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覇気なき旅よ! 億劫の細道 4  


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2016年12月~2017年 1月 杭 州

杭州 ■ 水曜日

 カレンダー上、短めの年末年始休。杭州で年を越すこととした。
 Hangzhou、ハンチョウである。
「年末、どこ行くの?」などと聞かれると、つい、
「中国のコウシュウ。クイのコウシュウ…ね」
 と答えてしまう。…んだけど、通じないんだよなあ(^^;)。
 中国の2つの「コウシュウ」=「広州」「杭州」を言い分けるのに、ウチの世代は「杭州」は「杭(クイ)の杭州」と呼ぶのが結構ふつうにあったと思ったのだがなあ。
「中国のハンチョウ」「何処だソレ?」「上海のそば」…って説明にすりゃよかった。
 「蘇州」なんかも、「蘇州夜曲の蘇州」…じゃ通じないのかなあ、今は?
杭州
 杭州まで簡単に行くには、成田から直行か/羽田から関空経由。
 成田に行くのまんどくさい(^^;)、と羽田~関空。ちょっと安いし。
 中国本土は30年ぶり(^^;)。へべは初めて。…まあ、未知の土地ですな。
杭州
 やっぱ近いなあ。早い夕方には着く。時差1時間。
 機体が小さいからスーツケースはもう出てて、安いからタクシーで市内のホテルへ。
 空港近辺の高級?住宅がイイね。新横浜辺りのインチェン近くのお伽の城…って感じ(^^;)。屋上にスケルトンな部屋とか変なもんが付いている建物が多い。
 高速を20分も進むと、現代都市。新市街か。噂通り、多少霞んでいる。
「まあ、デリーよりはマシかな(^^;)」
 大気汚染に限らず、以後、大概の出来事に対してはコレが決まり言葉であった。それも、「東京とデリーの中間」というより、ずっと東京寄りだ。
 デリーよりマシ…と唱えていれば、ナニほどのこともない。デリーも行っとくもんだなあ♪ (?)
杭州  更に20分も進むと、古都らしさがチラホラと混じり始める。
 ホテルは、世界遺産「西湖」湖畔にほど近い。

 click!→夕食は「天香楼大酒店」

杭州
■ 木曜日

 click!→昼食は「龍井草堂」

 茶畑の中の遊歩道を進む。
 そろそろバス停ひとつ分も歩いたか、という頃合、上の車道が走ってそうな方へ向かう。
 駐車場に出る。キャンピングカーが並んでる。こんなところにキャンプ場?…と思ったら、キャンピングカーの展示場だった。「裕福な杭州」らしく、金持ちくっさいモノにはそこここで出会う。
 車道に出ればどんぴしゃ「双峰」バス停の位置で、中国茶叶博物馆が見えている。
 その手前の茶畑には“芸術写真”でも撮ろうというのか、着飾った人民。
杭州
杭州 杭州 杭州
杭州  茶叶博物馆の前の石畳には、歴代の名筆による「茶」が彫られている。やっぱ王羲之を見ると、おおおと撮ってしまう(^^;)。
 そしてメインの建物の横に立つのは、陆羽像。実にいい表情だ。おお、コレが茶の心か!(笑)
 へべは、杭州の人物銅像はなかなか良い…と言う。程よいところに程よく立っていると言う。文人茶人が良いと言う。
 まあたしかに世界には、銅像に品の無い街も、多い(笑)。

 博物館に入館。無料のようだ。
 最初は歴史関連。茶経の写し。
 茶の話だけに日本関連の展示も多い。唐代における最澄・空海、宋代における栄西…。
 そういえば裏庭には、兵庫県三木市が友好で植えた木もある。

 「宋代斗茶」の図、の展示の人形が妙にリアル(^^;)。「ペルー料理館」を思い出す。
 ところどころに巨大団茶が飾られている。写真のモノは直径186cm・厚さ12cmの雲南野生普洱、2005年製。
 2階に上がると、中国各地や世界の茶館。
 別棟に移ると、茶器やら紫砂やらの展示。
 …とまあ、規模はそこそこある“博物館”。
杭州 杭州 杭州 杭州 杭州
杭州  裏手に広がる庭園を回って降りてきたら、歩いてきたオネーサンから何やら声がかかる。
「*****」
「いや、中国語あきまへんから…ヽ(^~^;)ノ」
「あ、日本の方でしたか!」
 博物館の施設の一つ「学茶中心」のヒトで、今ヒマだから客引き(笑)に歩いていた模様。
 話し始めてみると、おっそろしく日本語ペラペラである。
(いや、ホント上手かったなあ、ニュアンスとかみると留学経験アリなのかなあ。そう言えば、振り返ってみると、この旅行で会ったほぼ唯一の日本語を使える中国人だったように思う。他は、せいぜい「コニチハ、アリガト」だけのレベルだった。台湾や香港とは違うな(^^;))
杭州
 無料で茶藝見せてる…というので、そもそも「そろそろ茶館で座って茶でも…」と言ってたワシらには丁度よいタイミング、着いて行く。
 庭の横に学茶中心の建物。
 茶藝ひと通り。いただいたのは、龍井茶・一叶茶・人参烏龍茶・茉莉花桂花茶。
 藝の腕前はフツーwだけど、茶葉はなかなか優れたモノ。一叶茶は初めて、茶外の苦丁茶の一種のようで猛烈に苦いけど癖になる。昔、香港茶藝樂園で買った「金桑子」ってのを思い出した。
(…で、今ググっててまた変なことに気付いてしまったのだが、この「金桑子」は結局よくわからない茶外茶だったのだが、ところで中国語圏では日本のオーディオの「Accuphase」のことも「金桑子」と書くのであるなあ。何でや~(^^;))
 茶葉など販売はしているので、気にそぐう程度にいただいてゴチソウサマ♪
杭州
 正面まで戻る。
 スクーターのおっさんがスゥッと寄ってきて、山栗の茹でたんをひと粒、ずいとコチラに寄越す。
 ああハイハイありがとよ…と池の端まで離れてから試しに食ってみると、あんらコラ、ウマイやんか(^^;)。
 おーいオッサンオッサン、と呼ぶと、コチラに振り向いてニヤリ。あーハイハイ、ひと袋もらうでよ♪
 今晩の酒のアテが出来た。
杭州
 「双峰」バス停で27番のバスを待つ。
 初のバス体験。…だが、使ってみると杭州の観光移動は、バスがやたらと便利。
 ほとんどが均一の2元(35円)の前払い…と安くて簡単。ボクらが使うような主要路線はかなり便数も多い。全バス停に止まるのが基本システムなんで、乗降しやすい。
 注意すべきなのは、一方通行などが多いためか、同一路線でも「上り」「下り」で停留所が違うケースが多々あること。それも含めて、路線を「杭州公交查询-巴士之家」サイトでチェックするのが肝要ですな♪

 バスを待ってると、同じくバス待ちの陽気なオッサンが、うーたらがーたら言ってる。ボディアクション付き。
 「えーと、わかりませんがな(^^;)」と言っても止まらないのだが(^^;)、今度は、山栗売りでも茶藝勧誘でも無さそう。
 へべの解読によると多分、
「テーマパーク『宋城』に行くとむっちゃ楽しいぞ、おまーら♪」
 というようなことを教えてくれているのではないか、と…。
杭州
 来た道を戻るルート。
 西湖北岸「葛岭」バス停。ここまで来ればもう徒歩圏、少し歩きましょう…と降りる。
 折りしも太陽が山の端に隠れんとするところ。風流やん♪
 湖中に伸びる「白堤」とその東端の「断橋」。こちら側から見ると、常に山盛りの観光人民と背後に現代都市。風流…のカケラもない(笑)、“諧謔”系の味わいだが、案外嫌いじゃない。むしろ、ケミブラっぽい♪
杭州
杭州 杭州 杭州
杭州
 枯れた蓮。たまに、紅葉。舟。柳。
杭州
 湖の東北端畔に銅像。「惜别白公(送别白居易群雕)」。
 「白堤」の「白」は、「白居易」の「白」らしい。杭州長官だった時に、堤について詠んだとか…。

 click!→夕食は「奎元馆」

 帰りのバス停。
 その目の前に、ピカピカの巨大な建物が怪しい光を放っている。
 何だ?…って近づいてみると、どひゃ~/そっかソレか…な、例の中国「芸術写真」の写真館なのであった。
 なんだこの威容。どんだけ好きなんだ、芸術写真(^^;)。
 まあ確かに、昼間の茶畑の中ですら、撮りまくってたもんなあ…。
杭州
河坊街 ■ 金曜日

 快晴。穏やかな年末。
 清河坊(河坊街)に出掛けてみる。宋代の街並をちょろっと再現しているショッピングストリート…だと。
 バスで「吴山公交站」…ちょっとしたバスセンター、へ。
 地図からは最寄の便利なバス停が無いなあ…と見えたのだが、行ってみるとこの「吴山公交站」「耀江广厦」や地下鉄「定安路」駅からでも“歩いてすぐ”な感じ。(まあ雨天なんかだとそうも言えないかもしれんが)
 吴山は小高い山で、てっぺんに何か建ってる(城隍閣)。「さぞや見晴らしがいいんでしょうなあ」「そうでんな」…で済ます(^^;)。
河坊街
 広場を突っ切って河坊街に至る、という位置なのだが、広場に何やら青テント屋台がずらりと並んでいる。
 近寄ってみるとどうも、「千島湖食材物産フェア」…のようなものであるようだ。
 おおそれ、覚えたての地名だぞ、「千島湖」。千島湖は杭州の南西150km、半世紀あまり昔に出来た人造湖で本当に島が1000あるらしい。
 国家公園になってるくらい自然リッチな土地のようで、この辺りの産品は杭州では非常に珍重されている。市内を歩いてるだけでも、アチコチの飲食店/食料品店が「これは千島湖産!」と宣伝文句に使っているのに気付く。
 こいつぁイイものに行き当たりましたな、と、1,2軒覗いてみると、すんげー面白い。
 うわーコレじゃ時間かかるな、先にメシを済ましてきましょ(^^;)。

 広場から、河坊街の一本北の高银街に出て東進。
 この通りのこの辺りは、すんごい密度で料理店が並んでいる。
「うわ~、チャイナタウンかよ」って(?)(^^;)
 店の前に客引きが出てるとこが多い。まあ観光地っぽいかな。すごい数だが、「大众点评」なんかの評点の高い店は少ない。
河坊街
 click!→昼食は「咬不得高祖生煎」

 中河近辺で、高银街と河坊街は合流する。
 そこで河坊街に入り、西に戻るルート。
 河坊街はなるほど、宋代テーマパーク調で楽しい。

 さすがに、テイクアウト・イートインともに叫花鸡(こじき鶏)はアチコチに積み上げられて、よく売れている。
 2人だと半端なボリュームなので、ボクらはいかなかったが。
 叫花鸡に限らず「手を使うもの」は、フィンガーボール・ナプキンなどではなく、客が透明手袋をして食べているのもよく見かける。いや、“なるほど”。
河坊街
 餅に胡麻で熟語を書き散らした「真心祝福餅」なるものが売られている。
 しかし、『痩死我吧』…って、なんかメデタイのか?? (^^;)
河坊街
 この辺は、漢方薬の超のつく老舗店も有名。回春堂に胡慶餘堂。
 回春堂は1649年創業とかで、異様な威容(^^;)。
 入店しても大迫力。なんか漢方茶は無料配布。
 カウンターの上にかかっている札には医師の名前が一人ずつ書かれ、値段がついている(^^;)。主任のせんせは200元(何が200元なんかなあ?)、安いせんせは9元…とか。店の奥に行くと、先生ごとの写真・プロフィールも見られまふ。
 漢方薬材料展示。海南沈香とか青龙歯(古代大型哺乳類動物的除門歯外的牙歯化石)とか、迫力。
 料理用漢方スパイスミックスも売っている。
河坊街
河坊街  鋏は张小泉。扇子は王星记。
 お茶もえっらそうな老舗風が何軒もあるのだが、面白いことに高級お茶店にはほとんど客がいない。たま~にうるっさいのが来て、たま~にたっかいのが売れれば成り立つ…みたいな設計なのかな。

 通りの先から、
「ヨッ、ハッ、ホ~♪」
 と掛け声とも作業歌ともつかぬ音声が聞こえる。同時に、タンタンタン…と硬い響きも。
 寄ってみれば、菓子屋のオニーチャンが杵をふるっていた。
 見ると、花生の飴というか餅というか…「花生酥」の類ですな。香ばしい匂いがプーンと…。
 これはお買い上げです。更に桂花風味・胡麻風味など。屋号は「糖工坊」。
 (で、夜にホテルで開けたのだが、奇妙なことに1パックがものの数分でどこかに消えてしまった(^^;)。…後日、また買いに出掛けることに)
河坊街
 通りの色々…
 ・薬/乾物屋には「冬虫夏草2016新鮮上市」の貼紙。
 ・回春堂に負けじ、と、北京同仁堂の支店もある。
 ・宋代風屋根瓦(?)メンテ中の職人さん。
 ・宋代風の3人、、、アレ? (笑)
 ・不気味な飾りに「怪宅」の看板、お化け屋敷か見世物系??
 ・苏轼さんはあまり崇拝されてないなあ(^^;) (銅像)
 ・もう一軒、杵つき花生酥屋さんがあった。こっちはユニフォームが黒だ。「白い店」「黒い店」…と呼ぶ(^^;)。
 ・土産物らしい土産物は、ほんまに役に立たんしょーむないモノばかり。ただただ脱力するためにだけ、力を発揮するダサさ。…へべは、「日本の土産物文化…って絶対に大陸伝来よ!」と言い張る(^^;)。たしかにそっくりだ(^^;)。
河坊街 河坊街 河坊街
河坊街  「吴山酥油餅」が売られてる。“吴山第一点”と呼ばれ7~800年の歴史があると言う。まあサクサクパイのようなのだが、でふ先生の著によると、安徽省の大救驾を原型としているがもっと三角帽子のような形…とある。
 おおたしかにその通りの形ぢゃ!
 …と見て納得して、味は想像がつきそうなモノなんで通り過ぎたが、一つくらい試してみればヨカタかな(^^;)。
 この店の宣伝文句は、「杭州特産 宮廷美食 伝統美点 吴山酥油餅」。
 もっとも、通りを行く若者を見ると、隣の茹で玉米の方がずいぶん売れている。
河坊街 河坊街
河坊街  河坊街のランドマーク「弥勒佛」黄金像。
 一見、“いやあアホ、こいつに百億千億の出番は無いわぁ”…と見えて、近づくと案外アートっぽい「百子弥勒」。朱炳仁作。
河坊街
 「千島湖食材物産フェア」のテント群に帰ってきた。
 ・時季のせいか、「手剥山核桃」(クルミ)はとても目立つ。此処だけでなく、市内中クルミが溢れてる。さすがに年中こうではないと思うのだが(?)。
 ・千島湖の米、茶、粉皮。
 ・千島湖の醤、各種。パッ缶のモノもあったので購入、「小渓野生虾干醤」。(干しエビの旨味がスッキリしてて優秀)
 ・干し魚、各種。螺蛳青鱼は巨大だ。(「螺蛳青」でググると体長1m越えもザラなよう(^^;))
 ・地瓜干、牛肉干。
 ・「铁皮石斛」。特産品らしく、けっこう売ってる。見た目はサリコルニアの太いの? 「铁皮石斛鮮品食用説明书」付き…だから、杭州人にも、どポピュラーでは無いのだろうが。
  ググれば、ラン科になるのか/貴重な漢方薬として/またお花のヒトも使うらしい。
  (ちなみに中华九大仙草:铁皮石斛 天山雪莲 三两重人参 百年首乌 花甲之茯苓 深山灵芝 海底珍珠 冬虫夏草 苁蓉)
 ・それより更に霊験あらたかそうなのが「金线莲」。これは扱いが一軒だけだっけ。煽り文句は「一株神奇的 中华金草 北有冬虫草 南有金线莲」。
  生の状態は、キレイで怪しさもある植物。漢方薬としては干すのかな、高級ちっくな箱に詰めて880元…とついてるから、とにかく霊験だ(^^;)。金线というより金銭だ(^^;)。

河坊街 河坊街 河坊街
河坊街  ・広場の真ん中で皮ジャンの兄ぃが、石臼でなんかついてる。年末年始気分が盛り上がる日だな(^^;)。
  近くの屋台と見合わせると、蓬餅の類のようだ。一つ貰う。クルミの餡が素朴で、無理な味をつけてなくてウマイ。
河坊街  ・蜂蜜/蜂の巣屋さんの、スズメバチを漬けたの…かなあ…がど迫力(^^;)。
 ・赤い網の中で活けのスッポンが鋭い爪を立てる。それを杭州のオカーサンがぽこぽこ叩いてみて、買って行く。コッチの人は、味見やお試しがハゲシイ(笑)。
  スッポンの横では、スッポン鍋用のスパイスミックスも売っている。
 ・火腿の類。
 ・干しの笋、茸。
 ・千島産の茶油があちこちで売られている。精製具合によってか、黄金色~茶色。そーとー良さそうなので欲しいくらいだったが、油を抱えて帰るのもなあ(^^;)。
河坊街 河坊街 河坊街
河坊街  ・珍商売系では「あなたの名前のサインを作ります」オジサン(多分)。1文字2元。
  依頼者が自分の名前を書くと、ひと睨みした後、シャシャシャっとペン先を鮮やかに走らせて、依頼者に見せてナンタラカンタラ…。
  更に注文を受けてもう一回サラサラと書くと、その紙を持ち上げて逆さまから太陽にかざした。すると見物人が「オオ~っ…」。なにか、鏡文字系のワザなんだろうな。
  「安保 Security」制服の警官(?)も見にくる。警官・警備員・掃除のオバチャン…なんかもとっても多い河坊街。あらゆる職種の人民が沢山いる(^^;)。
河坊街
 …そんなこんなで吴山公交站まで戻ってきた。公交站ってくらいで、数多くのバス路線が集まっている。
 さて、どうするかな…というところだが、グータラ観光のワシらの決断は「バスで西湖一周」という腰抜け作戦(^^;)。
 51番52番のバスがほぼ西湖の縁を周る路線。51番で時計回り。
杭州 杭州
杭州
 西湖を巡る…
 ・市内、随所に杭州市のシンボルマークが見られる。舟のイメージか、お洒落。
 ・西湖十景の一つ、柳浪闻莺に入る門。
杭州  ・西湖十景の一つ、雷峰塔。
 ・西湖十景の一つ、曲院风荷の入口。

杭州 杭州 杭州
杭州  ウチのホテルの裏手は「武林夜市」というナイトマーケット。
 16時半頃になると、屋台の設営が始まる。
 飲食店は両サイドの固定店が多く、屋台はアクセサリー・衣料など物販が多い。
杭州
 click!→夕食は「金沙厅」

西湖
■ 土曜日

 穏やかな大晦日。
 今日は龍井問茶へ行ってみる。
 龍井は、一昨日に南天竺~双峰あたりをうろついたのだが、それよりバス停でもう2つほど先。ハートオブ龍井である。
 27番バスで「龙井茶室」下車。
 「お茶の客引きに囲まれる」という話も聞いていた(^^;)が、オバチャンが1人だけ「お茶いらん?」と来た。「今はいらん」
 バス停の目の前に「龍井問茶」の石碑や門が建っている。…が、まずは、昼メシ。
龍井
 click!→これもバス停前、「龙井菜馆」

 腹も幸福に満たされて、龍井問茶へお邪魔する。
 門をくぐって中へ。とくに拝観料の類は無い。
 巨大な急須。
 なんか汚いオッサン像…と言ってはいかん、乾隆帝が農民に龍井茶を問う…の図だそうで、それで「龍井問茶」なんだとか。
龍井 龍井
龍井  奥へ進むと、「龍井泉」が湧いている。西湖三大名泉(玉泉・虎跑泉)の一つ。
 …と言っても、水質は知らんが、見モノとしてはしょぼい(^^;)。(本当は掻き回して波紋を眺めるらしいのだが、後知恵)
 その奥の階段を上がると茶館が一つ。見晴らしはいいのだが、フレンチなんたらでアフタヌーンティーもどきが売り…と、しょぼい(^^;)。
龍井
 入ってすぐの「龙井茶室」に戻る。
 この刻限、ひと影が少なめで雰囲気が良い。C/Pは悪いんだろうが、コチラでお茶にする。
 龍井茶も、並のから特一・二級~獅峰まで、値段で言うと25~100元くらいだったかな、種類が多い。
 う~んと、真ん中くらいの、壱級だったかを注文。
 これがこの、実に美味い。さすがは龍井泉じゃ(?)。
 まあしかし、こっちに来て、龍井茶は見直しましたね…っつうか、好きになりましたね。そういうもんですかね(^^;)。
 ぽかぽかとひなたぼっこ的な昼下がり(ここで遅い昼メシのヒトもいる)、ポツポツ…くらいに現れては消える観光客、まさにお茶の時間。

 なんとなく調ったので、下山。
龍井 龍井 杭州
河坊街  ところで。
 杭州に…現代中国に初めてやって来て、街を歩き出して最もビックリしたこと! と言うと、何と言っても街中を走りまくっている「電動スクーター」である。
 何て言うんですかね、最初は、まったく無音で後ろからバイクが走り抜けて行って、ビックリするんですわ。エエエ!?、って。
 で、そう思って見てみると、いるわいるわ、そこら中を走ってるコレ、電動なんですなー。こちとら、「電動スクーター」って存在がまずアタマに無いんで、驚くしかない。
 数ヶ月前に訪れた台北ではまだバイクはエンジン音を響かせてたと思うのだが、コッチでは殆どが電動。自転車と比べても、数倍も多く見える。…実際、法的にも価格的にも自転車からリプレイスするような存在らしい。
 エンジン音がしない、ってのはホントに静かなもので、更に歩道まで走行してるもんなんで、まあ邪魔臭いというか気をつけないといけない。(…それで、犯罪の多い広東省などでは規制対象であるらしい)
 (まあ、中国に縁ある方には、何を今更バナシでしょーが(^^;))
杭州
 …とそれがビックリなのだが、付随してのビックリもあって、それは電動スクーターに乗る人の防寒具なのである。
 杭州の気候は東京・大阪くらいで、冬はそれなりに寒いのだが、いやあだからって、布団みたいな前アテにすっぽり包まってスクーターを飛ばすヒト多数…なのである。
 コレ、前から見てると、コタツに入ってるみたいに見えるのだ。
「わあ~、またコタツが走ってきたよ~」
「コタツの集団がおんどれらを襲う~」
 …って感じなんすよ(^^;)。
 巻き込まんか、って心配になるけど、そうはならんようになっとるんだろうねえ。
 後で思うと、コタツ・スクーターが何十台も並んでるとこを正面から撮ってくればよかったんだけど、杭州にいる間はあまりにもフツーの情景で、シャッター押してなかったづら(^^;)。

 街角にコイン式の「充電站」がある。
杭州 杭州 杭州 杭州 杭州
杭州  click!→夕食は「城中 香格里拉中餐厅」

 年越し。
 テレビは一応、年越し番組くさい感じのプログラムをやっているが、あまり盛り上がる雰囲気では無い。
 西湖で花火でも?…と思ったが、部屋から見える範囲では特別な空気は無い。湖畔に、また湖滨地区にでも繰り出すと違うかもしれないが。
 まあしかし、どんちゃん騒ぎは中国正月…なんでせう。

 テレビと言えば、滞在中いちばん目にしたのが「中国成語大会」という、四文字熟語などで争うクイズバトル(^^;)。まあそうですねえ、中国らしいw。
 2人1組のチームで「桃娘」とか勝手なチーム名をつけて出場するのだが、もんの凄く強いチームの名前が「PM2.5」(笑)。

杭州
■ 日曜日

 新年好!
 元日でござる。1年の始まりであるが、とくにすることもござらん(^^;)。
 年始休みはのんびり=ダラダラしに来たのだから、これでいーのだ、である。
 天気予報が「年明けは温かいぞ」と言っていたのだが、窓を開けてみると、マヂそう!…って感じ。日中、16度になるとか。
 ノーマルのコートだと熱死しそう(^^;)。コートの中の綿を抜いて軽装で街へ繰り出す。
 ゆる過ぎるゆるキャラが、手を振ってご挨拶。
杭州
 click!→葱油饼をつまむ、「缙云仙都烧饼」

 click!→猫耳に出会う、「知味观」

 うーん、元日と言えば初詣かな。うーん、何処だ、岳王廟かな。
 「少年宮」バス停目指して西湖に出る。
 …うわあ~、ヒト大杉! スゴイのら~。
 元日だ、日曜だ、温暖だ!
 西湖を見れば、えーとぶつかりませんか?…というくらい、遊覧舟が出ている。
 断橋のゆるやかなスロープが、朝の新宿駅のよう(^^;)。ザッザッザ…と擬音が聞こえる。
 白堤が、蟻の行軍のようだ。
 …とビックリしておりますが、ま、新年の成田山だ鎌倉鶴八だと思えば似たようなもの…というかそっちの人出の方がスゴイか(笑)。
杭州 杭州 杭州
西湖  岳王廟。「岳飛伝」も読んでないしピンと来ないが、中国きっての英雄らしい。
 お詣りお詣り。…中に入るのは拝観料がいるようなので、外からお詣り(^^;)。
 外からでも、アリガタミがあります(^^;)。
西湖 西湖
西湖  音楽が聞こえるので行ってみると、四阿でラジカセで曲を流しながらオバサンがヒラヒラ踊っている。
 けっこうな数のヒトが見ているのだが、なんつーか、オバサンがヒラヒラしてるとしか言い様がないどーでもいーよーな踊り(^^;)。
 これは何なんや?
 他の四阿でも見かけたが、やっぱどーでもいーよーな…(^^;)。日本で言うと「シバオケ」みたいな感じ。
西湖
 「芸術写真」好きのヒトたちだから、「衣装貸します・写真撮ります」ショーバイもチラホラ見かける。
 嬉しそうだ。

 湖面にいっぱいの遊覧の舟。
 サイズに応じてアチコチに埠頭がある。
 小サイズの舟は、その辺の岸壁にテキトーにつけてしまって、客と応談。
 話がまとまると、ヒョヒョイと乗り込ませ、ヒョヒョイと出航。粋なものだ。
西湖 西湖 西湖
西湖  湖べりを歩いていたら道は孤山路となり、「西泠印社」の前に出た。篆刻の総本山だ。
 あらま、入ってみる。広い庭園を有している。
西湖 西湖 西湖
西湖  裏手の小高い山に庭は広がっている。
 登ると眺めがよろしい。オッサンが1人、二胡の練習をしている。
 実にこの、困った音程であるが(^^;)、それでもなんしか風情があるBGMである♪

 そして西泠印社のすぐ隣が、杭州の誇る超巨大餐厅「楼外楼」である。
 西泠印社庭園の山の上にいると、さんざめき・食器のあたる音・炎のあがるざわめき・鍋の音…がよく聞こえる。
 今回、スケジュールに組み込み損ねてしまった楼外楼だが、ここで雰囲気は味わった(^^;)。
 楼外楼は湖に面した店舗だが、その前の湖面には、貸切専用の「湖上レストラン」船が留まっている。一晩おいくら万元だろう?
西湖 西湖 西湖
西湖  「浙江博物馆」バス停を見ると、人が溢れている(^^;)。
 こらアカン。このまま白堤に進むのも、人波におごれや…かなあ。
 で、北山路に戻る。
西湖
 ほどなく「新新饭店」がある。バス停の名前にもなっているので耳馴染んでいるが、歴史的なクラシックホテル。
 こちらでお茶でも。
 落ち着いたロビー。此処の龍井茶も、とっても良かった。
 トイレがかっこいいのだが、行き着くまでが迷路(^^;)。

 日も傾いて外に出て見たが、通るバス通るバス、みな超のつく満員。
 こりゃアカンと歩く。

 click!→夕食は「湖滨28」

杭州
■ 月曜日

 引き続き温暖。
 段々、昼の暇つぶし観光にマスト感がなくなってくる(^^;)。
 「南宋御街」に出かける。
 まあ河坊街・高銀街に隣接したエリアだが、歴史的建築物を活用した観光街だそう。道路名で言うと、中山中路。
杭州
 7番バス「耀江广厦」から南下するルート。
 水路・並木の、お散歩どうぞ感。区画ごとに門が建っている、牌坊というらしい。
 萬源绸庄旧址。
 凤凰寺…イスラム寺院である。
 美利鑫记鞋庄旧址。
 あちこちでミニ瓢箪が売られている。縁起モノ?
 でかいシネコンの横に「上越料理」の看板、なんだ何処の料理だ?…と見ると新潟だった(^^;)。
杭州 杭州 杭州
杭州  click!→昼食は「陈八两面馆」

杭州  金华火腿专卖店。店の前階段に並ぶ火腿が壮観。「琥珀脂明味成龍」って看板が雰囲気を醸している。黒板には「即食火腿 15元1包」。
 店内では豚の顔(お約束)、干し魚も扱われている。

杭州 杭州
杭州
杭州  あっという間に高银街との交差点まで来た。こないだ生煎を食った咬不得高祖のとこだ。
 交差点を見回すと、咬不得高祖のはす向かいに建つ建物に「景陽観」とある。あ、ここが景阳观か!
 初回には見えなかったものが見えてくる…ではないが、何か漬物の百年老店で面白いらしい、と知恵をつけてきたのであった。
 古めかしい店内に、漬物・調味料が所狭しと並ぶ。ワンダーランド♪
 買物のオバチャンたちは勝手に次々と抓んではお味見。我々も、持ち帰りやすそうな奴を次々と篭に入れていく。
 後日談になるけど、ここの買物、ベリーナイスでした♪ パック入りも色々ある。
杭州
杭州 杭州
 更に真っ直ぐ進むと、馬糞なるぞ…じゃなくて麦当劳。ここの麦当劳はなかなか見モノ…と聞いて。

杭州  火腿屋も賑わっていたが、街のアチコチで肉やら腸詰やらを吊るして干している家を見かける。
 後で水岡シェフに教わったところでは、今年の中国正月は1月28日で、もう近い。その準備に取り掛かっている家庭が多いから…だそう。
杭州 杭州
杭州  「糖工坊」に舞い戻って花生酥を大量に買う(^^;)。
 あと、お茶も何となく少し買っとくか、で、見た感じの店でテキトーに試飲・購入。胡记新龙茶庄。
杭州
 広場まで来た。
 こないだもやってたけど、凧揚げマニアックス(笑)。
 でっかいリールなど重装備のオッサンが4人ほど、阿呆みたいに高く遠くに凧を飛ばしている。
 見事っちゃ見事だが、何が楽しいんだ…と言いたくなるほど、彼方に小さくしか見えない(^^;)。


 click!→夕食は「杭州酒家」





■ 火曜日

 杭州は近い。帰国便は16:10発。
 ゆっくり…とは言えないけど、十分に昼メシは食える。
 ま、そうは言っても、ホテル徒歩圏が便利・安心だわな~。となると浮ぶのは「城中」再訪。うん、そうしましょ。

 click!→夕食は「城中 香格里拉中餐厅」



 

2016年12月 奈良・京都

奈良 ■ 土曜日

 前回の奈良から2ヶ月も経たないのに再訪(^^;)。
 今回の目的は明確で、富雄から奈良市内中心部に移り12月10日にオープンする運びとなった「アコルドゥ」のお披露目会に顔を出すためだ。
 折角だから前乗り…前日に奈良入り。
 まずは寝ぼけ眼で東京駅へ…。

 click!→昼食は「Cantonese 燕 Kentakase」

 京都駅、いつも何か継子感のある(^^;)奈良線ホームへ。
 大和路快速。
平野だか盆地をのんびり進むのがいい、とへべ。
 今日は夕焼けの色がスゴイ。雲が紅葉している(^^;)。なんかピンク混じりなのが迫力。「大阪あたりで大惨事が!?」…ないない(^^;)。
 JR駅前に投宿。一休みして、奈良線をちょびっつ戻って木津へ。
奈良
 click!→夕食は「リストランテ ナカモト」


■ 日曜日

 アサ~、はまだ晴れてる。でも夕方から雨予報(^^;)。
 傘を持ってでかける。
 三条通り、浄教寺の蘇鉄がデカ♪
 興福寺を抜けて、昼メシへ。
アコルドゥ
 本日は「アコルドゥお披露目会」が、1600開場1630開演。「お飲み物で…」という案内である。
 まあどうせ軽い食べ物も供されるのだろうが、まあ昼メシは「フツーに取ろう」という時間割だな。
 で、昼食プランに乗り出したのだが、観光地奈良の日曜昼を舐めてました(^^;)。一週間前くらいになってバタバタ電話してたせいもあるが、人気店に5店くらい「満席NG」をいただく。
 ええどうしましょうかねえ…。すぐに思い浮かぶとこはもう聞いてしまった。
「あ、そだ、『隣』なんてどうなんかねえ?」
「え、『隣』はもうやってんの?」
夢窓庵
 …って『隣』って何だ?、という話だが。
 新「アコルドゥ」は奈良市水門町に建つ。
 その経緯を見ると、この地の三官舎跡地(歴史を辿れば「東大寺の一部」であったこともあるという由緒ある地)の活用に、県は「飲食店等」便益施設を呼ぼうと募集をかけた。それに応えて事業者として決定されたのが「アコルドゥ」であった、という訳だ。
 で、この募集なのだが、実は2区画あった。もう1区画、つまりそれが、アコルドゥから見てお『隣』さんなのである。
 この『隣』区画に決定したのは、日本料理「夢窓庵」であった。

 夢窓庵も、赤本2つ星な名店だ。
 でも、隣なのにもう営業してんの?…と見ると、コチラは一足早く11月15日にオープンを果たしていた。
「しかし『隣』で昼メシ食ってからお披露目に行く、ってのもどーなの?」
「…んんん、まあ、近くて便利なんじゃない?ヽ(^~^;)ノ」
 ダメ元で電話してみると、取れちゃった。まだ観光客の皆さん、オープンに気がついてないのかもしれない(^^;)。
夢窓庵
 水門町の角の池に着く。((ハッキリ言って、今ググッたのだが)「みとりい池」というらしい。由来は「見鳥居」らしい)
 池の背後の三官舎跡地、2ヶ月前には幌がかかって工事の真っ最中でまだ建物の姿も拝めなかったものが、今は整然と初々しい姿をさらし出している。
 いやあまったく、紙シゴトや人シゴトや文化シゴトに比べて、土木シゴトはそうと決まったら速いものだ(^^;)。(…広義の「ブンカの諸モンダイ」で諸事遅々として進まず、両軒ともヤキモキはさせられたそうです(^^;))
 ところで今日は夕方から雨予報、アコルドゥさんの外観記念撮影なども済ましてしまいます。

 夢窓庵にお邪魔する。
 こちらは女将さんが庭師さんであるそうだ。なるほど、開放的な前庭が個性的魅力を放っている。
 店の前面は普通のテーブル席(庭の眺めはコチラの方がいいかも)。奥の和室に上がりこむ、和室個室にテーブルのセッティング。
 昼5000円の軽コースが新店のウリの一つのようだが、本日は1万円コースで。
アコルドゥ
「夢窓庵」
 +奈良のお酒
 *柿と梨の白和え
 *造り:平目・けんいか・鮪
 *蟹真薯の椀 紅葉麩
 *八寸:いくら、胡麻豆腐、自家製零余子蒲鉾・子持鮎・天上昆布・子持昆布・トコブシ・菊花蕪・鱒
 *鮭西京焼 銀杏
 *炊き合わせ:蟹飛竜頭、海老芋・菜花・豆・木の芽
 *ごはん(ヒノヒカリ)、香の物、茸汁
 *キウイ羹 クレーム
 +エビスビール
夢窓庵
 小庭から紅葉、そして新アコルドゥの建物を眺めながら(笑)。
 とてもオーソドックスで、手抜かりない懐石コース。
 造りの平目が上々。
 八寸では、天上昆布やトコブシ、零余子が魅力的。
 銀杏の葉に隠れた銀杏、美味。
 何より印象に残るのは、県産の中から選び抜いたヒノヒカリの竈炊きご飯。ほっこりする、懐かしい香り。香の物・味噌汁の味噌の味も光る。「奈良です♪」って言ってる感じがする。
 そこから逆に眺めると、前の段でも1,2ヶ所、もっと「奈良」イメージの皿が入ったらいいのかもなあ(個人の感想です(^^;))。

 ***

天極堂  どうもごちそうさまでした、そろそろ降ってきそうな雲行きですねえ、…などと言う鼻先に、ポツリ。(^^;)
 あちゃちゃ、きちゃったよ雨。
 アコルドゥ開宴まで小一時間、これでは依水園も吉城園もないわ、雨宿りせんと…。
 向かったのは、みとりい池のちょい先の「吉野本葛天極堂本店」。
 本葛の老舗、カフェを併設している。
 葛もち、葛きりの抹茶セットをいただく。
 やっぱ本葛の葛もちはたまらん♪ フルフルにも程があるw。JR奈良の駅ビルでも食べられるみたいよ、と後々のためのチェック(^^;)。
アコルドゥ
 ***

 傘をさしてアコルドゥへ。
 もう賑わいが外へ漏れ出している。
 ドアノブの高いおなじみの扉は、新店では青塗り。
 いやいやどもどもおめでとうございます♪
 …もう次から次へ、怒涛のおめでとう。おめどとう!
 シェフやマダム、佐々木マネージャーの笑顔も輝いている。
アコルドゥ
 受付・ウェイティング・進んで、通路からスケルトンの厨房・サル・個室。
 2階に上がると、おもにブライダル用途かな…のホール・宿泊1室。
 通路を歩いても庭を眺めてもわかるが、ちょっとした傾斜地に建っているようで、それがアクセントになっている。(バリアフリーではある)
 ピシーっと整いました。オープニングが楽しみです♪

 眺めてて思うのは、やはり、川島さんらしいなあ…ということ。
 我々にとっての印象で言うと、川島さんは「志の料理人」という感じがする。そして、ファンタジーを抱きながら、極めて具体的で論理的な行動力のヒト。
 …どこがどう、とは言い難いが、この新店の作りは、そんなイメージと合致する。

 祝宴は大いに盛り上がった。
 この日の部は、友人シェフ・客なんかが中心、かな。(いちいち書かないけど、スターシェフごろごろだよ~w)
 ま、中身は割愛するけど、4時半の開宴が8時近くのオヒラキに「え~もう終り~?」とかって感じに話が温まって…(^^;)。

アコルドゥ  面白3ショット(レア♪)は、川島宙/ルカ・ファンティン/仲本章宏の3シェフ。
 仲本さんには昨晩「行くんですよね~?」「はい勿論」「ボクも駆けつけます」と聞いてたし、川島さんに「ルカは来るって言ってました」というのも聞いてたんだけど、ルカがイタリア語で祝辞を述べる…っつうので急遽、通訳に借り出される仲本さん。…の図♪
 それを「アッハッハ、ボクに言ってくれてもいいのに(笑)」と眺めてるのが小林寛司シェフで、ちょっとしたイタリアン・サミット状態(笑)。

 ご存知の通り、川島さんとルカさんはムガリツ繋がり。ここに関口ハルさんがいて、その後にダンハンターが料理長…かな。
 実は先週、関口シェフんとこでいただいて、ついでに「来週行くけど?」と聞いてきたんだけど、その話をし忘れた(^^;)。まあ、関口さんからは「ボクからは、ありません(笑)」…というトボケたお言葉(笑)だったから、いいのだけど。
 その関口さんも来年は忙しそうだ。まあしかしホンマにこの時期のアンドゥニ門下は、隕石でも落ちてきたんかいや?というくらいw、優秀だ♪

 それからボクらは、肥田シェフのご紹介で、ミーハーな身にとっては鼻血ブー(笑)な先生方のナマの言葉を聞く機会も得て、まあ有意義にも程があるのでありました。
 その間、厨房からは、ガンガンと“奈良ピンチョス”が届く。
 パーティーフードなのに、いちいち旨い(笑)。
 一門の、日野シェフ・堀田シェフはじめ精鋭陣が揃う厨房を覗けば、とーぜんのことであるが♪
アコルドゥ
 ***

 20時過ぎの巷に蹌踉い出る。
 雨がだいたい終り…なのは助かる。
 近鉄奈良近くのカフェで珈琲やりながら、夜の相談。
 これから夕食…というには、沢山いただいちゃったわよね。ってんで、「酒とツマミ」くらいかな。
 ググった最初のワインバーは満席。2軒目はOKだった。
奈良
「カーヴ・ド・ムスタッシュ」
 入店すぐ、マスターが、「あ、アコルドゥのお帰りですか?」
 …(笑)、引出物(違)ですぐバレる、のか。「私は昨日、行ってきました」…なるほど。「えーと、アチラのお客さまもそうです」…なるほど、奈良のお客さんたちか。
 まったりしたい感じのブルで…、マスターが6本くらいカーブ(窓から見える。木箱が並んでる。かっこいい)から見繕ってくれたものから、
08 Auxey-Duresses Clos du Moulin aux Moines VV
 を選ぶ。
 「お煙草は吸いませんか?」「はい」…、と、手前隣の店「ビストロ・ル・クレール」のテーブルに案内された。奥で繋がってる、姉妹店というか同一店…なのね。
 おってチーズなども頼み、大まったり。
 最近はこのくらいの、旨すぎない美味しいワインが、ほんとに好きだなあ。…って表現したら、このワインに殴られるけど(笑)。うますぎない方がおいしい、っつか、それでもフランスのワインは深い。
 偉大なるワイン…は、そのためだけに整えて向かって捧げあうその日のためのもの、だよなあ。
 …くらいの酔っ払いのたわ言で、上手いことに、夜は更ける。
奈良

■ 月曜日

 帰京日、朝。
 雨は昨晩で降り切って、今日はいい天気。
 帰京につき夕飯は早めに設定してるので、昼もブランチっぽいのを探した。
 決めたのは、10時からやっている発酵薬膳料理&かふぇ「らふぁえろ」。
奈良
 奈良ホテルの近所。
 JR奈良駅前からバスで「破石町」。
 途中、春日大社鹿苑あたりで、鹿さまが道路を横断するのでしばらくバスは停車。奈良だの~♪
 破石町から奈良町天神社の傍らを進む小路。町家が並び、風情ある。薄。柿。紅葉。
 「温石」という懐石料理屋がある、これは聞いたことあるな、赤本2つ星か。
 そのすぐ斜め前に「らふぁえろ」はあった。
奈良
 そのまんま風景になじむ古民家、後で聞くと「春鹿」の持ちもので100年前くらいの建造とか。
 あがりこむと和室カフェ。
 これで10時半くらいだが、行ってみたら「フードは11時から」だった。
 その時間に「発酵薬膳カレー」を頼み、それまで、すだちジュースとマテ茶で寛ぐ。
 古い日本家屋をちょことお洒落にしてて、飽きない。
奈良
奈良  まあしかし、縁側っていいよなあ。今日なんか、暖かい陽射しでポカポカしてやがって。ここに横になってポカポカと昼寝する権利、…が3000円なら、俺は買う(^^;)。
 子供の頃って、ほんとしょっちゅう、縁側で昼寝してた気がする。気持ちよく。
 いま、縁側体験ってなかなか出来ないんだよなあ。鄙びた温泉に行ったからといって、そういう作りはあんまりないし。
 死ぬまでに、あと何回か、縁側でウツラウツラと昼寝がしたい、、、(^^;)。
奈良
 click!→昼食は「らふぁえろ」

 来た道を戻る。
 久しぶり(?)に、VOW物件らしいVOW物件に遭遇(^^;)。
奈良
 「破石町」バス停。市内循環バスが来る、「ただいま満員でお乗りにはなれません」…通過。
 ヽ(^~^;)ノ
 …まあこのバス停は本数多いからいいけど。5分後に来たマイナー路線バスはガラガラ。
 ホテル、バゲージ・ピックアップ。JR奈良駅。大和路快速。
東福寺
 …降りるのは東福寺。京都の一駅前、東福寺。
 そう、12月アタマに京都を通るとか、ウチにはけっこーレアケースなのである。
 ええ、それってアレかい、紅葉の京都ってゆーナニかい?
 普段は、紅葉の人ごみを避けて京都に近寄らない…という理屈なのだが、折角通りがかったのであれば千載一遇のチャンス、覗いてみまひょか、と。
東福寺
 関西の鉄道はお互いイケズ合戦をしてるような駅の設け方が多いけど、東福寺は珍しくJRと京阪の駅が連絡している。
 駅名自体「東福寺」であるから、改札を出ると英語・中国語…で「東福寺はコチラ→」と沢山の案内。

 駅前商店街の履物屋さんに「手荷物預かります」と出てる。
「すいません」「ハイハイ」…とおばーさんが出てくる。「一つお願いします」
 小さくて可愛いおばーさんなのだが、
「ハイハイ。もうすっかり枯れてますけどな(笑)。今年は早かったですさけ」
 (^^;)。
 ニコニコと、イケズという訳でもなく冗談ともつかず、わやくちゃなことを言わはる(^^;)。さすが関西だ。
光明院
 5分も歩けば東福寺。
 臥雲橋から通天橋を眺める…ってゆーの?、有名ポイント。
 まあ、おばーちゃんの言う通り、紅葉最末期ですな。それでもスケール感あって綺麗だけど。
 まあしかしこの情報時代、東福寺本体の紅葉がそろそろ終わりなのは承知の介なのであった♪
 東福寺を通り抜ける。(伽藍でかいなあ、この寺。そして、人出もピークアウトしている筈なのだが、大変な人が境内に渦巻いている)
光明院
 ボクらの向かうのは、東福寺の境外塔頭「光明院」。重森三玲作の「波心庭」というお庭を持つ。
 門の横の紅葉が真っ赤。
 拝観料300円だかを納めて、ぼーっと鑑賞。
 ここはいいなあ♪
 “情報”通り、ここはまだ程好い紅葉具合。味わい深い作庭。ここの庭は大きさと高低差が塩梅よろしい。ぐるりと巡る縁側の思い思いの場所でぼーっと出来るのもいい。
 基本的に大して人がいない。たまに小規模の団体も来るが、それがはけると我々2人だけ残ってたりする。
光明院 光明院 光明院 光明院 光明院 光明院 光明院
光明院  落ち着く場所が幾つかあって、お庭一枚で1時間くらい過ごしてしまった。
 駅に向かう。
 この季節、何も意図してない散り紅葉も乙な景色。

 履物屋まで戻る。
 おばーさん出てきて、
「どや、枯れてたろ♪」
 …って、なんで嬉しそうなんだ(^^;)。
「ええ、そうでしたね~。光明院さんまで行ったんだけど、そちらは綺麗でしたよ」
「ああ、あっこはいつの季節でもええなっ♪」

 click!→夕食は「平八茶屋」


 

2016年11月 台 北

台北 ■ 火曜日

 朝10時半、台北。暑い。
 気温は最低20度/最高28度だとか。直前の東京が8度/15度とかだったから、丸々10度違う。
 要するに夏…な温度だ。11月半ばに夏、なのは、わかっちゃいるけどビックリする(^^;)。コートは羽田に預けて来た。
 それでもこっちの人には秋っぽいのか、夕方になるとダウン着てる奴もいるw。勿論Tシャツのヒトもいるが。

 松山空港からガラガラを引き摺ったまま、メシ~♪…と迪化街を目指す。
 これまで雙連站・中山站から歩いたことしかなかったけど、北門站から永樂市場を目指してみた。こっちの方が心理的にはだいぶ近い感じがした。

 click!→昼メシ1は「民樂旗魚米粉湯」
台北
 さてこの古い大稲埕エリアは、近年、けっこうな規模の「おしゃれリノベーション」が入っており、あちこちに「いきなり洒落た」店が開いている。
 ショッピングモール「小藝埕」で、
●Bookstore 1920's …ひやかす
●好攸光刻所 …ひやかす
●思劇場 …公演表を見る
●布物設計 BUWU Design …お買物 台湾の若手女性デザイナー2人の布物だそう
 ショッピングモール「民藝埕」で、
●陶一進 …ひやかす
●陶二進 …ひやかす
●Le Zinc 洛 Café & Bar …La Trappe Vitte Trappistで乾杯♪
台北
 民生西路まで出た。昼メシのつづき♪

 click!→昼メシ2は「妙口四神湯・肉包專賣店」

 通りを渡ると、乾貨・食材・薬屋の並び。流して歩くだけで身体から茸が生えてきそうwで、迪化街の醍醐味。
 「漢補世家」で魯味包を買うのがパターンとなっているんで、向かう。
 まあ魯味包は色んな店で扱っているので眺めて歩いていたのだが、「漢補世家」の並びの「漢誠堂」が魯味包以外の各種のミックススパイス包を揃えていて面白そうだったので、浮気することにする。
 魯味包・焼酒鶏・岡山羊肉爐・四物湯・麻辣湯など。

 (後日談:「漢誠堂」の魯味包だが台湾おでんにしてみると、料理的な食べやすいニュアンスで美味。それにプラス、サイズがいい。2人用鍋だとちょうど気を使わなくていいサイズ)

 結婚サロンで、中国らしい「ウェディング藝術写真」メイク中の若カップル。台湾に珍しい(^^;)イケてる系ルックス。

 迪化街か、そういえばそうか…と、延平北路二段に出て「維豐」で買物♪
台北
 さて、次は胡椒餅でも食べましょうか。ここからなら雙連站の「正宗福州胡椒餅」か…と行ってみると、無い(^^;)。
 え!? (後日談:ストリートビューで見ると、ある(^^;)。場所は間違ってなかった訳で、最近に閉店か移転したんだな)
 うーん…と考える、目の前の雙連站から一本で行ける中正紀念堂站の駅前に「赤肉胡椒餅」がある筈…。

 click!→昼メシ3は「赤肉胡椒餅」

 林森南路側の向かいに、「Green Juice」というオーガニックジュースのショップがあった。アップル+パイナップル・ジュースをいただく。
 ナイスコンボかも♪

 …ってなところで、ホテルにチェックイン。今回は善導寺站の近くに取った。狙いがミエミエ(笑)。
台北
 ふぅ夕方だ、一服…ということで近くで茶をしばく。
 シェラトン裏の「徳也」。茶芸館って聞いてたけど涮涮鍋屋さんだなあ…と思ってメニューを見ると、午茶はやってたので、寄る。(後日談:昔はホントに茶芸館だったが業態変更したらしい)
 阿里山高山茶と(市場でもよく見かける)洛神花茶。
 …で洛神花って何やねん?、とオバサンに聞くと「Wait a moment」(シェラトン裏のせいか此処のオバサンは英語が達者)…スマホを持ってきて翻訳を見せてくれる(^^;)。
 あ!、ロゼルかあ♪
 わりとサッパリした甘さが良い。今が季節らしい(?)。
台北
 click!→夕食は「MUME」

 敦化南路の公園はなかなかアートしておじゃります♪

■ 水曜日

台北  click!→朝食は「阜杭」

 まあそんで食べて6時過ぎとかな訳で、ホテルに帰って寝る(^^;)。
 ヒヨワですから(^^;)。
 昼メシに起き出す(^^;)。

 click!→昼食は「陽明春天」

 腹が脹れた、時間つぶしをどうしましょ(^^;)。
 何案か検討した結果、MAJI神農市場へ。
 ひやかしと買物。ここの食材関連は、セレクションがきいてるのとサイズが手ごろなので、やはり買いやすい。
 そして、三隻獅子英國餐廳でビール♪ 陽明春天で呑めなかったからね~(^^;)。…なんか以前もこーゆー流れでここで乾杯してた気がするが…(^^;)。
「台北だと、1泊2日でもリア充だねえ♪」
 などと言ってると小腹が減ってくる。
 最後の一食…まあ軽食だが、どうしよう?
 数案、検討したのだが、真正面(^^;)に「鼎泰豊(本店)」に行くことにした。
 決定要因としては、
「そろそろ一回くらいは行ってみてもいいんじゃね?」「平日の15時半とかさすがに行列が短いんじゃね?」
 ってところ(^^;)。

 click!→オヤツは「鼎泰豊」



 

2016年10月 奈 良

蹴上 ■ 土曜日

 えーと、奈良に向かうのである。
 えーと、ことのおこりは、奈良で催されている「古都祝奈良 ― 時空を超えたアートの祭典」を観に行こうぜい…って話。
 まあ秋はアートでしょ…でよろしいのだが、調べてみると、舞台部門・食部門などは日にちが限定されてたり即ソールドアウトだったり…で若干迷わしい。
 えーと、ではあるが、まあたまには秋の奈良に旅してみるのも、いっか。美術部門は概ね見られるようだし…(^^;)。

 大概の旅はダラダラと東京を昼ごろに出るワシらであるが、今回は一応アート鑑賞目的(?)。現地時間を多めに取れるように出発する。
 するって~と「昼食は京都あたりかな?」

 click!→昼食は「瓢亭」

 蹴上駅から地下鉄で京都駅。
 JRで奈良へ。鈍行の車窓からw。
 奈良に行く鈍行は遅い(^^;)、15分も後に出た快速に、早くも宇治駅で抜かされてしまう。
 1時間以上乗って、奈良だ・まいけるうぉるでん♪

 JR奈良駅前のホテル。
 夕食は東生駒…、は近鉄線である。近鉄奈良駅に向かって散歩。徒歩15分はかかる距離で、不便っちゃ不便。JRと近鉄の両線は交差しているのだが、そこにはどちらの駅も無い(ノ゜▽゜)ノ 。関西だにー。
 三条通はメインストリートの一つだが、京都から移動してくると、人の少なさにビックリする。定番のビックリだが(^^;)。まず最初に目につくのは、奈良漬屋の多さか(そりゃそか)。
 近鉄奈良~東生駒だが、これも近鉄の定番でどれに乗ったらいいかようわからん(^^;)。へべが駅員に尋ねると、彼女もダイヤグラムを取り出してしばらく唸った後、「*番線から…」と説明を始める。
東大寺
 click!→夕食は「アバロッツ」

 帰りは月に背中を押されるように、東生駒駅へ歩く。
 目の前で一本、行かれる。21時台、次の奈良行きはけっこー待つ(^^;)。
 時計を見ながら、一応ちょろっと目論見はあって、それは東大寺の「“船をつくる”プロジェクト」蔡國強…の22時までの夜間ライトアップ。
 近鉄奈良駅で22時まであと20分…とか。
 いやあビミョーですなあ…と言いながらも夜間散歩の開始。夜になると、ホントに観光地だっけ?というくらい、人がいないのが気持ちいい。
 興福寺~県庁~国立博物館~東大寺南大門
 南大門まで来ると、急にワサワサと、孤独な人が群れをなしている。
 えーなんだ!?…ってか、ポケもんか、そかそっか。
東大寺
 南大門を抜けると、すぐ鏡池…の筈。
 あ、灯りが、、、! あ、アレだあ♪
 東アジアを行くE La Nave Va、舟が浮び上がってますですよ♪
 Oh!うわー、きゃー!とか言ってシャッター押した…らば、フッ………と消灯ヽ(^~^;)ノ。
 ヲヒ!
 …ライトアップ最後の30秒を眺めたワシらであった(^^;)。
 いや、スポットが消えても見えなくなる訳ではないがw。

 まあしかし、アートフェスの紹介で概略は見ていたが、これはやっぱり蔡國強さんの信頼が厚くなるべさぁ…という感が強いですわ。
 切り口・コンセプト作り・持ってき方・やりよう・作品の眺め…、見事のひと言でピッタリはまっている。
 頼りになる… とみんな思っちゃう訳だが、答えてる(^^;)。上手い、と言えば、上手いし。
 これもずっと置いといてもええんちゃう?…って印象。
東大寺
 県庁まで戻って水門町へ。
 東大寺の向こうに若草山を望む。
 …おやおやおや、なんか一角を工事してますよ♪
「この土地は飲食施設となる予定」だそうですよ♪
 ヾ(〃^∇^)ノ…うふふ
 楽しみですね。
水門町 水門町
古都祝奈良 ■ 日曜日

 昼は、榛原の一如庵へ向かう。

「えーと、何って…?」
 と我々も存じ上げないところだったのだけど、雑誌の奈良特集で見かけた「蕎麦と地野菜料理」の店で、アコルドゥの川島さんも推挙されてる。
 これは奈良旅行中のボクらには、よいエクスカーション…と出かけてみる。

 click!→昼食は「一如庵」

 榛原まで行った道を逆に戻って、ダラダラ旅行はダラダラと奈良アート鑑賞開始。
 まずは興福寺へ向かう。
 興福寺・猿沢池近辺はさすがに修学旅行生や中国人が沢山いて、木刀片手に向かいあう…じゃなくて、木刀売ってる土産物屋の横でガイドを広げてる。かき分けて歩く。

 南円堂と三重塔の間の斜面に、イラン Sahand Hesamiyanの「開花」という作品。
 仏教とともに伝播した蓮花がモチーフ。何と言うか、フツーに見応えある。鹿も見入っている(笑)。
 すぐそこの雑踏が嘘のように作品周りは閑散としてて、イイ。(主催者的にはどうだか、は知らんが(^^;))
古都祝奈良
 猿沢池の横から「ならまち」方面へ。
 この池、亀が多いよな…と見るとやはりウジャウジャ。やはり目につくのはミシシッピアカミミガメ(^^;)。
 奈良町は「江戸から明治期の歴史を感じさせる」旧市街地だそうで、ウロつくのは楽しい。
古都祝奈良 古都祝奈良
古都祝奈良 北風呂町の倉庫 「雫 -story of the droplets-」 宮永愛子
 …って言ってたら、雨が降ってきちゃったよ(^^;)。
 凄い青天から始まった一日も「夜には雨」予報、だが、前倒しか?
 近くの作品、倉庫に駆け込む(^^;)。
 いやあよく残ってたな…というボロ倉庫は、染物屋さんのものだったようで、外観からアートしてる(^^;)が、その残滓を配置し残された染料で布を染める…「らしい」作品。
 係の人…いや作者かな…の解説を聞いてるうちに、雨が小やみに。

東城戸町会所(大国主命神社) 「地風」 黒田大祐
 倉庫から同じブロック裏手の大国主命神社…という辺りで、また雨。
 雨やどりアート行脚(^^;)。
 アート祭らしい作品。扇風機の首が回ると取り付けられたライトも一緒に回るというダイナミズムの発見がテーマだ(違)。
 座って見られるのでノンビリしてたら、雨あがる。
古都祝奈良
鎮宅霊符神社 「ボタン/雨」 西尾美也
 日が暮れだし、雨が降ったり止んだりしてるせいもあるのか、この辺りまで来ると人影がまばらでシーンとしている。日曜夕方だけど。
 アート鑑賞には、フンイキかなあ(主催者的にはどうだか、は知らんが(^^;))。

奈良オリエント館 「かやり火の蔵」 田中望
 この場所は幕末から戦前まで米問屋が営まれた町家だそうで、奥が深く、いきなり変なとこに井戸があったりする。
 作品は蚊帳のイメージらしく、美しい。
古都祝奈良
 受付の(スタンプラリー要員の、と言った方がいいか(^^;))おにーちゃんが1人。
 アートフェスの係は2人(以上)組で話し相手を作って寂しくならないようにしてる場合が多いが、「古都祝奈良」は何処も1人で、手持ち豚さん…って印象(^^;)。
 だからどう…ってことではないが、クロニクル的に書いとけば、今年は「地方アートフェス・バブルの崩壊」が急速に囁かれてきた年となった。何かそんなことを、思いだしてしまう空気…はある、か。
 ますますもって、人影は無い。閉館まで1時間半、ヒマそうだなあ(^^;)。

 click!→夕食は「イ・ルンガ」

 「イ・ルンガ」は東大寺南大門の横…みたいなもんなんで、連日だが、「“船をつくる”プロジェクト」蔡國強ライトアップを眺める。
 昨日は着いて30秒で消灯したが、今日は10分(^^;)。

 それにしても、奈良は久しぶりなのだが、こ~んなに鹿っていっぱいいたっけ?(^^;)
 へべは、「ナイトサファリ…」と呼ぶ♪
 そして、ひっきりなしに鳴いている。これもあんまり記憶無いなあ。こんな鳴き声だったか。
 季節のせいもあるのだろうか。昼は、聞かない。
古都祝奈良 古都祝奈良 古都祝奈良 古都祝奈良 古都祝奈良
 満月の東大寺南大門、満月の興福寺五重塔、満月のSahand Hesamiyan「開花」…見どころの多いナイトサファリである(笑)。

古都祝奈良
■ 月曜日

 昼メシ前にひとアート(^^;)。
 行きやすいとこで春日大社かな、と駅前タクシー乗場へ。
 …がら~ん。
 ほへ?…JR奈良駅前にタクシー無し? (乗る人の列も無し)
 数分後にきたタクシーに乗る。
「…ああ、月曜だからみんな休んでるのかもね。だいたい、奈良はタクシーが少ないんですよ。流しなんかまるで見ないでしょ?」
 …うーん、やっぱ京都と違うんだなあ。
「春日大社の帰り? いやああの辺にタクシーはいねぇな~」
 というので、念のためタクシーカードを貰う。
 春日大社自体はなかなかの人出。修学旅行が多いかな。
古都祝奈良
春日大社 「まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり」 紫舟+チームラボ

 大社は広い。二之鳥居の先の参拝所の前の…とか地図を見て進むも、どれだどれだ?(^^;)
 着到殿。
 到着を着到と言うのはウチのギョーカイではフツーのことで、てっきりバンドマン用語だと思っていたら(^^;)、日本語だった(^^;)。
 ウチのギョーカイのも、サカサマ語ではなくて歌舞伎から来てたのかなあ(^^;)。
 やっと辿り着いたが、作品は、…ち、チ**い、、、 内容がないよ~(^^;)
 昔のゲーセンか、免許更新の時に見せられるフィルムみたいな心持ち…
 ま、そうですか。場所は畏れ多いような凄いとこ。こーゆービッグなプロジェクトのシゴトを取ってくるのがアートだぜぃ…ってタイプの若さかなあ。
 ふと目を外にうつすと、幕の隙間から見える石灯篭の並びが妖しく美しい。苔が明け方の雨に濡れている。
 …ん、…もしや、そういう太古からの大社の美に気付かせるための、反面型アート作品なのか!(笑)
古都祝奈良
 ひと口にアートフェスと言っても、「古都祝奈良」は寺社仏閣コラボなどだいぶ性格の特異な内容ではある。実際、東大寺-蔡國強とかHesamiyan-興福寺とか、特別に相照らすものがあった。
 けででもまあ、ひと口にアートフェスと言えば、先述の通り「アートバブルがくたびれた」…という感はある。
 いくら何でも、一年毎日毎日どっかしらでビエンナーレだトリエンナーレだ言ってては、「作る方も・企画する方も・観る方も…間に合わねえよ…(^^;)」
 …うん、そうだねえ、、、
 駐車場まで戻ると、超ラッキーなことに駅方面行きのバスが入ってきた。

 click!→昼食は「リストランテ ナカモト」

 ホテルで荷物をピックアップし、快速で京都。鈍行よりずっとインターナショナルな車内。
 乗換えに30分ばかり。新幹線構内の「京老舗の味」売店はそこそこのモノが買えるんで、帰京日にピッタリ。
 覗きに行ったへべが、いづうの鯖寿司や大藤の千枚漬や文の助茶屋のわらび餅や原了郭の黒七味カレーwやらを抱えて戻ってくる。
柳家錦
 さて、奈良からの帰京日の夕食である。
 ある程度は東京近くに戻ってからの方が、ゆったりできる。
 当初は静岡に寄ろうと思ったのだが、調べてみると、静岡で行きたい店が軒並み月曜休だったりする。
 …じゃ、名古屋かな♪

 名古屋にも興味ある店は多々あるのだけど、今回は「柳家錦」にお邪魔した。
 岐阜県瑞浪「柳家」の、名古屋支店というか分店というか、である。
 瑞浪はノンビリしたところらしいが、コチラは「The 錦」って感じで名古屋的ギラギラ地帯、飲食水商売満載ビルの中にある。
 ホントによくあるビル飲食店街の眺めだが、入店すると、囲炉裏的に炭火が熾こされている。
柳家錦
「柳家錦」
 *落花生、蜂の子、小鮎
 *サクラマスのしゃぶしゃぶ しめじ・えのき
 *子持ち鮎の塩焼 はじかみ 蓼酢
 *焼き松茸
 *天麩羅:くろかわ・こうたけ・あわびたけ・まつたけ
 *鮎の春巻
 *箸休め:茗荷・茄子・零余子・山葵
 *鹿フィレ焼 柚子胡椒
 *鹿ロース焼 マスタード
 *小鉢:菜・いんげん・南瓜
 *長良川天然鰻タレ焼 山椒 ごはん
 *鮎松茸雑炊 香の物
 *ミニ柿・シャインマスカット・パイン
 +08 Meursault rouge / Laboure-Roi
柳家錦
 突出しは客が来る前から鎮座している。蜂の子が、大変に良質。
 ルーツが山の店らしく、食材の目利きと炭火芸が看板。

 軽く意表をついてサクラマスのしゃぶしゃぶから。一人三切れずつ・ほんの一振りで食べられる、そのためにコンロ鍋セット…は贅沢だ(笑)。美味。

 そして、到着時にはもう準備を開始していた子持ち鮎塩焼がジックリと炙られて現れる。ん~、もう巨大! いやあ実は炭火にかざされてるのを見た時はイワナかと思ったよ(笑)。これでもか、と鮎の子を賞味。
「頭はマズイですから残してください」…確かにこのデカさになると、少し齧ったがアタマは食うもんちゃう。でも可食ではあって、食べちゃうヒトも多いそうな。気分かな。
 まあ全体も、鮎の塩焼の味像とは離れてるけど、これがこの季節!…というのを味わう(べきなんだろう)。

 立派な松茸焼一本。いい形。

 次が4種茸天麩羅、揚げも上々だが、コウタケは頭抜けてる。クロカワもいい。コウタケは実物を見せてもらったが、サイズも香りも化け物級。
 今年はこれまでも、いいコウタケとの出会いが数度。当たりの年なのか、流通が良くなってるのか、(偶然か)。
柳家錦
 鮎春巻は鮎の中に味噌を塗って。Welcome to 名古屋♪

 鹿。フィレも申し分なかったのだが、次に出る脂付ロースはすんごい。ものすごく美味い。
 言えば、フックラとして香ばしく脂が甘く…とかなるのだが、そういう言葉の山を踏みつけて進軍し、皿の上が速攻で空っぽになるくらい、旨い。
 まあ、鹿の脂は大好物ですけどねー。質上々、そしてこの炭火炙り焼は素晴らしい。

 鰻は長良川、何か流れの速いとこ?のモノらしく、大変なアスリート。筋肉が素晴らしく、脂も十分についた、スーパー食材。噛むと、…年寄りだったら可哀想なくらい(笑)弾性が強く、川のジビエと格闘しているようだ。食べてどうだ、となるとヒトにもよるんだろうけど、見事な鰻。
 ここにはひと口のごはんが添えられる。実に気が利いてる。

 〆は鮎松茸の雑炊。うーん、この旅で数年分のマツタケをいただいたような気もする(^^;)。コチラでは、たいへんにキャリテプリ。

 水物では、ミニの柿って知らなかったけど、いいもんだなあ。シャインマスカットの粒を一回り大きくした程度なんで、ホントにミニ。

 水と言えば、銀座みたいな場所なんで、同伴っぽい…とかウォーター混じりもアリの客層。
 接客は、なごやか。(…一応、「和やか」と「名古屋か」でかけてます(^^;))


 

2016年10月 栃 木

Momiji ■ 土曜日

 秋が来た。9月の疲れを引き摺ったままの秋が来た。
 そこは、温泉でしょ♪
 …という訳で、連休の温泉日記。
 何処に向かおう?…やっぱり、何故か北に呼ばれる。
 東京から北を眺めると、特に理由は無いけどウチの空白区なのが栃木の山ん中。
 よっしゃ~、栃木シリーズに出発じゃ♪
Momiji
 …という序は、ちょっと嘘(^^;)。
 いやあチカれましたよ、温泉お願いしますよ、週末行きましょうよ…で、宿を取ったのまではホント。
「だけどまあ、10月に入るとさすがに温泉混んでるんだよ~」
「なんでだか2週目はとりわけ、凄くてねえ、空いてるとこ探すの大変だったよ」
「そんで、日曜まで混んでるのはビックリだわ」
「…」
『おい、ここ、ひょっとして体育の日で連休なんじゃね!?』
 ヽ(^~^;)ノ
 そこで、やっと、連休なのを発見し、週末1泊2日が2泊3日連戦となったのぢゃ(^^;)。

 北へ向かう西東京の旅人…のイマの「北の玄関」は、大宮。
 検討すると、何故か、そうなる。
 大宮まで出て、お昼。

 click!→昼食はグレイトエスケイプ
Momiji
 那須塩原駅からレンタカー。この駅は近辺が閑散としてるので、レンタカーで出発するのに気楽♪
 大宮でハンバーガー食ってるうちに降りだした豪雨はここではあがっているけど、連日の重い曇りに山は煙ってるし、どーなることやら…
 日光とかは知らんけど、駅~塩原方向はスイスイのドライブ。

●もみじ谷大吊橋
 ロードサイドすぐ、なので立ち寄る。
 「全長320メートルで無補剛桁歩道吊橋としては、本州最大級の長さ」だそう。
 あと1ヶ月もすると紅葉の名所となるらしいが、さすがに、まだ。
 かなりの高所恐怖症であるワタシめには「無理」だと思っていたのだが、渡れた(^^;)。ぐらぐらと揺れはするのだが、ビミョーに、剛性高い構造・落ちても死ななそうな高さと季節…などが心理的にOK牧場か(^^;)。
 あたりは靄靄…これも風情。
 支持索がカッコイイ。
 対岸にはなぜか河童像。どうもこの辺りはなにかと「河童がどーのこーの」というのがあるようだ。
Kotaro
●小太郎ヶ淵
 塩原温泉エリアまで進み、小太郎ヶ淵を目指す。
 山の中にちょろっとよろけたくらいのとこ…所要時間はしれているが、最後に淵に下りて行く未舗装道路はかなり荒い(^^;)。
 訪問目的は、まあ美しい淵らしい…ということもあるが、此処の「小太郎茶屋」という茶屋が面白いらしいと聞いて。
 クルマをとめて淵沿いに出ると、あった! たしかに、おもれー♪ なんか、無理やりなものが建ってる。
 ミニチュア展みたいな見え方でもある。風情と諧謔…的。
 名物が草餅ということで、いただく。ウドンやオデンや酒もある。
 草餅、素朴で美味しい。
Kotaro Kotaro Kotaro Kotaro
Kotaro  改めて見ると、周囲に空間が無い訳でもないのだが、茶屋は「建てられるギリギリ狙い」くらいの狭く険しいとこに作られている。
 “そーゆー風流”狙いってことでしょか♪
 風情一辺倒かと思うと、けっこー雑然としたとこあり、謎の「フジカラー自販機」の屹立あり、…で、電波流も混ざった名所だ。行くべしw。
Kotaro
Gensenkan ●塩原温泉郷元湯温泉元泉館
 塩原温泉の最奥が元湯(宿が3軒)。元泉館にお邪魔する。
 クルマを降りるといきなり、猛烈な硫黄の香り♪
 此処にカーブ作ったらどんな繊細なビオワインでも腐らなそうじゃ~(違)(笑)。
 温泉さ、来ただ!…って感じ。
 自家源泉3本のかけ流しはゴキゲンの泉質。栃木には多いのか、「とちぎ にごり湯の会」というのがあるようだ。
 大浴場+露天/桧風呂ともに、落ち着いた作り。硫黄のにごり湯だけど、中性に近いpHのせいか、アタリが柔らかく、優しく染み入ってくる。
 さすがは名湯の誉れ高き♪
 で、設備とか運営は、もろ“昭和”(^^;)。昭和マニアにはイイ…かもしんない。昭和の温泉旅館。ちゃんと鮪刺身が出るし(^^;)。
 部屋金庫はあるのだが、金庫鍵と部屋鍵が一緒に括られたタイプ。意味ないじゃ~ん…で、実際に「日帰りを装った物盗りによる被害が出てるので注意」○○警察…の紙が貼ってある。
 今は日帰りやる所は更衣室にロッカーを置いて備えたりしてるが、まずは、金庫鍵・部屋鍵を別ホルダーにして夫婦で分けて持てるようにした方が、いいんじゃね? (^^;)
Gensenkan Gensenkan HM
■ 日曜日

●ハンターマウンテン紅葉ゴンドラ2016
 スキー場の秋のアトラクション、山の紅葉を空中から眺めましょうというゴンドラ。
 秋営業開始2日目(^^;)で、山の紅葉はまだまだ“始まりの始まり”ぐらい。だけど、一本一本の単位で見ると綺麗に真っ赤に真っ黄に染まる気の早い奴もチラホラ。
 ゴンドラは標高1600mを10分かけて上がって行く。
 山頂は、強風と靄が覇を争って凄いことになってる。視界ゼロ~山脈一望、が繰り返される眺めは一興。風で遊歩道は無理(^^;)。

 日塩もみじライン~龍王峡ラインで鬼怒川に下りる。
 鬼怒川温泉は連休らしい人出。

 click!→昼食はピッツェリア・ディ・サポーレ

Hachiya  駅前「バウムクーヘン工房はちや」の店頭のバウムクーヘン焼き機を、小学生のようにガン見する(^^;)。

 鬼怒川~龍王峡~川治温泉、ここから西の山中へ方向をとり、川俣湖・奥鬼怒へ。
 この辺りから、まだ20~30kmあるのだがほぼ一本道のようなもの。この道は入ってすぐから閑散感に溢れていて素晴らしい♪ 秋のドライブ。
 まあ今回は「連休」に気付いたので、日光~東照宮~中禅寺湖近辺は(渋滞の名所いろは坂のことが頭をよぎって)避けてルート組みしたのだが、正解って感じ。

Jaoh ●蛇王の滝
●川俣湖

 click!→オヤツは、またぎの里
Kawamata Kawamata
Kaniyu
●奥鬼怒温泉加仁湯
 で、奥鬼怒へ向かう。
 前述の通り、連休に気付いてなかったボクらは、当初、土曜の元泉館だけ取っていた。その後で近隣の温泉を調べたのだが、ラッキーなことに、此処は此処で温泉迷の憧れの一軒である加仁湯に空きがあったべさ♪
 奥鬼怒は関東と言っても1泊2日では難しいこともあり、未踏の地。

 まずは女夫渕温泉まで進む。…温泉というくらいで温泉ホテルがあったのだが、2013年の震災で廃業している。
 その建物の向かいの市立無料駐車場にクルマを停める。…そう、ここから先のスーパー林道は一般車通行禁止で奥鬼怒四湯へ直接行くことは出来ない。
 辺りを見回すと、バス停と思しき所に「加仁湯」とボディに書かれたバスがいる。送迎だ。
 この旅館バスで30分ほど、林道をどっかんどっかん上がって行く。林道は作業用道でもあるので幅は結構あるが、マッサージ機のように揺れるw。
Kaniyu
 そんな山中の秘湯であるが、加仁湯は結構な規模で、昭和の温泉ホテル調に建つ。
 源泉が5本。そのうち4本が硫黄のにごり湯で、こちらも「とちぎ にごり湯の会」。大露天が第一~第三、その他いろいろの温泉三昧。
 こちらも、硫黄だけど柔らかく馴染み、ふっくらと滲み入ってくる「名湯」。すごい好み♪
 第二露天から川を挟んで対岸の急崖には、湧水が滝かと思うように降っている。この眺めは夜も適度にライトアップされて楽しい。
 どうでもいい話だが、昨日も今日も、更衣室に体重計が無い。爽やかなような寂しいような(笑)。
 山中の秘湯だが、そんなとこはサービス。そう言えば、使われてないっぽいしボックスだが「カラオケ」もある(^^;)。
 空に瞬くカシオペア。明日は久しぶりに晴れるだろうか。
 食事は(こちらも)「昭和の温泉」だが、こっちは「鮪刺身の出ない」程度の昭和度(笑)。アミタケなど茸は素晴らしく美味。
 朝食の方はごくシンプルだが、秀逸だった。

Kawamata
■ 月曜日

●奥鬼怒・川俣温泉 秋のそば祭2016
 女夫渕からすぐ、川俣温泉運動広場にて一日限りの「そば祭り」。
 4店舗の屋台(近隣宿泊者はキノコそばがタダ)・そば打ち体験コーナー・蕎麦早食い競争・炭焼屋台・産品販売…など。
 高台の運動場だが、最近に珍しくベラボウな(陽射しが暑いくらいな)好天になったのは、主催者に誰か行いが良い方がいらしたのでせう♪
 鹿肉燻製・山椒魚燻製・固形そばがゆ・小豆のとっかんを購入。鹿は柔らかめのジャーキーという感じだが、旨い。小豆のとっかんはヨーグルトで食うのもよろし。

 ここから「またぎの里」も、近い。
Kawamata
 click!→昼食は、またぎの里

 またぎの里もそうだが、栃木のここらはビールと言うとやたら例の、銀色の・**臭のする・営業の強い・アレ…が出てくる。
 アレが好きな人、ってのも勿論かまわないんだけど、アレって、ビールの代わりにはならんから、何か他のビールも置いてほしい…

●瀬戸合峡
 川俣湖の東端まで進むと川俣ダムがあり、そこから先の峡谷が「瀬戸合峡」という名の名所らしい。行ってみる。
 …話はそれるが、今回の立ち回り先、中国四国じゃないのに瀬戸とか・福島じゃないのに川俣とか・北海道じゃないのに大沼公園とか・山梨じゃないのに龍王とか…地名が紛らわしい。まあしかし日本の地名はそんなもんか…。
 山上から見渡せる「瀬戸合見晴休憩舎」へ。
 左手に川俣湖。眼前にダム。右手に峡谷。そこにかかる吊橋は「渡らっしゃい吊橋」と言うそうな。
 かなりの「絶景哉!」でごじゃる、実は今回まで知らんかった名所だけど不明を恥じる(^^;)。
 まだ早いけど紅葉したら凄そうぢゃ。
 休憩舎で一服。そば祭り会場で購入した燻製はコチラの産品だったみたい。
Seto Seto Seto
Ohgiya  瀬戸合峡を眺め下ろしながらクネクネ続くのは県道23号旧道と言うらしい。
 路側に停めて遠くを眺めるのは気持ちいいが、足下を見ると崖が急過ぎて気持ち悪いくらい(^^;)。真っ直ぐ直下に切り立つ、急峻な山だ。すげーとこ通してる旧道だ。

●ぎゃらりーかふぇ扇屋
 川治温泉まで戻る手前で、八汐湖~五十里湖~湯西川温泉方向へ行け…とナビが言う。
 中三依で「石臼挽きコーヒー」の看板に釣られて停まる。
 話好きな店主夫婦とお客(^^;)。漬物屋のご隠居らしい。お茶請けにその漬物もいただく。
「昨晩は何処へ?」
「奥鬼怒まで行ってました」
「宿は?」
「加仁湯」
「ああ、良かったでしょ。アソコにはウチの漬物入れてるよ」
「へ~♪」
 奇遇なことだ。ついでに数年前、加仁湯の女将さんや子供たちがクルマで雪崩にあって数晩をかまくら作って凌いだ話…なんてのも聞く。(→こんなことらしい)
 漬物は息子に譲った御主人は珈琲好きというより石臼好きらしい。石臼挽きそばがきもある。あと、栃餅も自慢のよう。余裕のある時だったら試してみたい。
 焼物もやってて、けっこー味のある作品を売っている。

 中三衣~上三衣~塩原温泉~西那須野~那須塩原
 クルマを返して鈍行で宇都宮。

 click!→夕食は、ナオミオオガキ


 

2016年 8月 大 阪

■ 月曜日

 大阪ラ・シームからお呼びでがんす。
 なーに?
 それがなんと、神保町「傳」とコラボだっちゅうじゃないですか。
 それはゴイスじゃないですか。
 お盆は東京でウダウダしてようかと思ってたワシらだが、急ぎ、新幹線と宿を押さえる。
 「傳」は大阪でのコラボは初、だそう。
 「ラ・シーム」も今年は各地で催し事リッチだ。

 コラボは18時開場18時半開演だという。
 お盆の大阪に着く、、、覚悟はしてたが、、、あ、、、暑い!
 今年は東京の暑さがちょっとだけ腰砕けなので、尚更暑く感じる。ムワっ、、、
 最近気に入ってる、動物園前の泊まり。


 click!→夕食は[傳xラ・シーム]



■ 火曜日

 さて、「傳xラ・シーム」コラボ目当てで来た大阪だけど即帰じゃ勿体ない(^^;)ので、2泊はすることにする。
 するけど、日程が「モロお盆」であちこちの店が閉まっている。
 この昼も実は、まず「ドノスティア」に電話をしたのだが誰も出んわ(^^;)。
 そして数軒の行きたい蕎麦店も「お盆休」or「火曜定休」を確認済(^^;)。
 そこで前から気にかかってたスリランカ料理はどうぢゃ!…と電話。やってるよ~、席も取ってもらえて、出発。

 「長堀鶴見緑地線のドーム前千代崎駅」。…駅名、長い(^^;)。
 大阪ドーム? ブレーブスだっけ? …って、おっさんおっさん(^^;)。
 駅から5分程度の利便立地なんだけど、陽射しが猛烈過ぎ。焼けたかも。
 駅からすぐのとこに朝日ロープっていうでかい鋼索工場があるんだけど、積み上がった鋼索がやたらとかっこいい。工業萌え。暑過ぎる日に、尚更カコイイ。
 そんな街角に水色の幌「スリランカレストラン」。
大阪
 click!→昼食はロッダグループ

 知らない街だから少し散歩…とも思うが、天頂の太陽が存在感あり過ぎ(^^;)。
「あ、そういえば長堀鶴見緑地線じゃん♪」と思えば心は森ノ宮、「ばん珈琲」まで一本である。
 お盆だけどやってた。
 入店、実に、ホッとする。変わらぬ空気だ。
 ブレンドC、へべはマザグラン。
 おかわりにブレンドC、へべもブレンドC(^^;)。好みなのだ。
 自分、珈琲はぶっちゃけ、オールドスクールもニュースクールも波の何番目かも、どれも良いものは良いと思うのだが、近年数を減らしつつある日本伝統珈琲道型の店…も残ってほしいものである(^^;)。

 click!→夕食はラ・カンロ

大阪
■ 水曜日

 click!→昼食は、守破離 谷町四丁目
大阪
 さて、夕飯までヒマだぞ(昨日もそうだったが(^^;))。
 暑過ぎて行動が雑になる。
 谷四だから森ノ宮が近い、と「ばん珈琲」再訪するが水曜定休。
 「あべのハルカス」に美術館があるらしい。電王戦詣でもかねてハルカスへ行ってみる。
 美術館の演目はスターウォーズで大混み、ヤメ。ハルカスに登るのは1500円もするのでヤメ。
 17階のカフェの展望で「これでええやん」、このカフェは珈琲200円と良心的。
 足元の天王寺公園の中に市立美術館がある。市営地下鉄にさかんにポスターが貼ってあっただしものは「デトロイト美術館展」。
 あまり気乗りしないけど、まぁコレか…と歩き出す。

 天王寺公園に出ると大阪城が建っている。…いや「醍醐」と書いた天守閣が。
 ううむ。ラブホらしい。ううむ、すげー。
 アートや。
 今回の旅でいちばんアートでした(^^;)。
大阪
 天王寺公園はたいへんな人出…だけあって市立美術館も地味な演目なのに大混み。
 (ううむ美術鑑賞は欧州の田舎に限る(^^;))
 まあ、モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、色々来たはった。
 感銘を受けたのが(コピーと写真なんで主たる展示ではないのだが)、デトロイト美術館の壁画の複製。
 フリーダ・カーロの夫、ディエゴ・リベラの作品。デトロイトに見に行きたくなるけど、デトロイトって用事無さそうだしなあ、大複製で見られてよかった。建物の古い市立美術館にもよく似合ってた。
 あ、あと、市立美術館の古いトイレはカッコイイでした。
大阪
大阪  天王寺公園から動物園・新世界と抜けて、動物園前のホテルで荷物をピックアップ。
 いつものことながら、新世界っつーのも、アートでヒップで観光や(^^;)。
大阪 大阪


 

2016年 7月 コペンハーゲン・フェロー諸島

CC ■ 日曜日

 click!→昼食は、Hija De Sanchez
 click!→Hallernes Smørrebrød

 Torvehallerne内のCoffee Collectiveで、エスプレッソダブルと本日ドリップ。

Faroe
■ 月曜日

[AQ!]
 いよいよ旅「本編」の始まりだあ!
 いそいそと空港へ出かける。
 えーとアトランティックエアウェイズは、、、、

 と言うわけでFaroe Islandsへ出発なのである。
 まあこの、エアも独特だ。フェローは一応デンマーク領の自治国なのだけど、SASは飛んでいないのだ。実質飛んでるのは、フェローのエアであるアトランティックエアウェイズだけ…と言ってもいいくらい。
「沖縄にはANAもJALも飛ばないです、琉球航空だけ」…みたいなもんだと思うと、変わってるわ。
 カストラップ空港で「アトランティックエアは…」と探すと、カウンターが1つだけ、出てた。

 様子がわからないので出発2時間前に空港に来た。
 同様のヒトも多いのか、2時間前にしては列が出来てる。機体はA319。
Copenhagen
 早めに来たのは、空港で昼メシをとろうという皮算用もある。
 行ってみたのはアーマンズ。

 …という訳で、へべ、スモーブローを語る。

[へべ]
 スモーブロー…それってアレだよね、黒パンにサーモンだの小海老だの野菜と載せてナイフとフォークで食べる北欧のオープンサンド? だっけ? …そう思った貴方、ほぼ正解です。
 自分がこれまで食べた印象だと、悪くはないのもあったけど、かと言ってあまりグッとくるものでもない、くらいの食べ物かなと思ってました。
 …ごめんなさい! ボクらが悪うござんした。
 今回のコは、本気のスモーブローの、もっと奥深そうな世界を垣間見たかも。
 上質な素材を使って、ピタリとはまった取り合わせで出てくると、不思議なくらい違う景色が見えてくるから、おもしろいものだと思いました。

 きっかけは、タコスの後でもうちょっと何か食べたいな、とTorvehallerne内をウロウロと物色していて目にとまったHallernes Smørrebrød。
 ショーケースにずらりと並んだミニサイズのスモーブローが、何だか美味しそう。…という直感は当たりでした。定番の一つ、ニシンの酢漬けのも良かったけれど、ジャガイモのスモーブローが何だか感動的に旨くって。

 悔い改めた罪人たち(笑)に、意外と早く訪れた次のチャンスは、空港での待ち時間。
 実に都合のいい位置に、なんとアーマンズの支店を発見♪
 ここでもやっぱりジャガイモのが絶品でした。茹でた芋のスライスを黒パンに載せて何が嬉しいかと思うわけですが、食べるとこれが旨い。
 もひとつ頼んだ、さっと焼いたビーフのスモーブローも美味しい。バターやマスタード・スプレッド類、取り合わせる野菜、仕上げに散らす揚げ玉葱やハーブなどの薬味の類に至るまで、全員参加のチーム戦でないと、なかなかこうはならないんでしょうねぇ。
Faroe
[AQ!]
 フェロー諸島への飛行は2時間だが、時差が1時間ある。英国時間だ。
 地図で見ると英国の上だし。英国・アイスランド・ノルウェーの真ん中の島。
 後日聞いたタクシー運転手氏のざっくりした概論でも、「やっぱ強いていうと英国かノルウェーなんだよねえ此処(笑)」。
 デンマーク領になった経緯は、(相変わらずの)英仏の北欧を巻き込んだ揉め事の時に、ノルウェーからデンマークに「ギフトとして」進呈された…らしい。

 機内食はSushi(笑)。
 サーモン握りとカッパ巻。カッパはともかく、サーモンはウムムム、、、!…ってくらい旨い(^^;)。
 まあこの近辺は「乱獲でろくな鮭のいなくなった日本」に売りつけてるだけで食ってけるようなエリアらしいからなあ。
 サーモン握りなんて久しぶりに食ったけど、トロみたいでいいじゃん。日本のガストロ鮨屋も、絶滅危惧種ばっかりじゃなくてサーモンも握った方がよくねか? (笑)
 フェローには、行かなかったけど鮨屋もある。帰りの機内食も同じSushiだった。
Faroe
 島は忽然と現れる。
 まあ、どこ領であるにせよ、「絶海の孤島」だヽ(^~^;)ノ。

 飛行機の到着を待っていた公共バスに乗り込む。首都トースハウンまで40分くらい。
 (Tórshavn:ちなみに片仮名表記は、トースハウン・トールシャウン・トシュハウンなど。俺らの耳だと、トーシャウンみたいな感じ)
 空港のあるVágar島をバスは行く。
 うわあああああ、すげえ風景だあああ。
 唖然というか呆然というか、言葉を失う巨大さ。
 すごすぐる、、、

 そう、我々がこの数年、フェロー行きを祈願してたのは、お察しの通り、第一には「メシ目当て」である。「レストラン狙い」である。
 …まあなんだ「モダンノルディックキュイジーヌの先端を知るにはフェロー諸島に行かないといけませんね〜」ってのもすごい時代だとは思うが(笑)。
 そんな我々でも、この窓外に展開する景色には感動するしかない。
 フェローの凄いのは、どっかに「絶景ポイント」がある…なんてんじゃなくて、ほぼ全てが絶景…なんだよなあ。
Faroe
[へべ]
 空港からのバスに揺られる道すがら、ひたすら車窓の風景に見入ってしまう…。ここはこの世の果てだろうか。岩と、草と、水がある。というか、ほとんどそれしかない。あとは、ときどき羊。たまに牛馬や家禽。時折思い出したように、海辺に小さな集落が見えてくる。家の屋根に草が生えてる。空にはあやしく雲が渦巻き、ところどころで雨を降らせる。

 フェロー諸島に行ってみたい。そう思ったのは数年前のことだった。そこには人間よりも沢山の羊がいて、島人たちはその羊の肉や海産物を食べて暮らしている(実際には島の羊だけでは足りず、アイスランドあたりから輸入までしているとか)とか、羊肉や魚を吊るして作るraestという独特の発酵食品があるとか、年に一度の大きな祭りではチェーンダンスを延々と踊るとか…。そして、そこには、島の文化と食材を愛する気鋭の若手シェフのレストランがあるという。それは行かねば!

[AQ!]
 2002年に開通した海底トンネルでStreymoy島へ。
 ずっと、ある種独特な風景を呈して見えるのは「木の無いこと」だ。
 寒冷な岩地…という条件下で、生えないらしい。基本的に、「岩」の表面にちょろっと「草」が生えその間のあちこちを「水」が流れてる、というだけの構成の土地なのだ。
 それでもTórshavnに入ると、普通の庭木が生えた光景となる。木は、人間が植えたもの、だそう。
Faroe
 バス停は、船着場でもあり、タクシー乗り場でもある。
 宿泊のホテルHafniaの看板が見える。
 小雨が舞ってきたので、いそいそと向かう。
 そう、「天気が変わりやすい」とは聞いてきたのだが、もんのすごく天気が変わりやすい島だ。
 まあ要するに、すごく簡単に雨がパラつきやすいのだ。

 ちなみに言語はフェロー語。まったく得体がしれないが、こちとら、デンマーク語だってチンプンカンプンなんで、ちっともコタえないぜ!(笑)
 ま、北欧だから英語でOK…という以上に英国との結びつきは強い(地図見たら、スコットランド独立時には連合国んなったら?って感じだし)。
 通貨はフェロークローネ(!)。大事にお札を持って帰りました(笑)。すげー簡単なデザインの札。デンマーククローネ・コンパチだがデンマーク本土では使えない。ちなみに硬貨は作ってないのでデンマーククローネ硬貨が流通。
 あと、デンマーク本土よりもユーロの通用度が高い。

 Tórshavnを散歩。
 最大のショッピングモールSMSに行ったけど、ここは日常用か。
 ガラス工房が素敵。ガラスじゃなきゃ持って帰るのに。
 フェローセーターを探してあちこち覗くのが楽しい。…し、セーターが必要な島であることは追々わかっていく(^^;)。
Faroe
 click!→夕食はAarstova


■ 火曜日

 ところで折角フェロー諸島に来たのであるから、観光しなきゃいかん。
 …というのが、フツーに言えば本末転倒なのであるが(^^;)。

 案外、本末転倒組には観光の絞りこみは難題だった。
 というのも、とにかく、島には見どころやらポイントが多過ぎるほど、ある。あって、その観光難易度(体力とか時間がどのくらい要るか、とか)が色々バラバラだ。
 手段は、バス・タクシー・レンタカー・船・ハイキング…の組み合わせとなるが、これがまた分かりにくい。
 …ってゆーか、フェローの場合、「とにかく初心者はこうしなさい」的なネット上の安易サジェスチョンが、あんまし無いのだ。情報の数は色々出ているのだが。
 最も簡明でよく紹介されてるバスツアーなんかは、催行曜日が限られてて案外ダメだったり。
 (結局、ネットでは大した「見通し」は得られなかったのだが、来てみると、ネットに出てないものも含め、現地では各種ツアーなど沢山の用意・選択肢がある。まあそういう意味では「来てから考える」も手だったかもしれないが)
Faroe
 そんな中、最初のうちは気付かなかったのだが、Vestmannaという所から毎日出航してる「バードクリフ見学ツアー」というのが、ウチら的には浮かび上がった。
 海鳥が群れ集う断崖を海側からボートで眺めるツアー。ネット予約可能で、10時から所要2時間…と規模もちょうど良い。
 何たって、へべ念願の「パフィンが見たい!」が叶うかもしれないし♪
Faroe
 Torshavn→Vestmanna間は小一時間、これはバスが出ている。
 300番のバスのおっちゃんに「ヴェストマンナ行きますかのぉ?」と尋ねると
「うん、乗りなさい、途中で乗換えだけどね。そん時ゃ教える」。
 ヴァガール島トンネルの手前でその乗換え、一回り小さい100番バスが既に待っている。
「どこ行くの?」「ヴェストマンナ・ツーリストセンター」「はいはい」
 100番の峠越えは霧の中、この霧はヒルフォッグと言うらしい。海岸沿いと山の上と、道の高低差が大きいので、道中が面白い。
 100番にーちゃんは降りる時、「はい、これが帰りの時刻表。乗りたきゃ、道のそこんとこの角に立っててね」と親切なのであった。

 寒い。
 かなり着込んできたつもりなのだがそれでも寒い。
 10分ほど散歩してると9時、ツーリストセンターが開く。
 へべはセンターで手頃なセーターを見つけて、買い足す。…これは正解で、一枚増やさなかったら船上で凍え死んだ(笑)。
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Faroe  ところでフェロー諸島ったら、この辺りつーのは、我々「ヴィンランドサーガ」ファンにとっては聖地みたいなものなのでもある(笑)。
 で、このツーリストセンターの2階は「サーガ・ミュージアム」という展示になっているのだ。
 これは見学せねば。
 えーと、実際に何があるかというと、ひたすらに血腥いシーンが続くかなりリアルな蝋人形館。…ある種、清々しいほどである。やっぱヴァイキングと言えば、首チョンパさあ♪
 …真面目に勉強したい向きには、音声ガイドの用意もある。
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Faroe  ツーリストセンターは波止場に建っている。
 すぐ横の海に、小型高速艇って感じの今日のボートが停まっている。
 まだ時間があるので、カフェでアップルパイと珈琲。
 10時の出航近くになると、おまーら一体何処から来ましたか?…と聞きたくなるくらい、ワラワラと人が湧いてくる。
 我先に乗船。
 ただ航海に移ってからわかるのだが、みな船上であっちだこっちだと動き回るんで、「いい席を取る」とかは、ほとんど意味がない(笑)。
 席は「下の階」が船内、「上の階」は吹きっさらし。出航直後は「今から外じゃ寒いべ」と下の階で座ってる人も多い(ワシらも)のだが、ある程度「いい所」に差し掛かって以降は足の具合の悪いお年寄り以外はほぼ全員が吹きっさらしの外に出てきてしまう(笑)。
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 このツアーは、海辺の断崖絶壁とそこを舞う鳥たちを海から眺めるもの。段々と崖が急になっていく。
 ポツポツと、急な斜面にへばりつくようにして孤独に草を食んでいる羊がいたりして、ビックリする。一日どうやって暮らしているのやら。島のすべての羊には、その「持ち主」がいるそうだが、コイツとその持ち主との関係はどうなってんだか。

 船は、内海っぽいうちは穏やかだが、外に出ると大西洋の荒波に揉まれて揺れる。その辺りとなると絶壁はホントにそそり立ち、草も生えない。
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Faroe  その光景は、正しく、筆舌に尽くしがたし…としか言い様がない。
 あまりに巨大なそれに、原始…という言葉が浮かんでくる。
 高い崖の上の方は靄に霞んで見えない。多分、このくらいの天気の方がかっこいい(笑)。

 崖に接近する辺りから、一応落石に配慮してか、全員に黄色いヘルメットが回ってくる。
 探検隊だ(笑)。
 みんなで黄色いヘルメットをかぶってる、って、案外楽しい見た目だ。

 恐ろしく高い崖を鳥たちが旋回する下、船のスタッフの1人のおっちゃんが「オマエらは何処だ、東京か、日本には親戚がおってなあ…」と呑気な話を始める。
 人懐こいヒトは多いのだ。

 ツアーはちょっきり2時間で終わる。気分的にはもっとずっと見てた感じだが。
 12時15分のバスがぴったりで、Torshavnに戻る。
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 *****

 さてお昼を食べなければ。
 まあ、時間と夜のゴチソウを考えると「軽くカフェ飯」みたいな感じかな。
 …で、中心部へ歩き、人気あるげなカフェ「Smyrjibreyðscafe」に入る。

 フィッシュ&チップスにインド風カレースープ…という珍妙な取り合わせに、だいぶ慣れてきたフェロー産ビール。Föroya Bjór Pilsnerだったかな。
 Föroya BjórとOkkaraが2大ブランドで、それぞれ各種ビールを出している。
 カレースープが妙にうまい。フェローに来てから、つまんないもんがなかなか、悪くない。
 やっぱ水が美味いからかなあ、、、?
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 …ってとこで、水の話をしよう。
 フェローは、羊の島にして鳥の島、ヴァイキングの島…だが、水の島でもある。
 至る所が天然の銘水状態である。
 ホテルの水道水が甘露である。
 自分の場合、フェローに来て水をいただいて思い出したのは、比良山系の水だった。(シャワーの浴び心地も比良っぽい(笑))
 いや、だから、フェローの食べ物の美味しさには水の味は関係してるのかもしれない。
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Faroe  Smyrjibreyðscafeにいる間に一度かなりの雨、足止め。
 そう言えばフェローは翌々日に大規模な祭り「国民の日」を控えており、道路上の飾り電球取り付けなど一斉に作業中なのだが、大粒の雨の間は休み。

 天気のご機嫌を伺いつつ、美術館に向かって歩く。
 まず、スタジアムに着く。スポーツ施設が集中している。フェローで最も盛んなスポーツはサッカー、次が伝統ボートだそうな。
 フェロー代表チームは、今年のアイスランド代表チームの活躍をどう思って見ていたのだろうか。
 …っていうか、生きてるうちに一回くらい、ユーロかワールドカップに出るフェロー代表チームを見られねーかなー(笑)。
 練習グランドを見下ろす丘の彫刻は、既にアート(笑)。
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 スタジアムの向かいの林の中に美術館「Listasvan Føroya」はある。
 小さくてお洒落な建物。
 玄関前の「妊婦の逆さ富士像」みたいなんが、印象的。

 収蔵はほとんどフェローのアーティスト。
 一翼は特設展会場になっているが、現在進行形でアーティスト諸氏が制作中。
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Faroe  また雨だ。「天気の変わりやすい」フェローだが、この日は雨がち。
 美術館カフェ(と言っても勝手にコーヒー注いで飲むだけ)でダラダラとやり過ごす。

 タクシー会社で明日の相談。
 「tutlレコード」で試聴、結局フェローアーティストコンピを2枚買う。音楽の島…でもあるフェローを支えるショップ&レーベルであるらしい。

 click!→夕食はKOKS

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■ 水曜日

 島から帰る日が来た。
 飛行機は14:55なので、半日程度の時間がある。様子がわからないので事前には何も決めていない時間だ。
 サササと回るにはタクシーが便利そう…とは思っていたが、こちらに来てタクシー会社を覗いてみると、「モデルプラン観光」を割と手ごろな価格で売っている。
 そこを相談することとした。
 空港のあるVágar島にはBøur・Gasadalurなどの景勝地がある。その辺りを回る「プラン」は3時間見当となっている。これは丁度良さそうだ。
「10時ホテル出迎え~Bøur・Gasadalur辺りを回ってけれ~13時過ぎに空港に落としてね」
 で予約成立。
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 タクシーの手馴れたオッちゃんはオッドさん。オッドなんたら…というフルネームはノルウェー系の名前だそうで、「島には俺ともう1人しかいないんだよ♪」。(…そんなこともわかってんのか、さすがに小さい島だなあ(^^;))
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Faroe  トースハウンを出たクルマは、クルリと丘の方に向かう。
 ほよ?
「眺めがいいからね、旧道で行くよ」
 TórshavnからVágar島を目指すのはStreymoy島を横断していく感じなのだが、海沿いを回って山はトンネルで抜けてくのが新道であるのに対し、ウネウネと尾根を行く旧道があるのだ。
 たしかに見晴らしが素晴らしい。
 交通量が少ないので、この辺をうろついてる羊はヤバイ(^^;)。車道に飛び出してきたりする。新道も路側に羊がいたりはするのだが、落ち着き払った奴らばかりだ。
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Faroe  ボトリングされたミネラルウォーター要らずの島の豊富な素晴らしい水の話してたら、オッド氏「ダイレクトで飲んでみるかい?」とクルマを停める。
 清冽!
 こういう水の筋が、無数にある。
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Faroe  4kmの海底トンネルを抜けてVágar島へ。
 このトンネルは2002年完成でノルウェーの協力による…だっけかな。「Vágar島とStreymoy島の両側から掘ってったんだけどさ、海底の真ん中で出合った時に1cmしかズレてなかったんだよお♪」というのが自慢話のようであった(笑)。

 Vágar空港を通り過ぎ、Bøur村へ。
 ここから眺める奇怪島…えーとTindhólmurという名前らしい…の姿は「フェロー紹介」の類によく現れる。
“おお、コレか!”
 オッド氏「魔女の指みたいダロ?」
 こちら側から見ても急峻だが、逆側は断崖になっているらしい。
Faroe
 Bøurを抜けて進むと険しい山に心細く掘られたトンネルに行き着く。
 これを抜けるとGasadalurに至る。
「このトンネルが出来るまでは、歩いて山を越えてくしかなかったんよ(^^;)」
 という、ほとんど断絶された小集落。

 集落に入る前の見晴らし台から、
“おお、おお、コレか!コレか!”(^^;)
 の海へ落ちて行く『滝』が望める。
 落ちたらイチコロ…の崖であることを忘れるくらいの、絶景だ。

 …と、先ほどから何か目を凝らしてたオッド氏が、
「おいオマーら、いるぜ、いるぜ~♪」
 え、何ナニ?…と滝の吹き出し口あたりを見てみると、

 イターーーーーーーーー!!!

 あれはあれは、紛うことなき、パ・パ・パフィンじゃ、あ~りませんか♪

 いそいそと双眼鏡を取り出し、パフィンにセイ・フェローする♪
 昨日のバードクリフ探検では、遠くに舞い踊る鳥のうち「あの下手な飛び方がパフィンくさいなあ…」くらいに止まっていたのだが、ついに、パフィンをこの目に焼き付けることが出来た。

 クルマを進めて集落に停め、その先の崖へ進む。
 足を滑らせるとタダじゃ済まない気もするが、とても気持ちいい。
 こちらの崖でも、数羽のパフィン♪
 そして海の向こうにはMykines島がすっぽり雲に覆われて霞んでいる。その島こそはバードオブパラダイス、Mykinesまで行けばパフィンも今度は接写チャンスがあるらしいが(^^;)。
 まあしかし、生パフィン見たゾ!…という気分が重要!
Faroe Faroe
Faroe  ところでパフィンの食味の方だが、オッド氏によると「俺はチキンより好きだなぁ」だそう。
 まあ今は減ってしまったから食わなそうだけど、昔は多い年にはこの崖にも千のオーダーで群れていたそうで、崖にロープを垂らして下りて行き網でさらって来ていたものらしい。

 ***

 オッド氏は「フェローの色が好きなんだよ。光の色とその移り変わりを見るのが、好きなんだ」と言ってた。
 仰ってることの意味が、もんのすごくわかりやすい(笑)。それほどの、今日も、光の祭典だ。
 昨日は雨寄り、今日は晴寄り…という違いはあるが、いずれも激しく変化する…。

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Faroe  空港でハンバーガー。
 管制塔のシステムエラーがど~の…で小一時間ディレイ。

 たったの3日のフェロー滞在だったが、コペンに戻ってみるとコペンがえれぇ大都会!…に見える(^^;)。
 あと、暑い(^^;)。

 またコペン中央駅近くのホテル…だが、前半戦とは違うとこ。同じとこだと空いてない。
 やっぱり便利なので雰囲気はどうでも駅近くにしてしまうが、便利なので混んでる(^^;)。駅徒歩3分以内のホテル、6,7軒は泊まったことあると思う(^^;)。

 さて今宵のレストランは「Geist」。
 こちらはKongens Nytorvにある。Nyhavnも近く、一つの中心地。
 この「Kongens Nytorv/Nyhavn」エリアと「駅/Tivoli」エリアの間、約1.5kmというのが、ビミョーな距離。
 ブラブラと流し歩く…には丁度いいくらいなのだが、目的を持って向かう…と案外に遠い。
 両者を結ぶStrøgetの人混みが、楽しいしウザい(笑)。
 …んで、いま、この両者を結ぶ地下鉄路線が絶賛工事中。完成はだいぶ先の日付だったような気はするが、コレが通ると観光客にとってだいぶ「メトロで動く」街になるかなあ。

 今日は「散歩気分OK」と言うことで、Kongens Nytorvまで歩く。

 click!→夕食はGeist

Copenhagen
■ 木曜日

 昼食は、こないだ良かったHija De Sanchezをアゲインかなあ。
 今回はKødbyen店に行ってみよう。

 元食肉市場、肉の町Kødbyenは中央駅から近い。
 周辺は前述の通り、今っぽいクールな店がバシバシ増えている。Fiskebarだけ寂しくあかりを灯していたのが嘘のよう(笑)。
Copenhagen
 click!→昼食はHija De Sanchez [Kødbyen]

 駅の方にブラブラ戻ると、何やら展覧会の匂い。
 Øksnehallenという施設で「Africa Reframed」という企画展をやっている。覗いてみよう。
 文字通り、アフリカのアーティストの特集。写真モノが多いかな。人出が少ない(^^;)ので、居心地よい。
 一角がミニシアターになってて一日中、上映されている。ドキュメンタリーフィルムを一本、まるっと見てしまった。
 時間つぶし…と言っては大変に申し訳ないが、いい時間つぶし♪
Copenhagen Copenhagen Copenhagen Copenhagen Copenhagen
Copenhagen  ま、ここらで珈琲でせう。
 この場所だと、Estate coffeeだにゃ。
Copenhagen
Klampenborg  コペン郊外Klampenborgの「Den Røde Cottage」へ行く。
「郊外って?」
 とへべ。そう、郊外と言っても訪問難易度はピンキリだからな、
「井の頭公園に建ってる…とかって感じみたいよ~」
 実際には東京駅に泊まってるワシらにとっては、新宿御苑の店に行くぐらいだったか(笑)。
Klampenborg
 10分間隔くらいで発車するKlampenborg方面行きに乗って約20分。Klampenborg駅から徒歩10分弱で「Den Røde Cottage」。
 たしかにかなり気楽なアクセスだ。帰りも24時台でも20分間隔で電車がある。市内のレストランに行くのとさして違わない。

 都心20分は通勤圏?…とも思うのだが、着いたKlampenborg駅はノンビリ田舎気分。
 駅を出ると馬車がいる(!)…となると観光エリアでもあるんかなあ。
 フラフラと彷徨い出ると、3分で海水浴場に着きまする。
 天気も馬鹿っ晴れで、ひたすら呑気な海辺の情景。
 ヘジャブ姿の女性の大集団も目をひく。彼女たちも大勢のピクニック好きよね~。ヘジャブ姿のまんまだけど、突堤の先までフラリと歩く。
Klampenborg
 裸のガキんちょに、フリスビー犬の調教の如くサッカーボールを投げて走り回らせているオトーサン。
 そこかしこに「アレ、今日の食卓にのってるかも?」…なビーチハーブ。
Klampenborg Klampenborg
Klampenborg  チラリと見えた海岸に出て短い北欧の夏気分のお裾分けをいただいて、「Den Røde Cottage」方向へ。
 海辺は海水浴場だが陸の方を見るとすぐ、木が林立しており森林公園のような感じになっている。
 臨海と林間がすぐ隣り合わせとはゼータクな(笑)、の、林間の方の只中に「Den Røde Cottage」はある。

 click!→夕食はDen Røde Cottage

Copenhagen
■ 金曜日

 あとデンマーク人が好きなものと言えばホットドッグ?
 まあよく食ってて旨そうなんだけど、あんまし付き合ったことない。
 今日は混じってかぶりついてみましょか、と。

 ただベタ過ぎるのか、どの店がいいのかイマイチよくわからん。
 また評判のいい屋台でも「いつどこに出るのか」神出鬼没な奴とか、、、
 まあ行けば食えそうなとことしてDØPにした。
 場所を調べてみると「ああアレか」…な、目抜通りStrøgetの途中の屋台の一つ。

Copenhagen  click!→昼食はDØP

 DØPは簡単なソフトドリンクしかなかったけど、ホットドッグを食ったらいきなりビール欲が炸裂。
 近所のアイリッシュパブ「The Dubliner」に飛び込んでギネス。
 パブの前の広場では、シャボン玉やら空中浮遊系(最近の欧州、多いな)の芸人が人を集める。

 ここまで来たのでついでにマガザンドゥノールの地下の食品売場を一周冷やかす。
 蛙の形のチョコが可愛い、などと若い観光客のようなことを言う。
 この地でもクラフトビールの種類が増えている感じ。
Copenhagen
 一休みはJOE & THE JUICE。マガザン内でも2店舗に増えてた。
 こちらは「ホワッチュアネーム?」で名前を聞いて、呼び出す型。叫びやすいかなと「アキーラ」で呼んでもらってるが、「スケーベ」とか「ヘンターイ」みたいな名前にした方がわかりやすいかなあ?

 まだ時間があるのでもうちょっとアート行脚。
 現代アートギャラリーとしては古参だそう…な、Den Frie Udstillingsbygningへ。
 中央駅から2つめのØsterport駅の目の前にある小さな美術館。
 企画展中心なんだろう、1階の5サルを使って『Native, Exotic, Normal』(Hesselholdt & Mejlvang)展、それと地下の1サルで『Salon des Refuses』(Tina Maria Nielsen)展。
 前者は不思議な味わいのインスタレーションでかなり好み、、、なのだが、これが何せ1サル1作品の大作スタイル。結構堪能して見惚れていても1作品3分もかからない…それが5作品だけ、という訳で、時間潰しとしてはヒジョーに燃費が良いというか悪いというか(^^;)。
 良い訪問だったが、時間余る。
Copenhagen Copenhagen Copenhagen
Copenhagen  へべがググると、ニューハウン付近のギャラリーでEnoの「The Ship」のミュージックインスタレーションをやってるらしい。
 じゃあ、そこ行こう。
 地図ると、Østerport駅からニューハウンは徒歩圏内。
 歩き出すと、建物群が変だ。
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 特徴的なオレンジ色に塗られたものすごーく細長い長屋が、何棟も何棟も並んでいる。
 これは絶対、なんかだ!…とは思うものの、何だかわからず。
 後で見たら、Nyboderという17-18世紀の海軍兵舎らしい。
 多少マイナー観光物件扱いみたいだけど、近所の人魚姫見るよりぜってー面白いと思う(笑)。
 …って、俺ら、いまだに人魚姫見たことないけど(^^;)。
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 散歩にちょうどよろしげな経路を行き、ニューハウンに着くと、いきなり観光客爆裂している。ものすごい人出。夏だ。
 Kunsthal Charlottenborgのギャラリーはその脇にあるけど、この中は都合よいことに、あまり人気無し。
Copenhagen  The Shipは、グルリとマルチにスピーカーを配して(オーディオSpから楽器用・ラジカセまで)音響空間を作るインスタレーション。申し訳程度にアート物件も散らしてある。
 豊富にソファが置かれてて、ぶっちゃけ薄暗い中で寝転がって音の波を浴びていられる…という「あらゆる観光地でやってほしいインスタレーション」by へべ。
 もういっちょぶっちゃけると、The ShipはEno作品の中では「まあまあ」くらいかなあ…の出来だという気はするのだが、こうやって味わえるのは素晴らしい。
Copenhagen
 click!→夕食はM&H

Copenhagen
■ 土曜日

 帰国日(寂しい)。
 帰りのフライトが15:45なので、昼ワンチャンスあり。と言っても、ガストロ…というかレストランでは時間的にキビシイ。
 この「帰り日昼食」はもう決めてある。
 Kødbyenの「Warpigs」、マイクロブルワリーの雄MikkellerのBBQ店。
 ここでいいだけ肉を食ってビールを呑もう、という腹だ。

 Kødbyenは中央駅からすぐ、勢いあまって開店前に着いてしまう。
 辺りを一周。変な「騙し絵ビル」に騙される。
 11時、こんにちは。
 さすがに開店すぐは閑散としている。
Copenhagen
 乾杯!
 今回も楽しませてくれたデンマークに感謝!
 滞在中あちこちでいただいたMikkellerのビール、さすがに本丸で呑むとひと際旨い(←プラセボ)。
 それぞれのタイプを生かした活性高い醸造だ。
 スペアリブ・ブリスケに齧りつく。…ってコリャ、かな~り最強のビールのアテだわなあ♪ ウマ!
 うーん、やっぱ肉の関連があるんで「日本だとありつけない」度がかなり高いセットな気がする。
 日本人的にはやっぱ、「RAMEN TO BÍIRU」じゃなくて「Warpigs」だ(笑)。

 2杯ずつと、追加のソーセージもたいらげて、とりあえず満足。
 フラフラとKødbyenの週末屋台を冷やかして歩く。
Copenhagen
 歩いてると、〆的なものも食いたくなる(^^;)。
 〆なのかどうかビミョーだが、フラフラと、またしても「Hija De Sanchez [Kødbyen]」に吸い込まれる。
 食いやすいよなあ、ここのタコス♪

 屋台村に、コペン名物エスプレッソ屋台も出てたよなあ…と戻って、ワンショット決める。
「Kalles Kaffe」
 ああ幸せ♪

 中央駅に戻る並木道に、骨董屋台が幾つか出てる。
 一軒がLPレコードを並べてて、…おー、プレイヤーも売ってるぜ。野ざらしだけど。
 …って、あれはあれは、うわー、B&Oのリニアトラッキングじゃん♪…懐かしいってかなんてか。
 Beogram8000、とか? 「昔の未来」だあ! (動くのかなあ)
 デンマークだ!
 隣のBeogram1000とかいうプレイヤーも、更にオールドファンには引っ掛かるのかなあ。


 

2016年 7月 西山温泉・富士宮

Nishiyama  なんだなんだ海の日連休だ休みだそうか何かすんのかどーすんのか、…と直前になって慌てたのだが、何だか疲れてバテ気味だし、、、
 …で、我が家「おきまり定食」の一つ、西山温泉慶雲館へ向かう…(^^;)

 …って決めたのがほんの数日前なんだけど、空室があったんですねー。
 「繁忙期に西山取るとか無理ゲー(^^;)」って言ってた昔が嘘のよう。
 というか最近では、それ以上に予約困難と言われていた法師や長座ですら、直前でも空きがあったりする。
 「何でかなー?」とへべに聞くと、「もう温泉行くような爺婆は死ぬか足腰が立たなくなったんじゃない?」と気楽なことを言う(笑)。「まあ日本の老人が不活発なのは確かだけど、老人人口自体は増えてるしなあ、、、」
「もうちょっとありそうなとこ考えると…」、個室露天の流行のせいかな…とも指摘する。たしかに近年の日本人は不寛容をますますこじらせていて他人と風呂入るのも嫌だと言って(笑)、個室風呂が大流行。人の「温泉欲」の一部が現代的客室露天完備型に吸収されることで、結果、行き先がバラけてきたのかもしれん。これはありそうだ。
 …ま、理由は定かではないが、我々のような泉質主義の名湯好きにはありがたい風潮だ。西山はじめ名湯側も、客に困るほど空いてる訳ではなく、当日には「ほぼ満室」になっているようだし。

 西山温泉は南アルプスの山中奥深くにあり、当然それなりに遠い。家から宿のドアトゥドアだと5時間半くらいを要す。
 箱根系よりずっとかかり群馬系の草津だ四万だといい勝負…なのだが、不思議に出掛ける心理が「フラっと気軽に」的なところがある。
 なんでだろう…ちょろっと考えたがよくわからない。甲府で乗換えて身延までが相当にいなたく呑気な路線、ということはある。また身延駅に着けば宿の無料送迎バス(所要小一時間)が駅前に迎えに来ている、ということはある。
 どことなく、気忙しさにあわなくて済む道程なのだ。
Nishiyama
 夏の西山は初めてで、どんな感じかな?と思ったのだが、湯に漬かるなり銘泉を体感。
 気品ある透明感が染み渡ってくる。
 湯の中でCTスキャンされてるようだ(…という表現は如何なものか(^^;))。
 身体が細胞単位にまでバラバラになってそこから再構築してく、…「command + option + P + R」キーを押しながら再起動したようだ(…という表現は如何なものか(^^;))。
「さっきまで上がらなかった右肩がぐるぐる回るんです」と雑誌の裏面CMに目線を入れて登場してもいい気分♪

 相変わらず、佐藤料理長による山と川の幸「深山会席」が旨く、ペロっと完食してしまう(隅から隅まで…というのは温泉旅館では稀)。味の決め具合がいい。
 地鶏つみれの茶碗蒸しにすまし汁をはったようなお椀の品良さ。具合よい山女幽庵焼と土佐和え胡桃のハーモニー。
 「高級温泉宿」という括りには「料理がウリの小規模宿」や「高級リゾートホテル」も入ってきてそこにはまた色々な存在があるが、「泉質を求めていくノーマルな価格の大規模温泉旅館」に関して言えば、トップクラスの料理だと思う。
 ボクらの限られた知見で申せば、「西の妙見石原荘、東の西山慶雲館」って感じ♪

 *****

 朝。
 朝食も完食、たっぷり食う。
 へべは、「だいたい旅館朝食なのにハムが出てないのがイイのよね」などと言う(笑)。
 いやまあしかし、そんな小さなことの積み重ねなのだ、勘所の良さというのは(^^;)。
Nishiyama
 送迎バスで身延駅。
 10分もすると富士行きが来る。1両に5人も乗ってますかねえ…という路線時間帯、これが独特ののんびり気分を醸す。
 まあ身延線沿線は田舎なんだよねえ。いいねえ。
 川の対岸道路が延々と側面開放のトンネルだ。ケミカルブラザースみたいだw。

 西山温泉泊の翌日昼をどう過ごすか?
 課題ではある。
 前回、富士宮に「てんカフェ」というカフェをみつけ、ダラダラ過ごすにはうってつけで軽食もとれるし此処を軸とするか…と思っていたのだが、みてみると何と今回「第3日曜定休」に引っ掛かっている(^^;)。あちゃ。
 うーん…
 よくわからんが源道寺に行ってみることにする。
Fujinomiya
 西富士宮・富士宮…の次が源道寺駅。
 完全無人駅で切符も売っていない。交通ICカードのポストが立ってるだけ。
 この駅近くに、ブックオフ・マッサージ店・ケーキ店カフェ…が揃ってる。…って情けない取り揃えだが(^^;)、ワシらには重要。富士宮駅周辺より取り回しがいいのだ。

 ガランとした駅のホームのベンチでがさごそとパンを取り出し、食べる。昼食(笑)。
 ウチの近所の「ラトリエ ドゥ プレジール」から。「パン屋は自分ちの徒歩圏」派のウチにとってはイチバンのパン。もっとも、その条件を外してもトップクラスに好きなパンだけど。
 誰もいない。いい夏休みだなあ。
Fujinomiya
 ブックオフに向かう。ブックオフもドコモも「富士宮店」だ。富士宮の一エリアなのだなー。
 漫画を抱えて「パティスリージャヴァ」。ゆったりして素敵なケーキ店・カフェ♪
 そしてマッサージ。

 そうするうちには夕方となる。
 西富士宮駅。タクシー。
「レストランビオス、ってわかります?」
「ビオ…、あ、大丈夫」
 良かった(^^;)。前回か前々回か、住所・地図を渡してもなお迷うタクシーにあたった時は、難渋した(^^;)。

 click!→夕食はレストラン・ビオス

 タクシーで西富士宮駅へ下山する。今日は一日曇りで富士山はろくに望めなかったが、高台から富士宮市内のパノラマは綺麗。
 あとは、富士・熱海・小田原乗換えで普通列車でゴトゴト帰る。これで全部問題なく座れるのも、西山温泉旅行がノンビリする由縁なんだわなあ。
 相変わらず、この辺のJRは東海・東日本を跨ってのICカードは不可。いつも思うことだが、まったくの個人の感想ですが、新幹線のチケットも買いにくいし、JR東海は解体して東日本なり西日本なりに吸収してほしいです。


 

2016年 6月 パ リ

Paris ■ 1日目

 弾丸でパリに来た。
 なんで6月のパリにバタバタとやってきたか…は、後のお楽しみとして、それはそうと一週間前になって、大雨でセーヌが溢れると言う。
 いや、溢れられても困る。
 パリの知人に打診してみると、
「え、そーなんすか?」(^^;)
「川見てみたら確かにすごい水量ですね」
 と、大変なんだかどうなんだか、実はよくわからんのだが、ルーブルやオルセーは休んだりしている。

 で、しかも?、出発前日にはパリ・サンドニでユーロ2016が開幕した。
 UEFAユーロはけっこー好きでギリシャの奇跡の優勝ん時なんかかなり見たのだけど、今回はいつ始まるかも知らんかったよ〜。
 wowwowが全試合中継らしーのだが、無料波中継がかなり少ないようで、それで目につかず気がつかなかったのかのー。
 うわあサッカーの火の海の真っ只中に突入ですか、と思ったら、ホントに到着日にはマルセイユでイングランド・ロシアのフーリガン中心に暴動。、、、行き先がプティニースでなくて、よかたね(^^;;;。
 パリの町中も各国の旗を身にまとった連中がオエオエしておりやした。日程上か、クロアチア・スウェーデン・アイルランド・スロバキアあたりが目立ったかなあ。
Paris
 まあしかし、慌ててパリ滞在中のパリ近郊試合をチェックしたら、それ程には荒れる予定試合はなくて、まいっか。

 …などと羽田に行ってみると、エールフランスカウンター近辺にはベタベタと張り紙の山。日本語は無いんだけど。
 読んでみると、11〜14日はパイロット組合のストなんで飛ばなかったらひとつゴメソ…みたいなことが書いてある。
 おめーよー、ユーロが開幕したこの時期にスト打つか? てめー、フランス人か?…はい、そうです。(^^;;;
 …という訳で、まことにフランスーヌの場合はあまりにもお馬鹿さんな出発となった。出発便は予定通りの運行。

 じゃりーばCDG。雨、ざーあ。
 うわーホントに降ってる。これがフランスの6月ってなあ?
 以後も、ちょっと気が向くとザアザア降り。「変な天気」なんですなー。

 今年から、だっけ、CDG←→パリ市内のタクシーが「ポッキリ」の定額料金になったようで(右岸・左岸の差はあり)、左岸55ユーロはまずまずの手打ち価格。利用する。
Paris
 タクシーの黒人氏はなんかえー加減なラップみたいなチャンネルをかけているのだが、「ジュテーム」とまっつぐに絶叫する曲が流れる。ジュテームって、叫ぶなよ、って笑ってたら、「おいジャポネ、おまーらジュテームって言葉知っとるとですか?」ときたもんだ。なめとんのかチミ(笑)。

 ホテル、チェックイン。
 散歩がてら、近所スーパーに水を買いに行く。
 リーダープライスというディスカウントスーパーがあった。
 知らんメーカーの水の500ml2本とボルビックの1500mlを買ったら計0.8ユーロ。安くね?!

 メトロ、だが、昨年末にプリペイド定期ナヴィゴ・デクヴェルトを作った。これをチャージしたらまた使えるかな、と思いきや、この定期は「月曜〜日曜」限定なのだ。今回のような「土曜〜火曜」の滞在には、まったく向かない。
 使い勝手、悪いなあ。

 市内は晴れてきた。
 メトロ6号線はエッフェル塔を眺めてセーヌを渡るが、まあ聞いていた通り、今週は水位もだいぶ戻ったようだ。
 エッフェル塔のお腹にユーロ2016がらみなのだろう、サッカーボールが吊られている。
 うーんこのお姿のまま水没などしてたら、なんつーか、えらいこっちゃったね(^^;)。

 click!→夕食はMathieu Pacaud – Histoires
Paris

■ 2日目

 朝。雨、、、。ふ、降るねえ、、。
 ホテルで傘を借りてお出かけ。
 向かうのはブーランジェリーのピシャールで、徒歩5分といったところ。
 近い…というか、ピシャールのそばに宿をとったというか(笑)。
 日曜だが、ピシャールは朝からやっている。月火休だったかなあ。
 行ったのは朝…というか昼前だが、店前に列が見える。まあしかし、数人の、大した列ではない。
 飛ぶように売れて行くバゲットの一本を空中でゲット、パン・ノア・ノアゼットは奥でカットしてもらう。
 以上は店頭だが、店内も覗く。
 一番奥が焼き窯で、この店は薪焼きであるから、薪が積み上がっている。かっこえーなー。
 その手前でクロワッサンを売ってたんでソレと、パンオショコラも買い足す。
Paris
 ホントは公園ででものんびりいただきたかったのだが、いかんせん、雨やまず。
 部屋からバターを出してきて、ホテルロビーでパン宴会(笑)。
 やっぱりピシャールの薪焼きパンは、ハッとしてウットリするくらいうめ〜。
 クロワッサンは甘過ぎず、さりげなくオトナに仕立たっていて魅力タップリ。

 と、パンで済ます。
 …まったく、質素なんだか贅沢なんだか、ようわからん(^^;)。

 短期滞在なんで、買物もどんどん消化する。
 まずは、メゾンプリッソン。
 エピス類やらデイリーな菓子やらをドンと。
Paris
 オデオンに回ったあたりで土砂降り。カフェに避難。

 Patrick Roger。サッカーボールとオランウータン(?)。

 La Belle-Iloise。

 ボンマルシェに行ったら、日曜定休(^^;)。
Paris
 ホテルの向かいの店がクラフトビールを扱ってるんで、一本試す。
 Belle de Maine biere blanche bio。イケる。

 click!→夕食は[ 4 hands dinner Ylajali Even Ramsvik×A.T Atsushi Tanaka ]


■ 3日目

 click!→昼食はNgoc Xuyen Saigon

 今日は月曜だからやってるだろう、とボンマルシェ。
 買物前にカフェを一発決める。
 前の交差点の角、
「ムッシュ、ドゥカフェシブプレや~」
「ウィ、ドゥクプドシャンパーニュ♪ アンタンデュ」
 …まだいるもんやなあ、こーゆー古典的トボケた奴(^^;)。
Paris
 で、ボンマルシェでボンマルシェ。

「アリ?あらかた買物済んじゃったべか?」
 で、暇つぶしはやっぱりボブー(サントル・ジョルジュポンピドー)。
 …とアタマの中では思ったのだが、年寄りの反射神経は恐ろしいもので、
「やっぱ暇つぶしはシャルルドコールでしょ~」
 と言いまつがえてしまい、
「オマエはもう帰るのか!?」
 と、へべに激しく罵られる\(@▽@)/。
Paris
 いやあまいったなコリャ…と意味不明にポンピドー前カフェでビール♪

 ボブーのエキシビションは「パウル・クレー」。
 エスカレータから前庭を眺めていると、緑ユニフォームが目立つ。アイルランド・サポーターだろうか。
 カフェには黄色いスウェーデン・サポが群れてたなあ。
 クレー展は代表作ガンガン…というよりちょっと角度をつけた企画展。
 ボブー回りの人出に比べてクレー展会場は混んでる。人気あんのかなあ?
ParisParis
Paris  小企画展が「Pierre Paulin」。
 エリゼ宮内装の映像が面白かった。
 Pierre Paulinの様々な椅子は座り放題(^^;)。
Paris
 それから、昨年完成したというシチリアの「Cretto di Burri」の、記録&アート映像作品が興味深かった。
 このアート、ググっても日本語サイトは幾つかしか出てこないのだが、1968年の地震で倒壊したジベリーナ市の瓦礫の町を、白いセメントで埋め高さ1.6mの溝でかつての通りを再現して記憶しよう…というAlberto Burriの巨大作品。
 1980年代後半に着工されたが資金が尽きて止まっていた。それが2011年に再開した…とからしい。
 かなり変わった眺めだ。
Paris
 click!→夕食は116

Paris
■ 4日目

 弾丸ツアーゆえ、もう帰国日である(^^;)。
 ただ夜遅くの便なので昼食は何でもOK。
 どこに聞いてみようかと迷ったが、まずは長年の懸案でもあるダヴィド・トゥタン。
 一ヶ月弱前の予約で、席があるか微妙かと思ったが、スルっと取れた。

 朝。
 エールフランスからメール。
 23時半の便が、ストライキのため2時間半遅れるという。
 フランスだ Orz...
 これならディネでも大丈夫だったな(薄笑)

 …でもデモの一日は始まったばかり…、とは、まだ気付いていない(^^;)。
Paris
 店はアンヴァリッドにある。
 メトロで出かける。
 乗換えのモンパルナス駅が人声で賑やかだ。
 見ると工事服?…のメトロ職員らしき?がホームから大勢歩いてくる。なに?…夜勤明け?

 広々としたアンヴァリド。
 着いた瞬間は雨。
 やがてあがると、ボールをもった子供たちが出てくる。鳥が地面の食い物をつつく。のんびりした緑地の情景。
 そこに大型バスが数台、到着する。
 ゾロゾロと降りてくるのが、また工事服?っぽい揃いの衣装。
 ん?、「cgt」?
 おおっとそうか、出ました、「Confédération Générale du Travail」(フランス労働総同盟)!
 こりゃ、労働法改正がらみの抗議デモだわ。
 早速、交差点を一時封鎖などして気勢をあげてる。さすがだ(^^;)。

 InvalidesからRue Saint-Dominiqueを西に入ると、すぐ、けっこー繁華なエリア。
 Boulevard de la Tour-Maubourgを渡ったところにHenri Le Rouxのショップがあった。帰りに寄ろう。
 Le RouxからすぐRue Surcouf、ものの20mほど行ったとこに「David Toutain」が見える。
Paris
 click!→昼食はDavid Toutain

 Le Rouxのショップ。
 「好きなの7個詰め」でいただく。ルルーは値段も冷静でいいよな♪

 アンヴァリドは案外に、ペタンクのメッカであった(笑)。
 夕方のひととき、3試合ほど場が立っている。
 オッサン見物が楽しい(^^;)。

 さて、本日のこの後をプランニングしてみよう。
●ボクらは、ガストロの日は、一日一食+軽くツマミ…くらいが基本。いつオナカが空くかは謎(^^;)。
●この後、一本くらいは呑むぞ。
●帰国便は23時半予定…が2時間半のディレイ。
 というのが条件。
 …となると浮んでくるのが、半年前に教わった「Petit Sommelier」の存在である。
→酒が美味い。
→ノンストップ営業でいつでもOK。予約無しで席は大丈夫。
→食っても食わなくてもツマミだけも、何でもOK。
 おまけにですよ、
→店の目の前(モンパルナス駅前)からCDG直行バスが30分おきに出る。
 完璧じゃ~ん♪
Paris
 これを基本線にしよう、と、まずはキーポイントであるモンパルナスに下見を兼ねて戻るか…でメトロ。
 アンヴァリド駅から乗車。
 ほろ酔いに窓から流れ込む空気が快い。うんよく走るメトロだね。…ん、よく走るね、、どっか駅、工事中?
 …ん、急行?…いやメトロに急行もなあ、、、
 …ってか、今のモンパルナス駅じゃね!?
 なんとメトロはアンヴァリド駅を出発した後、モンパルナス駅も通過してしまい停車せず。
 一体ナニゴト?…と思うとこにゴチャゴチャ車内アナウンスがあり、Gaîté駅に止まる。かなりの数のヒトが降りる。
Paris
 そう、げに恐ろしきはフランスの労働争議、「(幾つかの)駅に止まってやらね~よ」ストなのであったヽ(^~^;)ノ。
 地上に上がると、かな~りの人数のヒトビトがモンパルナス駅方向からGaîté駅に向かって歩いてくる。
 幸い、Gaîté駅からモンパルナスは近い。モンパルナスまで出てみる。
 うん、ストだデモだ争議だフランスだ…
 カフェでデモ見物…
 カフェにも次々と丸めた労働旗を担いだ同志が入ってきてプレッションで気勢をあげるやらオツカレを慰労するやら…
Paris
 「これではアレかもしれませんなあ」「ソレですなあ」…と、バス停を見に行く。
 ソレはアレでした(^^;)。 Orz...

「Grève pas de BUS」

 まあ、そうだよなあ、、、
 急遽、プランを一部入れ替える。

 →「Petit Sommelier」でいいだけ飲食→ホテルに帰って荷物ピックアップ・タクシー呼んでもらう→タクシーで空港

 これだな。「55ユーロ固定価格制」は「タクシーでもいいや」って気になるもんだ(^^;)。

 click!→夕食はLe Petit Sommelier 


 

2016年 4.5月 リ マ

Lima ■ 1日目

[AQ!]
 リマに来ている。
 いやあ遠かった。丸一日以上、かかる。

 旅行好きだがモノグサで移動嫌いという矛盾した我が家にとって、地球の裏側系は、遠くにあって思うもの、、、
 ペルー料理ファンではあるが聖地は遥か彼方に霞んでいる。

 だが、いつまでもそう言ってると行かないうちに人生が終わってしまう(笑)。…というか、体力だって落ちて行く。
 それと、遠くへ出かけるというのは期日の問題も大きいのだが、今年はゴールデンウィークが長めだ。
 いやあなんか、背中を押されてる気がしてきた。
 (今年は、相対的には世界のどこに行っても安全度があんま変わんなくなってきた、というのもある?(笑))

 ヒューストン。
 ここで乗り継ぎに7時間。
 長〜。朝着いて夕方発、一日いるような感じ。

 昼を食う。
 アイアンシェフ・Cat Coraの店とテキサス料理で迷うが、軽そうなCat Cora。
 スパイシー羊団子とアーティショーの丸焼きでダラダラとワイン一本を進める。この段取りはイイ。
 締めは、アンガスとマヒマヒのバーガー。
 けっこー、リフレッシュ。短時間乗り継ぎより楽な部分も、多少…。
Lima
[へべ]
 家を出てからペルーに着くまでに約30時間、フライトとトランジットで25時間、11+7+7

 ヒューストン。
 長いトランジット7時間、イミグレも荷物検査も大行列だけど気にならず、ワイン一本飲んでゆっくり食事して、結果的にはそう悪くなかった。

 ジョージブッシュというひどい名前の空港。
 ターミナルEのキャットコーラは、女鉄人レストラン。
 アーティチョークのローストと、羊ミートボールにちょっとスパイシーなソース、赤ワイン飲みながらのんびりいただくには最強コンビ。羊団子おいしい。
 メインはバーガー系かステーキか。アンガス牛のバーガー、good。トマトスープ、スパイシーでよい。サツマイモのフリッツはちょっと甘いかな…。

[AQ!]
 ゲートが変わってバタバタと向かったリマ行きは機体調整の問題で1時間ちょいディレイ。
 飛行の後半3時間ほど、寒くて、乗客みなありったけの服を取り出す。
 着陸の(たいしたことない)衝撃で、ヒコーキの内臓がベロンと出てきました。
 大丈夫か、UA(笑)。
 ヒューストン〜リマ、って一応、多少は幹線だと思うけど。

 ジョージ・ブッシュ空港からホルヘ・チャベス空港へ。まあみんな、よく人名つけるよなあ。
 ペルー系フランス人パイロット、ホルヘ・チャベスは23で死んで空港に名を残したらしい。
 その空港内は噂通り、タクシーの客引きが五月蝿いが、ワシらは贅沢して空港ホテルなので、もう着いたようなもん。
 日付変更線のおかげでここまで「当日移動」だったが、日が変わったとこ。
 コスタデルソル空港ホテルは、2階歩道橋を使えば、空港建物から外に出ることもなくウォークイン。ホスピタリティも高くて、いい宿。立地分、かなりなお値段だけど。
 ウェルカムドリンクが、バーでピスコサワー♪
 だよねー!此処のピスコサワー、かなり美味い。いいピスコをお使いで。
 バスタブついてたんで風呂、湯上りのビールもチャージされなかった。
 どうせこの辺は「乾杯!」とやるものだから、かなりなお値段もちょっと取り返したな(笑)。
Lima

■ 2日目

 曇天。リマはほとんど雨が降らないが霧の町と聞く。(ああじゃあいつもこんな天気なのかな、と思ったが、翌日からピーカン)
 昼は移動だしまだ見当もつかんので、ホテルでしっかりめに朝食。玉子番長が焼いてくれるチョクロ入りペルアノ・オムレツがご機嫌。

 タクシーを呼んでもらうが、ホテルの「いつもの」が出払ってるのか、コンシェルジェが荷物を持って「こっちへお願いします」と空港に戻る。
 空港公式のグリーンタクシーに話を通して、それで出発。
 空港周辺は渋滞箇所多し。渋滞してるとタクシー強盗が襲ってくる、という話(笑)なので身構えるが、まあ考えてみれば、公式じゃなくて流しのタクシーに逝くかなあフツー(笑)。
 ルートは割とすぐに海岸線に出て下る道。カジャオを横に抜ける小道の類は、まああんまり歩きたくはないなあ…って荒み具合。

 南下してサンイシドロの海岸側辺りまでくると、「いい波」が来てる。
「へえ、こんなん見たらサーファーなんか…」と話し始めるうちには、サーファー車が目立ち始め、いやあ乗ってる乗ってる、結構な数が波乗ってる。
 土曜だしなあ!
Lima
 ミラフローレスの海岸から町に入る。
 ここでは海岸近くで崖になってる地形で、急な登り。
 海岸から上の道への合流は万年渋滞らしく、車が止まると割りと紳士然の運転手氏だがおもむろにスポーツ紙を取り出しサッカー記事を読み出す(笑)。

 …などあって、ミラフローレスの町なかのホテル着。
 カジャオと比べると落ち着き、「別の国」の眺め。
 40室程度の規模、サンパなスタッフのホテル周りを散策。

 ホテルと同ブロックにガイドによく出てくるセビーチェが売りのPunt Azulがある。土曜の昼下がりでこの人気店の前には待ち行列が出来てる。
 賑やかなラルコ通り。でかいAtlantic City Casinoでは人造岩に水がほとばしる。
 ホテルから2分くらいのとこにスーパーVivanda。なかなか高級そうな気分の照明だなと思ったが、実際、スーパーとしては最高級格らしい。豊かな品揃えで、以後お世話になることになる。
Lima
 CasinoとVivandaの間くらいに、高級フゲテリア(ジュース屋)のLa Gran Frutaがあるのだけど、何か、寂れて見える。客もほとんどいないし。うーんどうしようか、と2回目に通りかかろうとしたら、Gran Frutaのテイクアウトを抱えたオネーサンとすれ違う。ま、やってはいるんだね、と入ってみると、フツーにやってた。同建物の隣区画が絶賛工事中なので寂れて見えるようだ。
 此処の(基本は)10種類のフーゴはめちゃ旨。13ソル弱。以後、毎日訪れることになる。
 6番のルクマはけっこー、軸になる。シン・アスカル。
Lima Lima
HuacaPucllana
Huaca Pucllana
 2日目夜。  経験のない大移動直後なので、疲労が読めず、ハイエンドガストロを持ってくる気はしなかった。
 まあそうは言っても美味しいもの食べたいよね。
 数軒の候補で逡巡していたが、「遺跡を眺めるレストラン」という面白さに加え、BのBさんが「料理もイイですよ」とお墨を付けるので、ワカ・プクジャーナ遺跡レストランに行ってみる。

 ホテルのあるミラフローレスの「町内」なのでタクシー10分弱。
HuacaPucllana
HuacaPucllana [へべ]
 リマ初日は、市内にある遺跡ワカプクヤナへ。
 この遺跡は夕方一度閉場するが、その後でまた開場。夜の部には、ライトアップした遺跡を楽しめる。
 出土品が展示された小さなミュージアムや入り口付近の景観を眺めているうちに、英西2ヶ国語ガイド付きミニツアーの時間に。

 ロープの向こう側へ

 陰影

 アドビ、本棚積み
HuacaPucllana
 マネキン

 厨房
HuacaPucllana HuacaPucllana
 チチャモラーダ

 供物
HuacaPucllana HuacaPucllana
 サメ食べてた、宴会に欠かせないごちそう

 遺跡は埋まってた?レストランはどんな経緯でいつできた?トカプって?

[AQ!]
 うわ~、フカヒレで宴会やってたとですか♪

 click!→夕食はHuaca Pucllana


■ 3日目

 click!→昼食はMAIDO

Lima Lima
 テレビ・ペルー。なんか凄いヽ(^~^;)ノ、さすがだ。

Lima
■ 4日目

 月曜。
 見事な晴天。
 海辺のショッピングセンター「Larcomar」へ向かう。徒歩15分。
 警備員の数がすごい。

 今宵のレストラン、「セントラル」が近い。下見。看板も何もない。意外なところに店名が…(足元の敷タイル)。
Lima
Lima  沿岸の地形はなんだか独特。
 ここにも咲いてるけど、リマの海岸線は昼顔がいっぱい。
 海から霧が上がってくる。砂利浜に釣り人。
 Juan Valdez Cafeで珈琲。
Lima Lima Lima
Lima  メトロポリターノは路面電車的なバス。
 カードは2人に1枚あればOK。窓口のお姉さんも通りすがりのおじさんも、みんな結構面倒見よく教えてくれる。
 で、メトロポリターノでバランコへ。

 カラフルな町並み、あちこちに壁画アート。

 click!→昼食はBarranco Beer Company

Lima Lima
Lima 「Puente de los Suspiros (溜息橋)」。
 ま、名所・名物だが、それ自体ど~ってより「目印」のようなw。
 リマの銅像、手つきが変だぞ、みんな(^^;)。チャンカイ文化の影響か?(笑)
Lima
 バランコ散歩のついでに寄ってみた、日本人経営のみやげ物店ポルティコ。
 わりと趣味が良く、見ていて楽しい品揃えで、塩やチョコレートは小さなポーションも設けるなど、ちょっとした細やかな配慮がされていて使いやすい。
 リマは暮らしやすいけれど、安全面では絶えず気を張っている必要があって…といった雑談も。
 路面から車へのアタックもあるので、普段の移動には車高の高いバスを利用するそうです。
 いやはや。

 click!→夕食はCentral

Lima
■ 5日目

 (ホテルの前の道が工事中で、毎朝にぎやか。テレビから流れる音声を聞くともなしに聞いてると、語尾になぜかつく「すけべ」と「まんこ」。スペインでは、んなことなかったのになぁ。ぽるけ?(^_^;))

 スルキージョの市場を覗きに行く。
 メトロポリターノをBenavides駅から一駅乗ってRicardo Palma駅、この駅のすぐそばにある。
 着いたのが昼前、時間のせいもあるのだろうか、殺気立ってたりしないでノンビリした雰囲気のメルカドだった。
Lima
Lima  市場を見守る聖母?
Lima Lima Lima Lima
Lima  リマの猫はなんでもねだる。オレンジ欲し~…と見えて、やると、多分いらないと言う(笑)。
Lima Lima
Lima  これはCushuroかなあ?
Lima Lima
Lima  モヤシを置いてる店が多いのは、さすがChifaの国って感じ?
Lima
Lima  じゃがいも・唐辛子・キノア…あたりの手厚さはさすがである♪
Lima

 click!→昼食はEl Cevichano

 出てくると、市場内は昼メシ時に入ったせいか、割りと静か。
 場外に出ると、通りに並ぶ食堂は、どこも道にはみ出すばかりの賑わいである。
 「今日の汁かけ飯」…みたいなの、旨そうだなあ♪

 click!→夕食はAstrid & Gastón

Lima
■ 6日目

 click!→昼食はEl Chinito

 エネルギー充填して心配なくなったところでメトロポリターノ、今日は旧市街を攻めてみる。
 毎日、ミラフローレス界隈でチマチマ暮らしてた目から見ると、大遠征って感じだ(笑)。
 メトロポリターノの駅は秘本寺ユニオン…うんその変換でもいいですわ…jiron de La Unionで降りればアルマス広場も近く、便利。
 ラ・ウニオン通りは繁華で、まあスペインの町の繁華街、みたいな感じ。
 リマは全体に、スタバが多い。男どもはショーウインドーのテレビのサッカーにたかっている。ま、世界中の男というものは、日本人やアメリカ人を除けば、大概サッカーにたかっているものだ。
 制服を着た路上両替人が多い。公式感満載で怪しくはないけど、そんなに人は両替するんだろうか。あと、オマワリさん・観光オマワリさん・機動隊・ガードマンは山ほど出ている。やっぱ警備を「見せとく」のは重要だ。…など全て合わせて「人件費が安い」という印象はある(笑)。
Lima
 などあるうちにアルマス広場に着く。
 大統領官邸のバックに山が見えていい景色。
 そして右手には、おおあれがカテドラルか。

 リマのカテドラルと言えば、あれですよアータ、世紀のコンキスタドール・禍々しき人類のスター、フランシスコ・ピサロが今もミイラとして寝ているそのカテドラルでございますよ。
 これは我々、五十嵐大介ファンにとっては聖地のようなもんじゃあ〜リマせんか(なんか違)。
 ピーカンの広場から多少薄暗いカテドラルへ、目が戸惑ってるけど、突入。お代を払って奥へ進もうとするとチケットのおっちゃん、「おまーら、まずその右手を見んべ」と宣う。
 なんですかー?とその入り口すぐの部屋に進むと、そこにピサロの柩が置かれているのでありました。
 うわ、ヤバっ。なんか凶々しいオーラが飛んでる♪
 しかしなんでコンキスタドールのミイラとされるものなんざが、焼かれもせずに残ってきたのだろう。不思議な感覚である。

Lima Lima Lima Lima Lima Lima Lima Lima Lima Lima
Lima  ピサロ以外の教会施設も、独特の、ヤバ目のものが多い。首チョンパされた聖人の部屋・積み上げられた髑髏・地下埋葬場…。
 いやあ南米に来たって感じやわ。ゾクゾクっ…

 クラクラしてきたのでお茶にする。
 昼メシ時にかかり、メシ出しの店が目立つので、スタバで水とエスプレッソにする。

 黒っぽい空気(?)は満喫したので、今度は白っぽい博物館に。
 アルマス広場から1分もかからんとこに、「ペルー料理館」というのがあるようなので伺う。

 真新しい小さな博物館。最近出来たのかなあ?
 まあ大したものが置いてある訳ではないけど、見せ方に工夫があって、それなりに楽しめる。
 ペルー料理の歴史、ペルー各地方の産物、各地方の料理…など、有用。
 こちらでは、最後の晩餐もクイである(^^;)。
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 それにしても、親しみが湧き過ぐるキャラが多い(^^;)。
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Lima  コスプレ、メトロポリターノ、セグウェイ警官、、、
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 click!→夕食はamaZ

Amano
■ 7日目

 click!→昼食はLa Mar

[AQ!]
 ピーカンなれど木陰は涼しい。
 木陰を探すようにして散歩。
 本格的ロースターとマルゾッコを数機備えたカフェが見える。新しめな気合いの入ったカフェはぽつぽつ散見される。
 なんか珈琲文化が開始している印象。最近、バリスタチャンピオンシップも、中南米勢が伸びてるしなあ。
 ほとんどのレストランの食後、カフェを頼むとエスプレッソかどうかと聞かれる。
Amano
 近所に「天野博物館」があるようなので、行ってみる。
 徒歩10分くらいだっけな。
 池に金魚と蓮の花と蛙。
Amano Amano

 天野芳太郎氏(1898-1982)が収集したプレインカ~インカ時代の織物や土器。
 昨年リニューアルオープンしたばかりなので、とても綺麗で見やすい。
 ここにも(うずまきの)柳沼さん(のそっくりさん)が…! 柳沼さんはペルーに遍在する(笑)。
Amano
Amano Amano
Amano  レストラン「Huaca Pucllana」で前菜4点盛を「Tocapu」と称していたが、そのトカプの本物=織物の柄…にご対面。

 チャンカイ文化(1100-1450)の造形が圧倒的でひっくり返る。これを見に来た!…と言い張ってもよろし、って感じ。
 それにしてもキッチュで可愛いなあ。日本の器用なメーカー、精巧なミニチュアを作らないかなあ。
Amano Amano Amano Amano Amano Amano Amano Amano Amano
Amano  モノによっては、水木テイスト、入ってますわ。
Amano Amano Amano
Lima [へべ]
 ルイス(だったかな?)カフェでミネラルウォーター、ガス入り。かんかん照りの戸外から入るとほっとする、落ち着く店内。

[AQ!]
 ルシオLucio cafeだった。

 click!→夕食はGrimanesa Vargas Anticuchos
Lima
 歩いて帰る。
 30分というか小一時間というか、気温がほど良いので、腹ごなしにはピッタリの散歩。
 ミラフローレス内では最長距離に近い行程だが、つまりミラフローレス内は何とか歩ける広さだ、ということか。
 このコースは概ね、高級住宅街→繁華街。バルガス近辺は町工場風など、多少雑多な職種も混じる。
Lima Lima
Lima  Jose Pardo通りは目抜き通り感に溢れ、中央に歩道を通してあるので歩きやすい。
 Jose Larco通りと交差する辺りが一種の中心地で、そこにケネディ公園。
 猫がたくさんいる。物怖じしない猫が多い。
Lima
 屋台がいくつか出ていて、その一つがピカロネス屋。
 おー、くださいナ!
 うまっ。ベポカのに似てる。
 フワ、じわっ、ポストレは糞甘いのが多いペルーだが、不思議にピカロネスは丁度いい具合。
 ください、と言うと、ひと皿に5、6個かな…のピカロネスが乗ってくるのだが、瞬殺でなくなる。
 猫がすごい勢いで「それ、くれ」とせがんで来る。いやチミ、それはちゃうやろ。あまりひつこいんでホンの小さい一切れを与えるとやっぱ「これ違う」という顔。わかったかオマエ、と言うたるんやけど、まだ「それ、くれ」とせがむ。阿呆か?

 スーパーVivandaを冷やかした後、気になってたホテル斜め前の「true artisan cafe」に入ってみる。
 ピカロネスの後は、カフェだ。
 スタッフがマルゾッコのTシャツやエプロンをつけてるエスプレッソ好きの店。
 たしかにレベル高くちゃんとしてる。酸・苦・甘のバランスがいいタイプ。

Lima
■ 8日目

 click!→昼食はFiesta
Lima
 まだまだ眩しいピーカンをホテルに向かってブラブラ戻る。
 しかしなんだ、今回のホテルはまだリマ地理の右も左もわからぬうちに押さえたのだが、来てみるとMaido, Central, Fiesta, amaZが徒歩圏内だった。食い歩き旅にはピッタリだったなあ。
 Fiestaの近くに、「laboratorio gastronomico」という大層な名前の建物が。おおなんだ!?…と思ったが、厨房機器屋さんかなあ。

 Fiestaのお客さんは食事が済むとどんどん帰って行く。どうもポストレは無いっぽいし、お茶・珈琲をやってる卓も見当たらない。空いた席にどんどんバーカウンターから待ち客が移ってくる。
 なのでボクらも食事終わりで退散した。そして、昨夜思った以上にイケてた「true artisan cafe」で珈琲キメ。
 更には、リマの最後を偲んで「La Gran Fruta」でフーゴを決める。5,6回来たかな、此処(^^;)。

 18時頃、ホテルからタクシーで出発。
 ほどなくして海辺。太平洋を逆側から眺める夕焼けが気持ちに沁みるように美しい。
 カジャオに差し掛かると、…激しい渋滞ショーがスタート(^^;)。空港まで、空いていれば20分くらいのところを2時間かかる。阿呆みたいな交通インフラの貧相さ(^^;)…コンクリート詰めのように固まってしまう交差点が数箇所あんだよね。ま、早めに出て、良かったね(^^;)。
 帰りは、ニューアークで3時間トランジット。


 

2016年 3月 札 幌

Sapporo ■ 1日目

 3月の札幌に来た。
 ポツポツと桜が開き始めた東京から、まだまだ雪の残る北海道へ。この時期は「季節が違う」(^^;)
Sapporo
 ところで札幌に来てみると、何となくビミョーに様子が違うとこがある。ザワザワっとした雰囲気。
 なんかコンビニで日用品みてても「特別セール」とか書いてあるし…。
 んんん、と思ってるうちに理由がわかった。なんせ道内、新聞も「号外」を出しておりました。
 この日、ついに新幹線が北海道まで通じたのだそうな。鉄ちゃんはお祭りだね。
 とは言っても札幌に来るのはまだ遠い先、函館までの開通だって。
「新函館北斗」駅まで。新函館駅…じゃなくてなんだその新函館北斗までが駅名らしい。なんか最近の、こーゆーオツリがついたような駅名って何なん? ポットン便所みたいでかっこ良くない気がするんだが(^^;)。

 しかし札幌、ただの日だと思ってきたら札幌まつりだったり、ただの日だと思ってきたらYOSAKOIソーランだったり、ただの日だと思ってきたら新幹線開通だったり、…そーゆー歓迎はいいですから(^^;)。まあイベントは多いのである。

 click!→夕食はラ・サンテ

Sapporo Sapporo
Sapporo
■ 2日目

 click!→昼食はジャドプール

 ぷらぷらと町へ。
 珈琲…かな。札幌は深煎りタウンで好みの店多しなのだが、最近気に入りは「ベーシック」。…だけどこの日は日曜日で休み。
 ここは任せて安心…じゃないけど(笑)、場所も便利なモリヒコ・カフェ。
 場所に加え、営業コードも雰囲気も使いやすいユーティリティープレイヤーなんだけど、そのポジにして堂々の一杯。
 珈琲欲にラクな町。

 ぶら散歩してると、東急ハンズの裏に、「ペンシルビル」という名のペンシルビルがある(^^;)。
 ほんまにペンシルやなあ…。ま、どっちにコケても隣に支えてもらえそだから、いっか♪(違)

 click!→夕食はバンケット

定山渓
■ 3日目

 今日の目論見はズバリ、日帰り温泉。
 ざっと見るところ、やはり札幌からは定山渓でしょか。
 “奥定山渓”とでも呼ぶべき豊平峡には二度行ったけど定山渓は通りがかっただけ、なので今回はいい機会でもある。
 改めて調べると、札幌駅から直通バス60分(普通80分)…とお手軽感べりまっち。

 直通バスの12時半発を予約した(じょうてつバスに電話するだけ、簡単)。
 行き先は決めたが、昼メシは市内で済ましていく感じかなあ。…となると、駅の近くで11時から食えるところ、なんてのが都合良い。夜はゴチソウなので、あまり腹モタレしない軽快なのがいい。
 ちょろっと調べてみると、おお(発想的には)灯台下暗し感もある、ちょうど良さげ…なのがあった。
 かの、あの、モリエールのカフェである。

 click!→昼食はモリエール カフェ
定山渓
 さて、駅のバスターミナルで、かっぱ…を待つ。
 定山渓に行くのは、かっぱバスなのだ。かっぱライナー号。
 よし、よし来たぞ、かっぱ。お湯につかってるな、かっぱ♪
 平日だが、マァマァくらいの数の各国人を乗せて、かっぱは一路、定山渓へ。
定山渓
 「定山渓湯の町」下車、目の前に「ぬくもりの宿 ふる川」。
 日帰り入浴で、展望浴場・露天風呂を楽しむ♪ わ~いヽ( ´▽`)丿、びばのん、、、
 見晴らしよろし。定山渓って源泉80度とかめちゃ高いんで加水があるのは残念だけど、触りのいい泉質に調っている。源泉温度の高さを活かした蒸し風呂も。
 なんか「みつを」好きな宿で、そこら中に架かってるんで頭の中が染まったっていいじゃないか、かっぱだもの…、、、ヽ( ´▽`)丿

 市内にビュンと戻る(というか、かっぱライナー号内でグースカ寝てた気もするが)とまだ夕飯までワンクッションあったので、西11丁目「ベーシック」で珈琲。
 クラシックブレンド4番。コレよコレ♪

 click!→夕食は、[Sa.Qua.Na x MiYa-Vie]


Sapporo

■ 4日目

 快晴の札幌。眩しい。
 最終日だけどビッグアトラクションが控えている♪
 円山公園駅からバスで荒井山。

 click!→昼食はイデア(ル・ミュゼ)
Sapporo
 バスで円山公園駅まで戻る。
 このあたりにフランス料理店「バンケット」が支店ワインバルをオープンする、と聞いた。
 オープン直前の店構えだけ覗いてきたづら♪
 駅からすぐ…のいい感じの立地。呑み屋ですよ~、ってかなり気楽な設定みたい。名物狙いが「エゾ鹿のすき焼き」だそうで、うー、そのうち食ったる(^^;)。

 それから円山公園には「フェルミエ」もある。
 道産チーズを見に行く。興部のハード、二世古ミモレット、新札幌超熟成ブルーを購入。
 ウチでいただくのに丁度いい道産が、最近はゴロゴロしている♪

 …で。
 腹が減る…わけ、ないやん(^^;)。
 でまた、西11丁目「ベーシック」で珈琲。クラシックブレンド3番。




 

2016年 2月 大 阪

■ 1日目

 連休に大阪に遊びに行ってきた。
 建国記念日が木曜、金曜を休めば4連休。ただ、この辺りの日程が入り組んでいて、週末が休めるかもずっと未定だったのだが、直前になってポカンと連休が取れることになった。
 我が家の旅行としては、バタバタの手配でエイヤっと出掛ける。

 click!→まずは東京駅付近でランチ

 ここんとこホテル難の大阪に、連休に、直前決定で出向く。取れたホテルは西成区。動物園前じゃ(^^;)…あいりん地区。
 駅からはすぐの宿。地上に出る。すごい、さすが、東京のうっとこの辺りで言う「フツーのヒト」は、1人も歩いておらん(^^;)。
 この駅前、様々な宿が立ち並ぶ。
 しかしアレです、動物園前駅って御堂筋線・堺筋線・JR新今宮駅と便利なとこが揃っている。駅前は実はかなり勝手がイイ。
 その堺筋線を生かして、南森町までも一本。

 click!→夕食はChi-Fu

mole
■ 2日目

 「メシ食うど~」の旅は、メシとメシの間の時間の潰し方が困るのである。
 …って、↑それを言ったら馬鹿がマルっと出るのですが(^^;)。
 ちょっと考えて、「そだ映画でも見よう」となった。ちょうど 「99分,世界美味めぐり」 という、見なくても良さそうだけど見てもいっか…みたいなんが上映中の筈だ。
 上映館を調べてみる。
 う~む大阪では、やってはいるのだが、上映時間が12時からと18時から…みたいな、生憎のタイムテーブルのよう。
 それじゃあ見られないねえ…と隣の京都を見てみると、これはウマイことに新京極の小屋で14:45から…ではないか。
 “どうせ(メシの時間以外は)ヒマなんだから…”と京都に出掛けるとした。

 そうすると昼メシはどうしましょうねえ…。
 あ、そうだ、こんな時でもないと寄る「ついで」のない、アソコに行ってみましょうよ。枚方♪

 click!→昼食は天笑
GT
 なんでだか最近の京阪は京阪電車の移動が多い。乗ってみると可愛げのある「おけいはん」。
 三条から市役所、王田珈琲へ。
 到着、13時前。…って、えー、やってないやんけ~(^^;)。
 御主人がヘンコで…とかぜ~んぜんモーマンタイやけど、やってないっつーのは痺れる!(そらそうだ(^^;))
 ま、やってないものはしょーがない、近所のカフェ「mole」でエスプレッソ。
 植物男子ベランダ-…なんて文字列が浮んでくる(笑)。後ろから聞こえるBGMが余裕ある音だったんで振り向くと、クリプシュ風じゃないアルテック風…じゃない、なんかそっち風のでかいホーンSpに真空管。オーディオ系カフェか…

 シネコンMovix京都は新京極。ぶらぶらと向かう。
 すぐ近くに行きつけの服屋さん「Golden Triangle」があるので寄る。
「ああ映画ですか~、ウチも上映の時間調整で寄ってかれる方、いますよ♪」

「99分,世界美味めぐり」
 最近のフーディーズのドキュメンタリーフィルム。まあ映画としてはカスやろな…とは思ってたけど、おまけに退屈(^^;)。
 それでもレストラン・シーンが現れると見てしまうんで、いい時間潰し。
王田
 終演16時半。
 も一回、王田珈琲を覗いてみよか…と伺うとあかりが灯っている♪
 ブレンド濃味。
 ああ来られて良かった。…いや、入れて良かった(^^;)。
 やっぱ王田さんは、ジャパニーズ・オールドスクール珈琲の若手期待の星ですな♪
 深く澄んだ液面の奥から湧いてくる要素のちょっとした華やかさには、いい意味で、若さがあるように思う。
「フゥ…」「ううん、、、美味しい」とか言ってまた楽しい珈琲話を伺い始めると夕食の時間にヤバイ(^^;)ので、「美味しかったです。ごちそうさま」…とする。

 click!→夕食はエニェ


■ 3日目

 昼、どっしようかあ…
 候補は山ほどあれど…一つ削り二つ削り…
 やっぱ、買物も兼ねてクスダに行きますかぁ~♪

 click!→昼食はメツゲライ・クスダ
ばん
 大阪に戻り、カフェにしましょ。
 大阪の珈琲候補は手持ちが少ない。数軒。
 やっぱ「ばん珈琲」かな、と森ノ宮に向かう。
 芦屋~尼崎、こっから「東西線」ってのが北新地を通って京橋に行く。ここらへんが東の者には「ちんぷんかんぷん」ポイント(^^;)。ま、とにかく芦屋で乗った電車が京橋まで行くのは、ラク。

 「珈琲だけの店」の看板。静かに扉を開け静かにチェロの音が響く店内へ。変わらずちょっと緊張した空気。
 ブレンドC。
 …おやなんだ、美味い。…いや美味しいのはわかってるのだが、昨年7月より楽しく感じる。へべも同じような感想だという。
 うーん。夏より冬が向いているのかなあ?
 深みをとりまく苦さ甘さの魅惑。枯淡というより熟達な感じ、でいてノンビリもする。一つの頂点。
 開業40年を越えているらしい(^^;)。「バッハ」より少し新しく「美美」より少し古い。

 click!→夕食はラ・シーム

大阪
■ 4日目

 帰京日。
 昼は、和歌山は岩出に食べに出掛けるのではあるが、安ホテルのこと、チェックアウト10時に追い出されてみると、まだ動くには早い。
 どうしたものか…とうろついてたら、通天閣の下まで来てしまった(^^;)。
 この辺を歩いている…って、そのまんま観光やね(^^;)。通天閣のすぐそばまで来たのって、何年ぶりだろう?
 それにしても、あまりにも見事に、コテコテ、で、むしろネズミーランドかなんかに来たみたいだ(^^;)。
 串かつ一本20円…は、迫力あるよなあ(^^;)。
大阪 大阪
大阪  かなり楽しい。簡単に時間が潰れた。
 新今宮駅から「関空/和歌山行き」に乗ればよい。やっぱこの辺、凄いけど便利。紀伊駅へ。

 click!→昼食はvilla AiDA

 大阪に戻っての珈琲は、昨日の感激に押されて再び「ばん珈琲」。
 やっぱり美味しいブレンドC。
 ところで店先の今はかすれた看板(及び文字の薄れた旗)には「ばん」が漢字表記されている。
『波无』
 18世紀「紅毛本草」にあらわれる、日本最古のコーヒーの呼び名…とか、らしい。

 そうこうするうちに、小腹くらい空いてくる。
 “うーん、「豚玉」の豚玉くらい、食いたくね?”と相成って「豚玉」さんに電話する。が、満席。ま、そっか。
 ミナミにぶらっと出て、「福太郎」の待ち名簿に記名してみるが、うわーすげえ沢山待ってるなあ…。
 ミナミの人出の多さにクラクラしてきたこともあり、「元も子もなくすより新大阪で並ぶか…」と新大阪駅「やまもと」へ。
 行ってみるとちょうどカウンターに2席空きがあって、スッポリ収まる。
 最後の大阪を惜しんで、すじ葱焼をそれぞれに。調子が出てきて、おかわりに豚玉。
 ビールが旨い。大団円♪


 

2016年 1月 九 州

LJG ■ 1日目

 小倉がメデタイのである。
 いやいやなんと!…ということもないのだが、友人の料理人G君(現在、博多で活躍中)が地元の小倉で結婚式をあげるという。
 いやいやいや、これは小倉に駆けつけねば!

 click!→まずは東京駅でランチ

 お式の前日の移動である。
 小倉まで直行するのも手ではあるのだが、
 いやいやいやいや、そのルートは、どっか通るでしょ~どっか!?

 click!→夕食は広島だ!

 広島まで来ていると、九州は近い。
 広島22:50-23:40小倉…ってな具合だ。
 かなりゆったりのんびり寛いで広島駅に向かったが、その1,2本前の列車に乗変できた。

 小倉駅。
 いやあ小倉はいつ以来だろ、記憶にない。(調べると10年ぶり?…かもしんない)
 駅に、化け猫がいる。(「クロネコヤマト 巨大猫」で画像ググってください)
 ホテルまでモノレール…はもう終電後。ま、歩いても10分弱。

小倉
■ 2日目

 小倉のアサーーっ!
 いい天気だ。お式日和だ♪
 さてところで、今日のG君Aさんの結婚式だが、仏前結婚式なのだ。
 それというのもG君、小倉のお寺さんの息子で、自身もお経あげる資格みたいなの持ってたりするのだ。変わった料理人なのだ。
 そんな訳でボクら、初めてにして多分最後の仏前結婚式列席となる。
 仏前、珍しいよね~、ググっても日本全体の1%未満だとか。
 しかし俺っち仏教徒なので、考えてみればいいよな~仏前♪
 朝、ホテルを発ったバスは道に迷いながらも町ナカからはちょっと離れたお寺さんに着く。
小倉  冠婚葬祭webじゃないので(笑)、式詳報までは書かないけど、その「珍しい仏前」結婚式からの、「へぇへぇへぇ」メモ…。浄土真宗さんでふ。
●事前の疑問その1.「お経は読むのか?」→「読む」。渡される式次第に讃仏偈がプリントされてて唱和する。何かよくわかんないけど、檀家出席者さんたちはプリントされてないとこでも唱えてるのがすごい(^^;)。
●事前の疑問その2.「ご焼香はあるのか?」→「ある」。…あったよ、焼香!(^^;) 参列者はしないけど。シンプルな一回焼香なのは、ググると結婚式だから…じゃなくて真宗本願寺派だからか。
●事前の疑問その3.「指輪の交換…?」→「念珠」だ♪
●キリスト教スタイルで言うと牧師にあたるの、お住職が勤めるのだけど「司婚者」と呼ぶ。「しこんしゃ」…耳で聞いてもわからん(^^;)。後ググリ知恵になるけど、人前式も「司婚者」。キリスト式は「司式者」、神前式は「神職」。へ~。
 今回の司婚者はG君のお兄さま。最後にありがたい「法話」などあっておおさすがぢゃとありがたい気持ちになるのだが、身内はコソコソ「得意のネタよねアレ」的なことを言っている(笑)。
小倉
 披露宴は午後から市内のホテルで。
 ちょっと空き時間なのですぐ近所の旦過市場を見に行く。
 北九州の台所という大規模市場なのだが、日曜でお休み多し。モツが大量に売られてるのは福岡県…かなー。「ぬかみそだき」というのは、名物らしい。
小倉小倉
小倉  おめでたい披露宴。
 いわゆるホテルの大広間でのいわゆる披露宴、来賓祝辞があって、…とアレアレ、なんだなんだドドドドっと、もうみんな壇上に酒注ぎに行っちゃったよヽ( ´▽`)丿。
 ありゃあ九州は、噴火早いわ~。「ん?、東京じゃ無いっスカ?」「ないない…」。
 もういきなり新郎にガンガンお酌してる。「だから九州の披露宴は足元にバケツ置いとくんです。東京じゃ無いっスカ?」「ないない…」。
 (後日注:まあでもボクらは知らなかったけど、新郎の足元にバケツ…というのは全国的に知られたテクニックではあるらしい(^^;))
 そんな感じで披露宴の間中、壇上も酒を酌み交わして大騒ぎなのだが、その間を縫うように、お色直しやらビデオ上映やらケーキカットやら…の披露宴アクション・フルコースはこなされて行くのであった。
 まあ兎に角、東京でボクらが知ってる披露宴と比べるとユルユルで、なんともメデタイ。楽しくていいなあ♪

 二次会。「ASOBI割烹 華柳」にて。「あそび割烹賢太郎」の2号店。あそび割烹の大将はナイスガイですよ~。
 改めて、ヨカッタねメデタイね…など2人を祝福して、後はお若い方で(笑)…じゃないけど退散。
 爺婆、休め(^^;)。
小倉
 休息後、小腹など空くにつき、小倉の町にちょとだけ出撃。
 さて、福岡県にもずいぶん来てるけど、一つ食べ損ねている名物がある。それは鰻。今回の狙いはソレ。
 福岡の鰻は、タモリの「東京で鰻を食べたら不味くてビックリした」発言なんかからユーメーになったけど、ソレ、食べてないんす。
 まあ“絶滅危惧食材”となってしまった鰻、普段は積極的にハンティングはしないんだけど、ここはひとつ文化的体験として(^^;)。
 タモリさんのは博多の「吉塚」みたいだけど、北九州には更に高名とも言える「田舎庵」がある。特徴である「こなし」の技術なんかは共通項みたいだし。行ってみよ~♪

 「田舎庵」は元々は八幡、当代になってご兄弟が小倉と黒崎で別々の経営で続けておられる。…みたいな感じらしい。
 小倉本店は小倉鍛冶町、繁華街の中。
小倉
「田舎庵 小倉本店」
 *白焼
 *蒲焼
 *肝焼
 *鰻重
 *小みかん
 +獺祭 発泡にごり酒スパークリング50

 ナンジャコリャ、旨い!
 肝焼・蒲焼の焼きの良さ。タレも全然ダレずにスンナリしたもの。ちゃんとコアがあってフックラコンガリして、純化している。
小倉
 「こなし」…こちらでは「火を沢山食べさせる」と言う。蒸しをかけず、切れ目を入れ折り曲げ叩き、脂を回して焼く。らしい。それで鰻の2枚皮の内側のゼラチンの硬さを溶かして柔らかさを出すようだ。
 関東風と関西風のイイとこ取り、とも表現されるようだが、確かにそうかも。

 今日の鰻は鹿児島・静岡などの養殖…だっけ。冬場は天然は、時たまスポット入荷くらいらしいが、その評判は鳴り響くものである。ウマイんでしょうなあ、まあでも、店の美点はノーマルでもよくわかる。

 フロアのおねーちゃんたちは感じ良し、さりげなく居心地悪くない店作りは穏やかだ。
 赤ワインも置けばいいのになあ(合いそうだなあ)♪
 敬愛するタモリだが、料理や音楽の薀蓄親父モードには眉唾も多い…のだが、うどんとウナギについては“いやいや仰る通り”でございます(笑)。

 長くメデタイ小倉の一日。旦過の「カフェ カリアーリ」のエスプレッソで締める。

博多
■ 3日目

 という訳で、旅の目的は果たしてしまったのだが、折角G君のおかげで来られた久々の九州である。ちょっとくらいはついでの小旅行をしていこう。
 行き先は天草である。

 まずは博多へ向かう。
 ホテルからモノレールで小倉駅。駅の自販機で博多までの新幹線切符を見事に買い間違える。なまじ近いのでわかりにくい(^^;)。
 そもそも在来線にしようと思ったのだが、15分vs.75分って、けっこー「う~ん」だよなあ。
 さて、博多には一つ、宿題があるのであった。

 click!→昼食はフリスコ
天草
 博多駅13時半の新幹線。
 ハンバーガーはどんなにグレートでも15分もあれば食べられてしまうのが好都合(^^;)。
 僅か40分で熊本に着く。博多→熊本なんか、楽器車でエッチラオッチラ走る移動感覚のままだから、あまりの早さ速さに唖然(^^;)。新幹線おそるべし。
 三角線というローカル線に乗り換え。
 ホームに行くと「特急」の表示。何だ?と見るに、「A列車で行こう」という企画モノの飲んだくれ臨時特急らしい。ホームにA列車のメロが鳴り響く。
 ああソレでもいいか…と聞いてみると、「本日完売」だそうな。爺婆が乗り込んで行く。特急と言うが、スピードは殆ど各停と一緒(笑)。
 我々は直後のその各停で。2両編成。
 ず~っと、鄙びた風景が続く。有明海~島原湾…らしい海の眺め。
天草
 三角駅。三角港はすぐ…と聞いてたが、工事中&オフシーズンのため?か寂しく、「此処でいいの?」感。
 それでも船は来る。天草上島は松島を目指す。やはり客はボクらともう一組だけ。
「明日からこの船も休みですんで…」…そうですか。
 船内は天草五橋がどーの…と観光ガイドテープが流れてる。観光関心の薄いボクらも釣られてキョロキョロしてるとオネーサンが、
「そっちじゃないです、後ろです(笑)」(^^;)

 松島港にはお迎えを頼んである。本日のお宿は「天空の船」。
 港から小高い丘を登ってすぐ。元は展望台だった場所を買い取って建てたのだとか。ゴージャスなリゾートホテルである。
 豪華リゾート…とか経験値低いんでよ~わからんけど、ヒジョーに居心地良くて眺望絶佳。(で、さほど高くない)
 テラスに露天温泉付き。ま、個室露天風呂ブームは積極的には支持しないけど、あったらあったで気持ち良いです。極楽♪

 click!→夕食はFesta del mare

天空
■ 4日目

 さて、天草本番!の日である。
 そもそも何で天草に赴いたか。小倉から回りやすいということはあるけど、天草旅行にはイントロがある。
 それはいつか忘れたけど数年前、何でだか忘れたけど銀座で新潟のSシェフ・広島のKシェフと呑む機会があった時のことだ。
 何でそういう話になったか忘れたけど、ボクらはお二方より、天草にある鮨の名店が如何に楽しく素晴らしいところであるかを、滾々と諭されてしまったのだ(笑)。これは必ずや行かないといけないものだ、と言うのだ。
 それより天草の旅は、ボクらの大きな宿題・懸案となっていたのである。

 それが叶う日が来た。
 超ありがたいことには本日定休のK夫妻が真っ赤な愛車を飛ばして拾いに来てくれる。
 4人で天草周りましょう、と、感謝感激雨あられ…♪

 我ら真っ赤な車は上島を走りぬけ、一直線に本渡へ。
 本渡へ入ればすぐに、「奴寿司」…がある。
 写真は「奴寿司」の駐車場に入ったところ。ちょうど裏口に“いざ戦場へ”の御主人の姿が見える。
天草
 *平目梅塩、鯛刻み山葵、いか雲丹塩、たこ黒七味、こはだ昆布、鯵柚子胡椒、クエ、石鯛、鮪、海老、平目縁側、鯛縁側と硬い鯛、ふぐ、穴子、ぶり
 *赤出汁
 *安納芋

 ↑こんなもんだったか、オマカセが12貫で「ウマ~イもうちょっと、ウマ~イもうちょっと」で20貫ほどいただいた、のでもう少しあったか。1週間も経ってメモってるので曖昧(^^;)。
 いやあしかし、満喫した。天草を食らった~!…って感じのコーフンに包まれる。
 6席のカウンターに大将と息子さん。
 この大将が気さくで話(冗談)好き、まあ長年懇意のKさんと一緒ということもあるけど、えらくリラックスして食べ進める。
 ネタは天草の幸。今日は鮪だけ島原であがった、と言ってたっけかな…まあ海のどっち側にあがるかという話だけど(笑)。実に豊かである。
 それに加え、特徴を幾つか見ると、やや大ぶり。味の工夫が多い(上にあるように、梅塩・刻み山葵・黒七味・昆布・柚子胡椒…など)。的確な熟成が施されている。
 …と、“ちゃんと料理した一貫”が目の前に置かれる。
天草
 アクセント薬味はけっこーピカンテなものもあって、「ピリっときた」というのが見てとれると大将は先に「美人にだけきくんだよ」「若い人にはきくね」と機先を制する(笑)。合気道のような話術だ(笑)。
 熟成術も至芸という感だが、面白いことに、漁師の方や一部地元の方はどうしても硬くないと嫌であるらしい(^^;)。そん時ゃ少しも慌てずトレトレのカチカチばかり出すそう。さすがにネタが豊富だ。
 実はボクらにも、熟成鯛の後、おかわりでカチカチ鯛が出た。「長時間噛み」の指導付き。ごはんがなくなってもまだ噛んでて下さい…というモノで、味の変化・滲出を楽しむ。いやあ色々ありまんな♪
 うっしゃ、また寄せて下さい! (ちょび髭のせんせによると「日本の鮨ベスト3に入る」んだそうな)

 同じく本渡の天草陶磁器「丸尾焼」さんに回る。当代で五代目。
 立派でかっこいいギャラリーになっている。いい目の保養だ…けっこー好きなタイプも多い。六代目にあたるのがご兄弟らしく、その2人の作風がまったく異なるのが愉快。飲食系プロがちらりほらりと訪問してる。
 そして鮨食ってきたボクら的には、こちらのギャラリーカフェの珈琲のウマさが沁みる♪ (Kさんオススメ)
天草
 さて天草下島を横断。向かうは崎津天主堂。
 天草、広い。東端の本渡から西端近く東シナ海を望む崎津へ。
 実に風情のいい教会だ。中にお参りする。内部は畳敷き(!)である。
 マリア様の祈りを錦鯉が聞いている。
 「天草﨑津集落」を構成資産とする「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」、世界遺産を目指してるそうですよ♪

 教会の横はすぐ入り江。岸から船から…大勢が釣りをしてる。カマス…だっけかな、引っ掛け釣りだそうな。晩ご飯のおかず?
天草天草
天草
 真っ赤なカーペットは博多へ向けて走る。
 天草五橋の1号橋、大矢野島へ渡る「天門橋」は架け替え工事中。
 日本も補強・増強の時代だに~。
 その辺りで曇天も夕暮れに。
 くだらん話しかしてない車内だが、この辺りの海辺を買って店出したら夕焼けが綺麗だね…レベルの話だったか、と(^^;)。
 あ、それから、日本三大チャンポンは長崎・天草と何処やねん?…なんて話もしてたなあ。…東京モン的には、フツーに、長崎一強だと思うがヽ( ´▽`)丿。
 …クルマも、熊本から高速に乗った後は、速い。

 博多。
 駅近くのJRホテルをとっていたのだが、筑紫口・博多口の両方にあるとわ!(^^;) そんなら言っといてくれ>JR(^^;)
 …にチェックイン、即、浄水通りへ。

 click!→夕食はレストラン・カズ


■ 5日目

 click!→昼食はメゾン・ラフィット
マスカル
 大満足で博多に戻る。
 お食後の博多…、珈琲でしょ~♪
 とならば30年近く通う(と言うほどは行けないが)「美美」…としたものだが、今回はちょっと腹案あり。
 「美美」で3年修業した女性が一昨年開いた珈琲店がなかなか面白いようだ。
『マスカル珈琲』
 こちらに伺ってみる。博多駅筑紫口からタクシーですぐ(帰りは歩いた。15分くらい?)。
 まだ新しい、素敵な空間(広々してる)。
 マスカルブレンドとイルガチェフェ。
 珈琲の奥行きに趣きが揺れる。いい夕方だ。
 基本路線・スタイルが「美美」のようなのは勿論。でも先っぽの方では個性もあるかな。
 ワタシの印象だと、「美美」の珈琲が時にワインを思わせる…のに対し、「マスカル」のは時にお茶を思わせる…ようなニュアンスがある。…って随分なフンイキ表現だな(笑)。ちょっとメルボルンのマーケットレーン珈琲を思い出した。
 宮崎マスターは「客商売には向いてない(^^;)」みたいなことを書いてた通り(?)、緊張しぃな感じだったけど、パシっと仕事したはる。
 で一つわかったことは、
「あ、美美の森光マスター一行は、今ちょうどエチオピアに行ってますよ♪」
 ということだった。
 いい勘してるな、俺!




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