近くて便利/大学のそばでまわりは公園など閑静/セミダブル+物干し場+シングルベッド2つ付/部屋広い・ベランダ付/
バツ: 異音が多い エレベータ・空調・壁うすい/ネットはLANもWIFIもなし/フェイスタオル1枚しか来ない
AQの、シドニー雑感。
● 塩味はキツくなく喉もかわかないが、パーツごとには、ハッキリと明瞭でクリアな強い味がする。それが皿上で一つの料理に結晶しているかどうか…は、それぞれの店次第(笑)。
● 日本に多く輸入される、「羊・牛・海老・鮭」のイメージが強いが、豚・鶏・烏賊・鶉の質が凄かった。羊はオフシーズン??…かも。
● 入店。まず、「水」。
● シェフは、クラッピング・ハンド。
● 都市の高額高級店は、けっこう、「輸入」ワイン。
● 時刻はam.pmで言う場合が多い。「20」時は「8pm」とわざわざ言い換える。
● シェフが客席を挨拶回り…型の習慣はまったく見なかった。
● デザートが上手な店が多かった。
● 暗い店、多し。「NYC以来…?」
● 町なかに多い日本人は、ファインダイニングでは殆ど見ない。
■ 鉛温泉
広島から帰りまして、これは、最後の三連休。
それなり~に忙しかった一年の締めは温泉でしょうか。
…と、同じことを考えるヒトの多い三連休であって、さすがに、相当に空室は少ない。
あ、勿論、お湯に漬かるだけで三連休を使う訳ではなく、実の目的は、「久しぶりに弘前さ行ぐだ」、なんだけど(^^;)。
ゆえに、東北で寄り易い温泉に当たっていく。
取れたのは、鉛温泉。藤三旅館の、「湯治部」(笑)。…自炊部、なんて表現するとこもありますな。旅館部は満室。
どうも、2011年が観光自粛で何処もガラガラだったせいか、こちらの観光勘が狂っている。新幹線も取り遅れて、希望時間はみな満車。
仙台駅での昼食時間が小一時間しかない。駅前店舗を覗いたが時間的に苦しそうで、「牛タン弁当」購入(^^;)。「利久」と「善治郎」だっけかな、人気は前者だが後者のまとまり良し。ま、温かくて美味いです。
新花巻駅下車、花巻南温泉峡無料シャトルバス。小さな温泉宿10軒ほどを巡る。さすがは満車でゆっくり来た人は増車待ち、すぐに乗ってよかった(^^;)。
こちらも満室だった大沢温泉、など、通る。
鉛温泉は山深く、終点のラス前。ここで藤三マイクロバスに乗換え、まず旅館、続いて湯治部。
いやあ、いなたい! 鄙びてるったらねーでがんわ。
ここから昭和の田舎の香りにどっぷり漬かる。根が好きなもんで(笑)、かなりたまらない!
湯治部レクチャー受けて部屋へ。
「旅館満室でこっちにした」人々も少なくないので、オニーチャンたちも慣れてる。
もうだいぶ寒いのでファンヒーターを借りる。350円。…なんでもそういうシステムだ。浴衣200円。布団は自分で担いで持ち込むと300円割引になるらしい(笑)。
自炊しなくても簡単なメシは出してくれる。
ので炊事はしないが、自炊場を覗いてみる。
か、か、カッコイイ!!
ガスコンロの横に見えてる不思議な機械は、「10円ガス」。コイン式のガス供給マシンである。
か、か、カッコイイ!!
これは映画か文学か…(笑)
か、か、カッコイイ!!
館内に温泉は五つほどあるが、なんといっても「白猿の湯」だろう。自噴源泉のすぐ上に岩をくりぬいて作ったような構造で、深さ1.25mの湯船に立位浴する。
これがまあ何とも、イイ湯なんダナア!
立って漬かる、湯のヴォリューム感が独特、包みこまれる。
泉質は、当たりが柔らかいけどスル~~っと効き入ってくる感じ。四万とか妙見とか好きなウチの趣味にピッタリ。
一年分の疲労が湯気とともに、高い天井に消えて行く…。(源泉に向けて掘り下ろしたような作り?なので天井が高いのです)
■ 盛 岡
鉛温泉から弘前へ向かう。シャトルバスで新花巻。
昼飯に、盛岡で途中下車。この街も記憶に無いくらい久しぶり。
盛岡三大麺(…の中では私はじゃじゃ麺@白龍が好きです)はじめ、幾つかの案をへべに提示したところ、「その、“噂のハンバーガー”というのはどうざんしょ?」と相成る。
それは、「ジョアンズ キッチン シャトン」というお店。イタリア系ブラジル人シェフのイタリア料理店なのだが、ハンバーガーも大変な評判らしいのである。
ベーコンチーズバーガーと焼カレー(^^;)、をいただく。(今晩、イタリアンなんだもん…)
バーガーは肉肉しくジューシー、食べ応えがあって美味。こいつぁさすがブラジル魂(?)って感じ。
公園の方にブラブラと戻ってくると、妙にカッコイイ建物がある。いや、実にカッコイイ。
岩手銀行中ノ橋支店…旧盛岡銀行本店で、辰野金吾(!)だって。辰野と葛西萬司。明治44年。
特筆すべきは…というか目をひいたのは、この建物、2012年8月…ついこないだまで銀行の支店として現用していたらしい。それは素晴らしき動態保存。残念ながら現在は機能は移され、記念館的に公開するためのリニューアル中らしい。
これは、実際の支店として利用されてる間に来て見たかったものだったなあ。
食後の珈琲は公園前・桜山(それこそ「白龍」なんかの近く)に地味に構える「六月の鹿」で。
何軒かある「機屋」出身のネルドリップ…だそうで、珈琲・居心地(落ち着くワー)に林檎タルトもよろし。
盛岡・新青森(寒い)・弘前(チラつくは小雪か?)。
6年ぶりになってしまうのか「ダ・サスィーノ」、前回は“歩いて帰れる”旅館江戸川…だったのだが、なんと江戸川より更に近くに「天然温泉ドーミーイン弘前」が出来ているではないか!
しかも、ドーミーインは、弘前駅無料送迎タクシーだと言う。駅前で「ホントに来るのかねえ?」と震えながら待っていたら、ちゃんと定刻に現れる。こりゃエエわ。
ドーミーインの屋上露天(湯船に辿り着くまでに凍りそう(^^;))で、ひとっ風呂。
■ 弘 前
click!→ ダ・サスィーノの夜
さて、宿に帰ってグースカ寝れば、帰京日がやってくる。
電車の弘前発は昼過ぎ、と、多少の余裕はある。
ここでは、長い付き合い…とばかり、笹森さんのご厚誼にあずかる。いやあスイマセン。ここに詳細は書かないけど、ご厚情に深く深く感謝する次第…。
昨日は愚図つき気味の天気も今朝は大快晴、岩木山がクッキリと綺麗なことこの上無し。
まずは、サスィーノ農園へ。
烏骨鶏 の皆さ~ん、久しぶり、ゲンキですかーぁっ! (…って、向こうはもう、代がかわってるよ(^^;))
以前より広い区画で大騒ぎ。たまに逃げる馬鹿タレも…とかだっけ。
畑は秋から冬へ、とくに露地は手仕舞いに向かうのも多い…って感じ。ハウスは頼もしい、ハウスから勢い余って外に進出してるイタリアンパセリも。
果樹やらも秋の終わり、だが、昨晩お世話になった無花果や木苺に敬礼。
しかし、本州最北端と言っても、丹精すればビックリするほど色んな恵みは育つもの、らしい。ケッパーが50粒ほど収穫できた…とかで、これからは実用分が取れるようにならんかな、だそうで。
ただ、オリーブは難しいらしく、南方の栽培シェフに「や~い」と言われるらしい(笑)。
そして、葉を赤く染めた、マイクロなワイン用葡萄畑である。
ワイナリーとしてはマイクロ・サイズと言っても、一般シロートから見るとドドドっと多品種が植わっていて壮観だ。
残してある実をしゃぶってみると、ナカナカ美味かったりする。
「Fattoria Da Sasino」
醸造工房も覗かせてもらう。
まさにガレージ・ワイナリー(笑)。本格的醸造機器に混じって、「厨房機器で代用」も目立つのが、サスィーノならでは!
かなり多品種を育てているので、ホントに一品種あたりは少量なのだわ。ちょこっとテイスティング、…ふにゃ、なるほど…。
へべは、ボトリング・コルク打ち・ラベル貼り…の体験実習(笑)。ボトルに詰めているのは「弘前の水」だけど(笑)。
さらに岩木山へ向かう。
「岩木山神社」。初めて、お参りしてみるとする。
立派な神社。鳥居の間から岩木山頂が見え隠れする。
雪が残る境内に入る。パワースポット…とかとは無縁の俺ら(笑)にも、此処の空気は清澄に厳かに感じられる。
縦になってる狛犬が可愛い。逆サイドではアタマに血が上りそうな奴も…(笑)。
お賽銭をあげて、胃袋の息災を祈る(笑)。
さて、更に岩木山を登れば、「嶽温泉」に到着する。
お邪魔するのは「山楽」さんの“野天風呂”。
露天ちゃうど野天だど、ってくらいで野蛮…じゃない野趣(笑)に富んだ温泉。旅館棟から50mほどはなれた道端(じゃないけど)にボーンとある。
男女別れて入って、入り組んだ巨大風呂の中心付近は混浴…みたいな仕様。
湯温調整も細かくはアナタ(自然)任せ、というアバウトさで、「(低くて)入れっかなあ(笑)」など言いながらも程良いヌルさ加減に漬かる。
脱衣は死ぬほど寒かったけどね(^^;)。
かな~りな白濁系で、実は混浴部分に行ってもタオルなどの目隠し兵器は要らないのであった(笑)。
「いつまででも入ってられるね…」と言ってると電車が出てしまうので(^^;)、仕上げにフツーに高温の内湯をいただく。
広島2日目、帰京日。
何を食べようか?…ジャルダングルマン小山シェフから数軒、面白そうな所を教えてもらってた中から選んだのが、懐石「花お」さん。
安芸中野の畑賀…という場所だという。「?」…(^^;)。なんか、山間の村、らしい。
お昼。
広島から山陽本線で4駅。駅前にタクシーが2台いたが、先着客に取られた(^^;)。「まあ待ってれば戻ってくるかな…」と思ったが、なかなか現れない。
タクシー会社の看板が出てたので、電話で呼ぶ。
さすがにこの辺では有名なのか、「あ、花おさん、ね、ハイ」。(実際には、「花お」は長く広島市中心部で評判の店で、今もその頃のお客さんが多く訪れるようだ)
2kmほど山に入って行く。小村、小さな畑、棚田、…が続く。細い道に曲がって高台に上がって、「はい到着」。
田舎の風景。のんびり。
[ 花お ]
*柚子釜タラバ茸、土佐酢ジュレ、蟹味噌
*お造り:平目
*真薯の椀
*鯛饅頭、つくね芋蒸し仕立て
*海老と揚げ物:芋・ヒラタケ
*雲丹飯蒸し
*柿コンポート
しっかりしてて、落ち着いて、美味しい。ほっこり。
外の風景と、繋がっている。
小さい店。今日は、2組5人。せいぜい3組くらいしか取らないんじゃないかなあ。
ところで、入店した時から気になるのが、戸の横、棚の上の真空管アンプ。確かに、いい音を響かせてる。
見ると、EAR-834にJBL-4429…、ってとこだろうか。
食後に出てらした御主人に、一わたり食事の話などした後、水を向けてみるとたちどころに、静かなベテラン板前さんの顔にオーディオ道楽親父の表情が混じる(笑)。
「何か、おかけしましょか?」…で、色々と聴かせていただいた。
またイイんだよな、コレが!(笑)
反応の速い機敏な音だが実に滑らかで、音像が素軽く立つ。…なんとなく、料理と繋がっている(笑)。
ありがとうございます。
花いろいろ。巨木のマロニエ、ライラック、リンゴ(たぶん)、八重桜、たんぽぽ、山吹、猫柳…
■ A380 フランクフルト晴→ブリュッセル曇
[へべ]
GW雑考:日本人観光客、戻る(成田・エア・都市)。
click!→ 到着したらモール・シュビット
Royal Windsor泊
■ ブリュッセル中央駅 → イーペル
花
朝は鳥の声
日曜。
アーケード抜けて右、モールシュビット手前のカフェでタルト(野菜たっぷりのキッシュ風、じゃがいもベーコンで)とオムレツ(平焼きオープン(モールシュビットで何だろ?と思っていた)、マッシュルームで)で結構な朝食。
ベネルクス共通レイルパスは使用日の日付を記入するだけでその日乗り放題のすぐれもの。便利。なぜかベルギーで買えるが、オランダでは買えないらしい。
ベルギーは検札熱心、オランダはいいかげん。特に「女王の日」とか。
SNCB車窓のすすけた眺めを満喫しつつイーペルへ。
click!→ 2回目のIn de Wulfを目指す
■ イーペル → アイントホーフェン 大移動
5回乗り換え、酔っ払い、女王の日=すごくオレンジ色。
click!→ De Lindehof
Park H.Vincent泊
■ Zwolle
Librijeホテル、元女子刑務所。中庭でウエルカム。
部屋:「Kleine Pimpnelle」、バスタブopen、バスケットにリンゴ・みかん、冷蔵庫にオレンジケーキ、おやすみカキパール
click!→ De Librije
レストラン的朝食
バトラーの車で駅へ
ベルギーでないと買えないベネルクスツアーレイルパス、ベネルクス鉄道乗り放題5日間。
■ Hoofdplaat: ミデルブルグ → 長トンネル → ナビ畦道
小雨。
民家の中に捨てられそうになり、通りがかりのオバチャンに聞く。実はすぐその先。95ユーロ。
click!→ De Kromme Watergang
のSuite Blanche泊。
バスタブから窓。
■ → Brugge
タクシー100ユーロ。
Hotel Acaciaのオウムがハロー(再会)。
Hertog Janに19:00と早く着いてしまう。
■ Sluis
Oud Sluis(昼)。13:00だと最後の入店くらい。
寒い。
ブリュッセルへ。
夜、モール・シュビットでチップス。
Royal Windsor泊。
後記:その筋のカルト、人形屋佐吉の札幌店が36年の営業の後に正式に閉まったのは2014年。…ということで、この当時は、開いていた日もあった筈。
■ コペンハーゲン
[へべ]
小雪のちらつく成田から、コペンへ。
空港からの車窓がまだ暮れきっていない。だいぶ日が長くなった(前回訪問、この2ヶ月前の12月に比べて)。
川や池はちょっと凍ってる。
大寒波到来の時の凍りっぷりにおそれをなしていたが、その後またちょっとゆるんだようで、さほどの寒さではない。
1日目
RADIO
ミッケル
H.du Nord泊
2日目
NOMA
Fiske bar
H.du Nord泊
3日目
Manfreds
Nørrebro, Magasin, Coffee Collective
AOC
H.du Nord泊
4日目
Meyers Deli
Estate Coffee
メイヤーズデリの帰りに、今日は年末クリスマスと違ってEstate Coffeeに寄っていけるのも嬉しい。苦味深く酸きれい。
■ Viva,Kastrup!
[へべ]
コペンKastrup空港は好きだ。
木の床の落ちつき、市街まで電車ですぐのアクセスの良さ、駅~空港~チェックイン機が目の前に並び、etc.
全体のコンパクト感。ストックホルムのアーランダと比べてのこの感じの良さは、設計のうまさもあるのでは。
[AQ!]
どうでもいいけど(^^;)、カストルップ空港~コペンハーゲンは、最も好きな空港と町のセットの一つだ。着いた時の空港の「コンパクトな」印象とウッディな感覚、町までの実時間の手軽さ。これで、有力なハブなんだから恐れ入る。あ、今現在でいうと、チェックイン自動機の数もかなり上位だろう。
→Geranium 夕食
Plaza泊
■ Orz... Glædelig jul!
この旅は、日程中にクリスマスが含まれていた。
ベテランの方は百も承知でしょうが、旅行者にとって、欧州のクリスマスは、概ね厄介である。
敬虔なるキリスト教徒たちにとって、クリスマスは家族で過す聖なる日である。例えば日本の若い人向けに説明するなら、だいたいのとこ
「日本と比べて『クリスマスと正月』が真逆」
…ということになる。
12月24.25日は、家で静かにおくる。お店は休み。レストランも休み。娯楽も休み。街はシーン。(23日まではクリスマスに向けて盛上がる街が多いが)
12月31日は、友人・恋人と楽しくやらかす。賑やかな街の中、レストランは派手なメニューを用意する (パリの高級店あたりだと、普段の倍付けくらいのメニューで盛大にぼったくる)。
そんなわけで、クリスマス期のレストラン選びには苦労する。何割かの店は、「12/20-1/10はお休み」といった具合に、そもそもこの時期に冬休みをとってしまうし。
まあしかし、それでも、あの手この手と探せば、何処かしらは引っ掛るものである。これまでのウチの“欧州クリスマス24.25日”としては、Troigos, Pyramide, Les Elysees, Auberge de L'Ill…なんかでありつくことが出来ていた。
ざっと調べると、コペンハーゲンも、クリスマス期のレストランは“ほぼ壊滅”状態。
その中、まず、Søllerød Kroが23.24日は休みだが25日は開けることがわかった。すかさず、ゲット! Søllerød Kroのような「ちょっと郊外」の店は、市内に対して「少し変則的な営業」が多い。この辺りでは珍しい「日曜営業」だし。この手の店はチェックすべし…Tipsである(笑)。
残るイヴだが、最近「肉のレストラン」として勢いのあるGourmandietがオンラインブッキングで取れた。“ふふふ、ベテラン客の手にかかればこんなもんよ”…とガッツポーズ。
…と安心して過しておった12月なのだが、クリスマスの一週間前になって、突如、コペンから電話がかかってきた。…とゆーか、携帯の留守電に入っていたんだけど(^^;)。
「あの、コペンハーゲンのヨマディ (何回か聞いたら"Gourmandiet"と言っているらしい(^^;)) でおじゃりまするが、アナタ様の12月24日の御予約、たしかにお受けしました。シカとお受けいたしましたのですが、考えてみたらさあ、ウチさ、24日、休みなんだわ。店、休み。ゴメソゴメソ。また今度、やってる時に来てねー。じゃあねー」
Orz......
慌てて、代案を求めたが、いやあコペンは、ホントにやってません。マヂやってません、ガストロは。
ホテルダイニングか、いんちきイタリアンかエスニックか、、、というところ。
はい、ビンディーマサラで聖なるクリスマスを祝いましたとも! (^^;)
…という話をストックホルムの友人にしたら
「北欧にありがちな杜撰さ・・・(笑)」
と笑われた(^^;)。んー、そうですかそうですか、まあ、スペインでもブルターニュでもありがち、という気はするが(^^;)。
→Nyhavn Hyttefadet 昼食
→Koh-I-Noor 夕食
Plaza泊
MJ Coffee
→Sollerod Kro 夕食
Plaza泊
→Meyers Deli 昼食
→AG 夕食
Scandic Park泊
O'Learys 昼食
→Operakallaren Bakfickan 夕食
Scandic Park泊
豆スープ
→Faviken 夕食
Faviken泊
→Faviken 朝食
→Volt 夕食
Kungsbron H.泊
→Operakallaren Bakfickan 昼食
→Formel B 夕食
Hotel du Nord 泊
→Meyers Deli 昼食
→Fiskebar 夕食
Hotel du Nord 泊
■ Godt Nytår 2012
いよいよ2011年もお終い。大晦日。コペンハーゲンでの初めての年越しである。
…である、、、のだが、おいおいコペンよ…この街はこんな阿呆な年越しをしちょるとは知りませんでしたわ(^^;)。
へべの日記から。
~
大晦日はコペンハーゲンで年越しして、さっき帰宅しました。
夕方から朝方近くまで不良の爆竹が鳴りっぱなし、市当局の花火も妙に低空で炸裂させ続けるという物量作戦で全体にものすごい火薬量、クレイジーでした。
~
北欧の短い昼は、16時を回るとすっかり暗くなっていくのだが、その頃から、
- ドッカン! -
という、頭を竦めたくなるような爆発音が、街のアチコチからし始める。
まあ花火・爆竹だな…とは思うのだが、妙に、交通事故・射撃・空襲…(笑)みたいに聴こえる。後から思うに、そういう鳴らし方を好んでいるとしか思えない。
市内銃撃戦(笑)の中、我々は、Fiskebar に出かけ、nytårsmenu をいただく。気軽なフードバーで前線の料理、前菜はそのままトップクラス・ガストロで出せそうな出来、…で大満足。
で、23時、店から出てみると、四方八方から大音声…時に天に広がる花火の光が見える。
シティホール広場に向かってみる。
ドカンドカン、の爆発音はたいへんな勢いで連続し、アチコチに花火の輪の端っこが見える。
広場に近づくと、たいへんな人出。ヨーロッパ人のくせして(^^;)、盛大に酔っ払っている。千鳥足もママ見られる。何か叫んでいる。
ネーチャン達もシャンパンの壜からラッパ飲みし、そこいら中に割れたガラスが散乱している。
しかし、そんな人々の様子も忘れるほど、ドカンバカン…の空襲は激しさを増している。
段々わかってきたが、日本の花火大会のような、高度な技術の何尺玉…みたいな世界は、まるで無い。花火自体はお粗末というかテキトーなもの。なのだが、それを、
『小さければ近くで爆発させればよかろう』
とばかりに、矢鱈と低空で炸裂させる。ドン…と上がるとすぐにパーンと開いてしまう。すぐそこ(^^;)。
そんな手があるのかよ!?(^^;)
市内のビルより低いとこで花が開くので、まあ、花火の中にいるみたいで綺麗、、、ではあるのだが、
爆発音はすぐにビルとビルに反響し・爆風が頬を撫で・硝煙臭さに包まれ・煙で視界が減じ・何かが降ってくる
…とまことにエライ騒ぎであるヽ(^~^;)ノ。
「花火会場」という概念があるんだかないんだか、市内のそこら中から上がっている。“すぐ近く”…から上がっている(^^;)。
段々わかってきたが、しかし、よりヤバイのは、(多分)公式のこれら打ち上げ花火でなく、勝手に市民の皆さん(^^;)がブチ上げる花火・爆竹の類である。
ビジュジュジャバジャバ、、、と音がするので振り返ると道路が炎上している、なんてのが其処此処に見られる。
ボクらが歩道ガードレール際にいた時のこと、後ろから、
「エクスキューズミー」
と、静かな声がした。
ん?…と数歩除けると、男がそこに棒が刺さったワイン壜のようなものを置いた。
数秒後、シュルシュルシュル…、、、
…とそれがジェット花火…2枚目の写真である(^^;)。
2012年がやってきた。野にも里にもコペンにもやってきた。
ブラボー、乾杯、ハグハグハグ、ビズービズービズー、クラクソーン!…は、この地でも同じであるのだが、どうも見ていると周りの“ノリ”が、
「そんなことより、火薬火薬火薬、、、、!」
なんだよなあ(^^;)。
やはり、年越しにピークを合わせているのか (いったい、何時間やってるねん(^^;)?)、勢いはイヤ増し、街は白煙に包まれる。
北欧…静かに佇む「幸福度」と「社会保障」の国々、…だが、この騒ぎは
奴ら、『バイキングの末裔』
であることを思い出させる(笑)。
「コペンの花火正月」なんて知らなかったんでウカウカ出かけてみたのだが、後で検索すると、2ちゃんねらーの皆さんなどからも
「キチガイ」
「死ぬかと思った…ってゆーか、死者も出るらしい」
「逃げ惑う俺」
みたいな有難いお言葉を頂戴しているようであった。まあ、「だんじり祭」みたいなもんでっか?(^^;)
→Meyers Deli 朝食
■ Joe and the Juice
近年のヨーロッパは、「ちょっとした生ジュースブーム」であるらしい。その象徴的な店の一つがこの「Joe and the Juice」で、空港やデパートも含めコペン中にうじゃうじゃある。(英・独にもチェーンを広げ始めてるらしい)
変な名前のオリジナルミックスジュースを多数揃え、クールでラフな店作りはなかなか結構だ。物価が高く地元で取れるフルーツには限りがある北欧…の割には案外使いやすい価格に抑えているのもイイ。
カウンターで注文・支払いし、名前を告げる。ジュースが出来ると、変な帽子の男が「ア・キィ~ラっ!!」と絶叫して呼んでくれる。
まあ呼び出し名だから、何でもいいのである。今度は「マイネームイズ・助兵衛」とでも言っとくかな。
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◎ Sports Juice
○ Iron Man
Pick Me Up
Young Blood
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↑
というのが、へべの「自分用備忘録」(笑)。
■ソウル・トレインはタイムトンネルを抜けて (1)
連休中、ソウルに遊びに行ってきた。
ずいぶん久しぶり…、と日記をめくってみたところ、何と14年ぶりだ。勿論、今世紀初、となる。
これだけの浦島太郎(^^;)も珍しい…、と、前世紀人の目に映った現代の韓国、その驚きぶりを書き留めておこうかと思う。
●町は明るく綺麗に 人は柔和に
…ということは、まず、とーぜん感じるのであるけど、まあこの3点は世界中のほとんどの都市について「10年(以上)ぶり」に行けば感じるところじゃないか、とも思う。そういう意味じゃ普遍的なことで、カウント外。
前世紀は、東京以外の地球上はホントに暗かった(笑)(…照明の話です)。町が綺麗で・人は穏やか…という点についても、日本は先進国であった…というか、昔からそうだったね、と思う。
とゆーか、日本は、この10年で、町は汚く・人はギスギスする方向に変わった珍しい国かも知れない(^^;)。それでも他国よりは綺麗だけど。日本の照明は相変わらず眩しいが(眩し過ぎると思う(^^;))…、今年は一回、暗くなったのだがなあ(笑)。
空港から乗る地下鉄はじめ交通機関などはT-Moneyカード(PASMOのような)一枚でOK…なんてのをはじめ、町の使い勝手・町の眺めは、ウッカリぼーっとしていると日本にいるような錯覚に陥る。この隣国は、さすがによく似ている。…し、今世紀の世界の大都市は、激しく均質化が進んでいるとは思う。
これは昔からそうだけど、地下鉄に乗って座って周りを見てると、つい、「大阪市営地下鉄だっけ?」と思う(笑)。大阪とソウルの距離は、東京と大阪より近いんじゃないか?ヽ(^~^;)ノ
ところで、へべのお気に入りは、地下鉄の「マナー向上」キャンペーンの絵。たしかに、仄かに アールブリュットなかほり が(笑)良いです。
●日本の観光客が、オヤヂから女子へ
いやーもう、そりゃ勿論そうなんでしょうが、日本人観光客が、ぢょし ですよ ぢょし。日本から韓国を訪れる観光客ったら、ホントに女子だらけですわ(笑)。今はそうなんですねー。
そう、以前来ていた頃にはまだ「韓流」なんてものは無かった。韓国人のアイドルと言えばチョーヨンピルだった(っけかなあ?(^^;))。サムソンがソニーを追い抜く日…はSF上にしか訪れなかった(っけかなあ?(^^;))。お口の恋人は既にロッテであった、にせよ(笑)。
実のところ、前世紀までは、韓国への観光というのはオヤヂの物だった。「だった」は正しくは言い過ぎであるだろうが、そういうイメージは色濃くあったものだ。
へべに「キンポ空港なのに日本の女子ばっか」と言われて、もんのすごい久しぶりに「妓生」という言葉を思い出した。1990年代は、それ以前に比べればだいぶ減少していたのだろうが、まだまだキーセン旅行的な空気は、空港やらちょっとした町の陰やらに、漂っていたものだった。
今、wikiってみると、妓生は2004年に法的に廃止され最後のキーセンハウスが2010年に閉店した、とある。
我々のソウル空白期間中に、妓生は廃絶し韓流が勃興した…のは空港待合室の眺めだけで、わかるっちゃわかる…ところが、恐ろしい(^^;)。
ところで、滞在2日目、ホテルの玄関を出たら、ドラマのロケをやっていた。 韓流スターはいるのか?いたのか? …いたとしても、ワシらにはわからん(^^;)。 一人、我々が「韓国の高田純次」と名付けたスチャラカそうなオジサン俳優がいたのだが、カレが韓流アイドルで無いことだけは確かだと思う(笑)。
■ソウル・トレインはタイムトンネルを抜けて (2)
●カフェが沢山
町をブラブラしていると、とにかくカフェが沢山ある。ビックリ!
…と書くのも、ナンダカ間抜けだな…と思いつつ(^^;)。
14年も経てば町も変わっているだろう…とアタマでは理解しているが、感覚の反応は予想できないもので、色んな「現代化」は“そんなもんだろ”とスルーするのだが、「なんでソウルにこんなにカフェあるの?!」ってのには、驚いたりする。
「おいおい、またカフェだよ」「あそこは3軒並んでるぜよ」…と言いながらブラつく。
よっぽど、旧ソウルに、カフェのイメージが無かったんだろうな(^^;)。
(モダンな伝統茶院については、当時から“日本の喫茶店よりカッコイイじゃん”と思っていたものだが)
スタバの群れ(笑)に加え、TOM N TOMS、Angelinus、caffe beneといった韓国発のカフェ・チェーンもやたらとある。
カフェの急速な普及の背景には、カフェが提供するネットサービスがあった…という説も。
エスプレッソの量、「ソロ、ドッピオ」はあまり通じず、「シングル、ダブル」がフツー。
注文品が出来た時に知らせる、光ったりプルプルしたりする「呼び出しベル」がとても普及している。このあたりは、ビミョーな国民性の違いがあるのかなあ? 呼び出しベルのシステムは、日本にもたまにあるけど、あんまり好かれていない印象。一度導入したのにやめて、店員のコールに戻してる所もあるしなあ。
やっぱ、カフェはちょこっと休んだりトイレしたり…と便利なので使ってしまう。…で、韓国珈琲文化に触れていると、「よっしゃ、上のクラスも見とこか」という気になってきた。そういえば、韓国バリスタも近年のチャンピオンシップでは上位に残るようになってきている…という話を思い出したし。
ドタバタと検索などして、向かった先は、2010年の韓国バリスタ・チャンピオン Choi Hyun Sun 氏の店「 5 Extracts 」。
何やら、珈琲の要素(=sweetness,body,acidity,bitterness,aroma…とChoi Hyun Sun 氏は言う) と、陰陽五行説をかけたような店名だが、場所はというと、弘大入口駅と合井駅のちょうど中間くらいらしく、行きにくいっちゃ行きにくい。オマケにズバリの場所はよくわかってないままに、住所だけを握りしめて弘大入口駅から歩く。
さすが弘大の町、若くお洒落で賑わって…んー表参道とかの感じ。ストリートが目には楽しいが、行けども行けども着かない(^^;)。結局、迷う。トホホ。
そんなこんなで30分。だいぶショボクレて来たワシらであったが、まあしかし、明けない夜はないんだよ。ふと気付くと、「 5 Extracts 」のある筈の町名に辿り着いていた。ま、そっからまた番地で迷うのだけど、ま、とにかく、到着。
わかってしまえば、そんなに難しい場所でも無い。でも、真っ直ぐ来ても15分以上は歩くんじゃない?
こんにちは。…実に、「らしい」店。
[クールでかっこいい]:古い韓国民家調・手作り風味・エスニックテイスト
[オタッキー]:壁面に、背表紙を奥に向けて(つまり見えない)積み上げてある雑誌の山…何か小難しいものかと思って覗いたら少女漫画だった・メニューはiPad(ただし、注文はカウンターに行って口頭で・前金制)
…ってな両面が、ゴチャ混ぜ。居心地は至極よろしい。
まずはエスプレッソをいただく。苦味をキチンと芯にして、ヒジョーにバランスの取れた一杯。たしかに、世界に出しても一線級だわ。かなり好きなタイプである。
調子よくなって、エスプレッソ系オリジナル「Signature ver.1」を頼む。ナッツと酸味を効かせたボディにクリームたっぷり。ウマー。
“これはイカなきゃしょうがないね”と、続いて「Signature ver.2」。層を成したドリンクタイプで、へべ曰く「これがベスト好き」。
すっかり元気になって、町に繰り出しました、とさ(笑)。この店にはまた来たいものだ。
…
あっ、と、今回のソウル旅行の珈琲…といえば、もう一つ。
味成屋というソルロンタンの店でゴキゲンな雪濃湯をいただいていた。店の兄ぃがカクトゥギを足してくれながら「どや?」って雰囲気出してるから、「こりゃまたアータ、最高ですな!」と答えると、「フフン」と満足げ。
食後に、何か手に持ってくる。
見ると、紙コップに入ったコーヒー。まあ、インスタントに毛が生えたようなマシンの奴で、砂糖・ミルクたっぷり。
…なんでやねーん、と思いつつも、これがナカナカにイタリアンな気分(?)で、楽しいことでありました。
ま、後で調べると、食後に安コーヒーサービス…って、たまにあるらしいですけどね、今のソウル。
■ソウル・トレインはタイムトンネルを抜けて (3)
●カス? ハイト?
ソウルに着いて、最初の夕食は素饍斎。そう、麻布十番に支店を持つ、その本店である。この旅の目的の一軒、早々に突撃(笑)。三清洞の奥まった所にあり、景福宮駅からかなり歩く。
そうそう、本店もかなり人気らしいので、予約を入れておこうとホテルから電話した。
「Can you speak english?」
「No,,,,」
…あらま。
こちとら、韓国語は、アンニョンハセヨにカムサハムニダ、ファジャンシルオディエヨに料理名…くらいでもう打ち止めなのである(^^;)。自己解決は諦めて、ホテル・コンシェルジェに頼む。韓国語も電話予約くらい出来るように学習したいものだとは思いつつ。
さて、食事の注文は、2,3つのコースから選ぶだけなので簡単。日本語付きだし。
で、飲物。まずはビールか、と。ビールビール…
「め、メクチュ、、チュセヨ…」
すると給仕のオカーサン、軽く頷いて
「カス? ハイト?」
( カス? ハイト? … これは一体、何の呪文だ? )
それは知らんぞ。…なおもオカーサンは「カス? ハイト?」と尋ねてくる。どうやら二択らしいのだが。
ビールの選択といえば…「生か・瓶か?」「グラスか・ジョッキか?」 或いは…
まあいいや、ビールはビールだろう…
「えーと、その、カス、をですね…」
とお願いする。出てきたビールを見ると、
[ Cass Fresh ]
そう、銘柄なのであった。
まあ、銘柄を聞いてるのかな?とも考えたのであるが、“それにしちゃ「オーピー」って選択肢が入ってないよなあ”と思っていた。
以前はどうだろう、韓国でビールの銘柄を聞かれる…というのは記憶に無い。忘れてしまったのかもしれないが。ビールの銘柄と言えば、、、やはり「OB(オービー)」くらいだよな、頭に入ってるの。野球だって、OBベアーズじゃん。
ところがですね、今はもう、まったく様相が違うようなのである。ビールと言えば、
「カスかハイトか」
なのですね。ついでに言うと、OBベアーズだって、(その名前では)もう無いんですね。
ハイトが1位でカスが2位…で激しくビールのシェア争いをしているらしい。時にこの順位は逆転する月もあるらしい。
おーいOB、どこ行っちゃった…とスーパーで見ると、一応まだOBラガーは売られている。
…とまあ、そういうビール事情かな…と思うのだが、突っ込んで調べると、もっと事情はややこやしい。
ググると、生き馬の目を抜く韓国経済界の激しさを思わされる複雑さ…であったのは次に記す通り。…なんちて、二度ググる気はしないので、記憶違いもあるかも、正確を期する向きはググってください(^^;)。
90年代中盤に、ビール戦争が始まる。OBのライバル、クラウンがハイトビールに。そして眞露が子会社としてカス・ビールをリリース、やがてヒットする。それが、例のIMFショックの混乱の中、OBがカスを買収。OBのブランドとカスを並行するが、そのOB自体がやがてベルギー資本のインターブルーに買収される。一方の雄、ハイトビールはトップブランドに成長し、ついにはなんと眞露を買収する。
いやあ、入り組んだ話で…。
まあそんなこんなで、カスとハイトを学んだワシらである。後日、陳元祖補身タッカンマリでメクチュを頼むと、赤ら顔のゴキゲンなオッサン (仕事前に眞露でもひっかけてるのか?(笑)) が
「カス(かっ)?!」
と叫ぶ。もうこちらも得たりやOh!、「(そうだよ)カスっ!」と叫び返すと、オッサンも嬉しそうに「(そうか)カス!(だな、カス)」…と。雰囲気的にはたいへんに盛上がったことである(^^;)。
ちなみに、あまりに気のいいオッサンなのでオッサンと書いたが(^^;)、そして陣頭で仕切っているのだが、この大店の御主人である(^^;)。タッカンマリでは鶏をハサミで捌くのだが、あまりに手際が良過ぎて“何でもなくスッスッ”と見えるほど。しかし、この「ハサミ・カット」の技術は、タッカンマリの味を決定する大きな要素でもあるのである。
現在のところ、我が家の家庭内では、ビールのことを「カスっ!」(唾が飛ぶほどの勢いで)と呼ぶ慣わしに、なって、いる(^^;)。
ちなみに、これはまだ覚えていたので「メクチュ」と言いたがるワシらではあるが、まあ何か今は、「ビール」か「ビア」の方が通りがいいのかなあ…という気も、した。(^^;)
■ソウル・トレインはタイムトンネルを抜けて (4)
●まだ使える1997年のウォン札
2009年にワシらはスウェーデンを訪れたのだが、それは15年ぶりのことであった。手元には幾ばくか、1994年のスウェーデン・クローネが残っていた。
この古い紙幣を携行したワシらは、マルメのショップで買物した折に、これを出してみた。すると、若い店員氏は、
「ん?」
…と二度見、間があって笑い出して、
「おーそりゃ駄目駄目、無理(笑)」
無理か。旧札はノーサンキューか。
ヨーロッパ全体で見ると、北欧はそれでも通貨(各国)クローネは連続しているが、ユーロの国はユーロ切替というモホロビチッチ不連続面(笑)があったので、10数年前の紙幣は当然、使えない。中央銀行にでも行って換えるしかない。
さて、今回、我々には14年前のウォン、分厚いウォン札 (額にするとしれているが(笑)) が残されていた。
「んー、韓国はどうなんしょ、ね?」
…と、怪しい心持ちで使ってみたのだが、
14年もの韓国ウォン札は無問題
であった。ヨカタねー。
新札への切替があったのは、5年前くらいみたい。ああ、それじゃ使えるか、ね。
当時、レートはどうなんだったかなあ? なんとなく…だが、それは気にしないことに、するヽ(^~^;)ノ。
■ソウル・トレインはタイムトンネルを抜けて (5)
本項目は「14年ぶりの浦島太郎の見た新旧ソウルの変貌ぶり」がテーマではある。その意味では、核心的かもしれない、仁寺洞の話を。
ソウルの仁寺洞という古い伝統的な街がある。書画骨董や陶磁器・伝統工芸品を作る店・扱う店・ギャラリーが立ち並び、合間合間の伝統茶の店で優雅に一服できる、という、静かな一角。
…で、あった。
…で、あった(^^;)のだが、今回、訪れてみると、そこは目を疑う、ただの、
竹下通り (原宿の…)
きらびやか・雑踏・コドモ・観光・かっぱぎ・賑やか・土産・ぼったくり、、、ってゆーか歩きづらい、、、みたいな(^^;)。
地図を見ながら歩いてきたから、まだ「仁寺洞だ」と理解しているのだが、目をつぶって連れてこられてこれを見せられたら、絶対に仁寺洞とは思わないであろう。
ただ、歩き疲れたのでテキトーに見繕って入った伝統茶院「茶サラン」には、昔の仁寺洞同様の寛ぎと美味しい伝統茶が健在であった。個店各々には、まだ仁寺洞が息づいていたりもするのだな。
さて、仁寺洞に来たのは、仁寺洞の通りを歩きたかったこともあるが、主目的は、ボクらの大好きなアクセサリー・金属工芸品のお店「阿園工房」を訪れることであった。
14年の時を越えて、まだお店があるらしい…ことくらいは調べていたのだが、さんざめき過ぎる(^^;)通りに不安になりながら「この辺りだっけかな?」と進んでみると、あった、ありました。
どうやら、改装・新装はしているようだけど、ここは昔の面持ちで佇んでいる。
ごめんなんしょ…とにじり入って拝見すると、作品のテイストも昔の香に匂いけるかな、やはり素晴らしい出来でボクら好み。
「うわん、店ごと欲しい!」
…とこれも以前に言っていた台詞がそのまま口をつく。
1997 ? → 2011
アレコレと眺めていると、後ろから若い女性の声がかかる。
「お茶でも如何ですか?」
“お、これも変わってないな”…そう、熱心な客には一服させてくれるのも此処の流儀だった。茶の支度にとりかかる奥を見ると、少し年配の店員さん…
“あ、あのオネーサンは見覚えあるね”
“うんうん、覚えてる”
どっこいしょと腰かけて茶をいただくと、若い店員さんが、
「あの、ウチのオネーサン、アナタ方のこと覚えてる、って。久しぶりです、って。よく来てくださいました、って。言ってます」
うわー! アチラも覚えてた…って。たしかに何回かは来てたのだけど、14年ぶりの客やぞ。すごいなあ、、、
「いやあご無沙汰しちゃいまして…」と和む。「この辺り、ずいぶんと変わっちゃったんですねえ」
「はい、そうなんです。もう何もかも…」
「昔の静かさが懐かしいような気はしますね」
「その通りです。ワタシたちも、少し、悲しい」
アクセサリーなど何点かいただく。一つ一つ、梱包用紙を裂くところから始めて包んで紐をかける。梱包自体が、一つの美術品のようだ。
勘定を頼むと、風流な韓紙に、購入した品物の絵をこれまた一つ一つ手書きし、その横に代金を書き込んでいく。出来上がった計算書すら、美術品のよう。
こんな所も、昔と、一緒だ。
[へべ]
■ 成田 → ヘルシンキ → ストックホルム
■フィンエアー。機体に大書。機内食がちょっとヘン。「野菜焼きそば」か「チキン」の2択だが、焼きそばにも日本そばがつく。「チキン」は8割がニョッキ(バジルクリームソース)。降りる前の軽食はチャーハン(おかずゼロ)。ついてくるものもタカナシのグレープゼリーとか。ナビスコのプレミアム(ソーダクラッカー)とか。
■ストックホルム・アーランダ空港。17年前に1回来たことがある筈(帰りだけ。行きはヘルシンキから船だったので)だがまったく記憶なし。人少なめ、広々としている(おおむね)。
■出発時(お盆休みのピーク日の筈)の成田のガラガラぶりにもびっくり。
■泊まりは空港ホテル。Radison Blue。内装がヘン。とうがらしオブジェに虎柄のペイント。インドのイメージ…なのか?
■夕食はホテルのレストラン「Fisk」。ただしBar営業モードなのか、ご自慢の魚メインディッシュ各種のページはメニューから抜かれていた。
●ビール、ボトル赤(シラー)
ニシン盛合せ:プレーン酢漬ピクルス添え、甘マスタード漬、赤ワイン酢/ディル、皮付き焼/ジュニパーベリー、新じゃがゆで、クネッケ、バター、チーズ
アンガスバーガー、フライドポテト・アイオリ添え
シーフードキャセロール、ガーリックトースト添え:ムール、ザリガニ、サーモン、タラ、エビ、新じゃが、人参、セロリ、ディル、軽い酸味のクリームスープなみなみ
す・ず・し・い!!!
それだけで幸せになる ぐっすり眠れる シーツの余白がひんやりしてる 汗だくで目がさめない 布団かけて冬のねまき バスタブでゆっくり風呂 すべてすばらしい。
■ ストックホルム → エステルスンド → フェーヴィーケン
ホテルの朝食ビュッフェ@Fisk。
売店でサラミ/ブリーサンドとくるみ・りんごペストリーを昼食おさえに仕入れて、SASでArlanda→Ostersundへ。
いい天気! 地べたにポンと駐機した機体からタラップでぞろぞろ降りる、いなか空港。グルメ地域としては盛り上げ中(地元では)のようで生産者やFavikenのパネルらしきもの、あり。
Hertz史上いちばん手続きかんたん(パスポートすら見ない)、シルバーのルノーMegane。
パーキング出るまでにバックギアの入れ方も無事解明、画面の消えがちなガーミン君もなんとか案内を開始し、FavikenへGo!
空港(島にある)出て橋は1本かとOstersund経由のルートをとったが、実はAre方向へも橋があり、そちらが近道と判明(帰路はそうした)。
Krokomの「i」&売店で寄り道、ランチ休憩。湖の見晴らせるピクニックベンチ&テーブルで。E14沿い、ところどころにカフェ的なものもなくはない(あまりないけど)。空港カフェはやってなかったので、おさえで買ってきたパンが役立った。けど、現地でもなんとかなったかも。
Krokom売店では気のいいレジ姉さんに地図もらった。見どころはやはり滝だという(FavikenのJohanがメールで「滝を見ろ(笑)」と言ってた)。あと「日本語でLoveはどう書くの?」と。フロリダに住んでる母にビーズ刺繍で各国語のLoveを並べて贈るのだと。
併設カフェでは地元の農家チーズなども多少売っていた。コーヒーマシンが豆切れ。
評判の滝、Ristafalletへ。
E14をずんずん走ってFavikenへの分岐Jarpenをちょっと過ぎた先から左へ。展望カフェ、キャンプ場、そして滝へ。
水量すごい音すごい虹きれい。
例の売店姉さんの話ではこのへんの冬は零下30℃とかになるので、この滝も凍りアイスクライミングの名所なんだとか。流れまくっている現状では、極真カラテの人の滝行も無理と思われ(笑)。
ごんごん流れる川の曲がるあたりまで歩く。遠望もまたよし。滝からのしぶき・霧で一帯しっとりひんやりしていて植生も違う(羊歯・苔・茸・地衣類が豊富)。
ピクニックテーブルでランチもよし、焚き火を囲んでほっこりもよし、な感じ。この日は、川沿い散歩道てくてく組(うちも)とかキャンプ&デッキチェア肌焼組とか。
滝→Jarpenに戻る→E14から北へ湖畔の道はやがて未(元?)舗装道に。
ガーミン指示で裏道へ→やり直し。うねうね道を行くと、私有地内っぽいたたずまいになってきて、ゆるやかな起伏の先に、…それらしき建物群が見えてきた!
[ レストラン/駐車場/何か(不明) ]
の道標が。しかし建物が存外たくさんあって、どうしたらよいか迷う。外に面した大きな窓のある気持ち良さそうな厨房があり、そこらへんには人の出入りが…、と、そこへ現れたのが、
「ようこそ!僕がマグヌスでんがな」
と、いきなりシェフがこんにちは!
続けて出てきたヨハンの案内で部屋へ。どことなく、In de Wulf調、子熊の部屋(クズリっぽい、少しこわい絵)。
宿泊棟階下サロンは剥製ルーム・ビリヤード台、ハーブガーデンに野菜の菜園。
ケール!ブロッコリ!(あとで出た) ぞろぞろと移動する羊たち!(あとで出た)
丘のはてのゲート?の先はキャンプ場。
共用トイレ+シャワー+サウナ。
→ Faviken Magasinet
■ Fäviken → 滝その2 → ÖstersundAP → Arlanda
バス→中央駅、シェラトン泊。
Jさんとロルフ。
■ ストックホルム 「ドロップ・コーヒー」
シェラトン泊。
Xoko。
Drop Coffee (Wollmar Yxkullsgatan 10, 118 50 Stockholm)
Mathias Dahlgren Matbaren。
■ Oaxen
中央駅。
スポーツバー(昼食)
Stockholm ~ Södertälje Hamn ~ Järna
バス、フェリー → Oaxen。
散歩。
Oaxen Krog。
Prince van Orangiën (船のホテル)泊。
■ Prince van Orangiënの甲板で朝食
フェリー → Björnhagen → バス → Östertälje → T-centralen → Tunnel Bana → Stadion → Scandic泊。
Frantzen/Lindeberg。
■ ユールゴーデン
バス[44] → Skansen方面Djurgården島
Rosendalsのカフェでランチ。
畑・迷路・トラム・NK・Bianchi(自転車カフェ)。
Esperanto。
Scandic泊。
■ カフェ
バス[42] → Odengatan。
Lao Wai。
T-Bana → Mariatorget → カフェ:Johan & Nyström、Drop Coffee。
T-Bana → Skogskyrkogården → ミストラルの下見。
バス[161] → Örnsberg → T-Bana。
ミストラル。
Scandic泊。
■ Arlanda → ヘルシンキ → 関西空港
オテル ド ヨシノ。
■ 成田 → フランクフルト → ビルバオ
Aizian
Melia泊
■ 2日目 ビルバオ
Jauregibarria
Bitoque
Melia泊
■ 3日目 ビルバオ
Etxebarriまでタクシー。かなり早く着いたので、集落の裏山を一周、お散歩。
これだからスペインの牛はウマい…のイメージ(笑)
Etxebarri
メトロで人気店『Gure Toki』を覗きに行くが、定休日くさい。ホテルで軽く…とする。近くに、王立バスク語アカデミー。
Q Lounge (Melia)
Melia泊
■ 4日目 ビルバオ→オビエド
Azulmendi
ALSA bus (4.5h) → Oviedo
Tryp泊
■ 5日目 オビエド→アリオンダス
Casa Gerardo
Arriondas
夜はシドラでサッカー観戦
H.La Estrada泊
■ 6日目 アリオンダス
アリオンダス…カヌーの聖地
El Corral del Indianu
川を散歩
カスタヌ
H.La Estrada泊
■ 7日目 アリオンダス
Casa Marcial
“そう言えば、アリオンダスからのタクシー、一方的に「登って」きたよね”…ということは、、、。
…で、天気が良いこともあり、帰途は歩いて下山してみる。サイコーにキモチイイ、ハイキング。
そしてこの山にも、「スペインの食材が美味い秘訣」がゴロゴロ…
ミラドール
H.La Estrada泊
■ 8日目
バス:Arriondas→Bilbo
あれま、グッゲン前のPuppyちゃん、お色直しでがんわ!
MINA
Melia泊
■ 9日目
ビルバオ→ミュンヘン→成田
ビルボ→ミュンヘン便、ドイツ上空。大きな湖。きれいなブルーグリーン。黄色い菜の花畑。
ルフトハンザ:チキンラップ(ブリトー的) びんビール(unter denn bierenと書いてあるのでAQ!が「ビール以下」と呼ぶ)にコーヒーまでつく。おかわりまで巡回する。
■ へべのモダン・アストゥリアス料理雑感
Zallaの玉ねぎ
ギサンテス(ラグリマ!)
卵が旨い。味濃い。
ネギ好き。花好き。
クリア 澄んだ味と香りが格子のように重なり、透けて見える。
ソースに散った油滴を見るとうれしくなる。
酸の効果
「味が良い」ということ
炭の香り。焦げた香り。食感。たとえばナチョの大キノコに添えた大粒スプラウト(のちょっと焦がし)。
クレーム以外のクレモソ。たとえばCasa Gerardoのバラ色魚に添えたイモソース、ファバーダの白インゲン、アロスコンレチェ。
■ シドレリア
シドラの正しい注ぎ方。
ボトルを持った手を高々と突き上げる。
最高位で徐々に傾け、丹田ぐらいに構えたコパの壁めがけてチョロチョロビシャビシャと注ぐ。
泡立ち白濁しさわやかなリンゴの香りが立ちのぼる、その時を逃さず飲むべし(ってものらしい)。
次を注ごうか?…という時には、前の残りは惜しげなく捨てる。
火曜(サッカーの日)も翌水曜も休んでて木曜にようやく開店したシドレリア・ミラドールにはカウンター壁の下方にこの捨てシドラ用の溝が設けてあった。
■ サッカーの夜
アリオンダス到着日。
かねて町内情報を事前check済のAQ!に連れられて、今宵のお楽しみ用に目星をつけてあった、宿の最寄のシドレリア/はたまた数軒のバル・カフェ・シドレリアが軒を連ねるささやかなバル通り/1本奥まった通りのしぶい店、など、ひとわたり検分してまわる。
わくわく。
さて、かねてからテレビCMなどで前宣伝の通り、5/3はレアルとバルサのビッグゲームの日。
とはいいつつもその夜、部屋のテレビ(小さい、高いところにありリモコン2つで最初操縦に苦労したシロモノ)にはなぜかその大一番は映らず、半ばそんなこと忘れていそいそと部屋を出て街へ繰り出す。
あれれ。
なんだか様子がおかしい。まだ宵の口(何時ごろだっけ)なのに町が路上がなんとなくがらんとして、ひと気が少ない。あかりの灯った店も少ない。角の店は大画面のテレビに向かって客も店の人も一同釘付け。顔が同じ方を向いている。
こ、これはいかん。
ゲームが終わるまでとりあえず無理なんじゃなかろうか、と、ひとまず出直すことにする。
自室のテレビで試合の進行check!と思うが、チャンネルが見つからない…、と、ニュースチャンネルで何やら引き分け(0-0)を報じているようなので、再び出かけてみる…が、ロビーで受付のニイちゃんがテレビ観戦中、まだ後半ちょいみたいだ。
エイヤ、と腹をくくって再度、少数ながらやっている店のひとつに突入。
奥の食堂コーナーでシドラとパタタ3色ソースと白アスパラオムレツと焼しし唐的ピーマンに、ありつく。
相客は2人卓の1人居残り?かなりできあがった風情で、情熱的にレアル寄りモードで観戦中のニイちゃんと、もう1卓。
表のバルコーナーは大さわぎ中。
サッカーが盛り上がると街が機能停止しちゃうのか…、と思ったけど、この大一番以外の試合では皆むしろテレビついてても冷淡なくらいでしたとさ。
水曜の青シャツ・シドレリアでは店の親父含む4人のカードゲームを目撃 (あと、カウンター定位置に陣どる赤チェック半袖シャツの「つるのおじさん」も)。
我が家が見た東日本大震災…
3月11日
『龍虎鳳』
3月12日
『フィオッキ』
3月13日
『アオジ』
『彩雲瑞』
3月14日
「歩け」?…も、さすがにやむを得ない(^^;)
3月15日
『李朝』
click!→昼食は『Yudero191』
click!→夕食は『La Cime』
click!→昼食は『エスポージト』
〆のエスプレッソを『Caffe Bar Uno 1997』
(後日記:ネットから引用させていただくと、「2014年1月25日マスターである宇野氏が不慮の事故により逝去されました。」そうです。合掌)
click!→夕食は『アコルドゥ』
click!→朝食は『瓢亭』
おそらくはいつ撮っても変わらない姿…ところで、天気ヨカッタなあw
click!→珈琲は『エレファク』
信長vs.しまい忘れのクリスマスツリー…岐阜である♪
click!→夕食は『ラーモニー・ドゥ・ラ・ルミエール』
■ 成田 → フランクフルト → パリ CDGノボテル泊 ホテル内レストラン
[へべ]
12月になったというのに来る日も来る日もやけにあったかかった東京も、イブの夜から急に本格的に冷えた。とはいえ、それどころではないのが目的地の欧州。今冬は記録ものの大雪と大寒波てんこもり。先週は欠航便もどっさりで大混乱していたらしい。
成田に早めに着いてみると、フランクフルト行きルフトハンザは30分遅れとはいえ無事に飛ぶらしく、ひとまずほっとしてカフェへ。乗り継ぎのパリ便も40分ほどの遅れで、ある意味ちょうどよい展開。この到着日は空港ノボテル泊ホテルめしという楽なスケジュールにしてあるし。
もとはといえばジェラール・ブッソン御大狙いでパリin-out行程にしてあった今回のベルギー旅、なんと「ブッソン親方2010年12月中旬をもってやめます」の報が(いや、悲報か…)11月も末ころになって舞い込んだ。
えー、そんなことならアムスin-outのKLMでよかったのにねえとボヤきつつもバルビーその他楽しみな行程(どこまで無事にたどりつけるのかは神の味噌汁)へ繰り出したのであった。
ルフトハンザの成田-フランクフルト便は前回と同じバカでかい機体(380)。搭乗だけでもかなりの時間と交通整理を要するシロモノだ。今回はさすがに瓶ビールは拝めず(積んでなかったのかウチまで回ってこなかったのかは不明)。
安全指導の機内アナウンスやエンタメメニューの日本語訳がやや堅苦しくて妙なのもルフトハンザ風味か。
映画:つぶれかけたイタリアンレストランの話、食べて祈って恋をして、BBCの英国シェフ番組、ペンギンサファリ(ディスカバリー)、など。
CDG着。寒い。白い。
上空から見ても欧州は真っ白(シベリアも顔負け)。
[AQ!]
空港中のアチコチに、スーツケース類のとんでもない山脈が出来ている。先週の欠航騒ぎの未処理分なのであろう。寒波の大きさを無言のうちに語っている。
[へべ]
まずはターミナル1(なんとまたこのオンボロ廃墟ターミナルだった)から2へ移動、ホテルにチェックイン。
電車乗り場の券売ブースで黒人の姉さんにTGVの予約を見せると(「これここで買えまふか?」と聞く間もなく)、紙片を一瞥するやいなや「ターミナル3へ行きやがれ」とのたまった。合点だす。3のSNCFの長距離切符売場へ行くと気のいいニイちゃんが「この列車はもう出発しちゃったよ」と。ん?…いえいえ、これは明日の話でんがな…、と切符を無事にゲットした。
夕食はホテルのレストランで。
前回もそうだったが今夜も大にぎわいで早くから遅くまで客が入る。厨房はたぶん手薄で、てんてこまいだったろう。
グラスシャンパンと赤ワインを頼んだら、
1.赤ワイン。抜栓。
2.しばらくしてグラスシャンパン
3.ややあっておつまみ(ナッツとブレッツェル)
の順でサーヴ。アントレのスープとポロ葱がわりとすぐ出てきて、おつまみセットは卓上滞在5分くらいで退場となった。
例の(夏はガスパチョを入れてた)ガラスのつぼで5種野菜スープ。ポワロのミモザサラダ。パン(なかなか結構)。バターは無し。赤ワインをちびちび飲みつつ、肉を待つ。
…そしてかなりの時が流れた。
Flank Steak(バヴェット)とフリット。もひとつはリブステーキ…の筈だったが来たのは"Burger"、フリットにサラダ添え。ケチャップとマスタードセットも。
ま、それでもいいか、と平らげる。
脂のまとわりつかない肉は、軽い。ソースは頼んでもよかったかな、と、これは(いつか知らんけど)次回への心のメモとして。
チョコムース、りんご煮、カフェ、就寝。
■ パリCDG → TGVでブリュッセル → ICでRoosendaal → ローカル線でKruiningen-Yersk → Inter Scaldes
朝シャワー、チェックアウト、駅へ。
TGVは20分遅れ、との表示。10分前くらいをめどにホームへ。
寒い。さすがに冷え冷え、待合室が大混みになるのも道理だ。
で、TGVだが、待てど暮らせど来ない。手が冷え、鼻が冷え、足が冷たくなり、誰もが足ぶみを始めるが、まだ来ない。
結局35分遅れくらいで入線。乗車。
Paulのサラミサンド(ピクルス入り)を待合室で立食。旨かった。
車窓の景色が白一色。
パリ→ブリュッセル→ローゼンダール駅までは快調に進行。ブリュッセル駅でパニーニとミネストローネをゲット、車中でパクつく。
[AQ!]
パリを立つ時には陰険にたちこめていた分厚い雲は、ちょうどベルギー国境を越える辺りで散消し、少なくとも空は気持ちのいいブルーに輝き始めた。
我々の行程を知っているベルギー在住のG君はこの時リアルタイムに「あの夫婦は何か持ってる!」と思ったそうだが(笑)、勿論、持っていない。…けど、晴れ男気味ではあるんだよなあ、ウチら(^^;)。
[へべ]
と、ところが。クルイニンゲンまであと一息の筈のそこで、こんなトラップが待っていようとは…。
乗る予定の2時台のローカル線、ぼろい2両編成の車両がしずしずと入線、乗客たちはいそいそと乗り込んだ。するとその時、ホームの行先表示がパタタ、と切り替わり白くなった。
???と、不安がよぎる中、オランダ語のアナウンスが流れ、乗客は全員が下車。ホームに降りてケータイで連絡する人、どこかへ歩きだす人… しかたなくその中の一人をつかまえて聞くと(なにしろ駅アナウンスはオランダ語のみでちんぷんかんぷん)、さっきの1本はキャンセルになり、次は30分後だという。
トホホ。
とりあえず、しんしんと冷えるホームで待つ(のちに暖房の入った待合室発見)。
で、「次のやつ」が入線。ぴかぴかの新型車両だ。待ってた人々もいそいそと再び乗車するが、いっこうに発車しない。
と、車内アナウンス。オランダ語につき詳細は不明だが、人の動きに追従してみて、対面ホームのボロ車両にあたふたと乗り換え。
車両はぎゅう詰めになったが、しばらくしてもぴくりとも動かない。いやな予感。
と、またまた車内にアナウンス。
えー、なんでー、と嘆く間もなくオタオタと人々についていく。今度はやっぱり、さっきの新型車両に乗れ…ということのようで。乗り換え。立つ人も少々、またしばらく停車が続き、いやな空気の中、国鉄職員2人がのしのしと車両内を往復…ののち、やっとこさ列車は動き出した。
やれやれ。
インテル・スカルデス
■ タクシーでRoosendaal → 超混ICでAntwerpen → ICでGent → ブリュージュ
Bestwestern Hotel Acacia 2泊。
街散策、Markt、スープ、迷子。
ダニ・オーセール
■ Avec Genki!
カフェビストロでムール、カルボナード、エビコロッケ
セルグリ
■ ブルッへ → ブリュッセル(ジャロアのビストロ) → シャルルロアSud → Taxiでプリウール・ド・サンジェリ
■ サンジェリ → Taxi → シャルルロアSud → ブリュッセル
駅前メリディアン。
Taxi → バルビゾン Jezus-Eik (Overijse)
近所カフェ → バス、メトロ
モール・シュビット
■ パリへ戻る
ジャロア
MOEDERランビックの屋台、ほか
TGV → CDG
Novotel。アントルコートとスープ。
■ 元旦、パリ発
ベルギッシュグラッドバッハのバザール。
ヘッピンゲン。
■ 1日目
CDG Novotel泊
■ 2日目
In de Wulf泊 リールそば
[へべ]
空港Hertzで車を借りる。
今回の車種はなんと、深緑のミニ(クーパー)。
「予約した(筈の)フォードとは違うけど、それはいつものこと」とAQ!。「ちょっとステキなこんな車もいかが」写真入りシートの中でいちばん安くてGPSなし分類。
ミニ+日本から持参のGarminくん(カーナビ) でドライブ開始。
CDG内の道から私道、あぜ道まで知っているガーミンくん、おそるべし。(日本だとちょっとアヤシイのだが欧州の道はほんとに詳しい)
Aの道(Autoroute=高速)をひた走る。
パリを出た朝から天気は悪いが、途中何度もワイパー(自動高速)がいる大雨雲の下を通る。寒くて雨でちょっと嵐(風も強くて台風ぽくもある)。
どこまでも連なる、同じ景色。
とうもろこし畑、牧草地+牛(たまに馬、羊)、麦(すでに茶色、虫みたい)、そば(緑とこげ茶)、その他畑、ビーツ、じゃがいも、れんげ、
[AQ!]
BailleulからHuevellandといった辺り。フランスからベルギーへ。
ここらでは畦道が国境となっているのだが、ここに、屈強な二名の警備兵がいる。
普段はおとなしくウロウロしているだけなのだが、一旦、外部者やクルマが近づいてくると、グワグワグワグワと恐ろしい雄叫びをもって、威嚇し、コーフンする。
…それにしてもコイツらの威嚇は、目はそらすし、迫りも後ずさりもせずに横歩きだし、何か、変だ。(^^;;)
どうもフランス側の戦士のようだが、たまにベルギー領に進入し兵糧を奪取しているようだ。
(笑)
[へべ]
あやしい雲がたれこめ、時折、雨がぱらつく。風がごうごうと吹き荒れる。
そんな中、仏・べ国境の田園地帯をしばしお散歩。
つがいのガチョウがグワグワと警備中。
[AQ!]
国境と言っても実際には、表示一つありませんねー。さすがは、ベルギーフランス間。一応、立て札くらい探してみたんだけど。
確かに畦道程度の道だけど、この辺り一帯の国境越えではこれが最も大きい道路(^^;;)。
世田谷区から狛江市にはいるのだって、「狛江市」って出てるぞ。(^^;)
さて、相変わらずグワグワ言って威嚇する警備兵を振り切って、なおも細くなる畦道を数百メートル進むと、牛と馬と玉蜀黍と防風林に埋もれた田舎家の屋根が見えてくる。道の進行方向は多少開けていて、なだらかな丘陵の向こうに山。
ここが、Wulfstraatのオーベルジュ「In De Wulf」である。屋根裏(笑)に8室の客室。
ほんまに訳わからん田舎で、四方八方どこから向かっても最後の数kmは「畦道」レベルの心細さ。
リールからは25kmくらいか、まあリール近郊の店とは言えそう、…というか、ベルギー側には、何処まで進んでも町が無い、、、って場所。
[→ In de Wulf]
■ 3日目
Montreuille
Grenouillere
2bis泊
今日も雨。道中かなり激しい降りも。
[AQ!]
朝、風雨が激しく「嵐の山荘」状態のIn de Wulfを発ち、Montreuilへ向かう。天候は回復基調。
地図上、真横にノールの大地を横切る。なだらかで、広く、ただ広く、荒涼…ではないが、茫漠…。つかみどころの無いほどに。
後日、ノルマンディーを走ってみると、観光地としてのノールの人気の無さが、よくわかる(^^;)。
麦、マイス、干し草。何もない。クルマ、10分も対向車に会わなかったり、30分も歩行者を見なかったり、する。
■ 4日目
Caen
Ivan Vautier泊
[へべ]
ガーミンくんは、あぜ道がすき。
え、ここから入るの?…みたいな細めの道へと導かれ、対向車が来ちゃったら1キロとか戻るのかなあとヒヤヒヤしながら進むと、木立の間を抜けてゆく林道みたいな森の道やら、どこまでいってもトウモロコシ畑と小麦畑の丘ばかりが連なるあぜ道(ウチでの通称)やら、すてきなドライブに引っぱりこまれる。
■ 5日目
エトルタ
Le Bec au Cauchoix泊
■ 6日目
オンフルール
Sa.Qua.Na
Deligence泊
黄色いミラベル(小さい梅くらいのプラム)が出さかり。スーパーで山盛り売ってた。サカナでお食後。
■ 7日目
パリ
Ze Kitchen Galerie
BestWestern Grand Hotel d'Univers泊 オデオン・サンジェルマンそば
パリ、携帯の圏外多し。ホテルだめ、周辺だめ。左岸のせいか?
パリのBestWestern Grand Hotel d'Universの前の通り(Rue Grégoire de Tours)は飲食店がずらり。
フォンデュとラクレット、インド、ピッツェリア、中華、フランス伝統、etc.。しかもこの8月半ばに皆やっている (=観光客メインターゲットのいんちき店?)
宵ともなれば街路からワイワイ、がやがや、ヒューヒューとにぎわいが窓まで届いて、なんとはなしに心たのしい。
■ 8日目
Le Comptoir
ミャオ族の店
[へべ]
1日目
成田→コペンハーゲン
Herman @ Nimb
空港ヒルトン泊
2日目
コペン→ミラノ→パルマ
さすがに各種のハムの店が、迫力♪
ダル・ペスカトーレ
Astoria Res.駅前泊
3日目
パルマ→モデナ
フランチェスカーナ
Principe泊
4日目
モデナ→ミラノ→Orta S.Giulio
モデナを出てしばらくの車掌検札で、コンポステ忘れを指摘され、罰金を取られる(泣)。もろちん、コッチが悪いけど、すんげー冷たい…
Villa Crespi泊
5日目
Orta→マルペンサ-bus→トリノ-鉄→アルバ
ラ・チャウ・デル・トルナベント
Langhe泊
目にやわらかな新緑の北イタリア、マロニエの花ざかり
ランゲ文庫に服部真澄「エル・ドラド」
どこかの駅で、屋台でさや豆(えんどう豆みたいな)を山盛りに積んで売っていた。生食用。
6日目
アルバ、朝から激しい雨。
呆然としてたら、「どーする? 簡単なもんなら作ってあげるよ」…グラッチェ! 心臓トマトにモッツァレラなどフロマッジョ+BelColle Verduno Pelaverga♪
これがウマイ!
夕方、やむ。街なかへ散歩。
金持ちらしい町、高級惣菜店に並ぶ料理がキラッキラ。
『Piazza Duomo』の場所を、「ここかな?」程度に確認。
Piazza Duomo
Langhe泊
7日目
アルバ→トリノ イタリアの電車も慣れてきた (あんど、ナカタ・ヒデw)
コンバル・ゼロ
ウルバーニ泊
8日目
トリノ-TI→ミラノ
ペック ジェラート美味い
アイモ・エ・ナディア
New York泊 ホテル名もタイガイだが、ツインベッドが2台「縦に」並ぶバカ配置(笑) このパターン、ヘルシンキ以来の2回目
9日目
ミラノ・マルペンサ→コペン
←→マルメ
Trio avecG君
BestWestern Hebron泊
10日目
コペン
Cafe Europa
ルイジアナ美術館
NOMA
BestWestern Hebron泊
朝寝坊。
カフェ・ヨーロッパで豪華ブランチ。
G先生の案内で、ルイジアナ美術館へ。
桜(らしき木立)が花ざかり。つるききょう、水仙、山吹などなど、花の季節。
メモ:デンマーク素朴派Heerup 石彫(土俗風味)goodだが、平面・半平面(王冠貼ったりとか)もよい。テロ事故映像を「ドゥ・ザ・ハッスル」に乗せてお届けするポンピドゥー系映像作品もやばい。
思いのほか広くいくつものエリアが連なっている庭園。その、そこかしこに配された彫刻作品やインスタレーション。
一日中でもいられる、ゆったりしたところ。
11日目
Hard Rock Cafe
Estate Cafe
コペンKastrup→成田
■新年快楽!___________________
恭喜發財!
香港で年越ししてきましたー。
(^^;)…って、また年越しかい。ルールマランの老年ロックンロールパーティーで越したんじゃなかったのか…(^^;)
と、いや、4連休とれたので香港でも…と出かけることにしたのですが、エアとってから気付いたのね、今年の農暦春節(旧暦正月)が2/14であることに。
連続でメデタイ気分になれて、ケッコーなことでした。(^^;)
■ 木曜日
香港は、10年ぶり12回目。くらい。中京商みたいだな(^^;)。
90年代後半は隔年くらいで行っていたのだけど、今世紀になって、SARSでキャンセル・鶏インフルエンザでキャンセル、と挫折が続いてから縁遠くなっていたのでした。
click!→夕食は上環『桃花源』
■ 金曜日
「10年ぶりならナニ見ても面白いよ」と言われた通り、目新しいことも多い反面、香港人気質の変わらなさ!(笑)にはカンドー。
そういえば香港に行き始めた80年代だと、日本人だってバブルのイケイケのノリノリだったので、まあそれでも向こうの方がハイテンションなわけだが、笑ってみていられたものだが、現代の意気消沈転覆沈没の日本人からいきなり香港人に囲まれると、もう、“キミが眩しくて”…って感じ。ヽ(^~^;)ノ
click!→昼食は『BO Innovation』
九龍醤園。
春節が2/14…ということは情人節(バレンタイン)ともろカブリ。
同日になったからって倍売れるわけではない…、と、花屋などはガッカリしていた、らしい。
click!→夕食は油麻地『龍皇酒家』
■ 土曜日
香港では、新暦年越しはしたことがあったのだけど、チャイニーズニューイヤーは初めて。
街もメデタイ雰囲気で結構、干支が寅になるのも派手ですかね。
click!→昼食は天后『麥兆記(祖傳)廣州雲呑』
click!→オヤツは中環『公 利』
click!→間食は銅鑼灣『蛇王二』
click!→夕食は『王子飯店』
年越しは蘭桂坊で呑んだくれ。…ってゆーか、年寄りには蘭桂坊事件(年越騒ぎで21人死亡)が記憶にかすかに残るところ、暴れてたら引き返そうと覗きに行ったのだけど、マアマアふつーの盛り上がりだった。
■ 日曜日
click!→昼食は中環『國金軒 (廣東雅膳)』
[へべ]
1日目
成田→CDG→マルセイユ-TAXI→アルル
A COTE
Atrium BestWestern泊
2日目
アルル円形闘技場(Arènes d'Arles)
アルル古代劇場(Théâtre antique d'Arles)
L'Atlier
Atrium BestWestern泊
[AQ!]
Mairie d'Arlesのプロジェクションマッピング。何のオフレもなく、ただ淡々と毎晩やっていた。
実は、本格的で長尺なプロジェクションマッピングを見るのはこの時が初めてで、結構コーフンした。
オフシーズンのせいか、観賞者もほとんどいない。後から振り返っても、プロジェクションマッピングを「ガランとした街路」で眺めるのは、実に実にオツなものだと思う。
人混みにまみれて、「サアやるぞ、サアやるぞ」…ってのは、ねえ、、、
3日目
[へべ]
なんとかおばさんのGalette屋 (Crêperie Chez Mam Goz)
アルル-TAXI→モンペリエ
ノエル市
Jardin de Sens泊
4日目
モンペリエ-SNCF→マルセイユ-TAXI→Le Petit Nice(Passedat)
5日目
マルセイユ1日、港まで散歩
こちらは重装備…なのに、泳いでるオッサン(^^;)
ZAZA
Le Petit Nice泊
6日目
-TAXI→ルールマラン ラ・フニエール
ルールマランまで散歩
[AQ!]
マルセイユ・プチニースにちょうど到着したタクシーに乗り込む。
アレ?帽子が落ちてる。
到着のマダムの忘れ物であった。
タクシーのオッちゃんは、えっちらおっちら進む。途中、エギュイユ村の登り降りとか、眺めが綺麗。リュベロンの小さな村々を次々と通り過ぎる。ルートカデネに入ると、不安そうにキョロキョロと見回す(たしかに、わりと近くまで看板は出ない)。「→フニエール」、その看板をみつけて一安心、ガッツポーズ。おっちゃん……、、、、
フニエールはパーキングからレセプションまでちょっとだけ距離があるのだが、スーツケースとハンドキャリーの双方を抱えて運んでくれた。
アリガタヤ、とそれなりにチップを多めに。
オーヴォワ…と別れたカレは、二分後に戻ってきた。
私が車内に帽子を置き忘れていたのである。
めるしーめるしー、、、ぼく、、
[へべ]
ラ・フニエールに着く。
広大な敷地 オリーブ畑 泊まりそこねた馬車ルーム(天気予報が雨だったから…→大当たり)
カーテンや壁の色づかい、洗面台の調度などなんとなくフェミニンなフニエールの部屋。
好天、「道せまいし、車とばすから歩きはちょっと…」の道をてくてくルールマランへ散歩。
翌朝に受付嬢
「あなた方からは馬車(ルロットだっけ)で予約をもらってたけど雨になりそうだったからフツーの部屋の方がいいと思って変えてあったの。説明しておきたかったのよね、コレ」
と。元旦タクシー予約を苦労の末確保してくれた働き者。
[AQ!]
雨だとルーローは大変だと思って。
ルールマランへは20分も歩けば着く。歩道のない車道なので歩き辛くはあり、レセプションも「オススメはしない」。
■ 土曜日
click!→夕食は『アコルドゥ』
■ 日曜日
click!→昼食は蕎麦『にこら』
click!→夕食は『比良山荘』
■ 日曜日
click!→京都に戻って『グルニエドール』
click!→…からの『エレファク』
click!→夕食は『祇園にしむら』
秋のへべは働き過ぎて、休まないと厚労省に逮捕されるぞと会社に脅されて(嘘)、秋休みをとることに。
この季節にゆっくりするとなると、温泉でしょう。
行きたい温泉は数多ある。数多あれど、11月は温泉はハイシーズンで、サイトでちょっとあたっただけでも満室とわかる人気の宿も多い。
その中の一案は、草津。
草津は一昨年に一泊しているのだけど、「また行きたいね~!」という話になる理由の一つとして、この地に潜む臥龍鳳雛(笑)「リストランテ・アルロドデンドロ」の存在がある。
その草津を調べてみる。すると、
「ての字屋」の予約が取れる!
ことが判明。「ての字屋」さんは知ってるヒトも多いでしょが、草津の誇る名旅館で、我々にも憧れの宿。ここは客室数が少ないこともあり、かねてより「予約至難」と聞いていたのだが。
これは何かのお導き…、と一決、急ぎ「アルロドデンドロ」と「ての字屋」の予約をゲットし、草津5号の乗客となる。
ボクらは大宮から乗る。大宮エキュート(品川エキュートに比べると寂しいラインナップ)で、トップスのカレー。懐かしい味。
まず、到着日は「アルロドデンドロ」でディナー…なので、素泊まり可能な宿を探して泊まる。
「尻焼風呂の桐島屋」
いい具合に小体で気楽な宿。すげー話好きの主人は温泉エヴァンジェリスト、入浴指導は「もう冬だから露天は禁止」(^^;)というくらい徹底している。尻焼…というのは、浴槽中で高温の湯を噴出させていて、それを「肛門と性器の中間のチャクラにあてる」(ご主人談(^^;))入浴法だそう(すげー熱い)。
「まだ他の客が着かないから、男湯を貸切にして入っていいよ」との配慮をいただく。ラッキー!
プラプラと5分ばかり歩いてアルロドデンドロ。再訪して、素晴らしさを再確認。
しかしそれにしても、中央のマスコミ露出は皆無に等しい。ハコは、年経たペンションの一角にヒッソリ、看板もヒッソリ、内装は地味というか小屋風味というか。皿の上も、現代的な「見た目スペクタクル」は皆無。
つまりなんだ、そういう、「周辺情報」無しで「自分が何を食っているのかどれだけの物を食っているのか」という価値を自分で判断できるオトナにこそは、オススメしたい一軒である。
ディナーをいただいた結果、「この一食で帰れるものか(^^;)」…と、翌々日(月曜)の昼の営業を尋ねるが、月曜は定休日で、
「暇なら開けるんですけど、予定入れてまして…」
「えーと、じゃ、明日の昼は?いい?大変でしょうが(^^;)、明日また来るでヨ」
ヒドイ客のいたもので(^^;)、すぐ翌日のランチもおうしゅうはいただくことに。
click!→アルロドデンドロ
旅館の朝は早い。…けど、完全素泊まりなのでチェックアウト時間間際まで爆睡。10時に追い出される。
湯畑のグーテライゼでコーヒー。11月の湯畑は寒いせいか、より一層「煙もうもう」に見える。
昼のアルロドデンドロは12時から。
西の河原園地(→)まで、ぶら散歩。なかなか見応えあり。仏像がバタ臭いのはやはりベルツの縁なのか。
奥には公共露天もあり升。
アルロドデンドロへ向かう。10分ほど歩くうちに、「温泉街」→「スキー宿・ホテル地帯」→「ペンションストリート」とめまぐるしく変わる。カメレオン草津。
click!→アルロドデンドロ
桐島屋の横手の山に、三峯神社・白根神社がある。食後の散歩。桐島屋で預かっててもらった荷物をピックアップ。
「ての字屋」さんは草津湯畑のほど近く、12室28名で一杯…という小体な宿である。
この規模は、おそらく、「ての字屋」の誇る岩風呂のサイズから来ている。
岩風呂は草津では珍しい自家源泉で、敷地内の岩壁から自然湧出している…ってか、岩から勝手に噴き出ている湯を、古代檜の湯船を作って受けているような構造だ。歴史も1200年になるというこの岩風呂から、逆算するとこうなるって感じの規模の宿。
どうでもいいことではあるが、温泉教授松田忠徳先生の格付けで、25/25満点を得ている全国たった5軒の温泉宿の一つ。
午後3時過ぎ、着。手厚く親身なお出迎え。女将はじめスタッフも少数精鋭ということになるが、さすがに皆、よく出来てらっしゃる。
風呂は、前記の自家源泉岩風呂ともう一箇所、湯畑源泉の内風呂+露天があり、通常、交代で男風呂・女風呂になっている。
…のであるが、またしてもラッキーなことに、
「今の時間だったら、岩風呂の方、貸切でお使いになられていいですよ」
とのこと。ウワッホー。
ずぶぶぶぶ、ぷぷぷ、ぷは~っ!
ん、んん、んんんんん! おお、なんつー滑らかな湯触り!
たしかにこれはコタえられません! 妙見石原荘や四万積善館の湯も好きだけど、こちらもトップクラスに好みかもー。
わりと透明っぽかった湯は、人間が入ると、パーっと湯の花が結ぶ。
群馬の温泉だと、四万は相性がいいけど、万座・草津は「よろしいのだが、ちょとキツいっちゃキツイ」という印象があった。でも、ここの岩風呂は当たりが柔らかい。
ちなみに、松田温泉教授も
「明礬泉でこれほどしっとりするお湯を私は他に知らない」
と書いている。夕食は別室で懐石仕立て。ちゃんと、順に出てきまふ。
かなり頑張っててきちんと美味しい。全部食える(←温泉宿のメシで全部食える…のはウチ的には珍しい。大概、員数合わせがかなり入ってるじゃーん)。
名湯の宿の良メシとしては、妙見石原荘や下呂水鳳園を思い出す。
子持ち鮎や、季節の花豆が美味。
スパークリングワインが、ゼクトのハーフの用意。ゼクトらしい辛口のチョイスはなかなかによろし。
赤はコートドローヌかなんか、飲む。
「雪になってきたようですね」
と、仲居さん。
「え?」
窓の外を見ると、
雪だ!
さすがは山の上。風流でんな。
「夜の湯畑はライトアップして綺麗ですよ、天気が悪いけれどよろしければ」
の声に送られて、雪見湯畑散歩。
帰館。
マッサージ椅子でウトウトしている間、へべはテレビの「MIB2」に没入している。
この時間は「男湯」の露天に行ってみる。こちらもゴキゲン。確かにこっちは、湯畑の泉質だ。へべは、岩風呂アゲイン。
朝食も「完食して申し分なし」…のクォリティ。
名残惜しく、再度の岩風呂(この時間男湯)に浸かる。極楽。
グータラ観光客は、またしてもグーテライゼでコーヒー。
草軽バスで、草津バスターミナル→軽井沢駅と移動の算段。
昼食時のバスは、ワシらと、中国(かなあ)人観光客の2組のみ。バスの運転手氏と中国(かなあ)人、発車時刻についてカタコト英語で会話しているが、どうもまったく通じていない。
いよいよになって、キレ気味の運転手氏が「てめぇら、さっさと乗りやがれ」的に日本語で叫ぶと、「あっ、そ」と簡単に通じる。
ま、そんなもんですよね(^^;)。
この、バス…の車両本体がまた曲者(?)で、調子が悪いのか、急な登坂ではかなりグズる。異音を発する。度重なるにつれ、イラチの運転手氏の頭部方向の血流には問題が生じたのか、呪いの言葉をバスに投げかけている(^^;)。
いやあどうなるんでしょうねえ…、と多少のwktk状態で見守っていたワシらであるが、かなりの積雪の北軽井沢を横目で抜けて、バスはなんとか軽井沢駅に滑り込む。
到着予定時刻は、そんなに大した遅れではなかった。
スペシャルティコーヒーの草分け、丸山珈琲。
コスタリカ・ブルマス、“グランクリュ”コスタリカ・エルバス・ビジャサル。と、モンブラン。
素晴らしく爽やかに香り高く、和む。
淹れ方は(とーぜん)フレンチプレス。
フレンチプレスは、テイスティング・品評的には、要素が俯瞰される感じ、ピントの精度が上がったような感じで、素晴らしく明晰でわかりやすい。ワインで言えば、いわゆる“金魚鉢”で飲んでるようなイメージなんだけど、そのワインの類推同様、「飲んで楽しむ」には、ネルドリップもいいんだけどねー。
夕メシは、わりと新しいところで、フランス料理「シェ草間」にお邪魔してみる。
綺麗なレストラン、綺麗な食事。
とても軽井沢らしい…印象(まあ「タムラ」なんかと、とてもよく似てる)で、凄みや刺激は無いが、万事バランスよく快いディナータイムである。
click!→シェ草間
21時頃の「あさま」で帰京。軽井沢は、最終22:13で東京まで帰れる。さすがに便利だ。
[へべ]
1日目
成田→København
Søllerød Kro
Mayfare泊
2日目
MJ Coffee : モホバーガー、エスプレッソ
Geranium???
Estate Coffee : 28x2DKK ダブルエスプレッソ チョコのように濃く複雑、アフターの苦味が立体的
Bo Bech
Mayfare泊
3日目
Noma
Tivoli
ハードロックカフェ : バーガー、ビール
Mayfare泊
4日目
屋台のカフェ ピカピカのエスプレッソマシン屋台。兄ちゃんが粉を詰めて体重をかけてプレスすると、屋台が傾く(笑)
Gudrun Sjödén ショップ
Statens Museum for King
そのカフェ : 2マイクロビール、ヴィールブリスケ、エルダージュース、Dblエスプレッソ
Kokkeriet
Mayfare泊
5日目
Cafe Europa 1989 : Brunch 1&2、コントラコーヒーDblエスプレッソ
KBH→Malmø
Trio
Savoy泊
6日目
MLOM→KBH→HEL
Carma
KlausK泊
7日目
アールトカフェ : アールトパイ(菠薐草チーズ)、地元ビール、エスプレッソ
Dominique
KlausK泊
8日目
HEL→KBH→NRT
■New Age Nordic Cuisine雑感 (工事中)___________________■Geranium???事件について (後日記)___________________
先年、不幸な事故によって引退を余儀なくされた最後の(^^;;)グランシェフ・マルクヴェイラは、予言していた。「これから、各地で色んな所で、思いっきりその土地のオリジナリティを背負った天才が出現するようになるだろう」、と。彼の予見力は、優れたものであった。
マルク自身はそうした尖鋭なローカリティの表現を完成することはなかった…というより、彼の常に荒い鼻息が莫大な野望とともに、そうしたチマチマしたことを吹き飛ばしてしまったのではあろうが。
我々にとって、次のディケイドの牽引者が北欧であることはよくわかった。
しかし、スペインのそれのように、世界的な社会現象と化するに至るものであろうか。
そも、フェランの凄いところは、新スペイン料理を食べたことがない人にも、…というか、それまで美食に興味をもったことがない人にまでも、テレビのドキュメンタリー番組を見た…という程度のことで、「ねえねえエルブジって知ってる?」と、翌日の会社や学校で言わしめるインパクトを持っていたことである。
新北欧料理の純粋性、エッセンシャリズム、極論すれば「食べなくてはわからない」点は、マスコミベースの操作には乗りにくいものがある。(ただし、ルネやハンスのルックスの良さは、アピールポイント(笑))
現代欧州料理のパースペクティブの中にあっては、積極的な引き算によって純度を高めているのはよくわかる。皿一つとっても、今風のコレミヨガシ系はとても少ない。白磁か素朴な陶器で、ただしよく見ると、趣味がよく料理にピタっと寄り添ってくる。
盛付けは美しく現代的だが、フランスやスペインでやらかす(笑)超スペクタクルな立体組みやギミックは、丁重にお断りされている気配である。唯一、nomaの有名な「植木鉢」は趣向モノ。
分子料理については、懐疑的なシェフが多いという。
また、無国籍料理的な国際性についても、慎重に避けているような雰囲気。最近のフランス料理によくある、山葵にコチュジャンをタマリンドにピッキーヌ少々…最後にラズエルアヌーふりかけまして、…などのような調理は、少なくとも表面的には使われていない手法である。
メテヴァンはビオの大行進、ほとんどビオかも。天然酵母らしさを感じるモノは幾つかあるが、いわゆる「ビオ臭」は、ほぼ一本も感じなかった。ウーン。
これに比べて日本で流通している“ビオワイン”は、
・単にチョイスが悪いのか、
・輸送や保存で痛んでいる、などコンディションが悪いのか、
・ビオ業者が“あの”腐り臭いのを“良し”として好んでいるのか、
のいずれか、なのであろうか。
パンとブールが素晴らしい。個性的であって見事に美味い。酪農国、舐めたらアカンぜよ(笑)。最近のフランス・スペイン旅行で、何となくもう意識から欠落していたパンとブーレに、襟首つかまれて呼び戻された感じ。
ブールは、ホイップや香草類添加など、店でひと手間入ったものが多い。東京で、このパン・バターとワインのレストランをやってほしいす(^^;;)。
北欧のレストランのクレジットカードは、PINもたまにあるが、署名が多かった。
上記の「2日目 Geranium???」…とは何だったのか、について、2011年にまとめたので、それを転記しておきます。
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まず現在(2011年)の「Geranium」とシェフRasmus Kofoedについておさらい。
Rasmus君を有名にしたのは、何と言っても世界フランス料理選手権(笑)「Bocuse D'Or」での活躍である。2005年に銅メダル・2007年に銀メダル・そしてついに2011年には金メダルを獲得した。おそらく、3色のBocuseの独り占めは空前絶後の記録となるのはでは無いかと思われる。このニュースによって得た熱い注目に乗って、「『現』Geranium」は、世界的にも“予約の取りにくい一軒”として、ご繁盛の真っ最中、である。
ここで「現・Geranium」と書いたが、実は2009年当時も「Geranium」は存在したのである。まあ「旧・Geranium」とでも呼ぼうか。
当時のラスムスのポジショニングは、「Bocuse D'Orの銀・銅メダル保持者にして、The World Best 50 Restaurantの第76位(だっけかな)」という、現在には劣るかもしれないがそれでもなかなか輝かしいものではあった。
ではあるが、世界的な人気度というと、“まだまだイマイチ”とは言えたかもしれない。そもそもまだ「ノマ」ですら世界でのブレイク前という頃合。
まあしかしワシらの嗅覚にはピンと来る店であったので、2009年5月にはメールを入れて8月の予約を確保したのでありました。
そして、旅行出発一週間前となる。
予約を取っている各店には、リコンファームのメールを入れる。
それぞれから「待ってるでよ!」って調子のリプライが返ってくるのだが、「Geranium」だけは音沙汰無し。
「あれ、変なの?」…とちょっとだけ思った。
そしてコペンハーゲンにて。
「翌々日はGeranium」という日になる。「一応、(リコンファームの)電話を入れとこっか…」と電話をしてみた。
「ん、んんん、???」…出ないのである。
何で?
様子がわからない。店に人がいない…とか有り得ない時刻である。
「んー、そうだ、ゲラニウムはRosenborg庭園のとこみたいだし、散歩がてら見に行ってみよか?」
いい天気の昼の庭園をぐるりと巡っていると、それらしき建物はみつかった。
ん、だが、シーンとしている。
中は…よく見えない。カーテンがおりている。近づいてみると、アレ、カーテンが無いところは、黒のビニールが貼ってあるようにも見えるのだが、、、。
なんか、庭側の出入り口にはベニヤ板…。
それでもまだワシらは、
「あれぇ?明日まで夏休み…とかなんですかねえ」
と呑気なことを言っていた。
ビニールの隙間から、中がちょっと覗けた。
ガラーン。ひゅー、、、
ただの板の間が広がっている。
テーブルの一卓・椅子の一脚も、無い。
ぶっちゃけ、その様子を日本語に置き直してみると、
『夜逃げのアト』
ということになる(^^;)。
こ、これは…。
玄関と思しき正面に回って、小さい張り紙をみつけた。
『Closed』スマソ、以後のことはwebsiteで告知するんであんじゅーよろしゅう、、、
…ってなことが書いてある(^^;)。
あちゃ。あちゃちゃ、、、、
レストランの閉店を巡るトラブルは幾つか目にしたこともあったけど、
「予約が取れていた店が、行ってみたら無かった!」
というのは、これが空前絶後のケースである、、、
2009年 6月 箱 根
click!→ 昼食は ほり井
小涌谷温泉 三河屋旅館
click!→ 夕食は アルムダン
2009年 5月 関 西
click!→ 昼食は Fujiya 1935
click!→ 夕食は カ・セント
click!→ 昼食は まき埜
click!→ 夕食は アコルドゥ
昼食は パセミヤ
夕食は 豚玉
click!→ 昼食は オテルドヨシノ
click!→ 夕食は アイーダ
click!→ 昼食は ハジメ
click!→ 夕食は さか本
2009年1~2月 北海道
click!→ 昼食は ビストロ・ル シュマン
click!→ 昼食は まん作
click!→ 昼食は アスペルジュ
click!→ 夕食は ビストロ・ル シュマン
click!→ 昼食は オステリア・バローレ
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